JP3260620B2 - 光ヘッドの配線構造 - Google Patents

光ヘッドの配線構造

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JP3260620B2
JP3260620B2 JP08158796A JP8158796A JP3260620B2 JP 3260620 B2 JP3260620 B2 JP 3260620B2 JP 08158796 A JP08158796 A JP 08158796A JP 8158796 A JP8158796 A JP 8158796A JP 3260620 B2 JP3260620 B2 JP 3260620B2
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光教 和田
克美 四家
雅人 小原
雅彦 紺野
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンパクトディス
ク(CD)、ディジタルビデオディスク(DVD)、ミ
ニディスク(MD)、光磁気ディスクなどの各種記録媒
体に対し、記録データの再生を行い、または記録のため
の光エネルギーを与える光ヘッドに係り、特に対物レン
ズの挙動を妨げない位置を配線のリード部の引き出し部
とし、また前記リード部の引き出し部が最小のスペース
内に配置できるようにした光ヘッドの配線構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図3はCDプレーヤ用の光ヘッドの構造
を示す斜視図である。ディスクの記録面に対向する対物
レンズ1は、可動部材(レンズホルダ)2に保持されて
おり、可動部材2は、ヘッドベースに固定された支持部
材3に対し、弾性支持部材4により弾性支持されてい
る。図3では、弾性支持部材4が4本の導電性金属の弾
性線(ワイヤサスペンション)である。
【0003】支持部材3の背面には所定幅寸法の凸部3
aが形成されている。PCB基板などのような弾性変形
が可能な弾性板5は、その中央の固定部5aが前記凸部
3aに接着剤などにより固定されており、弾性板5の両
端部分は、支持部材3の段差凹部3bとの間で隙間δを
有する弾性変形部5bとなっている。弾性支持部材4
は、支持部材3を貫通する大径の貫通穴3c内に径方向
に余裕を有して挿入され、弾性支持部材4の基端4a
は、弾性板5の前記弾性変形部5bに保持されている。
また弾性支持部材4の先端4bは可動部材2の両側部の
耳部を貫通し且つ接着剤などで固定されている。
【0004】その結果、可動部材2および対物レンズ1
はフォーカス補正方向(F方向)とトラッキング補正方
向(T)へ微動できるように支持されている。可動部材
2には、フォーカスコイルCfとトラッキングコイルC
tが保持されており、ヘッドベース側には前記各コイル
を横断する磁界を与えるマグネットなどの磁界発生部が
設けられ、各コイルに流れる駆動電流と前記磁界とから
得られる電磁力により、可動部材2がフォーカス補正お
よびトラッキング補正駆動される。
【0005】図3に示す例では、弾性板5の表面にフレ
キシブルプリントケーブルによる配線板6が全面的に接
着されて固定されており、この配線板6から前記弾性支
持部材4を介して各コイルCfとCtに駆動電流が与え
られる。配線板6は、弾性板5と同じ面積の矩形状であ
り、4箇所に穴6aが穿設され、この穴6aの周囲に導
電体層のランド部Lが形成されている。弾性板5の弾性
変形部5bに穿設された穴を貫通した前記弾性支持部材
4の基端4aは、配線板6の前記穴6aに挿入され、弾
性支持部材4の基端4aとランド部Lとの間が半田付け
により固着され、この半田付け固着により、弾性支持部
材4は配線板6および弾性板5に固定されるものとなっ
ている。配線板6にはその側端から延びるリード部6b
が一体に設けられており、前記ランド部Lのそれぞれか
ら延びる弾性体層の4本のリードRは、前記リード部6
bの表面に延びている。
【0006】4本の弾性支持部材4の先端4bのそれぞ
れは、フォーカスコイルCfの巻線の両端、およびトラ
ッキングコイルCtの巻線の両端に個別に導通されてお
り、前記リードRから与えられる駆動電流は、導電材料
により形成された前記弾性支持部材4を介して各コイル
CfとCtに与えられることになる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】図3に示す光ヘッドで
は、以下に示す問題点がある。 (1)配線板6は弾性板5に全面的に密着して接着固定
され、配線板6から延びるリード部6bは、弾性板5の
側端すなわち弾性変形部5bから外方へ延び出る構造で
ある。したがって、ヘッドベースと共に光ヘッドがディ
スクの半径方向へシーク動作するときに、リード部6b
に変形張力が作用し、またはリード部6bが装置内の他
の部分に当たるなどして力が加わったときに、この張力
または力が弾性板5の弾性変形部5bに直接に作用す
る。フォーカスコイルCfまたはトラッキングコイルC
tに補正駆動のための電磁力が作用したとき、弾性支持
部材4の弾性的な撓み変形および、この弾性支持部材4
が連結された弾性変形部5bの変形に基づいて、可動部
材2および対物レンズ1がフォーカス補正方向(F方
向)またはトラッキング補正方向(T方向)へ微駆動さ
れる。したがって、リード部6bから弾性変形部5bに
外力が与えられていると、可動部材2および対物レンズ
1の各補正動作に影響を与えることになる。
【0008】(2)図3に示す光ヘッドでは、配線板6
の側方からリード部6bが直接に延び出ている。したが
って、リード部6bが延び出ている部分に、リード部6
bの厚さ以上の大きな配線スペースが不要である。ただ
し、前記(1)に示す問題点を緩和するために、例えば
配線板6の右端部において、配線板6に折り畳み部を設
け、この折り畳み部からリード部6bを延び出させる構
造も考えられる。しかしながら配線板6を直接に折り畳
んだ構造では、配線板の弾性により折り曲げ部が開いて
しまい、折曲げ部の開き分だけ配線に必要なスペースが
大きくなる。また開いた状態の配線板が近接した他の部
材に当りやすくなり、表面に形成された導電体層のリー
ドRに損傷を与えるなどの問題が生じる。
【0009】本発明は上記従来の課題を解決するもので
あり、配線板から延びるリード部により弾性板の弾性変
形部に不要な力を与えることがなく、対物レンズの補正
動作に対する悪影響を防止できるようにした光ヘッドの
配線構造を提供することを目的としている。
【0010】さらに本発明は、弾性板に重ね片を設けこ
の重ね片からリード部を延ばす構造としたときに、前記
重ね片を確実に位置決めし、且つ剥がれないように固定
できるようにして、重ね片の開きが生じるのを防止でき
るようにした光ヘッドの配線構造を提供することを目的
としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の光ヘッドの配線
構造は、対物レンズが搭載された可動部材と、支持部材
に対して前記可動部材を弾性支持する弾性支持部材と、
前記可動部材を駆動して対物レンズを補正動作させる駆
動手段と、一部が支持部材への固定部で他の部分が前記
弾性支持部材と連結された弾性変形部となり且つ表面に
前記駆動手段へ信号を伝達する導通部が設けられた弾性
板と、弾性板から延びて前記導通部に信号を伝達するリ
ード部とが設けられ、前記リード部は、前記弾性板の弾
性変形部以外の部分から外部に延びていることを特徴と
するものである。
【0012】上記において、前記リード部には、弾性板
の前記弾性変形部以外の部分に重ねられる重ね片が一体
に設けられていることが好ましい。
【0013】この場合に、支持部材または弾性板から延
びる位置決め突起が設けられ、重ね片は、前記位置決め
突起により位置決めされている構造とすることが可能で
あり、また、重ね片を、弾性板側に半田で固定すること
も可能である。
【0014】本発明の光ヘッドでは、支持部材に弾性板
が設けられ、この弾性板のうちの支持部材に固定されて
いない弾性変形部に弾性支持部材が連結されており、対
物レンズを搭載した可動部材がフォーカス補正またはト
ラッキング補正動作する際に、弾性支持部材と弾性板の
弾性変形部の双方が弾性変形するものとなっている。こ
の弾性板はPCBやアクリル板または塩化ビニールなど
の樹脂基板であり、その表面にフレキシブルプリントケ
ーブルなどの配線板が接着などにより固着されているも
のである。あるいは弾性板が、その表面に直接にリード
(導通部)が付着形成されたPCBプリント配線基板で
構成される。あるいは弾性板がフレキシブルプリントケ
ーブルで形成されていてもよい。この弾性板に設けられ
たリード(導通部)から、駆動手段のコイルに駆動信号
が与えられる。この駆動信号路は、弾性板表面の導通部
からリード線を介してコイルに与えられてもよいし、あ
るいは導電性の弾性支持部材を通じて駆動手段のコイル
に与えられてもよい。弾性支持部材を通じて駆動信号が
与えられるものでは、この弾性支持部材の基端が弾性板
表面の導通部に半田付けで固定され、これにより弾性支
持部材と弾性板とが連結される。
【0015】弾性板に、フレキシブルプリントケーブル
などの配線板が接着されているものでは、リード部はこ
の配線板と一体に形成され、さらに配線板には重ね片と
リード部とが一体に形成され、この重ね片が弾性板の表
面に折り畳まれる。弾性板自体がフレキシブルプリント
ケーブルである場合も同様に、重ね片とリード部とがフ
レキシブルプリントケーブルと一体に形成され、且つ重
ね片が折り畳まれる。また弾性板がPCBプリント配線
基板などで形成されている場合には、リード部またはリ
ード部と一体の重ね片がこのプリント配線基板に接着な
どにより固定され、リード部と重ね片に形成された導通
部が弾性板であるプリント配線基板の表面の導通部に接
続される。そして重ね片が弾性板に折り畳まれて重ねら
れる。
【0016】本発明では、リード部が、弾性板の弾性変
形部以外の例えば支持部材への固定部の位置から延び出
ている。したがって、リード部に変形による張力や外力
が作用した場合に、弾性支持部材が連結されている弾性
変形部に直接に力が作用せず、よって弾性支持部材およ
び対物レンズの挙動に影響を与えることがない。
【0017】また、前記弾性板に重ねられる重ね片を設
け、この重ね片からリード部が延びていると、リード部
を光ヘッドの高さ寸法内に配置でき、装置の薄型化を図
ることができる。また重ね片に接合ランド部を設け、こ
の接合ランド部により半田付けして固定すると、重ね片
が確実に固定され、重ね片が開くことがない。また、弾
性支持部材が弾性板の導通部に半田付けされるものであ
る場合には、弾性支持部材の半田付けと、重ね片の半田
付けを同じ工程で行なうことができる。
【0018】また支持部材または弾性板に位置決め突起
(位置決めピン)を設け、例えばこの位置決め突起を重
ね片に貫通させると、重ね片を位置決めでき、前記半田
付け作業の際に、重ね片が動くことがなく、確実な半田
付け作業が可能になる。また、重ね片を接着剤で固定す
る場合にも、前記位置決め突起を設けることにより、重
ね片を確実に位置決めできる。
【0019】
【発明の実施の形態】図1は本発明の光ヘッドの全体構
造を示す斜視図である。ヘッドベース15は板金材料に
より形成されたものであり、このヘッドベース15に固
定される支持部材3の背面には、凸部3aおよびその両
側部の段差凹部3b、3bが形成されている。また、凸
部3aには一対の位置決め突起3d、3dが一体に突出
成形されている。凸部3aの表面には弾性板5が固定さ
れる。この弾性板5は、PCBなどの弾性を有する樹脂
材で形成されたものであり、図2に示すように、予め、
弾性板5の表面の全域にフレキシブルプリントケーブル
などの可撓性の配線板11の本体部11aが接着固定さ
れている。したがって、弾性板5の表面には、配線板1
1による導通部(リード)Rが形成されていることにな
る。
【0020】弾性板5はその中央部が固定部5aであ
り、この固定部5aが、支持部材3の凸部3aの表面に
接着などの手段で固定されている。固定部には一対の位
置決め穴5c,5cが穿設され、凸部3aに形成された
位置決め突起3dがこの位置決め穴5c,5cを貫通し
て嵌着され、これにより弾性板5が位置決めされてい
る。また弾性板5に接着されている配線板11の本体部
11aにも前記位置決め突起3d,3dが突出する穴1
1f,11fが形成されている(図2参照)。弾性板5
の両側部は弾性変形部5bであり、この弾性変形部5b
と支持部材3の前記段差凹部3bとの間に隙間δが形成
され、弾性変形部5bがZ方向へ弾性的に撓み変形でき
るようになっている。
【0021】図1と図2に示すように、配線板11の本
体部11aには4箇所に穴11bが形成され、弾性板5
の弾性変形部5にも穴11bに通じる保持穴が穿設され
ている。可動部材2を支持している導電性の弾性金属線
などの弾性支持部材4は、支持部材3の貫通穴3c内に
径方向へ余裕を有して挿通され、弾性支持部材4の基端
4aは、弾性板5の前記保持穴に挿通され、さらに配線
板11の本体部11aの穴11bに挿通されている。配
線板11では、前記穴11bの周囲に導電体層のランド
部L1が形成されており、弾性支持部材4の基端4aが
ランド部L1に半田付けされ、これにより弾性支持部材
4の基端4aが配線板11および弾性板5に固定されて
いる。
【0022】図2に示すように、配線板11にはその中
央部下縁に延びる重ね片11cが一体に設けられ、この
重ね片11cからは側方に延びるリード部11dが帯状
に一体に形成されている。配線板11の本体部11aに
は、導電体層の前記導通部(リードR)が4本形成され
ており、各リードRは各ランド部L1に接続されている
とともに、各リードRは、重ね片11cを経てリード部
11dの表面に延びている。前記弾性支持部材4の基端
4aがそれぞれのランド部L1に半田付けされることに
より、各リードRと各弾性支持部材4とが個別に電気的
に導通される。
【0023】配線板11の本体部11aの中央の上縁部
付近には導電体層の接合ランド部L2が形成され、重ね
片11cの先端部(図2では下縁部)付近にも同じく導
電体層の接合ランド部L3が形成されている。接合ラン
ド部L3は図2に示す重ね片11cの裏面側に形成され
ており、この接合ランド部L3の内部において重ね片1
1cを貫通する接合穴11eが穿設されている。また、
重ね片11cでは、前記接合ランド部L3の両側に位置
する一対の位置決め穴11g,11gが穿設されてい
る。
【0024】重ね片11cは本体部11aとの境界部
(イ)において谷折りされ、重ね片11cが本体部11
aの中央部に折り重ねられる。このとき、重ね片11c
に形成された位置決め穴11g,11gが本体部11a
から突出している前記位置決め突起3d,3dに嵌着さ
れ、重ね片11cが折り畳まれた状態で位置決めされ
る。さらに、重ね片11cが折り畳まれると、前記接合
穴11eが、本体部11aの接合ランド部L2に一致す
る。そして、図1に示すように、折り畳まれた状態で、
前記接合穴11eを介して接合ランド部L2と接合ラン
ド部L3とに半田12が付けられ、折り畳まれた状態の
本体部11aと重ね片11cとが互いに固定される。
【0025】重ね片11cと本体部11aとは半田付け
により互いに強固に固定されるため、図1において重ね
片11cが本体部11aから離れてα方向へ開く心配が
なくなる。また接着剤を用いた場合のように、高温環境
下や低温環境下において接着力が低下するというような
問題が生じなくなり、この点からも重ね片11cがα方
向へ開く問題がなくなる。よって、折り畳み形状であっ
ても配線板11による配線スペースが薄くて済み、また
重ね片11cに形成されたリードRは内側に向くため、
光ヘッドの弾性板5および配線板11に他の部品が接近
していても、重ね片11cのリードRがこれらの他の部
品に当たって損傷を受けることがない。
【0026】また、重ね片11cと本体部11aとを半
田付けにより互いに固定するとき、前記位置決め突起3
dが位置決め穴11gに嵌着して、重ね片11cが折り
畳まれた状態で位置決めされるため、接合ランド部L2
とL3との半田付けを行なう際に、重ね片11cが弾性
によりα方向へ開くことがなく、よって確実な半田付け
作業が行なえる。またこの接合ランド部L2とL3の半
田付けと、弾性支持部材4の基端4aとランド部L1と
の半田付けとを同じ工程に行なうことができる。
【0027】また、リード部11dと重ね片11cとの
境界部(ロ)においては図2では山折りされ(図1では
谷折りされ)、リード部11dが折り返され光ヘッドの
側方へ延出される。なお、リード部11dを重ね片11
cの逆側の側辺(図2の(ハ)部)から一体に延び出る
形状にすると、(ロ)の部分での折り畳みが不要にな
り、リード部11dの折り畳みによる配線部の膨らみの
発生を防止できる。リード部11dの幅寸法W1は、穴
11bに挿入されて半田付けされている弾性支持部材4
の基端4aの間隔W2よりも小さくされ、側方に延びる
前記リード部11dは、弾性支持部材4の基端4aと4
aの間を当たることなく通過するようになる。
【0028】対物レンズ1を支持している可動部材(レ
ンズホルダ)2は合成樹脂製であり、弾性支持部材4の
先端4bは、可動部材2の両側の耳部に挿通され、接着
剤などで固定されている。可動部材2にはフォーカスコ
イルCfとトラッキングコイルCtとが設けられてい
る。ヘッドベース15には、コの字形状のヨーク7が一
体に折曲げ形成されており、このヨーク7にマグネット
8a,8bが固着され、磁界発生部が構成されている。
各マグネット8a,8bは前記各コイルCfとCtを挟
む位置に対向し、マグネット8a,8bからの磁界と、
各コイルCf,Ctに流れる駆動電流とにより、可動部
材2がフォーカス補正方向(F方向)およびトラッキン
グ補正方向(T方向)へ補正駆動される。この各コイル
CfとCtおよびマグネット8a,8bにより、可動部
材を補正動作させる駆動手段が構成されている。なお、
前記各コイルの巻線の両端は、いずれかの弾性支持部材
4の先端4bに個別に導通している。よって前記駆動電
流は、配線板11のリードRから導電性の各弾性支持部
材4を経て各コイルCtまたはCfに与えられる。
【0029】ヘッドベース15は、ディスクに沿って移
動する移動ベース20上に設置されるが、ヘッドベース
15にはスキュー調整用のねじ16が挿通され、このね
じ16が移動ベース20に設けられた雌ねじ穴21に螺
着される。またねじ16の頭部とヘッドベース15との
間にはスプリング17が介在し、このスプリング17に
よりヘッドベース15が下方へ弾圧されている。このね
じ16を調整することにより、対物レンズ1の光軸の傾
き調整が可能となっている。
【0030】移動ベース20の側面には保持凹部22が
形成され、この保持凹部22には、板ばねにより形成さ
れた弾性保持板23が重ねられ、この弾性保持板23は
ねじ24により移動ベース20の下面に固定される。重
ね片11cから引き出された前記リード部11dは、図
1にて鎖線で示しているように、前記スキュー調整用の
ねじ16の外側に掛けられている。さらにリード部11
dは、折曲部(ニ)において折り畳まれ、この折曲部
(ニ)が前記保持凹部22内に収納され、弾性保持板2
3により弾性的に押し付けられて保持されている。
【0031】この構成例では、配線板11の重ね片11
cが、弾性板5の弾性変形部5bではなく、中央の固定
部5aの部分で折り畳まれ、また半田12による重ね片
11cの接合固定位置が固定部5aの部分であるため、
配線板11のリード部11dに変形張力や外力が作用し
ても、この力は弾性板5の固定部5aにのみ作用し、弾
性変形部5bに作用することがない。可動部材2がフォ
ーカス補正動作またはトラッキング補正動作を行なうと
き、弾性支持部材4が撓み方向へ変形し、且つ弾性板5
の弾性変形部5bがZ方向へ変形するが、リード部11
dが、この弾性変形部5b以外の部分から延び出ている
ため、前記各補正動作のときに、リード部11dが弾性
変形部5bに不要な力を与えることがない。よって、対
物レンズ1の補正動作を安定させることができる。
【0032】さらに、リード部11dは、前記ねじ16
に掛けられているため、リード部11dは、弾性板5の
弾性変形部5bに当たることがなく、この点でも弾性変
形部5bに悪影響を及ぼさないようになっている。また
弾性保持板23により折曲部(ニ)が移動ベース20に
確実に固定されるため、リード部11dに不要な撓みが
発生しない。またリード部11dが図2の境界部(イ)
で山折りされているため、リード部11dの表面の導通
部(リードR)はねじ16に接触しない側の面に現れる
ことになり、この導通部がねじ16により損傷を受ける
ことはない。
【0033】また、配線板11の重ね片11cが本体部
11aに折り畳まれるため、配線板11の高さ寸法(F
方向の寸法)は最小であり、配線部が高くなることがな
く、光ヘッドの薄型化を図ることができる。また、リー
ド部11dが支持部材3から側方に延び出ているため、
支持部材3の上面や下面に配線のスペースを確保する必
要がない。ただし、支持部材3の上面または下面に配線
スペースを確保できる構造の場合には、配線板11の中
央部からF方向の上下いずれかにリード部11dを延ば
し、このリード部を弾性板5の固定部5aから支持部材
3の上面または下面方向へ折曲げて引き出す構造にして
もよい。
【0034】
【発明の効果】以上のように本発明では、対物レンズを
保持した支持部材を補正動作可能とする弾性支持部材が
弾性板の弾性変形部に連結されているものにおいて、こ
の弾性板に設けられるリード部が弾性変形部以外の部分
から延び出ている。よってリード部に外力が作用した
り、またはリード部の張力に変動があっても、この力が
弾性支持部材に直接に影響を与えることがない。
【0035】特に、リード部に重ね片を設けていると、
リード部に作用する張力や外力が重ね片にて緩和される
ため、リード部に作用する力が弾性板に歪みなどを与え
ることがなくなる。
【0036】さらに、重ね片を半田付けにより固定する
と、重ね片が強固に固定され、剥がれを防止できる。ま
た、重ね片を位置決め突起で位置決めすることにより、
重ね片の半田付け作業などが容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光ヘッドの配線構造を示す斜視図、
【図2】光ヘッドに設けられた配線板と弾性板を示す斜
視図、
【図3】従来の光ヘッドの配線構造を示す斜視図、
【符号の説明】
1 対物レンズ 2 可動部材 3 支持部材 3d 位置決め突起 4 弾性支持部材 5 弾性板 5a 固定部 5b 弾性変形部 7,8a,8b 磁界発生部 11 配線板 11a 本体 11b 穴 11c 重ね片 11d リード部 11e 接合穴 11g 位置決め穴 12 半田 Cf,Ct コイル R リード L1 弾性支持部材が半田付けされるランド部 L2,L3 接合ランド部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 紺野 雅彦 東京都品川区西五反田1丁目1番8号 アルパイン株式会社内 (56)参考文献 特開 平7−134833(JP,A) 特開 平3−120629(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 7/09 - 7/22

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対物レンズが搭載された可動部材と、支
    持部材に対して前記可動部材を弾性支持する弾性支持部
    材と、前記可動部材を駆動して対物レンズを補正動作さ
    せる駆動手段と、一部が支持部材への固定部で他の部分
    が前記弾性支持部材と連結された弾性変形部となり且つ
    表面に前記駆動手段へ信号を伝達する導通部が設けられ
    た弾性板と、弾性板から延びて前記導通部に信号を伝達
    するリード部とが設けられ、前記リード部は、前記弾性
    板の弾性変形部以外の部分から外部に延びていることを
    特徴とする光ヘッドの配線構造。
  2. 【請求項2】 前記リード部には、弾性板の前記弾性変
    形部以外の部分に重ねられる重ね片が一体に設けられて
    いる請求項1記載の光ヘッドの配線構造。
  3. 【請求項3】 支持部材または弾性板から延びる位置決
    め突起が設けられ、重ね片は、前記位置決め突起により
    位置決めされている請求項2記載の光ヘッドの配線構
    造。
  4. 【請求項4】 重ね片は、弾性板側に半田で固定されて
    いる請求項2または3記載の光ヘッドの配線構造。
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