JP3250553B2 - 地図表示装置 - Google Patents

地図表示装置

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JP3250553B2
JP3250553B2 JP28734499A JP28734499A JP3250553B2 JP 3250553 B2 JP3250553 B2 JP 3250553B2 JP 28734499 A JP28734499 A JP 28734499A JP 28734499 A JP28734499 A JP 28734499A JP 3250553 B2 JP3250553 B2 JP 3250553B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は表示装置に道路およ
び建造物などを3次元的に表示する地図表示装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】例えば、車両の乗員を所望の目的地まで
誘導する装置として、車両用ナビゲーション装置があ
る。これは、移動体である車両の現在位置をGPS受信
機などの現在位置検出手段から得られる車両の移動情報
を用いてCD−ROMなどの地図データ記憶媒体に記憶
された地図データを読み出し、現在位置付近の地図を液
晶ディスプレイなどの表示手段に表示すると共に、出発
地から目的地までの走行経路を経路探索手段によって算
出し、車両移動情報と経路情報とから車両が交差点や分
岐点などに差し掛かったとき、進行すべき方向を音声や
画面表示によって案内するという装置である。
【0003】このような車両用ナビゲーション装置にお
いて、地図表示として、地図を2次元的に表示するので
はなく、鳥瞰図表示形式によって道路、建造物などを3
次元的に表示するようにして、実際に走行している道路
と、表示手段に表示されている走行道路との対応を取り
易くした装置が提供されてきている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】車両用ナビゲーション
装置は、乗員を表示手段の画面に表示された画像を用い
て目的地まで案内するものであるから、運転者の眺める
風景により近い画像で表示する方が、直感的に情報を取
得することができ、運転者の負担を軽減することができ
る。この意味で、道路や建造物などを3次元的に表示す
る表示形式は、ナビゲーション装置として優れていると
言える。
【0005】しかしながら、従来の3次元表示形式で
は、建造物の表現が画一的で、建造物を区別することが
難しいという問題があり、そのため、実際の風景との対
応が取り難く、経路の誘導にとって十分と言えるもので
はなかった。本発明は上記の事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、道路や建造物などを3次元的に表示す
るものにおいて、建造物を特定し易く、実際の風景との
対応を取り易くすることができる地図表示装置を提供す
るにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに請求項1の発明は、3次元地図を表示する際に、メ
モリ部に格納した対応データおよび形状データに基づき
決定される壁面色および壁面装飾を壁面に施した建造物
を表示手段に3次元的に複数同時に表示するので、建造
物を特定し易く、実際の風景との対応を直感的に取り易
くなる。また、請求項2の発明のように建物種別を16
種に分類し、これら分類された建造物のそれぞれに対し
て対応データおよび形状データをメモリに格納すること
ができる。
【0007】
【0008】請求項の発明のように、夜間に、窓枠を
昼間の色と異ならせて表示するようにすれば、例えば窓
から漏れ出る光を表現でき、臨場感が増す。請求項
発明のように、到着目的の建造物が直感的に分かるよう
にするために、目的地とする建造物には、他の建造物と
異なる特定の修飾を付すようにしても良い。
【0009】ところで、建造物などを3次元的に表示す
る場合、マイクロコンピュータなどの制御手段には相当
の処理負担がかかる。これに加えて、建造物に上記のよ
うな修飾を付すようにすると、制御手段には、その処理
のための負担が更に加わる。そこで、請求項の発明の
ように、遠方の建造物については、修飾を付さず、また
は簡略化した修飾を付すようにすれば、制御手段の負担
を軽減することができる。
【0010】また、表示手段に地図情報を表示する場
合、前後関係を分かり易くするために、移動体の現在位
置よりも前方の景観ばかりでなく、後方の景観も表示す
るようにしている。このため、現在位置の近傍に高層ビ
ルなどが存在していると、進行方向前方の風景が遮られ
てしまい、進行中にある道路の景観との対応が取り難く
なる。このような問題は、請求項の発明のように、所
定位置より後方の建造物については、前方の景観を遮ら
ないように前方を視認することができるような可視表示
形態にて表示することによって解消することができる。
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を車両用ナビゲーシ
ョン装置に適用した一実施例につき、図1〜図6を参照
しながら説明する。車両用ナビゲーション装置1は、図
6に示すように、地図データ記憶手段としての地図デー
タ記憶装置2と、現在位置検出手段および進行方位検出
手段としての位置検出装置3と、表示手段としての表示
装置4と、操作手段としてのスイッチ群5と、リモコン
センサ6、このリモコンセンサ6と対をなすリモコン
7、操作手順や経路案内を音声で行うための発声手段と
しての音声合成出力装置8およびスピーカ9と、ハード
ディスクなどの外部メモリ10と、VICS送受信機1
1と、制御手段としての制御装置12とを備えている。
【0015】地図データ記憶装置2は、記憶媒体として
のDVD−ROM、ハードディスク、CD−ROMなど
の大容量記憶媒体と、この記憶媒体に記憶されたデータ
を再生する再生装置とから構成されている。記憶媒体に
は、道路地図データと、各種の建造物など(官公庁、銀
行、学校、駅舎、空港、ホテル、ビル、各種施設など)
を3次元的に表示するためのデータなどを含む3次元デ
ジタル(道路)地図データベースが記録されている。ま
た、記録媒体には、交差点、市、村、町などの名称を文
字表示するためのテキスト情報が記録されている。
【0016】道路地図データ中の建造物を3次元的に表
示するためのデータは、位置データと、建造物の平面的
形状および高さ(階数)データなどを表記したポリゴン
データなどからなる。また、記録媒体には、建造物の種
別を現す種別データと、建造物の名称を文字表示するた
めのテキスト情報が記録されている。
【0017】位置検出装置3は、GPS衛星からの信号
に基づいて車両の現在位置を検出するGPS受信機13
と、ジャイロ14と、地磁気センサ15と、距離センサ
16などから構成されている。そして、GPS受信機1
3で受信した複数のGPS衛星からの信号に基づいて車
両の現在位置を検出するGPS位置測定法と、ジャイロ
14、地磁気センサ15、距離センサ16からの進行方
位情報と走行距離情報とに基づいて車両の現在位置を測
定する推測航法とを併用することにより、GPS衛星か
らの電波を受信不能な場合でも車両の現在位置を推測で
きるようにしている。
【0018】ここで、GPS位置測定法においても、車
両の位置変化から進行方位を取得できる。また、距離セ
ンサ16は、例えば、直接的には車速を検出するもの
で、この車速を積分することによって距離を検出するよ
うに構成されている。推測航法で使用するジャイロ14
と地磁気センサ15は、共に進行方位を検出する機能を
有するもので、いずれか一方、例えば地磁気センサ15
はなくとも良い。
【0019】表示装置4は液晶ディスプレイなどから構
成され、ナビゲーションとして道路地図や目的地選択画
面などを表示する。スイッチ群5は表示装置4の表示画
面の左右や上下に設けられた各種のスイッチから構成さ
れている。リモコン7もスイッチ群5と同様に操作手段
として機能するもので、リモコン7の各種スイッチを操
作すると、操作されたスイッチに応じた内容の赤外線信
号が送信される。そして、この赤外線信号はリモコンセ
ンサ6により受信されるようになっている。また、VI
CS送受信機11は、道路交通情報通信システム(VI
CS;VehicleInformation Communication Syste
m )から送られてくる道路交通情報を受信する。
【0020】制御装置12は、マイクロコンピュータか
らなるもので、入出力(I/O)部17、中央演算処理
装置18、メモリ部19から構成されている。そして、
I/O部16に、前述の地図データ記憶装置2の再生装
置、GPS受信機13、ジャイロ14、地磁気センサ1
5、距離センサ16、表示装置4、スイッチ群5、リモ
コンセンサ6、音声合成出力装置8、VICS送受信機
11などが接続されている。
【0021】メモリ部19は、ROM、RAMからな
り、ROMにはナビゲーションのプログラムなどが格納
されている。また、RAMは、ワークメモリとして使用
されると共に、各種データの一時記憶のために使用され
る。そして、制御装置10の中央演算処理装置18は、
制御装置12に与えられる各種の入力信号およびプログ
ラムに基づいて各種処理を実行する。
【0022】この中央演算処理装置18を処理機能別に
分解すると、現在位置検出部20、地図データ取得部2
1、マップマッチング部22、経路計算部23、経路案
内部24、描画部25、画面制御管理部26に分けられ
る。まず、現在位置検出部20は、GPS受信機13で
受信した複数のGPS衛星からの信号に基づいて車両の
現在位置および進行方位を検出すると共に、ジャイロ1
4、地磁気センサ15から与えられる進行方位情報と、
距離センサ16から与えられる走行距離情報とに基づい
て車両の走行軌跡を算出して現在位置を求める。
【0023】地図データ取得部21は、種々の処理にと
って必要な地図データを地図データ記憶装置2から取得
し、メモリ部19のRAMに格納する。そして、マップ
マッチング部22は、現在位置検出部20により求めら
れた車両の現在位置と地図データ記憶装置2から得られ
た道路地図データとを比較して車両の現在位置がどの道
路のどの部分に存在するかを特定する。
【0024】経路計算部23は、使用者がスイッチ群5
やリモコン7によって目的地をセットする操作を行った
場合、マップマッチング部22で特定された車両の現在
位置や使用者が指定した出発地と目的地までの経路を計
算する。経路案内部24は、上記の経路計算部23によ
って計算された経路と、地図データが有している道路の
形状データや交差点、屈曲点、踏切りなどの位置情報に
基づいて案内に必要な地点を判断したり、どのような案
内(右折なのか左折なのかなど)が必要なのかを判断す
る。そして、経路案内部24は、案内を音声で行う場
合、その案内の内容に応じた発声指令を音声合成出力装
置8に出力し、この音声合成出力装置8で合成された音
声がスピーカ9から発せられる。
【0025】画面制御管理部26は、表示装置4による
表示内容を制御するもので、この画面制御管理部26に
よる制御下において、描画部25は、車両の現在位置を
示す地図や高速道路の略図や交差点付近に来たときの該
交差点付近の拡大地図などを描画し、表示装置4の画面
上に表示する。そして、描画部25は、画面制御管理部
26からの指令に基づき、現在位置検出部20により検
出された車両の現在位置と進行方向とを示す自車マーク
P(図2参照)を表示装置4に表示された地図上に表示
する。
【0026】なお、VICS送受信機11により受信し
た道路交通情報により、渋滞箇所などが生じた場合に
は、画面制御管理部26はその内容を表す文字などを情
報表示するように描画部25に指示し、描画部25はそ
の文字を表示装置4の表示画面に描画する。
【0027】また、制御装置12には、車両のライト制
御装置27からのライト情報が入力されるようになって
いる。そして、画面制御管理部26は、ライト制御装置
27からのライト情報がオフ情報(ライト消灯)なら
ば、昼間と判断し、オン情報(ライト類点灯)ならば夜
間と判断して夜間と昼間とで表示装置4の画面の明度や
背景色などを変えるようにしている。なお、図2は昼間
のときの画面の一例を示し、図3は夜間のときの画面の
一例を示す。
【0028】ここで、描画部25が表示装置4に表示す
る地図は、道路はもちろん、表示される地域内にある建
造物も3次元的に表示される。道路および建造物などの
3次元的表示は、鳥瞰図表示形式によって行われる。こ
の鳥瞰図の視点Aは、図5に示すように、車両の現在位
置Bから後方に所定距離Lだけ離れた地点C(視点の陰
影)の真上に位置しており、その高さHは、スイッチ群
5の所定のスイッチを操作することにより、複数段或い
は無段階に変えることができるように構成されている。
【0029】この実施例では、建造物など(以下、建物
と称する)は、建物の特徴に応じた修飾を付して描画す
ることにより、建物を特定し易くして実際の風景との対
応が直感的に取り易くなるようにしている。すなわち、
この実施例では、図4(a)に示すように、建物を用途
別に分類し、その用途に応じて壁面装飾と壁面色とを変
えるようにしている。ここで、壁面装飾は、壁面に描画
する窓枠としており、その窓枠の形状は、図4(b)に
示す6タイプに定めている。また、壁面色は側壁面と屋
上面に淡い色で施されるようになっている。
【0030】そして、上記の窓枠形状と壁面色との組み
合わせによって建物の用途を特定することができ、実際
の建物と表示装置4に表示された建物との対応を取り易
くしている。なお、図4(a)の建物の種別と壁面装
飾、壁面色との関係を示すデータ、および壁面装飾を示
す窓枠の形状データは、メモリ部19のROMに格納さ
れている。
【0031】建物の壁面装飾として付す窓枠の段数は、
実際の建物の階数と同じとなるように付されるようにな
っている。これにより、表示装置4に描画された建物の
窓枠の段数を数えることで実際の建物との対応を容易に
取ることができるようにしている。更に、上記の窓枠
は、夜間表示のときには、図3に示すように窓枠の外形
部の色を昼間のときの色(黒)と異なる色、例えば黄色
で表示するようにし、これにて夜間に窓から漏れ出る光
を表現して臨場感を向上するようにしている。この場
合、窓枠を表示する部分の明度を高くして明るく表示す
るようにすれば、更に臨場感が高まる。
【0032】また、この実施例では、到着目的の建物に
ついては、他の建物と異なる特定の修飾、例えば、他の
建物の屋上面が壁面色として淡い色で表現されるのに対
し、屋上面を濃い赤に着色するようにしている。これに
よって、到着目的の建物が直感的に分かるようにしてい
る。なお、目的地建物を図2に(O)で示した。
【0033】ところで、以上のように建物に各種の修飾
を施すようにすると、画面制御管理部26の処理負担が
重くなる。そこで、車両の現在位置から所定距離以上遠
方の建物、すなわち鳥瞰図の視点Aの陰影Cから所定距
離以上離れた位置にある建物については、その壁面装飾
(窓枠)を付さないようにしている。この窓枠を付さな
い遠方の建物を図2に(E)で示した。このようにする
ことで、画面制御管理部26の処理負担が軽くなるよう
にしている。
【0034】また、鳥瞰図の視点Aの陰影Cは、図5に
示すように、車両の現在位置Bから後方に所定距離Lだ
け離れているため、車両の現在位置周辺(後方を含む)
に位置する建物も表示装置4に表示される。
【0035】この場合、周辺の建物が高いと、その建物
によって前方の視界が遮られ、運転者が知りたい走行経
路の情報が表示されなくなるという不具合が生ずる。そ
こで、少なくとも車両の現在位置よりも後方或いは周辺
に存在する建物、この実施例では、視点Aから所定距離
内に存在する建物については、前方を視認することがで
きるような可視表示形態で表示するようにしている。こ
こで可視表示形態は、この実施例では、建物の外形状を
ワイヤフレーム構造で表示することとしている。なお、
図2にワイヤフレーム構造で表現した建物を(F)で示
した。
【0036】次に上記構成の作用を図1に示すフローチ
ャートを参照しながら説明する。図1は表示装置4に地
図を3次元的の表示するためのルーチンであり、一定時
間毎に実行される。今、到着目的の建物が定められ、そ
の建物に至るまでの経路が設定されているものとする。
【0037】さて、図1のルーチンに入ると、まず、画
面制御管理部26が位置検出装置3からの入力信号によ
り車両の現在位置と進行方位を取得すると共に、メモリ
部19のRAMから案内経路を取得し、また、ライト制
御装置27からのライト信号を取得する(ステップS
1)。
【0038】次に、画面制御管理部26はライト信号が
オンかオフかを判断するステップS2(昼夜判別手段)
に移行し、ライト信号がオフならば、昼間と判断して建
物の窓枠色を昼間色(黒)に設定し(ステップS2で
「NO」、ステップS3)、ライト信号がオンならば、
夕方或いは夜間と判断して建物の窓枠色を夜間色(黄)
に設定する(ステップS2で「YES」、ステップS
4)。そして、その設定内容は、メモリ部19のRAM
に格納される。
【0039】この後、図面制御管理部26は、車両の現
在位置、進行方位、使用者が設定した視点Aの高さなど
に基づいて鳥瞰図の視点Aの位置を設定すると共に、視
線方向を設定し(ステップS5)、その設定内容をメモ
リ部19のRAMに格納する。次いで、図面データ取得
部21が車両の現在位置などに基づいて表示装置4に表
示する地図の範囲を決定し、そして地図データ記憶装置
2から必要な地図データを取得してメモリ部19のRA
Mに格納する(ステップS6)。
【0040】地図データがRAMに格納されると、画面
制御管理部26は、その地図データから描画対象となる
建物を抽出してナンバリングすると共に、建物総数Nを
算出し(ステップS7;建物数検出手段)、そして、建
物の数Nが「0」であるか否かを判断する(ステップS
8)。描画すべき建物がない場合には、画面制御管理部
26は、ステップS8で「YES」となり、後述の立体
地図・景観の描画(ステップS18)に移行する。
【0041】描画すべき建物がある場合には、画面制御
管理部26は、ステップS8で「NO」となり、次のス
テップS9で建物番号nを「1」にセットし、建物番号
n(ここでは、第1番目)の建物が目的地として指定さ
れた建物であるか否かを判断するステップS10(目的
地検出手段)に移行する。建物番号nの建物が目的地の
建物でなかった場合、画面制御管理部26は、ステップ
S10で「NO」と判断し、ステップS11(建物位置
検出手段)に移行する。
【0042】また、建物番号nの建物が目的地の建物で
あった場合、画面制御管理部26は、ステップS10で
「YES」と判断してステップS12に移行し、ここで
目的地建物の修飾(屋上面を濃赤とするなど他の建物と
区別可能な修飾)を行う設定を行ってその設定内容をメ
モリ部19のRAMに格納した後、ステップS11に移
行する。ステップS11において、画面制御管理部26
は、建物番号nの建物と視点Aとの距離Lを演算し、そ
の距離Lが通常表現距離の範囲Lmin 〜Lmaxにある
か、その通常表現距離の下限値Lmin 未満か、或いは通
常表現距離の上限値Lmax を越えているか、を判断す
る。
【0043】そして、画面制御管理部26は、距離Lが
通常表現距離の下限値Lmin 未満である場合には、ステ
ップS13に移行して可視表示形態(ワイヤフレーム構
造)での表示をするための設定を行い、通常表現距離の
範囲Lmin 〜Lmax 内である場合には、ステップS14
に移行して通常通りの壁面装飾(窓枠)を施す設定を行
い、通常表現距離の上限Lmax を越えている場合には、
ステップS15に移行して壁面装飾を省略するための設
定を行う。そして、その設定内容をメモリ部10のRA
Mに格納する。
【0044】この後、画面制御管理部26は、ステップ
S16に移行して建物番号nがNであるか否か、すなわ
ち描画すべき建物の全てについて表現内容を設定したか
否かを判断する。ここではnは未だ「1」であるので、
画面制御管理部26は、ステップS16で「NO」と判
断してステップS17に移行し、ここでnに1を加算し
てステップS10に戻る。
【0045】以後、画面制御管理部26は、建物番号
2、3、4…について、順次上記の目的地建物、或いは
距離Lに応じた壁面装飾の設定処理を行い、建物番号N
についての同処理を終了すると、ステップS16で「Y
ES」となってステップS18に移行する。そして、画
面制御管理部26は、ステップS18で描画部25を介
して表示装置4に道路地図を3次元的に描画すると共
に、建物番号1〜Nまでの建物を平面形状および階数情
報に基づいて建物を3次元的に描画する。この場合、車
両のライトが点灯されている場合には、表示装置4の画
面は夜間表示とされ、明度を落とすと共に、背景色を黒
味がかった色とする。
【0046】ここで、道路地図の描画において、目的地
までの案内経路は特定の色、例えば濃い青色で表示され
る(図2に案内経路をRで示す)。一方、建物景観の描
画において、画面制御管理部26は、メモリ部19のR
AMに記憶されている地図データと上記した設定内容の
データを参照しながら各建物について種々の修飾を行
う。すなわち、地図データに基づいて道路を3次元的に
描画すると共に、距離LがLmin 未満の建物については
ワイヤフレーム構造で描画し、それ以外の建物について
は通常の3次元的に描画する。
【0047】そして、通常の3次元的に描画する建物の
うち、距離Lが通常表現距離の範囲Lmin 〜Lmax 内に
あるものは、地図データから建物の種類と階数を取得
し、その種類に応じた壁面色を淡く施すと共に、種類に
窓枠形状を階数に応じた段数分表示する。この場合、窓
枠の色は、昼間のときは黒、車両のライトが点灯されて
いる夜間のときは黄色で表示される。また、距離LがL
max を越える建物については、窓枠を表示せず、地図デ
ータに示された建物の種別に応じた壁面色を淡く施す。
更に、目的地建物については、その屋上面を濃赤に着色
し、目的地建物が直観的に分かるようにする。
【0048】以上のようにして表示装置4の画面に地図
が建物景観と共に3次元的に表示される。そして、表示
装置4の画面に表示される建物は、窓枠および壁面が建
物の種類に応じた形状および色で表現されるので、車両
のウインドウを通して見る実際の建物と表示装置4に表
示されている建物との対応が取り易く、経路を案内する
というナビゲーション装置として優れたものとなる。
【0049】図7ないし図11は本発明の他の実施例を
示す。この実施例は、図8に示すように、建物の影を地
表に映し出すようにしたものである。建物の影は、遠方
の固定の位置に仮想的に作られた光源と、地図データ記
憶装置2から読み出した建物の平面形状と高さとから、
描画部25(影表示手段)が計算によって影となる地表
上でのエリアを計算し、そのエリアを黒く塗りつぶすこ
とによって表現したものである。
【0050】上記した建物の影となるエリアの計算方法
の一例を図9により述べる。図9で、光源が建物の左側
上方にあるとすると、まず、建物の形状から、光源の反
対側にあって光源に照射されない部分の輪郭線a〜gを
求め、高さ方向の輪郭線a〜cを、建物の高さに光源の
方向に応じた係数を掛けた長さだけ地表上に延長したと
き、それら輪郭線a´〜e´,f,gによって囲まれた
エリアを影のエリアとするものである。
【0051】上記の光源の反対側にあって光源に照射さ
れない部分の輪郭線は、建物の形状が図10に示すよう
にベクトルで表されている場合、ベクトルの始点を通る
光線と平行な線Dとの関係で求めることができる。例え
ば、図10が建物の平面形状をベクトルで示したものと
すると、ベクトルの始点を通る光線Dを想定したとき、
ベクトルが光線の進む方向に向かって光線Dの左側にあ
るとき、光源に照射されない部分の輪郭線と判定する、
というものである。
【0052】以上のような方法によって地表相当部分に
建物の影を表すことができる。このため、表示装置4の
画面に表示される三次元画像が現実の風景により近くな
り、走行位置の認識をより容易に行うことができるよう
になる。
【0053】この場合、光源の位置は、その光源から放
射される光の照射方向が、その時の現実の太陽からの光
の照射方向とほぼ一致するような位置に設定することが
好ましい。そして、その光源の位置は、時の経過により
太陽の位置が変わると同様に変化させることが好まし
い。このようにすることにより、表示装置4の画面上で
の建物の影を、時の経過に伴って建物の影の形および影
の延びる方向が変化するという現実に則して表示できる
ようになる。
【0054】また、車両の進行方位が変化すると、描画
部25(地図回転表示手段)は表示装置4の画像に表示
する地図を回転させる。そして、実際の風景も車両の進
行方位の変化によって建物の影も変化するが、本実施例
では、地図の回転に伴って上記のような影の表示方法に
よって表示装置4に表示される建物の影も図7に示す状
態から図8に示す状態となるように建物の回転に応じて
その影を回転させるようにしている。これによって、表
示装置4の地図画像をより一層現実のものに近付けるこ
とができる。
【0055】上記の建物の影は黒で表示しても良いが、
表示装置4の画面に表示される緑地や歩道橋などの施設
の境界線、道路の中央分離帯などの表示線を影の上から
認識できるようにするために、半透過色で表現するよう
にしても良い。また、背景に濃淡を付けて遠近感を表現
している場合などは、影にも濃淡を付けて遠近感を失わ
ないようにすることもできる。
【0056】影は地表だけでなく、建物の壁面に影を表
示するようにしても良い。この場合、壁面の影表示は、
図11に示すように、太陽に照らされる部分との境界か
ら遠くなるに従って濃く表示することが現実に合致して
好ましい。
【0057】なお、本発明は上記し且つ図面に示す実施
例に限定されるものではなく、以下のような拡張或いは
変更が可能である。建物の壁面の修飾は、実際の建物の
色と同じ、または類似色を付したり、実際の建物の外壁
の模様を描写した模様(例えばレンガ壁ならレンガ模
様)を付したり、実際の建物を撮影した写真を外観とし
て表したりすることであっても良い。建物の窓枠形状
は、実際の建物の窓枠と同じ形状としても良い。建物に
付す修飾は、郵便局なら「〒」、学校なら「文」のよう
に、建物の用途を示す記号であっても良い。遠方の建物
は窓枠を省略したりする他、変形例を示す図12のよう
に窓を点で表現する簡略表示としても良い。この場合、
簡略表示する建物より更に遠方の建物については窓枠を
表示しないようにしても良い。可視表示形態としては、
ワイヤフレーム構造に限らず、建物の平面形状をその敷
地部分に鳥瞰図表示形式で表したもの、建物を一定高さ
以上で切除して表現したもの、或いは建物を高さ方向に
だけ縮小して表現したものであっても良い。影は曇天や
雨天のときには、表示しないようにすることができる。
この場合、曇天や雨天の判断は、日射量センサや水滴セ
ンサなどを用いた天候状態検出手段の検出出力によって
行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示し、建物の修飾のための
制御内容のフローチャート
【図2】道路・建物を3次元的に表示した表示装置の画
面を昼間の形態で示す正面図
【図3】同夜間の形態で示す図2相当図
【図4】建物の種類と窓枠形状および壁面色との関係を
示す図
【図5】鳥瞰図表示方式での視点位置を示す図
【図6】電気的構成を示すブロック図
【図7】本発明の他の実施例を示し、建物の影を表示し
た表示装置の画面の正面図
【図8】図7とは異なる状態で示した表示装置の画面の
正面図
【図9】建物の影のエリアを計算する一例を説明するた
めの図
【図10】建物の影となる部分の判定法の一例を示す図
【図11】建物の壁面の影の濃淡を表した図
【図12】遠方の建物の窓枠の省略形態の変形例を示す
【符号の説明】 2は地図データ記憶装置(地図データ記憶手段)、3は
位置検出装置、4は表示装置(表示手段)、12は制御
装置である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−268593(JP,A) 特開 平9−244003(JP,A) 特開 平11−65428(JP,A) 特開 平9−318381(JP,A) 特開2000−242166(JP,A) 特開 平11−305658(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01C 21/00 G08G 1/0969 G09B 29/00

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両用ナビゲーション装置に適用される
    ものであって、地図データ記憶手段に記憶された地図デ
    ータに基づいて、表示手段に道路、建造物などを3次元
    的に表示する地図表示装置において、 前記建造物を建物種別に分類し、各建物種別毎に前記建
    造物の壁面装飾と壁面色とを対応付けてなる対応データ
    および当該対応データにおける各壁面装飾に対応付けら
    れた窓枠の形状データを格納するメモリ部を有し、 前記表示手段に3次元地図を表示する際に、前記メモリ
    部に格納した前記対応データおよび前記形状データに基
    づき決定される壁面色および壁面装飾を壁面に施した建
    造物を前記表示手段に3次元的に複数同時に 表示するこ
    とを特徴とする地図表示装置。
  2. 【請求項2】 前記建物種別は、公共施設、学校、病
    院、交通施設、飲食店、店舗、大型店舗、レジャー施
    設、宿泊施設、金融機関、事務所、工場、雑居ビル、集
    合住宅、個人住宅、および、不明に分類され、これら1
    6種に分類された建造物のそれぞれに対して前記対応デ
    ータおよび前記形状データが前記メモリに格納される
    とを特徴とする請求項1記載の地図表示装置。
  3. 【請求項3】 夜間には、前記窓枠を昼間のときと色を
    異ならせて表示することを特徴とする請求項1または2
    記載の地図表示装置。
  4. 【請求項4】 前記建造物に付す修飾は、到着目的の建
    造物に他の建造物と異なる特定の修飾を付すことである
    ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の
    地図表示装置。
  5. 【請求項5】 遠方の建造物については、修飾を付さな
    いこと、または簡略化した修飾を付すことを特徴とする
    請求項1ないし4のいずれかに記載の地図表示装置。
  6. 【請求項6】 所定位置より後方の建造物は、前方の景
    観を遮らないように前方視認可能な可視表示形態にて表
    示することを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに
    記載の地図表示装置。
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