JP3242155B2 - 油中水型化粧料 - Google Patents

油中水型化粧料

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JP3242155B2
JP3242155B2 JP18961092A JP18961092A JP3242155B2 JP 3242155 B2 JP3242155 B2 JP 3242155B2 JP 18961092 A JP18961092 A JP 18961092A JP 18961092 A JP18961092 A JP 18961092A JP 3242155 B2 JP3242155 B2 JP 3242155B2
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清美 橘
晃司 作田
憲一 磯部
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Shin Etsu Chemical Co Ltd
Kose Corp
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Shin Etsu Chemical Co Ltd
Kose Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、油中水型化粧料に関
し、さらに詳しくは優れた使用感をもたらすとともに経
時安定性の著しく向上した油中水型化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】近年、
油中水型乳化組成物においては、さっぱりとしてべたつ
きが少なく、撥水性の良いものを得るために、油剤とし
てシリコーン油が使用されている。また、このような乳
化組成物を調製する際、通常、乳化剤としては、シリコ
ーン油との相溶性が良い親油性のポリオキシアルキレン
変性オルガノポリシロキサン系界面活性剤が汎用されて
いる。一方、本出願人の一人は、先に、油相成分中に、
部分架橋型オルガノポリシロキサン重合物と低粘度シリ
コーン油とからなるシリコーンゲル組成物を含有し、乳
化剤としてポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロ
キサン系界面活性剤を用いる経時安定性及び使用感に優
れた油中水型乳化組成物を得ることに成功した(特開平
3−79669号)。
【0003】しかし、上記油剤と乳化剤とを組合せた場
合には、良好な使用感を得るべく多量の水分を配合する
としばしば経時安定性を損なうこととなる。また、ポリ
オキシアルキレン基を含有するオルガノハイドロジエン
ポリシロキサンと脂肪族不飽和基を含有するオルガノポ
リシロキサンとの混合物又はオルガノハイドロジエンポ
リシロキサンと脂肪族不飽和基を含有するポリオキシア
ルキレンとの混合物を低粘度シリコーン油及び/又は多
価アルコールの存在又は不存在下に付加重合させてシリ
コーン重合体となし、その重合体をシリコーン油と剪断
力下で混練処理して得られるペースト状シリコーン組成
物を油剤として使用した場合でも、優れた使用感は得ら
れるものの経時安定性の点で満足のいくものは未だ得ら
れていない。
【0004】そこで、良好な使用感を与えるとともに、
経時安定性にも優れる油中水型化粧料の開発が望まれて
いた。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、かかる実
情に鑑み鋭意検討した結果、後述するペースト状シリコ
ーン組成物と無水ケイ酸及び/又は疎水化シリカとを含
有する油相成分と水相成分とを含有する油中水型化粧料
が良好な使用感と経時安定性とをもたらすことを見出
し、本発明を完成するに至った。
【0006】すなわち、本発明は、下記(a)及び
(b); (a)ペースト状シリコーン組成物、 (b)無水ケイ酸及び/又は疎水化シリカ、を含有する
油相成分並びに水相成分を含有することを特徴とする油
中水型化粧料を提供するものである。
【0007】本発明に使用されるペースト状シリコーン
組成物(a)は、下記一般式(1)、 R1 aR2 bHcSiO(4-a-b-c)/2 (1) {式中、R1 は同種又は異種の炭素数1〜18の非置換
又は置換のアルキル基、アリール基、アラルキル基又は
ハロゲン化炭化水素基、R2 は一般式CnH2nO(C2H4O)d(C
3H6O)eR3 [ここにR3 は水素原子又は炭素数1〜10
の飽和脂肪族炭化水素基もしくは-(CO)-R5(R5 は炭素
数1〜5の飽和脂肪族炭化水素基)で示される基、dは
2〜200の整数、eは0〜200の整数、d+eは3
〜200の整数、nは2〜6をそれぞれ示す〕で示され
るポリオキシアルキレン基、aは1.0≦a≦2.5、
bは0.001≦b≦1.0、cは0.001≦c≦
1.0をそれぞれ示す}で表わされるオルガノハイドロ
ジェンポリシロキサン及び/又は一般式(2) R1 fHgSiO(4-f-g)/2 (2) (式中、R1 は上記と同じ、fは1.0≦f≦3.0、
gは0.001≦g≦1.5をそれぞれ示す)で表わさ
れるオルガノハイドロジェンポリシロキサンと
【0008】一般式(A) CmH2m-1O(C2H4O)h(C3H6O)iCmH2m-1 (A) (式中、hは2〜200の整数、iは0〜200の整
数、h+iは3〜200の整数、mは2〜6をそれぞれ
示す)で表わされるポリオキシアルキレンを、25℃に
おける粘度が100cS以下である低粘度のシリコーン油
及び/又は多価アルコールの存在又は不存在下に付加重
合させて得られるシリコーン重合体100重量部と低粘
度シリコーン油5〜1,000重量部とを剪断力下で混
練して得られるものを指称する。
【0009】本発明に使用のペースト状シリコーン組成
物(a)を構成する上記シリコーン重合体は、オルガノ
ハイドロジェンポリシロキサンと脂肪族不飽和基含有化
合物とを25℃における粘度が100cS以下であるシリ
コーン油及び/又は多価アルコールの存在又は不存在下
で付加重合させたものであるが、オルガノハイドロジェ
ンポリシロキサン及び脂肪族不飽和基含有化合物の少な
くとも一方がポリオキシアルキレン基を含有することを
要する。
【0010】オルガノハイドロジェンポリシロキサンと
脂肪族不飽和基含有化合物との組合せとしては、例え
ば、まず一方がポリオキシアルキレン基を含有する上記
一般式(1)で表わされるオルガノハイドロジェンポリ
シロキサンであって、R1 がメチル基、エチル基、プロ
ピル基、ブチル基などのアルキル基、フェニル基、トリ
ル基などのアリール基、ベンジル基、フェネチル基など
のアラルキル基、又はこれらの基の炭素原子に結合して
いる水素原子の一部又は全部をハロゲン原子で置換した
クロロメチル基、トリフルオロプロピル基などから選択
される同一又は異種の炭素数1〜18の非置換又は置換
のアルキル基、アリール基、アラルキル基又はハロゲン
化炭化水素基、R2 が前記一般式 CnH2nO(C2H4O)d(C3H6O)e-R3 で表わされ、かつR3 が水素原子又はメチル基、エチル
基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、
ヘプチル基、オクチル基などの炭素数1〜10の飽和脂
肪族炭化水素基もしくは式-(CO)-R5(R5 は炭素数1〜
5の飽和脂肪族炭化水素基)、dが2〜200の整数、
eが0〜200の整数、d+eは3〜200の整数、さ
らにnが2〜6をそれぞれ示すものが挙げられる。さら
に、得られた重合体をシリコーン油と剪断力下で混練処
理して得られたペースト状組成物に水を十分に分散させ
るためにはd/e≧1であることが好ましい。
【0011】なお、aは、1.0未満では得られた重合
体がシリコーン油に対して十分に膨潤せず、2.5より
大きいと得られる重合体をシリコーン油と剪断力下で混
練処理して得られるペースト状組成物に水分を十分に分
散させることができないので1.0≦a≦2.5、好ま
しくは1.0〜2.0とし、bは、0.001未満では
得られる重合体をシリコーン油と剪断力下で混練処理し
て得たペースト状組成物に水が十分に分散せず、1.0
より大きいと得られる重合体のシリコーン油への膨潤性
が十分でなくなるので0.001≦b≦1.0、好まし
くは0.005〜1.0とし、さらにcが、0.001
未満では付加重合により得られる重合体において3次元
構造体の形成が困難となるため、シリコーン油が増粘性
に乏しいものとなり、1.0より大きいと付加重合によ
り形成される3次元構造体の架橋密度が高くなりすぎる
ため、シリコーン油を安定に保持することができないの
で0.001≦c≦1.0、好ましくは0.005〜
1.0とする。
【0012】
【0013】なお、一般式(1)で表わされるオルガノ
ハイドロジェンポリシロキサンと一般式(A)で表わさ
れるポリオキシアルキレンとの組合せを用いることもで
きる。
【0014】また、一般式(1)で表わされるオルガノ
ハイドロジェンポリシロキサンと脂肪族不飽和基含有化
合物との他の組合せとしては、例えば一般式(2)で表
わされるオルガノハイドロジェンポリシロキサンであっ
て、R1 が前記と同じで、fは1.0未満では得られた
重合体のシリコーン油への膨潤性が十分に得られず、
3.0より大きいと付加重合により得られる重合体中に
3次元構造を形成することが困難となるため、シリコー
ン油が増粘性に乏しいものとなるので1.0≦f≦3.
0、好ましくは1.0〜2.5とし、gは0.001未
満であると付加重合により得られる重合体中に3次元構
造を形成することが困難となるため、シリコーン油が増
粘性に乏しいものとなり、1.5より大きいと付加重合
により形成される3次元構造の架橋密度が高くなりすぎ
て得られる重合体がシリコーン油を安定して保持しなく
なるので0.001≦g≦1.5、好ましくは0.00
5〜1.0とするものと一般式(A)で表わされるポリ
オキシアルキレンであって、hは2〜200、好ましく
は5〜100、iは0〜200、好ましくは0〜100
であり、得られる重合体に水を十分に分散させるために
好ましくはh/i≧1であり、mは2〜6、好ましくは
3〜6であるものとの混合物(以下混合物−IIと略記す
る)が挙げられる。
【0015】本発明において、混合物−IIを付加重合す
る際に使用される25℃における粘度が100cS以下で
ある低粘度シリコーン油としては、直鎖状又は分枝状の
メチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサ
ン、エチルポリシロキサン、エチルメチルポリシロキサ
ン、エチルフェニルポリシロキサン、またオクタメチル
シクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロ
キサン等の環状ジメチルポリシロキサンなどが挙げられ
る。これらの25℃における粘度は100cS以下であれ
ばよく、とくに50cS以下とすることが好ましい。これ
らは単独で用いても2種以上の混合物であってもよい。
【0016】多価アルコールとしてはエチレングリコー
ル、1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコー
ル、ジプロピレングリコール、グリセリン、ジグリセリ
ンなどが例示されるが、これらは単独で使用しても2種
以上を併用してもよい。
【0017】低粘度シリコーン油及び/又は多価アルコ
ールの量は、上記混合物−IIを100重量部としたとき
3〜200重量部が好ましい。低粘度シリコーン油及び
/又は多価アルコールの存在下に付加重合を行うと、こ
れらを含有した重合体が得られるが、このものはこれら
の不存在下に付加重合して得られるものに比較して、シ
リコーン油に対し高い膨潤性を示し、かつ優れた増粘性
を示す。
【0018】なお、混合物−IIの付加重合は、例えば塩
化白金酸、アルコール変性塩化白金酸又は塩化白金酸−
ビニルシロキサン錯体などのような公知の白金化合物触
媒又はロジウム化合物触媒の存在下に、室温又は50〜
150℃の加温下に反応させて行えばよい。
【0019】この場合には必要に応じ有機溶剤を使用し
てもよく、例えばメタノール、エタノール、2−プロパ
ノール、ブタノールなどの脂肪族アルコール、ベンゼ
ン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素、n−ペ
ンタン、n−ヘキサン、シクロヘキサンなどの脂肪族又
は脂環式炭化水素、ジクロロメタン、クロロホルム、四
塩化炭素、トリクロロエタン、トリクロロエチレン、フ
ッ化塩化炭化水素などのハロゲン化炭化水素が使用でき
る。
【0020】このようにして得られたシリコーン重合体
100重量部に、低粘度シリコーン油5〜1,000重
量部、好ましくは20〜500重量部を分散混合したの
ち、剪断力下で混練処理するとペースト状の均一なシリ
コーン組成物が得られる。
【0021】シリコーン重合体の量が上記範囲よりも少
ないと安定で良好なゲル構造を維持できず、逆に上記範
囲を超えると肌上で重さを感じ、使用性、使用感等が悪
化するため好ましくない。
【0022】ここで用いられるシリコーン油は直鎖状、
分岐状のいずれであってもよく、例えばメチルポリシロ
キサン、メチルフェニルポリシロキサン、エチルポリシ
ロキサン、エチルメチルポリシロキサン、エチルフェニ
ルポリシロキサン、またオクタメチルシクロテトラシロ
キサン、デカメチルシクロペンタシロキサン等の環状の
ジメチルポリシロキサンなどが挙げられ、これらは単独
でも2種以上の混合物であってもよい。
【0023】かくして得られるペースト状シリコーン組
成物(a)は、本発明に使用される油相成分中に10〜
90重量%(以下単に%という)配合することが好まし
い。
【0024】本発明に使用される(b)の無水ケイ酸と
しては、市販のエロジール200、エロジール300
(ともにデグッサ社製)等が、また疎水化シリカとして
は、同様に市販のキャボジルTS−530(トリメチル
シロキシル化シリカ、キャボット社製)、エロジールR
−972(ジメチルシロキシル化シリカ、デグッサ社
製)、エロジールR−805(オクチルシロキシル化シ
リカ、同上)、エロジールR−202(シリコーンオイ
ル処理シリカ、同上)等が好ましいものとして挙げられ
る。
【0025】無水ケイ酸及び/又は疎水化シリカ(b)
は、本発明に使用される油相成分中に0.01〜10%
配合することが好ましい。10%を超えた場合には使用
感が悪化したり経時安定性が悪化するため好ましくな
い。
【0026】本発明に使用される油相成分中には、前記
(a)及び(b)以外に通常の化粧料用乳化組成物に用
いられる油剤を油相の均一性を欠かない範囲で配合する
ことができる。かかる油剤としては、天然動・植物油、
合成油のいずれをも使用でき、具体的には、流動パラフ
ィン、スクワラン等の液状、ペースト状もしくは固形状
の炭化水素、ワックス、高級脂肪酸、高級アルコール、
エステル、グリセライド、シリコーン系油剤等が挙げら
れる。
【0027】上記油相成分は、本発明の油中水型化粧料
中に10〜99%配合される。10%未満では化粧料を
油中水型とすることが困難であり、99%を超えると化
粧料自体の感触が悪化し、好ましくない。
【0028】本発明に使用される水相成分は、水を主成
分とし、これに各種水溶性成分を含むものであり、本発
明の油中水型化粧料中に1〜90%配合することが好ま
しい。1%未満では水を入れた特徴が出難く、90%を
超えると油中水型とすることが困難となる。
【0029】本発明の油中水型化粧料には、前記必須成
分のほか、通常用いられる水性成分や油性成分、例えば
保湿剤、防腐剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、美容成
分、香料、水溶性高分子、体質顔料、着色顔料、光揮性
顔料、有機粉体、疎水化処理顔料、タール色素などを、
本発明の効果を損なわない範囲で配合することができ
る。
【0030】本発明の油中水型化粧料は、ペースト状シ
リコーン組成物(a)を予め調製して用いる以外は、通
常の方法に従って乳化することにより製造でき、化粧料
基材等として好適に使用することができる。
【0031】
【発明の効果】本発明の油中水型化粧料は、優れた使用
感(さっぱり感、べたつきのなさ、のびのよさ等)を損
なうことなく顕著に向上した経時安定性を有するもので
ある。
【0032】
【実施例】以下に実施例により本発明を具体的に説明す
るが、本発明はこれらに限定されるものではない。ま
ず、以下の参考例1〜10に示すように、ペースト状シ
リコーン組成物を逐次製造した。
【0033】参考例1 (イ)反応器中に平均組成式(3)
【0034】
【化1】
【0035】で示されるオルガノハイドロジェンポリシ
ロキサン68g、エタノール100g、平均組成式が C
H2=CHCH2O(C2H4O)10CH3 で示されるポリオキシアルキレ
ン32g及び塩化白金酸3重量%のエタノール溶液0.
3gを仕込み、内温を70〜80℃に維持して2時間攪
拌したのち、減圧下で溶媒を除去したところ、平均組成
式(4)
【0036】
【化2】
【0037】で示されるオルガノハイドロジェンポリシ
ロキサンが得られた。 (ロ)反応器中に、前記(イ)で得たオルガノハイドロ
ジェンポリシロキサン100g、エタノール100g及
び平均組成式(5)
【0038】
【化3】
【0039】で示されるジメチルビニルシリル末端封鎖
ジメチルポリシロキサン28.9g及び塩化白金酸3重
量%のエタノール溶液0.3gを仕込み、内温を70〜
80℃に維持して2時間攪拌した後、減圧下で溶媒を除
去し、弾力性のある重合体を得た。
【0040】この重合体20重量部と、ジメチルポリシ
ロキサン(粘度6cS)80重量部とを分散混合した後、
三本ロールミルにより剪断力下で十分混練してシリコー
ン組成物を作製した。この組成物は、滑らかな感触を有
し、粘度が32,000cPの均一なペースト状組成物で
あった。
【0041】参考例2 反応器中に、平均組成式(6)
【0042】
【化4】
【0043】で示されるオルガノハイドロジェンポリシ
ロキサン100g、エタノール62g、平均組成式が C
H2=CHCH2O-(C2H4O)10-CH2CH=CH2 (7)で示されるポリ
オキシアルキレン23.6g及び塩化白金酸3重量%の
エタノール溶液0.3gを仕込み、内温を70〜80℃
に維持して2時間攪拌した後、減圧下で溶媒を除去し、
粒状の重合体を得た。
【0044】得られた重合体33重量部と、ジメチルポ
リシロキサン(粘度6cS)67重量部とを分散混合した
後、三本ロールミルにより剪断力下で十分混練し、膨潤
させてシリコーン組成物を作製した。この組成物は、滑
らかな感触を有し、粘度が24,800cPの均一なペー
スト状組成物であった。
【0045】参考例3 反応器中に、参考例1の(イ)で得た平均組成式(3)
で表わされるオルガノハイドロジェンポリシロキサン1
00g、エタノール75g、参考例2で使用した平均組
成式(7)で表わされるポリオキシアルキレン49.4
g及び塩化白金酸3重量%のエタノール溶液0.3gを
仕込み、内温を70〜80℃に維持して2時間攪拌した
後、減圧下で溶媒を除去し、粒状の重合体を得た。
【0046】この重合体33重量部と、ジメチルポリシ
ロキサン(粘度6cS)67重量部とを分散混合した後、
三本ロールミルにより剪断力下で十分に混練し、膨潤さ
せてシリコーン組成物を作製した。この組成物は滑らか
な感触を有し、粘度が10,600cPの均一なペースト
状であった。
【0047】参考例4 反応器中に、平均組成式(8)
【0048】
【化5】
【0049】で示されるオルガノハイドロジェンポリシ
ロキサン100g、エタノール57g、参考例2で使用
した平均組成式(7)で表わされるポリオキシアルキレ
ン13.5g及び塩化白金酸3重量%のエタノール溶液
0.3gを仕込み、内温を70〜80℃に維持して2時
間攪拌した後、減圧下で溶媒を除去し、粒状の重合体を
得た。
【0050】この重合体20重量部とジメチルポリシロ
キサン(粘度6cS)80重量部とを分散混合した後、三
本ロールミルにより剪断力下で十分混練し、膨潤させて
シリコーン組成物を作製した。この組成物は、滑らかな
感触を有し、粘度が22,800cPの均一なペースト状
であった。
【0051】参考例5 反応器中に、参考例2で使用した平均組成式(6)のオ
ルガノハイドロジェンポリシロキサン100g、エタノ
ール103g、参考例2で使用した平均組成式(7)で
表わされるポリオキシアルキレン23.6g、25℃に
おける粘度が6cSであるジメチルポリシロキサン82.
4g及び塩化白金酸3重量%のエタノール溶液0.3g
を仕込み、内温を70〜80℃に維持して2時間攪拌し
た後、減圧下で溶媒を除去したところ、シリコーン重合
体が得られた。
【0052】ついで、このシリコーン重合体100重量
部に25℃における粘度が6cSであるジメチルポリシロ
キサン100重量部を分散混合した後、三本ロールミル
により剪断力下で十分混練し、膨潤させてシリコーン組
成物を作製した。このものは滑らかな感触を有し、粘度
が82,800cPである均一なペースト状組成物であっ
た。
【0053】参考例6 反応器中に、参考例4で使用した平均組成式(8)で表
わされるオルガノハイドロジェンポリシロキサン100
g、エタノール95g、参考例2で使用した平均組成式
(7)のポリオキシアルキレン13.5g、25℃にお
ける粘度が5cSであるジメチルポリシロキサン75.7
g及び塩化白金酸3重量%のエタノール溶液0.3gを
仕込み、参考例5と同様に処理して重合体を作った。
【0054】つぎにこの重合体100重量部とオクタメ
チルシクロテトラシロキサン200重量部とを分散混合
した後、三本ロールミルにより剪断力下に十分混練して
膨潤させたシリコーン組成物を作製した。このものは滑
らかな感触を有する粘度が44,000cPの均一なペー
スト状組成物であった。
【0055】参考例7 反応器中に、平均組成式(9)
【0056】
【化6】
【0057】で表わされるオルガノハイドロジェンポリ
シロキサン100g、エタノール74g、平均組成式が
CH2=CHCH2O(C2H4O)30CH2CH=CH2 (10)で表わされる
ポリオキシアルキレン18.5g、25℃における粘度
が6cSであるジメチルポリシロキサン29.6g及び塩
化白金酸3重量%のエタノール溶液0.3gを仕込み、
参考例5と同様に処理して重合体を作った。
【0058】ついで、この重合体100重量部とフェニ
ルトリス(トリメチルシロキシ)シラン200重量部と
を分散混合した後、三本ロールミルにより剪断力下に十
分混練して膨潤させたシリコーン組成物を作製した。こ
のものは滑らかな感触を有する粘度が25,500cPの
均一なペースト状組成物であった。
【0059】参考例8 反応器中に、参考例1の(イ)で得た平均組成式(4)
で表わされるオルガノハイドロジェンポリシロキサン1
00g、エタノール72g、平均組成式(11)
【0060】
【化7】
【0061】で表わされるジメチルビニルシリル基で末
端が封鎖されたジメチルポリシロキサン28.9g、2
5℃における粘度が30cSであるジメチルポリシロキサ
ン14.3g及び塩化白金酸3重量%のエタノール溶液
0.3gを仕込み、参考例5と同様に処理して重合体を
作った。
【0062】ついでこの重合体22.2重量部と25℃
における粘度が6cSであるジメチルポリシロキサン7
7.8重量部とを分散混合した後、三本ロールミルによ
り剪断力下に十分混練してシリコーン組成物を作った。
このものは滑らかな感触を有する粘度が48,000cP
の均一なペースト状組成物であった。
【0063】参考例9 反応器中に、参考例2で使用した平均組成式(6)のオ
ルガノハイドロジェンポリシロキサン100g、エタノ
ール103g、参考例2で使用した平均組成式(7)の
ポリオキシアルキレン23.6g、1,3−ブチレング
リコール82.4g及び塩化白金酸3重量%のエタノー
ル溶液0.3gを仕込み、内温を70〜80℃に維持し
て2時間攪拌した後、減圧下で溶媒を除去したところ、
シリコーン重合体が得られた。
【0064】ついで、このシリコーン重合体100重量
部に25℃における粘度が50cSであるジメチルポリシ
ロキサン100重量部を分散混合した後、三本ロールミ
ルにより剪断力下で十分混練し、膨潤させてシリコーン
組成物を作製した。このものは滑らかな感触を有し、粘
度が65,000cPである均一なペースト状組成物であ
った。
【0065】参考例10 反応器中に、平均組成式(12)
【0066】
【化8】
【0067】で表わされるオルガノハイドロジェンポリ
シロキサン100g、エタノール160g、平均組成式
が CH2=CHCH2O(C2H4O)30-(C3H6O)10-CH2CH=CH2 (1
3)で表わされるポリオキシアルキレン34.7g、エ
チレングリコール20g、25℃における粘度が10cS
であるジメチルポリシロキサン13.7gと塩化白金酸
3重量%のエタノール溶液0.3gを仕込み、参考例5
と同様に処理して重合体を作った。
【0068】つぎにこの重合体100重量部とデカメチ
ルシクロペンタシロキサン300重量部とを分散混合し
た後、三本ロールミルにより剪断力下に十分混練して膨
潤させてシリコーン組成物を作製した。このものは滑ら
かな感触を有する粘度が52,000cPの均一なペース
ト状組成物であった。
【0069】実施例1〜2及び比較例1(油中水型クリ
ーム) 下記表1にその組成を示す油中水型クリームを以下に示
す方法により製造した。
【0070】(製造方法)以下の工程A、B及びCによ
る。 A:(1)〜(4)を混合する。 B:(5)〜(8)を加熱し、均一に混合する。 C:AにBを攪拌しながら添加し、冷却する。
【0071】得られた油中水型クリームの経時安定性
(40℃、1ケ月後及び3ケ月後)及び使用感(さっぱ
り感及びのびのよさ)について下記評価基準により評価
した。結果を併せて表1に示す。
【0072】(経時安定性評価基準) ◎:変化なく良好。 ○:少しゲル化が認められる。 △:少し排液が認められる。 ×:排液又は分離が認められる。
【0073】(使用感評価基準) ◎:非常に良い。 ○:良い。 △:どちらともいえない。 ×:悪い。
【0074】
【表1】
【0075】表1に示す結果から明らかなように、本発
明品は、経時安定性が顕著に改良されたものであり、し
かもペースト状シリコーン組成物配合により向上した使
用感を損なうことのないものであった。
【0076】実施例3(クリーム状アイシャドウ) 下記組成のクリーム状アイシャドウを以下に示す方法に
より製造した。
【0077】(製造方法)下記工程A及びBによる。 A:(1)〜(4)を混合後、(5)〜(8)を加えて
均一分散する。 B:(9)、(10)及び(12)を加熱溶解する。 C:AにBを攪拌しながら混合し、(11)を加えて冷
却する。
【0078】
【表2】 組成 (重量%) (1)ペースト状シリコーン組成物 (参考例9で得られたもの) 10 (2)ジメチルポリシロキサン(6cS) 10 (3)トリオクタン酸グリセリル 20 (4)疎水化シリカ(エロジールR−972) 0.3 (5)雲母チタン 5 (6)酸化鉄雲母チタン 5 (7)マイカ 3 (8)着色顔料 2 (9)1,3−ブチレングリコール 10 (10)防腐剤 適量 (11)香料 適量 (12)精製水 残量
【0079】実施例4(日焼止めクリーム) 下記組成の日焼止めクリームを以下に示す方法により製
造した。
【0080】(製造方法)下記工程A及びBによる。 A:(1)〜(5)を均一に混合する。 B:(7)〜(9)を加熱溶解する。 C:AにBを攪拌しながら混合し、(6)を加えて冷却
する。
【0081】
【表3】 組成 (重量%) (1)ペースト状シリコーン組成物 (参考例6で得られたもの) 15 (2)メチルフェニルポリシロキサン 5 (3)2−エチルヘキサン酸セチル 5 (4)疎水化シリカ(キャボジルTS−530) 0.5 (5)紫外線吸収剤 5.5 (6)香料 0.5 (7)1,3−ブチレングリコール 10 (8)防腐剤 適量 (9)精製水 残量
【0082】実施例3及び4で得られた本発明の油中水
型化粧料は、さっぱりとしてべたつきのないものである
と同時に経時安定性の著しく良好なものであった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 磯部 憲一 群馬県碓氷郡松井田町大字人見1番地10 信越化学工業株式会社 シリコーン電 子材料技術研究所内 (56)参考文献 特開 平3−72942(JP,A) 特開 昭60−228405(JP,A) 特開 平2−43263(JP,A) 特開 昭64−30633(JP,A) 特開 昭63−250311(JP,A) 特開 平4−272932(JP,A) 特開 平5−262987(JP,A) 特開 平5−178733(JP,A) 特開 平5−178734(JP,A) 特開 平5−139929(JP,A) 特開 平6−40848(JP,A) 特開 平5−140320(JP,A) 特開 昭55−78055(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61K 7/00 - 7/50

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記(a)及び(b); (a)一般式(1) R1 aR2 bHcSiO(4-a-b-c)/2 (1) {式中、R1は同種又は異種の炭素数1〜18の非置換
    又は置換のアルキル基、アリール基、アラルキル基又は
    ハロゲン化炭化水素基、R2は一般式CnH2nO(C2H4O)d(C3
    H6O)eR3[ここにR3は水素原子又は炭素数1〜10の飽
    和脂肪族炭化水素基もしくは-(CO)-R5(R5は炭素数1
    〜5の飽和脂肪族炭化水素基)で示される基、dは2〜
    200の整数、eは0〜200の整数、d+eは3〜2
    00の整数、nは2〜6をそれぞれ示す]で示されるポ
    リオキシアルキレン基、aは1.0≦a≦2.5、bは
    0.001≦b≦1.0、cは0.001≦c≦1.0
    をそれぞれ示す}で表わされるオルガノハイドロジェン
    ポリシロキサン及び/又は一般式(2) R1 fHgSiO(4-f-g)/2 (2) (式中、R1は上記と同じ、fは1.0≦f≦3.0、
    gは0.001≦g≦1.5をそれぞれ示す)で表わさ
    れるオルガノハイドロジェンポリシロキサンと一般式
    (A) CmH2m-1O(C2H4O)h(C3H6O)iCmH2m-1 (A) (式中、hは2〜200の整数、iは0〜200の整
    数、h+iは3〜200の整数、mは2〜6をそれぞれ
    示す)で表わされるポリオキシアルキレンを、25℃に
    おける粘度が100cS以下である低粘度のシリコーン油
    及び/又は多価アルコールの存在又は不存在下に付加重
    合させて得られるシリコーン重合体100重量部と低粘
    度シリコーン油5〜1000重量部とを剪断力下で混練
    して得られるペースト状シリコーン組成物、 (b)無水ケイ酸及び/又は疎水化シリカ を含有する油相成分並びに水相成分を含有することを特
    徴とする油中水型化粧料。
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