JP4398892B2 - 対物レンズ駆動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、レンズホルダに保持された対物レンズをDVD等の光ディスクに対向させて情報の記録および/または再生を行う光学式ピックアップの対物レンズ駆動装置に係り、特に、レンズホルダが導電性のワイヤを介して弾性的に支持されていると共に、このレンズホルダに3系統の駆動コイルを搭載して対物レンズのフォーカス制御とトラッキング制御およびチルト角制御が行えるようにした対物レンズ駆動装置に関する。
従来より知られている一般的な光学式ピックアップの対物レンズ駆動装置は、対物レンズを搭載したレンズホルダが4本の導電性ワイヤを介して支持部材に弾性的に支持されており、ムービングコイル方式の場合、レンズホルダに搭載されたフォーカスコイルおよびトラッキングコイルにこれら4本のワイヤの各一端部が接続されている(例えば、特許文献1参照)。
図5は上記特許文献1などに開示された従来例を説明するもので、同図に示す従来の対物レンズ駆動装置において、光ディスクの信号面に対向する対物レンズ1はレンズホルダ2に搭載されており、このレンズホルダ2は導電性金属材からなる4本のワイヤ4を介して支持部材3に弾性的に支持されている。支持部材3の背面側には凸部3aが形成されており、この凸部3aの平坦面に背面基板5の中央固定部5aが接着固定されている。なお、支持部材3は図示せぬベース部材上に固定されている。
背面基板5の中央固定部5aの長手方向両側は非固定領域で撓みが許容された可撓部5bとなっており、両可撓部5bは支持部材3の凹段部3bと対向している。この背面基板5は、リン青銅等の弾性金属板からなる4片の導体板パターンを互いに非接触に並設し、これら4片の導体板パターンをポリイミドフィルム等の耐熱絶縁性のカバーフィルムで挟み込んだラミネート構造の基板である。背面基板5の両可撓部5bには上部と下部に2箇所ずつ、計4箇所にワイヤ4を貫通させる小孔が穿設されており、各小孔の周囲には導体板パターンの一部を露出させたランド部6bが設けられている。また、背面基板5の中央固定部5aには各導体板パターンを外方へ延出させた外部回路接続ランド6aが設けられており、これらの外部回路接続ランド6aは図示せぬ配線基板のリードパターンに半田付けされて外部駆動回路と接続される。
レンズホルダ2にはフォーカスコイルC1とトラッキングコイルC2とが搭載されており、前記ベース部材上に設置された図示せぬマグネットの磁路が各コイルC1,C2を横断している。4本のワイヤ4はレンズホルダ2の両側部(耳部2a)に2本ずつ架設されており、各ワイヤ4の一端部がフォーカスコイルC1またはトラッキングコイルC2に接続されている。また、各ワイヤ4の他端部は支持部材3の図示せぬダンパ材充填部と背面基板5の前記小孔を貫通してランド部6bに半田付けされている。
このように概略構成された対物レンズ駆動装置は、外部駆動回路から各外部回路接続ランド6aを経由して各導体板パターンへ与えられた駆動電流を、4本のワイヤ4を介して各コイルC1,C2へ供給することができるので、電磁力によりレンズホルダ2を適宜駆動して対物レンズ1をフォーカス方向とトラッキング方向とに姿勢制御できるようになっている。また、背面基板5の可撓部5bに設けられたランド部6bに各ワイヤ4の端部が半田付けされているので、対物レンズ1の姿勢制御時に各ワイヤ4の曲げ変形に追従して可撓部5bを弾性的に撓ませることができ、それゆえピッチング動作などの高次共振がフォーカス制御やトラッキング制御に悪影響を及ぼさないように設定することができる。
ところで近年、光ディスクの高密度化が促進されているが、かかる高密度の光ディスクに対して情報を記録する場合などに、レンズホルダに搭載された対物レンズのフォーカス制御とトラッキング制御だけでなく、この対物レンズの光軸を光ディスクの信号面に対して略垂直に保つチルト角制御が要求されるようになっている。
このように対物レンズのフォーカス制御とトラッキング制御およびチルト角制御が行えるようにした対物レンズ駆動装置の従来例としては、レンズホルダに搭載された3系統の駆動コイルに導電性の6本のワイヤを介して駆動電流を供給するようにしたものが知られている(例えば、特許文献2参照)。
上記特許文献2に開示された従来例においては、対物レンズと3系統の駆動コイルを搭載したレンズホルダの両側部には3本ずつワイヤが架設されており、各ワイヤの一端部が3系統の駆動コイルに接続されている。そして、これら6本のワイヤを介してレンズホルダは弾性的に支持されているが、6本のワイヤをバランス良く高い位置精度で取り付けることは容易でなくレンズホルダの過剰拘束も懸念されるので、6本のうちの2本については、ワイヤの他端部をフレキシブルプリント基板の非補強領域(補強板に支持されていない領域)に固定することによってワイヤサスペンションとしての剛性を弱めており、こうすることで対物レンズの姿勢制御時におけるレンズホルダの動作の安定化や円滑化を図っている。
特開2004−87037号公報(第5−7頁、図1) 特開2004−145989号公報(第3−4頁、図1)
前述したように、対物レンズと3系統の駆動コイルを搭載したレンズホルダを6本の導電性ワイヤを介して弾性的に支持するという従来の対物レンズ駆動装置は、6本のうちの2本については、ワイヤの端部をフレキシブルプリント基板の非補強領域に固定することによってワイヤサスペンションとしての剛性を低下させているが、この非補強領域は補強板の切欠き部と対向している狭い領域で許容される撓み量が少ないため、レンズホルダの動作がこの2本のワイヤの拘束力に影響されることは避け難い。また、残余の4本のワイヤについては、接続部位が弾性変形しにくい構造になっているため、これら4本は高剛性のワイヤサスペンションとなりやすい。したがって、かかる従来例では、対物レンズの姿勢制御時にレンズホルダが過剰に拘束されて円滑な動作が阻害されたり、各ワイヤの相対位置のアンバランスによってレンズホルダの動作が不安定になってしまうという問題を解消することが困難であり、高信頼性を期待することはできなかった。
本発明は、このような従来技術の実情に鑑みてなされたもので、その目的は、フォーカス制御とトラッキング制御およびチルト角制御が可能な対物レンズの姿勢制御時にレンズホルダをワイヤサスペンションによって安定的かつ円滑に動作させることが可能な対物レンズ駆動装置を提供することにある。
本発明は、レンズホルダに搭載された3系統の駆動コイルに一端部が接続されている6本の導電性ワイヤのうち、4本のワイヤの他端部は背面基板の非固定領域内のランド部に接続するが、残り2本のワイヤの他端部は該非固定領域に設けた可撓性に富む弾性突出片をレンズホルダから離隔する側へ折り返してその自由端部を背面基板に対向させ、該自由端部に接続することとした。
本発明の対物レンズ駆動装置は、レンズホルダに架設された6本のワイヤのうちの2本がレンズホルダを支持する機能をほとんど有しておらず、事実上4本のワイヤによってレンズホルダを弾性的に支持することができるので、特別な加工が不要で太さも同等な6本のワイヤをレンズホルダに架設した構造であっても、フォーカス制御とトラッキング制御およびチルト角制御が可能な対物レンズの姿勢制御時にレンズホルダを安定的かつ円滑に動作させることが容易となり、高信頼性の対物レンズ駆動装置を安価に提供することができる。また、弾性突出片の自由端部に2本のワイヤの他端部をレンズホルダから離隔する側へ折り返して接続したので、レンズホルダを支持する機能が求められないワイヤの長手寸法が増大し、かつ、極めて可撓性に富む弾性突出片の自由端部にこれら2本のワイヤが接続されることになるので、対物レンズの姿勢制御時に該ワイヤによってレンズホルダが拘束されることはほとんどなくなり、信頼性が一層向上する。
本発明は、光ディスクに対向する対物レンズと、この対物レンズを光軸方向と該光軸に直交する方向および傾倒方向に駆動する3系統の駆動コイルと、前記対物レンズおよび前記駆動コイルを搭載したレンズホルダと、このレンズホルダの両側部に3本ずつ架設されると共にそれぞれの一端部を前記駆動コイルに接続した6本の導電性のワイヤと、これら各ワイヤの他端部が接続された可撓性を有する背面基板と、この背面基板の中央部が固定された支持部材とを備え、前記光ディスクに対して前記対物レンズのフォーカス制御とトラッキング制御およびチルト角制御が可能な対物レンズ駆動装置において、前記背面基板の中央部を除く両側それぞれの一部に他部よりも可撓性に富む弾性突出片を設け、この弾性突出片を前記レンズホルダから離隔する側へ折り返してその自由端部を前記背面基板に対向させ、該自由端部に左右両側の3本ずつの前記ワイヤのうち1本ずつのワイヤの他端部を接続するという構成にした。
このように構成された対物レンズ駆動装置によれば、レンズホルダに架設された6本のワイヤのうちの2本が背面基板の非固定領域に設けた可撓性に富む弾性突出片に接続されているので、これら2本のワイヤはレンズホルダを支持する機能をほとんど有しておらず、事実上4本のワイヤによってレンズホルダを弾性的に支持することができる。それゆえ、フォーカス制御とトラッキング制御およびチルト角制御が可能な対物レンズ駆動装置に特別な加工が不要で太さも同等な6本のワイヤを使用できると共に、対物レンズの姿勢制御時にレンズホルダを安定的かつ円滑に動作させることができて信頼性の向上が図れる。
また、弾性突出片の自由端部に2本のワイヤの他端部をレンズホルダから離隔する側へ折り返して接続したので、レンズホルダを支持する機能が求められないワイヤの長手寸法が増大し、かつ、極めて可撓性に富む弾性突出片の自由端部にこれら2本のワイヤが接続されることになるので、対物レンズの姿勢制御時に該ワイヤによってレンズホルダが拘束されることはほとんどなくなり、信頼性が一層向上する。
上記の構成において、前記背面基板が、互いに非接触に並設された弾性金属板からなる6片の導体板パターンと、これら各導体板パターンを挟み込んだ絶縁性のカバーフィルムとからなるラミネート構造に形成されていると共に、前記6片の導体板パターンのうち2片の導体板パターンの先端部分を前記カバーフィルムの両側縁から突出させて前記弾性突出片となせば、極めて可撓性に富む弾性突出片を容易に形成することができるため好ましい。
この場合において、前記2片の導体板パターンに、対応する前記ワイヤを遊挿するための逃げ孔と、前記カバーフィルムの両側縁から突出する部分を前記レンズホルダから離隔する側へ折り返して自由端部を前記逃げ孔に対向させてなる前記弾性突出片とが設けられており、この弾性突出片の自由端部に前記ワイヤの他端部を接続しておけば、レンズホルダを支持する機能が求められない2本のワイヤの長手寸法が増大し、かつ、極めて可撓性に富む弾性突出片の自由端部に該ワイヤが接続されることになるので、対物レンズの姿勢制御時にこれら2本のワイヤによってレンズホルダが拘束されることはほとんどなくなり、信頼性が一層向上する。
また、上記の構成において、前記弾性突出片に左右両側の真ん中に位置する前記ワイヤの他端部を接続すると、レンズホルダを支持する片側2本のワイヤの対向間隔を広く確保でき、レンズホルダを傾きなく支持できるため好ましい。
実施例について図面を参照して説明すると、図1は実施例に係る対物レンズ駆動装置の斜視図、図2は該対物レンズ駆動装置の平面図、図3は該対物レンズ駆動装置の側面図、図4は該対物レンズ駆動装置に備えられる背面基板の斜視図であり、図5に対応する部分には同一符号を付してある。
図1〜図3に示す光学式ピックアップの対物レンズ駆動装置は、対物レンズ1および3系統の駆動コイルC1〜C3を搭載したレンズホルダ2と、導電性金属材からなる4本のワイヤ4および2本のワイヤ8と、図示せぬベース部材上に固定された支持部材3と、この支持部材3の背面側に支持された背面基板5とを備えており、前記ベース部材上に設置された図示せぬマグネットの磁路が各コイルC1〜C3を横断している。
対物レンズ1は光ディスクの信号面に対向して配置され、この対物レンズ1は、前記ベース部材に内蔵された半導体レーザ(図示せず)からのレーザ光を絞り込んで光ディスクの信号面(記録トラック)に照射したり、該信号面で反射された戻り光を集光して受光部へ導くためのものである。レンズホルダ2には2個のフォーカスコイルC1,C3と1個のトラッキングコイルC2とが搭載されており、各コイルC1〜C3に別々に駆動電流を供給することによって、レンズホルダ2を対物レンズ1の光軸方向(フォーカス方向)と該光軸に直交する方向(トラッキング方向)および傾倒方向(チルト方向)とに駆動できるようになっている。
ワイヤ4とワイヤ8はいずれも直線状に延びる同じ太さの導電性ワイヤであるが、長手寸法はワイヤ4よりもワイヤ8のほうが若干長く設定されている。これらワイヤ4,8はレンズホルダ2の両側部(耳部2a)に3本ずつ架設されており、上下2本のワイヤ4の間に1本のワイヤ8が配置されている。各ワイヤ4,8の一端部はレンズホルダ2の両側部に取り付けられた中継基板9に半田付けされており、この中継基板9を介して各ワイヤ4,8の一端部はフォーカスコイルC1またはフォーカスコイルC3またはトラッキングコイルC2に電気的に接続されている。なお、詳細な構成は図示省略されているが、各ワイヤ4,8の他端部は支持部材3の凹部を貫通して背面側へ延出しており、該凹部内にゲル状のダンパ材が充填されている。
支持部材3の背面側には凸部3aが形成されており、この凸部3aの平坦面に背面基板5の中央固定部5aが接着固定されている。この中央固定部5aの長手方向両側に位置する背面基板5の非固定領域は撓みの許容された可撓部5bとなっており、これら可撓部5bは支持部材3の背面に形成された凹段部3bと対向している。各可撓部5bには略L字形の弾性突出片6cがそれぞれ突設されており、支持部材3の背面側へ延出した各ワイヤ4,8のうち、4本のワイヤ4の他端部は各可撓部5bの上部と下部の2箇所、計4箇所に設けられたランド部6bに半田付けされているが、2本のワイヤ8の他端部は弾性突出片6cに半田付けされている。
図4に示すように、背面基板5は、リン青銅等の弾性金属板からなる6片の導体板パターン6を互いに非接触に並設して、これら6片の導体板パターン6の大部分をポリイミドフィルム等の耐熱絶縁性のカバーフィルム7で挟み込んだラミネート構造の基板である。この背面基板5の各可撓部5bには上部と下部に2箇所ずつ、計4箇所にワイヤ4を貫通させる小孔5cが穿設されており、各小孔5cの周囲に導体板パターン6の一部を露出させたランド部6bが設けられている。また、各可撓部5bにおいてランド部6bを有さない中間の導体板パターン6には、小孔5cよりも大径でワイヤ8を遊挿するための逃げ孔5dが穿設されていると共に、カバーフィルム7から突出する部分をレンズホルダ2から離隔する側へ折り返して自由端部を逃げ孔5dに対向させてなる略L字形の弾性突出片6cが突設されており、この弾性突出片6cの自由端部にワイヤ8を貫通させる小孔6dが穿設されている。つまり、ワイヤ4よりも若干長いワイヤ8は支持部材3側で逃げ孔5dに遊挿されて弾性突出片6cの自由端側の小孔6dを貫通しており、この小孔6dの周縁部の弾性突出片6cに該ワイヤ8の端部が半田付けされている。また、背面基板5の中央固定部5aには各導体板パターン6を外部下方へ延出させた外部回路接続ランド6aが設けられており、これら外部回路接続ランド6aは図示せぬ配線基板のリードパターンに半田付けされて外部駆動回路と電気的に接続される。
このように構成された対物レンズ駆動装置は、外部駆動回路から各外部回路接続ランド6aを経由して各導体板パターン6へ与えられた駆動電流を、6本のワイヤ4,8を介して各コイルC1,C2,C3へ供給することができるので、電磁力によりレンズホルダ2を適宜駆動して対物レンズ1をフォーカス方向とトラッキング方向およびチルト方向に姿勢制御できるようになっている。すなわち、フォーカスコイルC1,C3に電流の大きさと向きが同じ駆動電流を供給すればフォーカス制御が行え、各コイルC1,C3に電流の大きさや向きが異なる駆動電流を供給すればチルト角制御が行える。また、トラッキングコイルC2に駆動電流を供給すればトラッキング制御が行える。
また、本実施例に係る対物レンズ駆動装置では、レンズホルダ2に架設された6本のワイヤ4,8のうち、中央2本のワイヤ8は背面基板5の非固定領域である可撓部5bに設けた弾性突出片6cの自由端部に半田付けされているが、この弾性突出片6cはそれ以外の可撓部5bに比べて特にワイヤ8の長手方向(タンジェンシャル方向)における可撓性が極めて高く、かつ、ワイヤ8は他のワイヤ4よりも長くてバネ定数が小さいため、弾性突出片6cの自由端部に半田付けされている2本のワイヤ8はワイヤサスペンションとしての剛性が極端に低くなっている。つまり、これら2本のワイヤ8にはレンズホルダ2を支持する機能はほとんどなく、レンズホルダ2は実質的に4本のワイヤ4のみによって弾性的に支持されている。また、各ワイヤ4の端部は背面基板5の可撓部5bに設けられたランド部6bに半田付けされているので、各ワイヤ4のワイヤサスペンションとしての剛性が高くなり過ぎることはない。それゆえ、この対物レンズ駆動装置は、対物レンズ1の姿勢制御時に6本のワイヤ4,8を架設したレンズホルダ2を安定的かつ円滑に動作させることが容易となり、高信頼性が確保しやすくなっている。しかも、使用する6本のワイヤ4,8は特別な加工が不要で太さも同等なもので良いため、コストアップを抑えることもできる。
なお、本実施例では、6本のワイヤ4,8のうち、フォーカス方向における真ん中に位置する2本のワイヤ8を弾性突出片6cに接続したので、主としてレンズホルダ2を支持する4本のワイヤ4をフォーカス方向に間隔をあけて配置することができ、レンズホルダ2の傾き(ピッチングやヨーイング)が発生し難い構成となっている。ただし、対物レンズ駆動装置全体のフォーカス方向における厚み寸法が大きく確保できる場合は、2本のワイヤ8および弾性突出片6cを上端または下端に配置しても良い。
本発明の実施例に係る対物レンズ駆動装置の斜視図である。 該対物レンズ駆動装置の平面図である。 該対物レンズ駆動装置の側面図である。 該対物レンズ駆動装置に備えられる背面基板の斜視図である。 従来例に係る対物レンズ駆動装置の斜視図である。
符号の説明
1 対物レンズ
2 レンズホルダ
3 支持部材
4,8 ワイヤ
5 背面基板
5a 中央固定部
5b 可撓部(非固定領域)
5d 逃げ孔
6 導体板パターン
6a 外部回路接続ランド
6b ランド部
6c 弾性突出片
7 カバーフィルム
C1,C3 フォーカスコイル
C2 トラッキングコイル

Claims (4)

  1. 光ディスクに対向する対物レンズと、この対物レンズを光軸方向と該光軸に直交する方向および傾倒方向に駆動する3系統の駆動コイルと、前記対物レンズおよび前記駆動コイルを搭載したレンズホルダと、このレンズホルダの両側部に3本ずつ架設されると共にそれぞれの一端部を前記駆動コイルに接続した6本の導電性のワイヤと、これら各ワイヤの他端部が接続された可撓性を有する背面基板と、この背面基板の中央部が固定された支持部材とを備え、前記光ディスクに対して前記対物レンズのフォーカス制御とトラッキング制御およびチルト角制御が可能な対物レンズ駆動装置において、
    前記背面基板の中央部を除く両側それぞれの一部に他部よりも可撓性に富む弾性突出片を設け、この弾性突出片を前記レンズホルダから離隔する側へ折り返してその自由端部を前記背面基板に対向させ、該自由端部に左右両側の3本ずつの前記ワイヤのうち1本ずつのワイヤの他端部を接続したことを特徴とする対物レンズ駆動装置。
  2. 請求項1の記載において、前記背面基板が、互いに非接触に並設された弾性金属板からなる6片の導体板パターンと、これら各導体板パターンを挟み込んだ絶縁性のカバーフィルムとからなるラミネート構造に形成されていると共に、前記6片の導体板パターンのうち2片の導体板パターンの先端部分を前記カバーフィルムの両側縁から突出させて前記弾性突出片となしたことを特徴とする対物レンズ駆動装置。
  3. 請求項2の記載において、前記2片の導体板パターンに、対応する前記ワイヤを遊挿するための逃げ孔と、前記カバーフィルムの両側縁から突出する部分を前記レンズホルダから離隔する側へ折り返して形成する前記自由端部を前記逃げ孔に対向させてなる前記弾性突出片とが設けられており、この弾性突出片の自由端部に前記ワイヤの他端部を接続したことを特徴とする対物レンズ駆動装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1つの記載において、前記弾性突出片に左右両側の真ん中に位置する前記ワイヤの他端部を接続したことを特徴とする対物レンズ駆動装置。
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