JP3241769U - 紙製包装体及びパッケージ - Google Patents

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ゆき恵 大塚
亜紀 酒井
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Abstract

【課題】袋状に形成された紙製包装体において、該包装体を取り扱う際に、包装体を破損する虞を低減する。【解決手段】紙製包装体は、一枚のシート体から形成される。シート体は、紙製包装体の表面を形成する表面形成部と、紙製包装体の裏面20を形成する裏面形成部21とが一体となった構成である。裏面形成部は、表面形成部の四辺の外側にそれぞれ独立した領域として設けられる裏面主要部22と、裏面基部と、第1接合部形成部24と、第2接合部形成部25と、を有する。第1接合部形成部の先端側が第1つまみ部61となり、第2接合部形成部が第2つまみ部62となるように形成される。【選択図】図4

Description

本考案は、紙製包装体及びパッケージに関する。
従来から、外部から視認可能な窓部を有する、袋状に形成された包装体が知られている(例えば、特許文献1など)。特許文献1には、封筒などの包装体において、内容物を確認するための窓部を、包装体のベースとなる紙基材に透明化樹脂を付与することによって形成することが開示されている。
特開2021-91481号公報
ところで、上記のような紙製の包装体を取り扱う際には、包装体を破損(それにより内容物を汚損)してしまうことがある。
本考案は、このような問題に鑑み、袋状に形成された紙製包装体を取り扱う際に該包装体を破損する虞を低減する技術を提供することを目的とする。
本開示の一側面に係る包装体は、被包装物を包装する紙製包装体であって、
矩形状の第1面と、前記第1面と対向配置された矩形状の第2面とを有し、前記第1面及び前記第2面の各辺が閉じられることによって形成される収容部と、
前記第2面から起立可能なつまみ部と、
を備える、紙製包装体である。
本考案によれば、袋状に形成された紙製包装体において、該包装体を取り扱う際に、包装体を破損する虞を低減する技術を提供することができる。
図1Aは、実施形態に係る紙製包装体の第1面の構成を示す概略図である。図1Bは、実施形態に係る紙製包装体の第2面の構成例を示す概略図である。 図2は、実施形態に係るシート状基材の表面の構成を示す概略図である。 図3は、実施形態に係るシート状基材の裏面の構成を示す概略図である。 図4Aは、実施形態に係る紙製包装体の接合部及びつまみ部について説明する説明図である。図4Bは、実施形態に係る紙製包装体のつまみ部について説明する第1の図である。図4Cは、実施形態に係る紙製包装体のつまみ部について説明する第2の図である。 図5Aは、実施形態に係る紙製包装体の被包装物の一例を説明する第1の図である。図5Bは、実施形態に係る紙製包装体の被包装物の一例を説明する第2の図である。 図6Aは、実施形態に係る紙製包装体の窓部から視認できる被包装物の所定箇所の一例を示す第1の図である。図6Bは、実施形態に係る紙製包装体の窓部から視認できる被包装物の所定箇所の一例を示す第2の図である。 図7Aは、実施形態に係る紙製包装体を用いたパッケージの収容方法について説明する第1の図である。図7Bは、実施形態に係る紙製包装体を用いたパッケージの収容方法について説明する第2の図である。
<実施形態>
以下に、本考案の具体的な実施形態について、図面に基づいて説明する。なお、以下の実施形態の構成は例示であり、本考案はこれらの実施の形態の構成に限定されるものではない。本実施形態に係る紙製包装体は、矩形状の四辺が閉じた袋状(いわゆる封筒状)の紙製包装体であり、表面と裏面とを有している。
図1Aは本実施形態に係る紙製包装体1の表面10の構成を示す概略図、図1Bは紙製包装体1の裏面20の構成を示す概略図である。図1A、図1Bに示すように、紙製包装体1は略長方形の外観を有している。以下では、紙製包装体1の長手方向を縦方向、短手方向を横方向として説明を行う。また、紙製包装体1の表面10には、外部から被包装物が視認可能に形成される窓部12が設けられる。
本実施形態に係る紙製包装体1は、一枚のシート体100から形成される。図2は、シート体100の表側の概略構成を示す図であり、図3は、シート体100の裏側の概略構成を示す図である。なお、シート体100の表側は紙製包装体1が形成された際に外部に晒される面であり、同裏側は紙製包装体1が形成された際に内側となる面である。
シート体100は、紙製包装体1の表面10を形成する表面形成部11と、紙製包装体1の裏面20を形成する裏面形成部21とが一体となった構成である。図2、図3に示すように表面形成部11は矩形状であり、その四辺はそれぞれ、第1折り返し部31、第2折り返し部32、第3折り返し部33、第4折り返し部34、となっている。
表面形成部11には、窓部12が設けられている。窓部12は、例えば、紙を素材とするシート体100の一定の領域に、透明化樹脂を付与することによって形成することができる。なお、透明化樹脂を紙基材に付与して透明な窓部を形成する方法には、特開2021-91481号公報(上記の特許文献1)などによって公知となっている技術を採用することができる。また、窓部12の形成方法は、必ずしも上記のように紙基材に透明化樹脂を付与する方法に限らず、例えば、窓部の形状の開口を透明な樹脂シートで覆って形成しても構わない。
裏面形成部21は、表面形成部11の四辺の外側にそれぞれ独立した領域として設けられる裏面主要部22と、裏面基部23と、第1接合部形成部24と、第2接合部形成部25と、を有する。裏面主要部22は紙製包装体1の裏面20の主要な部位を占め、表面形成部11の第2折り返し部32の外側に設けられる。また、裏面基部23は表面形成部11の第1折り返し部31の外側に、第1接合部形成部24は第3折り返し部33の外側に、第2接合部形成部25は第4折り返し部34の外側に、それぞれ設けられる。
そして、裏面主要部22と、裏面基部23と、第1接合部形成部24と、第2接合部形成部25の各部がそれぞれ隣接する折り返し部で表面形成部11に対して折り返されて接合されることで、封筒状の紙製包装体1が形成される。なお、折り返し方向は、図2を参照すると各折り返し部で山折りに、図3を参照すると各折り返し部で谷折りに、折り返すことになる。
ここで、図1Bに示すように、裏面基部23は紙製包装体1の裏面20の一方の長辺の近傍の領域を形成する。また、第1接合部形成部24と第2接合部形成部25はそれぞれ
、紙製包装体1の裏面20の短辺近傍の領域を形成する。また、本実施形態に係る紙製包装体1は、図1B及び図3に示すように、第1接合部形成部24の先端側が第1つまみ部61となり、第2接合部形成部25が第2つまみ部62となるように形成される。第1つまみ部61及び第2つまみ部62については、後に詳述する。
なお、図2中において、斜線のハッチングが施されている領域は、裏面主要部22、裏面基部23、第1接合部形成部24、第2接合部形成部25の各部が折り返されて紙製包装体1が形成されると、他の部位に覆われる領域を示している。本実施形態に係る紙製包装体1を形成する際には、先ず裏面基部23を第1折り返し部31で折り返し、その次に第2折り返し部32で裏面主要部22を折り返すことによって、裏面基部23のハッチング領域が裏面主要部22に覆われる。ここで、裏面基部23の斜線ハッチング領域には接着剤が塗布され、裏面基部23の表側と裏面主要部22の裏側(図3に示される側)とが接着剤により接合されることで、シート体100が筒状の形状となる。
その後さらに、第1接合部形成部24、第2接合部形成部25がそれぞれ、第3折り返し部33、第4折り返し部34で折り返されることによって、裏面主要部22の斜線ハッチング部分が覆われる。
第1接合部形成部24、第2接合部形成部25はそれぞれ、図3に示す裏側において、接着剤が塗布される領域である第1接着領域41、第2接着領域42を有している。そして、第1接着領域41、第2接着領域42が折り返された裏面主要部22の表側と接合されることにより、袋状に封止された紙製包装体1が完成する。
なお、裏面基部23、第1接合部形成部24、第2接合部形成部25に塗布される接着剤はそれぞれ、紙製包装体1の形成時に塗布されるものであってもよいし、予め塗布された状態となっていてもよい。具体的には、予め塗布したうえで乾燥状態にしておいたり、例えば両面テープを用いたりして、紙製包装体1の形成時に接着剤の機能を発揮できるように構成しておいてもよい。
次に、本実施形態に係る紙製包装体1の接合部について説明する。図2において、一点鎖線で区切られる領域は、第1接合部形成部24、第2接合部形成部25が折り返された際に、第1接着領域41、第2接着領域42が配置される領域を示している。図2の一点鎖線で区切られた領域が示すように、第1接合部形成部24の第1接着領域41、第2接合部形成部25の第2接着領域42はそれぞれ、折り返された際に裏面主要部22の表側と当接する部位と、当接しない部位を有している。そして、第1接着領域41、第2接着領域42の、裏面主要部22の表側と当接しない部位は、第1接合部形成部24、第2接合部形成部25が折り返された際にはそれぞれ表面形成部11の裏側と当接し、接合される。
即ち、シート体100から形成される紙製包装体1は、図4Aに示すように、裏面形成部21の第1接合部形成部24と表面形成部11とが接合される第1接合部43と、裏面形成部21の第2接合部形成部25と表面形成部11とが接合される第2接合部44とを有する。なお、図4Aは、本実施形態に係る紙製包装体1の接合部及びつまみ部について説明する図であり、紙製包装体1の裏面20側を示している。図4A中のドットで網掛けされた領域(第1接合部43、第2接合部44)は、第1接着領域41及び第2接着領域42のうち、表面形成部11の裏側と当接する部位に該当する。また、図4Aのうち横線でハッチングが施された領域は、紙製包装体1において、つまみ部となる領域である。
上記のような第1接合部43、第2接合部44が設けられることにより、各接合部において表面10と裏面20とが互いに接した状態を維持する力が生じるため、袋状の紙製包
装体1の表面10と裏面20とによって被包装物を挟み込む力が働き、これによって被包装物の紙製包装体内での移動を抑制することができる。即ち、単に表面10と裏面20とが矩形の各辺においてのみ接合しているだけの構成に比べて、紙製包装体1内での被包装物の移動を抑制することができる。また、紙製包装体1の両短辺に接合部が設けられることで、いずれか一方のみに接合部が設けられることに比べ、より効果的に被包装物の移動を抑制することができる。
なお、上記のような第1接合部43、第2接合部44を設けるためには、シート体100において裏面主要部22の縦方向の寸法が、表面形成部11の縦方向の寸法よりも短くなっている必要がある。しかしながら、裏面主要部22の寸法が第2折り返し部32と接する位置から短くなっていると、第1接合部形成部24及び第2接合部形成部25を折り返した際に、第2折り返し部32近傍において表面形成部11の裏側(即ち、紙製包装体1の内側)が露出する領域が生じてしまう。
このため、図2及び図3の各図に示すように、裏面主要部22は、第2折り返し部32から離れる方向に向けて、無段階的に寸法が短くなる領域である第1傾斜部27及び第2傾斜部28を備えている。これによれば、第2折り返し部32と接している領域では裏面主要部22の縦方向の寸法は表面形成部11の縦方向の寸法と同一であるため、第1接合部形成部24及び第2接合部形成部25を折り返した場合に、表面形成部11の裏側が露出することはない。一方、第2折り返し部32近傍から離れた箇所では、裏面主要部22の縦方向の寸法は表面形成部11の縦方向の寸法よりも短いため、第1接合部43、第2接合部44を形成することが可能である。
ただし、第1傾斜部27及び第2傾斜部28の傾斜が緩やかであるほど、第1接合部43、第2接合部44に相当する領域が狭くなってしまう。そして、第1接合部43、第2接合部44の領域が狭ければ、上述したような被包装物を挟み込む力が十分に発揮されない虞がある。このため、第1傾斜部27及び第2傾斜部28は、ある程度急な傾きを有することが望ましい。例えば、裏面主要部22の縦方向の寸法が、裏面主要部22の横方向の寸法の8%以上12%以下の長さ分第2折り返し部32から離間した位置において、第2折り返し部32部分の寸法の4%以上6%以下の長さ分短くなるように、第1傾斜部27及び第2傾斜部28の傾きを設定するとよい。
次に、紙製包装体1におけるつまみ部について説明する。包装体が紙製である場合、ユーザーがこれを取り扱う際に、爪、アクセサリー、治具などで包装体を破損(それにより内容物を汚損)してしまうことがある。なお、このような包装体の破損は、被包装物が例えばマスクなどの衛生用品であるような場合には、特に問題となる。この点、本実施形態に係る紙製包装体1は、以下のように、裏面20に対して起立可能なつまみ部を備え、袋状の本体を把持せずとも包装体を取り扱うことを可能としている。
図4Aに示すように、紙製包装体1は、第1接合部形成部24の先端側が第1つまみ部61となり、第2接合部形成部25が第2つまみ部62となるように形成されている。また、第1つまみ部61は第1つまみ部基部611と第1つまみ部先端部612を備えており、第2つまみ部62は第2つまみ部基部621と第2つまみ部先端部622を備えている。なお、各つまみ部の基部から先端部の長さは例えば3mmとすることができる。そして、各つまみ部の先端部は基部を起点として先端部側が裏面20(裏面主要部22)に対して立ち上がるようになっている。
この点につき、図4B及び、図4Cに基づいてさらに説明する。図4B及び図4Cは、第2つまみ部62の変化について示す説明図である。図4Bに示すように、第2つまみ部62は、通常時は裏面主要部22と重なった状態で配置されているが、裏面主要部22と
接合されているわけではなく、第2つまみ部先端部622側を第2つまみ部基部621に対して引き起こすことが可能な構成となっている。図6Cに、このように第2つまみ部先端部622側を引き起こした状態の第2つまみ部62を示す。このように起立させることで、第2つまみ部62は図6Cに示すような側面視において裏面20から突出した状態となる。そして、このような状態の第2つまみ部62を指でつまんで紙製包装体1を持ち上げたり、第2つまみ部62に指を掛けて紙製包装体1を引っ張ったりすることが可能になる。
なお、図4B及び図4Cにおいて破線で示されているのは、紙製包装体1の厚みが最も厚くなる箇所である。紙製包装体1は、被包装物の厚みもあり、第2接合部44が形成される端部よりも中央部に近い方が厚みが大きくなる。そして、図4B及び図4Cに示すように、厚みが最も大きくなる箇所よりも端部側に第2つまみ部基部621を配置することで、第2つまみ部先端部622側が裏面主要部22から少し浮いた状態となり、引き起こしやすくすることができる。
なお、上記では第2つまみ部62を例として説明したが、第1つまみ部61についても同様である。紙製包装体1を取り扱う際に、上記のようにつまみ部をつまんだり、つまみ部に指を掛けたりすることで、包装体の本体を直接把持する機会を低減することができ、これにより包装体を指などで破損する虞を低減することができる。また、上記のように、紙製包装体1の両短辺につまみ部を設けことで、紙製包装体1を用いたパッケージを収容時や陳列時などで取り扱う際に、少なくとも天地方向の向きを気にせずに取り扱うことができる。また、両短辺のつまみ部が延在する方向が互いに逆向きになるように形成されていることから、例えば紙製包装体1を用いたパッケージを収容箱に収容して用いる場合などには、収容時、取り出し時においていずれかのつまみ部を起立させやすくすることができる。また、収容箱を用いない場合であっても、複数の紙製包装体を重ねて用いるような場合には、複数の紙製包装体が互いに移動する摩擦でつまみ部が起立しやすくなり、つまみ部を目立たせやすくすることができる。
次に、紙製包装体1によって包装される被包装物について説明する。図5A、図5Bは、被包装物の一例としての、不織布マスク5について示す図である。図5Aは不織布マスク5の表面を示しており、図5Bは不織布マスク5の裏面(即ち着用時に人体に当接する側)を示している。図5A及び図5Bに示すように、不織布マスク5は、本体部51と、左右の耳紐部52と、耳紐部52を本体部51に接合する耳紐接合部54を有している。また、図5Aに示すように、不織布マスク5はその表面に模様53が付されている。模様53はどのようなものであってもよく、エンボス加工、スタンプ、レーザー印刷など、所望の方法によって付される文字、図形、記号、これらの結合などとすることができる。例えば、キャラクターの絵柄であってもよいし、文字列であってもよい。また、紙製包装体1に包装された不織布マスク5をノベルティグッズとして用いるような場合には、模様53を商品名や会社名、それらのロゴなどとすることもできる。
図6A及び図6Bは、不織布マスク5を紙製包装体1で包装した状態の例を示す図である。図6Aに示す例では、紙製包装体1の窓部12から模様53が視認できるように、不織布マスク5が包装されている。また、図6Bの例では、窓部12から不織布マスク5の耳紐接合部54が視認できるように、不織布マスク5が包装されている。なお、本体部51と耳紐部52とを有するマスクは、耳紐接合部54に負荷がかかるなどして、耳紐部52が本体部51から外れやすい構造となっている。このため、製造・流通の過程で耳紐部52が外れ、不良品となってしまうことがある。この点、マスクを被包装物とする際に、耳紐接合部54が、窓部から確認できるようになっていると、耳紐部の接合に問題が無いかを、開封せずに確認することができる。
図6A及び図6Bに示すように、紙製包装体1は被包装物である不織布マスク5のサイズに対して、十分な余裕のある内寸を備えている。具体的には、例えば、不織布マスク5(の本体部51)の縦横の長さに対して、それぞれ110%以上の長さの内寸を有する構成とすることができる。
通常、このように被包装物に対して紙製包装体の内寸が十分に大きい場合には、紙製包装体内で被包装物の位置が変動することが考えられる。この点、本実施形態に係る紙製包装体1は、上述のように第1接合部43、第2接合部44を有していることにより、袋状の紙製包装体1の表面10と裏面20とによって被包装物を挟み込む力が働き、これによって被包装物の紙製包装体内での移動を抑制することができる。このため、本実施形態に係る不織布マスク5の模様53、耳紐接合部54のように、窓部12から視認したい(させたい)所定箇所がある場合に、当該箇所が窓部12からずれてしまうことを防止することができる。
なお、図6Bに示す紙製包装体1の例では、不織布マスク5の耳紐部52が不織布マスク5の表面側に折り返された状態で、窓部12に耳紐接合部54が配置されるように包装されている。このような態様で不織布マスク5を包装することによって、耳紐部52が反対側に折り返されていない場合に比べて耳紐接合部54に負荷がかかった状態となり、耳紐部52の接合不良がある場合には耳紐部52が耳紐接合部54から離間しやすくなる。また、折り返された耳紐部52が自然状態(折り返されていない状態)に戻ろうとする力により、不織布マスク5の本体部51を紙製包装体1内側に押し付ける方向に力が生じるため、上記接合部の作用と相まって、より効果的に不織布マスク5の紙製包装体1内の移動を抑制することができる。
次に、図7A及び図7Bに基づいて、上記の不織布マスク5などの被包装物を紙製包装体1に包装した状態の袋パッケージ15を収容箱とともに用いる方法について説明する。なお、袋パッケージ15は、被包装物が包装された状態の紙製包装体1であるため、各構成要素については紙製包装体1と同一の符号を用い、説明を省略する。図7Aは、複数の袋パッケージ15を収容箱70に収容した状態の箱パッケージ7を示す模式図である。収容箱70は例えば段ボール箱などを採用することができるが、どのようなものであっても構わない。本実施形態に係る箱パッケージ7では、図7Aに示すように、袋パッケージ15は、収容箱70の内壁に、表面10及び裏面20が対向するように、かつ、第1接合部形成部24又は第2接合部形成部25が収容箱開口部71付近に位置するように収容される。これにより、第1つまみ部61又は第2つまみ部62のいずれかが収容箱開口部71の近傍に位置することになる。
図7Bは、複数の袋パッケージ15が収容された収容箱70を側面から透視した状態を示す模式図である。図7Bに示す例では、各袋パッケージ15は、第2つまみ部62が収容箱開口部71の近傍に位置するように箱詰めされている。具体的には、収容箱開口部71から30mm以内に第2つまみ部62が配置されるように、各袋パッケージ15が収容されている。そして、袋パッケージ15を収容箱70から取り出す際には、第2つまみ部62を立設させて、これをつまんだり指を掛けたりして、収容されている向きのまま収容箱開口部71から引き出して取り出すことができる。
袋パッケージ15を上記のように収容して利用することで、袋パッケージ15を収容箱70に収容する際、又は取り出す際に、摩擦によって各つまみ部の先端部側が基部から離れる方向に力が働き、つまみ部を目視で確認しやすくなることで利用者がつまみ部をつまみやすくなる。また、収容箱開口部71の近傍に一方のつまみ部があることで、利用者が収容箱70に手を差し入れた際に、浅く手を入れるだけで(容易に)つまみ部を起立させて用いることができる。
以上、説明してきたような本実施形態の紙製包装体1及びその利用方法によれば、袋状に形成された紙製包装体において、該包装体を取り扱う際に、包装体を破損する虞を低減する技術を提供することができる。
なお、上記実施形態における表面10、裏面20、表面形成部11、裏面形成部21、裏面主要部22が、本考案の第1面、第2面、第1面形成部、第2面形成部、第2面主要部に相当する。また、袋パッケージ15が本考案のパッケージに、箱パッケージ7が本考案の第2パッケージに相当する。
<その他>
上記実施形態の説明は、本考案を例示的に説明するものに過ぎず、本考案は上記の具体的な形態には限定されない。本考案は、その技術的思想の範囲内で種々の変形及び組み合わせが可能である。例えば、上記実施形態では、紙製包装体1の短辺の一方の近傍に第1つまみ部61が、他方の近傍に第2つまみ部62が、それぞれ設けられる構成であったが、つまみ部が紙製包装体1のいずれかの辺一つのみに設けられる構成であっても構わない。また、被包装物も不織布マスク5に限定されるわけではなく、様々な物品を包装することができる。
1・・・紙製包装体
10・・・表面
11・・・表面形成部
12・・・窓部
15・・・袋パッケージ
20・・・裏面
21・・・裏面形成部
22・・・裏面主要部
23・・・裏面基部
24・・・第1接合部形成部
25・・・第2接合部形成部
27・・・第1傾斜部
28・・・第2傾斜部
31・・・第1折り返し部
32・・・第2折り返し部
33・・・第3折り返し部
34・・・第4折り返し部
41・・・第1接着領域
42・・・第2接着領域
43・・・第1接合部
44・・・第2接合部
5・・・不織布マスク
51・・・本体部
52・・・耳紐部
53・・・模様
54・・・耳紐接合部
61・・・第1つまみ部
611・・・第1つまみ部基部
612・・・第1つまみ部先端部
62・・・第2つまみ部
621・・・第2つまみ部基部
622・・・第2つまみ部先端部
7・・・箱パッケージ
70・・・収容箱
71・・・収容箱開口部
100・・・シート体

Claims (9)

  1. 被包装物を包装する紙製包装体であって、
    矩形状の第1面と、前記第1面と対向配置された矩形状の第2面とを有し、前記第1面及び前記第2面の各辺が閉じられることによって形成される収容部と、
    前記第2面から起立可能なつまみ部と、
    を備える、紙製包装体。
  2. 前記第1面を形成する第1面形成部及び前記第2面を形成する第2面形成部と、
    前記第1面及び前記第2面の前記矩形の少なくともいずれか一辺において、当該一辺に沿って、かつ、当該一辺と直交する方向であり、当該一辺の内側に幅を有して、前記第1面形成部の一部と前記第2面形成部の一部とを接合する接合部と、を備え、
    前記つまみ部は、前記第2面において前記接合部に隣接して設けられる、
    請求項1に記載の紙製包装体。
  3. 前記接合部は、前記第1面及び前記第2面の前記矩形の互いに向かい合う両辺のそれぞれに設けられ、
    前記つまみ部は、それぞれの前記接合部に隣接して二箇所設けられる、
    請求項2に記載の紙製包装体。
  4. 前記つまみ部は、前記第2面に当接する箇所を基部として、前記基部から前記基部とは反対側の端部である先端部に向けて延在する方向が互いに逆向きになるように形成されている、
    請求項3に記載の紙製包装体。
  5. 前記第1面形成部及び前記第2面形成部は一枚のシート体に設けられており、
    前記シート体は、前記第1面を形成する矩形の前記第1面形成部と、前記第1面形成部の四辺の外側に形成される前記第2面形成部とを有する構成であって、
    前記第2面形成部は、前記第1面形成部における前記第1面となる矩形の縦横いずれか一方向の一辺の外側に形成され前記第2面の主要部となる第2面主要部と、少なくとも前記第1面形成部の前記第2面主要部とが形成されるのとは異なる辺を含む対向する二辺の外側に設けられるとともに前記接合部となる部位を含む複数の接合部形成部とを備えており、
    前記第2面は、前記第1面形成部に対して前記一辺で折り返された前記第2面主要部と、前記第1面形成部に対して前記二辺のそれぞれで折り返され前記第2面主要部の表側及び前記第1面形成部の裏側と接合された前記接合部形成部と、を含んで形成され、
    前記つまみ部の前記先端部は前記接合部形成部の先端に該当し、前記つまみ部は前記接合部形成部の前記先端から前記接合部に向けて所定の幅の領域に形成される、
    請求項4に記載の紙製包装体。
  6. 前記つまみ部の前記基部は、前記接合部形成部が折り返された位置から離れた所定位置における厚みが、被包装物によって前記接合部形成部が折り返された位置よりも厚くなる状態において、前記所定位置よりも前記接合部形成部が折り返された位置に近い側に配置される、
    請求項5に記載の紙製包装体。
  7. 前記つまみ部は、前記基部から前記先端部までの長さが3mm以上となるように形成される、
    請求項1から6のいずれか一項に記載の紙製包装体。
  8. 請求項1に記載の前記紙製包装体と、被包装物とを備える、パッケージ。
  9. 請求項8に記載のパッケージと、前記パッケージを複数収容する収容箱と、を備える第2パッケージであって、
    前記パッケージにおける、前記紙製包装体の前記第1面及び前記第2面が前記収容箱の内壁に対向する向きで、かつ、前記つまみ部が前記収容箱の開口部から30mm以内に位置するように、複数の前記パッケージが前記収容箱に収容されている、
    第2パッケージ。
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