JP3248768B2 - スピロピラン化合物及びフォトクロミック材 - Google Patents

スピロピラン化合物及びフォトクロミック材

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JP3248768B2
JP3248768B2 JP00090493A JP90493A JP3248768B2 JP 3248768 B2 JP3248768 B2 JP 3248768B2 JP 00090493 A JP00090493 A JP 00090493A JP 90493 A JP90493 A JP 90493A JP 3248768 B2 JP3248768 B2 JP 3248768B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、太陽光もしくは水銀灯
の光のような紫外線を含む光で無色から着色もしくは濃
色した形態に変化し、その変化が可逆的で優れた耐久性
を示す新規なスピロピラン化合物に関する。
【0002】
【従来の技術】フォトクロミズムとは、ここ数年来注目
をひいてきた現象であって、ある化合物に太陽光あるい
は水銀灯の光のような紫外線を含む光を照射すると速や
かに色が変わり、光の照射をやめて暗所におくと元の色
にもどる可逆作用のことである。
【0003】この性質を有する化合物は、フォトクロミ
ック化合物と呼ばれ従来から色々な化合物が合成されて
きたが、その構造には特別な共通の骨格は認められな
い。
【0004】特開平3−11075号公報には、ベンゾ
ピラン環やナフトピラン環の2位の位置にビシクロ
〔3.3.1〕9−ノニリデン基が結合したスピロピラ
ン化合物が記載されている。これらのスピロピラン化合
物は、常温またはそれよりも幾分高い温度領域(10〜
40℃)において、紫外線の照射により無色から黄〜オ
レンジ色に発色し、また、発色した状態から無色の状態
へ短時間で戻り、優れたフォトクロミック性を有する化
合物である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、スピロ
ピラン化合物のフォトクロミック性をさらに向上させる
こと、および優れたフォトクロミック性を有するスピロ
ピラン化合物を収率よく合成することについてさらに研
究を重ねた。その結果、上記したスピロピラン化合物の
ベンゾピラン環やナフトピラン環の2位の位置に2−ビ
シクロ〔3.3.1〕9−ノネニリデン基が結合した構
造とすることによって、発色濃度が向上し、しかも合成
収率が向上することを見出し、本発明を提案するに至っ
た。
【0006】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、一般式
(I)
【0007】
【化4】
【0008】〔但し、
【0009】
【化5】
【0010】は、置換若しくは非置換の2−ビシクロ
〔3.3.1〕9−ノネニリデン基であり、
【0011】
【化6】
【0012】は、置換若しくは非置換の芳香族炭化水素
基又は置換若しくは非置換の不飽和複素環基であり、R
1及びR2は、夫々、同種又は異種の水素原子、アルキル
基、アラルキル基、アリール基又は置換アミノ基であ
る。〕で示されるスピロピラン化合物である。
【0013】上記一般式〔I〕中、
【0014】
【化7】
【0015】で示される基は、2−ビシクロ〔3.3.
1〕9−ノネニリデン基
【0016】
【化8】
【0017】もしくは置換基で置換された2−ビシクロ
〔3.3.1〕9−ノネニリデン基を表す。その置換基
の具体例としては、例えば、ヒドロキシ基;メチルアミ
ノ基、ジエチルアミノ基等の置換アミノ基;メトキシ
基、エトキシ基、tert−ブトキシ基等の炭素数1〜
4のアルコキシ基;ベンジルオキシ基等の炭素数7〜1
5のアラルコキシ基;フェノキシ基、1−ナフトキシ基
等の炭素数6〜14のアリールオキシ基;メチル基、エ
チル基、t−ブチル基等の炭素数1〜4の低級アルキル
基;フッ素、塩素、シュウ素等のハロゲン原子;シアノ
基;カルボキシル基;エトキシカルボニル基等の炭素数
2〜10のアルコキシカルボニル基;トリフルオロメチ
ル基等の炭素数1または2のハロゲン置換アルキル基;
ニトロ基;フェニル基、トリル基等のアリール基;ベン
ジル基、フェニルエチル基、フェニルプロピル基等のア
ラルキル基等が挙げられ、また、これらの置換基は1置
換体として含まれるもののみならず、2置換以上の複数
個の置換基を有する多置換体として含まれてもよく、さ
らには多置換体における置換基は同種であっても異種で
あっても何ら支障はなく、置換基の位置については目的
あるいは用途に応じて変えられる。
【0018】前記一般式(I)中、
【0019】
【化9】
【0020】で示される基は、置換若しくは非置換の芳
香族炭化水素基又は置換若しくは非置換の不飽和複素環
基である。芳香族炭化水素基をより具体的に例示する
と、ベンゼン環、ナフタレン環、フェナントレン環、ア
ントラセン環などのベンゼン環1個もしくは2〜4個の
縮合環、または、これらにアルキル基が置換したトルエ
ン、キシレン等の炭素数6〜14の芳香族炭化水素環か
ら誘導される2価の基を挙げることができる。また、上
記の芳香族炭化水素基にアルコキシ基、水酸基、ニトロ
基、シアノ基、トリフルオロメチル基、置換アミノ基、
ハロゲン原子、または、チェニル基、フリル基若しくは
ピロリル基等の複素環基が1個または2個以上置換した
置換芳香族炭化水素基を挙げることができる。また、
【0021】
【化10】
【0022】で示される上記の不飽和複素環基として
は、酸素、イオウ、窒素原子を含む5員環、6員環また
はこれらにベンゼン環が縮合した炭素数4〜10の複素
環基を挙げることができる。具体的には、ピリジン環、
キノリン環、ピロリン環等の含窒素複素環;フラン環お
よびベンゾフラン環等の含酸素複素環;チオフェン環お
よびベンゾチオフェン環等の含イオウ複素環から誘導さ
れる2価の基を挙げることができる。さらに、これらの
不飽和複素環基に、前記した芳香族炭化水素基の説明で
述べた置換基が置換した置換不飽和複素環基も、本発明
において何ら制限なく採用される。
【0023】さらに、前記一般式(I)中、R1及びR2
で示される基は、夫々、同種又は異種の水素原子、アル
キル基、アラルキル基、アリール基、又は置換アミノ基
である。上記のアルキル基は、特に限定されないが、一
般には炭素数1〜20、好ましくは1〜6のアルキル基
が好適に使用される。アラルキル基のアルキル基は、一
般に炭素数1〜10、好ましくは1〜4のものが好適で
ある。これらアルキル基およびアラルキル基をより具体
的に例示すると、メチル基、エチル基、プロピル基、ブ
チル基、ベンジル基、フェニルエチル基、フェニルプロ
ピル基、フェニルブチル基等である。また、アリール基
としては、炭素数6〜10のものが好適であり、例え
ば、フェニル基、トリル基、キシリル基、ナフチル基等
が好適である。
【0024】さらに、前記一般式〔I〕中、R1及びR2
で示される置換アミノ基は、一般式
【0025】
【化11】
【0026】または、
【0027】
【化12】
【0028】で示される。ここでR3、R4で示される基
は、R3とR4の内いずれか一方が水素原子で他はアルキ
ル基であるか、又は、それぞれ同一又は異なったアルキ
ル基を示す。該アルキル基としては、特に限定されない
が、具体的には、上記したアルキル基の例と同様な基を
採用することができる。さらに、R5は、テトラメチレ
ン基、ペンタメチレン基などの炭素数3〜6のアルキレ
ン基; −CH2O(CH23− などの炭素数3〜6のオキシ
アルキレン基;−CH2SCH2CH2−、−CH2S(C
23−、−CH2CH2SCH2CH2−などの炭素数3
〜6のチオアルキレン基; などの炭素数3〜6のアゾアルキレン基等が好適に採用
される。
【0029】本発明において好適なスピロピラン化合物
を具体的に例示すれば、次のような化合物を挙げること
ができる。
【0030】1)スピロ(2ービシクロ(3.3.1)
ノネン−9,2′−(2H)ベンゾ(h)クロメン) 2)スピロ(2ービシクロ(3.3.1)ノネン−9,
2′−(2H)ベンゾ(f)クロメン) 3)4′ーメチルスピロ(2ービシクロ(3.3.1)
ノネン−9,2′−(2H)ベンゾ(f)クロメン) 4)3′ーメチルスピロ(2ービシクロ(3.3.1)
ノネン−9、2′−(2H)ベンゾ(f)クロメン) 5)4′−ピロリジノスピロ(2−ビシクロ(3.3.
1)ノネン−9,2′−(2H)ベンゾクロメン) 6)7′−エチル−5′−メトキシ−4′−モルホリノ
スピロ(2−ビシクロ(3.3.1)ノネン−9,2′
−(2H)ベンゾクロメン) 7)4′−ジエチルアミノ−5−ジメチルアミノスピロ
(2−ビシクロ(3.3.1)ノネン−9,2′−(2
H)ベンゾ(f)クロメン) 8)5′−クロロ−4′−(1,3−チアゾリノ)−7
−メトキシスピロ(2−ビシクロ(3.3.1)ノネン
−9,2′−(2H)ベンゾ(f)クロメン) 9)4′−(4−メチルピペラジノ)スピロ(2−ビシ
クロ(3.3.1)ノネン−9,2′−(2H)イソキ
ノ(3,4−e)ピラン) 10)5,8,8−トリメチルスピロ(2−ビシクロ
(3.3.1)ノネン−9,2′−(2H)ピリド
(3,2−e)ピラン) 11)8′−シアノスピロ(2−ビシクロ(3.3.
1)ノネン−9,2′−(2H)クロメン) 12)7′−フェニルスピロ(2−ビシクロ(3.3.
1)ノネン−9,2′−(2H)ベンゾ(h)クロメ
ン) 13)7′−フェニル−5−クロロスピロ(2−ビシク
ロ(3.3.1)ノネン−9,2′−(2H)クロメ
ン) 14)スピロ(2−ビシクロ(3.3.1)ノネン−
9,2′−(2H)ピリド(6,5−b)クロメン) 15)5,7,7−トリメチルスピロ(2−ビシクロ
(3.3.1)ノネン−9,2′−(2H)ジベンゾ
(f,h)クロメン) 16)10′−エトキシ−5,7,7−トリメチル−
7′−ニトロスピロ(2−ビシクロ(3.3.1)ノネ
ン−9,2′−(2H)ベンゾ(h)クロメン) 17)5,7,7−トリメチル−7′−トリフルオロメ
チル−10′−ペンチルスピロ(2−ビシクロ(3.
3.1)ノネン−9,2′−(2H)ベンゾ(h)クロ
メン) 18)5,8′−ジフェニルスピロ(2−ビシクロ
(3.3.1)ノネン−9,2′−(2H)ベンゾ
(f)クロメン) 19)7ーチエニルスピロ(2ービシクロ(3.3.
1)ノネン−9,2′−(2H)チエニルベンゾ(h)
クロメン) 20)5ートリフルオロメチルー10′−n−プロポキ
シスピロ(2−ビシクロ(3.3.1)ノネン−9,
2′−(2H)ピリド(2,3−h)クロメン) 21)5−シアノ−7′−フラニルスピロ(2ービシク
ロ(3.3.1)ノネン−9,2′−(2H)(ベンゾ
(h))クロメン) 22)5−ブチル−7−フルオロ−6′−ブロモ−8′
−ヒドロキシスピロ(2−ビシクロ(3.3.1)ノネ
ン−9,2′−(2H)ベンゾ(f)クロメン) 23)7′−ジメチルアミノ−5−ベンジルスピロ(2
ービシクロ(3.3.1)ノネン−9,2′−(2H)
ベンゾ(h)クロメン) 24)5−エチル−8−エトキシスピロ(2−ビシクロ
(3.3.1)ノネン−9,2′−(2H)(ベンゾ
(b)チエノ(3,2−e)ピラン) 25)スピロ(2−ビシクロ(3.3.1)ノネン −
9,2′−(2H)メチルピロロ(3,2−e)ピラ
ン) 26)4′−ベンジルスピロ(2−ビシクロ(3.3.
1)ノネン−9,2′−(2H)キノ(4,3−e)ピ
ラン) 27)8′−シアノ−4′−n−ブチルスピロ(2−ビ
シクロ(3.3.1)ノネン−9,2′−(2H)クロ
メン) 28)4′−フェニルスピロ(2−ビシクロ(3.3.
1)ノネン−9,2′−(2H)ピリド(3,2−e)
ピラン) 29)3′−n−プロピルスピロ(2−ビシクロ(3.
3.1)ノネン−9,2′−(2H)ベンゾ(f)クロ
メン) 30)3′−(2−フェニルエチル)スピロ(2−ビシ
クロ(3.3.1)ノネン−9,2′−(2H)ベンゾ
(f)クロメン) 本発明の上記した一般式(I)で示される化合物は、一
般に常温常圧で無色、あるいは淡黄色の固体または粘稠
な液体として存在し、次の(イ)〜(ハ)のような手段
で確認できる。 (イ)プロトン核磁気共鳴スペクトル(H1−NMR)
を 測定することにより、分子中に存在するプロトンの
種類と個数を知ることができる。すなわち、δ7〜8.
5ppm付近にアロマティックなプロトンに基づくピー
ク、δ1.2〜2.5ppm付近および5.3〜5.7
ppm付近に2−ビシクロ〔3.3.1〕9−ノネニリ
デン基に由来するプロトンに基づく幅広いピーク、
1、R2が水素原子であるときにはδ5.5〜7.0p
pm付近にアルケンのプロトンに基づくピークが現れ
る。また、それぞれのδピーク強度を相対的に比較する
ことにより、それぞれの結合基のプロトンの個数を知る
ことができる。
【0031】(ロ)元素分析によって炭素、水素、窒
素、イオウ、ハロゲンの各重量%を求めることができ
る。さらに、認知された各元素の重量%の和を100か
ら減ずることにより、酸素の重量%を算出することがで
きる。従って、相当する生成物の組成を決定することが
できる。
【0032】(ハ)13C−核磁気共鳴スペクトル(13
−NMR)を測定することにより、分子中に存在する炭
素の種類を知ることができる。δ27〜52ppm付近
に2−ビシクロ〔3.3.1〕9−ノネニリデン基の炭
素に由来するピーク、R1およびR2がアルキル基である
場合にはδ15〜35ppm付近にアルキル基の炭素に
基づくピーク、δ110〜150ppm付近に芳香族炭
化水素基又は不飽和複素環基の炭素に基づくピークが現
われる。
【0033】本発明の一般式(I)で示される化合物の
製造方法は、特に限定されず如何なる合成法によって得
ても良い。一般に好適に採用される代表的な方法を以下
に説明する。
【0034】下記の一般式(II)
【0035】
【化13】
【0036】(式中、
【0037】
【化14】
【0038】は、一般式(I)と同様である。)で示さ
れる化合物と一般式(III)
【0039】
【化15】
【0040】(式中、
【0041】
【化16】
【0042】は、置換若しくは非置換の2−ビシクロ
〔3.3.1〕9−ノネニリデン基である。)で示され
る化合物とを第1アミン又は第2アミンの存在下に反応
させることによって、前記一般式(I)中のR又はR
2が水素原子又は置換アミノ基であり、少なくとも一方
は置換アミノ基である化合物を得ることができる。
【0043】上記一般式(II)で示される化合物と一般
式(III)で示される化合物との反応は、次のようにし
て行われる。これらの2種の混合物の反応比率は、広い
範囲から採用されるが、一般には1:10〜10:1
(モル比)の範囲から選択される。反応温度は、通常0
〜200℃が好ましく、溶媒としては、極性非プロトン
溶媒、例えば、N−メチルピロリドン、ジメチルホルム
アミド、トルエン、ベンゼン、テトラヒドロフラン等が
使用される。この反応に於いては、N−エチルアミン、
N−プロピルアミン等の第1アミン又はピロリジン、ピ
ペリジン、モルホリン等の第2アミンに代表される縮合
剤が一般式(II)で示される化合物1モルに対して通常
0.1〜10モルの範囲で使用され、反応中生成する水
を取り除くことによって反応を完結させることができ
る。水を取り除く方法としては、ディーン−スタークの
装置を使って、水を反応系外へ取り除く方法と、反応系
内に塩化カルシウム、酸化カルシウム、塩化亜鉛等の脱
水剤を添加しておき、これらの脱水剤によって系内に生
じる水を取り除く方法があり、いずれの方法を採用して
もよい。
【0044】この反応により下記式(IV)
【0045】
【化17】
【0046】〔但し、
【0047】
【化18】
【0048】及び
【0049】
【化19】
【0050】は、一般式(I)と同様である。〕で示さ
れるクロマノン化合物が得られる。そして、さらに上記
の反応を続けると前記一般式(I)に於いて、R1又は
2の少くとも一方が置換アミノ基である下記式(V)
【0051】
【化20】
【0052】〔但し、
【0053】
【化21】
【0054】及び
【0055】
【化22】
【0056】は、一般式(I)と同じであり、R1及び
2は、夫々、同種又は異種の水素原子又は置換アミノ
基であり、少くとも一方は置換アミノ基である。〕で示
される化合物が得られる。
【0057】前記一般式(I)に於いて、R1及びR2
いずれもが水素原子である化合物は、上記(IV)で示さ
れるクロマノン化合物を水素化ホウ素ナトリウムや水素
化リチウムアルミニウムなどの還元剤と反応させて、下
記式
【0058】
【化23】
【0059】〔但し、
【0060】
【化24】
【0061】及び
【0062】
【化25】
【0063】は、一般式(I)と同じである。〕で示さ
れるクロマノール化合物を得て、次いで、無水硫酸銅な
どの脱水剤を用いて脱水することにより下記式
【0064】
【化26】
【0065】〔但し、
【0066】
【化27】
【0067】及び
【0068】
【化28】
【0069】は、一般式(I)と同様である。〕で示さ
れる化合物が得られる。
【0070】前記一般式(I)に於いて、R1がアルキ
ル基、アラルキル基、アリール基である化合物は、上記
式(IV)で示されるクロマノン化合物をハロゲン化アル
キルマグネシウムやアルキルリチウムなどの有機金属化
合物と反応させて、下記式
【0071】
【化29】
【0072】〔但し、
【0073】
【化30】
【0074】及び
【0075】
【化31】
【0076】は、一般式(I)と同様であり、R1は、
アルキル基、アラルキル基、アリール基である。〕で示
されるクロマノール化合物を得て、次いで、無水硫酸銅
などの脱水剤を用いて脱水することにより、下記式
【0077】
【化32】
【0078】〔但し、
【0079】
【化33】
【0080】及び
【0081】
【化34】
【0082】は、一般式(I)と同様であり、R1は、
アルキル基、アラルキル基、アリール基である。〕で示
される化合物が得られる。
【0083】また、前記一般式(I)に於いて、R2
アルキル基、アラルキル基、アリール基である化合物
は、上記(IV)で示される化合物をハロゲン化アルキ
ル、ハロゲン化アリール、ハロゲン化アラルキルと反応
させて、下記式(VI)
【0084】
【化35】
【0085】〔但し、
【0086】
【化36】
【0087】及び
【0088】
【化37】
【0089】は、一般式(I)と同様であり、R2は、
アルキル基、アラルキル基、アリール基である。〕で示
されるクロマノン化合物を得て、前記したのと同様に還
元剤で還元し、さらに脱水剤を用いて脱水することによ
り、下記式
【0090】
【化38】
【0091】〔但し、
【0092】
【化39】
【0093】及び
【0094】
【化40】
【0095】は、一般式(I)と同様であり、Rは、
アルキル基、アラルキル基、アリール基である。〕で示
される化合物が得られる。さらに、上記(VI)で示され
るクロマノン化合物を前記としたのと同様にハロゲン化
アルキルマグネシウムなどの有機金属化合物と反応さ
せ、次いで脱水剤を用いて脱水することにより、下記式
【0096】
【化41】
【0097】〔但し、
【0098】
【化42】
【0099】及び
【0100】
【化43】
【0101】は一般式(I)と同様であり、R1及びR2
は、夫々同種又は異種のアルキル基、アラルキル基、ア
リール基である。〕で示される化合物が得られる。
【0102】本発明の上記一般式(I)で示されるスピ
ロピラン化合物は、トルエン、クロロホルム、テトラヒ
ドロフラン等の一般の有機溶媒に良く溶ける。このよう
な溶媒に一般式(I)で示されるスピロピラン化合物を
溶かしたとき、一般に溶液はほぼ無色透明であり、太陽
光あるいは紫外線を照射すると発色あるいは濃色にすみ
やかに変化し、光を遮断すると速やかに元の無色にもど
る良好な可逆的なフォトクロミック作用を呈する。この
ような一般式(I)の化合物におけるフォトクロミック
作用は、高分子固体マトリックス中でも起こり、可逆ス
ピードは秒のオーダーで起こる。かかる対象となる高分
子マトリックスとしては、本発明の一般式(I)で示さ
れるスピロピラン化合物が均一に分散するものであれば
よく、光学的に好ましくは、例えばポリアクリル酸メチ
ル、ポリアクリル酸エチル、ポリメタクリル酸メチル、
ポリメタクリル酸エチル、ポリスチレン、ポリアクリロ
ニトリル、ポリビニルアルコール、ポリアクリルアミ
ド、ポリ(2−ヒドロキシエチルメタクリレート)、ポ
リジメチルシロキサン、ポリカーボネート、ポリ(アリ
ルジグリコールカーボネート)などのポリマー、あるい
はこれらのポリマーを形成するモノマー相互または該モ
ノマーと他のモノマーとを共重合してなるポリマーなど
が好適に用いられる。
【0103】本発明のスピロピラン化合物はフォトクロ
ミック材として広範囲に利用でき、例えば、銀塩感光材
に代る各種の記憶材料、複写材料、印刷用感光体、陰極
線管用記録材料、レーザー用感光材料、ホログラフィー
用感光材料などの種々の記録材料として利用できる。そ
の他、本発明のスピロピラン化合物を用いたフォトクロ
ミック材は、フォトクロミックレンズ材料、光学フィル
ター材料、ディスプレイ材料、光量計、装飾などの材料
としても利用できる。例えば、フォトクロミックレンズ
に使用する場合には、均一な調光性能が得られる方法で
あれば特に制限がなく、具体的に例示するならば、本発
明のフォトクロミック材を均一に分散してなるポリマー
フィルムをレンズ中にサンドウィッチする方法、あるい
は、この化合物を、例えばシリコーンオイル中に溶解し
て150〜200℃で10〜60分かけてレンズ表面に
含浸させ、さらにその表面を硬化性物質で被覆し、フォ
トクロミックレンズにする方法などがある。さらに、上
記ポリマーフィルムをレンズ表面に塗布し、その表面を
硬化性物質で被覆し、フォトクロミックレンズにする方
法なども考えられる。
【0104】このようなフォトクロミックレンズに使用
する場合、常温付近で太陽光によって濃く発色するフォ
トクロミック材が好ましい。このようなフォトクロミッ
クレンズに好ましい化合物は、前記一般式(I)中、
【0105】
【化44】
【0106】が、ナフタレン環、フェナントレン環、ピ
リジン環およびキノリン環から誘導される2価の基であ
る化合物である。就中、R1及びR2がともに水素原子で
ある化合物は特に濃く発色し、しかも退色速度が早いと
いう特長を有する。
【0107】また、前記した一般式(I)中のR1又は
2の各置換基を選択することにより、一般式(I)の
化合物の退色速度を変えることができる。例えば、R1
及びR2がアルキル基の場合、恐らく、その発色状態の
トランス型をとりにくくなる為だと思われるが、早い退
色速度が得られる。又、R1が置換アミノ基の場合は、
発色状態のトランス型が共鳴によって安定化され、濃い
発色濃度が得られる反面、退色速度が少し遅くなるとい
う傾向がある。これらのR1及びR2の各置換基は、目的
に応じて任意に選択することができる。
【0108】
【発明の効果】本発明のスピロピラン化合物は、ベンゾ
ピラン環やナフトピラン環の2位の位置に2−ビシクロ
〔3.3.1〕9−ノネニリデン基が結合しているため
に、従来の化合物よりも濃く発色する。また、本発明の
スピロピラン化合物を合成する場合にも、従来の化合物
よりも収率が向上するために、製造面でも有利である。
【0109】
【実施例】以下、実施例によって本発明をさらに詳細に
説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるもの
ではない。
【0110】実施例1 1−ヒドロキシ−2−アセトナフトン10g(0.05
4mol)と2−ビシクロ〔3.3.1〕ノネン−9−
オン8.16g(0.06mol)とピロリジン8g
(0.113mol)とをトルエン300ccに溶解し
た溶液を調製した。この混合物を10時間沸騰させ、水
を分離した。反応終了後、トルエンを減圧下で除去し、
残ったクロマノン化合物をアセトンで結晶化させた。次
いで、このクロマノン化合物をメタノール200ccに
溶解させ、水素化ホウ素ナトリウムを徐々に添加して、
クロマノール化合物にした。このクロマノール化合物1
2.8gを二酸化炭素気流中で無水硫酸銅4.5gと共
に150〜160℃で10分間加熱し、茶色の粘稠な液
体をシリカゲル上でのクロマトグラフィーにより精製す
ることにより、下記式のスピロピラン化合物11.2g
を得た。
【0111】
【化45】
【0112】この化合物の元素分析値は、C87.34
%、H7.04%、O5.62%であって、C2120
に対する計算値であるC87.46%、H6.99%、
O5.55%に極めてよく一致した。また、プロトン核
磁気共鳴スペクトル(図1)を測定したところ、δ7.
2〜8.3ppm付近にナフタレン環のプロトンに基づ
く6Hのピーク、δ5.3〜6.7ppm付近にアルケ
ンのプロトンに基づく4Hのピーク、δ1.2〜2.5
ppm付近に2−ビシクロ〔3.3.1〕9−ノネニリ
デン基のプロトンに基づく10Hの幅広いピークを示し
た。さらに13C−核磁気共鳴スペクトルを測定したとこ
ろ、δ25〜55ppm付近に2−ビシクロ〔3.3.
1〕9−ノネニリデン基の炭素に基づくピーク、δ11
0〜160ppm付近にナフタレン環の炭素に基づくピ
ーク、δ80〜140ppm付近にアルケンの炭素に基
づくピークが現われる。上記の結果から、単離生成物
は、上記の構造式(1)で示される化合物であることを
確認した。
【0113】実施例2 1−アセチル−2−ナフトール10g(0.054mo
l)と2−ビシクロ〔3.3.1〕ノネン9−オン8.
16g(0.06mol)とモルホリン8.7g(0.
10mol)とをトルエン300ccに溶解した溶液を
調製した。この混合物を5時間沸騰させ、水を分離し
た。反応終了後、トルエンを減圧下で除去し、残ったク
ロマノン化合物をアセトンで再結晶させた。次いで、こ
のクロマノン化合物をメタノール200ccに溶解さ
せ、水素化リチウムアルミニウムを添加して、クロマノ
ール化合物にした。このクロマノール化合物11.9g
を二酸化炭素気流中で無水硫酸銅と共に170〜180
℃で10分間加熱し、茶色の粘稠な液体をシリカゲル上
でクロマトグラフィーにより精製し、下記式のスピロピ
ラン化合物20.4gを得た。
【0114】
【化46】
【0115】この化合物の元素分析値は、C87.36
%、H7.02%、O5.62%であって、C2120
に対する計算値であるC87.46%、H6.99%、
O5.55%に極めてよく一致した。また、プロトン核
磁気共鳴スペクトルを測定したところ、δ7.2〜8.
3ppm付近にナフタレン環のプロトンに基づく6Hの
ピーク、δ5.5〜7.0ppm付近にアルケンのプロ
トンに基づく4Hのピーク、δ1.2〜2.5ppm付
近に2−ビシクロ〔3.3.1〕9−ノネニリデン基の
プロトンに基づく10Hの幅広いピークを示した。さら
に、13C−核磁気共鳴スペクトルを測定したところ、δ
27〜55ppm付近に2−ビシクロ〔3.3.1〕9
−ノネニリデン基の炭素に基づくピーク、δ110〜1
60ppm付近にナフタレン環の炭素に基づくピーク、
δ80〜140ppm付近にアルケンの炭素に基づくピ
ークが現れる。上記の結果から、単離生成物は、上記の
構造式(2)で示される化合物であることを確認した。
【0116】実施例3 実施例2で得た下記式で示されるクロマノン化合物3.
06g
【0117】
【化47】
【0118】(0.01mol)を無水エーテル50c
cに溶解し、0℃までその溶解を冷やし、無水エーテル
50cc中で新たに調製したグリニャール試薬CH3
gI(0.012mol)をその溶液中に約1時間を要
して滴下した。滴下終了後、室温でさらに2時間攪拌し
た後、冷水中にそのエーテル溶液を静かに注ぎ、エーテ
ルで生成物を抽出し、硫酸マグネシウムでその溶液を乾
燥後、減圧下でエーテルを除去し、クロマノン化合物を
クロマノール化合物に変えた。次いでこのクロマノール
化合物を二酸化炭素気流中で無水硫酸銅と共に200℃
で約10分間加熱し、茶色な粘稠な液体をシリカゲル上
でクロマトグラフィーにより精製し、下記式のスピロピ
ラン化合物2.59gを得た。
【0119】
【化48】
【0120】実施例2と同様に元素分析、プロトン核磁
気共鳴スペクトル、13C−核磁気共鳴スペクトルの測定
によって、この化合物が、上記の構造式(3)で示され
る化合物であることを確認した。表2にこの化合物の元
素分析値及び化合物(3)の組成式より計算される計算
値を示した。
【0121】実施例4 1−アセチル−2−ナフトール10g(0.054mo
l)、2−ビシクロ〔3.3.1〕ノネン−9−オン
8.16g(0.06mol)とモルホリン8.7g
(0.10mol)とをトルエン300ccに溶解し、
15時間沸騰させ、水を分離した。反応終了後、トルエ
ンを減圧下で除去し、残った生成物をアセトンで再結晶
させ、下記式で示させる化合物11.2gを得た。
【0122】
【化49】
【0123】次いで、この化合物11.2gをメタノー
ル100ccに溶解させ、ヨウ化メチルと反応させるこ
とにより、下記式で示されるクロマノン化合物9.6g
を得た。
【0124】
【化50】
【0125】次いで、この生成したクロマノン化合物を
実施例2と同様にして、クロマノール化合物に変え、脱
水反応を行ない、分離、精製後、下記式のスピロピラン
化合物8.7gを得た。
【0126】
【化51】
【0127】実施例2と同様に、元素分析、プロトン核
磁気共鳴スペクトル、13C−核磁気共鳴スペクトルの測
定によって、この化合物が上記の構造式(4)で示され
る化合物であることを確認した。表2にこの化合物の元
素分析値及び化合物(4)の組成式から計算される計算
値を示した。
【0128】実施例5〜30 実施例1〜4と同様にして表1に示した原料からの種々
のスピロピラン化合物を合成した。但し、表中、実施例
5〜9は実施例4と同様に、実施例10〜25は実施例
1と同様に、また、実施例26〜30は実施例3又は4
と同様に行った。
【0129】得られた生成物について、実施例1と同様
な構造確認の手段を用いて構造解析した結果、表1に示
す構造式で示される化合物であることを確認した。ま
た、表2にこの化合物の元素分析値、各化合物の構造式
から求めた計算値、および赤外吸収スペクトルの特性吸
収を示した。
【0130】
【表1】
【0131】
【表2】
【0132】
【表3】
【0133】
【表4】
【0134】
【表5】
【0135】
【表6】
【0136】
【表7】
【0137】
【表8】
【0138】
【表9】
【0139】
【表10】
【0140】
【表11】
【0141】実施例31 実施例1で合成した下記式の化合物を
【0142】
【化52】
【0143】ポリメタクリル酸メチル中にベンゼンを用
いて溶解分解させ、スライドグラス(11.2×3.7
cm)上でキャストフィルムをつくった。このフィルム
中に含まれる上記化合物の濃度は、1.0×10-4mo
l/gに調整し、厚みは0.1mmになるようにした。
このフォトクロミックフィルムに東芝(株)製の水銀ラ
ンプSHL−100を25℃±1℃で距離10cmで6
0秒間照射し、このフィルムを発色させ、フォトクロミ
ック特性を測定した。フォトクロミック特性は次のよう
なもので表した。結果を表3に示した。
【0144】最大吸収波長(λmax);(株)日立製
作所の分光光度計220Aを用いてこの発色フィルムの
λmaxを求めた。
【0145】ε(60秒) ;最大吸収波長
における、このフィルムの上記条件下での光照射60秒
間後の吸光度。
【0146】ε(0秒) ;光照射時の最
大吸収波長における、未照射フィルムの吸光度。
【0147】半減期t1/2 ;60秒間の光
照射後、このフィルムの吸光度が、{ε(60秒)−ε
(0秒)}の1/2まで低下するのに要する時間。
【0148】実施例32〜60 実施例31と同様にして、実施例2〜30で製造した化
合物のフォトクロミック特性を実施例31と同様にして
測定した。結果を表3に示した。
【0149】なお、比較のために実施例1において、原
料として2−ビシクロ〔3.3.1〕ノネン−9−オン
にかえてビシクロ〔3.3.1〕ノナン−9−オンを
0.06mol用いたこと以外は実施例1と同様の方法
で下記式
【0150】
【化53】
【0151】で示されるスピロビシクロノナン化合物を
合成し(収量6.9g)、この化合物のフォトクロミッ
ク特性についても同様にフィルムを作成して測定し、そ
の結果を表3に併記した。
【0152】
【表12】
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、実施例1で得られたスピロピラン化合
物の1H−核磁気共鳴スペクトルのチャートである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C09K 9/02 C09K 9/02 B (56)参考文献 特開 平3−11075(JP,A) 特開 平3−115385(JP,A) 特開 平3−133988(JP,A) 特開 平3−252492(JP,A) 特開 平3−252493(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07D 311/96 C07D 409/04 C07D 417/04 C07D 491/052 C07D 495/04 101 C09K 9/02 CA(STN) CAOLD(STN) REGISTRY(STN)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記式 【化1】 〔但し、 【化2】 は、置換若しくは非置換の2−ビシクロ〔3.3.1〕
    9−ノネニリデン基であり、 【化3】 は、置換若しくは非置換の芳香族炭化水素基又は置換若
    しくは非置換の不飽和複素環基であり、R1及びR2は、
    夫々、同種又は異種の水素原子、アルキル基、アラルキ
    ル基、アリール基又は置換アミノ基である。〕で示され
    るスピロピラン化合物。
  2. 【請求項2】請求項1記載のスピロピラン化合物よりな
    るフォトクロミック材。
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