JP3257014B2 - 電源装置 - Google Patents

電源装置

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JP3257014B2
JP3257014B2 JP03821292A JP3821292A JP3257014B2 JP 3257014 B2 JP3257014 B2 JP 3257014B2 JP 03821292 A JP03821292 A JP 03821292A JP 3821292 A JP3821292 A JP 3821292A JP 3257014 B2 JP3257014 B2 JP 3257014B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、交流電源を入力とする
スイッチング式の電源装置に関するものであり、さらに
詳しくは、電源投入時の突入電流の防止と入力力率の改
善に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図5は従来の電源装置の回路図である。
以下、その回路構成について説明する。全波整流回路D
Bの交流入力端子には、電源スイッチSWを介して交流
電源Vsに接続されている。全波整流回路DBの直流出
力端子には、平滑用のコンデンサC1が並列接続されて
いる。コンデンサC1には、高周波トランスTの1次巻
線N1とスイッチング素子S1の直列回路が並列接続さ
れている。高周波トランスTの2次巻線N2には、ダイ
オードD3とインダクタL1の直列回路を介してコンデ
ンサC2と負荷Zの並列回路が接続されている。インダ
クタL1とコンデンサC2の直列回路には、ダイオード
D4が図示された極性で接続されている。
【0003】以下、上記回路の動作について説明する。
電源スイッチSWがオンされると、交流電源Vsの交流
電圧が全波整流回路DBにより全波整流される。この全
波整流された電圧は、コンデンサC1により平滑され
て、コンデンサC1の両端には直流電圧が充電される。
この直流電圧は、スイッチング素子S1が高周波的にス
イッチングされることにより、高周波トランスTの1次
巻線N1に断続的に印加される。これにより、高周波ト
ランスTの2次巻線N2には高周波電圧が誘起され、こ
の高周波電圧がダイオードD3により半波整流され、イ
ンダクタL1を介してコンデンサC2に充電される。コ
ンデンサC2に得られる直流電圧は、負荷Zに印加され
る。なお、高周波電圧の極性がダイオードD3の逆バイ
アス方向であるときには、インダクタL1の蓄積エネル
ギーが、ダイオードD4を介してコンデンサC2に放出
される。したがって、コンデンサC2の両端電圧のリッ
プルは少なくなる。また、スイッチング素子S1のオン
期間をパルス幅制御することにより、負荷Zに供給され
る直流電圧を制御することができる。
【0004】図5の電源装置では、リップルの少ない任
意の大きさの直流電圧を負荷Zに供給できるが、交流電
源Vsを全波整流する全波整流回路DBの整流出力端
に、平滑用のコンデンサC1を直接的に接続しているた
め、電源スイッチSWのオン時に、定常動作時の数十倍
の突入電流が流れるという欠点があった。また、定常動
作時においても、交流電源Vsの瞬時電圧のピーク値付
近の期間でのみコンデンサC1に入力電流が流れ、他の
期間では交流電源Vsからの入力電流が流れないので、
入力電流波形は図6のように尖った波形となり、入力力
率が悪いという欠点があった。
【0005】このような尖った入力電流波形の場合に
は、電源電圧波形が台形状の波形となり、高調波が増加
する。その結果、通信線などへの電磁誘導障害が生じた
り、変圧器などのうなり、誘導電動機の効率低下やうな
り、発電所の発電機のダンパー巻線の焼損、力率改善用
のコンデンサと電源インピーダンスとの共振による波形
悪化、コンデンサの破壊など、多くの問題が生じること
になる。
【0006】そこで、入力電流波形の歪みを低減し、入
力力率を改善するために、図7に示すような電源装置が
提案されている。この装置では、全波整流回路DBの整
流出力端と平滑用のコンデンサC1の間に、インダクタ
L2とスイッチング素子S2及びダイオードD5よりな
る昇圧型のチョッパー回路を挿入したものであり、一般
にアクティブフィルタ方式と呼ばれている。この装置で
は、スイッチング素子S2を交流電源Vsの商用交流周
波数よりも十分に高い周波数でスイッチングすることに
より、交流電源Vsからの入力電流波形を正弦波に近づ
けると共に、平滑用のコンデンサC1に得られる直流電
圧を定電圧化するものである。すなわち、交流電源Vs
からの入力電圧の瞬時値が低い期間でも、スイッチング
素子S2がオンしたときに、全波整流回路DBの整流出
力端からインダクタL2に電流が流れて、スイッチング
素子S2がオフしたときにインダクタL2の蓄積エネル
ギーがダイオードD5を介してコンデンサC1に放出さ
れることにより、入力電流の流れている期間が長くな
り、入力電流波形の歪みが低減される。また、平滑用の
コンデンサC1の単位時間当たりの充電回数も多くなる
ので、コンデンサC1の電圧リップルが低減される。
【0007】図7のスイッチング電源装置を用いれば、
ほぼ100%の入力力率が得られる。しかしながら、こ
の装置では、電源スイッチSWをONしたときの交流電
源Vsからの突入電流を避けることはできない。この突
入電流を避けるために、図8に示すように、全波整流回
路DBの交流入力端子側に、トライアックS3と電流制
限抵抗Rの並列回路を挿入することがある。電源スイッ
チSWがオンすると、電流制限抵抗Rにより、コンデン
サC1が十分に充電され、その後、トライアックS3が
オンするようになっている。これにより、突入電流が制
限される。トライアックS3の代わりにリレー接点を使
用することもあるが、回路が複雑となり、寿命が制限さ
れるので、必ずしも経済的ではない。また、電流制限抵
抗Rとして、パワーサーミスタなどを使用することもあ
るが、回路効率が悪く、また、短時間の停電のときに突
入電流を防ぐことができないという欠点がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、平滑コ
ンデンサC1を備える電源装置の入力電流を正弦波に近
づけるには、図7に示すようなチョッパー回路が必要で
あり、また、電源投入時の突入電流を無くすには、図8
に示すような突入電流防止回路が必要である。したがっ
て、入力電流歪みを改善し、且つ、電源投入時の突入電
流を無くすには、図7と図8に示す回路を組み合わせな
ければならず、回路構成が複雑となり、結果として、高
価になるという問題があり、また、大きな電流が通過す
る半導体素子の個数が増えるために、回路効率が悪く、
結果として、大型になる等の問題があった。このため、
従来のスイッチング電源装置は、図7に示す構成が一般
的であり、図8に示すような突入電流の軽減対策は採ら
れていない。ところが、近年のOA機器の普及により、
突入電流に起因する1〜2サイクルの瞬時電圧低下で
も、OA機器が誤動作するという問題が指摘されてい
る。例えば、プリンタ等では、20%の電源電圧低下が
10ms続いただけでも誤動作する場合がある。
【0009】なお、特開昭60−134776号には、
アクティブフィルタとして作用するチョッパー回路のス
イッチング素子を、インバータ回路のスイッチング素子
と兼用した電源装置が開示されている。この従来例で
は、スイッチング素子の数が増えないので、小型で安価
で入力電流波形が正弦波に近く、入力力率の高い電源装
置となる。しかしながら、この従来例では、突入電流を
防止する手段は設けられておらず、電源投入時には、平
滑用のコンデンサに突入電流が流れる。したがって、図
8に示したような突入電流防止手段が別に必要である。
【0010】本発明は、上述のような点に鑑みてなされ
たものであり、その目的とするところは、電源投入時の
突入電流が流れず、入力力率が高く、スイッチング素子
数が少なく、小型軽量で安価な電源装置を提供すること
にある。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の電源装置
にあっては、上記の課題を解決するために、図1に示す
ように、交流電源Vsを全波整流する全波整流回路DB
と、全波整流回路DBの直流出力端に接続される、平
滑用のコンデンサC1と第1及び第2のスイッチング素
子S1,S2から成る直列回路と、前記コンデンサC1
及び第2のスイッチング素子S2から成る直列回路に並
列に接続される、前記第2のスイッチング素子S2によ
り前記コンデンサC1の充電電圧を高周波的に断続させ
て印加される高周波トランスTの1次巻線N1と、前記
第2のスイッチング素子S2に逆並列に接続される逆流
阻止用のダイオードD2と、高周波トランスTの2次巻
線N2に接続される整流回路と、該整流回路の整流出力
を平滑する平滑回路と、該平滑回路により得られる直流
電圧を給電される直流負荷とを有する電源装置であっ
て、前記第1及び第2のスイッチング素子S1,S2は
同時にオンしないようにスイッチングされ、前記ダイオ
ードD2は、前記全波整流回路DBから前記コンデンサ
C1に流れる電流を阻止する方向に接続されていること
を特徴とするものである。
【0012】また、請求項2記載の電源装置にあって
は、同じ課題を解決するために、図3に示すように、交
流電源Vsを全波整流する全波整流回路DBと、全波
整流回路DBの直流出力端に接続される、高周波的に断
続させるスイッチング素子S1とインダクタL2とから
成る直列回路、該インダクタL2に並列に接続され
る、逆流阻止用の第1のダイオードD5と平滑用のコン
デンサC1とから成る直列回路、該コンデンサC1に
並列に接続される、高周波トランスTの1次巻線N1と
逆流阻止用の第2のダイオードD6と前記スイッチング
素子S1から成る直列回路と、高周波トランスTの2次
巻線N2に接続される整流回路と、該整流回路の整流出
力を平滑する平滑回路と、該平滑回路により得られる直
流電圧を給電される直流負荷とを有する電源装置であっ
て、前記第2のダイオードD6は、前記全波整流回路D
Bから前記1次巻線N1を介して前記コンデンサC1に
流れる電流を阻止する方向に接続されていることを特徴
とするものである。
【0013】
【作用】本発明では、交流電源Vsの交流電圧を全波整
流回路DBにより全波整流し、その出力電圧をスイッチ
ング素子S1により高周波的に断続してインダクタンス
要素に印加することにより電磁エネルギーを蓄積し、こ
の電磁エネルギーを逆流阻止用のダイオードを介して平
滑用のコンデンサC1に放出しているので、交流電源V
sからの入力電流が流れている期間を長くすることがで
き、入力電流歪みを低減し、入力力率を高くすることが
できるものである。
【0014】 また、全波整流回路DBの直流出力端子か
ら平滑用のコンデンサC1に直接的に電流が流れ込む経
路が存在しないので、電源スイッチSWをオンしたとき
の突入電流は流れない。さらに、高周波トランスTの1
次巻線を入力力率改善用のチョッパー回路のインダクタ
ンス要素として兼用したり、あるいは、負荷制御用のス
イッチング素子を入力力率改善用のチョッパー回路のス
イッチング素子として兼用していることにより、回路構
成が簡単となり、結果として、小型軽量化が可能となる
ものである。
【0015】
【実施例】図1は請求項1に記載された発明の一実施例
を示している。以下、その回路構成について説明する。
交流電源Vsは電源スイッチSWを介して全波整流回路
DBの交流入力端子に接続されている。全波整流回路D
Bの交流入力端子には、フィルタ用の小容量のコンデン
サCが並列接続されている。全波整流回路DBの直流出
力端子には、高周波トランスTの1次巻線N1を介して
第1のスイッチング素子S1が接続されている。スイッ
チング素子S1には、ダイオードD1が逆並列接続され
ている。高周波トランスTの1次巻線N1の両端には、
平滑用のコンデンサC1と第2のスイッチング素子S2
の直列回路が並列的に接続されている。スイッチング素
子S2の両端には、ダイオードD2が逆並列接続されて
いる。高周波トランスTの2次巻線N2には、ダイオー
ドD3とインダクタL1の直列回路を介してコンデンサ
C2と負荷Zの並列回路が接続されている。インダクタ
L1とコンデンサC2の直列回路には、ダイオードD4
が図示された極性で接続されている。
【0016】図1の回路の動作波形を図2に示した。図
中、I1はスイッチング素子S1に流れる電流波形であ
り、I2はスイッチング素子S2とダイオードD2の並
列回路に流れる電流波形である。まず、スイッチング素
子S1がONすると、全波整流回路DBの整流出力電圧
が高周波トランスTの1次巻線N1に印加される。この
とき、高周波トランスTの2次巻線N2に発生する電圧
はダイオードD3を逆バイアスする方向であるので、高
周波トランスTの1次巻線N1から2次巻線N2には電
力が伝達されず、高周波トランスTの1次巻線N1はイ
ンダクタンス要素としてエネルギーを蓄積する。そのイ
ンダクタンス値をLとし、全波整流回路DBの整流出力
電圧をVd、スイッチング素子S1のオン電圧をVsと
すると、高周波トランスTの1次巻線N1に流れる電流
I1は、di/dt=(Vd−Vs)/Lの傾きで直線
的に増加する。
【0017】次に、スイッチング素子S1がOFFする
と、高周波トランスTの1次巻線N1には逆起電力が発
生し、高周波トランスTに蓄積された電磁エネルギーが
ダイオードD2を介してコンデンサC1に放出され、コ
ンデンサC1が図示された極性に充電される。このと
き、高周波トランスTの2次巻線N2にはダイオードD
3を順バイアスする極性に電圧が発生するので、ダイオ
ードD3が導通し、インダクタL1を介してコンデンサ
C2と負荷Zの並列回路に電流が流れる。高周波トラン
スTに蓄積された電磁エネルギーが放出されるにつれ
て、ダイオードD2を介してコンデンサCに流れ込む
電流I2は減少し、やがてゼロになる。
【0018】次に、スイッチング素子S2がONする
と、コンデンサC1の電圧がスイッチング素子S2を介
して高周波トランスTの1次巻線N1に印加される。こ
れにより、コンデンサC1の電荷がスイッチング素子S
2を介して電流I2として高周波トランスTの1次巻線
N1に流れる。このとき、高周波トランスTの2次巻線
N2にはダイオードD3を順バイアスする極性に電圧が
発生するので、ダイオードD3が導通し、インダクタL
1を介してコンデンサC2と負荷Zの並列回路に電流が
流れる。これにより、インダクタL1には電磁エネルギ
ーが蓄積される。
【0019】次に、スイッチング素子S2がOFFし、
スイッチング素子S1がONして、上記と同じ動作を繰
り返す。なお、高周波トランスTの2次巻線N2に発生
する電圧がダイオードD3を逆バイアスする極性である
ときには、ダイオードD3が非導通状態となるが、この
期間には、インダクタL1に蓄積されたエネルギーがダ
イオードD4を介して、コンデンサC2と負荷Zの並列
回路に流れ込むので、負荷Zの両端電圧のリップルは少
なくなる。また、スイッチング素子S1のON期間を制
御することにより、平滑用のコンデンサC1の電圧を制
御することができ、スイッチング素子S2のON期間を
制御することにより、コンデンサC2の電圧を制御する
ことができる。
【0020】なお、本実施例では、スイッチング素子S
1,S2として、バイポーラトランジスタを使用してい
るが、パワーMOSFETに置き換えても良い。その場
合、ダイオードD1,D2は、パワーMOSFETのド
レイン・ソース間に寄生する逆方向ダイオードで代用で
きる。
【0021】図3は請求項2に記載された発明の一実施
例を示している。以下、その回路構成について説明す
る。交流電源Vsは電源スイッチSWを介して全波整流
回路DBの交流入力端子に接続されている。全波整流回
路DBの交流入力端子には、フィルタ用の小容量のコン
デンサCが並列接続されている。全波整流回路DBの直
流出力端子には、スイッチング素子S1を介してインダ
クタL2が接続されている。インダクタL2の両端に
は、逆流阻止用のダイオードD5を介して平滑用のコン
デンサC1が接続されている。高周波トランスTの1次
巻線N1は、ダイオードD6とスイッチング素子S1を
介してコンデンサC1の両端に接続されている。高周波
トランスTの2次巻線N2には、ダイオードD3とイン
ダクタL1の直列回路を介してコンデンサC2と負荷Z
の並列回路が接続されている。インダクタL1とコンデ
ンサC2の直列回路には、ダイオードD4が図示された
極性で接続されている。なお、特に図示していないが、
スイッチング素子S1の両端には、スナバ回路が接続さ
れている。
【0022】図3の回路の動作波形を図4に示した。図
中、I1はスイッチング素子S1に流れる電流波形、I
5はダイオードD5に流れる電流波形である。スイッチ
ング素子S1がONすると、全波整流回路DBの整流出
力電圧がインダクタL2に印加される。インダクタL2
のインダクタンス値をLとし、全波整流回路DBの整流
出力電圧をVd、スイッチング素子S1のオン電圧をV
sとすると、インダクタL2に流れる電流I1は、di
/dt=(Vd−Vs)/Lの傾きで直線的に増加す
る。
【0023】次に、スイッチング素子S1がOFFする
と、インダクタL2に蓄積された電磁エネルギーがダイ
オードD5を介してコンデンサC1に放出され、コンデ
ンサC1が充電される。コンデンサC1に充電される電
圧は、スイッチング素子S1のON時間を制御すること
により増減できる。
【0024】次に、コンデンサC1が充電された状態で
スイッチング素子S1がONすると、コンデンサC1か
ら高周波トランスTの1次巻線N1、ダイオードD6、
スイッチング素子S1を介して電流が流れる。このと
き、高周波トランスTの2次巻線N2にはダイオードD
3を順バイアスする極性の電圧が発生する。このため、
ダイオードD3が導通し、インダクタL1を介してコン
デンサC2と負荷Zの並列回路に電流が流れる。
【0025】次に、スイッチング素子S1がOFFする
と、高周波トランスTの1次巻線N1には逆起電力が発
生する。このとき、高周波トランスTの2次巻線N2に
はダイオードD3を逆バイアスする極性の電圧が発生す
る。このため、ダイオードD3は非導通状態となり、イ
ンダクタL1に蓄積されたエネルギーがダイオードD4
を介してコンデンサC2と負荷Zの並列回路に放出され
る。したがって、負荷Zの両端電圧のリップルは少なく
なる。なお、コンデンサC2に充電される電圧は、スイ
ッチング素子S1のON時間を制御することにより増減
できる。
【0026】
【発明の効果】請求項1又は2に記載の電源装置では、
交流電源を全波整流回路により整流し、その整流出力を
スイッチング素子により高周波的に断続して、インダク
タンス要素に電磁エネルギーを蓄積し、この電磁エネル
ギーを逆流阻止用のダイオードを介して平滑用のコンデ
ンサに全部注入するように構成されているので、入力電
流波形を正弦波状とすることができ、入力力率が高くな
るという効果がある。また、全波整流回路の出力電流が
平滑用のコンデンサに直接的に流れ込むことを防止する
ためのダイオードを設けているので、電源オン時に突入
電源が流れないという効果がある。さらに、請求項1の
電源装置では、高周波トランスの1次巻線を入力力率改
善用のチョッパー回路のインダクタンス要素として利用
しており、請求項2の電源装置では、入力力率改善用の
チョッパー回路のスイッチング素子を、平滑用のコンデ
ンサから高周波トランスの1次巻線に流れる電流を断続
するためのスイッチング素子として利用しているので、
部品の兼用効果により回路構成が簡単化され、小型で軽
量な電源装置を実現できるという効果がある。
【0027】また、請求項1又は2に記載の電源装置で
はいずれも、スイッチング素子のオン時間制御により任
意の大きさの直流電圧を負荷に供給できるという効果が
ある。また、高周波電圧を整流し、平滑しているので、
平滑用のコンデンサの容量は小さくても良く、小型で軽
量な電源装置を実現できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1記載の発明の回路図である。
【図2】請求項1記載の発明の動作波形図である。
【図3】請求項2記載の発明の回路図である。
【図4】請求項2記載の発明の動作波形図である。
【図5】第1の従来例の回路図である。
【図6】第1の従来例の動作波形図である。
【図7】第2の従来例の回路図である。
【図8】第3の従来例の回路図である。
【符号の説明】
S1 第1のスイッチング素子 S2 第2のスイッチング素子 Vs 交流電源 DB 全波整流回路 C1 平滑用のコンデンサ T 高周波トランス N1 1次巻線 N2 2次巻線 D2 ダイオード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02M 7/06 H02M 3/28

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流電源を全波整流する全波整流回路
    と、全波整流回路の直流出力端に接続される、平滑用
    のコンデンサと第1及び第2のスイッチング素子から成
    る直列回路と、前記コンデンサ及び第2のスイッチング
    素子から成る直列回路に並列に接続される、前記第2の
    スイッチング素子により前記コンデンサの充電電圧を高
    周波的に断続させて印加される高周波トランスの1次巻
    線と、前記第2のスイッチング素子に逆並列に接続され
    る逆流阻止用のダイオードと、高周波トランスの2次巻
    線に接続され整流回路と、整流回路の整流出力を平
    滑する平滑回路と、平滑回路により得られ直流電圧
    を給電される直流負荷とを有する電源装置であって
    第1及び第2のスイッチング素子は同時にオンしない
    ようにスイッチングされ、前記ダイオードは、前記全波
    整流回路から前記コンデンサに流れる電流を阻止する方
    向に接続されていることを特徴とする電源装置。
  2. 【請求項2】 交流電源を全波整流する全波整流回路
    と、全波整流回路の直流出力端に接続される、高周波
    的に断続させるスイッチング素子とインダクタとから成
    る直列回路、該インダクタに並列に接続される、逆流
    阻止用の第1のダイオードと平滑用のコンデンサとから
    成る直列回路、該コンデンサに並列に接続される、高
    周波トランスの1次巻線と逆流阻止用の第2のダイオー
    ドと前記スイッチング素子から成る直列回路と、高周波
    トランスの2次巻線に接続され整流回路と、整流回
    路の整流出力を平滑する平滑回路と、平滑回路により
    得られ直流電圧を給電される直流負荷とを有する電源
    装置であって前記第2のダイオードは、前記全波整流
    回路から前記1次巻線を介して前記コンデンサに流れる
    電流を阻止する方向に接続されていることを特徴とする
    電源装置。
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