JP3243601B2 - 真空多段積層装置 - Google Patents

真空多段積層装置

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JP3243601B2
JP3243601B2 JP31936096A JP31936096A JP3243601B2 JP 3243601 B2 JP3243601 B2 JP 3243601B2 JP 31936096 A JP31936096 A JP 31936096A JP 31936096 A JP31936096 A JP 31936096A JP 3243601 B2 JP3243601 B2 JP 3243601B2
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昭彦 小川
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    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K3/00Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
    • H05K3/46Manufacturing multilayer circuits
    • H05K3/4611Manufacturing multilayer circuits by laminating two or more circuit boards

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  • Press Drives And Press Lines (AREA)
  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、固定盤と可動盤と
の対向面間に複数の熱板を配置し、各熱板間に成形材を
挿入して加熱・加圧することにより積層品を得る多段積
層装置に関し、特に成形材を真空雰囲気下で加熱・加圧
する真空多段積層装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】真空多段積層装置は、例えばプリント配
線板のような多層基板等の積層成形に使用されるもの
で、一般に、複数のステー21に固定された固定盤とし
ての上定盤2と、この上定盤2に対して近接離間移動す
るように、ステー21に摺動可能に取付けられた可動盤
としての下定盤3と、上定盤2と下定盤3との間に上下
方向に重合するように配設された複数の熱板5とを備え
ている(図1参照)。各熱板5は、鋼等からなるブロッ
クの内部に熱油等の温調流体流路や電気ヒータ等の加熱
手段を設けてなるもので、その両面は平滑に形成されて
いる。そして、この真空多段積層装置を用いて多層基板
を成形する場合においては、熱板5間に挿入された成形
材の揮発成分を除去してボイド等の不具合を防止するた
め、上定盤2と基盤20との間に気密室を形成するため
のチャンバー27を設け、チャンバー27内を減圧して
真空雰囲気下で成形材を熱板間に挿入して積層成形して
いる。チャンバ27には、成形材の搬入と積層品の搬出
のため、開閉可能なシャッタ27aが設けられている。
そして、上下方向に配設された熱板の位置によってその
自重が下段の熱板の成形材への加圧力に影響を及ぼすこ
ととなるため、この影響を防いで成形材を均一に加圧す
るための補正装置が設けられている。
【0003】このように構成された従来の一般的な真空
多段積層装置では、チャンバ27のシャッタ27aを開
き、上下方向に重合された熱板5の間に成形材Hを挿入
し、チャンバ27を密閉するようにシャッタ27aを閉
め、チャンバー27内を減圧する。そして、この真空雰
囲気下で下定盤3を上定盤2に対して近接するように移
動させ、各熱板5の間に挿入された成形材Hを加圧す
る。このとき、加熱手段により各熱板5が加熱され、成
形材Hは加圧と共に、ガラス転移温度まで加熱されるこ
とにより化学反応が起きて積層成形される。この状態を
所定時間保持してて積層成形が完了すると、下定盤3を
上定盤2から離間するように移動させると共にチャンバ
27のシャッタ27aを開き、各熱板5間の積層品を取
り出す。
【0004】ところで、近年の積層基板においては、集
積密度が高くなり、表面実装の発展に伴ってその構成も
変化しており、多様なチップ等の表面実装部品を積載す
るために、階段状の窪みを形成する場合のように、同一
基板内の厚みが部分によって異なる多層積層基板が必要
となり、また、基板の平面的な大きさの種類も多様化し
ている。
【0005】そのため、例えば特開平6−143311
号公報や特開平7−80871号公報に開示されている
ように、各熱板に可撓性膜状の上面部材および下面部材
を設け、上面部材および下面部材間に密封室あるいは気
密室を形成した積層装置が知られている。また、上記両
公報に開示されているように、各熱板を近接させた際
に、互いに密に連接することにより、上記チャンバーの
ように、各熱板を収容した密閉室を形成するための外周
部材が、各熱板の外周に沿って設けられたものも知られ
ている。
【0006】このような積層装置では、熱板の上面部材
上に成形材を載置し、可動盤を上昇させて各熱板が近接
すると、成形材が下方の熱板の上面部材と上方の熱板の
下面部材との間で挟持される。これに伴って、各熱板の
外周に沿ってそれぞれ設けられた外周部材が互いに密に
連接し、密閉室が形成される。この密閉室を減圧した状
態で、水あるいは空気等の流体を密封室あるいは気密室
に供給することにより、上面部材および下面部材を膨出
させて成形材を加圧する。そして、この加圧と並行し
て、加熱手段により成形材を加熱する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の一般的な真
空多段積層装置は、平面的な大きさの異なる成形材H
1,H2を積層成形する場合には、図8に示すように、
成形材H1およびH2を熱板5の対向面の間で直接加熱
加圧するために、加圧力により熱板5にソリが発生する
という問題があった。また、成形材H1およびH2を均
一に加圧するためには、各熱板5の略中心等の所定の位
置に成形材を配置しなければならず、挿入時の位置決め
に手間がかかるという問題があった。さらに、同一の熱
板の間に複数の成形材を挿入して均等にこれらの成形材
を加圧することが困難であるという問題があり、同一の
熱板の間で厚みの異なる複数の積層品を積層成形するこ
とはできなかった。
【0008】また、上記従来の一般的な真空多段積層装
置は、上下方向に配設された熱板の位置による加圧力の
影響をなくして成形材を均一に加圧するための補正装置
を設ける必要があるため、構造およびその制御が複雑に
なり、また装置の製作コストが増大するという問題があ
った。
【0009】さらに、上記従来の一般的な真空多段積層
装置は、熱板の対向面が平滑に形成されているため、上
述した多層積層基板のように同一積層品内の厚みが部分
によって異なるものを積層成形する場合には、厚みの薄
い窪み等の部分にシリコンラバー等を埋め込んで加熱・
加圧するか、または、窪みの各階層を形成する成形材毎
に加熱・加圧を繰り返して積層成形を行わなければなら
ない。窪みの形状に合わせたシリコンラバー等を埋め込
んで加熱・加圧を行う場合にあっては、基板の窪みの形
状に合わせたシリコンラバーを用意しなければならず、
また、成形材の窪みに対するシリコンラバーの取付けお
よび取外しの手間を要するという問題があった。また、
各階層毎に加熱・加圧を行う場合にあっては、一工程で
積層成形を行うことができないという問題があった。こ
のため、階段状の窪みを有する多層基板を積層成形する
ような場合においては、成形効率の向上を図ることが困
難であった。
【0010】さらに、上記従来の一般的な真空多段積層
装置は、成形空間の熱伝導や輻射熱により、成形材が加
圧される前にガラス転移温度近くまで加熱されて化学変
化が不用意に進行したり、積層成形が完了した後も加熱
時の熱が残留することにより、積層品の不均一な温度降
下に伴う熱収縮が発生するため、積層品にしわが形成さ
れて歩留が悪化するという問題があった。
【0011】さらにまた、上記従来の一般的な真空多段
積層装置において、成形材を真空雰囲気下で加熱・加圧
するために気密室となるチャンバーを設けた場合にあっ
ては、チャンバーの内部全体を減圧するため、減圧容積
が大きく、減圧に要する時間が多くなって成形サイクル
が長くなり、その結果積層装置の稼働効率を減退させる
という問題があった。また、チャンバーの内部に成形材
を搬入し、積層成形後の積層品を搬出するためのシャッ
タには、気密性や耐圧性等、強固なものが要求され、し
かも、このシャッタを開閉するための付帯設備が必要で
あるという問題があった。
【0012】一方、特開平6−143311号公報や特
開平7−80871号公報に開示されたものにあって
は、上述したような一般的な真空多段積層装置における
課題を解決することはできるが、各熱板自体に可撓性膜
状の上面部材および下面部材を設け、上面部材および下
面部材間に密封室あるいは気密室を形成するため、従来
の一般的な真空多段積層装置に適応できるような汎用性
がなく、製造コストがかかるという問題があった。
【0013】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたもので、一般的な真空多段積層装置を用いて平面的
な大きさの異なる積層品や、厚みが部分によって異なる
積層品、あるいは厚みの異なる複数の積層品を一度に、
均一な加圧力により積層成形することができる真空多段
積層装置を提供することを目的とする。さらに、本発明
は、異なる厚みを有する積層品に応じて適合させること
ができる真空多段積層装置を提供することを目的とす
る。
【0014】また、本発明は、上記課題を解決するため
になされたもので、補正装置を設けることなく上下方向
に配設された熱板の位置による加圧力の影響をなくして
成形材を均一に加圧することができ、もって構造および
その制御が簡単で製作コストを低減させることができる
真空多段積層装置を提供することを目的とする。
【0015】さらに、本発明は、上記課題を解決するた
めになされたもので、しわを形成することなく積層品を
確実に積層成形し、歩留を向上させることができる真空
多段積層装置を提供することを目的とする。
【0016】さらにまた、本発明は、上記課題を解決す
るためになされたもので、成形材を真空雰囲気下で積層
成形するための構造や付帯設備の簡略化を図ると共に、
減圧に要する時間の短縮化を図り、真空多段積層装置の
稼働効率の向上を図ることを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】請求項1の真空多段積層
装置に係る発明は、上記目的を達成するため、固定盤と
可動盤との対向面間に複数の熱板を配置し、成形材を各
熱板間に挿入して真空雰囲気下で加熱・加圧する真空多
段積層装置であって、各熱板の間に挟持される枠体と、
該枠体に設けられ、枠体が熱板の間に挟持された際に成
形材を収容して真空引きされる成形空間および非成形空
間を形成する膜体と、成形材を加圧すべく非成形空間に
作用して膜体を操作する膜体操作手段とを備えたことを
特徴とするものである。
【0018】請求項2の真空多段積層装置に係る発明
は、上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明に
おいて、成形材と膜体が設けられた枠体とが載置されて
共に各熱板間に挿入されるキャリアプレートを備えたこ
とを特徴とするものである。
【0019】請求項3の真空多段積層装置に係る発明
は、上記課題を解決するため、請求項1または2に記載
の発明において、積層品を冷却するための冷却手段を備
えたことを特徴とするものである。
【0020】請求項4の真空多段積層装置に係る発明
は、上記課題を解決するため、請求項1ないし3のいず
れかに記載の発明において、枠体がシール材を含み、熱
板の対向面に対して交換可能に取り付けられており、枠
体とシール材の少なくとも一方は異なる高さを有する複
数のものが用意されており、該枠体とシール材の少なく
とも一方を成形材の厚さに応じて厚みを異なるものに交
換することにより、成形空間の高さを調節可能としたこ
とを特徴とするものである。
【0021】請求項5の真空多段積層装置に係る発明
は、上記課題を解決するため、請求項1ないし4のいず
れかに記載の発明において、膜体操作手段は、各成形空
間ごとの成形材に対する加圧力がそれぞれ調節可能とさ
れたことを特徴とするものである。
【0022】請求項6の真空多段積層装置に係る発明
は、上記課題を解決するため、請求項1ないし5のいず
れかに記載の発明において、膜体操作手段は、任意のタ
イミングで成形材を加圧すべく膜体を操作可能としたこ
とを特徴とするものである。
【0023】請求項1の発明では、固定盤と可動盤との
対向面間に配置された一般的な真空多段積層装置の複数
の熱板の間に、膜体が設けられた枠体と共に成形材をそ
れぞれ挿入し、固定盤に対して可動盤を近接させる。熱
板と当該熱板に隣接する熱板との間で枠体が挟持され、
成形材を収容する成形空間および非成形空間が形成され
る。成形空間は、枠体が熱板間に挟持される前、または
挟持された後で真空引きされる。次いで、膜体操作手段
により非成形空間に作用させて膜体が成形材を加圧する
よう操作する。成形材は、加圧と同時に加熱され、積層
される。成形材を膜体により加圧するため、厚さや平面
的な大きさの異なる積層品を得るための種類の異なる成
形材を一度に確実に積層成形することができる。
【0024】請求項2の発明では、成形材は、膜体が設
けられた枠体と共にキャリアプレート上に位置決めされ
て載置され、熱板に直接接触することなく各熱板間に挿
入される。
【0025】請求項3の発明では、成形材を加熱・加圧
して積層が完了した積層品を、冷却手段により冷却す
る。積層品は、均一に温度降下して熱収縮するため、し
わが形成されることなく安定した状態となる。
【0026】請求項4の発明では、熱板と当該熱板に隣
接する熱板との間で挟持される枠体とシール材の少なく
とも一方の厚みを成形材の厚さに応じて異なるものに交
換することにより、成形材の厚さに応じて成形空間の高
さを調節し、異なる厚みを有する積層品に応じて積層成
形を行う。
【0027】請求項5の発明では、各熱板間に挿入され
る成形材に応じて、それぞれ均一に、あるいは最適に調
節された圧力により膜体を熱板面から離間させて成形材
を加圧する。
【0028】請求項6の発明では、膜体は、膜体操作手
段により、成形材を不用意に加圧することなく任意のタ
イミングで加圧するよう操作される。
【0029】
【発明の実施の形態】本発明に係る真空多段積層装置の
構成の一実施の形態を、図1ないし図5に基づいて詳細
に説明する。なお、図において同一符号は同一部分また
は相当部分とする。
【0030】本発明に係る真空多段積層装置1は、固定
盤2と可動盤3との対向面間に複数の熱板5を配置し、
成形材Hを各熱板5間に挿入して真空雰囲気下で加熱・
加圧するものであって、各熱板5の間に挟持される枠体
6と、該枠体6に設けられ、枠体が熱板5の間に挟持さ
れた際に成形材Hを収容して減圧手段(後述する)によ
り真空引される成形空間Sを形成する膜体10と、成形
材Hを加圧すべく膜体10を操作する膜体操作手段(後
述する)とを備えたものである。そして、成形材Hと膜
体10が設けられた枠体6とが載置されて共に、各熱板
間に挿入されるキャリアプレート11、および積層品を
冷却するための冷却手段(後述する)を備え、成形空間
Sの高さを調節可能とされている。さらに、膜体操作手
段は、各成形空間Sごとの成形材Hに対する加圧力がそ
れぞれ調節可能とされ、膜体操作手段が成形材を任意の
タイミングで加圧するよう膜体を操作可能とされたもの
である。
【0031】図1に示すように、真空多段積層装置1
は、基盤20の角隅近傍にステー21が立設され、ステ
ー21の上端部に固定盤としての上定盤2が固定されて
いる。基盤20の下方にはシリンダ22が形成され、シ
リンダ22にはラム23が挿通され、ラム23には可動
盤としての下定盤3が上定盤2と相対向して設けられて
いる。シリンダ22には、ラム23を伸長駆動して所定
位置に保持するための作動油の給排管(図示を省略し
た)が接続される。上定盤2と下定盤3との相対向する
面の間には、成形材Hを加熱・加圧するための複数の熱
板5が所定の間隔を有するように支持されている。最上
位置の熱板5Aは、断熱材24を介して上定盤2に支持
され、また、最下位置の熱板5Bは、断熱材25を介し
て下定盤3に支持されている。各熱板5は、熱伝導率の
優れた鋼等を略矩形のブロック状に形成したものからな
り、隣接する他の熱板5と互いに対向する面が平滑に形
成されている。図2に示すように、熱板5の内部には、
流路26が形成されている。そして、この実施の形態の
場合、図1に鎖線で示すように、上定盤2と基盤20と
の間には、気密室を形成するためのチャンバー27が設
けられている。チャンバー27には、成形材Hの各熱板
5間への搬入と、各熱板5間からの積層品の搬出を行う
ためのシャッタ27aが開閉可能に設けられている。チ
ャンバー27には、その内部を減圧するための真空ポン
プ等の減圧手段(図示を省略した)が接続されている。
以上に説明した構成は、従来の真空多段積層装置と同様
である。
【0032】各熱板5の流路26には、この実施の形態
の場合、成形材Hを加熱するための手段として蒸気等の
加熱流体と、成形材Hを加熱・加圧することにより積層
された積層品を冷却するための冷却手段として冷却水等
の冷却流体とが切替制御可能に循環流通される。なお、
この実施の形態においては、加熱流体と冷却流体とを共
通の流路26に切替制御可能に供給する例によって説明
するが、これに限定されることなく、これらの加熱およ
び冷却流体を循環流通させるための流路をそれぞれ別に
形成することもでき、また、加熱および冷却流体を流路
に供給するもの以外に、例えば加熱手段としてシート状
ヒータや棒状ヒータ等を用いることもできる。
【0033】図2ないし図5に示すように、枠体6は、
その外周が各熱板5と略同じ大きさおよび形状に形成さ
れたものである。膜体10は、耐熱性、可撓性および伸
縮性を有するゴム等からなるもので、その周縁が各枠体
6の内側開口を塞ぐように、焼付加工等によって各枠体
6の一方の面に対して気密に固着されている。枠体6の
膜体10が固着された面とは反対面には、それぞれシー
ル材30が設けられている。キャリアプレート11は、
熱板5と略同じ大きさを有し、且つ熱板5間への挿入お
よび搬出する際に把持することができるように、熱板5
から突出する把持部(図示を省略した)が形成された板
状のもので、成形材Hと膜体10を固着された枠体6と
がそれぞれ載置されて共に各熱板5間に挿入される。な
お、図2および図4には、複数の熱板5およびその間に
挿入配置される膜体10が設けられた枠体6のうちの一
部のみを示した。
【0034】ラム23を伸長駆動して下定盤3を上定盤
2に近接させ、各枠体6が各熱板5間にそれぞれ挟持さ
れると、キャリアプレート11と膜体10(図2、図3
の場合)、または、熱板5と膜体10(図4、図5の場
合)とによって成形材Hを収容する成形空間Sが形成さ
れる。膜体10が固着されシール材30が設けられた枠
体6は、厚み(高さ)の異なるものが複数用意されてお
り、これにより、積層成形される成形材の厚みに適合さ
せるように、成形空間Sの高さをそれぞれ個別に可変と
することにより調節することができるようになってい
る。
【0035】枠体6が各熱板5間に挟持された際に、熱
板5と膜体10および枠体6(図2、図3の場合)、ま
たは、キャリアプレート11と膜体10および枠体6
(図4、図5の場合)とによって形成され、膜体10を
はさんで成形空間Sとは反対側の非成形空間Tに開口す
るように、各枠体6には通路35が形成されている。そ
して、図2および図4に示すように、各通路35には、
加圧管路36がそれぞれ接続される。この加圧管路36
には、加圧圧力調整可能な減圧弁37および加圧流体の
圧力を検知するための圧力計38がそれぞれ介装され、
単一の電磁切替弁39およびエアコンプレッサ等の加圧
流体源46に接続される。これにより、成形材Hを加圧
すべく膜体10を操作する膜体操作手段が構成されてい
る。そして、加圧流体源46からの加圧流体の圧力は、
各成形空間Sごとの成形材に最適の圧力を加えるよう
に、各減圧弁37によって調節される。なお、図2に
は、複数の熱板5およびその間に挿入配置される膜体1
0が設けられた枠体6のうちの一部のみを示したため、
図示を省略したが、他の枠体に対しても同様に、加圧管
路36の分岐点36aから減圧弁37および圧力計38
を介して各通路35に接続されている。また、図2およ
び図3に示した場合には、成形空間Sとチャンバ27内
とを連通するため、通路41が熱板5の上面に開口する
ように形成され、キャリアプレート11の通路41と整
合する位置に透孔11aが形成されている。一方、図4
および図5に示した場合には、成形空間Sとチャンバ2
7内とを連通するため、通路41が熱板5の下面に開口
するように形成されている。
【0036】次に、以上のように構成された本発明に係
る真空多段積層装置を用いて成形材の積層成形を行う場
合の第1の作動について、図1ないし図3を参照しなが
ら説明する。この場合においては、枠体6は、膜体10
の周縁を固着された面がキャリアプレート11に接する
ように配置される。なお、この積層成形を行う場合の作
動の説明においては、図3に示すように、成形材Hとし
て回路パターンが形成された基材50の両面にプリプレ
グ51を介して銅箔52をそれぞれ積層し、多層回路基
板を成形する場合によって説明する。
【0037】最初に、チャンバー27の外で、キャリア
プレート11上に型となる鏡面板53を載置し、この鏡
面板53上に成形材Hである銅箔52、プリプレグ5
1、基材50、プリプレグ51、銅箔52を順次位置合
わせして重合する。続いて、枠体6を、膜体10が下に
なるようにキャリアプレート11上に位置決めして載置
する。これにより、膜体10は、成形材Hの最上に位置
する銅箔52上に重合される。なお、枠体6の厚みは重
合された鏡面板53および成形材Hと膜体10の厚みと
を合わせた高さよりもわずかに高くなるように選択され
る。複数の成形材Hを互いに重合させることなく枠体6
の内側に配置可能な場合には、複数の成形材Hを鏡面板
53と共にキャリアプレート11上に載置してもよい。
また、複数の成形材Hを同一キャリアプレート11上に
載置する場合には、同一の積層品を積層成形するための
成形材Hに限定されることなく、異なる種類の積層品を
積層成形するための成形材Hを挿入することもできる。
【0038】次いで、鏡面板53、成形材H、膜体10
が設けられた枠体6を支承するキャリアプレート11を
シャッタ27aが開放されているチャンバー27内の各
熱板5上に挿入し、チャンバー27のシャッタ27aを
閉塞し、減圧手段によりチャンバー内を減圧する。この
チャンバー内の減圧は積層成形が完了して積層品をチャ
ンバー27から搬出するためにシャッタ27aを開放す
るまで保持される。
【0039】その後、ラム23を伸長駆動して下定盤3
を上定盤2に近接するよう上昇させると、図2に示すよ
うに、各枠体6が各熱板5間に挟持され、キャリアプレ
ート11と膜体10とによって成形材Hが収容された成
形空間Sがそれぞれ形成され、また、膜体10を隔てて
成形空間Sとは反対側に非成形空間Tが熱板5と膜体1
0および枠体6によってそれぞれ形成されることとな
る。成形空間Sは、その形成前にチャンバー27内全体
が減圧されているために、通路41を介して真空状態が
維持される。また、非成形空間Tは、枠体6に設けられ
たシール材30が上方の熱板5の下面に圧接されること
により、気密に密閉されて真空状態が維持される。
【0040】次いで、電磁切替弁39を励磁し、枠体6
の通路35を介してエアコンプレッサ46の圧縮空気を
各非成形空間Tに供給する。圧縮空気の圧力は、各成形
空間Sごとに収容された成形材Hに最適の圧力を加える
ように、各減圧弁37によって調節される。各非成形空
間Tに所定圧力に調節された圧縮空気が供給されると、
その圧力により膜体10を介して成形材Hが加圧される
こととなる。このとき、各熱板5に形成された流路26
には所定温度に加熱された加熱流体が供給されており、
成形材Hは加圧と同時にプリプレグ51のガラス転移温
度まで加熱されて化学反応が起き、積層される。この加
圧および加熱は、所定時間維持される。成形材Hが加熱
・加圧された際に揮発成分等のガスが発生する場合に
は、成形空間S内にキャリアプレート11の透孔11a
を介して開口する通路41が減圧手段により減圧状態を
保持するように真空引きされているチャンバ27内と連
通しているため、成形空間S内のガスはその外部に吸引
除去される。なお、成形材Hへの加圧圧力の設定が低い
場合等においては、通路35に接続された加圧管路36
を大気と連通し、密閉された成形空間Sの減圧によって
膜体10が成形材Hに加圧作用を及ぼすようにすること
もできる。
【0041】成形材Hの加圧加熱および加熱が所定時間
維持されて積層が完了したら、各熱板5に形成された流
路26への加熱流体の供給を止め、所定温度の冷却流体
を循環流通させるように切替制御し、積層された成形材
Hへの加圧を維持した状態で冷却する。加熱された成形
材Hを加圧した状態で冷却するため、成形材Hが均一に
温度降下して熱収縮することとなり、しわを形成するこ
となく安定した状態となる。
【0042】成形材Hの加熱・加圧およびその後の冷却
を完了したら、減圧手段によるチャンバー27内の減圧
を停止すると共に、下定盤3を下降させるようにラムを
退縮駆動する。下定盤3が下降すると、形成されていた
成形空間Sおよび膜体10を隔てた反対側の非成形空間
Tが開放され、枠体6の通路35に供給されていた圧縮
空気または大気がチャンバー27内全体に供給される。
この圧縮空気または大気の供給は、減圧されていたチャ
ンバー27内の圧力が大気と略同等に上昇するまで行わ
れる。チャンバー27内の圧力が大気と略同等となる
と、シャッタ27aを開放してキャリアプレート11と
共にこれに載置された積層品および膜体10が設けられ
た枠体6を搬出する。
【0043】次に、以上説明した作動とは別の第2の作
動について、図1、図4および図5を参照しながら説明
する。この作動が上述した作動と異なるのは、枠体6に
設けられたシール材30がキャリアプレート11に接
し、膜体10が枠体6の上に位置するように配置するこ
とにある。
【0044】最初に、チャンバー27の外で、図5に示
すように、キャリアプレート11上に枠体6を、膜体1
0が上になるように位置決めして載置し、膜体10上に
成形材Hである銅箔52、プリプレグ51、基材50、
プリプレグ51、銅箔52を順次位置合わせして重合
し、成形材Hの最上に位置する銅箔52上に鏡面板53
を載置する。
【0045】次いで、膜体10を設けた枠体6、成形材
H、鏡面板53が載置されたキャリアプレート11をシ
ャッタ27aが開放されているチャンバー27内の各熱
板5上に挿入し、チャンバー27のシャッタ27aを閉
塞し、減圧手段によりチャンバー27内を減圧する。
【0046】その後、ラム23を伸長駆動して下定盤3
を上定盤2に近接するよう上昇させると、図4に示すよ
うに、各枠体6が各熱板5間に挟持され、上方の熱板5
の下面と膜体10とによって成形材Hが収容された成形
空間Sがそれぞれ形成され、また、膜体10を隔てて成
形空間Sとは反対側に非成形空間Tがキャリアプレート
11と膜体10および枠体6によってそれぞれ形成され
ることとなる。
【0047】次いで、電磁切替弁39を励磁し、枠体6
の通路35を介して所定の圧力の空気を各非成形空間T
に供給し、膜体10を介して成形材Hを上方の熱板5の
下面との間で加圧すると共に、熱板5内の流路26に供
給される加熱流体により加熱する。加圧および加熱は、
所定時間維持される。成形材Hを加熱・加圧した際に発
生する揮発成分等のガスは、成形空間S内に開口する通
路41がチャンバ27内と連通しているため、通路41
を介して成形空間Sの外部に吸引除去される。成形材H
の加圧加熱および加熱が所定時間維持されて積層が完了
したら、流路26への加熱流体の供給を止め、所定温度
の冷却流体を循環流通させるように切替制御し、積層さ
れた成形材Hの加圧を維持した状態で冷却する。
【0048】成形材Hの加熱・加圧およびその後の冷却
を完了したら、減圧手段によるチャンバー27内の減圧
を停止すると共に、ラム23を退縮駆動して下定盤3を
下降させ、形成されていた成形空間Sおよび非成形空間
Tを開放し、チャンバー26内の圧力を大気と略同等と
なるまで上昇させ、シャッタ27aを開放してキャリア
プレート11と共にこれに載置された膜体10が設けら
れた枠体6および積層品を搬出する。
【0049】次に、本発明に係る真空多段積層装置の別
の実施の形態を図6および図7に基づいて説明する。な
お上述した実施の形態と同様または相当部分については
同じ符号を付してその説明を省略する。
【0050】この実施の形態が上述した実施の形態と大
きく異なるのは、上述した実施の形態では、上定盤2と
基盤20との間に気密室を形成するためのチャンバー2
7が設けられていたのに対し、この実施の形態では、チ
ャンバー27は設けられておらず、減圧手段が成形空間
S内に開口するように接続されたことにある。また、こ
の実施の形態においては、膜体操作手段60は、任意の
タイミングで成形材Hを加圧することができるように、
膜体10が成形材Hを加圧するように操作する加圧機構
61と、膜体10が成形材Hを加圧しないように、膜体
10を吸引する吸引機構62とから構成されている。
【0051】各熱板5には、その上面であって枠体6の
内周よりも内側に開口するように、通路65が形成さ
れ、また、その下面に圧接される枠体の内周よりも内側
に開口するように、通路66が形成されている。キャリ
アプレート11には、熱板5の上面に開口する通路65
と対応する位置に透孔11aが形成されている。なお、
最上位置の熱板5A(図1参照)には通路65を形成す
る必要はなく、また、最下位置の熱板5B(図1参照)
には通路66を形成する必要はない。
【0052】図6に示した場合においては、枠体6は、
膜体10の周縁が固着された面をキャリアプレート11
に接するように配置される。そして、鏡面板53、銅箔
52、プリプレグ51、基材50等を位置合わせして重
合した成形材Hがキャリアプレート11上に載置され、
成形材Hを膜体10が覆うように枠体6が載置される。
したがって、図6に示した場合は、ラム23を伸長駆動
して下定盤3を上定盤2に近接させ、各枠体6が各熱板
5間にそれぞれ挟持されると、キャリアプレート11と
膜体10とによって成形材Hを収容する成形空間Sが形
成され、膜体10をはさんで反対側に熱板5と膜体10
および枠体6によって非成形空間Tが形成されることと
なる。その結果、各熱板5の通路65は成形空間Sに開
口し、通路66は非成形空間Tに開口する。そして、こ
の実施の形態においては、熱板5の上面に開口するよう
に形成された通路65に真空ポンプ等の減圧手段(図示
を省略した)が接続され、熱板5の下面に開口するよう
に形成された通路66に加圧機構61および吸引機構6
2を有する膜体操作手段60が接続される。
【0053】一方、図7に示した場合においては、枠体
6は、シール材30が設けられたれた面をキャリアプレ
ート11に接するように配置される。そして、キャリア
プレート11上に枠体6を載置し、成形材Hを載置す
る。したがって、図7に示した場合は、ラム23を伸長
駆動して下定盤3を上定盤2に近接させ、各枠体6が各
熱板5間にそれぞれ挟持されると、熱板5と膜体10に
よって成形材Hを収容する成形空間Sが形成され、膜体
10をはさんで反対側にキャリアプレート11と膜体1
0および枠体6とによって非成形空間Tが形成されるこ
ととなる。その結果、各熱板5の通路65は非成形空間
Tに開口し、通路66は成形空間Sに開口する。その結
果、この実施の形態においては、非成形空間Tに開口す
る通路65に加圧機構61および吸引機構62を有する
膜体操作手段60が接続され、成形空間Sに開口する通
路66に減圧手段が接続される。
【0054】非成形空間Tに開口する各通路65には、
管路67がそれぞれ接続され、この管路に加圧機構61
と吸引機構62とが切替可能に接続されている。なお、
この実施の形態では、加圧作動流体として空気を用いた
場合によって説明する。加圧機構61は、各成形空間S
ごとの成形材Hに最適の圧力を加えるように、分岐点7
0を介して各管路67に加圧管路71が接続され、各加
圧管路71には、その中間に加圧圧力調整可能な減圧弁
72および加圧流体の圧力を検知するための圧力計73
がそれぞれ独立して介装され、単一の電磁切替弁74お
よびエアコンプレッサ等の加圧流体源75に集中して接
続してなるものである。吸引機構62は、分岐点70を
介して各管路67に吸引管路76が接続され、各吸引管
路76には、その中間に電磁切替弁77がそれぞれ独立
して介装され、単一の真空ポンプ78に集中して接続し
てなるものである。さらに、この実施の形態の場合、各
管路67に接続された加圧管路71と吸引管路76との
分岐点70には、電磁切替弁79およびサイレンサ80
からなる大気連通機構がそれぞれ接続されている。
【0055】以上のように構成された本発明に係る真空
多段積層装置を用いて成形材の積層成形を行う場合の作
動について、図6を参照しながら説明する。最初に、熱
板5間の外で、成形材Hおよび膜体10が設けられた枠
体6を順次位置合わせしてキャリアプレート11上に載
置する。続いて、成形材Hおよび膜体10が設けられた
枠体6を支承したキャリアプレートを、透孔11aが通
路65の開口に整合するように、それぞれ各熱板5上に
位置決めして挿入する。なお、この場合においても上述
した先の実施の形態と同様に、積層成形される成形材H
の厚みに応じて成形空間Sの高さをそれぞれ適切に調節
するため、種々用意された膜体10およびシール材30
が設けられた枠体6のなかから、最適の厚みを有するも
のが選択される。
【0056】ラム23を伸長駆動して下定盤3を上定盤
2に近接するよう上昇させると、各枠体6が各熱板5間
に挟持され、膜体10の枠体6に固着された部分がキャ
リアプレート11に圧接されることにより密閉された成
形空間Sと、膜体10を隔てて成形空間Sとは反対側
に、枠体6に設けられたシール材30が上方の熱板5の
下面に圧接されることにより密閉された非成形空間Tが
それぞれ形成されることとなる。
【0057】次いで、吸引機構62の各電磁切替弁77
を励磁して、膜体10が不用意に成形材Hを加圧しない
ように、各非成形空間Tに開口する通路66から真空ポ
ンプ78によって各非成形空間T内の空気を吸引すると
共に、各成形空間Sに開口する通路65から減圧手段に
よって成形空間S内を減圧する。この減圧手段による成
形空間S内の減圧は、積層成形が完了して下定盤3を上
定盤2から離間させるように下降させるまで保持され
る。この実施の形態の場合には、上述したような実施の
形態のようにチャンバ24を設けた場合と比較して、減
圧容積が大幅に少なくなる。各非成形空間T内の空気を
吸引することにより、減圧手段による成形空間S内の減
圧によって膜体10が成形材Hを不用意に加圧すること
がないため、膜体10の成形材Hに対する加圧を任意の
タイミングで行うことができる。なお、成形材Hによっ
ては、各非成形空間T内の空気を吸引しない場合があ
り、この場合には吸引機構62を作動させる必要はな
く、あるいは吸引機構62を設ける必要はない。
【0058】成形空間S内を充分に減圧した後、吸引機
構62の電磁切替弁77を解磁して加圧機構61の電磁
切替弁74を励磁する。加圧流体は、エアコンプレッサ
等の加圧流体源75から各減圧弁72によってそれぞれ
成形材Hに最適の圧力で非成形空間Tに供給され、膜体
10を介して成形材Hをキャリアプレート11との間で
加圧する。このとき、各熱板5に形成された流路26に
は所定温度に加熱された加熱流体が供給されており、成
形材Hは加圧と同時にプリプレグ51のガラス転移温度
まで加熱されて化学反応が起き、積層されることとな
る。この加圧および加熱は、所定時間維持される。な
お、成形材Hへの加圧圧力の設定が低い場合等において
は、大気連通機構の電磁切替弁79を励磁し、管路67
を介して非成形空間Tを大気と連通し、減圧手段による
成形空間Sの減圧によって膜体10が成形材Hに加圧作
用を及ぼすようにすることもできる。
【0059】成形材Hの加圧加熱および加熱が所定時間
維持されて積層が完了したら、各熱板5に形成された流
路26への加熱流体の供給を止め、所定温度の冷却流体
を循環流通させるように切替制御し、積層された成形材
Hへの加圧を維持した状態で冷却する。加熱された成形
材Hを加圧した状態で冷却するため、成形材Hが均一に
温度降下して熱収縮することとなり、しわを形成するこ
となく安定した状態となる。
【0060】成形材Hの加熱・加圧およびその後の冷却
を完了したら、減圧手段による成形空間S内の減圧を停
止して成形空間S内の圧力を略大気圧にまで上昇させる
と共に、下定盤3を下降させるようにラム23を退縮駆
動する。下定盤3が下降すると、形成されていた成形空
間Sおよび膜体10を隔てた反対側の非成形空間Tが開
放され、非成形空間Tに供給されていた加圧流体は大気
中に放出されることとなる。非成形空間Tが開放される
前に大気連通機構の電磁切替弁79を励磁してサイレン
サ80を介して大気中に排出させることもできる。下定
盤3が完全に下降したらキャリアプレート11と共にこ
れに載置された積層品および膜体10が設けられた枠体
6を搬出する。
【0061】次に、以上説明したこの実施の形態におけ
る作動とは別の第2の作動について、図7を参照しなが
ら説明する。この作動が図6に示した場合の作動と異な
るのは、枠体6に設けられたシール材30がキャリアプ
レート11に接し、膜体10が枠体6の上に位置するよ
うに配置することにある。そして、図7に示した場合に
おいては、ラム23を伸長駆動して下定盤3を上定盤2
に近接するよう上昇させ、各枠体6を各熱板5間に挟持
すると、上方の熱板5の下面と膜体10とによって成形
材Hが収容された成形空間Sがそれぞれ形成され、ま
た、膜体10を隔てて成形空間Sとは反対側に非成形空
間Tがキャリアプレート11と膜体10および枠体6に
よってそれぞれ形成されることとなる。したがって、各
熱板5に形成された通路65には膜体操作手段60が接
続され、通路66には減圧手段が接続されている。
【0062】最初に、熱板5間の外で、膜体10が設け
られた枠体6をキャリアプレート11上に載置し、膜体
10上に成形材Hである銅箔52、プリプレグ51、基
材50、プリプレグ51、銅箔52を順次位置合わせし
て重合し、成形材Hの最上に位置する銅箔52上に鏡面
板53を載置する(図5参照)。
【0063】その後、ラム23を伸長駆動して下定盤3
を上定盤2に近接するよう上昇させると、各枠体6が各
熱板5間に挟持され、上方の熱板5の下面と膜体10と
によって成形材Hが収容された成形空間Sがそれぞれ形
成され、また、膜体10を隔てて成形空間Sとは反対側
に非成形空間Tがキャリアプレート11と膜体10およ
び枠体6によってそれぞれ形成されることとなる。
【0064】次いで、膜体操作手段60の吸引機構62
の各電磁切替弁77を励磁して通路65から各非成形空
間T内の空気を吸引すると共に、各成形空間Sに開口す
る通路66から減圧手段によって成形空間S内を減圧す
る。成形材Hによっては、各非成形空間T内の空気を吸
引しない場合もあることは、図6によって説明した場合
の作動と同様である。成形空間S内を充分に減圧した
後、吸引機構62の各電磁切替弁77を解磁すると共に
加圧機構61の電磁切替弁74を励磁して所定圧力の加
圧流体を非成形空間Tにそれぞれ供給し、膜体10を介
して成形材Hを熱板5の下面との間でそれぞれ加圧し、
同時に、熱板5内の流路26に供給される加熱流体によ
り加熱する。
【0065】成形材Hの加圧および加熱が所定時間維持
されて積層が完了したら、流路26への加熱流体の供給
を止め、所定温度の冷却流体を循環流通させるように切
替制御し、積層された成形材Hの加圧を維持した状態で
冷却する。
【0066】成形材Hの加熱・加圧およびその後の冷却
を完了したら、減圧手段による成形空間S内の減圧およ
び加圧機構61の電磁切替弁74を解磁して非成形空間
Tへの圧縮空気等の加圧流体の供給を停止し、成形空間
S内の圧力を略大気圧まで上昇させる。続いて、ラム2
3を退縮駆動して下定盤3を下降させ、形成されていた
成形空間Sおよび非成形空間Tを開放し、キャリアプレ
ート11と共にこれに載置された積層品および膜体10
が設けられた枠体6を搬出する。
【0067】
【発明の効果】本発明の請求項1に係る真空多段積層装
置によれば、各熱板の間に挟持される枠体と、該枠体に
設けられ、枠体が熱板の間に挟持された際に成形材を収
容した密閉した成形空間および非成形空間を形成する膜
体と、成形材を加圧すべく非成形空間に作用して膜体を
操作する膜体操作手段とを備えたことにより、一般的な
真空多段積層装置を用いて、平面的な大きさの異なる積
層品や、厚みが部分によって異なる積層品、あるいは厚
みの異なる複数の積層品を、従来のような補正装置を必
要とすることなく、簡単な構造で一度に均一な加圧力に
より確実に積層成形することができる。したがって、真
空多段積層装置に汎用性を備えさせることができ、その
製造コストおよび積層成形のコストを低減させることが
できる。加えて、膜体の使用による劣化等が生じた場合
にも交換を容易に行うことができるため、メンテナンス
費用を削減することができる。
【0068】本発明の請求項2に係る真空多段積層装置
によれば、成形材と膜体が設けられた枠体とが載置され
て共に各熱板間に挿入されるキャリアプレートを備えた
ことにより、熱板間に挿入する前にキャリアプレート上
に成形材を位置決めすることができ、熱板に直接接触す
ることなく各熱板間に容易に挿入することができる。
【0069】本発明の請求項3に係る真空多段積層装置
によれば、積層品を冷却するための冷却手段を備えたこ
とにより、成形材を加圧と同時に加熱して得られた積層
品を、冷却手段により均一に温度降下して熱収縮するこ
ととなるため、しわを形成することなく積層品を確実に
安定して積層成形することができ、歩留を向上させるこ
とができる。
【0070】本発明の請求項4に係る真空多段積層装置
によれば、枠体がシール材を含み、熱板の対向面に対し
て交換可能に取り付けられており、枠体とシール材の少
なくとも一方は異なる高さを有する複数のものが用意さ
れており、該枠体とシール材の少なくとも一方を成形材
の厚さに応じて厚みを異なるものに交換することによ
り、成形空間の高さを調節可能としたことにより、異な
る厚みを有する積層品に応じて積層成形を行うことがで
きる。
【0071】本発明の請求項5に係る真空多段積層装置
によれば、膜体操作手段の各成形空間ごとの成形材に対
する加圧力をそれぞれ調節可能としたことにより、補正
装置を必要とせず、各熱板間に挿入される成形材に応じ
て、上下方向に配設された熱板の位置により影響される
ことなく成形材を均一に加圧することができ、あるいは
最適に調節された圧力により成形材を加圧することがで
きる。
【0072】本発明の請求項6に係る真空多段積層装置
によれば、真空雰囲気とするための減圧手段を成形空間
内に開口するように接続し、任意のタイミングで成形材
を加圧すべく膜体操作手段が膜体を操作することができ
るようにしたことにより、成形材を真空雰囲気下で積層
成形する際に成形材を不用意に加圧することなく、成形
材を真空雰囲気下で積層成形するための構造や付帯設備
が簡便なものとなり、減圧容積が減少するため減圧に要
する時間を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】真空多段積層装置の概略図である。
【図2】本発明に係る真空多段積層装置の熱板と、各熱
板間に挟持された膜体を設けた枠体の断面図、および成
形空間内に収容された成形材を加圧するための回路を示
した概略図である。
【図3】図2の部分拡大図である。
【図4】本発明に係る真空多段積層装置の図2とは別の
第2の使用方法を示す断面図、および成形空間内に収容
された成形材を加圧するための回路を示した概略図であ
る。
【図5】図4の部分拡大図である。
【図6】本発明に係る真空多段積層装置の別の実施の形
態を示した熱板と、各熱板間に挟持された膜体を設けた
枠体の断面図、および成形空間内に収容された成形材を
加圧するための回路を示した概略図である。
【図7】図6とは別の第2の使用方法を示す断面図、お
よび成形空間内に収容された成形材を加圧するための回
路を示した概略図である。
【図8】従来から用いられている一般的な真空多段積層
装置により、平面的な大きさの異なる成形材を熱板の対
向面の間で直接加熱加圧するために、加圧力により熱板
にソリが発生した状態を示す概略図である。
【符合の説明】
1 真空多段積層装置 2 上定盤(固定盤) 3 下定盤(可動盤) 5 熱板 6 枠体 10 膜体 11 キャリアプレート 26 加熱流体と冷却流体とを切替制御可能に循環流通
させる流路 36 加圧管路 40 加圧流体供給源 60 膜体操作手段 61 加圧機構 62 吸引機構 75 加圧流体供給源 78 真空ポンプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI B29L 31:34 B29L 31:34 (56)参考文献 特開 平8−332646(JP,A) 特開 平7−80871(JP,A) 特開 平5−309676(JP,A) 特開 平6−143311(JP,A) 特開 昭61−47259(JP,A) 特開 昭63−283911(JP,A) 特開 昭63−299895(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 43/02 - 43/20 B29C 43/32 - 43/58 B29C 63/16 B29C 65/00 - 65/78 B30B 12/00,7/02

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定盤と可動盤との対向面間に複数の熱
    板を配置し、成形材を各熱板間に挿入して真空雰囲気下
    で加熱・加圧する真空多段積層装置であって、 各熱板の間に挟持される枠体と、該枠体に設けられ、枠
    体が熱板の間に挟持された際に成形材を収容して真空引
    きされる成形空間および成形空間を形成する膜体と、
    成形材を加圧すべく成形空間に作用して膜体を操作す
    る膜体操作手段とを備えたことを特徴とする真空多段積
    層装置。
  2. 【請求項2】 成形材と膜体が設けられた枠体とが載置
    されて共に各熱板間に挿入されるキャリアプレートを備
    えたことを特徴とする請求項1に記載の真空多段積層装
    置。
  3. 【請求項3】 積層品を冷却するための冷却手段を備え
    たことを特徴とする請求項1または2に記載の真空多段
    積層装置。
  4. 【請求項4】 枠体がシール材を含み、熱板の対向面に
    対して交換可能に取り付けられており、枠体とシール材
    の少なくとも一方は異なる高さを有する複数のものが用
    意されて成形空間の高さを調節可能としたことを特徴と
    する請求項1ないし3のいずれかに記載の真空多段積層
    装置。
  5. 【請求項5】 膜体操作手段は、各成形空間ごとの成形
    材に対する加圧力がそれぞれ調節可能とされたことを特
    徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の真空多段
    積層装置。
  6. 【請求項6】 膜体操作手段は、任意のタイミングで成
    形材を加圧すべく膜体を操作可能としたことを特徴とす
    る請求項1ないし5のいずれかに記載の真空多段積層装
    置。
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