JP3249590B2 - 二輪車用シート - Google Patents

二輪車用シート

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JP3249590B2 JP24139592A JP24139592A JP3249590B2 JP 3249590 B2 JP3249590 B2 JP 3249590B2 JP 24139592 A JP24139592 A JP 24139592A JP 24139592 A JP24139592 A JP 24139592A JP 3249590 B2 JP3249590 B2 JP 3249590B2
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雅彦 渡辺
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は二輪車用シートに係り、
特に樹脂製のボトムプレートを用いて表皮材との接合強
度を高めた二輪車用シートに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、二輪車用シートはボトムプレー
ト上にクッション材を載置して表皮材で被覆して形成さ
れている。そして表皮材は、その端末をボトムプレート
と端末処理をしている。この端末処理としては、例えば
表皮材の下縁とボトムプレートとを釘或はタッカー等の
別物を用いて結合したり、切り起こし爪に表皮材の下縁
を引っ掛けたりする技術(例えば実公昭61−2350
1号公報),シート表皮の端末部に芯材を縫着等して剛
性部を形成し、これをボトムプレートの垂下片に形成し
た複数の係止爪に嵌入し、止着する技術(例えば実公昭
57−10947号公報),ボトムプレートに孔等を形
成し、この孔と係脱可能なファスナを備えた表皮部材,
或は止め具を用いてボトムプレートと表皮材を取着する
技術(実開昭59−149581号公報)等が提案され
ている。またボトムプレートと表皮材端末との間の接合
を、接着剤によって接合する技術も提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記いずれの技術にお
いても、予めボトムプレートに孔等の細工が必要である
という不都合がある。また釘或はタッカー等の別物で表
皮材とボトムプレートとを一体に取着する技術では、表
皮材とボトムプレートとを分別してリサイクル処理を施
すときに、釘或はタッカー等を分別することが困難にな
るという不都合がある。さらに、ボトムプレートに切り
起こし爪を形成して表皮材を引っ掛ける技術や、シート
表皮の端末部に芯材を縫着等して剛性部を形成し、これ
をボトムプレートの垂下片に形成した複数の係止爪に嵌
入し、止着する技術では、表皮材とボトムプレートとの
接合強度が弱くなってしまうという不都合がある。
【0004】また表皮材とボトムプレートを接着剤で一
体に接合する技術では、接着剤の塗布工程が必要である
だけでなく表皮材とボトムプレートとを分別することが
困難である。
【0005】本発明の目的は、ボトムプレートと表皮材
との接合強度を高めると共に、リサイクル処理のために
ボトムプレートと表皮材との分別が容易な二輪車用シー
トを提供することにある。
【0006】本発明の他の目的は、ボトムプレートと表
皮材を接合するときの作業性が良好で、意匠性の高い二
輪車用シートを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る二輪車用シ
ートは、樹脂製のボトムプレートの上にクッション材を
載置して裏基布付表皮材によって被覆してなる二輪車用
シートにおいて、前記ボトムプレートと前記表皮材とを
当接し、該ボトムプレートと表皮材の端末部とを、所定
間隔を置いて形成された任意の形状の融着部として、超
音波によって融着した構成とする。
【0008】本発明に係る二輪車用シートは、樹脂製の
ボトムプレートの上にクッション材を載置して裏基布付
表皮材によって被覆してなる二輪車用シートにおいて、
前記ボトムプレートはポリプロピレンから形成し、前記
裏基布付表皮材は表皮面がオレフィン系の熱可塑性エラ
ストマー、裏基布はポリプロピレン系のものを重合した
ものから構成し、前記表皮材の端末部と前記ボトムプレ
ートとを当接し、ボトムプレートと表皮材の端末部とを
超音波によって融着した構成とする。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。なお、以下に説明する部材,配置等は本発明を
限定するものでなく、本発明の趣旨の範囲内で種々改変
することができるものである。
【0010】図1乃至図3は本発明の第1実施例を示し
たもので、図1は二輪車用シートの斜視図、図2は図1
の要部断面図、図3は図2の融着状態の説明図である。
本例の二輪車用シートSはダブルシートの例を示すもの
であり、樹脂製のボトムプレート10と、クッション材
20と、裏基布付表皮材30とから構成されており、樹
脂製のボトムプレート10の上にクッション材20を載
置して裏基布付表皮材30によって被覆してなる。
【0011】本例のボトムプレート10はポリプロピレ
ン(PP)からなる成形品であり、また裏基布付表皮材
30は、表皮面31が熱可塑性エラストマー(TPE,
特にオレフィン系のエラストマー)等で、裏基布32は
PP系のものを重合したものを用いている。
【0012】この裏基布32については、糸の剛性が高
いほどアンカー効果による接合強度は向上するが、逆に
ボトムプレート10と裏基布付表皮材30との融着性に
悪影響を及ぼす。また、二輪車シート表皮としての、風
合い(感触)や成形性にも影響を及ぼす為、裏基布32
の種類については、注意が必要になる。そこで、本例の
PP系の裏基布32は、織り方としては両面メリヤスで
20番乃至40番、密度が26w以上のものを用いると
好適である。
【0013】そして、裏基布付表皮材30の端末部33
とボトムプレート10とを当接し、超音波によって融着
する。本例における超音波による融着は、図2及び図3
で示すように、直径8mmの外周部41と直径6mmの
内周部42からなる融着部40が形成されて接合できる
ように、ウエルダーバー43を1mmの幅の任意の形状
の一例としての円形のものを用いている。そして本例の
融着部40は30mmピッチで等間隔で融着している。
また成形条件としては、3Aの容量で3秒間ホーン(図
示せず)を押して超音波融着したものである。このよう
にすると、融着部40で、熱可塑性エラストマー(特に
オレフィン系)からなる表皮面31と、PP系の裏基布
32と、PPからなるボトムプレート10が互いに入り
込み、含浸した状態で融着して接合して、接合強度が高
いものとなる。なお超音波のホーン等の構成は従来公知
のものを用いるものである。
【0014】また本例のような構成にすると、表皮面3
1と、裏基布32と、PP製ボトムプレート10とがオ
レフィン系の同系列の材料のために、リサイクル処理に
対し分別が容易となり、リサイクル性が高いものとな
る。
【0015】さらに上記実施例では、裏基布付表皮材3
0を構成する表皮面31をオレフィン系の熱可塑性エラ
ストマー,裏基布32をPP系のものとしたが、裏基布
付表皮材30の端末部33だけにオレフィン系の熱可塑
性エラストマー及びPP系の裏基布32を使用して、座
面部は塩化ビニル樹脂(PVC)レザーとして構成し、
分別時には、塩化ビニル樹脂(PVC)レザーからなる
座面部のみを分離するように構成することも可能であ
る。なお裏基布付表皮材30の端末部33の全周をボト
ムプレート10と融着することによって、シート内部へ
の水の浸入を防止することができる。
【0016】上記実施例における接合強度、いわゆるア
ンカー効果については、図9のグラフ図で示されるよう
に、雰囲気温度と接合強度において、オレフィン系エラ
ストマーを用いた例が一番強い。なお図9はボトムプレ
ート10と表皮材の雰囲気温度における接合強度を示す
グラフ図である。
【0017】図4及び図5は本発明の第2実施例であ
り、図4は図2と同様な要部断面図、図5は図4の融着
状態の説明図である。本例では、裏基布付表皮材30の
端末部33に帯状の別物であるスフ織物(綿)34を止
着した実施例を示すものである。なお本例において、前
記実施例と同一構成には同一符号を付してその説明を省
略する。
【0018】本例の裏基布付表皮材30は、表皮面31
が塩化ビニル樹脂(PVC)レザーで、PPからなるボ
トムプレート10とは融着しにくい材料を用いている。
本例においては、図5で示すように、スフ織物34の網
目にPPからなるボトムプレート10が入り込み、含浸
した状態で融着して接合しているので、スフ織物34が
アンカー効果として働き、接合する。
【0019】本例における融着部40は前記実施例と同
様であるが、成形条件は、3Aの容量で2秒間ホーンを
押したものである。なお、本例では帯状のスフ織物
(綿)34を用いた例を示したが、帯状の別物はナイロ
ン系,PP系であってもよく、PP系の場合には、前記
したように接合が強固となると共に、リサイクル性に優
れたものとなる。
【0020】なお本例における接合強度、いわゆるアン
カー効果については、図9のグラフ図で示されるよう
に、雰囲気温度と接合強度において、PVCレザーであ
っても、従来のタッカー止めより接合強度が高いもので
ある。
【0021】図6は本発明の第3実施例を示す概略斜視
図であり、本例ではファミリー系シートのシングルシー
トの例を示すものである。本例では、融着部40を一定
の規則性をもって形成したものであり、前記実施例のよ
うに、幅1mmの円形幅の融着部40とする他に、ウエ
ルダーバー43(融着端子)の形状を任意に設定するこ
とによって、端末接合強度が向上する上、ファミリー系
シートのメットインタイプでは、シートを開閉する際、
端末部33に視覚的美感をおこさせることもでき、意匠
性が向上する。
【0022】図7及び図8は本発明の第4実施例であ
り、図7は図6と同様な概略斜視図、図8は図7の融着
を示す説明図である。本例では、裏基布表皮材30の裏
基布32に、色物を使用した例を示すものであり、本例
のようにすれば、融着部40における色彩Bと、非融着
部である色彩Aとが異なる彩色のツートーン模様にな
り、且つウエルダーバー43にデザイン性を付加させれ
ば、意匠性に富むシートを得ることができる。
【0023】
【発明の効果】本発明は、樹脂製のボトムプレートと裏
基布付表皮材とを当接し、該ボトムプレートと表皮材の
端末部とを超音波によって融着したので、裏基布がボト
ムプレートの樹脂内部に入り込み、換言すれば基布に樹
脂が含浸した状態となり、高い接合強度が得られる(即
ちアンカー効果を高くできる)。また超音波によって接
合するために、超音波接合におけるウエルダーバー(融
着端子)の形状を任意に設定でき、二輪車用シートを開
けた状態において端末部に視覚的美観をおこさせること
ができ、意匠性の高い二輪車用シートを提供できる。
【0024】また超音波で表皮材とボトムプレートとを
接合するため、残存タッカー等がなく、困難な分別工程
を削除できるので、リサイクルが容易となる。さらに端
末部を全周融着すれば、シート内部への水の浸入を防止
して、防水性を良好にすることができる。その上、端末
部の融着作業に強い力を必要とせず、また、一度に広い
範囲を融着可能な為、工数の大幅な削減が可能であり、
作業性が向上する。
【0025】さらに、ボトムプレートはポリプロピレン
から形成し、裏基布付表皮材は表皮面がオレフィン系の
熱可塑性エラストマー、裏基布はポリプロピレン系のも
のを重合したものから構成し、表皮材の端末部とボトム
プレートとを当接し、ボトムプレートと表皮材の端末部
とを超音波によって融着しているので、表皮面と、裏基
布と、PP製ボトムプレートとがオレフィン系の同系列
の材料のために、リサイクル処理に対し分別が容易とな
り、リサイクル性が高いものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示したもので、二輪車用
シートの斜視図である。
【図2】図1の要部断面図である。
【図3】図2の融着状態の説明図である。
【図4】第2実施例を示す図2と同様な要部断面図であ
る。
【図5】図4の融着状態の説明図である。
【図6】第3実施例を示す概略斜視図である。
【図7】第4実施例を示す図6と同様な概略斜視図であ
る。
【図8】図7の融着を示す説明図である。
【図9】ボトムプレートと表皮材の接合強度を示すグラ
フ図である。
【符号の説明】
10 ボトムプレート 20 クッション材 30 裏基布付表皮材 31 表皮面 32 裏基布 33 端末部 34 別物(スフ織物) 40 融着部 43 ウエルダーバー S 二輪車用シート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高堀 恭雄 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式 会社本田技術研究所内 (56)参考文献 特開 昭59−218185(JP,A) 実開 昭57−46080(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62J 1/12

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂製のボトムプレートの上にクッショ
    ン材を載置して裏基布付表皮材によって被覆してなる二
    輪車用シートにおいて、前記ボトムプレートと前記表皮
    材とを当接し、該ボトムプレートと表皮材の端末部と
    を、所定間隔を置いて形成された任意の形状の融着部と
    して、超音波によって融着したことを特徴とする二輪車
    用シート。
  2. 【請求項2】 樹脂製のボトムプレートの上にクッショ
    ン材を載置して裏基布付表皮材によって被覆してなる二
    輪車用シートにおいて、前記ボトムプレートはポリプロ
    ピレンから形成し、前記裏基布付表皮材は表皮面がオレ
    フィン系の熱可塑性エラストマー、裏基布はポリプロピ
    レン系のものを重合したものから構成し、前記表皮材の
    端末部と前記ボトムプレートとを当接し、ボトムプレー
    トと表皮材の端末部とを超音波によって融着したことを
    特徴とする二輪車用シート。
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