JP3256944B2 - 平面研削盤 - Google Patents

平面研削盤

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JP3256944B2
JP3256944B2 JP25129697A JP25129697A JP3256944B2 JP 3256944 B2 JP3256944 B2 JP 3256944B2 JP 25129697 A JP25129697 A JP 25129697A JP 25129697 A JP25129697 A JP 25129697A JP 3256944 B2 JP3256944 B2 JP 3256944B2
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clamping
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健一朗 西
満 温井
和男 中嶋
史朗 村井
豊尚 和田
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株式会社日平トヤマ
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  • Constituent Portions Of Griding Lathes, Driving, Sensing And Control (AREA)
  • Grinding Of Cylindrical And Plane Surfaces (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、薄板状のワーク、
例えば半導体で使用されるウエハの片面又は両面を安定
して高精度に研削する平面研削盤に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、シリコンウエハなどのウエハは、
インゴットからインナソー又はワイヤソーで切断された
後、ラップ盤で研磨仕上げされる。
【0003】他方、ウエハを研削により仕上げることが
特公平6−43020号公報、特公平7−12587号
公報などに開示されている。同公報によると、外周付近
に円周方向に沿って複数のポケットを有するキャリヤの
該ポケットに、工作物たるウエハを収容し、このキャリ
ヤを対向状に配置されたー対の砥石の間に通し、砥石と
キャリヤとを互いに反対方向に連続回転させる研削方法
が開示されている。
【0004】また、上下にラップ定盤を備えた両面ラッ
ピングマシンにおける加工方法が特公平6−61698
号公報に、ウエハを加工面で揺動させてラッピングしな
がら、上、下定盤の各加工面を修正する両面ラップ盤が
特公平6−95506号公報に、それぞれ開示されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記特公平
6−43020号公報等による方法は、工作物をポケツ
トに収容してキャリヤを回転させるので、前記工作物は
自転せずに研削作用を受けることになる。
【0006】したがって、工作物は砥石の特定範囲で研
削されるので、ウエハの加工面の平坦さが一様にならな
い。また、複数のポケットに工作物を収容して回転させ
るため、大きな直径の工作物を加工することが出来な
い。
【0007】又、特公平6−61698号公報による方
法は、内歯歯車の中に太陽歯車を設け、この太陽歯車に
遊星歯車をかみ合わせて回転させ、この遊星歯車の上に
ウエハ(ワーク)をのせて上下定盤の間でラッピングす
るので、自ずと加工されるワークの大きさは制限され
る。
【0008】そのため、本出願人は、位置合せの手段と
してのオリエンテーションフラット(通称オリフラ)や
ノッチと呼ばれるウエハの外周に設けられた切欠部を積
極的に利用し、キャリヤプレートと呼ばれる治具プレー
トにウエハを遊嵌して前記切欠部を前記治具プレートに
設けた突起部に係合してキャリヤプレートを回転させ、
前記ウエハを自転させて砥石作用面を一様に前記ウエハ
に作用させることによりウエハに高精度な研削を行なう
方法を提案した。
【0009】しかし、ウエハの大口径化に伴いウエハに
位置合せの基準となるノッチを加工せずに例えばレーザ
でマーキングするなどの方法が採られる場合、上記方法
では加工できない。従って、ノッチ等の切欠きのないウ
エハを安定して自転させて研削する方法も望まれてい
る。
【0010】そこで、本発明は、従来の技術の欠点を解
消し、小口径のワークは勿論のこと、大口径のワークで
あってもノッチ等がなくても研削面を傷つけることなく
安定して高精度に研削可能な、またワークのサイズに対
応した薄板状ワークの平面研削盤を提供することを課題
とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するために、次の手段を採るものである。すなわち本
出願に係る第1の発明の平面研削盤は、ワークが薄板状
であり;回転しながら前記ワークの表面と裏面の少なく
とも一方の平面を研削加工する砥石と;ワークを支持す
るワーク支持台と;このワーク支持台に設けられワーク
の外周側面を把持することによって、研削加工時の砥石
の回転に伴う前記ワークの移動を拘束しながら前記ワー
クを保持するチャック機構と;このチャック機構を介し
て前記ワークを同一平面内で回転させる駆動機構と;
備え、前記チャック機構が円環状部材と、複数のクラン
プ部と、クランプ部をクランプ、アンクランプ動作させ
る作動手段と、クランプ部のクランプ動作を規制する規
制手段とを有し、前記円環状部材は前記駆動機構に駆動
連結されて中心点廻りに回転可能とされ、前記クランプ
部は前記ワークの外周側面に接触して把持するクランプ
部材を備え、円環状部材の円環に沿って配置され、前記
クランプ、アンクランプ動作は前記クランプ部材を円環
状部材半径方向内側または外側に移動させることによっ
て行い、前記作動手段は各クランプ部に対応して設けら
れ、前記クランプ部のクランプ動作の規制はクランプ部
材の円環状部材半径方向内側への移動位置を規制するこ
とによって行い、前記規制手段は各クランプ部に対応し
て円環状部材に設けられることを特徴とする。
【0012】ワークがその外周側面をチャック機構によ
り把持されているので、ワークの表面及び裏面全体を研
削することができうる。また、ワークが砥石の回転に伴
う移動を拘束されているため、ワークを高精度に仕上げ
ることができる。本研削盤はワークの表面と裏面の少な
くとも一方の平面を研削加工する砥石を有するので、両
頭研削盤の場合と単頭研削盤の場合がある。
【0013】また、前記チャック機構がワーク支持台に
よって回転可能に支持され、このチャック機構を介して
前記ワークを同一平面内で回転させる駆動機構を有す
る。ワークが回転を行うので、研削作用面はワーク上を
相対的に回転し、ワークが研削作用を受ける面積を砥石
の研削面積より大きくすることができる。研削作用面は
ワーク上で徐々に移動するので、ワークの研削面の研削
痕を減少させることができる。
【0014】また、作動手段がクランプ部を作動させ、
クランプ部のクランプ部材側を円環状部材半径方向内側
に移動させクランプ部材がワークの外周側面に接するよ
うにしてワークをクランプし、またはクランプ部材側を
同外側に移動させクランプ部材がワークの外周側面から
離れるようにしてワークをアンクランプする。ワークの
表面と裏面の両面が同時に研削される場合はクランプ部
材のワークと接する部分、及び砥石のワークからはみ出
した部分が近づく同部分はワークより薄くなければなら
ない。また、この第の発明の平面研削盤において、円
環状部材に設けられ、クランプ部のクランプ部材の円環
状部材半径方向内側への移動位置を規制する。前記移動
を規制することによりクランプ部がワークをクランプす
る力を所定の値以下に制限し、その値を超えないように
することができる。
【0015】本出願に係る第の発明の平面研削盤は、
の発明の平面研削盤において、前記規制手段は規制
位置を調整自在である。前記規制位置を調整自在にする
ことにより、クランプ力の制限値を変えることができ
る。これにより、ワークの大きさや材質に応じた適切な
クランプ力でワークを把持することができる。
【0016】本願に係る第3の発明の平面研削盤は、第
1の発明または第2の発明の平面研削盤において、前記
ワークの砥石と接触する平面の砥石外周からはみ出た部
分に、前記ワークを回転可能に支持するワークレストを
有することを特徴とする。ワークの砥石外周からはみ出
した平面の部分をワークレストで流体を介して支持する
のでワークのたわみ、膜振動、姿勢の変化を防止するこ
とができ、さらに、ワークをこすらずワークの回転がス
ムーズであり、かつ傷がつかない。
【0017】本出願に係る第の発明の平面研削盤は、
の発明から第3の発明のいずれか1の発明の平面研
削盤において、前記作動手段が、円環状部材の所定の回
転動作に連動して作動する。駆動機構が円環状部材をあ
る方向に回転すると、研削加工前及び研削加工後であれ
ば、この回転が作動手段によりワークを包囲して配置さ
れたクランプ部を作動させ、クランプ部材がワークの外
周側面に接しワークをクランプする。ワークをアンクラ
ンプするためには、駆動機構により前記とは反対の方向
に円環状部材を回転する。
【0018】研削加工中は円環状部材が回転しても、前
記作動手段がクランプ部を作動しないので、クランプ部
がクランプ、アンクランプ動作することはない。研削加
工前にクランプされたワークは研削加工中にその状態を
保持し、研削加工中にワークがアンクランプされること
ない。研削加工中に円環状部材を回転させる駆動機構
と、ワークをクランプするために円環状部材を回転する
駆動機構とは互いに別機構としてもよい。しかし、この
場合は一方が作動しているときには他方は作動しないよ
うにしなければならない。
【0019】本出願に係る第の発明の平面研削盤は、
の発明から第の発明のいずれか1の発明の平面研
削盤において、前記円環状部材は、互いに所定角度範囲
の相対回転を許容して係合され、かつワークの研削加工
時に一体回転される第1及び第2の円環状部材でなり、
第1の円環状部材が前記駆動機構に駆動連結され、第2
の円環状部材に前記複数のクランプ部が支持されてい
る。ワークの研削加工時には第1と第2の円環状部材は
一体回転させられるので、両円環状部材に相対回転は生
じない。
【0020】本出願に係る第の発明の平面研削盤は、
の発明の平面研削盤において、前記クランプ部が第
2の円環部材に支点ピンを介して支点ピンの廻りに回転
可能に支持され、前記作動手段が、第1の円環状部材に
形成されたカム溝とクランプ部の各々に固定され前記カ
ム溝に各々係合せしめられた従動ピンである。研削加工
前及び研削加工後に駆動機構が所定の方向に第1の円環
状部材を回転させると、第1の円環状部材に形成された
カム溝が回転し、カム溝が回転するとこれに係合せしめ
られた従動ピンがカム溝内部を摺動する。従動ピンが摺
動すると、従動ピンはクランプ部に固定されているの
で、クランプ部は支点ピンの廻りの回転を生じ、クラン
プ動作を行う。また、カム溝の回転(即ち、第1の円環
状部材の回転)により、従動ピン(第2の円環状部材に
支持されたクランプ部材に固定)がカム溝内部を摺動す
るのは第1の円環状部材と第2の円環状部材が相対回転
運動を行う状態のときであり、一体回転を行う研削加工
時は摺動しない。一方、第1の円環状部材を前記と反対
の方向に回転させると、クランプはアンクランプ動作を
行う。
【0021】本出願に係る第の発明の平面研削盤は、
の発明の平面研削盤において、第1の円環状部材と
第2の円環状部材の相対回転により、前記カム機構が、
前記従動ピンがカム溝の支点ピンに近い一端から支点ピ
ンより遠い一端へ摺動した場合、従動ピンと第2の円環
状部材の中心点との距離が増加するように、または減少
するように形成されたものである。カム溝がこのように
形成されているので、従動ピンがカム溝内を摺動したと
き、従動ピンの円環状部材の中心からの距離は増加また
は減少し、従動ピンはクランプ部に固定されているの
で、クランプ部は支点ピンを中心として回転し、クラン
プ部材の、円環状部材の円環の中心から離れる動き、ま
たは円環の中心へ向かう動きを生じさせ、ワークはそれ
ぞれアンクランプされ、またはクランプされる。
【0022】本出願に係る第の発明の平面研削盤は、
の発明から第の発明のいずれか1の発明の平面研
削盤において、前記クランプ部のクランプ動作時または
アンクランプ動作時に、第2の円環状部材に係合し第2
の円環状部材の回転を制止するストッパを有する。スト
ッパにより、第2の円環状部材の回転を制止して、第1
の円環状部材を駆動機構により回転することにより、第
1と第2の円環状部材の相対運動が生じる。第1と第2
の円環状部材の相対運動により、従動ピンがカム溝内を
摺動し、クランプ部がクランプ、アンクランプ動作を行
う。
【0023】本出願に係る第の発明の平面研削盤は、
の発明から第の発明のいずれか1の発明の平面研
削盤において、前記作動手段が支点ピンに対しクランプ
部材とは反対側の所定の位置にさらに重りを有する。チ
ャック機構を研削加工のために回転した場合、回転運動
により円環状部材の半径方向外側に向かう力である遠心
力が重りに働き、この力は支点に対して重りとは反対側
に位置するクランプ部材では円環状部材の半径方向内側
へ向かう力となり、クランプ部材がワーク外周側面を押
し付ける力となる。
【0024】本出願に係る第10の発明の平面研削盤
は、第の発明から第の発明のいずれか1の発明の平
面研削盤において、前記作動手段がさらにばねを備え、
このばねがクランプ部を付勢し、この付勢力により、ク
ランプ部材をクランプ方向に動作させる。
【0025】クランプ部を付勢するばね力によりクラン
プ部材の円環状部材の半径方向内側の移動が生じる場合
は、ワークを平面研削盤にセットするときは、円環状部
材を、駆動機構により所定の方向にばね力に抗してトル
クを与え回転させ、クランプ部材を最も外側に位置させ
ておく。ワークをセットした後、駆動機構により与えら
れていたトルクを解除する。これによりクランプ部には
ばね力のみ働くので、クランプ部材は円環状部材の半径
方向内側へ移動しワークの外周側面に接し、ワークをク
ランプする。ワークをアンクランプするときは、駆動機
構により所定の方向にばね力に抗してトルクを与え回動
させ、クランプ部材を円環状部材の半径方向外側へ移動
させる。
【0026】本出願に係る第11の発明の平面研削盤
は、第の発明または第の発明の平面研削盤におい
て、前記作動手段が、各クランプ部を常時クランプ方向
に付勢するばねと、ワーク支持台上において円環状部材
の所定の停止位置で各クランプ部に対応する位置に設け
られ、アンクランプ時にクランプ部と係合して前記ばね
に抗して各クランプ部をアンクランプ方向へ移動させる
駆動手段とでなる。駆動手段は、研削加工前でワークの
セット前、または研削加工の終了後にチャック機構の回
転が停止してから、作動させる。
【0027】本出願に係る第12の発明の平面研削盤
は、第の発明から第11の発明のいずれか1の発明の
平面研削盤において、前記ワークが周囲部にノッチを有
するものであり、前記チャック機構がノッチに係合する
突起部を有する。ワークが把持されているとき、ワーク
のノッチに突起部が係合しているので、研削力によるワ
ーク回転トルクに起因するワーク側面部のクランプ部材
に対する回転方向のずれを防止することができる。
【0028】本出願に係る第13の発明の平面研削盤
は、第12の発明の平面研削盤において、ノッチに係合
する突起部がクランプ部材または円環状部材に設けられ
ている。ワークが把持されているとき、ワークのノッチ
に突起部が係合しているので、研削力によるワーク回転
トルクに起因するワーク側面部のクランプ部材に対する
回転方向のずれをより確実に防止することができる。
【0029】本出願に係る第14の発明の平面研削盤
は、第の発明から第13の発明のいずれか1の発明の
平面研削盤において、前記ワークが周囲部にオリエンテ
ーションフラットを有するものであり、前記チャック機
構がオリエンテーションフラットに接触する平面部を有
する。ワークが把持されているとき、ワークのオリエン
テーションフラットにクランプ部材の平面部が接してい
るので、研削力によるワーク回転トルクに起因するワー
ク側面部のクランプ部材に対する回転方向のずれを防止
することができる。
【0030】本出願に係る第15の発明の平面研削盤
は、第14の発明の平面研削盤において、オリエンテー
ションフラットに接触する平面部がクランプ部材に設け
られている。ワークが把持されているとき、ワークのオ
リエンテーションフラットにクランプ部材の平面部が接
しているので、研削力によるワーク回転トルクに起因す
るワーク側面部のクランプ部材に対する回転方向のずれ
をより確実に防止することができる。
【0031】本出願に係る第16の発明の平面研削盤
は、第の発明から第15の発明のいずれか1の発明の
平面研削盤において、クランプ部材がワークよりも軟ら
かい材料から形成される。
【0032】本出願に係る第17の発明の平面研削盤
は、第の発明から第16の発明のいずれか1の発明の
平面研削盤において、クランプ部材が前記ワークとの接
触部にすべり止め用の凹凸部を有する。このため、静止
摩擦抵抗が高く、ワークを確実に把持できる。
【0033】本出願に係る第18の発明の平面研削盤
は、第の発明から第17の発明のいずれか1の発明の
平面研削盤において、前記ワークが非円形形状を有する
ものである。ここで非円形形状とは楕円、多角形、多角
形の頂点の角を円弧で置き換えた形状、及び前記の形状
の周囲、円の周囲を鋸の歯状に加工したもの等をいう。
これによりワークの把持が確実となる。
【0034】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
1〜図12に基づいて詳細に説明する。
【0035】(実施の形態1)図1は、本発明の実施の
形態1である両頭平面研削盤を示す正面図であり、図2
は、上部フレーム部分の要部縦断面図であり、図3は、
下部フレーム部分の要部縦断面図であり、図4は、ワー
ク支持部材の平面図である。
【0036】図1及び図2に示すように、この実施の形
態1の両頭平面研削盤は、下部フレーム11を備え、そ
の下部フレーム11上には上部フレーム111が固定さ
れている。下部フレーム11には下部砥石回転昇降機構
12及びワーク支持部材14が装設され、上部フレーム
111には上部砥石回転昇降機構13が装設されてい
る。両砥石回転昇降機構12、13には夫々下部、上部
回転砥石15、16が配設され、それらの回転砥石1
5、16はその上部端面またはその下部端面の研削作用
面15a、16aが互いに平行となり、それぞれの回転
砥石の回転軸が一直線上にくるように、すなわち対向し
て配置されている。
【0037】そして、例えばインゴットから切断された
薄板状で円形状のワーク17(例えばウエハ)がワーク
支持部材14に支持された状態で、両砥石回転昇降機構
12、13の回転砥石15、16間に挿入配置され、そ
れらの回転砥石15、16の研削作用面15a、16a
により、ワーク17の両面が同時に研削されるようにな
っている。ここに薄板状とは、例えば厚さが0.5mm
から1mm、直径または長辺が300mm程度のものを
いうが、これに限定されるものではない。すなわち、薄
板とは厚さと幅または長さの比の値が小さく一般的に薄
板といわれるものをいう。
【0038】下部砥石回転昇降機構12の砥石台20は
下部フレーム11上にいわゆるV平のガイド21を介し
て、下部回転砥石15の回転軸線と直交する方向へ移動
可能に支持されている。下部砥石台移動用モータ22は
下部フレーム11の側部に配設され、このモータ22の
回転により、砥石台20に固定したボールナット23a
にねじ込まれたボールねじ23を介して砥石台20がガ
イド21に案内されて水平横方向に移動する。
【0039】図2及び図3に示す様に、下部軸支筒24
は砥石台20と一体に設けられた上下方向のガイド24
aを介して下部回転砥石15の回転軸線方向へ昇降可能
に支持されている。下部砥石台昇降用モータ25は砥石
台20の下部においてガイド部24aの側部に配設さ
れ、このモータ25の回転により、ウォームとウォーム
ホイールで構成される回転伝達機構26及び下部軸支筒
24に固定されたブラケット24bに固定された図示さ
れないボールナットにねじ込まれたボールねじ27を介
してガイド部24aに案内されて下部軸支筒24が昇降
される。なお、この昇降ストロークはわずかである。
【0040】下部砥石軸28は下部軸支筒24内に回転
自在に支持され、その上端に一体的に形成された砥石ホ
ルダ29を介して下部回転砥石15が装着されている。
砥石駆動モータ34は下部軸支筒24の内部に配設さ
れ、そのステータは下部軸支筒24に嵌入固定され、そ
のロータは下部砥石軸28に嵌入固定され研削加工に際
しては、このモータ34の回転により下部砥石軸28を
介して下部回転砥石15が高速回転する。
【0041】図2に示すように、前記上部砥石回転昇降
機構13の上部軸支筒38は上部フレーム111と一体
のガイド39を介して、下部回転砥石16の回転軸線方
向へ昇降可能に支持されている。昇降用モータ40は上
部フレーム111の側部に配設され、このモータ40の
回転により、上部軸支筒38に固定されたブラケット3
8aに嵌入固定されたボールナット41aにねじ込まれ
たボールねじ41を介して上部軸支筒38が昇降され
る。
【0042】上部砥石軸42は前記上部軸支筒38内に
回転可能に支持され、その下端には一体的に形成された
砥石ホルダ43を介して上部回転砥石16が装着されて
いる。砥石駆動モータ48は上部軸支筒38の内部に配
設され、そのステータは上部軸支筒38に嵌入固定さ
れ、そのロータは上部砥石軸42に嵌入固定され研削加
工に際して、このモータ48の回転により、上部砥石軸
42を介して上部回転砥石16が高速回転する。
【0043】図3及び図4に示す様に、前記ワーク支持
部材14の支持台52は上下部の両砥石回転昇降機構1
2、13間において、下部フレーム11上に配設されて
いる。ワーク支持台としての移動枠53は支持台52上
の下部回転砥石15の両側に配設された一対のガイドレ
ール54を介して、下部砥石回転昇降機構12の砥石台
20の水平移動方向と同方向へ移動可能に支持されてい
る。
【0044】図4に示すように移動枠移動用モータ55
は支持台52上に配設され、このモータ55の回転によ
り、このモータ55のモータ軸に連結されたボールねじ
56が移動枠53に固定されたボールナット56aにね
じ込まれていて移動枠53が移動可能となっている。
【0045】次にチャック機構300について説明す
る。図5はチャック機構の全体を示す平面図、図6、図
7はチャック機構の断面図、図8は要部拡大部である。
図4、図6に示す様に円環状のチャック機構300は、
移動枠53の3個のガイドローラ58と、図6のチャッ
ク機構300の下板301の外周端部301aと係合す
ることにより回転可能に支持されている。図5に示すよ
うにチャック機構300には複数個(図5では5個とし
て表示)のチャック部330が円周上に均等間隔で配置
されている。尚、図5の左半分は全体の平面図、右半分
は上板302を取外した場合の平面図を示している。チ
ャック部330は後述のように、クランプ部である爪3
04、支点ピン305、ばね306、クランプシュー3
09等からなる。
【0046】図6、図7に示すにように、チャック機構
300には第2の円環状部材としての円環状の下板30
1、第1の円環状部材としての円環状の上板302、リ
ング303が中心軸を一致させて配設され、リング30
3は上板302と同一平面上に配設されており、リング
303の外周部フランジに対し上板302の内周部フラ
ンジが摺動可能に嵌合されている。下板301と、上板
302及びリング303の間には、ストッパ307、及
び爪304がはさみこまれている。ワークが円形の部材
の場合は、爪304は円環の円周に沿って等間隔に配置
されることが望ましい。
【0047】図5、図6、図8に示す様に各々の爪30
4は支点ピン305を中心として回転可能な状態にあ
り、ばね306により爪304は常に上板302の円環
の中心へ向かう様に付勢されている。爪304の回転
は、各々のチャック部330の間に配置されたストッパ
307のストッパボルト308の先端308aにより規
制されている。つまり各々の爪304の円環の中心方向
の最大回転角度はストッパボルト308を調節すること
により調節が可能である。
【0048】また、図19に示すように、支点ピン30
5を爪304の中心付近に取り付け、支点ピン305に
対してばね306とは反対の位置に重り333を取り付
けてもよい。研削加工中にチャック機構の回転により、
重り333に外周方向の遠心力が働き、チャック機構の
回転数の増加により、ばね306の力と加えてワークの
把持力をさらに増加するようにすることができる。
【0049】爪304の先端部にはワーク17より軟質
な例えば、樹脂でできたクランプシュー309がボルト
310により固定されており、チャック時のワークへの
損傷を防止している。このクランプシュー309はワー
ク17の厚みより薄く、ワーク17の上下両面より露出
しない位置で、ワーク17の外周側面を把持している。
また、クランプシュー309のワーク17との接触面は
凹凸面を形成し、静止摩擦抵抗を高くして確実にワーク
を把持できるようになっている。
【0050】図6及び図7に示す様に、下板301とス
トッパ307はボルト311で固定されており、支点ピ
ン305は下板301に固定されている。さらにリング
303とストッパ307はボルト311bで固定されて
いるが、上板302はどの部品ともボルト等で固定され
ておらずリング303をガイドとして円周方向に回転可
能な様に配設されている。また、ストッパ307には連
結ピン307aが固定されており、図5、図6に示す様
にその先端部は上板302に形成された円弧溝302a
に係合している。したがって、上板302と下板301
はストッパ307の連結ピン307aを介して円弧溝3
02aの長さ範囲だけ所定角度の相対回転を許容して回
転方向に係合されている。上板302の外周部にはギヤ
312が形成されている。
【0051】図6に示す様に移動枠53上にはチャック
機構回転駆動モータ61が配設され、そのモータ軸には
上板302のギヤ312に噛合するギヤ62が固定され
ている。そしてこのチャック機構回転駆動モータ61の
回転によりギヤ62、312を介して上板302が移動
枠53に対して回転される。これにより円弧溝302a
の一端と連結ピン307aの係合を介して下板301も
一体回転される。チャック機構300全体は移動枠53
に対して回転されることになる。
【0052】次に各々の爪304には従動ピン313が
固定されており、図6、図8に示す様にその先端部31
3aは上板302に形成されたカム溝314に係合して
いる。従動ピン313とカム溝314が連動部材を構成
する。カム溝314は従動ピン313の外径より僅かに
大きい幅を有し、一定の深さを有する。さらにカム溝3
14は、従動ピン313の先端部313aがカム溝31
4の支点ピン305に近い一端から支点ピン305より
遠い他の一端に摺動した場合に、従動ピン313と上板
302の中心との距離が徐々に増加するように、形成さ
れている。カム溝314はこのように形成されているた
め、下板301を停止させた状態で上板302が下板3
01に対して相対的に、図5、図8で示す矢印Aの反時
計方向に回転させられると、カム溝314は同様に回転
させられる。
【0053】カム溝314が前記のように回転させられ
ると、従動ピン313の先端部313aはカム溝内を摺
動するので、各々の爪304は支点ピン305を中心と
して従動ピン313を介してばね306の付勢力に打ち
勝ちながら外周方向へ回転されると、ワーク17はアン
クランプされる。距離が、徐々に減少するようにカム溝
を形成してもよく、この場合アンクランプ時は上板30
2を下板301に対して相対的に矢印Bの時計方向に回
転させる。
【0054】さらに上板302が下板301に対して矢
印Bで示す様に相対的に時計方向へ回転させられると、
従動ピン313とカム溝314の作用及びばね306の
付勢力の作用により、各々の爪304は支点ピン305
を中心に円環の中心方向へ回転される。爪304の前記
回転により、クランプ部材である5個のクランプシュー
309は円環の中心方向に移動する。つまりワーク17
はクランプシュー309によりクランプされる。
【0055】この時ばね306の付勢力により爪304
の従動ピン313は上板302のカム溝314に係止さ
れた状態にあり、さらに上板302は半径方向に移動で
きないこととあいまって、ワーク加工中にチャック機構
300が回転しても爪が外周方向へ移動することがない
為、ワーク17を確実に保持することが出来る。なお、
爪304が支点ピン305を中心に円環の中心方向に回
転するときは、クランプシュー309は円環の中心方向
に移動する。
【0056】尚、図6に示す様にワーク17がアンクラ
ンプ及びクランプされる際、上板302がチャック機構
回転駆動モータ61によりそれぞれ反時計方向A、時計
方向Bに回転されるが、この時下板301が一緒に回転
しない様にチャック機構300の定位割り出し位置で下
板301に設けたピン穴328にピン329を係合させ
る。ピン329は移動枠53に設けられたブラケット3
27に取付けられたシリンダ326により上下し、ワー
ク17のクランプ時、及びアンクランプ時はピン329
はピン穴328に係合し、ワーク17の加工時にはピン
329を後退させピン穴328に係合しない構造となっ
ている。これによりワーク17はチャック機構により保
持され、チャック機構回転駆動モータ61の回転により
チャック機構300が回転してワーク17は回転させら
れ、研削される。
【0057】また、図18(図6の断面VI−VIと同
じ断面を示す。)に示す様にシリンダ326に取付けた
ストッパ325で下板301を押し付け、下板301が
上板302と一緒に回転することを防止するようにして
もよい。この様にすればピンを係合させる為にチャック
機構300を割り出し停止させる必要がなくなる。
【0058】本チャック機構300の場合、アンクラン
プの状態でワーク17をチャック機構300にセットす
る場合は、ワーク17は大体の位置にセットすればよく
ワーク17がチャック機構300により保持される場
合、5つのクランプシュー309の求心作用によりワー
ク17の中心は円環の中心位置に位置決めされる。また
図9に示す様にワーク17にノッチ320を形成しても
よく、この場合には図10に示す様に5つのクランプシ
ュー309の内の1個にノッチ320に係合する突出部
320aを設ける。
【0059】この場合もアンクランプ状態でワーク17
をチャック機構300にセットする場合はワーク17は
ノッチ320を突出部に合わせるようにしてセットし、
ワーク17がチャック機構300により保持された場合
は5つのクランプシュー309の求心作用とノッチ32
0の突出部320aの位置決め作用により、ワーク17
の中心は円環の中心位置に位置決めされるとともに、円
周方向に関して位置決めされた状態となる。クランプ部
によるチャック作用の他、ノッチ係合によって回転方向
に結合されるためワークを確実に回転駆動させることが
できる。この場合チャック機構の把持力は小さくてもよ
い。
【0060】ここで前述の様に構成された両頭平面研削
盤の動作について説明する。さて、この両頭平面研削盤
において、研削加工を行うにはワーク17がチャック機
構300の5個のチャック部330のクランプシュー3
09に保持された状態で上下両砥石回転昇降機構13、
12の上下部回転砥石16、15の間に挿入配置され
る。この状態で上下両砥石回転昇降機構13、12の上
下部回転砥石16、15が高速運転されるとともに、チ
ャック機構回転駆動モータ61が低速で回転駆動され、
ワーク17がチャック機構300に保持された状態で回
転する。そして上部砥石回転昇降機構13の上部回転砥
石16がワーク17に向かって下降接近されて、両回転
砥石15、16の研削作用面15a、16aにより両面
が同時に研削される。
【0061】図11は研削工具の研削作用面を見る平面
図、図12は図11の中心を含む研削工具であるカップ
砥石のX−X線に沿って矢印方向に見た断面図である。
前述した回転砥石(研削工具)15、16は本実施の形
態では同一部材が用いられる。ここではこの研削工具の
全体を符号1で表わす。
【0062】この研削工具1は鉄製円板の台板2の端面
に台板2の直径よりわずかに小さく砥石軸と同心の回転
砥石としてのダイヤモンド砥石3を備えている。このダ
イヤモンド砥石3は幅をもって円環状に配せられてい
る。このダイヤモンド砥石3はダイヤモンド砥粒を結合
剤で固めると共に台板2に固着したものである。
【0063】ダイヤモンド砥石3の研削作用面3aは砥
石軸に対する直角な同一平面上にある。台板2の背面に
は円筒形の凹形嵌合部2aでもって台板2と同径の砥石
ホルダ6(前述の符号29、43に代えて用いる)の凸
形嵌合部6aに嵌合し、台板2の背面と砥石ホルダ6の
前面を密着させ台板2のボルト穴を挿通するボルト7を
砥石ホルダ6にねじ込み固定されている。なお、カップ
砥石を使用することにより、砥石の偏摩耗、片べりを防
ぎ、研削抵抗の低減更にはコストダウンを図ることが出
来る。
【0064】図11にはダイヤモンド砥石3とワーク1
7の位置関係が示されている。ワーク17がチャック機
構300により保持されるとワーク17の中心とチャッ
ク機構300の中心は5個のクランプシュー309によ
りはさまれて一致する。このワーク中心0W上をダイヤ
モンド砥石3の研削作用面3aが通るようにダイヤモン
ド砥石3の中心0Gはワーク中心0Wから距離eだけ離
れている。本例では砥石外径はワーク17の直径の略二
分の一大となっている。ワーク17の表面を全面研削で
きるように砥石外径はワーク17の直径の二分の一より
大きくなければならない。この場合図11に示すよう
に、砥石研削作用面内にワークのいずれかの外周線が含
まれる。
【0065】図3、図11に示すようにワーク17と上
下部砥石15、16との接触面の砥石外周側からはみ出
たワーク17の両面を保持する上下部のワークレスト7
1、72が設けられている。下部ワークレスト71は下
部フレーム11上に固定(図3)されている。
【0066】図3の一部拡大図である図13に示すよう
に、下部ワークレスト71は下部フレーム11上に固定
されたベース75上にデイスタンスピース76を介して
下部流体静圧スライド77を含んでいる。図11に示す
ようにこの流体静圧スライド77のスライド面77aは
ワーク中心0Wと砥石中心0Gを結ぶ直線を対称線とし
てこの直径の両側の研削工具1とワーク17の接触部か
らはみ出たワーク17の面内に対向するように小隙間を
おいて配設されている。
【0067】下部流体静圧スライド77のスライド面7
7aには図示されないポケットが設けられ、このポケッ
トに向って供給される圧力流体の通路が設けてある。た
だし、ポケットはなくても静圧流体膜は形成されるので
ポケットなしの場合も採用できる。即ち、ベース75の
圧力流体入口75a、流体通路75b、ベース75にO
リング78を介して嵌入している下部流体静圧スライド
77の流体通路77b、流体通路77bとスライド面7
7aに設けた図示されないポケットとの間と流体通路7
7bとを連通しているオリフイス77cが連設されてい
て、圧力流体入口75aから供給される圧力流体が下部
流体静圧スライド77のスライド面77aとワーク17
の下面の対向面間に流入する。スライド面77aとワー
ク17の下面との間へ供給された圧力流体は上述のポケ
ット外のワーク17の下面に対向するスライド面77a
の環流口より環流する(図示されない)。
【0068】なお、この環流口をなくしてワーク17と
スライド面77a間に供給された圧力流体をワーク17
とスライド面77a間の隙間から外部空間へ流出させ静
圧、動圧を利用するハイブリッド流体圧スライドとして
もよい。
【0069】上部ワークレスト72は上部流体静圧スラ
イド81を有し、シリンダボデイ79aとシリンダブッ
シュ79bとシリンダふた79gとで流体圧シリンダ7
9を構成し、この中にピストン81eと一体的にされて
いる上部流体静圧スライド81が上下動可能に設けられ
ている。この上部流体静圧スライド81への圧力流体の
供給はシリンダボデイ79aに設けた圧力流体入口79
c、シリンダブッシュ79bの穴79d、上部流体静圧
スライド81の外周溝81a、上部流体静圧スライド8
1に設けた流体通路81b、この流体通路81bとの間
を連通するオリフィス81c、ワーク17と上部流体静
圧スライド81の表面の静圧スライド面81dに設けた
ポケットとの間を通じて行われ、このポケットに供給さ
れた圧力流体は下部流体静圧スライド77同様に環流さ
れる。なお、ハイブリッド流体圧スライドとしてもよ
い。
【0070】この上部流体静圧スライド81はピストン
81eの両側へ圧力流体出入口79e、79fから選択
的に流出入させたり、圧力流体を共に供給しないことに
より制御される。即ち、下部シリンダ室に圧力流体を流
入し、上部シリンダ室を無圧とすると上部流体静圧スラ
イド81は上昇し、逆に上部シリンダ室に圧力流体を流
入し下部シリンダ室を無圧にすると上部流体静圧スライ
ド81は下降する。速度制御は無圧側をブリードオフす
ることにより制御するのが適当である。また両シリンダ
室を無圧とすると上部流体静圧スライド81は自重で下
降しようとする。
【0071】このように構成された上部流体静圧スライ
ドを有する上部ワークレスト72は上部フレーム111
に固定され又は、上部軸支筒38に固定される。また、
独立した図示されない昇降装置で上下動可能とすること
もできる。上記圧力流体としては気体、液体のものが考
えられるが気体としては好ましくは圧縮空気、流体とし
ては好ましくは油、研削液等が用いられる。なお、流体
の圧力形式としては静圧状態で用いるのが浮揚力を大き
くする効果が有り好ましい。
【0072】上記構成における作用について述べる。下
部流体静圧スライド77はワーク17の下面を保持する
位置にスライド面77aが位置している。上部流体静圧
スライド81はワーク17の上面を保持する位置から退
避している。この退避位置はシリンダ79に対して上部
流体静圧スライド81が上昇した位置にあるのが少くと
も必要であるが、上述したように上部軸支筒38と共に
上昇している場合には後述の上部軸支筒38を下降して
上部砥石16を下降後に上部流体静圧スライド81をシ
リンダ79に対して下降位置をとらせる。上部回転砥石
16を上昇させた状態で移動枠53を移動してチャック
機構300の中心0Wを研削工具1の中心0Gから距離
eだけ離して位置させる。この距離eはダイヤモンド砥
石3の平均半径である。円形形状のワーク中心0Wは必
ず円環状のダイヤモンド砥石3に重なり、ダイヤモンド
砥石3の外周がワーク17からはみでた部分が存在する
必要がある。
【0073】ここで下部回転砥石15を上昇してチャッ
ク機構300のクランプシュー309の下面に近接さ
せ、ワーク17を、下部回転砥石15上に載置しチャッ
ク機構300をクランプにしワーク17を保持する。こ
れによってワーク17の上下面はチャック部330のク
ランプシュー309の上下面よりも夫々上下へ出てい
る。ここで上部回転砥石16を下降してワーク17に接
近する。そして、上部流体静圧スライド81のスライド
面81dをワーク17の上面へ向って退避位置から移動
する。この際上部流体静圧スライド81はシリンダ79
に対して下降限度位置まで下降しない位置でスライド面
81dがワーク17上面にのるようにする。
【0074】ここで上下部ワークレスト71、72の上
下部流体静圧スライドに夫々圧力流体が供給され、ワー
ク17の両面の砥石15、16との対向面からはみ出し
た部分17bが上下部流体静圧スライドにより保持され
る。このワーク17の保持は下部流体静圧スライド77
のスライド面77aに対してワーク17の下面が定ま
り、上部流体静圧スライド81がワーク17上面にのる
ことにより行われる。この場合上部流体静圧スライド8
1のスライド面81dとワーク17の表面との間に適当
な静圧流体膜が生成するように、上部流体静圧スライド
81の自重のみによってワーク17に向って加圧する
か、またはシリンダ79でもって加圧を行う。なお、こ
のシリンダ79の圧力媒体は気体、液体何れも採用でき
る。
【0075】砥石駆動モータ34、48、チャック機構
回転駆動モータ61を付勢すると夫々上下部回転砥石1
6、15は回転し、ワーク17はチャック部330のク
ランプシュー309との摩擦力により一緒に回転する。
ここで上部回転砥石16を下降してワーク17に切り込
むと、ダイヤモンド砥石3はワーク17の両面を夫々研
削する。この研削の際にワーク17のダイヤモンド砥石
3の研削作用面3aが作用している処(ワーク17の中
心をとおる円弧帯)以外の砥石接触面からはみ出した部
分はワークレスト71、72で両面より保持する。
【0076】ワーク17の加工が終ると上部回転砥石1
6、上部流体静圧スライド81を上昇し、チャック機構
300をアンクランプにし下部回転砥石15から外周側
にはみ出しているワーク17の部分17bを持ち上げて
ワーク17を取り出す。このように上部流体静圧スライ
ド81を自重又はシリンダ79の加圧でもって、静圧ス
ライド面81dとワーク17間の静圧流体膜の負荷能力
と釣り合わせることによって、機体等の熱変形に対して
対応でき、ワーク17を常に正確に保持できるものであ
る。
【0077】なお、上述では上下部ワークレスト71、
72でワーク17両面を保持したがワーク17の何れか
一面のみをワークレストの1つで保持するようにしても
よい。従って、このようにワーク17の一面側のみワー
クレストで保持する場合の両頭研削盤は上下部ワークレ
スト71、72の何れか一つを設けることでよい。
【0078】(実施の形態2)図14に示す様にワーク
17の片面の研削仕上を主眼とすると、上述の両頭研削
盤を用いて、下部回転砥石15を回転しないか、ゆるく
回転して加工するか、下部回転砥石15をワーク17に
対して研削作用のゆるい、又は研削作用のない部材すな
わち押さえ用砥石に代えてもよい。この場合のワークの
回転方法も前記と同様である。
【0079】(実施の形態3)ワーク17の片面の研削
仕上を行う場合には端面を研削作用面16aとする回転
砥石16を1個有する単頭平面研削盤によることもでき
る。図15はかかる単頭平面研削盤であって下部フレー
ム11には下部砥石関係部材はなく、下部フレーム11
上には支持台52とワーク支持部材14のみが設けられ
る。この場合のワークの回転方法も前記と同様である。
【0080】図16に示す様に上記流体静圧スライド8
3はワーク17と同心に設けられている。従ってワーク
17の裏面の全面が一定位置に支持され、しかもワーク
17は固体との接触がないのでワーク17の研削面が傷
つくことがない。しかも流体静圧スライド83のワーク
17を支持する平面は全面にわたり平面度がよく、ワー
ク17を単に支えるだけであるから、真空チャックで吸
着する場合のような加工後における復元による精度低下
が生じない。
【0081】上記において流体静圧スライド83はワー
ク17を間にして上部回転砥石16と対向している部分
以外は上部ワークレスト72と対向している。従って、
ワーク17はほぼ全面にわたって上部流体静圧スライド
81と上部回転砥石16とで加圧されるのでワーク17
は反ることがない。
【0082】図17にチャック機構300の他の実施の
形態を示す。爪304は下板(図示せず)側の側面近く
中央付近に支点ピン305を有する。爪304上に支点
ピン305に対してばね306と反対側にブラケット3
31が固定して取り付けられている。ばね306の付勢
力により爪304はクランプシュ309が上板(図示せ
ず)の円環中心方向の動きを生じる方向に回転力を受け
ている。クランプシューの円環方向内側の動きによりワ
ーク(図示せず)はクランプされている。爪304のこ
の方向の回転はストッパ307のストッパボルト308
によって規制されている。
【0083】移動枠(図示せず)の上に各爪304に対
応して複数の駆動手段としての空気シリンダ332(図
17に点線で表示)が取り付けられている。空気シリン
ダ332には空気シリンダピストン332a(図17で
点線で表示)が取り付けられており、定位停止状態で空
気シリンダ332に駆動空気が送られると空気シリンダ
ピストン332aは空気シリンダ332から上板の円環
の中心に向かって飛び出し、ブラケット331にぶつか
る。空気シリンダピストン332aがブラケット331
にぶつかると爪304はばね306の付勢力に対向して
支点ピン305を中心に回転し、クランプシュー309
は上板の円環中心とは反対側の方向に動き、ワークはア
ンクランプされる。このような構造とすると、上板と下
板の円環中心を中心とする相対回転を生じさせる必要が
なくなり、さらに上板にカム溝を加工し、爪304に従
動ピンを固定して取り付けて、従動ピンがカム溝内部を
摺動するようにする必要もない。また、シリンダの代わ
りにモータ或いはマグネットを用いることもできる。さ
らにリンク機構を介在させることもできる。また、上記
において駆動空気の代わりに駆動油等を使用してもよ
い。
【0084】図20にチャック機構300のさらに他の
実施の形態を示す。図20は下記に示す上板、リングを
省略して作成してある。また、図21(a)は図20の
Y−Y断面を示している。爪304は上板302/リン
グ303と下板301との間に挟まれている。第1円環
状部材としての上板302、リング303、第2円環状
部材としての下板3021は中心軸を一致させて配設さ
れ、さらに上板302とリング303は同一平面上に配
設され、リング303の外周部フランジに対し上板30
2の内周部フランジが嵌合されている。
【0085】各爪304はさらに上板302に固定され
た一対のガイドプレート334に沿って上板302の円
環の半径方向に進退可能な構造となっている。爪304
には2本のばね306によって常時、円環の中心方向へ
向かう力が付勢されている。爪304の中央付近の円環
中心とは反対側の側面の近くに規制ピン335が固定さ
れ、その先端部335aが下板301に加工された規制
溝336に係合されている。規制ピン335は2本のば
ね306の中間の位置に配置されている。規制溝336
は下板301の円環の半径方向に長い形状を有し、爪3
04の同方向の進退を所定の範囲内に規制している。な
お、ガイドプレート334の摺動面は、図示しないが爪
304の側縁を嵌合するアリ溝等の案内溝が形成されて
いる。
【0086】爪304の裏面(下板301側と接してい
る面)の円環中心側にはクランプシュー309が固定さ
れたブラケット331が配設され、2本の六角穴付きボ
ルトである調整ボルト337により爪304に係合され
ている。爪304に加工され、調整ボルト337の頭が
納められる調整溝338はその深さが下板の厚さより短
く、また円環の半径方向に平行な方向に長い形状を有す
るため、クランプシュー309の円環の半径方向の位置
を調整することができる。調整溝338の底に加工され
ているボルト穴は円形ではなく調整ボルト337の動き
に対応できる長穴となっている。
【0087】移動枠(図示せず)の上に各爪304に対
応して爪304と同じ数の駆動手段としての空気シリン
ダ332が取り付けられている。空気シリンダ332に
は空気シリンダピストン332aが取り付けられ、さら
にその先には空気シリンダフックアーム332bが取り
付けられている。シリンダ332には円環中心側の室に
駆動空気が送られる。これにより、シリンダ332はば
ね306の付勢力に抗して円環の半径方向外側に動き、
空気シリンダフックアーム332cがブラケット331
の爪304と接している面とは反対の面に取り付けられ
たブラケット突起部331aにあたり、さらにブラケッ
ト突起部331aを円環の半径方向外側に動かす。ブラ
ケット331には上述のようにクランプシュー309が
固定されているので、クランプシュー309は円環の半
径方向外側に動くことになる。
【0088】よって、空気シリンダ332に駆動空気を
送らない場合はばね306の付勢力により爪は304は
円環の半径方向内側に移動するのでクランプシュー30
9はワークに接しさらにワークはクランプされる。ま
た、空気シリンダ332に駆動空気を送る場合には、爪
304は円環の半径方向外側に移動するのでクランプシ
ュー309はワークから離れワークはアンクランプされ
る。この場合も、シリンダの代わりにモータ或いはマグ
ネットを用いることができ、さらにリンク機構を介在さ
せることもできる。また、駆動空気の代わりに駆動油等
を使用してもよい。また、この実施の形態の場合、上板
302、リング303及び下板301を一体に結合させ
てもよい。
【0089】図21(b)に示すような、フックレバー
339の動きを生じさせるようにシリンダピストン33
2aがフックレバー309に連結された空気シリンダ3
32としてもよい。破線で示された状態のフックレバー
309は空気シリンダ332に駆動空気が送られていな
い状態を示し、ばね306の付勢力によりワークがクラ
ンプされている状態に相当する(この状態のブラケット
331は図示せず)。実線で示された状態のフックレバ
ー309は、空気シリンダ332に駆動空気が送られて
いる状態を示し、空気シリンダ332はばね306の付
勢力に打ち勝つ力を発生させて、フックレバー339が
ブラケット突起部331aを上記の円環の半径方向外側
に押している状態であり、ワークがアンクランプされて
いる状態に相当する。この場合のフックレバー339
は、前述の空気シリンダフックアーム332bの代わり
の働きをする。前述の空気シリンダ332の代わりにフ
ックレバー339を同様に動作させる回転シリンダとし
てもよい。
【0090】今までに述べた本発明の実施の形態ではワ
ークにオリエンテーションフラットやノッチ等のない薄
板状ワークを如何にして回転させるかという課題を解決
することができる。本発明の実施の形態はワークの外周
側面をチャック機構で保持し、該チャック機構回転駆動
モータを回転させることによりワークを回転させる。こ
のとき該駆動系からの外乱によって振動または姿勢変化
を生じない様にワークレストの静圧スライドによりワー
クの砥石からのはみ出し部に上下から流体を介して接触
させ支持する。これにより研削面に駆動手段が接触せず
さらにワークレストの静圧スライドによる流体を介する
接触支持手段を組み合わせることにより、ワークにキズ
をつけることなく安定したワークの回転動作が得られ
る。
【0091】また片面研削の場合も上述の両面研削の場
合と同様のワークの駆動方法に依る為良好な表面精度と
併せて高い形状精度が得られる。前述の実施の形態では
縦型両頭平面研削盤、縦型単頭平面研削盤について述べ
たが横型両頭平面研削盤、横型単頭平面研削盤を用いて
もよい。また、本発明は研削加工方法及び平面研削盤で
あるが、砥石をラッピング工具に変えてラッピング加工
方法及びラッピング盤としても応用できる。
【0092】また、図9のようなノッチ320を形成し
たワーク17に対し、クランプ部ではなく円環状部材に
突起部を設けた構成としてもよい。さらに、この場合、
図20に示すクランプ部の進退機構と同様に突起部を進
退可能に支持させた構成とすることもできる。
【0093】
【発明の効果】第1から第18の発明によれば、薄板状
のワークを把持して回転させることができるチャック機
構を有するので、小口径のワークは勿論のこと、大口径
のワークでも、さらにオリフラやノッチ等の切欠部の無
いワークでも研削面に傷をつけることなくワークの外周
側面を確実に把持することができ、ワークの表面粗さ、
平面度、平行度のよい高精度の研削が可能となる平面研
削盤を提供することができる。さらに、クランプ部がワ
ークをクランプする力を所定の値以下に制限し、過大な
クランプ力がワークにかかりワークが変形することを防
止できる。第の発明によれば、さらに、クランプ部が
ワークをクランプする力の制限値をワークの寸法、材質
等に合わせて調整することができる。
【0094】さらに、第3の発明によれば、駆動系から
の外乱によってワークのたわみ、膜振動、姿勢変化を生
じないようにワークをワークレストで保持するので、安
定して、より高精度に研削をすることができる平面研削
盤を提供することができる。さらに、ワークレストが流
体を介して非接触に支持するので、ワークをこすらずワ
ークの回転がスムーズであり、かつ傷がつかないためよ
り高精度に研削をすることができる。
【0095】第の発明によれば、さらに、チャック機
構の回転数が増加すれば増加するワークの締め付け力を
有し、ワークを確実にチャックすることができる。第
の発明によれば、さらに円環状部材にばねの力に抗す
るトルクを与える、与えないによって、ワークをクラン
プするチャック機構とすることができる。第11の発明
によれば、さらに、ワークを圧力流体を供給する、また
は供給しないことによって、ワークをアンクランプし、
またはクランプするチャック機構とすることができる。
【0096】第12から第15の発明によれば、さら
に、ワークが加工中にクランプ部材に対して回転方向の
すべりを生じることなく確実にクランプすることのでき
る平面研削盤を提供することができる。またワークの把
持に必要な力を低減でき、ワークの把持によるたわみが
生じることを防ぐことができる。第16の発明によれ
ば、さらに、クランプ部材がクランプしたワークを傷つ
けることのない平面研削盤を提供することができる。第
17の発明によれば、さらに、ワークが加工中にクラン
プ部材に対して回転方向のすべりを生じることなく確実
にクランプすることのできる平面研削盤を提供すること
ができる。
【0097】第18の発明によれば、さらに、ワークを
把持したときに、ワークの形状が非円形であるため、研
削加工中にワークのクランプ部材に対する回転方向のす
べりが生じないチャック機構を有する平面研削盤を提供
することができる。また、またワークの把持に必要な力
を低減でき、ワークの把持によるたわみが生じることを
防ぐことができる
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の両頭平面研削盤の実施の形態1を示
す正面図である。
【図2】図1の上部フレーム部分の要部縦断面図であ
る。
【図3】図1の下部フレーム部分の要部縦断面図であ
る。
【図4】図3のワーク支持部材の平面図である。
【図5】図4のチャック機構を示す平面図である。
【図6】図5におけるチャック機構のVI−VIの断面
図である。
【図7】図5におけるチャック機構のVII−VIIの
断面図である。
【図8】実施の形態1のチャック機構の要部拡大図であ
る。
【図9】ノッチのあるワークの場合のワークの平面図で
ある。
【図10】図9のワークをクランプするためのクランプ
シューを備えたチャック機構の平面である。
【図11】実施の形態1の研削工具、ワーク、ワークレ
ストの関係を示す平面図である。
【図12】図11においてX−X線に沿って矢印に見た
断面図である。
【図13】図2のワーク廻りの一部拡大図である。
【図14】実施の形態2のワーク支持部材の断面図であ
る。
【図15】本願発明の実施の形態3の単頭研削盤を示す
正面図である。
【図16】実施の形態3の単頭研削盤におけるワーク支
持部材の断面図である。
【図17】チャック機構についてさらに他の実施の形態
を示す平面図の一部である。
【図18】図5に示したチャック機構についてさらに他
の実施の形態を示す断面図である。
【図19】爪が重りを有する場合のチャック機構の平面
図の一部である。
【図20】チャック機構についてさらに他の実施の形態
を示す平面図の一部である。
【図21】(a)は図20のY−Y断面を示す断面図で
ある。(b)は図20における空気シリンダフックアー
ムの代わりにフックレバーを用いた場合のフックレバー
の動きを説明する説明図である。
【符号の説明】
1 …研削工具 2 …台板 2a…凹形嵌合部 3 …ダイヤモンド砥石 3a…研削作用面 6 …砥石ホルダ 6a…凸形嵌合部 7 …ボルト 11 …下部フレーム 12 …下部砥石回転昇降機構 13 …上部砥石回転昇降機構 14 …ワーク支持部材 15 …下部回転砥石 15a…研削作用面 16 …上部回転砥石 16a…研削作用面 17 …ワーク 17b…部分 20 …砥石台 21 …ガイド 22 …下部砥石台移動用モータ 23 …ボールねじ 23a…ボールナット 24 …下部軸支筒 24a…ガイド部 24b…ブラケット 25 …下部砥石台昇降用モータ 26 …回転伝達機構 27 …ボールねじ 28 …下部砥石軸 29 …砥石ホルダ 34 …砥石駆動モータ 38 …上部軸支筒 38a…ブラケット 39 …ガイド 40 …昇降用モータ 41 …ボールねじ 41a…ボールナット 42 …上部砥石軸 43 …砥石ホルダ 48 …砥石駆動モータ 52 …支持台 53 …移動枠 54 …ガイドレール 55 …移動枠移動用モータ 56 …ボールねじ 56a…ボールナット 58 …ガイドローラ 61 …チャック機構回転駆動モータ 62 …ギヤ 71 …下部ワークレスト 72 …上部ワークレスト 75 …ベース 75a…圧力流体入口 75b…流体通路 76 …デイスタンスピース 77 …下部流体静圧スライド 77a…スライド面 77b…流体通路 77c…オリフイス 78 …Oリング 79 …シリンダ 79a…シリンダボデイ 79b…シリンダブッシュ 79c…圧力流体入口 79d…穴 79e、79f…圧力流体出入口 79g…シリンダふた 81 …上部流体静圧スライド 81a…外周溝 81b…流体通路 81c…オリフイス 81d…静圧スライド面 81e…ピストン 83 …流体静圧スライド 111 …上部フレーム 300 …チャック機構 301 …下板 301a…外周端部 302 …上板 302a…円弧溝 303 …リング 304 …爪 305 …支点ピン 306 …ばね 307 …ストッパ 307a…連結ピン 308 …ストッパボルト 308a…先端 309 …クランプシュー 310 …ボルト 311 …ボルト 311b…ボルト 312 …ギヤ 313 …従動ピン 313a…先端部 314 …カム溝 320 …ノッチ 320a…突出部 325 …ストッパ 326 …シリンダ 327 …ブラケット 328 …ピン穴 329 …ピン 330 …チャック部 331 …ブラケット 331a…ブラケット突起部 332 …空気シリンダ 332a…空気シリンダピスト
ン 332b…空気シリンダフックアーム 333 …重り 334 …ガイドプレート 335 …規制ピン 335a…先端部 336 …規制溝 337 …調整ボルト 338 …調整溝 339 …フックレバー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村井 史朗 富山県東砺波郡福野町100番地 株式会 社日平トヤマ 富山工場内 (72)発明者 和田 豊尚 富山県東砺波郡福野町100番地 株式会 社日平トヤマ 富山工場内 (56)参考文献 特開 平7−186020(JP,A) 特開 平9−262747(JP,A) 特開 平11−19856(JP,A) 特開 平10−175144(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B24B 7/17 B24B 41/06

Claims (18)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ワークが薄板状であり; 回転しながら前記ワークの表面と裏面の少なくとも一方
    の平面を研削加工する砥石と; ワークを支持するワーク支持台と; このワーク支持台に設けられワークの外周側面を把持す
    ることによって、研削加工時の砥石の回転に伴う前記ワ
    ークの移動を拘束しながら前記ワークを保持するチャッ
    ク機構と; このチャック機構を介して前記ワークを同一平面内で回
    転させる駆動機構と;を備え、 前記チャック機構が円環状部材と、複数のクランプ部
    と、クランプ部をクランプ、アンクランプ動作させる作
    動手段と、クランプ部のクランプ動作を規制する規制手
    段とを有し、 前記円環状部材は前記駆動機構に駆動連結されて中心点
    廻りに回転可能とされ、 前記クランプ部は前記ワークの外周側面に接触して把持
    するクランプ部材を備え、円環状部材の円環に沿って配
    置され、 前記クランプ、アンクランプ動作は前記クランプ部材を
    円環状部材半径方向内 側または外側に移動させることによって行い、前記作動
    手段は各クランプ部に対応して設けられ、 前記クランプ部のクランプ動作の規制はクランプ部材の
    円環状部材半径方向内側への移動位置を規制することに
    よって行い、 前記規制手段は各クランプ部に対応して円環状部材に設
    けられることを特徴とする平面研削盤。
  2. 【請求項2】前記規制手段は規制位置を調整自在である
    請求項に記載の平面研削盤。
  3. 【請求項3】前記ワークの砥石と接触する平面の砥石外
    周からはみ出た部分に対し、流体を介して前記ワークを
    非接触に支持するワークレストを有することを特徴とす
    請求項1または請求項2に記載の平面研削盤。
  4. 【請求項4】前記作動手段が、円環状部材の所定の回転
    動作に連動して作動する請求項1から請求項3のいずれ
    か1項に記載の平面研削盤。
  5. 【請求項5】前記円環状部材は、互いに所定角度範囲の
    相対回転を許容して係合され、かつワークの研削加工時
    に一体回転される第1及び第2の円環状部材でなり、第
    1の円環状部材が前記駆動機構に駆動連結され、第2の
    円環状部材に前記複数のクランプ部が支持されている請
    求項から請求項のいずれか1項に記載の平面研削
    盤。
  6. 【請求項6】前記クランプ部が第2の円環部材に支点ピ
    ンを介して支点ピンの廻りに回転可能に支持され、前記
    作動手段が、第1の円環状部材に形成されたカム溝とク
    ランプ部の各々に固定され前記カム溝に各々係合せしめ
    られた従動ピンである請求項に記載の平面研削盤。
  7. 【請求項7】第1の円環状部材と第2の円環状部材の前
    記相対回転により、前記カム機構が、前記従動ピンがカ
    ム溝の支点ピンに近い一端から支点ピンより遠い一端へ
    摺動した場合、従動ピンと第2の円環状部材の中心点と
    の距離が増加するように、または減少するように形成さ
    れたものである請求項に記載の平面研削盤。
  8. 【請求項8】前記クランプ部のクランプ動作時またはア
    ンクランプ動作時に、第2の円環状部材に係合し第2の
    円環状部材の回転を制止するストッパを有する請求項
    から請求項のいずれか1項に記載の平面研削盤。
  9. 【請求項9】前記作動手段が支点ピンに対しクランプ部
    材とは反対側の所定の位置にさらに重りを有する請求項
    から請求項のいずれか1項に記載の平面研削盤。
  10. 【請求項10】前記作動手段がさらにばねを備え、この
    ばねがクランプ部を付勢し、この付勢力により、クラン
    プ部材をクランプ方向に動作させる請求項から請求項
    のいずれか1項に記載の平面研削盤。
  11. 【請求項11】前記作動手段が、各クランプ部を常時ク
    ランプ方向に付勢するばねと、ワーク支持台上において
    円環状部材の所定の停止位置で各クランプ部に対応する
    位置に設けられ、アンクランプ時にクランプ部と係合し
    て前記ばねに抗して各クランプ部をアンクランプ方向へ
    移動させる駆動手段とでなる請求項または請求項
    記載の平面研削盤。
  12. 【請求項12】前記ワークが周囲部にノッチを有するも
    のであり、前記チャック機構がノッチに係合する突起部
    を有する請求項から請求項11のいずれか1項に記載
    の平面研削盤。
  13. 【請求項13】前記突起部がクランプ部材または円環状
    部材に設けられている請求項12に記載の平面研削盤。
  14. 【請求項14】前記ワークが周囲部にオリエンテーショ
    ンフラットを有するものであり、前記チャック機構がオ
    リエンテーションフラットに接触する平面部を有する請
    求項から請求項13のいずれか1項に記載の平面研削
    盤。
  15. 【請求項15】前記平面部がクランプ部材に設けられて
    いる請求項14に記載の平面研削盤。
  16. 【請求項16】クランプ部材がワークよりも軟らかい材
    料から形成される請求項から請求項15のいずれか1
    項に記載の平面研削盤。
  17. 【請求項17】クランプ部材が前記ワークとの接触部に
    すべり止め用の凹凸部を有する請求項から請求項16
    のいずれか1項に記載の平面研削盤。
  18. 【請求項18】前記ワークが非円形形状を有するもので
    ある請求項から請求項17のいずれか1項に記載の平
    面研削盤。
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