JP3259379B2 - 内燃機関の排気ガス浄化装置 - Google Patents

内燃機関の排気ガス浄化装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関の排気ガス中
のNOXを浄化する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ガソリンエンジンやディーゼルエンジン
等の内燃機関から排出されるガス中のNOXを浄化する
手段として、還元触媒が有効であることが知られてい
る。これらの還元触媒は排気ガスの温度や、還元剤とし
て添加される炭化水素(HC)の含有率によりNOX
浄化能力が変化する特性を有する。従来はこの浄化率の
変化は、排気ガス温度のある温度領域内で山形のカーブ
を示すものと記載されており、したがって、この温度領
域に排気ガス温度を制御する装置が提案されてきた。例
えば、実開平3−49312号公報や実開平4−769
22号公報は還元触媒の入口側の排気管にバイパス通路
を設けて排気ガス温度を調整する装置を開示している。
【0003】しかしながら、還元触媒の浄化特性は単純
な山形のカーブで変化するものではないことが、各種の
実験により確認されている。図7は横軸に排気ガスの温
度を、たて軸にNOXの浄化率をとったときのグラフ
で、還元触媒を1個用いたときの変化は、カーブC1で
示される。すなわち、排気ガス温度が低い領域(T1
では比較的高い浄化率を達成できるが、排気ガス温度が
上昇して領域T2に入ると、浄化率は低下して谷状のカ
ーブを示し、さらに排気ガス温度が上昇して領域T3
なると、浄化率は向上し、山状のカーブを示す。そし
て、それ以上の温度領域T4では、再び浄化率は低下す
る傾向となる。すなわち、浄化率が2つのピークを示
す。一般に、NOXはNOとNO2から成り、そのほとん
どがNOであると言われているが、排気低温時にはNO
2の割合が比較的多い(20〜30%)。4気筒ディー
ゼルエンジンにNOX触媒を設け、還元剤としてHC
(燃料・軽油)を吸気系に導入して、NO,NO2,N
X(NO+NO2)の浄化率を測定した結果、100℃
くらいの低温(アイドル)時にも比較的高いNOX浄化
率を示すことが判った。これは、NOX中のNO2が分解
又は還元されて大部分がN2に、一部がNOに変化する
ためと、全体としてのNOX浄化率が比較的高くなると
考えられる。温度上昇にともなって、NOX中のNO2
合が減り、NO2がNOに変化する割合が増え、200
℃付近ではNOの増加だけが進み、トータルのNOX
化率も落ちこむ。更に温度が上昇するとNOXの大部分
をNOで占めるとともにNOの還元反応が進み、トータ
ルのNOX浄化率は上昇し、350℃付近で最高とな
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上の知得
に基づいて排気ガスの温度領域の広い範囲にわたって浄
化率の高い浄化装置を提供するものである。
【0005】
【発明を解決するための手段】本発明の排気ガス浄化装
置は、排気管に設けられる触媒と触媒の上流側の排気管
を分岐して形成される第1の管路及び第2の管路と、第
1の管路に設けられる冷却器と、第1の管路及び第2の
管路に設けられる第1の弁及び第2の弁と、第1の弁及
び第2の弁の開度を制御するコントロールユニットを備
える。
【0006】
【作用】コントロールユニットは、排気ガス温度や内燃
機関の運転状況に応じて触媒に流入する排気ガスの温度
を制御して、浄化率の最適化を図る。
【0007】
【実施例】図1は本発明の実施例を示す説明図である。
内燃機関10は、吸気管12と排気管14を有し、燃焼
ガスを排気管14側へ排出する。吸気管12には還元剤
を吸気に添加するインジェクタ200がとりつけられ、
ポンプ210、ライン220を介して還元剤としてのH
Cの供給を受ける。コントロールユニット100は、エ
ンジンの回転数Neの情報をライン114を介して、エ
ンジンの負荷Lの情報をライン113を介して受けと
り、これらの情報に基づいてライン230に出力してイ
ンジェクタ200の還元剤添加量を制御する。
【0008】排気管14は、2本の管路20、22に分
岐する。第1の管路20には第1の弁51が設けられ、
第1の弁51の出口側の管路には、冷却器70が設けら
れる。冷却器は導入される排気ガスを熱交換により冷却
する。第2の管路22の途中には第2の弁61が設けら
れる。2本の管路20、22は再度1本の管路26に集
合し、管路26に還元触媒40が設けられる。第1の弁
51はアクチュエータ52により操作され、アクチュエ
ータ52は電磁弁53を介して真空源80から供給され
る負圧により駆動される。第2の弁61も同様にアクチ
ュエータ62により操作され、アクチュエータ62は電
磁弁63を介して連通される真空源80からの負圧によ
り駆動される。触媒40の入口部の管路26には温度セ
ンサ110を設けてあり、触媒40の入口部の排気ガス
温度を検出し、ライン112を介してコントロールユニ
ット100へ送る。コントロールユニット100は、排
気ガス温度に応じてライン121、122に出力し、第
1の弁51、第2の弁61の開閉を図5に示すように制
御する。すなわち、T1の温度領域にあっては、第1の
弁51を閉じ、第2の弁61を開く。これにより、排気
ガスは冷却されることなく、触媒40に送り込まれ、N
Xの還元を受ける。
【0009】排気ガス温度がT2領域に上昇すると、触
媒による浄化率が低下する領域となるので、第1の弁5
1を開き、第2の弁61を閉じる方向に制御する。これ
により、排気ガスは冷却器70へも流れ、冷却される。
したがって、触媒40へ送られる排気ガス温度は低く保
たれ、触媒の浄化率の高い領域が利用される。
【0010】温度領域がT3に入ると、第1の弁51を
閉じ、第2の弁61を開く。これにより排気ガスは冷却
器を通らず、直接に触媒40へ送り込まれる。この温度
領域では浄化率は高い。
【0011】温度領域T4に入ると、排気温度の上昇に
応じて浄化率は低下するので、第1の弁51を開き、第
2の弁61を閉じる方向へ制御して排気ガス温度を触媒
の浄化率の高い状態に維持する。図5は、第1の弁51
の開閉を示すカーブV1と、第2の弁61の開閉を示す
カーブG2であって、排気ガスの温度が浄化率の高い2
つの領域にコントロールされていることを示す。
【0012】図2は本発明の他の実施例を示す。本実施
例にあっては、触媒40の入口部に設ける温度センサ1
10に加えて、排気マニホールドの出口部の排気管14
に第2の温度センサ130を設けたものである。温度セ
ンサ130は排気マニホールド出口部での排気ガス温度
を検出し、ライン132を介してコントロールユニット
100へ送る。コントロールユニット100は、第2の
温度センサ130が検出する排気マニホールド出口部の
排気ガス温度に基づいて第1の弁51と第2の弁61の
開度を初期設定し、第1の温度センサ110が検出する
触媒40の入口部の排気ガス温度をフィードバックデー
タとして、第1の弁51、第2の弁61の開度を制御す
る。この構成により応答性の高い温度制御を達成するこ
とができる。
【0013】図3は本発明の更に他の実施例を示す。本
装置においては、温度センサ110により触媒40の入
口部の排気ガス温度を監視するとともに、コントロール
ユニット100は、エンジンの回転数Neのデータをラ
イン114から受け、エンジンの負荷データLをライン
113を介して受ける。
【0014】図4は横軸にエンジン回転数Neを、たて
軸にエンジンの負荷Lをとったもので、排気温度がカー
ブで示されている。そこで、これらのデータに基づい
て、コントローラ100は、エンジンの回転数Neと負
荷Lの現在値に基づいて第1の弁51と第2の弁61の
開度を初期設定し、その後は触媒入口温度センサ110
のデータをフィードバックして2つの弁の開度を制御す
る。領域A1は排気ガス温度が低い例えばアイドル時等
の軽負荷の状態で、この状態では触媒の浄化率は比較的
高い。そこで、第1の弁51を閉じ、第2の弁61を開
けて、排気ガスを冷却することなく、触媒40へ送る。
エンジン回転数や負荷が増大して、領域B1に入ってき
たときには、第1の弁51を開け、第2の弁61を閉じ
る方向に制御し、排気ガス温度を領域A1の温度に維持
する。領域A2にあっては、触媒の浄化率が高い領域で
あるので、第1の弁51を閉じ、第2の弁61を開いて
排気ガスを直接に触媒40へ送る。領域B2に入ると、
第1の弁51を開けて、第2の弁を閉じる方向に制御
し、排気ガス温度を冷却する。図6は横軸に負荷Lを、
たて軸に排気温度と浄化率をとったときのカーブを示
し、排気マニホールド出口の排気ガス温度G1は触媒入
口部ではカーブG2で示すように制御される。これによ
り、浄化率のカーブC1はカーブC2に示す状態に改善
される。
【0015】
【発明の効果】本発明は以上のように、NOX触媒のN
X浄化率特性が、低温域(アイドル時くらい)と高温
域(中負荷くらい)の2ヵ所でピークを示すことに着目
して、低温以上高温以下の温度域の時は低温域に、高温
以上の時は高温域に排気温度を冷却するもので、これに
より全域で常に高い浄化率を達成するものである。低温
域はアイドル付近の温度なので、これ以下の低温はな
い。又、常に排気を冷却するかそのまま流すかだけで、
昇温させる必要がない。昇温させようとすると、ヒータ
やバーナが必要で、電力消費やシステム大型・複雑化が
問題で現実的でない。本発明では排気ガスを冷却すれば
よいので、例えば、放熱フィン付のアルミパイプとする
だけでも十分効果がある。したがって、装置も簡素化で
きるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の説明図。
【図2】本発明の実施例の説明図。
【図3】本発明の実施例の説明図。
【図4】作用を示すグラフ。
【図5】作用を示すグラフ。
【図6】作用を示すグラフ。
【図7】還元触媒の特性を示すグラフ。
【符号の説明】
10 内燃機関 14 排気管 20 第1の分岐管 22 第2の分岐管 40 触媒 51 第1の弁 61 第2の弁 70 冷却器 80 真空源 100 コントロールユニット 110 温度センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F01N 3/08 - 3/24

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 排気管に設けられる触媒と触媒の上流側
    の排気管を分岐して形成される第1の管路及び第2の管
    路と、第1の管路に設けられる冷却器と、第1の管路及
    び第2の管路に設けられる第1の弁及び第2の弁と、
    媒の入口部の管路に設けられる温度センサと、エンジン
    の回転数とエンジンの負荷と温度センサのデータに基づ
    いて、第1の弁及び第2の弁の開度を制御するコントロ
    ールユニットとを備え、コントロールユニットは、エン
    ジンの回転数とエンジンの負荷に基づいて第1の弁と第
    2の弁の開度を初期設定し、触媒の浄化率特性が第1の
    ピークとなる排気温度が低い領域では第1の弁を閉じて
    第2の弁を開き、触媒の浄化率特性が低下する排気温度
    の領域では第1の弁を開いて第2の弁を閉じ、触媒の浄
    化率特性が第2のピークとなる排気温度が高い領域では
    第1の弁を閉じて第2の弁を開く制御を行う内燃機関の
    排気ガス浄化装置。
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JP7402757B2 (ja) * 2020-06-18 2023-12-21 日産自動車株式会社 熱交換システム制御方法及び熱交換システム

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