JP3275414B2 - 耐傷性を有する凹凸化粧シートの製造方法 - Google Patents

耐傷性を有する凹凸化粧シートの製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、床材、壁装材などの住
宅内装の水平面等に用いられる、表面の耐傷性に優れた
凹凸化粧シートの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、前記目的の化粧シートの製造方法
としては、 紫外線硬化型樹脂を塗布し、紫外線を照射して硬化さ
せた熱可塑性フィルムに、印刷フィルムを印刷面が前記
熱可塑性フィルムの紫外線硬化型樹脂を塗布した面の裏
面に接するように裏面からラミネートした後、紫外線硬
化型樹脂の表面をエンボス加工する方法、 印刷した熱可塑性フィルムの印刷面上に紫外線硬化型
樹脂を塗布し、前記紫外線硬化型樹脂の塗布面上から紫
外線を照射、硬化した紫外線硬化型樹脂の表面をエンボ
ス加工する方法、 印刷した熱可塑性フィルムの印刷裏面に紫外線硬化型
樹脂を塗布し、前記紫外線硬化型樹脂の塗布面上から紫
外線を照射、硬化した紫外線硬化型樹脂の表面をエンボ
ス加工する方法、 紫外線硬化型樹脂を塗布した透明熱可塑性樹脂フィル
ムの樹脂塗布面にエンボスロールの凹凸を密着させ、フ
ィルム側からフィルムを透過させた紫外線により前記紫
外線硬化型樹脂を硬化させ、凹凸模様を設ける方法、等
があった。
【0003】しかし、、、の場合は、その使用す
る紫外線硬化型樹脂が、エンボス加工適正があり、しか
も硬化後の表面に耐傷性に優れたものが必要となるが、
その二つの要求を同時に完全に満たす樹脂はなく、未だ
に満足のいくものは出来ていない。
【0004】また、の場合、印刷面上に塗工するた
め、紫外線照射の際、基材シートから反射する紫外線に
よる硬化の効果が印刷のがらによっては吸収されてしま
い、硬化が十分とはならず、またムラがあるものとなっ
てしまっていた。
【0005】また、の場合、エンボス加工特に印刷面
が熱ドラムに接するため、印刷に使用するインキが耐熱
性のものに限定されていた。
【0006】そしての場合は、凹凸のはっきりした鮮
やかなエンボス模様を得ることは可能であるが、予め熱
可塑性フィルムに印刷してある場合、印刷模様により樹
脂への紫外線照射量が減少し、樹脂の硬化が不十分とな
るばかりか、硬化にムラができる原因ともなりうる。
【0007】また樹脂硬化後、樹脂塗布面裏面に印刷を
施す方法も紫外線照射時の熱、樹脂硬化時の樹脂の収縮
による熱可塑性フィルムの歪によって印刷を施しにくい
といった問題がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような問
題点を解決するためになされたのであり、その課題とす
るところは、凹凸加工の際の紫外線硬化型樹脂の硬化に
絵柄の影響がでないようにし、エンボス適性にすぐれ、
表面の耐傷性に優れた凹凸化粧シートを提供することに
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明はこの課題を解決
するために、透明熱可塑性樹脂フィルムに紫外線硬化型
樹脂を塗布し、この塗布面をエンボスロールの凹凸面に
密着させ、前記透明熱可塑性樹脂フィルムを透過して紫
外線硬化型樹脂に紫外線を照射し、硬化後、印刷を施し
た転写用フィルムを樹脂塗布面の裏面に熱ラミネート、
熱転写するこれらの工程を一体化してなることを特徴と
する耐傷性を有する凹凸化粧シートの製造方法を提供す
るものである。
【0010】以下、本発明を、図面を参照して詳細に説
明する。基材となる透明熱可塑性樹脂フィルム1して
は、透明であり、300〜400nmの紫外線を40%
以上透過するものであれば特に規定するものではない
が、例えば、セロファン、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリ塩化ビニルなどが挙げられる。
【0011】2はエンボス加工された紫外線硬化型樹脂
層を示す。本発明に用いる紫外線硬化型樹脂としては、
従来公知のものでよい。3は転写フィルムを示す。転写
フィルムとしては、転写インキおよび基材との剥離性に
優れ、かつブロッキングをおこさないもので、転写時の
熱で歪の発生しないものであれば、特に規定するもので
はないが、例として、ポリエチレンテレフタレート、ポ
リメチルペンテンなどが挙げられる。
【0012】4は転写インキを示す。転写インキとして
は、転写フィルムとの剥離が軽く透明熱可塑性樹脂フィ
ルムとの密着に優れたものであれば特に規定するもので
はないが、塩化ビニルと酢酸ビニルの共重合インキなど
が挙げられる。
【0013】
【作用】本発明は以上に述べたように、エンボス加工に
よる凹凸模様を、エンボス版の形状の通りに型付けした
い場合に有効で、エンボス加工による明確な凹凸模様を
得ることが可能である。また、工程的にも、転写フィル
ムの印刷と本発明の工程と二工程ですみ、非常に簡便で
ある。
【0014】
【実施例】以下実施例を図面を参照して説明する。図2
は本発明の耐傷性を有する凹凸化粧シートの製造方法の
一例を示す製造装置の概略図である。透明熱可塑性フィ
ルムとして理研ビニル(株)製:「ポリ塩化ビニルRタ
イプ、紫外線透過率315nm50%、360nm 60%」を使
用し、これにグラビア塗工で紫外線硬化型樹脂(三菱レ
イヨン(株)製:「UL3160」)を膜厚15μmで
塗布し、版深10〜15μmのエンボスロールに密着さ
せた状態で、ポリ塩化ビニルフィルム側より紫外線を紫
外線照射装置により照射、樹脂を硬化させた。その後、
転写フィルムとして、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹
脂からなるインキ(東洋インキ製造(株)製:「VCG
TK」)をポリエチレンテレフタレートフィルムに印刷
した転写用フィルムを用い、これを前記紫外線硬化型樹
脂が硬化後の樹脂塗布裏面に熱ラミネートした。これを
冷却ロールにて冷却後、ポリエチレンテレフタレートフ
ィルムを剥離し、耐傷性を有する凹凸化粧シートを得
た。
【0015】
【発明の効果】以上に示したように、本発明の製造方法
により、紫外線硬化が良好であり、エンボスの適性に優
れ、凹凸の微細な加工を容易にした、表面の耐傷性に優
れた凹凸化粧シートの製造方法が可能となった。また、
紫外線による硬化後の表面の耐傷性を向上するために塗
布するような樹脂を必要としないので、それら樹脂との
相互適性を考えなくてよいため、使用する紫外線硬化型
樹脂の選択範囲が広くなった。
【0016】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による化粧シートの一実施例の断面の構
造を示す説明図である。
【図2】本発明における化粧シートの製造方法の一実施
例を模式的に示した概略図である。
【符号の説明】
1…熱可塑性樹脂フィルム 2…紫外線硬化型樹脂 3…転写フィルム 4…転写インキ 5…エンボスロール 6…紫外線照射装置 7…熱ドラム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B32B 1/00 - 35/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】透明熱可塑性樹脂フィルムに紫外線硬化型
    樹脂を塗布し、この塗布面をエンボスロールの凹凸面に
    密着させ、前記透明熱可塑性樹脂フィルムを透過して紫
    外線硬化型樹脂に紫外線を照射し、硬化後、印刷を施し
    た転写用フィルムを樹脂塗布面の裏面に熱ラミネート、
    熱転写するこれらの工程を一体化してなることを特徴と
    する耐傷性を有する凹凸化粧シートの製造方法。
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KR101432117B1 (ko) * 2012-11-30 2014-08-20 주식회사 송산 인쇄무늬 주위에 물체의 표면 질감이 그대로 표현되도록 하는 자외선경화수지 인쇄방법

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