JPH09218592A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

Info

Publication number
JPH09218592A
JPH09218592A JP8027463A JP2746396A JPH09218592A JP H09218592 A JPH09218592 A JP H09218592A JP 8027463 A JP8027463 A JP 8027463A JP 2746396 A JP2746396 A JP 2746396A JP H09218592 A JPH09218592 A JP H09218592A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transfer
speed
image
paper
drive
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8027463A
Other languages
English (en)
Inventor
Masato Sakurai
政人 桜井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Casio Computer Co Ltd
Casio Electronics Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
Casio Electronics Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Casio Computer Co Ltd, Casio Electronics Manufacturing Co Ltd filed Critical Casio Computer Co Ltd
Priority to JP8027463A priority Critical patent/JPH09218592A/ja
Publication of JPH09218592A publication Critical patent/JPH09218592A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Color Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】普通紙の画像とOHP用の光透過性の高い多色
画像を形成できる小型で消費電力の少ない画像形成装置
を提供する。 【解決手段】モード切換スイッチ33はモノクロ印字/
カラー印字、及び普通紙/OHP用紙の印字モードを信
号出力する。駆動制御回路21は、OHP用紙に多色画
像を形成するときは普通紙の搬送速度の1/3の搬送速
度になるよう駆動回転ローラ23及び4個の感光体ドラ
ム20a〜20dを回転制御する。搬送ベルト22に吸
着・搬送される不図示の用紙Pに、最上流の感光体ドラ
ム20aから最下流の感光体ドラム20dまでのマゼン
タ、シアン、イエロー、黒の各トナー像が順次転写され
る。転写電流制御回路32は、OHP用紙モードの場合
に上流の転写ブラシ26aから下流の転写ブラシ26d
まで転写電流を順次高くし且つ最終段の転写ブラシ26
dの転写電流値が普通紙の場合の転写電流と同じになる
ように制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、普通紙及びOHP
用紙に鮮明な多色画像を形成する画像形成装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、多色の電子写真式画像形成装
置が種々提案されている。この種のカラー画像形成装置
には大別して単一ドラム型と多段ドラム型(タンデム
型)とがある。単一ドラム型は、用紙の1頁に対して、
減法混色の三原色であるY(イエロー:黄色)トナー、
M(マゼンタ:赤色染料)トナー及びC(シアン:緑味
のある青色)トナーの各色トナーと、文字等の印字に専
用されるBk(ブラック:黒)トナーの合計4種類のト
ナーを用紙に重ねて転写するために、1個の感光体ドラ
ムと複数の現像器を用いて各色トナー毎に個別に画像形
成処理を行う。したがって、単一ドラムを用いる点では
装置全体が小型化できるという利点がある半面、用紙1
頁に対して印字工程が4回繰り返えされるという点では
印字処理に長時間を要するという欠点も有している。
【0003】これに対して、タンデム型は、1工程で4
種類のトナーを用紙に順次重ねて転写するから、単一ド
ラム型に比較してほぼ4倍の処理速度を有している。こ
のため、近年、タンデム方式が注目されている。タンデ
ム方式は、用紙にカラー画像を順次重ねる関係で、ベル
ト搬送方式を採用している。用紙を搬送するベルトとし
ては、種々のものが採用されているが、半導電性ベルト
を用いると、半導電性ベルトはベルト自体が帯電し難い
ので、画像を用紙に転写する転写電流が悪影響を受ける
割合が少なく比率的好ましいといえる。
【0004】図8は、タンデム型カラー画像形成装置の
一例を側断面図で模式的に示したものである。このカラ
ー画像形成装置1は、装置本体の右側面下部に用紙カセ
ット2を着脱自在に装着している。用紙カセット2の用
紙3は、給紙コロ4によって一枚毎取り出され、待機ロ
ール対5によって画像形成・転写部に給送される。画像
形成・転写部は、用紙3を搬送するベルト6が複数の回
転ローラによって用紙搬送方向(図の右から左方向)に
扁平に張設され、このベルト搬送面に対向して4個の感
光体ドラム7が配設されて構成されている。夫々の感光
体ドラム7には、その周面近傍を順次取り囲んで、初期
化帯電器8、現像器9に配設された現像ローラ9−1、
搬送ベルト6の搬送面を挟んで配設された転写帯電器1
1、及びクリーナ12が配置されている。初期化帯電器
8と現像器9間には所定の間隙が設けられ、この間隙を
介してレーザーヘッド13から感光体ドラム7の周面に
ディジタル露光放射が行われる。レーザーヘッド13
は、光源、回転鏡13−1、集束レンズ13−2、反射
鏡13−3、照射口13−4等を備えている。
【0005】このカラー画像形成装置は、給紙コロ4に
よりカセット2から取り出されて給送される用紙3が、
待機ロール対5で一旦停止し、印字(画像形成)のタイ
ミングに同期して給送を開始される。この用紙3は、図
の反時計回り方向に循環移動するベルト6によって搬送
され、感光体ドラム7と転写帯電器11とが対向する4
ヵ所の転写部を搬送ベルト6と共に通過する。
【0006】一方、感光体ドラム7は、初期化帯電器8
の印加電圧により周面に一様な電荷を帯び、その帯電し
た周面に露光ヘッド13による露光により静電潜像を形
成する。この静電潜像の低電位部に(反転現像の場
合)、現像器9の現像ローラ9−1がトナーを転移させ
てトナー像を形成(現像)する。感光体ドラム7周面上
に現像されたトナー像は、感光体ドラム7の回転に伴っ
て転写部に搬送される。
【0007】搬送ベルト6に担持・搬送されて各転写部
を通過していく用紙3に、転写帯電器11がコロナ放電
を行って電荷を注入する。この電荷に吸引されて各感光
体ドラム7上の色トナー像が順次転写される。紙面にト
ナー像を転写された用紙3は圧着ローラと発熱ローラか
らなる定着部14でトナー像を紙面に熱定着され、排紙
コロ15によって装置左側面の排紙口16から画像形成
面を上に向けて排出される。
【0008】ところで、このようなフルカラーの画像
は、事務所、講演会場、各種待合所等で所謂プレゼンテ
ーション用として使用されることが多くなっている。こ
の場合、大勢の人が同時に一覧できるものとして投影装
置が用いられるが、その原稿となるOHP用紙に画像を
形成する場合、画像は光透過性の良いことが要求され
る。
【0009】このように画像形成後のトナーの透明性が
要求される場合には、定着後の固結トナー部の透明度を
得るために、固結トナー部の内部に濁りがなく、更にそ
の表面が平滑で乱反射等がないようにしなければならな
い。このためには、定着部においてトナーの溶融を充分
に行わせ、これによってトナーの未溶融成分がないよう
に、つまり未溶融成分による濁りが定着後の固結トナー
部に発生しないようにし、さらには、不完全な溶融によ
って定着後の固結トナー部の表面に不規則な凹凸が発生
して平滑性が失われることのないようにしなければなら
ない。
【0010】このように、トナーの溶融を充分に行わせ
るためには、トナーに充分の熱エネルギーを与える必要
がある。それであるからといって、むやみに定着部の温
度を上げるわけにはいかない。定着部の温度を高くし過
ぎると、定着部そのものの寿命を縮めることになり、ま
た定着部周辺の内部装置への悪影響も大きくなる。更に
冷却用の大型ファンが必要となり、これに伴って大型の
駆動用電源が必要となって装置全体が大型化し且つ製品
価格が上昇するという問題が発生する。したがって、定
着部の温度を上げる代りに定着処理時間を長く設定する
ようにして、つまり処理速度(用紙の搬送速度)を遅く
して、熱を充分にトナーに浸透させるようにしたものが
提案されている。
【0011】ところで、印字(画像形成)は常に多色刷
り(フルカラー印字)で行うと決まったものではなく、
一般には黒一色の印字(モノクロ印字)を行う頻度は結
構高い。これは、上記のOHP用の画像の場合でも同様
である。したがって、このような用法に対処すべく、カ
ラー印字とモノクロ印字の両方を切り換えて行うことが
出来るようにしたタンデム型カラー画像記録装置が種々
提案されている。また、上述したように、カラー画像の
より良い光透過性を得るために、普通紙モードとOHP
モードとで、画像形成の処理速度を変化させることが提
案されている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、フルカ
ラー印字モードにおいてOHP用紙を用いる場合、一般
にOHP用紙は電気的に高抵抗であるため、普通紙と同
様の転写電流を印加しても良い転写結果が得られないと
いう問題があった。したがって、上述したようにOHP
用紙のときに用紙搬送速度を普通紙の場合よりも遅くし
たときは、転写条件が更に変化するため、転写電流の問
題は一層大きくなってくる。そして、この問題を解決す
べく、OHP用紙の場合に普通紙と異なる転写電流を設
定しても、各色を重ねるための複数回の転写工程を経る
につれ、OHP用紙が上述したように電気的に高抵抗で
あるために、転写による帯電量が増加していき、この漸
次増加する帯電量のために、各色別の転写部で同じ転写
電流を設定して印加したのでは転写不良となるという問
題もあった。
【0013】従来、絶縁性搬送ベルトを用いたタンデム
方式のカラー画像形成装置で用紙搬送方向下流に行くに
従って転写電流を増加させるという考えはあったが、単
に増加させると最下流での電流値が大幅に高くなり、電
源の大型化、コロナ放電による発生オゾンの増加等、他
の問題が派生する。
【0014】従来のこのような実情から、OHP用紙で
の形成画像の光透過性をよくするために、普通紙と異な
る処理速度に落としても良好な転写結果が得られ、且つ
電源の大型化もなく、しかも黒印字の利いた鮮明な多色
画像の得られる装置の開発が望まれていた。
【0015】本発明の課題は、普通紙への画像形成ばか
りでなく、OHP用の光透過性のある鮮明な多色画像を
形成でき、且つフルカラー印字モードで黒色部分に黒ト
ナーを用いることができる小型で消費電力の少ない画像
形成装置を提供することである。
【0016】
【課題を解決するための手段】以下に、本発明に係わる
画像形成装置の構成を述べる。先ず、請求項1記載の発
明は、像担持体に所定の色トナー像を形成する工程を色
毎に実施し、その複数色のトナー像を、循環移動する転
写材搬送部材の内部に配設され転写電流が供給される転
写手段により該転写材搬送部材外表面に担持搬送される
転写材に順次重ね転写して多色画像を形成する画像形成
装置に適用される。
【0017】この発明の画像形成装置は、上記像担持体
の表面と上記転写材搬送部材外表面とをその接触位置で
同方向かつ略同速度の所定速度で移動させるべく駆動す
る駆動手段と、上記所定速度を第1の速度とそれよりも
遅い第2の速度となるように上記駆動手段を駆動すべく
制御する駆動制御手段と、転写材の種類に応じて上記駆
動制御手段による駆動速度を上記第1及び第2の速度に
設定するモード設定手段と、上記モード設定手段による
上記第2の速度の設定に応じて上記転写手段の転写電流
を上記第1の速度の設定時の転写電流以下に制御する転
写電流制御手段とを備えて構成される。
【0018】次に、請求項2の発明は、並設された複数
の像担持体と、該複数の像担持体のうち少なくとも一つ
の像担持体の表面を所定速度で循環移動させるべく駆動
する像担持体駆動手段と、上記複数の像担持体表面に個
々に所定の色トナー像を形成する複数のトナー像形成手
段と、外表面に転写材を吸着して循環移動し上記複数の
像担持体のうち少なくとも一つの像担持体表面に上記転
写材を接触させるべく搬送する転写材搬送ベルトと、該
転写材搬送ベルトの外表面を上記所定速度と略同速度で
移動させるべく駆動するベルト駆動手段と、上記転写材
搬送ベルトの内側に上記複数の像担持体に対応させて転
写部を構成すべく配設され上記像担持体に接触中の転写
材に上記卜ナー像を転写するための転写電流が供給され
る転写手段と、上記所定速度を第1の速度とそれよりも
遅い第2の速度となるように上記像担持体駆動手段及び
ベルト駆動手段とを駆動すべく制御する駆動制御手段
と、転写材の種類に応じて上記駆動制御手段による駆動
速度を上記第1及び第2の速度に設定するモード設定手
段とを備え、上記複数の像担持体が駆動されかつ上記転
写材が上記複数の像担持体表面のすべてに接触すべく転
写材搬送ベルトにより搬送される間に転写材上に多色画
像を形成可能な画像形成装置であって、上記モード設定
手段による上記第2の速度の設定に応じて上記転写手段
の転写電流を上記第1の速度の設定時の転写電流以下に
制御する転写電流制御手段を備えるように構成される。
【0019】上記転写電流制御手段は、例えば請求項3
記載のように、上記モード設定手段による上記第1の速
度の設定時には各色毎の転写の際の転写手段の転写電流
を同一の電流値とし、上記モード設定手段による上記第
2の速度の設定時には上記転写手段の転写電流を、重ね
転写回数の増加に伴って大きくなるように制御するよう
に構成される。また、例えば請求項4記載のように、上
記モード設定手段による上記第2の速度の設定時におけ
る重ね転写の最後の転写手段の転写電流を、上記第1の
速度の設定時の上記転写電流値と略同一に制御するよう
に構成される。また、上記モード設定手段は、例えば請
求項5記載のように、転写材の種類が普通シートの場合
に上記駆動制御手段による駆動速度を上記第1の速度と
し、透明樹脂シートの場合に上記駆動制御手段による駆
動速度を上記第2の速度に設定制御するように構成され
る。また、例えば請求項6記載のように、上記第2の速
度を上記第1の速度の略1/3に設定制御するように構
成される。また、上記転写手段は、例えば請求項7記載
のように、上記像担持体に接触中の転写材を上記像担持
体に向けて押圧すべく上記転写材搬送部材の内面に接触
する接触型転写器で構成される。また、上記転写材搬送
部材は、例えば請求項8記載のように、10 10〜1014
Ωcmの抵抗率の半導電性材料により構成される。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら説明する。尚、本実施の形態において、
上述した像担持体は、例えば感光体ドラム等から成り、
像担持体駆動手段は、例えば不図示のステッピングモー
タ又はその他のモータ等からなり、トナー像形成手段
は、例えば露光ヘッド、画像形成ユニット等から成り、
転写材は、普通紙又はOHP用紙等から成り、転写材搬
送部材は、例えば用紙巻き付け半導電性ドラム又は用紙
搬送ベルト等から成り、駆動手段は、例えば不図示のス
テッピングモータ又はその他のモータ等から成り、ベル
ト駆動手段は、例えば駆動回転ローラ、従動回転ローラ
等から成り、転写手段は、例えば転写ブラシ又は転写ロ
ール等から成り、そして転写電流制御手段、駆動制御手
段及びモード設定手段は、夫々不図示の回路基板に搭載
されている電子部品に組み込まれた制御回路、スイッチ
回路等からなる。
【0021】図1は、一実施の形態における画像形成装
置の主要部(画像形成・転写部)の構成を模式的に示す
断面図である。この画像形成装置はフルカラー印字モー
ドとモノクロ印字モードとを有しており、夫々のモード
において更に普通紙モードとOHP用紙モードを有して
いる。同図はフルカラー印字モードにおける画像形成・
転写部の状態を示している。同図に示すように、画像形
成・転写部は、直列多段式に並設された詳しくは後述す
る4個の感光体ドラム20(20a、20b、20c、
20d)を備えている。これらの感光体ドラム20は、
金属ローラの表面を一様に覆った例えばアントラセン、
フタロシアニンのような有機光導体(OPC)、あるい
は、Seやa−Siのような無機光導電体を被着して表
面に感光層を形成してなり、金属ローラ部が装置本体に
接地接続されている。感光体ドラム20は、夫々個々に
その周表面に静電潜像に従って現像された所定の色トナ
ー像を担持して回転する。感光体ドラム20は、図の一
点鎖線で模式的に示す駆動系21−1及び21−2を介
し、不図示の回路基板に搭載されている駆動制御回路2
1からの制御を受けて駆動され、図の時計回り方向に回
転する。
【0022】これらの感光体ドラム20に対向して、こ
れら感光体ドラム20の並設方向に水平に、偏平なルー
プ状の用紙搬送ベルト22が配設される。用紙搬送ベル
ト22は、フッ素樹脂(テトラフルオロエチレン共重合
体(ETFE))にカーボンブラックを添加して抵抗調
整することにより、1011〜1014Ω・cmの体積固有抵
抗を持たせた厚さ150μmのフィルム状部材で構成さ
れる。用紙搬送ベルト22は、その扁平な両端を駆動回
転ローラ23及び従動回転ローラ24に掛け渡され、ル
ープの内側より保持される。
【0023】駆動回転ローラ23及び従動回転ローラ2
4は、後述する装置本体(画像形成装置)のフレームに
夫々回転可能に位置固定されている。駆動回転ローラ2
3は図の一点鎖線で模式的に示す駆動系21−3を介
し、上記の駆動制御回路21の制御により駆動され、図
の反時計回り方向に回転する。従動回転ローラ24は駆
動回転ローラ23に従動して同じく反時計回り方向に回
転する。この従動回転ローラ24には、吸着ローラ25
が用紙搬送ベルト22を介して圧接している。吸着ロー
ラ25にはプラス極性の電圧を出力する不図示の電源が
接続されており、吸着ローラ25は、ここに搬入されて
くる用紙に電荷を与え、用紙搬送ベルト22に用紙を静
電的に吸着させる。
【0024】上記の用紙搬送ベルト22は、駆動回転ロ
ーラ23及び従動回転ローラ24によって駆動され、図
の矢印Aで示す用紙搬送方向上流側から下流側方向へ循
環移動する。用紙搬送ベルト22は、上循環部の外周面
に普通紙あるいはOHP用紙等の用紙を静電吸着して搬
送し、少なくとも一つの感光体ドラム20d又はこの感
光体20dと他の感光体ドラム20a、20b及び20
cに用紙を接触させる。尚、この用紙搬送ベルト22の
体積固有抵抗が1011Ω・cmよりも低いと、用紙が用紙
搬送ベルト22に静電吸着しにくくなる。これは電荷が
用紙搬送ベルト22の背面にとどまり切らないためと考
えられる。
【0025】この用紙搬送ベルト22の内側に当接し、
4個の感光体ドラム20a、20b、20c及び22d
と対応して転写ブラシ26(26a、26b、26c、
26d)が並設される。これら転写ブラシ26は、導電
性のレーヨン、ナイロン、又はアクリル等を繊維素材と
してパイル状に織った織物を、ブラシ状に形成して金属
又はプラスチックの基体に取り付けて構成される。これ
ら転写ブラシ26は、感光体ドラム20と対向し、これ
ら感光体ドラム20とにより用紙搬送ベルト22を挟み
込むように配置されてここに転写部を形成している。転
写ブラシ26は、用紙搬送ベルト22により転写部まで
搬送されてきた用紙に、用紙搬送ベルト22を介して正
極性の電荷を印加する。この印加される電荷の電界によ
り、感光体ドラム20に接触中の用紙に、感光体ドラム
上の負極性のトナー像が転写される。
【0026】このように、用紙搬送ベルト22に半導電
性の抵抗を持たせ、転写用帯電器を搬送転写ベルト22
へ接触型の転写ブラシ26として構成したことにより、
高湿時において転写ブラシ26の基体とアース間の抵抗
が低下しても、転写負荷抵抗がそれ以下となるので、転
写電流が用紙方向へ流れ、したがって、このような場合
でも転写電界が充分に得られるようになっている。即
ち、この画像形成装置は、乾燥状態から高湿度状態まで
全ての環境下で使用可能となっている。尚、転写用帯電
器は、接触型であれば、転写ブラシ26のようにブラシ
部材ではなく、ローラ部材で構成してもよい。
【0027】上記用紙搬送ベルト22の下循環部の内周
面に当接して、テンションローラ27が駆動回転ローラ
23寄りに配置される。このテンションローラ27は、
装置本体のフレームに回動自在に支持される不図示の回
動部材の先端に回転自在に配設され、これも不図示の付
勢部材により下方向に付勢されている。これにより、テ
ンションローラ27は用紙搬送ベルト22の下循環部を
常時下方に引き下げるように付勢して、後述する印字モ
ードの切り換えに伴う状態変化に拘わり無く用紙搬送ベ
ルト22の撓みを吸収し、用紙搬送ベルト22全体を所
定の張力で従動回転ローラ24と駆動回転ローラ23間
に張設している。
【0028】上記の用紙搬送ベルト22の上循環部と下
循環部の間に位置し、搬送方向に平行に延在して、回動
アーム28が配設される。この回動アーム28は、下流
側の端部に固定支持ロ一ラ29を備え、上流側の端部に
は可動支持ローラ31を備えている。回動アーム28
は、下部に当接して滑動する不図示のカムにより、固定
支持ロ一ラ29の支持軸を中心にして上流側端部が上下
に回動する。すなわち可動支持ローラ31が上下に位置
移動する。
【0029】固定支持ローラ29は、感光体ドラム20
dと転写ブラシ26dからなる最下流の転写部と、その
すぐ上流の感光体ドラム20cと転写ブラシ26cから
なる転写部の中間下流寄りに設けられ、装置本体のフレ
ームに回転自在に位置固定され、用紙搬送ベルト22の
内周面に当接してこれを下から支持し、最下流の感光体
ドラム20dに用紙搬送ベルト22を常時接触させてい
る。
【0030】上記回動アーム28の自由端に支持されて
いる可動支持ローラ31は、用紙搬送ベルト22の上流
側端部を支持する従動回転ローラ24と、最上流の感光
体ドラム20aと転写ブラシ26aからなる転写部との
中間に位置している。可動支持ローラ31は、図1に示
すように、回動アーム28が上方に回動しているとき
は、用紙搬送ベルト22の内周面に当接して用紙搬送ベ
ルト22を下から支持し、これにより各感光体ドラム2
0a、20b、20c及び20dの全てに用紙搬送ベル
ト22を当接させる。
【0031】上記の各転写ブラシ26は、夫々に接続さ
れている転写用電源の出力を、不図示の回路基板に搭載
されている転写電流制御回路32から制御信号線32−
1、32−2、32−3及び32−4を介して制御され
て規制される。そして、最下流の転写ブラシ26dは、
装置本体のフレームに固定されて用紙搬送ベルト22に
当接している。一方、他の転写ブラシ26a〜26c
は、回動アーム28に固定され、同図に示すように回動
アーム28が上方に回動しているときは、用紙搬送ベル
ト22に当接する。これによって、上流から下流まで、
4個の感光体ドラム20に対応して夫々転写部が形成さ
れ、4色のフルカラー印字モードが設定される。
【0032】上記の駆動制御回路21及び転写電流制御
回路32は、適宜の位置に配設されたモード切換スイッ
チ33に接続している。モード切換スイッチ33は、上
記のフルカラー印字モード、モノクロ印字モード、及び
夫々のモードにおける普通紙モード及びOHP用紙モー
ドの切り換え機能を有している。モード切換スイッチ3
3は、これらのモードを駆動制御回路21及び転写電流
制御回路32に夫々通知する。
【0033】そして、上記のモードがフルカラー印字モ
ードであるときは、駆動制御回路21は、駆動回転ロー
ラ23の回転駆動と共に、4個の感光体ドラム20を全
て回転駆動する。また、普通紙の印字モードであるとき
は通常の速度で回転駆動し、OHP用紙の印字モードで
あるときは普通紙の場合よりも1/3に遅くなるように
回転駆動する。そして、転写電流制御回路32は、4個
全ての転写ブラシ26に転写バイアス電流を出力するよ
うに転写電源を制御し、且つその出力を、普通紙又はO
HP用紙の印字モードに応じて変更すると共に各転写ブ
ラシ26毎に変化させる。これについて詳しくは後述す
る。
【0034】続いて以下に黒のみの印刷を行う場合のモ
ノクロ印字モードについて説明する。図2は、モノクロ
印字モードにおける画像形成・転写部の状態を示してい
る。尚、同図には、上述した駆動制御回路21、駆動系
21−1〜21−3、転写電流制御回路32、制御信号
線32−1〜32−4、及びモード切換スイッチ33の
図示を省略している。
【0035】同図に示すように、モノクロ印字モードで
は、回動アーム28が下方に回動する。これにより可動
支持ローラ31が下方に移動して用紙搬送ベルト22か
ら離隔する。用紙搬送ベルト22は、駆動回転ローラ2
3と固定支持ローラ29間では従前通り支持されて感光
体ドラム20dに対する当接状態を維持している。一方
固定支持ローラ29と従動回転ローラ24間では、上記
可動支持ローラ31の支持離脱により用紙搬送ベルト2
2が、転写ブラシ26a、26b及び26cと共に上流
側斜め下方に傾斜して、カラートナーの画像形成を行う
3個の感光体ドラム20a、20b及び20cから離隔
している。この回動アーム28の回動によって、最下流
の感光体ドラム20dと転写ブラシ26dのみからなる
転写部により黒トナー画像のみの形成を行うモノクロ印
刷モードが設定される。
【0036】このモノクロ印字モードであるときは、駆
動制御回路21は、駆動回転ローラ23の回転駆動と共
に、感光体ドラム20dのみを回転駆動する。また、普
通紙の印字モードであるときは通常の速度で回転駆動
し、OHP用紙の印字モードであるときは普通紙の場合
よりも1/3に遅くなるように回転駆動する。そして、
転写電流制御回路32は、転写ブラシ26dのみに転写
電流を出力するように転写電源を制御し、且つその出力
を、普通紙モードでは低い電圧になるように、OH用紙
モードでは高い電圧になるように変化させる。
【0037】図3は、上記の画像形成装置の全体構成を
示す側断面図である。同図に示すように、画像形成装置
40は、装置本体の前面(図の右方)に開閉トレー41
を備え、下部に用紙カセット42を着脱自在に備えてい
る。また、上蓋43には、その上面に排紙トレー44が
形成されており、そこには上部排紙口45から排出され
る画像形成済みの用紙が積載される。その上蓋43の前
部側方には図では見えないが電源スイッチ、液晶表示装
置、複数の入力キー等が配設されている。
【0038】装置本体内部には、略中央に、上述した用
紙搬送ベルト22、4個の感光体ドラム20(20a、
20b、20c、20d)、及び各感光体ドラム20に
対向して用紙搬送ベルト22裏面に摺接する転写ブラシ
26(26a、26b、26c、26d)で形成される
画像形成・転写部が配設されている。尚、同図は、上述
した用紙搬送ベルト22、感光体ドラム20、転写ブラ
シ26の他、図1及び図2に示した駆動回転ローラ2
3、従動回転ローラ24、吸着ローラ25、テンション
ローラ27、及び可動支持ローラ31を示し、回動アー
ム28及び駆動制御回路21、駆動系21−1〜21−
3、転写電流制御回路32、制御信号線32−1〜32
−4、モード切換スイッチ33等は図示を省略してい
る。
【0039】上記用紙搬送ベルト22の用紙搬送方向上
流側(図の右方)には、待機ロール対46、用紙検出セ
ンサ47が配設され、それより上流は横(装置前方)と
下に分岐して、横方向には給紙ローラ48、捌き部材4
9、及び上述の開閉トレー41が配設されている。ま
た、下方には2枚のガイド板から形成される搬送路51
が配設され、その上流(下方)に、上述した用紙カセッ
ト42が多枚数の用紙Pを収容して位置している。用紙
カセット42の給紙端上方に給紙コロ52が配設されて
いる。
【0040】また、用紙搬送ベルト22の用紙搬送方向
下流(図の左方)には、分離爪53、定着器54、排紙
コロ55、切り換えレバー56が設けられる。定着器5
4は、断熱性の匡体内に組み付けられた圧接ローラ、発
熱ローラ、周面清掃器、オイル塗布ローラ、サーミスタ
等から構成され、用紙上に転写されたトナー像を紙面に
熱定着させる。切り換えレバー56は、同図に示すよう
に下の位置にあるときは用紙を上方の排出路57へ案内
し、上に回動しているときは用紙を装置後面に開口する
後部排紙口58へ案内する。上記の排出路57の下流
(上方)は排紙ロール対59を介して上部排紙口45に
連絡する。
【0041】用紙搬送ベルト22と用紙カセット52の
間には、クリーナボトル61が着脱自在に配設されてい
る。この、クリーナボトル61の上部にはブレードスク
レーパ62が取り付けられて、その先端が用紙搬送ベル
ト22の下循環部の表面に当接している。ブレードスク
レーパ62は、用紙搬送ベルト22の表面に残留するト
ナーを掻き取って用紙搬送ベルト22を清掃し、掻き取
った不要のトナーをクリーナボトル61に貯留する。
【0042】そして、上記の各感光体ドラム20の真上
には、上蓋43裏面に配設されている書込みヘッド63
(63a、63b、63c、63d)が、上蓋43の閉
成により挿入されて配置される。上蓋43は、装置本体
40後方の支軸64を中心にして開閉する。上記の各感
光体ドラム20(20a、20b、20c、20d)
は、夫々画像形成ユニット65(65a、65b、65
c、65d)に組み付けられている。
【0043】図4(a) は、その画像形成ユニット65の
外観斜視図であり、同図(b) はその内部構成の側断面図
を上述の書込みヘッド63、用紙搬送ベルト22、転写
ブラシ26等と共に示している。転写ブラシ26には、
正極性の転写バイアス電流を出力する転写用電源26−
1とこれに並列な抵抗素子26−2が接続されている。
この転写ブラシ26に流される転写バイアス電流は、用
紙搬送ベルト22の送り速度や用紙の種類によって異な
るが、通常では数μA〜10数μAで充分であることが
実験上において判明している。
【0044】画像形成ユニット65(図3の画像形成ユ
ニット65a、65b、65c、65d)は、内部に収
容するトナーの色が異なるだけで、いずれも図4(a),
(b) に示すように同一の構成である。尚、これらの画像
形成ユニット65は、装置本体の上蓋43を開成して着
脱する。
【0045】この画像形成ユニット65は、同図(b) に
示すように、感光体ドラム20を中心にして、クリーナ
66、初期化帯電器67、現像器68からなる。現像器
68は容器を形成しており、その下部開口に現像ローラ
71を回転可能に保持し、内部にはトナー72を収容し
ている。図3に示した駆動回転ローラ23に最も近い転
写部に位置する画像形成ユニット65dの現像器68に
は、文字等に専用されるBk(ブラック:黒)トナーが
収容されている。そして、他の画像形成ユニット65
a、65b、及び65cには、減法混色の三原色である
M(マゼンタ:赤色染料)、C(シアン:緑味のある青
色)及びY(イエロー:黄色)の色トナーが夫々収容さ
れている。
【0046】現像器68の内部下方にはトナー攪拌部材
73が配設され、このトナー攪拌部材73は、図の二点
鎖線で示すように回転して、トナー72を攪拌しながら
下方の供給ローラ74へトナー72を送り込むようにな
っている。供給ローラ74は、スポンジ部材からなり、
現像ローラ71に圧接し、攪拌部材73から送られるト
ナー72を擦り付けるようにして現像ローラ71周面に
供給する。現像ローラ71の回転方向周面には板バネ状
のドクターブレード75が当接している。このドクター
ブレード75は、トナー72に摩擦電荷を与えて現像ロ
ーラ71への付着を助成すると共に、付着するトナー層
を一定の厚さに規制する。これらの画像形成ユニット6
5に組み込まれている上述の諸装置は、夫々不図示のギ
ア又は電極を備えており、各ギアはユニット内部で夫々
係合している。画像形成ユニット65が図3に示すよう
に装置本体に装着されると、図4(a) に示す感光体ドラ
ム20の支持軸20−1や現像ローラ71の支持軸71
−1及び上述した各電極等が装置本体の駆動機構及び電
源電極に係合して駆動される。
【0047】上記初期化帯電器67と現像ローラ71と
の間には、図3に示した上蓋43に配設されている書込
みヘッド63が、上蓋43の閉成に伴って図4(b) の矢
印Dで示すように円弧状の軌跡を描いて降下し、その先
端が、同図(a) に示す画像形成ユニット65の下部匡体
上面の溝孔65−1に嵌合して、画像形成位置に位置決
めされる。上蓋43を開成して書込みヘッド63を引き
上げると、画像形成ユニット65を斜め右上方向に夫々
単独に機外へ取り出すことができる。このように画像形
成ユニット65を取り出したとき保護蓋69が反時計回
り方向に回動して感光体ドラム20の露出した下面を覆
って保護するようになっている。
【0048】続いて上記構成の画像形成装置40の動作
を、上述した図1〜図4を再び参照しながら説明する。
先ず、フルカラー印字モードにおける処理動作について
説明する。装置本体40に(図3参照)電源が投入さ
れ、使用する用紙枚数、印字モード、その他の指定がキ
ー入力あるいは接続するホスト機器からの信号として入
力されると、不図示の駆動機構によりカムが駆動され
て、回動アーム28(図1参照)が上方に回動し、これ
により可動支持ローラ31が上方に移動して、用紙搬送
ベルト22を、4個全ての感光体ドラム20(20a、
20b、20c、20d)に当接させる。
【0049】続いて、給紙コロ52(図1参照)が用紙
カセット42に載置収容されている用紙Pを搬送路51
を介して待機ロール対46へ給送する。又は、給紙ロー
ラ58が開閉トレー51に載置された用紙を待機ロール
対46へ給送する。この給送されてくる用紙Pを用紙検
出センサ47が検知する。待機ロール対46は回転を停
止し、用紙Pの先端を挟持部に当接させて待機させる。
【0050】駆動回転ローラ23が反時計回り方向に回
転を開始し、従動回転ローラ24が従動して同じく反時
計回り方向に回転を開始する。これにより用紙搬送ベル
ト22は、上循環部が4個の感光体ドラム20に当接し
て図の矢印Aで示す右から左方向へ移動する方向へ、全
体が循環移動する。
【0051】これと共に、画像形成ユニット65a、6
5b、65c及び65dが(図3及び図4参照)、印字
タイミングに合わせて順次駆動され、その駆動に応じて
感光体ドラム20a、20b、20c及び20dが、順
次時計回り方向に回転駆動される。そして、夫々の画像
形成ユニット65に対応する書込みヘッド63が順次駆
動される。この駆動により、初期化帯電ブラシ67は
(図4(b) 参照)、感光体ドラム20の周面に一様な電
荷を付与し、書込みヘッド63は、その感光体ドラム2
0周面に画像信号に応じて露光を行って感光体ドラム2
0周面上に静電潜像を形成する。現像ローラ71は、静
電潜像の低電位部にトナー72を転移させて感光体ドラ
ム20周面上にトナー像を形成(反転現像)する。
【0052】最上流の感光体ドラム20a周面上のトナ
ー像の先端が、用紙搬送ベルト22との対向点(転写
部)に回転搬送されてくるタイミングで、その対向点に
用紙Pの印字開始位置が一致するように、待機ロール対
46が回転を開始して用紙Pを画像形成部の用紙搬入部
へ給送する。
【0053】従動回転ローラ24と吸着ローラ25は、
給送された用紙Pを用紙搬送ベルト22と共に挟持して
搬送する。吸着ローラ25は、不図示の電源から供給さ
れる吸着バイアス電圧を用紙Pに印加する。これにより
用紙Pは用紙搬送ベルト22に吸着されて搬送され、感
光体ドラム20aと転写ブラシ26aにより形成されて
いる最初の転写部へ搬送される。
【0054】転写ブラシ26aは(図1参照)、転写バ
イアス電源26−1(図4(b) 参照)から出力される転
写電流を用紙搬送ベルト22を介して用紙Pに印加す
る。この転写電流により、感光体ドラム20a上のM
(マゼンタ)のトナー像が用紙Pに転写される。そし
て、用紙搬送ベルト22は転写ブラシ26aからの上記
転写電流の印加によりプラス極性に帯電し、用紙Pは転
写されたトナー像と感光体ドラム20aとの圧接により
マイナス極性に帯電する。これにより用紙Pの用紙搬送
ベルト22への吸着性が継続して維持され、用紙Pは、
逐次用紙搬送ベルト22の下流方向へ搬送されていく。
【0055】そして、感光体ドラム20bと転写ブラシ
26bにより形成されている上流から2番目の転写部に
おいてC(シアン)トナー像が転写され、更に感光体ド
ラム20cと転写ブラシ26cにより形成されている上
流から3番目の転写部でY(イエロー)トナー像が転写
される。そして、感光体ドラム20dと転写ブラシ26
dにより形成されている最下流の転写部でBk(ブラッ
ク)トナー像が転写され、4色のトナー像が順次塗り重
ねられる。
【0056】このようにして、4色のトナー像を転写さ
れた用紙Pは、分離爪53(図3参照)が配置されてい
る搬送路終端(用紙搬送ベルト22の下流側端部)に搬
送される。用紙Pは、先端を用紙搬送ベルト22の表面
に軽く当接して配置されている分離爪53によって、用
紙搬送ベルト22から分離されながら、定着器54に搬
入される。定着器54は、トナー像を用紙Pに熱定着さ
せる。この画像定着後、用紙Pは、排紙コロ55によっ
て後部排紙口58からトナー像を上にして、又は上部排
紙口55からトナー像を下にして機外に排出される。
【0057】続いて、モノクロ印字モードにおける処理
動作について説明する。例えば上記フルカラー印字の
後、黒印字が指定されると、図2に示すように、回動ア
ーム28が下方に回動し、これにより可動支持ローラ3
1が下方に移動して用紙搬送ベルト22から離隔する。
これにより、用紙搬送ベルト22は、一方では駆動回転
ローラ23と固定支持ローラ29間で感光体ドラム20
dとの当接状態を維持し、他方では固定支持ローラ29
と従動回転ローラ24間で、残る他の感光体ドラム20
(20a、20b、20c)との当接から離隔する。こ
れによって、最下流の感光体ドラム20dと転写ブラシ
26dによって形成されている黒トナーの転写部のみが
実働可能に形成され、モノクロ印刷モードが設定され
る。
【0058】続く給紙コロ52又は給紙ローラ48によ
る用紙Pの給送、用紙検出センサ47による用紙の検
知、待機ロール対46による用紙Pの待機、及び駆動回
転ローラ23と従動回転ローラ24による用紙搬送ベル
ト22の循環移動は、上述したフルカラー印字の場合と
同様である。
【0059】そして、これと共に、画像形成ユニット6
5dが駆動され、他の画像形成ユニット65a、65b
及び65cは休止する。画像形成ユニット65dに対応
する感光体ドラム20dの回転駆動、初期化帯電ブラシ
26dによる感光体ドラム20dへの電荷付与、書込み
ヘッド63dによる感光体ドラム20d周面への静電潜
像の形成、及び現像ローラ71による静電潜像のトナー
像化は、上述したフルカラー印字の場合と略同様であ
る。
【0060】感光体ドラム20d周面上の黒トナー像の
先端が、用紙搬送ベルト22との対向点に回転搬送され
てくるタイミングで、その対向点に用紙Pの印字開始位
置が一致するように、待機ロール対46が回転を開始し
て用紙Pを、吸着ローラ25と従動回転ローラ24によ
って形成されている用紙搬入部へ給送する。
【0061】これに続く吸着ローラ25による吸着バイ
アス電圧の印加、用紙搬送ベルト22による吸着・搬
送、転写ブラシ26dによる転写電流の印加とこれによ
る黒トナー像の紙面上への転写、その後の搬送路終端に
おける分離爪53による用紙の分離、定着器54による
トナー像の熱定着、排紙コロ55による後部排紙口58
又は上部排紙口55からの用紙Pの排出は、上述したフ
ルカラー印字の場合と略同様である。
【0062】続いて、上述した用紙モード毎に異なる用
紙搬送速度と転写電流との関係について説明する。尚、
モノクロ印字モードの場合の用紙搬送速度と転写電流
も、フルカラー印字モードの場合の用紙搬送速度と転写
電流に準じるので、以下フルカラー印字モードの場合に
ついて説明する。
【0063】図5(a),(b) は、フルカラー印字モードに
おける、用紙搬送速度と最適転写電流の関係を示す転写
特性図を右上がりの直線で示している。同図(a),(b)
は、いずれも横軸にプロセススピード(処理速度つまり
用紙の搬送速度)をmm/s(ミリメートル/秒)で示
し、縦軸にその用紙搬送速度に対応する最適な転写電流
の値をμA(マイクロアンペア)で示している。そして
同図(a) は、普通紙(普通紙モード)の場合を示し、同
図(b) は、OHP用紙(OHP用紙モード)の場合を示
している。
【0064】また、図6は、フルカラー印字モードにお
ける、用紙搬送速度と定着画像の光透過性の関係を示す
透過特性図を右下がりの曲線で示している。この場合も
横軸にはプロセススピード(用紙搬送速度)をmm/s
で示している。そして縦軸には、その用紙搬送速度に対
応する光透過性を示している。
【0065】一般に、普通紙の場合、定着画像の視認は
反射光に依っているから、光の透過性は要求されていな
い。したがって、定着部では転写された各色トナーを用
紙面に定着させることができる程度の熱エネルギーを用
紙に与えればよい。このことから、定着部の適正とされ
る通常の発熱量に対して、用紙搬送速度を53mm/s
まで高速化しても、4色塗り重ねられたトナーが良く定
着することが本実施の形態において確認されている。勿
論これより用紙搬送速度を遅くすると一層よく定着す
る。但し画像形成の作業能率を考慮すると、普通紙の場
合に搬送速度を遅くしてまで定着性を高めることには利
点がないといえる。したがって上記の53mm/sの用
紙搬送速度は普通紙の基準速度と考えることができる。
【0066】一方、OHP用紙の場合は、定着画像の視
認は透過光に依っているから、光の透過性が要求され
る。したがって、定着部では転写された各色トナーを、
その固結したトナー像の内部に濁りがないように、且つ
トナー像の表面が滑らかになるように、良く溶融して定
着させる必要がある。良く溶融するためには熱エネルギ
ーを充分与える必要がある。そして、熱エネルギーは用
紙搬送速度に反比例する。図6はそのような用紙搬送速
度と画像の光透過性の関係を示したものである。そし
て、この実験の結果、定着部の適正とされる通常の発熱
量に対して、上述の53mm/sの基準搬送速度では透
過性が得られないことが判明した(図の×印で示す範
囲)。また、これより1/2の速度(26.5mm/
s)に遅くして搬送したときはやや透過性が得られるが
不充分であることが判明した(図の△印で示す範囲)。
そして、搬送速度を更に遅くして普通紙の基準速度の1
/3である17.7mm/sで搬送すると充分な透過性
を得られることが判明した(図の○印で示す範囲)。実
際にはおよそ20mm/s程度のところから透過性が得
られるようになり、以下、遅いほど透過性は向上する。
しかし、装置や紙質のバラツキを考慮すれば、ある程度
の余裕をみて上記の20mm/sよりも更に少し遅くし
た17.7mm/s(普通紙の基準速度の1/3の速
度)をOHP用紙の基準搬送速度とすることが好ましい
といえる。
【0067】前述した図5(a),(b) の転写特性図は、用
紙搬送速度を様々に変えてトナー像の転写の良否を測定
して得られたものであり、上記2つの基準搬送速度1
7.7mm/s、53mm/s、及び参考のため中間の
搬送速度26.5mm/sと、その搬送速度に対応する
最適な転写電流値を示している。そして、必要とされる
最適転写電流は用紙の搬送速度に比例するため転写特性
は直線となっている。
【0068】同図(a) からは、普通紙の場合、上述の適
正な基準搬送速度53mm/sにおける最適な転写電流
の値は、およそ10μAであることが分る。また、普通
紙の場合は帯電性が極め低いので、4箇所の各転写部で
同一の転写電流を与えてトナー像を転写することがで
き、このため各転写部の転写特性は一本の直線で表され
ている。
【0069】一方、OHP用紙の場合、帯電性が高いの
で、適正な転写状態を得るためには各転写部毎に下流側
ほど高い転写電流を与える必要がある。同図(b) は、下
から上へ、最上流(1番、マゼンタ)の転写部における
転写特性、次(2番、シアン)の転写部における転写特
性、更に次(3番、イエロー)の転写部における転写特
性、及び最下流(4番、黒)の転写部における転写特性
を夫々示している。
【0070】本実施に形態においては、上述したよう
に、OHP用紙の基準搬送速度を普通紙の1/3の速度
となる17.7mm/sに設定している。そして、上記
図5(b) の特性図に示すように、最終段(最下流)の黒
トナーの転写部における上記17.7mm/sの搬送速
度に対応する最適転写電流を、上述した普通紙の基準搬
送速度53mm/sに対応する最適転写電流値10μA
と同じになるようにし、これより上流側の転写電流を順
次低くなるように設定している。つまり転写電流は、上
流から下流にいくに従い順次高くなって帯電性の高いO
HP用紙に対処できるようになっており、且つ普通紙と
OHP用紙の違いに拘らず転写電流の最高値が10μA
になるようにしている。
【0071】上述した画像形成装置40の動作におい
て、搬送ベルト22による用紙搬送速度と転写ブラシ2
6による転写電流の印加は、上記のように制御される。
尚、上記の実施の形態では、タンデム型の画像形成装置
について説明したが、この定着性に関わる用紙搬送速度
と、その用紙搬送速度に関わる転写電流の関係は、タン
デム型の画像形成装置に限るものではなく、ドラム単一
型の画像形成装置にも適用できる。
【0072】例えば、図7は、ドラム単一型のフルカラ
ーの画像形成装置の主要部を模式的に示している。同図
に示す画像形成装置は、単一の感光体ドラム81の周面
に沿って4個の現像器82a、82b、82c及び82
dが配設されて、この感光体ドラム81に対向して転写
部を形成する用紙巻き付け半導電性ドラム83が配置さ
れている。用紙巻き付け半導電性ドラム83の円筒内部
には、上記転写部に転写電流を印加する帯電ブラシ84
が内面に摺接して配設される。尚、感光体ドラム81の
周面近傍には、図示を省略した初期化帯電器、書込みヘ
ッド、クリーナ等が配設されている。
【0073】用紙巻き付け半導電性ドラム83は、図の
矢印Eで示すように右方から搬入さてくるOHP用紙P
1を、図の矢印Fで示すように反時計回り方向に卷着し
て一周する。用紙巻き付け半導電性ドラム83は、OH
P用紙の場合は普通紙のときの1/3の速度で回転す
る。感光体ドラム81は、用紙巻き付け半導電性ドラム
83の周面速度と同じ周面速度で、図の矢印Gで示すよ
うに時計回り方向に回転しながら、先ず現像器82aに
よるM(マゼンタ)のトナー像を形成し、このトナー像
を転写ブラシ84が用紙P1に転写する。次に、再び用
紙巻き付け半導電性ドラム83が一回転し、これに応じ
て感光体ドラム81が現像器82bのC(シアン)のト
ナー像を形成し、これを転写ブラシ84がOHP用紙P
1上に転写して重ねる。このとき、転写ブラシ84は、
M(マゼンタ)のときよりも強い転写電流を流す。
【0074】更に再び、用紙巻き付け半導電性ドラム8
3が一回転し、これに応じて感光体ドラム81が現像器
82cのY(イエロー)のトナー像を形成し、これを転
写ブラシ84がOHP用紙P1上に転写して重ねる。こ
のとき、転写ブラシ84は、C(シアン)のときよりも
更に強い転写電流を流す。最後に再び用紙巻き付け半導
電性ドラム83が一回転し、これに応じて感光体ドラム
81が現像器82dのBk(ブラック)のトナー像を形
成し、これを転写ブラシ84がOHP用紙P1上に転写
して重ねる。このとき、転写ブラシ84は、Y(イエロ
ー)のときよりも強い転写電流を流す。この最後に流す
転写電流の値は、普通紙を用いて高速に回転しながら上
記のように画像形成するときの転写電流の値と略同じで
る。上記4色のトナー像の転写(塗り重ね)を終了した
のち、OHP用紙P1の巻き付けが解除され、OHP用
紙P1は、図の矢印Hで示すように、左方に配置されて
いる図外の定着部に搬送されて転写トナー像を熱定着さ
れる。
【0075】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
OHP用紙の場合にはその搬送速度を普通紙の搬送速度
の1/3に制御するので、定着熱がトナーに良く浸透し
て内部に濁りのない表面の円滑なトナー像を定着でき、
したがって、光透過性の高い良質のフルカラー画像を形
成することができる。
【0076】また、OHP用紙の場合に上流側から下流
側まで4段の転写部の転写電流を順次上げながら且つ最
終段の転写電流が普通紙の場合の転写電流と同じ値にな
るように制御するので、OHP用紙の場合であっても普
通紙の場合以上の転写電流は不要となり、これにより、
小さな転写電流で動作する接触型の小型な転写器を使用
でき、したがって、不健康なオゾンの発生を抑止できる
と共に消費電力を節減でき且つ装置全体の小型化に貢献
することができる。
【0077】また、OHP用紙の場合でもM(マゼン
タ)、C(シアン)、Y(イエロー)及びBk(ブラッ
ク)の4色の印字が可能となるので、フルカラーの黒画
像部分には黒トナーを用いることができ、したがって、
黒の鮮明な品質の良い画像が得られると共に、黒部分の
表現に3色のトナーを重ねて黒色を作り出す必要がない
ので高価な色トナーの消費を抑制することができて経済
的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施の形態における画像形成装置の主要部
(画像形成部)の側面図でありフルカラー印字モードで
画像形成を行う場合の状態を示す図である。
【図2】モノクロ印字モードにおける画像形成部の状態
を示す図である。
【図3】画像形成装置の全体構成を示す側断面図であ
る。
【図4】(a) は画像形成ユニットの外観斜視図、(b) は
その内部構成の側断面図を書込みヘッド、用紙搬送ベル
ト、転写ブラシ等と共に示す図である。
【図5】フルカラー印字モードにおける用紙搬送速度と
最適転写電流の関係を示す転写特性図であり、(a) は普
通紙(普通紙モード)の場合を示す図、(b) はOHP用
紙(OHP用紙モード)の場合を示す図である。
【図6】OHP用紙上に定着されるカラー画像の用紙搬
送速度と光透過性の関係を示す特性図である。
【図7】他の実施の形態としてのドラム単一型のフルカ
ラーの画像形成装置の主要部を模式的に示す図である。
【図8】従来のタンデム型カラー画像形成装置の例を模
式的に示す側断面図である。
【符号の説明】
1 カラー画像形成装置 2 用紙カセット 3 用紙 4 給紙コロ 5 待機ロール対 6 搬送ベルト 7 感光体ドラム 8 初期化帯電器 9 現像器 9−1 現像ローラ 11 転写帯電器 12 クリーナ 13 レーザーヘッド 13−1 回転鏡 13−2 集束レンズ 13−3 反射鏡 13−4 照射口 14 定着部 15 排紙コロ 16 排紙口 20(20a、20b、20c、20d) 感光体ドラ
ム 20−1 支持軸 21 駆動制御回路 21−1、21−2、21−3 駆動系 22 用紙搬送ベルト 23 駆動回転ローラ 24 従動回転ローラ 25 吸着ローラ 26(26a、26b、26c、26d) 転写ブラシ 27 テンションローラ 28 回動アーム 29 固定支持ローラ 31 可動支持ローラ 32 転写電流制御回路 32−1、32−2、32−3、32−4 制御信号線 33 モード切換スイッチ 40 画像形成装置 41 開閉トレー 42 用紙カセット 43 上蓋 44 排紙トレー 45 上部排紙口 46 待機ロール対 47 用紙検出センサ 48 給紙ローラ 49 捌き部材 51 搬送路 52 給紙コロ 53 分離爪 54 定着器 55 排紙コロ 56 切り換えレバー 57 排出路 58 後部排紙口 59 排紙ロール対 61 クリーナボトル 62 ブレードスクレーパ 63(63a、63b、63c、63d) 書込みヘッ
ド 64 支軸 65(65a、65b、65c、65d) 画像形成ユ
ニット 65−1 溝孔 66 クリーナ 67 初期化帯電器 68 現像器 69 保護蓋 71 現像ローラ 71−1 支持軸 72 トナー 73 トナー攪拌部材 74 供給ローラ 75 ドクターブレード 81 感光体ドラム 82a、82b、82c、82d 現像器 83 用紙巻き付け半導電性ドラム 84 帯電ブラシ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像担持体に所定の色トナー像を形成する
    工程を色毎に実施し、その複数色のトナー像を、循環移
    動する転写材搬送部材の内部に配設され転写電流が供給
    される転写手段により該転写材搬送部材外表面に担持搬
    送される転写材に順次重ね転写して多色画像を形成する
    画像形成装置において、 前記像担持体の表面と前記転写材搬送部材外表面とをそ
    の接触位置で同方向かつ略同速度の所定速度で移動させ
    るべく駆動する駆動手段と、 前記所定速度を第1の速度とそれよりも遅い第2の速度
    となるように前記駆動手段を駆動すべく制御する駆動制
    御手段と、 転写材の種類に応じて前記駆動制御手段による駆動速度
    を前記第1及び第2の速度に設定するモード設定手段
    と、 前記モード設定手段による前記第2の速度の設定に応じ
    て前記転写手段の転写電流を前記第1の速度の設定時の
    転写電流以下に制御する転写電流制御手段と、 を備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 並設された複数の像担持体と、 該複数の像担持体のうち少なくとも一つの像担持体の表
    面を所定速度で循環移動させるべく駆動する像担持体駆
    動手段と、 前記複数の像担持体表面に個々に所定の色トナー像を形
    成する複数のトナー像形成手段と、 外表面に転写材を吸着して循環移動し前記複数の像担持
    体のうち少なくとも一つの像担持体表面に前記転写材を
    接触させるべく搬送する転写材搬送ベルトと、 該転写材搬送ベルトの外表面を前記所定速度と略同速度
    で移動させるべく駆動するベルト駆動手段と、 前記転写材搬送ベルトの内側に前記複数の像担持体に対
    応させて転写部を構成すべく配設され前記像担持体に接
    触中の転写材に前記卜ナー像を転写するための転写電流
    が供給される転写手段と、 前記所定速度を第1の速度とそれよりも遅い第2の速度
    となるように前記像担持体駆動手段及びベルト駆動手段
    とを駆動すべく制御する駆動制御手段と、 転写材の種類に応じて前記駆動制御手段による駆動速度
    を前記第1及び第2の速度に設定するモード設定手段
    と、 を備え、 前記複数の像担持体が駆動されかつ前記転写材が前記複
    数の像担持体表面のすべてに接触すべく転写材搬送ベル
    トにより搬送される間に転写材上に多色画像を形成可能
    な画像形成装置であって、 前記モード設定手段による前記第2の速度の設定に応じ
    て前記転写手段の転写電流を前記第1の速度の設定時の
    転写電流以下に制御する転写電流制御手段を備えること
    を特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記転写電流制御手段は、前記モード設
    定手段による前記第1の速度の設定時には各色毎の転写
    の際の転写手段の転写電流を同一の電流値とし、前記モ
    ード設定手段による前記第2の速度の設定時には前記転
    写手段の転写電流を、重ね転写回数の増加に伴って大き
    くなるように制御することを特徴とする請求項1又は2
    記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記転写電流制御手段は、前記モード設
    定手段による前記第2の速度の設定時における重ね転写
    の最後の転写手段の転写電流を、前記第1の速度の設定
    時の前記転写電流値と略同一に制御することを特徴とす
    る請求項3記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記モード設定手段は、転写材の種類が
    普通シートの場合に前記駆動制御手段による駆動速度を
    前記第1の速度とし、透明樹脂シートの場合に前記駆動
    制御手段による駆動速度を前記第2の速度に設定制御す
    ることを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の画像
    形成装置。
  6. 【請求項6】 前記モード設定手段は、前記第2の速度
    を前記第1の速度の略1/3に設定制御することを特徴
    とする請求項1、2、3、4又は5記載の画像形成装
    置。
  7. 【請求項7】 前記転写手段は、前記像担持体に接触中
    の転写材を前記像担持体に向けて押圧すべく前記転写材
    搬送部材の内面に接触する接触型転写器であることを特
    徴とする請求項1、2、3、4、5又は6記載の画像形
    成装置。
  8. 【請求項8】 前記転写材搬送部材は1010〜1014Ω
    cmの抵抗率の半導電性材料からなることを特徴とする
    請求項1、2、3、4、5、6又は7記載の画像形成装
    置。
JP8027463A 1996-02-15 1996-02-15 画像形成装置 Pending JPH09218592A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8027463A JPH09218592A (ja) 1996-02-15 1996-02-15 画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8027463A JPH09218592A (ja) 1996-02-15 1996-02-15 画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09218592A true JPH09218592A (ja) 1997-08-19

Family

ID=12221818

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8027463A Pending JPH09218592A (ja) 1996-02-15 1996-02-15 画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09218592A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6400912B1 (en) * 2000-09-21 2002-06-04 Toshiba Tec Kabushiki Kaisha Image forming apparatus with detection of media and setting a threshold for the detector
JP2006184547A (ja) * 2004-12-27 2006-07-13 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置
US7561828B2 (en) 2004-07-16 2009-07-14 Fuji Xerox Co., Ltd. Image-forming apparatus including an electrophotographic photoreceptor having an undercoat layer
US7592112B2 (en) 2004-07-16 2009-09-22 Fuji Xerox Co., Ltd. Electrophotographic photoreceptor, process cartridge and electrophotographic apparatus
US7702256B2 (en) 2004-07-16 2010-04-20 Fuji Xerox Co., Ltd. Image-forming apparatus including an electrophotographic photoreceptor having an undercoat layer with metal oxide particles and an acceptor compound
US7763406B2 (en) 2004-07-16 2010-07-27 Fuji Xerox Co., Ltd. Electrophotographic photoreceptor, process cartidge and electrophotographic apparatus
JP2014126818A (ja) * 2012-12-27 2014-07-07 Brother Ind Ltd 画像形成装置
JP2014182281A (ja) * 2013-03-19 2014-09-29 Brother Ind Ltd 画像形成装置
US9280099B2 (en) 2013-10-22 2016-03-08 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Image forming apparatus having conveying body and transfer units

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6400912B1 (en) * 2000-09-21 2002-06-04 Toshiba Tec Kabushiki Kaisha Image forming apparatus with detection of media and setting a threshold for the detector
US7561828B2 (en) 2004-07-16 2009-07-14 Fuji Xerox Co., Ltd. Image-forming apparatus including an electrophotographic photoreceptor having an undercoat layer
US7592112B2 (en) 2004-07-16 2009-09-22 Fuji Xerox Co., Ltd. Electrophotographic photoreceptor, process cartridge and electrophotographic apparatus
US7702256B2 (en) 2004-07-16 2010-04-20 Fuji Xerox Co., Ltd. Image-forming apparatus including an electrophotographic photoreceptor having an undercoat layer with metal oxide particles and an acceptor compound
US7763406B2 (en) 2004-07-16 2010-07-27 Fuji Xerox Co., Ltd. Electrophotographic photoreceptor, process cartidge and electrophotographic apparatus
JP2006184547A (ja) * 2004-12-27 2006-07-13 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置
JP4649986B2 (ja) * 2004-12-27 2011-03-16 富士ゼロックス株式会社 画像形成装置
JP2014126818A (ja) * 2012-12-27 2014-07-07 Brother Ind Ltd 画像形成装置
JP2014182281A (ja) * 2013-03-19 2014-09-29 Brother Ind Ltd 画像形成装置
US9280099B2 (en) 2013-10-22 2016-03-08 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Image forming apparatus having conveying body and transfer units

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7391990B2 (en) Waste developer collecting container for color image forming apparatus
US6895195B2 (en) Image processing system and method for recording image according to feature/type of the recording member
JP2011232729A (ja) 画像形成装置
US7327965B2 (en) Charging units capable of use in and image forming apparatus having different processing speeds
JPH09218592A (ja) 画像形成装置
JPH07301967A (ja) 画像形成装置
JP5821280B2 (ja) 画像形成装置
JPH11349182A (ja) 画像形成装置
JPH09319179A (ja) カラー画像形成装置
US7398041B2 (en) Color image forming apparatus using base-layer
JPH09222801A (ja) 画像形成装置
JPH09146383A (ja) 画像形成装置
JPH10207174A (ja) 多色画像印字装置
JPH1039566A (ja) カラー画像形成装置
JPH09222808A (ja) 画像形成装置
US9069278B2 (en) Image forming apparatus having non-image portion exposure amount that is lower in mono mode than in color mode
JP3318820B2 (ja) 画像形成装置
JP3813458B2 (ja) ベルト定着装置および画像形成装置
JP3036144B2 (ja) 電子写真装置
JPH09212000A (ja) 画像形成装置
JP4079744B2 (ja) 同時両面画像形成装置
JPH10142893A (ja) 画像形成装置
JP2004029565A (ja) 多色画像形成装置および多色画像形成方法
JPH09160393A (ja) 画像形成装置
JP2004102020A (ja) カラー画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20020611