JP3275299B2 - ダイシング装置及び切断刃のドレッシング方法 - Google Patents
ダイシング装置及び切断刃のドレッシング方法Info
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Description
り、特に半導体ウェーハ(ワーク)を碁盤目状に切断す
るダイシング装置に関する。
ーク切断部、カセット収納部及び搬送手段を有してい
る。前記カセット収納部には、多数枚のウェーハが収納
されたカセットが収納されており、このカセットに収納
されたウェーハは、前記搬送手段によって1枚ずつ引き
出されて前記ワーク切断部まで搬送される。このワーク
切断部において、ウェーハは所定の切断位置に位置合わ
せされた後、ワーク切断部の切断刃によって碁盤目状に
切断される。そして、切断終了したウェーハは、搬送手
段によって前記カセット収納部に搬送されてカセットの
所定の棚に収納される。以上が、従来のダイシング装置
による1枚のウェーハの処理工程の流れである。
砥石又はこれに準じるものを用いて研削を行う場合、そ
の切れ味は常に一定とは限らない。これは、ダイヤモン
ド砥石はボンド材と呼ばれる結合材の中にダイヤモンド
砥粒等の砥粒が分布している構造となっていることによ
るものである。この砥石の研削能力は、ボンド材の中に
埋まっている砥粒が完全に突出しているほど高く、また
被削材との摩擦などによって砥石自身が磨耗することに
よって、次々とボンド材の中から新しい砥粒が突き出し
てくることによってその研削能力が保たれる。
十分に砥粒が突出していないため、ドレッシングと呼ば
れる目立て作業を行うことが必要である。また、ワーク
の加工中に徐々に研削能力が低下してくる場合もある
が、この場合にもドレッシングを行うことによって研削
能力を回復させることができる。ドレッシングはドレッ
シングボードなどと呼ばれる専用の被削材や、シリコン
ミラーウェーハなどの製品ワークと同種のドレスワーク
を研削することによって行うが、切り込み深さや研削速
度などはブレードの使用や製品ワークの研削条件などに
よって異なる。ドレッシングを行う際には、ドレスワー
クを製品ワークと同様にダイシングフレームに粘着シー
トで固定し、製品ワークと同様にダイシング装置にセッ
トする。従来では、ドレッシング作業はオペレータが操
作を行ってドレッシングを行っていた。また、加工途中
に加工品質が低下した場合などは、オペレータがその程
度によってドレッシングを行うかブレードを交換してい
た。
用されるカセットは、多数枚のワークを収納する大型の
カセットである。このカセットには通常、同一型式のワ
ークが収納されて取り扱われるため、ドレスワークを装
置にセットしたい場合には、手動でワーク切断部にセッ
トしなければならず、非常に手間がかかるという欠点が
ある。
もので、切断刃のドレッシングを容易に行うことができ
るダイシング装置を提供する。
成するために、ワークを切断する切断刃を備えたワーク
切断部と、多数枚のワークが収納されたカセットを収納
するワーク収納部と、該ワーク収納部と前記ワーク切断
部との間でワークを搬送する搬送手段とを有するダイシ
ング装置において、前記ダイシング装置本体には、前記
切断刃をドレッシングするためのドレスワークであっ
て、フレームに付けられて1枚のワークの状態をなして
いるドレスワークと、該ドレスワークを収納するドレス
カセットと、該ドレスカセットを収納するドレスワーク
収納部とが設けられ、該ドレスワーク収納部と前記ワー
ク切断部との間で前記フレームに付けられて1枚のワー
クの状態をなしているドレスワークを前記ワークを搬送
する搬送手段によって搬送可能としたことを特徴とす
る。
ットが収納されるワーク収納部の他に、切断刃をドレッ
シングするためのドレスワークが収納されるドレスワー
ク収納部を設け、ドレスワーク収納部に収納されたドレ
スワークをワーク切断部へ搬送してドレッシングを行
う。したがって、本発明は、切断刃のドレッシングを容
易に行うことができる。
断されたワークの切断部分を撮像手段によって撮像し、
前記撮像手段で撮像された前記切断部分の画像に基づい
て切断刃のドレッシングの時期を制御手段によって判断
し、ドレッシングの必要時に前記搬送手段を制御して前
記ドレスワークを前記ワーク切断部に搬送させる。ドレ
ッシングの時期を制御手段によって判断することによっ
て、加工性能が低下した際に自動的にドレッシングが行
われ、常に安定した加工品質を保つことができる。
るダイシング装置について詳説する。図1は、本発明が
適用された半導体ウェーハのダイシング装置1の斜視図
であり、図2はその平面図である。図1に示すように、
前記ダイシング装置1は、主として切断部10、洗浄部
20、カセット収納部(ワーク収納部)30、エレベー
タ部(搬送手段)40、及び搬送装置(搬送手段)50
等から構成されている。
切断工程を説明すると、まず、カセット収納部30に複
数枚収納されている加工前のウェーハWは、エレベータ
部40によって順次引き出され、そして、引き出された
ウェーハWは図2に示す位置P4にセットされる。次
に、このウェーハWは、搬送装置50によって位置P1
のプリロードステージを介して切断部10のカッティン
グテーブル(位置P2)上に載置される。ここで、ウェ
ーハWはカッティングテーブルに吸着保持される。吸着
保持されたウェーハWは、アライメント部18、19に
よってウェーハW上のパターンが画像認識され、これに
基づいてアライメントされる。そして、アライメントさ
れたウェーハWは、切断部10の矢印A、Bで示すY軸
方向移動と、カッティングテーブルの矢印C、Dで示す
X軸方向移動とによって、2本のストリートが同時に切
断される。最初の2本のストリートが切断されると、切
断部10のスピンドルをストリートのピッチ分だけY軸
方向に移動させ、そして、カッティングテーブルを再び
X軸方向に移動させる。これによって、次の2本のスト
リートが切断される。この切断動作を繰り返して行い、
一方向(X方向)の全てのストリートの切断が終了する
と、カッティングテーブルを90°回動させて、前記切
断したストリートに直交する他方向(図2上でY方向)
のストリートを順次切断する。これにより、ウェーハW
は最終的に碁盤目状に切断される。なお、本実施の形態
では、アライメント部18、19を切断部10の上流側
に設けたが、これに限られるものではなく、切断部10
の各キャリッジ72、74に設けても良い。
テーブルによって位置P2に戻された後、搬送装置50
によって位置P3の洗浄部20のスピナテーブルに搬送
される。ここでウェーハWは、洗浄水により洗浄された
後、エアブローによって乾燥される。乾燥したウェーハ
Wは、搬送装置50によって位置P4に搬送され、エレ
ベータ部40によってカセット部10に収納される。以
上が前記ダイシング装置1による1枚のウェーハWの切
断工程である。
すように、一対の切断装置14、16を有し、この切断
装置14、16は、モータ60、62、スピンドル6
4、66、及びスピンドル64、66の先端部に装着さ
れたブレード68、70を備えている。前記切断装置1
4、16は、スピンドル移動機構によってY軸方向に各
々独立して移動される。本実施の形態では、前記スピン
ドル移動機構としてリニアモータが適用されている。リ
ニアモータの原理、及び詳細な構造は周知であるのでこ
こでは省略する。
のカセット収納部30は、4段構造に構成されており、
上から順にドレスワーク収納部32、第1カセット収納
部34、第2カセット収納部36、及びユーティリティ
カセット収納部38から構成されている。前記第1、第
2カセット収納部34、36は、通常のカセットが収納
される収納部である。これらのカセット収納部34、3
6に収納されたカセットは、各々の扉35、37に設け
られた把手35A、37Aで扉35、37を開くことに
より、ダイシング装置本体から取り出すことができる。
前記通常のカセットとは、同一型式のウェーハが多数枚
収納される大型のカセットである。
納されるドレスカセット80の構造を示す斜視図であ
る。このドレスカセット80は、2枚の側板82、8
2、天板84、及び背板86から構成され、多数枚のウ
ェーハを収納する通常のカセットと比較してコンパクト
に構成されている。前記2枚の側板82、82は、天板
84と背板86とによって連結されている。なお、この
ドレスカセットに少数枚のウェーハWを収納する棚を設
けても良い。
0のドレッシング用のドレスウェーハWが載置される載
置面85が形成されている。この載置面85は、載置さ
れたドレスウェーハWが天板84上で大きくズレない寸
法で形成されている。したがって、前記載置面85にセ
ットされるドレスウェーハWは、ドレスカセット80の
上方からセットされた後、ドレスワーク収納部32に収
納されて切断部10に搬送される。なお、ドレスウェー
ハWは、フレーム90に接着テープ92に貼り付けられ
た状態で1枚のワークをなしている。
は、図1に示すドレスワーク収納部32の棚33を把手
33Aで開いて収納される。したがって、図3の載置面
85にセットされるドレスウェーハWは、棚33を開く
だけでドレスカセット80にセットされる。以上説明し
たように、本実施の形態のダイシング装置1は、通常の
カセットが収納されるカセット収納部34、36の他
に、図3のドレスカセット80が収納されるドレスワー
ク収納部32を設けた。ブレード68、70のドレッシ
ングを行う際には、ドレスワーク収納部32に収納した
ドレスウェーハWを切断部10に搬送する。したがっ
て、前記ダイシング装置1によれば、ブレード68、7
0のドレッシングを容易に行うことができる。
ト収納部38には、試し切り用のダミーウェーハWを収
納する図示しないユーティリティカセットが設置されて
いる。ユーティリティカセットとして、図3に示したド
レスカセット80と同様な構成のものを適用すると、ダ
ミーウェーハWは、ユーティリティカセット収納部38
の棚39を把手39Aで開くだけで前記ユーティリティ
カセットに収納される。なお、第1、第2カセット収納
部34、36と同様にウェーハWを収納する棚を形成し
たものでも良い。
されるものは、ダミーウェーハWに限定されず、枚葉処
理用ワークやブレード68、70の切断状況を検査する
ための検査用ワークでも良い。これによって、枚葉処理
用ワーク、及び検査用ワークのセッティング及び取り扱
いが非常に簡単になる。一方、前記各ブレード68、7
0の近傍には、CCDカメラ42、42が設けられ、切
断部分が撮影される。CCDカメラ42からの撮像信号
は、図4に示すように制御部44に出力される。制御部
44は、画像処理部46、算出部48、RAM52、比
較部54、及び搬送装置制御部56から構成される。
力された撮像信号を二値化処理し、算出部48は得られ
た切断部分の映像からチッピングの面積を算出する。比
較部54は、このチッピングの面積をRAM52に記憶
された許容面積と比較し、比較した結果、チッピングの
面積が許容面積を上回った時に、搬送装置制御部56は
前記搬送装置50を制御して前記ドレスウェーハWを切
断部10に搬送させる。このように、チッピングの面積
が許容面積を上回った時に自動的にドレッシングが行わ
れることによって、チッピングの面積が許容面積以下に
保たれ、常に安定した加工品質を保つことができる。
ング装置によれば、切断刃をドレッシングするためのド
レスワークが収納されるドレスワーク収納部を設けたこ
とによって、切断刃のドレッシングを容易に行うことが
できる。
斜視図
成を示すブロック図
Claims (4)
- 【請求項1】ワークを切断する切断刃を備えたワーク切
断部と、多数枚のワークが収納されたカセットを収納す
るワーク収納部と、該ワーク収納部と前記ワーク切断部
との間でワークを搬送する搬送手段とを有するダイシン
グ装置において、 前記ダイシング装置本体には、前記切断刃をドレッシン
グするためのドレスワークであって、フレームに付けら
れて1枚のワークの状態をなしているドレスワークと、
該ドレスワークを収納するドレスカセットと、該ドレス
カセットを収納するドレスワーク収納部とが設けられ、
該ドレスワーク収納部と前記ワーク切断部との間で前記
フレームに付けられて1枚のワークの状態をなしている
ドレスワークを前記ワークを搬送する搬送手段によって
搬送可能としたことを特徴とするダイシング装置。 - 【請求項2】前記ダイシング装置には、 前記切断刃で切断されたワークの切断部分を撮像する撮
像手段と、 前記撮像手段で撮像された前記切断部分の画像に基づい
て切断刃のドレッシングの時期を判断し、ドレッシング
の必要時に前記ワークを搬送する搬送手段を制御して、
前記ドレスワーク収納部に収納されているドレスカセッ
トから引出した前記ドレスワークを前記ワーク切断部に
搬送させる制御手段と、 が備えられていることを特徴とする請求項1に記載のダ
イシング装置。 - 【請求項3】ワークを切断する切断刃を備えたワーク切
断部と、多数枚のワークが収納されたカセットを収納す
るワーク収納部と、前記切断刃をドレッシングするため
のドレスワークが収納されたドレスカセットを収納する
ドレスワーク収納部と、前記ワーク収納部と前記ワーク
切断部との間でワークを搬送する搬送手段と、を有し、 前記ワークを搬送する搬送手段を用いて、ドレスワーク
を前記ドレスワーク収納部と前記ワーク切断部との間で
搬送するダイシング装置の切断刃のドレッシング方法で
あって、 ドレッシングの必要時期に、前記ワークを搬送する搬送
手段を用いて、前記ドレスワーク収納部に収納されたド
レスカセットからドレスワークを前記ワーク切 断部に搬
送する工程と、 前記切断刃で前記ドレスワークを研削することによって
前記切断刃をドレッシングする工程と、 前記ワークを搬送する搬送手段を用いて、ドレスワーク
を前記ワーク切断部からドレスワーク収納部に収納され
たドレスカセットに収納する工程とによって前記切断刃
をドレッシングすることを特徴とする切断刃のドレッシ
ング方法。 - 【請求項4】ワークを切断する切断刃を備えたワーク切
断部と、前記切断刃で切断されたワークの切断部分を撮
像する撮像手段と、多数枚のワークが収納されたカセッ
トを収納するワーク収納部と、前記切断刃をドレッシン
グするためのドレスワークが収納されたドレスカセット
を収納するドレスワーク収納部と、前記ワーク収納部と
前記ワーク切断部との間でワークを搬送する搬送手段
と、を有し、 前記ワークを搬送する搬送手段を用いて、ドレスワーク
を前記ドレスワーク収納部と前記ワーク切断部との間で
搬送するダイシング装置の切断刃のドレッシング方法で
あって、 前記切断刃で切断されたワークの切断部分を前記撮像手
段で撮像する工程と、 前記撮像された前記切断部分の画像に基づいて切断刃の
ドレッシングの時期を判断する工程と、 ドレッシングの必要時期に、前記ワークを搬送する搬送
手段を用いて、前記ドレスワーク収納部に収納されたド
レスカセットからドレスワークを前記ワーク切断部に搬
送する工程と、 前記切断刃で前記ドレスワークを研削することによって
前記切断刃をドレッシングする工程と、 前記ワークを搬送する搬送手段を用いて、ドレスワーク
を前記ワーク切断部からドレスワーク収納部に収納され
たドレスカセットに収納する工程とによって前記切断刃
をドレッシングすることを特徴とする切断刃のドレッシ
ング方法。
Priority Applications (1)
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JP792998A JP3275299B2 (ja) | 1998-01-19 | 1998-01-19 | ダイシング装置及び切断刃のドレッシング方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP792998A JP3275299B2 (ja) | 1998-01-19 | 1998-01-19 | ダイシング装置及び切断刃のドレッシング方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH11204462A JPH11204462A (ja) | 1999-07-30 |
JP3275299B2 true JP3275299B2 (ja) | 2002-04-15 |
Family
ID=11679223
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP792998A Expired - Fee Related JP3275299B2 (ja) | 1998-01-19 | 1998-01-19 | ダイシング装置及び切断刃のドレッシング方法 |
Country Status (1)
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-
1998
- 1998-01-19 JP JP792998A patent/JP3275299B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH11204462A (ja) | 1999-07-30 |
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