JP3269336B2 - 加熱装置 - Google Patents

加熱装置

Info

Publication number
JP3269336B2
JP3269336B2 JP17405395A JP17405395A JP3269336B2 JP 3269336 B2 JP3269336 B2 JP 3269336B2 JP 17405395 A JP17405395 A JP 17405395A JP 17405395 A JP17405395 A JP 17405395A JP 3269336 B2 JP3269336 B2 JP 3269336B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bearing
heating
gear
rotating body
pressure roller
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP17405395A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH096157A (ja
Inventor
曜 遊坐
満 今井
修治 西谷
誠一郎 門平
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP17405395A priority Critical patent/JP3269336B2/ja
Publication of JPH096157A publication Critical patent/JPH096157A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3269336B2 publication Critical patent/JP3269336B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fixing For Electrophotography (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、発熱部材と加圧回転体
とをその間に耐熱性フィルムを挟ませて付勢部材で圧接
させて加熱ニップ部を形成させ、加圧回転体を回転駆動
させて耐熱性フィルムに送りをかけて加熱ニップ部を走
行させ、加熱ニップ部の耐熱性フィルムと加圧回転体と
の間に被加熱材を導入して耐熱性フィルムと一緒に加熱
ニップ部を挟持搬送させることで被加熱材を加熱する、
フィルム加熱方式・加圧回転体駆動式の加熱装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】フィルム加熱方式の加熱装置は、特開昭
63−313182号公報、特開平1−263679号
公報、特開平2−157878号公報、特開平4−44
075〜44083号公報等で公知であり、電子写真複
写機・プリンタ・ファックス等の画像形成装置における
画像加熱定着装置、即ち電子写真・静電記録・磁気記録
等の適宜の画像形成プロセス手段により加熱溶融性の樹
脂等よりなるトナーを用いて記録媒体(転写材シート・
エレクトロファックスシート・静電記録シート・印刷紙
等)に形成したトナー画像を永久固着像として加熱処理
する加熱定着装置として活用できる。
【0003】このようなフィルム加熱方式の加熱装置
は、発熱部材や耐熱性フィルムとして低熱容量の部材を
使用できてクイックスタート性に優れる、省電力でき
る、画像形成装置等の装置本体の機内昇温を抑えること
ができる等の利点を有する。
【0004】また、特開平4−44075〜44083
号公報等に開示のフィルム加熱方式の加熱装置のよう
に、耐熱性フィルムを加圧回転体の駆動力で回転走行さ
せるようにした、加圧回転体駆動式・テンションレスタ
イプの装置は耐熱性フィルムの寄り移動防止手段を簡略
化できる利点がある。
【0005】図9〜図12にその加圧回転体駆動式・テ
ンションレスタイプのフィルム加熱方式の加熱装置の一
例を示した。図9は装置の切欠き斜視図、図10は縦断
背面図、図11は一部切欠き左側面図、図12が要部の
横断面図である。
【0006】14は装置フレームの基板、14a・14
bは装置フレームの左右の側面板であり基板14左右
部をそれぞれ直角に上向きに折り曲げて基板14と一体
に形成具備させてある。その左右の側面板14a・14
bの面には、それぞれ対称に、上端を側面板の上辺に開
放させた縦長のガイド溝穴14c・14cを形成具備さ
せてある。この両ガイド溝穴14c・4cの底部にはそ
れぞれ上側を開放したU溝形状の軸受10a・10bを
係合させて配設してある。
【0007】9は加圧回転体としての加圧ローラーであ
り、芯金軸9aの外側に耐熱性ゴム層9bを形成した弾
性ローラーである。この加圧ローラー9は、その左右両
端側の軸部を左右側面板の14a・14bの各ガイド溝
穴14c・14cに上端開放部から嵌入して落とし込む
ことにより上記U溝形状の軸受10a・10b内に受け
入れさせることで、左右の側面板14a・14b間に回
転自在に組み込んである。12は該加圧ローラー9の芯
金軸9aの一端側に固着した加圧ローラーギアである。
【0008】15は横長の横断面略半円弧樋型のフィル
ムガイド部材であり、その下面の略中央部に長手に沿っ
て発熱部材としてのセラミックヒーター16を固定保持
させてある。
【0009】このフィルムガイド部材15に円筒状の耐
熱性フィルム(定着フィルム)8をルーズに外嵌させて
ある。17・17はこのフィルムガイド部材15の左右
両端部に取り付けた、円筒状の耐熱性フィルム8よりも
外径の大きいフランジ部材である。15a・15aはそ
れらのフランジ部材の外面に外方に突出させて具備させ
た張り出しラグ部である。以上のフィルムガイド部材1
5、ヒーター16、円筒状耐熱性フィルム8、ラグ部1
5aを有するフランジ部材17・17の組立体を加熱ア
センブリと記す。
【0010】上記の加熱アセンブリは、ヒーター16側
を下向きにして、左右両端部の張り出しラグ部15a・
15aをそれぞれ装置フレームの左右側面板14a・1
4bのガイド溝穴14c・14cに上端開放部から嵌め
入れて係合させて、左右の側面板14a・14b間に落
とし込むことにより、組み込んである。この加熱アセン
ブリの組み込みにより、先に組み込んだ加圧ローラー9
の上面とヒーター16とが耐熱性フィルムを挟んで対向
する。
【0011】18は装置の上面蓋板を兼ねる加圧板であ
り、この加圧板18は不図示の閉じ込み手段により装置
フレームの左右側面板14a・14aの上辺に受け止め
させた状態で閉じ込み状態が保持される。13a・13
bは左右の加圧バネであり、閉じ込み状態の加圧板18
の左右両端側の下面と加熱アセンブリ側の左右両端部の
張り出しラグ部15a・15aの上面間にそれぞれ縮設
したものである。
【0012】この左右の縮設加圧バネ13a・13bで
加熱アセンブリ側の左右両端部の張り出しラグ部15a
・15aにかかる加圧力a・aにより加熱アセンブリに
常時押し下げ力が作用して、ヒーター16が耐熱性フィ
ルム8を挟んで加圧ローラー9に圧接した状態が保たれ
て、その間に所定幅の加熱ニップ部(定着ニップ部)N
が形成される。
【0013】而して、加圧ローラーギア12に不図示の
外部駆動源側の駆動力が伝達されて加圧ローラー9が回
転駆動されると、加圧ローラー9の表面摩擦力で耐熱性
フィルム8が加熱ニップ部においてヒーター16に密着
摺動した状態でフィルムガイド部材の外回りをテンショ
ンフリーの状態で回転駆動される。即ち、回転するフィ
ルム8はその周方向には加熱ニップ部Nを除いて張力が
働いておらず、加圧ローラー8との摩擦力のみで回転走
行する。回転するフィルム8はその内周面がフィルムガ
イド部材15によってガイドされている。また回転中に
発生するフィルム8のフィルムガイド部材15の長手に
沿う寄りはフランジ部材17・17の内面により規制さ
れる。
【0014】耐熱性フィルム8が加圧ローラー9の回転
駆動により回転しており、またヒーター16に通電がな
されてヒーターが所定の温度(定着温度)に昇温・温調
されている状態において、画像加熱定着装置にあって
は、不図示の画像形成機構部から搬送された被加熱材と
しての、未定着トナー画像T(図12)を担持した記録
媒体Pが加熱ニップ部Nの耐熱性フィルム8と加圧ロー
ラー9との間に導入され、該記録媒体Pは回転する耐熱
性フィルム8の外面に密着して該フィルム面とズレを生
じることなく該フィルムと一緒に加熱ニップ部Nを挟持
搬送されていき、その通過過程にてヒーター16で加熱
される加熱ニップ部の熱により加熱され、未定着トナー
画像Tが軟化・溶融して熱定着される。加熱ニップ部N
を通過した後、回転するフィルム8と記録媒体Pは引き
続き、軟化・溶融状態のトナー画像Tの粘着力により密
着したまま搬送され、この搬送過程を冷却工程として、
軟化・溶融状態のトナー画像Tの熱が放熱され、トナー
画像Tは冷却固化し、記録媒体P上に永久固着像が形成
される。冷却工程後、フィルム8と記録媒体Pはトナー
の冷却固化により容易に分離し、フィルム8面から離れ
た記録媒体Pは排出搬送されていく。
【0015】
【発明が解決しようとしている課題】この種の加熱装置
においては、加熱ニップ部Nの幅は重要な規定要素であ
り、画像加熱定着装置にあっては、この加熱ニップ部N
の幅が加熱温度と共に定着性能を保証する上で重要であ
り、該加熱ニップ部Nの幅を安定的にかつ必要十分な形
で確保することが設計上大切なポイントになっている。
【0016】しかしながら、上記従来の加圧ローラー駆
動方式の加熱定着装置は、加圧ローラー9が外部から駆
動力を受ける際、加圧ローラー9は回転力を受けると同
時に加熱装置自体の回転トルクに応じて、加圧ローラー
軸にラジアル方向に作用する力を生じる。このため、加
圧ローラー9をU溝形状の軸受10a・10bで支持さ
せる構成では、加圧ローラー9のラジアル方向の力が加
熱装置の加圧力に影響して、加熱ニップ部Nの幅が不均
一になり定着不良が発生した。また、加圧ローラー軸の
位置ずれによる加圧ローラーギア12の歯飛びが発生す
る欠点があった。
【0017】本発明は同じくフィルム加熱方式・加圧ロ
ーラー駆動方式の加熱装置であるけれども、上記のよう
な従来装置のような問題点のない、即ち加圧回転体とし
ての加圧ローラー軸のラジアル方向の力による前記加熱
ニップ部の幅の不均一、加圧ローラー軸の位置ずれ、加
圧ローラーギアの歯飛びを防止して、画像加熱定着装置
にあってはこれらに起因する定着不良の発生のない加熱
装置、および該加熱装置を画像加熱定着装置として備え
た画像形成装置を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明は下記の構成を特
徴とする加熱装置である。
【0019】(1)発熱部材と、この発熱部材と協同し
てニップを形成するための加圧回転体と、発熱部材と加
圧回転体に挟まれ加圧回転体の回転に従動して移動する
耐熱性フィルムと、加圧回転体の一端に設けられたギア
に係合する駆動ギアを有する駆動手段と、加圧回転体の
軸のギア側を保持する第1の軸受及びギア側とは反対側
を保持する第2の軸受と、第1及び第2の軸受を保持す
る装置フレームと、有し、被加熱材を耐熱性フィルムと
加圧回転体との間で挟持搬送して被加熱材を加熱する加
熱装置において、上記駆動ギアは上記加圧回転体のギア
の被加熱材搬送方向上流側で係合しており、上記第1の
軸受は丸穴軸受であり、上記第1の軸受を保持する上記
装置フレーム部分は軸受を上記加圧回転体のスラスト方
向からのみ取り付けられるように且つ取り付けた軸受が
ラジアル方向に移動しないようになっており、上記第2
の軸受を保持する上記装置フレーム部分は軸受をラジア
ル方向から取り付けられるようにU字状の溝になってい
ことを特徴とする加熱装置。
【0020】(2)発熱部材と、この発熱部材と協同し
てニップを形成するための加圧回転体と、発熱部材と加
圧回転体に挟まれ加圧回転体の回転に従動して移動する
耐熱性フィルムと、加圧回転体の一端に設けられたギア
に係合する駆動ギアを有する駆動手段と、加圧回転体の
軸のギア側を保持する第1の軸受及びギア側とは反対側
を保持する第2の軸受と、第1及び第2の軸受を保持す
る装置フレームと、有し、被加熱材を耐熱性フィルムと
加圧回転体との間で挟持搬送して被加熱材を加熱する加
熱装置において、上記駆動ギアは上記加圧回転体のギア
の被加熱材搬送方向下流側で係合しており、上記第2の
軸受は丸穴軸受であり、上記第2の軸受を保持する上記
装置フレーム部分は軸受を上記加圧回転体のスラスト方
向からのみ取り付けられるように且つ取り付けた軸受が
ラジアル方向に移動しないようになっており、上記第1
の軸受を保持する上記装置フレーム部分は軸受をラジア
ル方向から取り付けられるようにU字状の溝になってい
ることを特徴とする加熱装置。
【0021】
【0022】
【0023】
【0024】
【0025】
【0026】
【0027】
【実施例】
〈実施例1〉(図1〜図6) (1)画像形成装置例 図1に画像形成装置の1例の概略図を示した。本例の画
像形成装置は転写式電子写真プロセス利用のレーザービ
ームプリンター(LBP)である。
【0028】1は所定の周速度で矢示の時計方向に回転
される回転ドラム型電子写真感光体(以下、ドラムと略
記する)である。このドラム1は回転過程で一次帯電器
2により正または負の所定電位に均一帯電を受け、次い
でレーザースキャナ3によるレーザー走行露光Lで目的
画像情報の走査書き込みを受ける。これにより、ドラム
1上に静電潜像が形成される。
【0029】潜像の形成されたドラム1面は、現像装置
4によりトナーTの供給を受け、トナー画像として顕像
化される。
【0030】次いでトナー画像は転写ローラー5の位置
を通過する過程で、この転写ローラー5とドラム1との
間の転写部に、給紙カセット20→給紙ローラー21→
レジストローラー22の経路で所定のタイミングで給紙
・搬送された記録媒体としての転写紙P面に順次転写さ
れていく。ドラム1から転写紙P面へのトナー画像転写
は、転写ローラー5により転写紙P面の裏側にトナー画
像の荷電極性と逆極性の帯電がなされることにより行わ
れる。
【0031】次いで転写紙Pは、転写ローラー5と逆極
性の電圧を印加した除電針6で除電され、ドラム1から
分離し、次の(2)項で説明する加熱装置としての加熱
定着装置7へ搬送される。加熱定着装置7では転写紙P
面上のトナー画像が加熱溶融され、永久固着像として転
写紙P面に定着される。画像掛着を受けた転写紙は排出
搬送される。
【0032】(2)加熱定着装置7 図2は該装置の切欠き斜視図、図3は縦断背面図、図4
は一部切欠き左側面図である。本例の画像加熱定着装置
は前述図9〜図12と同じく加圧回転体駆動式・テンシ
ョンレスタイプのフィルム加熱方式の加熱装置であり、
同じ構成部材・部分には同一の符号を付して再度の説明
を省略する。
【0033】本例装置において、発熱部材としてのセラ
ミックヒーター16はアルミナ等の絶縁性・低熱容量の
横長セラミック基板と、該基板面に長手に沿って、蒸
着、スパッタリング、CVD、スクリーン印刷等で形成
した、TaSiO2 、銀パラジウム、Ta2 N、RuO
2 、ニクロム等の線状または細帯状の薄膜発熱抵抗部を
基本構成とするもので、該発熱抵抗部に対する通電によ
り迅速に昇温し、不図示の通電制御系により所定の温度
に温調される。
【0034】円筒状の耐熱性フィルム(定着フィルム)
8は、耐熱性、トナー離形性、強靭性を有する単層定着
フィルム、あるいは所望の表面処理やラミネート処理を
した複合層フィルムである。例えば耐熱処理をした約5
0μmのポリエステル(PET)やポリイミド(PI)
単層フィルム、あるいは前記フィルム面を更に4フッ化
エチレン(PTFE)で離形層付与した複合層フィルム
などである。
【0035】ヒーター16と加圧ローラー9はフィルム
8を挟ませて加圧バネ13a・13bにより所定の当接
圧、例えばA4幅で総圧3〜8kg、A3幅で総圧4〜
10kgをもって互いに圧接状態させて、その間に加熱
ニップ部Nを形成させてある。
【0036】本例において、加圧ローラー9は、被加熱
材としての転写紙Pの搬送方向に対して加熱ニップ部N
より上流側に位置した駆動ギア11により、加圧ローラ
ーギヤ12を介して駆動力を受けて回転駆動され、この
加圧ローラー9の回転により円筒状耐熱性フィルム8の
回転がなされる。
【0037】この加圧ローラー9の駆動側(加圧ローラ
ーギヤ12を具備させた側)の軸受は丸穴軸受10Aに
し、該軸受10Aを加圧ローラー9のスラスト方向から
装置フレームのその側の側面板14aに取り付けて位置
決め支持させてある。
【0038】図5の(a)および(b)はそれぞれ、そ
の丸穴軸受10Aを加圧ローラー9のスラスト方向から
装置フレームのその側の側面板14aの受け穴14dに
挿入嵌合させて取り付けて位置決め支持させる要領を示
している。受け穴14dに挿入嵌合させた丸穴軸受10
Aは適宜の手段で抜け止め処置される。
【0039】一方、加圧ローラー9の非駆動側(加圧ロ
ーラーギヤ12を具備させた側とは反対側)の軸受は従
来と同様にU溝形状軸受10bにしてある。
【0040】図6は加圧ローラー駆動時に発生する力の
説明図である。
【0041】加圧ローラー9は駆動ギア11により加圧
ローラーギア12を介して駆動力を受けて回転するが、
その際、加圧ローラー9に作用する力Fを生じる。この
作用力Fが、加圧ローラーギア12と駆動ギア11のピ
ッチ円の接線と水平軸との角度をθ°とし、それぞれの
ギアの圧力角を例えば20°とすると、θ°+20°の
方向に働き、作用力Fの大きさは加圧ローラー軸のトル
クをT、加圧ローラーギア12のピッチ円直径をpとす
ると、作用力F=2T/pとなる。また、作用力Fとニ
ップ線の角度をα°とすると、Fsinα°という加圧
ローラーギア12を浮上させる力が発生する。
【0042】そのため、前述の従来装置(図9〜図1
2)のように加圧ローラー9の左右側の軸受がどちらも
U溝形状軸受10a・10bであると、加圧ローラー軸
は上方への移動自由度があるから、上記の浮上力Fsi
nα°が加圧ローラーギア12に作用したとき、加圧ロ
ーラー9の駆動側が非駆動側の軸受10bを支点として
持ち上げられて加圧ローラー9の駆動側には浮上力fが
働く。このため、加熱ニップ部Nの加圧ローラー駆動側
のニップ部部分の加圧力が加圧ローラー非駆動側のニッ
プ部部分の加圧力よりも大きくなるアンバランスを生じ
て、加熱ニップ部Nの長手方向でニップ幅が不均一にな
り、定着不良が発生していた。また加圧ローラーギア1
2の浮上により加圧ローラーギア12の歯飛びが発生し
ていた。
【0043】しかしながら、本実施例では上記のよう
に、加圧ローラー9の駆動側の軸受は丸穴軸受10Aに
し、該軸受10Aを加圧ローラー9のスラスト方向から
装置フレームのその側の側面板14aに取り付けて位置
決め支持させてあるから、加圧ローラーのラジアル方向
の力を装置フレームの側面板14aに取り付けて位置決
め支持させて軸受10Aを介して装置フレームで受け、
上記浮上力Fsinα°の加熱ニップ部Nへの影響を防
ぐことができる。従って、長手方向での加熱ニップ幅N
の不均一を防ぎ定着不良を防止できた。また、上記浮上
力Fsinα°による加圧ローラーギア12の位置ずれ
をおさえ、加圧ローラーギア12の歯飛びを防止でき
た。
【0044】〈実施例2〉(図7・図8) 本実施例の装置では、図7のように、加圧ローラー9
は、被加熱材としての転写紙Pの搬送方向に対して加熱
ニップ部Nより下流側に位置した駆動ギア11により、
加圧ローラーギヤ12を介して駆動力を受けて回転駆動
され、この加圧ローラー9の回転により円筒状耐熱性フ
ィルム8の回転がなされる。
【0045】また、この加圧ローラー9の駆動側の軸受
は図8のように従来と同様にU溝形状軸受10aにして
ある。
【0046】一方、加圧ローラー9の非駆動側の軸受は
丸穴軸受10Bにし、該軸受10Bを加圧ローラー9の
スラスト方向から装置フレームのその側の側面板14b
に取り付けて位置決め支持させてある。
【0047】本実施例のように、加圧ローラー9を、被
加熱材としての転写紙Pの搬送方向に対して加熱ニップ
部Nより下流側に位置した駆動ギア11により、加圧ロ
ーラーギヤ12を介して駆動させる構成のものにおいて
も、上述と同様に加圧ローラー駆動時に作用力F=2T
/pとなる力が生じ、この場合においては、作用力Fと
ニップ線の角度をα°とすると、Fsinα°となる加
圧ローラーギア12を降下させる力が生じる。
【0048】そのため、前述の従来装置のように加圧ロ
ーラー9の左右側の軸受がどちらもU溝形状軸受10a
・10bであると、加圧ローラー軸は上方への移動自由
度があるから、上記の下降力Fsinα°が加圧ローラ
ーギア12に作用したとき、加圧ローラー9の非駆動側
が駆動側の軸受10aを支点として持ち上げられて加圧
ローラー9の非駆動側には浮上力fが働く。このため、
加熱ニップ部Nの加圧ローラー非駆動側のニップ部部分
の加圧力が加圧ローラー駆動側のニップ部部分の加圧力
よりも大きくなるアンバランスを生じて、やはり加熱ニ
ップ部Nの長手方向でニップ幅が不均一になり、定着不
良が発生していた。また加圧ローラーギア12の下降に
より加圧ローラーギア12の歯飛びが発生していた。
【0049】しかしながら、本実施例では上記のよう
に、加圧ローラー9の非駆動側の軸受は丸穴軸受10B
にし、該軸受10Bを加圧ローラー9のスラスト方向か
ら装置フレームのその側の側面板14bに取り付けて位
置決め支持させてあるから、加圧ローラー9の非駆動側
の浮上が押えら、実施例1と同様に長手方向での加熱ニ
ップ幅Nの不均一を防ぎ定着不良を防止できた。また、
上記浮上力Fsinα°による加圧ローラーギア12の
位置ずれをおさえ、加圧ローラーギア12の歯飛びを防
止できた。
【0050】〈その他〉加圧回転体の軸受は両端部側と
も丸穴軸受とすることもできる。
【0051】本発明の加熱装置は実施例の画像加熱定着
装に限らず、その他、例えば、画像を担持した記録媒体
を加熱して表面性を改質(つや出し等)する装置、仮定
着処理する装置、シート状物を給紙して乾燥処理・ラミ
ネート処理する等の加熱装置として広くに使用できる。
【0052】加熱ニップ部の加熱手段は磁気誘導加熱手
段等とすることもできる。この場合耐熱性フィルム自体
を磁気誘導発熱部材にすることもできる。
【0053】耐熱性フィルムは加圧回転体で走行駆動さ
れる有端のフィルム材とすることもできる。
【0054】画像形成装置の記録媒体Pに対する画像形
成プロセスは実施例のような転写式電子写真プロセスに
限らず、その他、公知各種の転写式あるいは直接式の画
像形成原理・プロセスのものとすることができることは
勿論である。
【0055】
【発明の効果】以上の説明したように本発明によれば、
フィルム加熱方式・加圧ローラー駆動方式の加熱装置及
び該加熱装置を画像加熱定着装置として備える画像形成
装置について、加圧回転体のラジアル方向の力が加熱ニ
ップ部へ影響するのを防いで、長手方向での加熱ニップ
幅の不均一を防ぐことができた。また、加圧回転体軸の
位置ずれや、加圧回転体の駆動部材がギアである場合の
歯飛びを防止できた。
【0056】これにより画像加熱定着装置にあっては、
加熱ニップ部の幅の不均一、加圧回転体軸の位置ずれ、
加圧回転体の駆動ギアの歯飛びに起因する定着不良の発
生を防止できた。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像形成装置の1例の概略図
【図2】実施例1の加熱定着装置の切欠き斜視図
【図3】該装置の縦断背面図
【図4】該装置の一部切欠き左側面図
【図5】(a)および(b)はそれぞれ丸穴軸受の取り
付け要領図
【図6】加圧ローラー駆動時に発生する力の説明図
【図7】実施例2の装置の加圧ローラー駆動時に発生す
る力の説明図
【図8】該装置の縦断背面図
【図9】フィルム加熱方式・加圧ローラー駆動方式の加
熱装置の従来例の切欠き斜視図
【図10】該装置の縦断背面図
【図11】該装置の一部切欠き左側面図
【図12】要部の横断面図
【符号の説明】
7 加熱装置 8 定着フィルム(耐熱性フィルム) 9 加圧ローラー(加圧回転体) 10a・10b U溝形状軸受 10A・10B 丸穴軸受 14・14a・14b 装置フレーム 16 ヒーター(発熱部材) N 加熱ニップ部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 門平 誠一郎 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−332328(JP,A) 特開 平5−333738(JP,A) 特開 平5−270690(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 15/20

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発熱部材と、この発熱部材と協同してニ
    ップを形成するための加圧回転体と、発熱部材と加圧回
    転体に挟まれ加圧回転体の回転に従動して移動する耐熱
    性フィルムと、加圧回転体の一端に設けられたギアに係
    合する駆動ギアを有する駆動手段と、加圧回転体の軸の
    ギア側を保持する第1の軸受及びギア側とは反対側を保
    持する第2の軸受と、第1及び第2の軸受を保持する装
    置フレームと、有し、被加熱材を耐熱性フィルムと加圧
    回転体との間で挟持搬送して被加熱材を加熱する加熱装
    置において、 上記駆動ギアは上記加圧回転体のギアの被加熱材搬送方
    向上流側で係合しており、上記第1の軸受は丸穴軸受で
    あり、上記第1の軸受を保持する上記装置フレーム部分
    は軸受を上記加圧回転体のスラスト方向からのみ取り付
    けられるように且つ取り付けた軸受がラジアル方向に移
    動しないようになっており、上記第2の軸受を保持する
    上記装置フレーム部分は軸受をラジアル方向から取り付
    けられるようにU字状の溝になっている ことを特徴とす
    る加熱装置。
  2. 【請求項2】 発熱部材と、この発熱部材と協同してニ
    ップを形成するための加圧回転体と、発熱部材と加圧回
    転体に挟まれ加圧回転体の回転に従動して移動する耐熱
    性フィルムと、加圧回転体の一端に設けられたギアに係
    合する駆動ギアを有する駆動手段と、加圧回転体の軸の
    ギア側を保持する第1の軸受及びギア側とは反対側を保
    持する第2の軸受と、第1及び第2の軸受を保持する装
    置フレームと、有し、被加熱材を耐熱性フィルムと加圧
    回転体との間で挟持搬送して被加熱材を加熱する加熱装
    置において、 上記駆動ギアは上記加圧回転体のギアの被加熱材搬送方
    向下流側で係合しており、上記第2の軸受は丸穴軸受で
    あり、上記第2の軸受を保持する上記装置フレーム部分
    は軸受を上記加圧回転体のスラスト方向からのみ取り付
    けられるように且つ取り付けた軸受がラジアル方向に移
    動しないようになっており、上記第1の軸受を保持する
    上記装置フレーム部分は軸受をラジアル方向から取り付
    けられるようにU字状の溝になっていることを特徴とす
    加熱装置。
JP17405395A 1995-06-15 1995-06-15 加熱装置 Expired - Fee Related JP3269336B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17405395A JP3269336B2 (ja) 1995-06-15 1995-06-15 加熱装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17405395A JP3269336B2 (ja) 1995-06-15 1995-06-15 加熱装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH096157A JPH096157A (ja) 1997-01-10
JP3269336B2 true JP3269336B2 (ja) 2002-03-25

Family

ID=15971801

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17405395A Expired - Fee Related JP3269336B2 (ja) 1995-06-15 1995-06-15 加熱装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3269336B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7302491B2 (ja) 2020-01-24 2023-07-04 株式会社サタケ 米大豆兼用自主検定装置

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6233698B2 (ja) * 2013-11-18 2017-11-22 株式会社リコー ベルト装置、定着装置及び画像形成装置
JP6433267B2 (ja) 2014-11-28 2018-12-05 キヤノン株式会社 定着装置
JP6464784B2 (ja) * 2015-02-06 2019-02-06 ブラザー工業株式会社 画像形成装置
JP6582828B2 (ja) * 2015-09-30 2019-10-02 ブラザー工業株式会社 定着装置
JP6693580B2 (ja) * 2019-01-08 2020-05-13 ブラザー工業株式会社 画像形成装置
JP2022122058A (ja) 2021-02-09 2022-08-22 キヤノン株式会社 定着装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7302491B2 (ja) 2020-01-24 2023-07-04 株式会社サタケ 米大豆兼用自主検定装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH096157A (ja) 1997-01-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2884715B2 (ja) 像加熱装置
JP2940077B2 (ja) 加熱装置
JP2884718B2 (ja) 像加熱装置
JP2884717B2 (ja) 像加熱装置
JP2884716B2 (ja) 像加熱装置
JP2861280B2 (ja) 加熱装置
JP2884714B2 (ja) 像加熱装置
JP2004184814A (ja) 加熱装置
JP2002083676A (ja) 加熱装置及び画像形成装置
US5257078A (en) Image heating apparatus regulating shift of endless fixing film
JP3269336B2 (ja) 加熱装置
JP3236077B2 (ja) 像加熱装置
JP2007079037A (ja) 画像加熱装置
JPH06337601A (ja) 加熱装置
KR100708171B1 (ko) 정착장치 및 화상형성장치
JP3119002B2 (ja) 加熱装置
JP2949926B2 (ja) 加熱装置
JP2004198695A (ja) 画像定着装置及びこれを用いた画像形成装置
JP2987965B2 (ja) 像加熱装置
JP2005071637A (ja) 加熱装置及び画像形成装置
JP2002231434A (ja) 加熱装置及び画像形成装置
JP2006133326A (ja) 定着装置および画像形成装置
JP2917389B2 (ja) 定着装置
JP2002268419A (ja) 画像形成装置
JPH04372972A (ja) 電子写真装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090118

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090118

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100118

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110118

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120118

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130118

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140118

Year of fee payment: 12

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees