JP3255111B2 - 半導体レーザ及びその製造方法 - Google Patents

半導体レーザ及びその製造方法

Info

Publication number
JP3255111B2
JP3255111B2 JP12349898A JP12349898A JP3255111B2 JP 3255111 B2 JP3255111 B2 JP 3255111B2 JP 12349898 A JP12349898 A JP 12349898A JP 12349898 A JP12349898 A JP 12349898A JP 3255111 B2 JP3255111 B2 JP 3255111B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
film
forming
active layer
semiconductor laser
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP12349898A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH11317563A (ja
Inventor
裕幸 山崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Priority to JP12349898A priority Critical patent/JP3255111B2/ja
Publication of JPH11317563A publication Critical patent/JPH11317563A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3255111B2 publication Critical patent/JP3255111B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Semiconductor Lasers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体レーザ及び
その製造方法、並びに半導体光集積素子、光モジュール
及び光通信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】アクセス系光通信システムのコストを削
減するには、低価格な光モジュールの実現が必須であ
る。光モジュールのコスト削減には、従来行われていた
温度制御を必要としない温度特性に優れる半導体レーザ
の実現が不可欠と考えられる。閾値電流や駆動電流の温
度依存性を小さくするには、高温時でも漏れ電流の少な
い電流狭窄構造が必要である。さらに選別コストの削減
のためには、発振特性の面内分布均一性と再現性に優れ
る素子構造が求められる。
【0003】これまで半導体レーザの電流狭窄層として
はpとnの導電型半導体を交互に挟み込んだサイリスタ
構造が広く用いられてきた。しかしながら、ブロック層
にリーク電流が侵入するとサイリスタがターンオンして
しまい、電流狭窄層として機能しなくなる欠点を有す
る。
【0004】サイリスタのターンオンは、ブロック層の
nドーピング濃度を上げる、もしくは電流狭窄層を厚く
することにより改善できることが知られている。しか
し、nドーピング濃度の増加は屈折率の低下を生じさ
せ、これが導波路を伝搬する光に影響を与え、界分布を
乱し、光ファイバや導波路への結合効率を低下させる原
因となってしまう。また、電流狭窄層として機能するブ
ロック層を厚膜化するためには、導波路形成のために深
いメサが必要となり、メサ形状のウエハ内でのバラツキ
が大きく均一な発振特性が得られない場合が多い。
【0005】これらサイリスタ構造の電流狭窄層での問
題点を克服するため、高抵抗層を電流狭窄層として用い
る埋め込み型半導体レーザの検討が行われている。
【0006】高抵抗半導体層を用いた従来の半導体レー
ザの構造を図2に示す。n−InP基板3上に高抵抗I
nP層10を成長し、エッチングにより溝を形成した
後、InGaAsP活性層を含むダブルヘテロ(DH)
構造を成長し、溝内に活性層1を埋め込んでいる。結晶
成長時には液相エピタキシャル成長法(LPE:リキッ
ド・フェーズ・エピタキシー)を用いており、活性層が
三日月状に形成される。このことからBC(ベリード・
クレセント)構造と呼ばれることが多い。LPE特有の
成長機構により、活性層1は溝の内側の高抵抗InP層
10には接触せず、電流を効果的に狭窄して高出力動作
を実現している。さらに高抵抗InP層10の導入によ
り寄生容量が減少し、良好な高周波応答特性も得られる
利点も有している。
【0007】なお、高抵抗InP層10にFeドープを
行う場合は、Feはアクセプタとして働くため注入され
た電子は捕獲するものの、正孔は捕獲せず、電子と再結
合して電流として流れてしまうというダブルインジェク
ションの効果が指摘されている。これを防ぐためにp型
InP基板と高抵抗InP層の間にn型InP層を挿入
して漏れ電流を抑制する構造が検討されており、波長
1.3μmのInGaAsP/InP半導体レーザにお
いて180mWの最大光出力が報告されている(H. Hori
kawa et al., Applied Physics Letters, 54, 1989, p.
1077)。なお、InP基板がn型の場合は、もともと高
抵抗InP層はn型InPに挟まれているので特に新し
い層を付け加える必要は無い。
【0008】図3は、メサエッチングしたダブルヘテロ
(DH)構造に高抵抗InP層10を埋め込み成長した
高抵抗埋め込み(SI−BH)構造である。この構造は
大面積均一成長が可能な有機金属相成長法(MOVP
E:メタル・オーガニック・ベーパー・フェイズ・エピ
タキシー)でも成長可能であることから有力な埋め込み
構造として盛んに研究開発が行われている。なお、前記
同様に、n型InP層を高抵抗層とp−InP層の間
に挿入して漏れ電流を抑制する試みもなされている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】最大光出力の観点から
は図2のBC構造の方が図3のSI−BH構造よりも優
れた結果が得られている。この理由として、BC構造は
p基板を用いることが可能であり、コンタクト抵抗を小
さくできること、および高抵抗層を平坦基板上に成長す
ることにより、高抵抗層の結晶性が優れることが挙げら
れる。しかし、BC構造はLPEでしか作製できず、ウ
エハの大面積化が不可能な欠点を有している。さらに、
V溝中に活性層を形成するため、回折格子の形成が難し
く、DFB−LD(Distributed-FeedBack-Laser-Diode)
の製造が困難である。
【0010】一方、SI−BH構造の光出力特性を改善
する素子構造が公開特許公報(特願昭60ー22199
7号)に開示されている。これを図4に示す。この素子
構造は次のようにして形成されている。まず、n−In
P基板3上に半絶縁性高抵抗層10を成長後、活性層1
を成長する部分の高抵抗層をエッチングして溝を形成す
る。次に、この溝部にのみ選択的にn−InP層9を形
成し、続いて上部に活性層1を成長し、酸化膜を除去し
た後、全面をクラッド層5で埋め込み、このクラッド層
5上にキャップ層6を形成する。
【0011】ここで、注入される電子を半絶縁性高抵抗
層10にて有効にトラップさせ、この高抵抗層を電流狭
窄層として十分に機能させるためには、少なくとも1μ
m以上の膜厚が必要である。このため、1μm以上の段
差がある溝部へ活性層1を選択成長する必要がある。
【0012】この溝の内部に活性層を選択成長する場合
は、溝の側面にも結晶が成長するため、平坦な層構造が
得られない。このため光学特性に優れる活性層を得るに
は図4に示すように溝よりも上部に活性層を形成する必
要がある。一方、溝の上部に活性層を形成する場合は、
1μm以上のn−InP層9を成長させ、その上に活性
層を形成することになるため、活性層位置の制御が困難
となることが容易に予想される。特に、活性層に、多重
量子井戸(MQW)構造を採用すると、活性層位置の変
化による膜厚変化によりフォトルミネッセンススペクト
ルの広がりが生じてしまい、半導体レーザに適した活性
層を得るのは極めて困難となる。同様の素子構造は公開
特許公報(特願昭61−143962号、特願昭63−
76089号)にも記載されているが、全ての構造にお
いて厚い半絶縁性高抵抗層が必要であり、良好な活性層
の形成とこれによる発振特性に優れる半導体レーザの実
現は極めて困難と考えられる。
【0013】したがって、このような埋め込み構造を有
する半導体レーザで優れた特性を安定して発現させるこ
とは極めて困難であった。
【0014】活性層の品質と膜厚の制御性を向上をさせ
るには、溝の深さを浅くすることが重要である。そのた
めには、半絶縁性高抵抗層とは異なり、薄膜でも十分機
能する電流狭窄層が必要である。
【0015】文献(ジャパン・ジャーナル・アプライド
・フィジックス、ボリューム63、1896頁、199
7年)には、電流狭窄層として厚さ20nmのAlAs
を酸化した薄膜を用い、波長1.65μmにて発振する
レーザ構造が示されている。
【0016】このレーザ構造を図5に示す。この構造は
n−InP基板3上に全面に形成された活性層1及びA
lAs層23を有し、AlAs層を選択的に酸化させて
電流狭窄層とすることにより、未酸化のAlAs層に
流を集中させている。絶縁酸化膜を形成する膜材料とし
てAlAsを用いた場合は、酸化によりAsがOに置換
され、Al2Xとなり、アルミナに近い絶縁膜の電気特
性を示すからである。この絶縁酸化膜は半絶縁性高抵抗
層で採用される厚膜は必要とせず、数十nmもあれば電
流狭窄層として十分機能する。
【0017】しかしながら、この構造では電流狭窄幅を
酸化時間を変化させることで調整しているため、ウエハ
面内の特性分布や、特性の再現性の点で問題がある。さ
らに、通常の埋め込み型半導体レーザとは異なり、活性
層が横方向で連続しており、ここに流れ込む電流を絶縁
酸化膜にて狭窄しているだけの構造であるため、効果的
に電流狭窄がなされない上に、電流が注入されない領域
での吸収損失が大きく、閾値電流が2kA/cm2と高
い値となっている。
【0018】そこで本発明の目的は、高品質の活性層が
成長可能な構造とすることにより、低閾値電流、高スロ
ープ効率でレーザ発振し、高温動作特性、特性の均一性
に優れた半導体レーザーを提供することにある。また、
このような半導体レーザを簡単なプロセスで且つ再現性
よく製造する方法を提供することにある。さらには、同
素子を用いて安価で高性能な光モジュール及び光通信シ
ステムを実現することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明では、以下に示す
解決手段により、選択成長に適した構造を形成し、良好
な発振特性を有する半導体レーザを実現する。
【0020】本発明は、半導体活性層の層厚方向および
横方向の全てが該活性層よりバンドギャップの大きな結
晶により埋め込まれている半導体レーザであって、該活
性層の両側に形成される電流狭窄層が、半導体基板上に
形成された厚さ0.1μm以下の絶縁酸化膜により構成
されており、これら電流狭窄層の間隙部の半導体基板上
に第一導電型半導体層と前記活性層と第二導電型半導体
層を含むダブルヘテロ構造が形成されていることを特徴
とする半導体レーザに関する。
【0021】また本発明は、半導体活性層の層厚方向お
よび横方向の全てが該活性層よりバンドギャップの大き
な結晶により埋め込まれた構造を有し、該活性層の両側
に形成される電流狭窄層が絶縁膜により構成されている
半導体レーザの製造方法であって、第一導電型半導体基
板上に絶縁化可能な膜を形成する工程と、成長阻止膜を
近接した2本のストライプ状に形成する工程と、該成長
阻止膜が形成されていない該成長阻止膜間の領域をエッ
チングして、該領域の少なくとも前記絶縁化可能な膜
除去して溝を形成する工程と、第一導電型半導体層、半
導体活性層、第二導電型半導体層を含むダブルヘテロ構
造を前記溝部に選択的に形成する工程と、全面に第二導
電型半導体層を形成する工程と、前記絶縁化可能な膜を
選択的に酸化して絶縁化して厚さ0.1μm以下の前記
電流狭窄層を形成する工程を少なくとも有することを特
徴とする半導体レーザの製造方法に関する。
【0022】また本発明は、第一導電型半導体基板上に
絶縁化可能な膜を形成する工程と、成長阻止膜を近接し
た2本のストライプ状に形成する工程と、該成長阻止膜
が形成されていない該成長阻止膜間の領域をエッチング
して、該領域の少なくとも前記絶縁化可能な膜を除去し
て溝を形成する工程と、第一導電型半導体層、半導体活
性層、第二導電型半導体層を含むダブルヘテロ構造を前
記溝部に選択的に形成する工程と、全面に第二導電型半
導体層を形成する工程と、前記絶縁化可能なを選択的
に酸化して絶縁化する工程を少なくとも有することを特
徴とする半導体レーザの製造方法に関する。
【0023】また本発明は、上記半導体レーザの構造を
有する半導体集積素子であって、分布帰還型半導体レー
ザ、分布反射型半導体レーザ、光変調器、光検出器、光
スイッチ、光導波路の少なくとも一つを含むことを特徴
とする半導体光集積素子に関する。また本発明は、上記
半導体レーザの構造を有する半導体集積素子であって、
該半導体活性層と受動光導波路が同時に形成され、該受
動光導波路部のコア層の膜厚が光の伝搬する方向に沿っ
てテーパ状に変調されていることを特徴とする半導体光
集積素子に関する。
【0024】また本発明は、上記半導体レーザの構造を
有する半導体集積素子であって、該活性層が2つ以上の
領域に分割され、各々の領域に独立した電極が形成され
ていることを特徴とする半導体光集積素子に関する。
【0025】また本発明は、上記半導体光集積素子を少
なくとも一個用いて形成されたことを特徴とする光モジ
ュールに関する。
【0026】また本発明は、上記光モジュールを複数個
用いて形成されたことを特徴とする光通信システムに関
する。
【0027】本発明において、上記電流狭窄層の厚さは
0.1μm以下であることが必要であるが、0.02〜
0.1μmの範囲が好ましく、0.02〜0.05μm
の範囲がより好ましい。
【0028】また上記本発明の半導体集積素子は、動
作波長が0.3〜1.7μmであることが好ましい。
【0029】
【発明の実施の形態】図6に本発明の一実施形態の基本
構成図を示す。n−InP基板3上に、電流狭窄層とし
て機能する厚さ0.1μm以下の絶縁膜2が形成され、
この絶縁膜2の間隙部にn−InP層9、活性層1、p
−InP層11がこの順で形成されている。そして、こ
れらn−InP層9、活性層1、p−InP層11及び
絶縁膜2を覆うように全面にp−InPクラッド層5が
形成されている。
【0030】本発明において、絶縁膜2は、AlとSb
の少なくとも1つを含む結晶からなることが好ましい。
さらには、前記絶縁膜が、AlとSbの少なくとも1つ
を含む結晶からなり、酸化により絶縁化された層である
ことが好ましい。
【0031】上記のように、活性層1の両側に形成され
る電流狭窄層が絶縁膜で構成され、この絶縁膜の厚さが
0.1μm以下であることにより、活性層1に効果的に
電流注入を行うことができる。また、本発明の素子構造
を作製する際、従来の構造を作製する場合とは異なり、
活性層1を選択的に成長する部分をエッチングする深さ
は浅くてよいため、層厚の制御性が良くなり、所望の層
厚を有した品質の良好な結晶を形成することができる。
これに加え、本発明の構造では、漏れ電流の原因となる
リークパス幅dを0.1μm以下と極めて狭くできる。
【0032】これらにより、閾値電流の低減やスロープ
効率の向上といった発振特性の大幅な向上を図ることが
できる。なお、電流狭窄層として機能する絶縁膜とし
て、例えば、AlAsを酸化して絶縁化した層を用いた
場合、電流狭窄層がAl2Xとなることで屈折率が1.
5に近い値になることが懸念されるが、膜厚が0.1μ
m以下であれば活性層を伝搬する光に与える影響は小さ
く、散乱損失や結合損失の増大は生じないものと考えら
れる。
【0033】本発明の半導体レーザの製造方法一実施形
態は、基板上に、酸化により絶縁化する結晶層を形成
し、この結晶層の、後に形成する活性層直下の部分のみ
を除去し、活性層の形成後にその両側の前記結晶層を選
択的に酸化することを特徴とする。これにより、前記結
晶層の酸化の進行は、この結晶層が除去されている活性
層近傍で必ず停止する。その結果、従来の構造では得ら
れなかった狭い電流注入領域幅を再現性よく形成するこ
とができる。さらに、従来行われていた精密な酸化時間
の制御も必要なく、発振特性の均一性に優れるレーザ構
造を再現性よく提供することができる。
【0034】以下、本発明の実施例を図面を用いて詳細
に説明する。
【0035】(実施例1)図1は本発明の第1の実施例
における半導体レーザの断面構造図である。活性層1
は、発振波長が1.3μmとなるように設計したInG
aAsP/InGaAsPのMQW構造を有し、間隙幅
が1.5μmの部分に形成されている。AlAs/In
AlAs超格子層を熱酸化して形成される絶縁膜2は、
活性層1からn−InP基板3側に0.1μm離れた部
分に形成されている。
【0036】図1に示す構造を有する半導体レーザの製
造方法を図7に沿って説明する。
【0037】まず、n−InP基板3の(001)面上
に、ガスソースMBE法(GS−MBE)により4周期
の厚さ5nmのAlAsと厚さ1nmのInAlAsか
らなるAlAs/InAlAs超格子層24を成長後、
厚さ50nmのn−InPバッファ層4を成長する。
【0038】この基板上に、熱CVD法により厚さ10
0nmのSiO2膜からなる成長阻止膜12を堆積す
る。続いてフォトリソグラフィ工程により、選択MOV
PEに用いるレジストパターンを形成する。希釈した弗
酸により成長阻止膜12をエッチングし、選択成長に用
いる基板が完成する(図7(a))。成長阻止膜12のパ
ターンは、幅50μmの成長阻止膜12を<110>方
向に対向させる構成とし、両成長阻止膜12の間隙部分
幅を1.5μmとなるように形成した。活性層1はこの
間隙部分上に選択的に形成される。
【0039】活性層1を形成する間隙部分のAlAs/
InAlAs超格子層24をエッチングにより除去する
ため、この基板を臭化水素、過酸化水素水および水から
なる混合液によるエッチングを行う。このエッチングは
AlAs/InAlAs超格子層24を完全に貫通する
深さ80nmまで行う。この場合、成長阻止膜12がマ
スクとなり、このマスクが形成されていない部分のAl
As/InAlAs超格子層24が完全に除去される
(図7(b))。
【0040】この基板の間隙部に、選択MOVPEによ
り、n−InP層9(キャリア濃度1×1018cm-3
を厚さ200nm、1.13μm波長組成のInGaA
sPよりなる第1のSCH層を厚さ60nm、厚さ6n
mの1.4μm波長組成のInGaAsPウェル層と厚
さ15nmの1.13μm波長組成のInGaAsPバ
リア層の7周期からなるMQW活性層1、1.13μm
波長組成のInGaAsPよりなる第2のSCH層を厚
さ60nm、及びp−InP層11(キャリア濃度5×
1017cm-3)を100nmに、順次エピタキシャル成
長する。これらの結晶層は、成長阻止膜12上には成長
させず、AlAs/InAlAs超格子層24が除去さ
れた間隙部分のn−InP基板3上に選択的に成長する
(図7(c))。
【0041】選択MOVPEに用いた成長阻止膜12
を、希釈した弗酸により除去し、全面にp−InPクラ
ッド層5(キャリア濃度1×1018cm-3)を厚さ2μ
m、p−InGaAsキャップ層6を厚さ0.3μm成
長する(図7(d))。
【0042】続いて、臭化水素、過酸化水素水および水
からなる混合液をエッチャントとしてエッチングを行
い、活性層1を中心にして幅20μmのダブルメサを形
成する。エッチング深さは4μmとし、AlAs/In
AlAs超格子層24を完全に貫通するようにする(図
7(e))。このウエハを、熱酸化炉に投入して5時間保
持し、AlAs/InAlAs超格子層24のみ選択的
に酸化させ、絶縁化を行う。
【0043】続いて全面に酸化膜7を形成し、これをフ
ォトリソグラフィ工程によりパターニングして活性層1
であるMQW層にのみ電流が流れるように間隙部を形成
する(図1)。両面にTiAuからなるp電極8とn電
極13を形成後、430℃での電極アロイを行い、素子
が完成する。
【0044】半導体レーザの共振器長が300μmとな
るよう劈開し、半導体レーザ端面に95%の高反射コー
ティングを施して特性の評価を行った。室温での閾値電
流は3mAと低く、また85℃の場合においても8mA
と良好な発振特性を発現した。外部微分量子効率は25
℃、85℃の場合に対してそれぞれ、0.5W/A、
0.47W/Aと極めて良好であった。
【0045】このような良好な発振特性が得られたの
は、活性層の近くに配置したAlAs/InAlAs超
格子層24が酸化により絶縁化したことで、発振特性に
寄与しない漏れ電流が大きく減少したためである。ま
た、従来のサイリスタによる電流狭窄構造では、高温時
に漏れ電流が上昇し、これによりスロープ効率の低下や
光出力の飽和傾向を引き起こしていたが、本発明の構造
では、絶縁膜により電流狭窄を行っているため、従来観
測されていた高温での特性の低下は観測されず、良好な
温度特性も同時に実現できた。
【0046】本発明の製造方法においては、活性層幅は
成長阻止膜の間隙幅に主として依存するため、活性層幅
のウエハ面内でのバラツキが小さい。これにより閾値電
流分布の標準偏差として0.2mA、スロープ効率分布
の標準偏差として0.02W/Aと極めて均一な発振特
性を2インチ基板全面で実現できた。
【0047】(実施例2)次に、同一共振器内に導波路
厚が変化したテーパ導波路を集積した素子(SSC−L
D)を作製した場合の実施例について述べる。この素子
構造を図9に示す。製造プロセスは実施例1とほぼ同様
であり、異なる点は出射端に向かって導波路厚が薄くな
っていくテーパ導波路部と半導体レーザ部を一括形成す
ることである。
【0048】MQW活性層1とテーパ導波路層が形成さ
れる間隙部分のみAlAs/InAlAs超格子層24
を除去し、両者を選択MOVPEにより一括形成する。
【0049】この選択成長に用いた成長阻止膜12のパ
ターンを図8に示す。半導体レーザ部の長さは300μ
m、テーパ導波路部の長さは200μmとした。半導体
レーザ部での成長阻止膜幅は50μm、テーパ導波路部
分での成長阻止膜幅は50μmから出射端に向かって5
μmに狭くするパターンとした。このように成長阻止膜
12の幅を出射端に向けて狭くするパターンを採用する
ことで、間隙部分の成長レートが減少し、導波路厚が出
射端に向かって薄くなっていくテーパ構造を作り込むこ
とができる。またテーパ導波路の側面は(111)結晶
面となるため散乱損失の低い導波路が得られる。
【0050】活性層1とテーパ導波路層を一括形成した
後は実施例1と同じ素子作製プロセスにより、SSC−
LDを作製することができる。なお、p電極8は発光部
分とテーパ導波路の一部まで形成し、テーパ導波路の一
部に電流注入を行う構造とし、ここでの吸収損失の増加
を防いだ。
【0051】25℃、85℃での閾値電流はそれぞれ4
mA、12mAと低い特性を実現した。85℃での10
mWの駆動電流は40mAと低く、温度制御の必要ない
光モジュールが実現可能になった。テーパ導波路の集積
により、放射角は通常の半導体レーザの33°(‖)、
35°(⊥)から10°(‖、⊥)と狭く、スポットサ
イズの直径が10μmのシングルモードファイバとの最
小結合損失は1.5dBと良好な結合特性も同時に実現
した。
【0052】(実施例3)回折格子を有する分布帰還型
半導体レーザと電界吸収型変調器を集積した素子(EM
L:変調器集積化光源)について説明する。この素子構
造を図11に示す。実施例1と大きく異なる点は、選択
MOVPEに用いる成長阻止膜12のパターンが異なる
ことである。
【0053】図10に、活性層1と吸収層を一括形成す
るのに用いるマスクパターンを示す。発光部分である活
性層と吸収層は同一基板上に従属接続されて形成されて
いる。活性層から発せられた光はほぼ100%吸収層に
結合し、吸収層への印加電圧を変化させることにより強
度変調を行う。吸収層は活性層と同様にMQW構造により
構成されている。分布帰還半導体レーザ部の共振器長は
300μm、また変調器部の長さは200μmとした。
成長阻止膜の幅は、回折格子14が基板上に形成された
分布帰還半導体レーザ部で50μm、変調器部で30μ
mとした。活性層1と吸収層は幅1.5μmの間隙部に
選択MOVPEにより一括形成する。成長阻止膜幅の変
化による波長シフトは70nmであり、電界吸収型変調
器として適した波長シフト量となるように設計した。選
択MOVPEの後は、実施例1と同様の素子作製プロセ
スにてEMLを作製した。
【0054】本実施例により作製したEMLは閾値電流
3mAで発振した。吸収層に2V印加した場合の消光比
は20dBと良好であった。2.5Gb変調時も良好な
アイ開口が得られた。同集積素子を用いて600kmの
ノーマルファイバ伝送実験を行ったところ、パワーペナ
ルティとして0.5dBの小さい値を得た。
【0055】(実施例4)図12は、実施例2によるS
SC−LD17をPLC基板15上にパッシブアライメ
ント実装した光モジュールの構成図である。パッシブア
ライメント実装は、素子に付けられた電極パターンとP
LC基板 (Planar Lightwave Circuit)のパターンとを
画像認識により一致させることで素子をPLC基板15
上に配置する技術で、従来行われていた光軸調整をする
ことなく、素子と導波路とを結合する方法であり、実装
コストを大きく低減させるものである。PLC基板15
にはY分岐導波路18が形成されており、これの一方に
はSSC−LD17が、もう一方には受光素子19が実
装される構成になっている。
【0056】PLC基板15の導波路16とSSC−L
D17との結合損失は4dBであり、パッシブアライメ
ント実装による過剰損失は僅か1.3dBに抑えること
ができた。
【0057】本発明による半導体レーザは漏れ電流の低
減により高温動作特性に優れていることから、従来半導
体レーザで行われていた温度制御が不要となっている。
このため、光モジュールを非常に安価に構成することが
可能となった。
【0058】(実施例5)図13は、実施例4にて作製
した、素子を実装した光モジュール20を光通信システ
ムに採用した構成を示すものである。本局と各加入者と
は8〜32分岐のスターカップラ21を通してそれぞれ
1本の光ファイバ22で接続されている。本発明により
安価な光モジュール20を実現することが可能となるた
め、光通信システムのトータルのコストを低く抑えるこ
とができる。
【0059】(その他の実施の形態)本発明の半導体レ
ーザは、半導体レーザ部と回折格子が形成されたブラッ
グ導波路を集積したDBRレーザ構造としてもよい。ま
た、半導体レーザ部に回折格子を形成する分布帰還半導
体レーザ構造としてもよい。
【0060】上記の実施例において、酸化により絶縁化
される層として、AlAs/InAlAs超格子層を採
用したが、これをAlAsSbや、AlやSb等を含む
他の結晶により構成してもよい。
【0061】さらに、上記の実施例では、MQWをIn
GaAsP/InP系材料によって構成しているが、A
lGaAs/GaAs系材料、AlGaInP/GaI
nP系材料、ZnSe系、GaN系などのその他の化合
物半導体材料を使用したものであってもよい。
【0062】本発明による埋め込み構造は、ファブリ・
ペロー型半導体レーザ、半導体レーザアンプ、分布帰還
型半導体レーザ等の単体素子に限らず、変調器集積化光
源、分布ブラッグ反射型半導体レーザといった多くの構
造に適用可能である。
【0063】
【発明の効果】本発明は、電流狭窄層として、厚さ0.
1μm以下の絶縁性薄膜、特に熱酸化等により絶縁化可
能な結晶薄膜を採用することで良好な発振特性を実現で
きる。この絶縁性薄膜からなる電流狭窄層は、活性層近
傍に均一に且つ再現性よく配置することができ、電流注
入領域幅を高精度に制御できる上、漏れ電流の原因とな
るリークパス幅を極めて狭くでき、また高品質の活性層
が成長できる。その結果、低閾値電流、高スロープ効率
でレーザ発振し、高温動作特性、特性の均一性に優れた
半導体レーザーを簡単なプロセスで再現性よく提供でき
る。また、本発明の半導体レーザを用いることにより、
安価で高性能な光モジュール及び光通信システムが実現
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体レーザの一実施形態の断面構造
図である。
【図2】従来のベリード・クレセント(BC)構造を有
する半導体レーザの構造図である。
【図3】高抵抗埋め込み(SI−BH)構造を有する従
来の半導体レーザの構造図である。
【図4】従来の半導体レーザの構造図である。
【図5】従来の半導体レーザの構造図である。
【図6】本発明の半導体レーザの基本構造を示す図であ
る。
【図7】本発明の半導体レーザの製造方法を説明するた
めの図である。
【図8】本発明によるSSC−LDの作製に用いるマス
クパターンを示す図である。
【図9】本発明によるSSC−LDの構造を示す図であ
る。
【図10】本発明による変調器集積化光源の作製に用い
るマスクパターンを示す図である。
【図11】本発明による変調器集積化光源の構造を示す
図である。
【図12】本発明の光モジュールの構成を示す図であ
る。
【図13】本発明の光通信システムの構成を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 活性層 2 絶縁膜 3 n−InP基板 4 n−InPバッファ層 5 p−InPクラッド層 6 p−InGaAsキャップ層 7 酸化膜 8 p電極 9 n−InP層 10 高抵抗層 11 p−InP層 12 成長阻止膜 13 n電極 14 回折格子 15 PLC基板 16 導波路 17 SSC−LD 18 Y分岐導波路 19 受光素子 20 光モジュール 21 スターカップラ 22 光ファイバ 23 AlAs層 24 AlAs/InAlAs超格子層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平10−75009(JP,A) 特開 平1−220492(JP,A) 特開 昭63−120491(JP,A) 特開 平9−186400(JP,A) 特開 平9−223842(JP,A) 特開 平8−37341(JP,A) 特開 平5−114767(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01S 5/00 - 5/50 JICSTファイル(JOIS)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体活性層の層厚方向および横方向の
    全てが該活性層よりバンドギャップの大きな結晶により
    埋め込まれた構造を有し、該活性層の両側に形成される
    電流狭窄層が絶縁膜により構成されている半導体レーザ
    の製造方法であって、 第一導電型半導体基板上に絶縁化可能な膜を形成する工
    程と、成長阻止膜を近接した2本のストライプ状に形成
    する工程と、該成長阻止膜が形成されていない該成長阻
    止膜間の領域をエッチングして、該領域の少なくとも前
    記絶縁化可能な膜を除去して溝を形成する工程と、第一
    導電型半導体層、半導体活性層、第二導電型半導体層を
    含むダブルヘテロ構造を前記溝部に選択的に形成する工
    程と、全面に第二導電型半導体層を形成する工程と、前
    記絶縁化可能な膜を選択的に酸化して絶縁化して厚さ
    0.1μm以下の前記電流狭窄層を形成する工程を少な
    くとも有することを特徴とする半導体レーザの製造方
    法。
  2. 【請求項2】 第一導電型半導体基板上に絶縁化可能な
    膜を形成する工程と、成長阻止膜を近接した2本のスト
    ライプ状に形成する工程と、該成長阻止膜が形成されて
    いない該成長阻止膜間の領域をエッチングして、該領域
    の少なくとも前記絶縁化可能な膜を除去して溝を形成す
    る工程と、第一導電型半導体層、半導体活性層、第二導
    電型半導体層を含むダブルヘテロ構造を前記溝部に選択
    的に形成する工程と、全面に第二導電型半導体層を形成
    する工程と、前記絶縁化可能な膜を選択的に酸化して絶
    縁化する工程を少なくとも有することを特徴とする半導
    体レーザの製造方法。
  3. 【請求項3】 前記絶縁化可能な膜が、AlとSbの少
    なくとも1つを含む結晶からなる請求項1又は2記載の
    半導体レーザの製造方法。
  4. 【請求項4】 全面に第二導電型半導体層を成長する前
    記工程の後、前記半導体活性層を中心としてダブルメサ
    を形成する工程を有する請求項1、2又は3記載の半導
    体レーザの製造方法。
JP12349898A 1998-05-06 1998-05-06 半導体レーザ及びその製造方法 Expired - Fee Related JP3255111B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12349898A JP3255111B2 (ja) 1998-05-06 1998-05-06 半導体レーザ及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12349898A JP3255111B2 (ja) 1998-05-06 1998-05-06 半導体レーザ及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11317563A JPH11317563A (ja) 1999-11-16
JP3255111B2 true JP3255111B2 (ja) 2002-02-12

Family

ID=14862119

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12349898A Expired - Fee Related JP3255111B2 (ja) 1998-05-06 1998-05-06 半導体レーザ及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3255111B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3225942B2 (ja) 1999-01-21 2001-11-05 日本電気株式会社 半導体光素子、その製造方法及び半導体光学装置
EP1339108A1 (en) * 2002-02-20 2003-08-27 Agilent Technologies, Inc. - a Delaware corporation - Semiconductor device with current confinement structure
JPWO2004073125A1 (ja) * 2003-02-12 2006-06-01 シャープ株式会社 半導体レーザ素子、光学ヘッド、及び情報記録装置

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63120491A (ja) * 1986-11-10 1988-05-24 Nec Corp 半導体レ−ザ
JPH01220492A (ja) * 1988-02-26 1989-09-04 Mitsubishi Electric Corp 半導体レーザ装置及びその製造方法
JP3084416B2 (ja) * 1991-10-21 2000-09-04 日本電信電話株式会社 光結合デバイスの製造方法
JPH0837341A (ja) * 1994-07-22 1996-02-06 Hitachi Ltd 半導体光集積素子およびその製造方法
FR2743196B1 (fr) * 1995-12-27 1998-02-06 Alsthom Cge Alcatel Procede de fabrication d'un laser semi-conducteur a emission par la surface
JP2873279B2 (ja) * 1996-02-15 1999-03-24 日本電気株式会社 半導体装置の製造方法
JPH1075009A (ja) * 1996-08-30 1998-03-17 Nec Corp 光半導体装置とその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH11317563A (ja) 1999-11-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7638792B2 (en) Tunnel junction light emitting device
JP3225942B2 (ja) 半導体光素子、その製造方法及び半導体光学装置
JP3484394B2 (ja) 光半導体装置およびその製造方法
JP2004179274A (ja) 光半導体装置
KR100232993B1 (ko) 반도체 레이저장치 및 그 제조방법
JP4690515B2 (ja) 光変調器、半導体光素子、及びそれらの作製方法
JP3672062B2 (ja) 半導体レーザ,及びその製造方法
JP3339486B2 (ja) 半導体レーザとその製造方法及び半導体レーザを用いた光モジュール及び光通信システム
JPH09331110A (ja) 光半導体装置、および光半導体装置の製造方法
JP2882335B2 (ja) 光半導体装置およびその製造方法
JP2001274510A (ja) 導波路型光素子及びその製造方法
JP3255111B2 (ja) 半導体レーザ及びその製造方法
JP4953392B2 (ja) 光半導体装置
JPH11204773A (ja) 導波路型半導体光集積素子およびその製造方法
JP4652712B2 (ja) 半導体装置
JP5163355B2 (ja) 半導体レーザ装置
WO2021209114A1 (en) Optical device
JP2004311556A (ja) 半導体レーザ並びにそれを用いた光モジュール及び機能集積型レーザ
JP2630035B2 (ja) 波長可変半導体レーザ
JP2019102585A (ja) 光デバイス
JP2001185810A (ja) 半導体光デバイス装置及びその製造方法
JP3084264B2 (ja) 半導体レーザ素子
JP3295932B2 (ja) 半導体レーザ素子
JP2003086899A (ja) 半導体レーザ素子およびその製造方法
JP2000340887A (ja) 半導体レーザおよびその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071130

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081130

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081130

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091130

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091130

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101130

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111130

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111130

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121130

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121130

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131130

Year of fee payment: 12

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees