JP3241578B2 - 硬貨選別計数装置 - Google Patents

硬貨選別計数装置

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JP3241578B2
JP3241578B2 JP32209395A JP32209395A JP3241578B2 JP 3241578 B2 JP3241578 B2 JP 3241578B2 JP 32209395 A JP32209395 A JP 32209395A JP 32209395 A JP32209395 A JP 32209395A JP 3241578 B2 JP3241578 B2 JP 3241578B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、硬貨を金種別に選
別・計数する硬貨選別計数装置に関する。
【0002】
【従来の技術】投入された硬貨を一枚ずつ分離し金種別
に選別・計数する硬貨選別計数装置として、例えば特公
平3−43670号公報に開示されたものがある。この
硬貨選別計数装置は、硬貨搬送路(硬貨分類通路)に繰
り出された硬貨の金種を判別するとともに計数を行う判
別部(計数手段)と、硬貨搬送路の搬送方向下流側に金
種別、かつその径の小さい順に応じて設けられた選別孔
(選別溝孔)と、該各選別孔の硬貨搬送方向における上
流側の近傍に設けられ、搬送される硬貨の通過を検知す
る通過センサ(磁気センサ)とから構成され、前記判別
部が各金種別に計数した計数値と、隣り合う通過センサ
同士のうち上流側の通過センサによって計数された計数
値から下流側の通過センサによって計数された計数値を
差引くことで求められる各金種別の硬貨の計数値とを比
較して、計数値の確認と誤選別の有無の判断とを行うよ
うになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】硬貨選別計数装置で
は、その処理中に硬貨搬送路上でジャムや選別不良等の
搬送不良が生じた場合に、その処理を中止して硬貨の搬
送を直ちに停止させなければならないが、上記従来の装
置では、選別計数処理中にこの搬送を停止させた場合、
硬貨搬送路上にある硬貨が、その金種に応じた選別孔に
達する手前で停止してしまったり、その金種に応じた選
別孔に達せずに他の金種の選別孔に応じて設けられた通
過センサに検出されたままの状態で停止したり、あるい
は、その金種の選別孔に応じて設けられた通過センサに
検出されていながら、該選別孔に落下せずに硬貨搬送路
上に残っている場合等がある。よって、このような停止
が生じると、各通過センサでの検出結果が不正確なもの
となってしまい、継続して選別計数処理を行うことがで
きず、再び全ての硬貨の選別計数処理をやり直さなけれ
ばならないという問題があった。
【0004】したがって、本発明の目的は、選別計数処
理中に硬貨搬送路上で搬送不良が発生してその搬送を停
止させることがあっても、その後の選別計数処理を効率
よく行うとともに、計数を確実なものとすることができ
る硬貨選別計数装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、硬貨が一枚ずつ分離されて
送り込まれる硬貨搬送路と、硬貨を前記硬貨搬送路上で
搬送する硬貨搬送部と、前記硬貨搬送路上の硬貨を検出
するとともにその金種を判定するための検出データを検
出する検出部と、前記硬貨搬送路の前記検出部より硬貨
搬送方向における下流側に設けられ、硬貨を前記硬貨搬
送路から排除可能なリジェクト部と、前記硬貨搬送路の
前記リジェクト部より硬貨搬送方向における下流側に硬
貨搬送方向に沿って配列され、それぞれ対応する金種の
硬貨を選別して落下させる各金種別の選別孔と、各選別
孔の上流側にそれぞれ設けられた、硬貨を検出する通過
センサと、前記検出部で検出された硬貨について、流通
硬貨であるか否かおよび流通硬貨である場合その金種を
前記検出データに基づいて判定するとともに流通硬貨で
ない場合、該硬貨を前記リジェクト部により硬貨搬送路
から排除させる制御部と、を有する硬貨選別計数装置で
あって、前記硬貨搬送路のリジェクト部と硬貨搬送方向
における最上流側の選別孔との間に、硬貨を検出する検
知手段を設けるとともに、前記制御部は、前記検知手段
が硬貨の通過を検知する毎に、前記検出部で検出した検
出データに基づいて判定した該硬貨の金種を確定し、す
でに記憶されている該金種の硬貨数の計数値を1加算し
た値に更新して記憶させることを特徴としている。これ
により、制御部は、硬貨搬送路のリジェクト部と硬貨搬
送方向における最上流側の選別孔との間に設けられた検
知手段が硬貨の通過を検知する毎に、検出部で検出した
検出データに基づいて判定した該硬貨の金種を確定し、
すでに記憶されている該金種の硬貨数の計数値を1加算
した値に更新して記憶させる。したがって、選別計数処
理中に硬貨搬送路上で搬送不良が発生してその搬送を停
止させることがあった場合、検知手段を通過している硬
貨は、金種が確定され計数もなされているため各対応す
る選別孔に手作業で落下させ、検知手段を通過していな
い硬貨については、金種が確定されず計数もなされてい
ないため硬貨搬送路への送り込みからやり直せば、計数
が不正確になってしまうことがなく、全ての硬貨の選別
計数処理をやり直す必要もなくなる。
【0006】請求項2記載の発明は請求項1記載のもの
に関して、前記検知手段は、硬貨搬送方向における最上
流側の選別孔の上流側に設けられた通過センサであるこ
とを特徴としている。これにより、検知手段が通過セン
サで兼用できるため、検知手段を別個に設ける必要がな
くなる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係わる硬貨選別計
数装置を図面を参照して以下に説明する。この硬貨選別
計数装置は、垂直軸を中心として水平面内で回転自在に
設けられ、図示せぬ入金口を通じて投入された硬貨を貯
留し回転時の遠心力により放出させる回転円盤11と、
回転円盤11から放出された硬貨が一枚ずつ分離されて
搬送面12a上に送り込まれる入金搬送路(硬貨搬送
路)12と、入金搬送路12に接続されて該入金搬送路
12の搬送面12aから硬貨が搬送面13aに受け渡さ
れるリジェクトゲート13と、リジェクトゲート13に
接続されて該リジェクトゲート13の搬送面13aから
硬貨が搬送面14aに受け渡されるとともに該硬貨を金
種別に選別する選別通路(硬貨搬送路)14と、回転円
盤11から送り込まれた硬貨を入金搬送路12、リジェ
クトゲート13および選別通路14の搬送面12a,1
3a,14a上で既定の速度で搬送する硬貨搬送部15
(図2参照)と、この硬貨選別計数装置の作動を制御す
る制御部16(図2参照)とを有している。なお、以下
の説明における上流、下流は硬貨搬送方向における上
流、下流のことである。
【0008】前記入金搬送路12は、中央の搬送面12
aが水平に配置されるもので、該搬送面12aの両側端
縁部に、鉛直に沿う面17aを相互に対向させた一段高
い壁部17が全体にわたって設けられており、回転円盤
11の接線方向に略沿うように配置された後90゜強方
向が転換された形状をなしている。入金搬送路12の搬
送面12aには、該搬送面12a上の硬貨を検出して該
硬貨の真偽(真は国内で流通されている流通硬貨、偽は
国内で流通されていない非流通硬貨あるいは硬貨以外の
もの)、正損(正は真であって変形等がないもの、損は
真であって変形等があるもの)および真の硬貨について
の金種を判定するため検出データを検出する検出部22
が設けられている。
【0009】検出部22は、制御部16に接続されてお
り、回転円盤11側に配置された磁気センサ25とその
反対側のラインセンサ26とで構成されている。磁気セ
ンサ25は、入金搬送路12上で搬送される硬貨の、材
質により異なる磁気的性質を検出するもので、図示は略
すが、例えば高周波の交流が流されることにより磁場を
形成する1次コイルと、該磁場により電流が生じる2次
コイルとを有している。そして、制御部16は、硬貨の
近接時に2次コイルに生じる電流が該硬貨の材質により
異なることを利用し該電流値からなる磁気データにより
材質すなわち真偽および真である場合の金種を検出す
る。
【0010】ラインセンサ26は、入金搬送路12の硬
貨搬送方向に直交して多数が等ピッチで配置された図示
せぬ受光素子と、入金搬送路12の上方に、該受光素子
に対向しかつ平行をなして多数が等ピッチで配置された
図示せぬ発光素子とを有するもので、入金搬送路12上
の硬貨が受光素子の鉛直上方に位置すると、発光素子か
ら発せられた光の一部が該硬貨によって遮られ受光素子
が非受光状態となることから、このような受光素子の受
光・非受光データで硬貨を検出する。そして、制御部1
6では、例えば、すべての受光素子が受光状態となる時
点からいずれかの受光素子が非受光状態となり、再びす
べての受光素子が受光状態となるまでの間に、同時に非
受光状態となる最も離れた受光素子同士の距離から硬貨
の外径を検出する。なお、上記した磁気データおよび受
光・非受光データが検出部22の検出データとなる。
【0011】ここで、ラインセンサ26は、一の硬貨の
通過により、すべて受光状態にあった受光素子のいずれ
かが非受光状態となった時点から再びすべての受光素子
が受光状態となる時点までの間の時間に、硬貨搬送部1
5の既定の搬送速度を乗算して硬貨の搬送方向の搬送方
向直径データを演算するためにも用いられる。なお、こ
の時間を検出するため、搬送路12aの硬貨は隣り合う
もの同士が所定の間隔をあけて搬送されるようになって
おり、図示は略すが、検出部22と回転円盤11との間
には搬送される硬貨間に間隔をあけさせる搬送ピッチ調
整手段が設けられている。また、前記ラインセンサ26
では硬貨の搬送方向に直交する方向の硬貨径だけを求め
るようにし、これとは別に、前記ラインセンサ26の近
傍に発光素子と受光素子とを結ぶ線が搬送面12aに沿
いかつ硬貨搬送方向に直交するようなセンサを配置させ
て、該センサが硬貨により非受光状態となった時間と硬
貨搬送部15の搬送速度とから、硬貨の搬送方向の搬送
方向直径データを求めるようにしてもよい。
【0012】これら磁気センサ25およびラインセンサ
26は、近接されて設けられており、例えば、ラインセ
ンサ26の受光素子のいずれかが硬貨を検出したタイミ
ング、すなわちすべての受光素子が受光状態にあるライ
ンセンサ26のいずれかの受光素子が非受光状態となっ
たタイミングで磁気センサ25から磁気データを取り込
むと、磁気センサ25が硬貨のほぼ中央の磁気データを
検出するよう相互の間隔が設定されている。これによ
り、ラインセンサ26が磁気センサ25の検出用のタイ
ミングセンサを兼ねている。
【0013】リジェクトゲート13は、搬送面13aの
両側端縁部に、一段高いガイド部21が設けられてお
り、検出部22の検出データに基づいて制御部で判定し
た結果にしたがって開閉動作されて硬貨を入金搬送路1
2から選別通路14に受け渡すことなく排除可能なもの
である。すなわち、リジェクトゲート13は、制御部1
6で駆動が制御される図示せぬソレノイドによって、そ
の搬送面13aを水平状態でリジェクトゲート13以外
の搬送面12a,14aと高さを一致させる閉状態と、
一端側が下方に移動するよう揺動される開状態とに切り
換えられるもので、閉状態で硬貨をそのまま通過させて
選別通路14に送り込み、開状態で硬貨を入金搬送路1
2から排除するべく落下させる。このリジェクトゲート
13の下方には図示せぬ収納ボックスが脱着自在に設け
られ、該収納ボックスは、リジェクトゲート13で落下
されたリジェクト硬貨が投入されるようになっている。
なお、リジェクトゲート13と図示せぬソレノイドとで
リジェクト部27(図2参照)が構成されている。
【0014】入金搬送路12および選別通路14には、
該リジェクトゲート13の近傍に、搬送面12a,14
a上の硬貨を検出する走行センサ28,29がそれぞれ
設けられている。これら走行センサ28,29は、硬貨
の径方向における一側に配置された受光素子28a,2
9aと、該受光素子28a,29aと結ぶ線が搬送面1
2a,14aに沿いかつ硬貨搬送方向に直交するよう他
側に配置された発光素子28b,29bとからなるもの
で、走行センサ28は発光素子28bから発せられる光
が硬貨で遮られ受光素子28aで非受光状態となること
で、走行センサ29は発光素子29bから発せられる光
が硬貨で遮られ受光素子29aで非受光状態となること
で、それぞれ硬貨を検出する。
【0015】次に、入金搬送路12を通じて搬送された
入金硬貨を金種別に選別する選別通路14について説明
する。この選別通路14は、中央の搬送面14aが入金
搬送路12の搬送面12aのリジェクトゲート13側の
延長線上に位置するよう水平に配置されるもので、該搬
送面14aの両側端縁部に、鉛直に沿う面31a,32
aを相互に対向させた一段高い壁部31,32が全体に
わたって設けられており、一方の壁部31は、硬貨搬送
部15により搬送される硬貨をその周縁部を接触させて
案内する基準レール31とされている。そして、該基準
レール31から微小量離れた位置の搬送面14aには、
それぞれ対応する金種の硬貨を選別して搬送面14aか
ら落下させる各金種別の選別孔34〜39が、硬貨を小
径順すなわち1円硬貨、50円硬貨、5円硬貨、100
円硬貨、10円硬貨、500円硬貨の順に落下させるよ
う硬貨搬送方向に一定の間隔をおいて配列されている。
【0016】ここで、硬貨搬送部15は、図示は略す
が、搬送面12a,13a,14aに所定の隙間をもっ
て平行に配置された複数の無端ベルトの下辺部が搬送面
12a,13a,14aとの間の硬貨を上方から押圧し
搬送面12a,13a,14aを滑らせつつ移動させる
もので、選別通路14における硬貨搬送部15は、硬貨
の搬送方向に向けて、基準レール31との間隔が漸次狭
くなるように配置され、これによって硬貨の周縁部を基
準レール31に接触させる。
【0017】そして、選別通路14の最も上流側の選別
孔34により選別され落下された1円硬貨は1円硬貨用
の図示せぬ還流式ホッパーに、該選別孔34の下流側に
隣り合う選別孔35により選別され落下された50円硬
貨は50円硬貨用の図示せぬ還流式ホッパーに、該選別
孔35の下流側に隣り合う選別孔36により選別され落
下された5円硬貨は5円硬貨用の図示せぬ還流式ホッパ
ーに、該選別孔36の下流側に隣り合う選別孔37によ
り選別され落下された100円硬貨は100円硬貨用の
図示せぬ還流式ホッパーに、該選別孔37の下流側に隣
り合う選別孔38により選別され落下された10円硬貨
は10円硬貨用の図示せぬ還流式ホッパーに、最も下流
側の選別孔39により選別され落下された500円硬貨
は500円硬貨用の図示せぬ還流式ホッパーに、それぞ
れ送られる。
【0018】各選別孔34〜39の上流側端部位置の選
別通路14には、各溝部34a〜39aが各選別孔34
〜39の上流側に連続してそれぞれ形成されており、こ
れら溝部34a〜39aには、搬送面14a位置より下
側に設けられた受光素子41a〜46aと、各受光素子
41a〜46aにそれぞれ個別に対向するよう搬送面1
4a位置より上側に設けられた図示せぬ発光素子とから
なり、発光素子から発せられる光が硬貨で遮られ受光素
子41a〜46aで非受光状態となることで硬貨を検出
する各金種別の通過センサ41〜46が硬貨の孔の通過
位置を回避する位置に設けられていて、各選別孔34〜
39のいずれかに選別され落下される硬貨は選別される
選別孔34〜39のうちの一つに対し上流側に設けられ
た通過センサ41〜46の一つで通過が検出された後、
落下されることになる。
【0019】図2に示すように、制御部16は、その中
央処理装置としてのCPU48と、各金種毎に基準とな
る、真かつ正の真正硬貨の磁気データおよび直径データ
や、装置の作動データ等が記憶されたROM49と、硬
貨の金種毎の計数値等を記憶するRAM50とで構成さ
れている。
【0020】次に、硬貨選別計数装置の制御内容をその
作動とともに説明する。回転円盤11に硬貨が入れられ
た状態で選別計数処理を行うべく作業者の操作により指
示がなされると、制御部16は、回転円盤11を回転さ
せるとともに、硬貨搬送部15を予め定められた所定速
度で硬貨を搬送させるよう駆動する。すると、予め回転
円盤11に投入されていた硬貨が遠心力により1枚ずつ
分離され入金搬送路12から選別通路14方向に移動す
るよう硬貨搬送部15により搬送される。
【0021】このようにして、硬貨が一枚ずつ分離され
順次搬送されることになるが、そのうち一の検出硬貨に
着目すると、該検出硬貨が、ラインセンサ26上に移動
し、その受光素子のいずれかにより検出が開始された時
点で、制御部16は、該検出硬貨を他の硬貨と識別する
ための番号を例えば検出順に連番で付すとともに、その
時点で磁気センサ25から磁気データを検出させてA/
D変換等し前記検出硬貨の番号に関連づけて検出磁気デ
ータとしてRAM50に記憶させる一方、連続的に搬送
されている前記検出硬貨について前記検出開始時点から
すべての受光素子で検出されなくなる時点までの検出時
間を検出し該検出時間に硬貨搬送部15の既定の搬送速
度を乗算して前記検出硬貨の搬送方向の搬送方向直径デ
ータを演算してこれを前記検出硬貨の番号に関連づけて
RAM50に記憶させ、さらに、前記検出時間内におけ
るラインセンサ26の受光素子のうち同時に前記検出硬
貨を検出するものの最も離間するもの同士の距離を前記
検出硬貨の搬送方向に直交する方向の搬送直交方向直径
データとして前記検出硬貨の番号に関連づけてRAM5
0に記憶させる。
【0022】そして、制御部16では、前記検出硬貨に
関する前記搬送直交方向直径データおよび搬送方向直径
データのうちの大きいものと、予め金種毎に設定されR
OM49に記憶された基準直径データとを比較し、基準
直径データの許容誤差範囲内となる金種を選択するとと
もに、予め金種毎に設定されROM49に記憶された基
準磁気データのうち前記選択された金種の基準磁気デー
タと、磁気センサ25で検出され記憶された前記検出硬
貨にかかわる検出磁気データとを比較して、さらに、前
記搬送直交方向直径データと前記搬送方向直径データと
を比較する。
【0023】そして、前記基準磁気データと前記検出磁
気データとの差が所定の許容誤差範囲内であり、かつ前
記搬送直交方向直径データと前記搬送方向直径データと
の差が所定の許容誤差範囲内であれば、前記基準磁気デ
ータの金種を前記検出硬貨の金種であると判定するとと
もに、該金種を該検出硬貨が真正硬貨である旨と一緒に
前記検出硬貨の番号に関連づけてRAM50に一時記憶
させる。一方、前記基準磁気データと前記検出磁気デー
タとの差が所定の許容誤差範囲内であり、かつ前記搬送
直交方向直径データと前記搬送方向直径データとの差が
前記所定の許容誤差範囲外であれば、前記基準磁気デー
タの金種を前記検出硬貨の金種であると判定するととも
に、該金種を該検出硬貨が真かつ損の真損硬貨である旨
と一緒に前記検出硬貨の番号に関連づけてRAM50に
一時記憶させる。他方、前記基準磁気データと前記検出
磁気データとの差が所定の許容誤差範囲外である場合、
あるいは前記搬送直交方向直径データおよび搬送方向直
径データのうちの大きいものが各金種の基準直径データ
の許容誤差範囲内に無い場合には、その他のデータとは
無関係に、前記検出硬貨の番号に関連づけて該検出硬貨
が偽の硬貨である旨をRAM50に一時記憶させる。
【0024】ここで、制御部16では、硬貨搬送部15
で既定の速度で正常に搬送された場合には、距離が既定
であればその搬送時間すなわち硬貨の移動時間が割り出
せるため、各センサ間についてこのような移動時間が予
め設定されROM49に記憶されている。具体的には、
一の硬貨がラインセンサ26の受光素子のいずれかで検
出が開始されるタイミングから走行センサ28で検出が
開始されるタイミングまでの第1移動時間T1、一の硬
貨が走行センサ28で検出が開始されるタイミングから
走行センサ29で検出が開始されるタイミングまでの第
2移動時間T2、一の硬貨が走行センサ29で検出が開
始されるタイミングから通過センサ41で通過が検出さ
れるタイミングまでの第3移動時間T3、一の硬貨が通
過センサ41で通過が検出されるタイミングから通過セ
ンサ42で通過が検出されるタイミングまでの第4移動
時間T4、一の硬貨が通過センサ42で通過が検出され
るタイミングから通過センサ43で通過が検出されるタ
イミングまでの第5移動時間T5、一の硬貨が通過セン
サ43で通過が検出されるタイミングから通過センサ4
4で通過が検出されるタイミングまでの第6移動時間T
6、一の硬貨が通過センサ44で通過が検出されるタイ
ミングから通過センサ45で通過が検出されるタイミン
グまでの第7移動時間T7、一の硬貨が通過センサ45
で通過が検出されるタイミングから通過センサ46で通
過が検出されるタイミングまでの第8移動時間T8がそ
れぞれ記憶されている。
【0025】また、制御部16は、上流側の走行センサ
28で硬貨の検出が開始されるタイミングののち該検出
が開始された硬貨がリジェクトゲート13上の、開作動
で落下される位置に位置するまでの既定の移動距離を硬
貨搬送部15による既定の搬送速度で除したリジェクト
遅延時間が記憶されている。なお、上記した硬貨の検出
が開始されるタイミングとは、センサで硬貨が検出され
ていなかった状態から検出される状態に変った時点のこ
とで、硬貨の通過が検出されるタイミングとは、センサ
で硬貨が検出されていた状態から検出されない状態に変
った時点のことである。
【0026】そして、検出部22の検出データで上記検
出硬貨が偽硬貨であると判定した場合、制御部16は、
該検出硬貨がラインセンサ26の受光素子のいずれかで
検出が開始されたタイミングの後上記第1移動時間T1
に所定の許容誤差±t1を含んだT1±t1の経過後に上
流側の走行センサ28で硬貨の検出が開始されると、該
検出の開始のタイミングからリジェクト遅延時間が経過
した後のタイミングでリジェクトゲート13を開作動さ
せるとともに、硬貨が確実に落下する時間だけリジェク
トゲート13を開状態とした後、閉状態として、該硬貨
を搬送面13aから排除し図示せぬ収納ボックスに収納
させる。
【0027】一方、検出部22の検出データで上記検出
硬貨が真損硬貨であると判定した場合、制御部16は、
該検出硬貨がラインセンサ26の受光素子のいずれかで
検出が開始されたタイミングの後、前記T1±t1の経
過後に、上流側の走行センサ28で硬貨の検出が開始さ
れると、該検出の開始のタイミングからリジェクト遅延
時間が経過した後のタイミングでリジェクトゲート13
を開作動させるとともに、硬貨が確実に落下する時間だ
けリジェクトゲート13を開状態とした後、閉状態とし
て、該硬貨を搬送面13aから排除し図示せぬ収納ボッ
クスに収納させる。このとき、制御部16は、該硬貨が
前記検出硬貨であるとして該検出硬貨について検出部2
2の検出データに基づき判定した金種を確定し、すでに
RAM50に記憶されている直前の該金種の硬貨数の計
数値を、1加算した値に更新して記憶させる。なお、リ
ジェクトゲート13を開作動させる時点では、該リジェ
クトゲート13上に位置する硬貨のみが落下され、その
上流側および下流側に位置する硬貨は落下されることが
ないように、リジェクトゲート13の大きさと前記開作
動のタイミング等とが設定されている。
【0028】他方、検出部22の検出データで上記検出
硬貨が真正硬貨であると判定した場合、制御部16は、
該検出硬貨がラインセンサ26の受光素子のいずれかで
検出が開始されたタイミングの後、前記T1±t1の経過
後に上流側の走行センサ28で硬貨の検出が開始され、
これに続いて第2移動時間T2に所定の許容誤差±t2
含んだT2±t2の経過後に下流側の走行センサ29で硬
貨の検出が開始され、さらにこれに続いて第3移動時間
3に所定の許容誤差±t3を含んだT3±t3の経過後
に、硬貨搬送方向における最も上流側の通過センサ41
で硬貨の通過が検出されると、制御部16は、該硬貨が
前記検出硬貨であるとして該検出硬貨について検出部2
2の検出データに基づいて判定した金種を確定し、すで
にRAM50に記憶されている直前の該金種の硬貨数の
計数値を、1加算した値に更新して記憶させる。なお、
このとき、リジェクトゲート13は閉状態を維持させ
る。そして、最も上流側の通過センサ41で通過が検出
された硬貨は、硬貨搬送部15によりさらに搬送され
て、選別孔34〜39のうちの対応するものから落下さ
れて図示せぬ還流式ホッパーに収納されることになる。
【0029】ここで、制御部16では、上記検出硬貨が
ラインセンサ26の受光素子のいずれかで検出が開始さ
れたタイミングの後、前記T1±t1の経過後に走行セン
サ28で硬貨の検出が開始されたか否か、該T1±t1
経過後、続けて前記T2±t2の経過後に走行センサ29
で硬貨の検出が開始されたか否か、該T2±t2の経過
後、続けて前記T3±t3の経過後に通過センサ41で硬
貨の通過が検出されたか否か、該T3±t3の経過後、続
けて第4移動時間T4に所定の許容誤差±t4を含んだT
4±t4の経過後に通過センサ42で硬貨の通過が検出さ
れたか否か、該T4±t4の経過後、続けて第5移動時間
5に所定の許容誤差±t5を含んだT5±t5の経過後に
通過センサ43で硬貨の通過が検出されたか否か、該T
5±t5の経過後、続けて第6移動時間T6に所定の許容
誤差±t6を含んだT6±t6の経過後に通過センサ44
で硬貨の通過が検出されたか否か、該T6±t6の経過
後、続けて第7移動時間T7に所定の許容誤差±t7を含
んだT7±t7の経過後に通過センサ45で硬貨の通過が
検出されたか否か、該T7±t7の経過後、続けて第8移
動時間T8に所定の許容誤差±t8を含んだT8±t8の経
過後に通過センサ46で硬貨の通過が検出されたか否
か、の各判定のうち、上記検出硬貨について、検出部2
2の検出に基づく判定の結果から推定される該検出硬貨
の、リジェクトゲート13および選別孔34〜39のう
ちの落下されるいずれか一つの落下部に対し下流側に隣
り合うセンサ(該検出硬貨が偽硬貨および真損硬貨であ
ると判定した場合は走行センサ29、真正硬貨でありそ
の金種を判定した場合は選別孔34〜39のうちの該金
種のものに対し下流側に隣り合う通過センサ42〜46
のいずれか)までの判定を上流側から順次すべて行う。
なお、検出硬貨が最大径の500円硬貨の場合、下流側
に隣り合うセンサがないため、通過センサ46までの判
定を行う。
【0030】そして、硬貨の検出開始または通過(検出
開始は走行センサ28の場合、通過は通過センサ41〜
46の場合、以下同)が、上記各対応する移動時間の経
過後のタイミングで、前記落下部に対し上流側に隣り合
うセンサ(該検出硬貨が偽硬貨および真損硬貨であると
判定した場合は走行センサ28、真正硬貨でありその金
種を判定した場合は選別孔34〜39のうちの該金種の
ものに対し上流側に隣り合う通過センサ41〜46のい
ずれか)までそれぞれ検出され、かつ前記落下部に対し
下流側に隣り合うセンサには検出されない場合、適正な
落下部から落下されたと判定して、そのままの状態を維
持する。なお、検出硬貨が最大径の500円硬貨の場
合、前記落下部に対し上流側に隣り合うセンサまでそれ
ぞれ検出された場合、適正な落下部から落下されたと判
定して、そのままの状態を維持する。
【0031】一方、前記落下部に対し上流側に隣り合う
センサを含むこれより上流側のセンサのうち、硬貨の検
出開始または通過が、上記各対応する移動時間の経過後
のタイミングで検出されない場合が生じると、ジャムあ
るいは振分不良等の搬送不良が生じたものと判定して回
転円盤11および硬貨搬送部15を即座に停止させると
ともに、例えば硬貨が適正な落下部まで達していない旨
と検出されなかったセンサとを図示せぬ表示部に表示さ
せ、必要に応じて図示せぬ報知部によりアラーム音を発
生させる。
【0032】加えて、硬貨の検出開始または通過が、上
記各対応する移動時間の経過後のタイミングで、前記落
下部に対し下流側に隣り合うセンサまでそれぞれ検出さ
れた場合、適正な落下部で落下されずさらに下流側に搬
送されてしまったと判定して回転円盤11および硬貨搬
送部15を即座に停止させるとともに、例えば硬貨が適
正な落下部を越えてしまった旨と検出開始または通過を
検出した最も下流側のセンサとを図示せぬ表示部に表示
させ、必要に応じて図示せぬ報知部によりアラーム音を
発生させる。なお、検出硬貨が最大径の500円硬貨の
場合、この判定は行わない。
【0033】具体的に、例えば、検出硬貨が100円硬
貨と判定された場合について述べれば、該検出硬貨がラ
インセンサ26の受光素子のいずれかで検出が開始され
たタイミングの後、T1±t1の経過後に走行センサ28
で硬貨の検出が開始されたか否か、続けてT2±t2の経
過後に走行センサ29で硬貨の検出が開始されたか否
か、続けてT3±t3の経過後に通過センサ41で硬貨の
通過が検出されたか否か、続けてT4±t4の経過後に通
過センサ42で硬貨の通過が検出されたか否か、続けて
5±t5の経過後に通過センサ43で硬貨の通過が検出
されたか否か、続けてT6±t6の経過後に通過センサ4
4で硬貨の通過が検出されたか否か、続けてT7±t7
経過後に通過センサ45で硬貨の通過が検出されたか否
か、を判定し、その結果、100円硬貨用の選別孔37
に対し上流側に隣り合う通過センサ44までそれぞれ検
出され、かつ下流側に隣り合う通過センサ45には検出
されない場合、適正な落下部から落下されたと判定し
て、そのままの状態を維持する一方、100円硬貨用の
選別孔37に対し上流側に隣り合う通過センサ44を含
むこれより上流側のセンサのうち、硬貨の検出開始また
は通過が上記各対応する移動時間の経過後のタイミング
で検出されない場合、および下流側に隣り合う通過セン
サ45でも硬貨の通過が検出されてしまった場合は、回
転円盤11および硬貨搬送部15を即座に停止させる。
【0034】加えて、制御部16は、上記以外にも、検
出硬貨の検出開始または通過が検出されるべき正規のタ
イミングとは別のタイミングで硬貨の通過が検出された
場合、搬送不良が生じたとして回転円盤11および硬貨
搬送部15を即座に停止させるとともに、検出開始また
は通過を検出したセンサを図示せぬ表示部に表示させ、
必要に応じて図示せぬ報知部によりアラーム音を発生さ
せる。以上のような検出硬貨についての処理を、順次送
り込まれるすべての硬貨についてそれぞれ行う。
【0035】上記のように制御部16が通過センサ41
を通過した硬貨について金種を確定し計数も行うことか
ら、選別計数処理中に入金搬送路12、リジェクトゲー
ト13あるいは選別通路14上で上記のような搬送不良
が発生してその搬送を停止されることがあった場合、作
業者は、通過センサ41を通過している硬貨について金
種が確定され計数もなされていると判断して各対応する
金種の選別孔34〜39に手作業で落下させ、通過セン
サ41を通過していない硬貨すなわち通過センサ41の
検出位置にある硬貨および該通過センサ41より上流側
にある硬貨については、金種が確定されず計数もなされ
ていないと判断して、その後、硬貨搬送部15を逆転さ
せてあるいは手作業で回転円盤11に戻す。そして、再
度、作業者の開始指示により選別計数処理が再開され
る。そして、この様な搬送不良の後の選別計数処理の開
始指示が作業者によりなされると、制御部16は、回転
円盤11および硬貨搬送部15を正方向に駆動させると
ともに、その後の計数は回転円盤11および硬貨搬送部
15の停止時の各金種別の計数値に対し続けて加算を行
っていくことになる。
【0036】ここで、上記搬送不良による搬送停止時点
で、検出部22により検出中あるいはすでに検出され判
定されている硬貨で通過センサ41を通過していない硬
貨すなわち検出部22による検出データに基づき判定さ
れた金種が確定されていない硬貨については、搬送停止
時点あるいは再度選別計数処理の開始の指示がなされた
時点で、制御部16が、データを消去する。
【0037】なお、上記とは別に、制御部16では、一
の選別計数処理の開始の指示が作業者の操作によりなさ
れると、例えば作業者が回転円盤11および搬送面12
a,13a,14aに硬貨が残存していなくなることを
確認して該選別計数処理の終了を指示する操作が行われ
るまでの間、各通過センサ41〜46別に、通過する硬
貨の数を計数してRAM50に記憶させるようになって
おり、該選別計数処理の終了の指示操作がなされると、
通過センサ41の計数値から通過センサ42の計数値を
減算して選別孔34に落下された1円硬貨の計数値を算
出し、通過センサ42の計数値から通過センサ43の計
数値を減算して選別孔35に落下された50円硬貨の計
数値を算出し、通過センサ43の計数値から通過センサ
44の計数値を減算して選別孔36に落下された5円硬
貨の計数値を算出し、通過センサ44の計数値から通過
センサ45の計数値を減算して選別孔37に落下された
100円硬貨の計数値を算出し、通過センサ45の計数
値から通過センサ46の計数値を減算して選別孔38に
落下された10円硬貨の計数値を算出し、通過センサ4
6の計数値を選別孔39に落下された500円硬貨の計
数値とする。そして、これら各金種の計数値を、RAM
50に記憶された検出部22の検出データに基づく各金
種別の計数値のうちの同金種の計数値とそれぞれ比較す
るという最終確認処理を行い、すべての金種の計数値同
士が一致している場合、回転円盤11および硬貨搬送部
15を停止させて、図示せぬ表示部に各金種別の計数値
を表示させ、一方、いずれかの金種の計数値同士が不一
致である場合、回転円盤11および硬貨搬送部15を停
止させるとともに、図示せぬ表示部に不一致である金種
とその相違数とを表示させ、必要に応じて図示せぬ報知
部によりアラーム音を発生させる。
【0038】なお、選別計数処理の最中に、上記した搬
送不良が発生して回転円盤11および硬貨搬送部15を
停止させた場合には、再度開始操作がなされた時点で、
制御部16は、それ以前までの各通過センサ41〜46
毎の計数値をリセットして計数を最初から行い、また、
検出部22の検出データに基づく硬貨の計数値も、再度
開始操作がなされた後にラインセンサ26により検出さ
れたものを別に計数して、これらの計数値についてのみ
上記した最終確認処理を行うことになる。
【0039】以上に述べた硬貨選別計数装置は、制御部
16が、リジェクトゲート13と硬貨搬送方向における
最上流側の選別孔34との間に設けられた通過センサ4
1が硬貨の通過を検知する毎に、検出部22の検出デー
タに基づいて判定した該硬貨の金種を確定し、すでに記
憶されている該金種の硬貨数の計数値を1加算した値に
更新して記憶させることになるため、選別計数処理中に
入金搬送路12、リジェクトゲート13あるいは選別通
路14上で上記のような搬送不良が発生してその搬送を
停止させることがあった場合、通過センサ41を通過し
ている硬貨は、金種が確定され計数もなされていると判
断でき、また通過センサ41を通過していない硬貨すな
わち通過センサ41位置にある硬貨および該通過センサ
41より上流側にある硬貨については、金種が確定され
ず計数もなされていないと判断でき、このように、確定
し計数がなされているか否かの判断が通過センサ41を
通過しているか否かの判断でできるため、明確となる。
【0040】そして、作業者は、通過センサ41を通過
している硬貨を、各対応する選別孔34〜39に手作業
で落下させ、通過センサ41を通過していない硬貨を、
その後、硬貨搬送部15を逆転させてあるいは手作業で
回転円盤11に戻すという作業を行って、その後に回転
円盤11に残っている硬貨についてのみ選別計数処理を
再開すれば、計数が不正確になってしまうことがなく、
しかも全ての硬貨の選別計数処理をやり直すことなく、
選別計数の続きを行うことができる。したがって、選別
計数処理中に硬貨搬送路15上で搬送不良が発生してそ
の搬送を停止させることがあっても、その後の選別計数
処理を効率よく行うとともに、計数を確実なものとする
ことができる。
【0041】なお、上記実施の形態においては、リジェ
クトゲート13と硬貨搬送方向における最上流側の選別
孔34との間に設けられた最も上流側の通過センサ41
を、検出部22の検出データに基づいて判定した該硬貨
の金種を確定させるための検知手段として兼用して、コ
スト増の抑制を図っているが、検出部22の検出データ
に基づいて判定された結果が真正硬貨であってその真正
硬貨が確実に偽硬貨または真損硬貨と区別されて搬送さ
れる場所言い換えれば選別孔34〜39で落下される硬
貨のみが搬送される場所、すなわちリジェクトゲート1
3と硬貨搬送方向における最上流側の選別孔34との間
であれば、通過センサ41とは別に設けることも可能で
ある。例えば、この場所にある下流側の走行センサ29
を用いることも勿論可能であるが、この場合、制御部1
6は、走行センサ29が硬貨の通過を検出した時点で該
硬貨の金種を確定し計数値を更新させるようにする。す
ると、リジェクトゲート13で排除されるべき偽硬貨ま
たは真損硬貨が誤ってリジェクトゲート13を越えた場
合、走行センサ29で検出が開始されることで制御部1
6は搬送不良があったと判定して回転円盤11および硬
貨搬送部15を停止させることになるため、該走行セン
サ29を通過して確定されてしまうことがなく、このよ
うな場合にも容易に対応することができる。
【0042】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1記載の発
明によれば、制御部が、硬貨搬送路のリジェクト部と硬
貨搬送方向における最上流側の選別孔との間に設けられ
た検知手段が硬貨の通過を検知する毎に、検出部で検出
した検出データに基づいて判定した該硬貨の金種を確定
し、すでに記憶されている該金種の硬貨数の計数値を1
加算した値に更新して記憶させることになるため、選別
計数処理中に硬貨搬送路上で搬送不良が発生してその搬
送を停止させることがあった場合、検知手段を通過して
いる硬貨は、金種が確定され計数もなされているため各
対応する選別孔に手作業で落下させ、検知手段を通過し
ていない硬貨については、金種が確定されず計数もなさ
れていないため硬貨搬送路への送り込みからやり直せ
ば、計数が不正確になってしまうことがなく、全ての硬
貨の選別計数処理をやり直す必要もなくなる。したがっ
て、選別計数処理中に硬貨搬送路上で搬送不良が発生し
てその搬送を停止させることがあっても、その後の選別
計数処理を効率よく行うとともに、計数を確実なものと
することができる。
【0043】請求項2記載の発明によれば、検知手段が
硬貨搬送方向における最上流側の選別孔の上流側に設け
られた通過センサで兼用できるため、検知手段を別個に
設ける必要がなくなる。したがって、コスト増を抑制す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一の実施の形態による硬貨選別計数装
置を示す平面図である。
【図2】本発明の一の実施の形態による硬貨選別計数装
置の制御系を示すブロック図である。
【符号の説明】
12 入金搬送路(硬貨搬送路) 14 選別通路(硬貨搬送路) 15 硬貨搬送部 16 制御部 22 検出部 27 リジェクト部 34〜39 選別孔 41 通過センサ(検知手段) 42〜46 通過センサ
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G07D 1/00 - 9/06

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 硬貨が一枚ずつ分離されて送り込まれる
    硬貨搬送路と、 硬貨を前記硬貨搬送路上で搬送する硬貨搬送部と、 前記硬貨搬送路上の硬貨を検出するとともにその金種を
    判定するための検出データを検出する検出部と、 前記硬貨搬送路の前記検出部より硬貨搬送方向における
    下流側に設けられ、硬貨を前記硬貨搬送路から排除可能
    なリジェクト部と、 前記硬貨搬送路の前記リジェクト部より硬貨搬送方向に
    おける下流側に硬貨搬送方向に沿って配列され、それぞ
    れ対応する金種の硬貨を選別して落下させる各金種別の
    選別孔と、 各選別孔の上流側にそれぞれ設けられた、硬貨を検出す
    る通過センサと、 前記検出部で検出された硬貨について、流通硬貨である
    か否かおよび流通硬貨である場合その金種を前記検出デ
    ータに基づいて判定するとともに流通硬貨でない場合、
    該硬貨を前記リジェクト部により硬貨搬送路から排除さ
    せる制御部と、を有する硬貨選別計数装置であって、 前記硬貨搬送路のリジェクト部と硬貨搬送方向における
    最上流側の選別孔との間に、硬貨を検出する検知手段を
    設けるとともに、 前記制御部は、前記検知手段が硬貨の通過を検知する毎
    に、前記検出部で検出した検出データに基づいて判定し
    た該硬貨の金種を確定し、すでに記憶されている該金種
    の硬貨数の計数値を1加算した値に更新して記憶させる
    ことを特徴とする硬貨選別計数装置。
  2. 【請求項2】 前記検知手段は、硬貨搬送方向における
    最上流側の選別孔の上流側に設けられた通過センサであ
    ることを特徴とする請求項1記載の硬貨選別計数装置。
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