JP3237241U - 包装体 - Google Patents

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雅史 北川
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Abstract

【課題】パンツ型の吸収性物品と、吸収性物品を個別に包装する包装シートと、を有する包装体であって、包装体の内部で吸収性物品を移動し難くできる包装体を提供する。【解決手段】包装体1は、パンツ型の吸収性物品10と、吸収性物品10を個別に包装する包装シート100と、を有する。外装体は、サイド接合部の前後方向Lの内端縁よりも前後方向Lの外側に配置される第1シート層51と、第1シート層51の前後方向Lの内端縁よりも前後方向Lの内側へ延びている第2シート層52と、を有する。吸収性物品10が包装シート100に個別に包装されている包装状態において、外装体は、包装シート100に接触可能な外装接触領域OCRを有する。外装接触領域OCRにおいて、第1シート層51の内端縁が、第2シート層52よりも非肌面側で第2シート層52に重なっている。【選択図】図2

Description

本考案は、パンツ型の吸収性物品と、吸収性物品を個別に包装する包装シートと、を有する包装体に関する。
従来、パンツ型の吸収性物品と、吸収性物品を個別に包装する包装シートと、を有する包装体が知られている(例えば、特許文献1参照)。使用者が、包装シートに個別に包装された吸収性物品(すなわち、包装体)を持ち運ぶことで、使用直前に包装体を開封して吸収性物品を使用できる。これにより、吸収性物品を衛生的に持ち運ぶことができる。
特開2000-24029号公報
パンツ型の吸収性物品は、着用物品に取り付けられる吸収性物品(例えば、ライナー型の生理用ナプキン)と異なり、着用物品に取り付けるための粘着部材が設けられていない。このため、パンツ型の吸収性物品は、包装シートへ固定されずに包装されている。使用者が包装体を持ち運んでいる間に、包装体の内部で吸収性物品が移動することがあった。吸収性物品の移動によって、吸収性物品が包装シートの内表面に押し付けられることで吸収性物品に圧が掛かり、吸収性物品が変形するおそれがある。その結果、吸収体がヨレることで吸収性能が低下したり、吸収性物品に意図しない折癖が付くことで***物の漏れ又は吸収性物品の見た目の低下を招くことがある。
そこで、パンツ型の吸収性物品と、吸収性物品を個別に包装する包装シートと、を有する包装体であって、包装体の内部で吸収性物品を移動し難くできる包装体が望まれている。
一態様に係る包装体は、パンツ型の吸収性物品と、前記吸収性物品を個別に包装する包装シートと、を有する包装体である。前記吸収性物品は、前後方向と、前記前後方向に直交する幅方向と、前記前後方向及び前記幅方向に直交する厚さ方向と、第1胴回り域と、第2胴回り域と、前記第1胴回り域及び前記第2胴回り域との間に配置される股下域と、吸収コアと、前記吸収コアを含み、少なくとも前記股下域に配置される吸収性本体と、前記吸収性本体よりも非肌面側に配置される外装体と、前記第1胴回り域及び前記第2胴回り域において前記外装体の前記幅方向における両外側部を接合するサイド接合部と、を有する。前記外装体は、前記サイド接合部の前記前後方向の内端縁よりも前記前後方向の外側に配置される第1シート層と、前記第1シート層の前記前後方向の内端縁よりも前記前後方向の内側へ延びている第2シート層と、を有する。前記吸収性物品が前記包装シートに個別に包装されている包装状態において、前記外装体は、前記包装シートに接触可能な外装接触領域を有する。前記外装接触領域において、前記第1シート層の前記内端縁が、前記第2シート層よりも非肌面側で前記第2シート層に重なっている。
図1は、実施形態に係る包装体の模式的な斜視図である。 図2は、図1のF2-F2線に沿った包装体の模式的な断面図である。 図3は、実施形態に係る吸収性物品の模式的な正面図である。 図4は、非肌面側から見た実施形態に係る吸収性物品の模式的な展開図である。 図5は、肌面側から見た実施形態に係る吸収性物品の模式的な展開図である。 図6は、図4のF6-F6線に沿った吸収性物品の模式的な断面図である。 図7は、実施形態に係る包装体を説明するための模式的な断面図である。 図8は、実施形態に係る包装体の製造方法を説明する模式的な図(その1)である。 図9は、実施形態に係る包装体の製造方法を説明する模式的な図(その2)である。 図10は、実施形態に係る包装体の製造方法を説明する模式的な図(その3)である。 図11は、変形例に係る包装体の断面図である。 図12は、変形例に係る吸収性物品の断面図である。
(1)実施形態の概要
一態様に係る包装体は、パンツ型の吸収性物品と、前記吸収性物品を個別に包装する包装シートと、を有する包装体である。前記吸収性物品は、前後方向と、前記前後方向に直交する幅方向と、前記前後方向及び前記幅方向に直交する厚さ方向と、第1胴回り域と、第2胴回り域と、前記第1胴回り域及び前記第2胴回り域との間に配置される股下域と、吸収コアと、前記吸収コアを含み、少なくとも前記股下域に配置される吸収性本体と、前記吸収性本体よりも非肌面側に配置される外装体と、前記第1胴回り域及び前記第2胴回り域において前記外装体の前記幅方向における両外側部を接合するサイド接合部と、を有する。前記外装体は、前記サイド接合部の前記前後方向の内端縁よりも前記前後方向の外側に配置される第1シート層と、前記第1シート層の前記前後方向の内端縁よりも前記前後方向の内側へ延びている第2シート層と、を有する。前記吸収性物品が前記包装シートに個別に包装されている包装状態において、前記外装体は、前記包装シートに接触可能な外装接触領域を有する。前記外装接触領域において、前記第1シート層の前記内端縁が、前記第2シート層よりも非肌面側で前記第2シート層に重なっている。
本態様によれば、外装接触領域では、第1シート層の内端縁は、非肌面側で第2シート層に重なっているため、第2シート層の厚みの分だけ、包装シートに押し付けられる。これにより、第1シート層の内端縁が包装シートの内表面に引っ掛かったり、擦れたりし易くなり、外装体が包装シートから受ける摩擦を高めることができる。その結果、吸収性物品が包装シートの内表面上を滑り難くなり、包装体の内部で吸収性物品を移動し難くすることができる。
好ましい一態様によれば、前記第1シート層の前記内端縁は、前記外装接触領域の一方側の端部から他方側の端部まで連続的に延びてよい。第1シート層の内端縁が連続的に延びていない場合と比較して、第1シート層の内端縁の接触面積が増加するため、外装体が包装シートから受ける摩擦を高めることができる。これにより、吸収性物品が包装シートの内表面上をより滑り難くでき、包装体の内部で吸収性物品がさらに移動し難くなる。
好ましい一態様によれば、前記包装シートは、前記包装状態において、前記厚さ方向において前記吸収性物品を挟む2つの主面部を有してよい。前記外装接触領域における前記第1シート層の前記内端縁の少なくとも一部は、前記包装状態において、前記吸収性物品の厚さが最も厚い領域で前記主面部に接触してよい。包装状態において吸収性物品の厚さが最も厚い領域(以下、最厚領域)よりも吸収性物品の厚さが薄い領域の第1シート層の内端縁と比較すると、最厚領域の第1シート層の内端縁は、主面部により押し付けられるため、主面部から第1シート層の内端縁に働く摩擦力が増加する。これにより、第1シート層の内端縁が、包装シートの内表面に引っ掛かったり、擦れたりし易くなり、外装体が包装シートから受ける摩擦を高めることができる。その結果、吸収性物品が包装シートの主面部上をより滑り難くできるため、包装体の内部で吸収性物品がさらに移動し難くなる。
好ましい一態様によれば、前記第1シート層の前記前後方向の内端部は、未接合の自由端部であってよい。これにより、内端縁を有する第1シート層の内端部が自由端部であるため、吸収性物品の移動に応じた相対的な包装シートの内表面の移動に、第1シート層の内端縁が追従し易くなり、第1シート層の内端縁が包装シートの内表面に引っ掛かり易くなる機会が増加するため、外装体が包装シートから受ける摩擦を高めることができる。その結果、吸収性物品が包装シートの内表面上を滑り難くなり、包装体の内部で吸収性物品を移動し難くすることができる。
好ましい一態様によれば、前記外装体は、着用者の胴が通されるウエスト開口部で非肌面側へ折り返された折り返し外装シートを有してよい。前記第1シート層と前記第2シート層とは、前記折り返し外装シートにより構成されてよい。前後方向において、第1シート層全体が第2シート層と厚さ方向に重なるため、第1シート層の内端縁だけでなく、第1シート層の前後方向の一定領域も包装シートへ押し付けられる。これにより、第1シート層の内端縁よりも前後方向の外側の領域が包装シートへ押し付けられることで、第1シート層の内端縁が、安定的に包装シートに押し付けられ易くなり、包装シートの内表面に引っ掛かったり、擦れたりし易くなり、外装体が包装シートから受ける摩擦を高めることができる。その結果、吸収性物品が包装シートの内表面上を滑り難くなり、包装体の内部で吸収性物品を移動し難くすることができる。
好ましい一態様によれば、少なくとも前記第1シート層が前記厚さ方向において圧搾された圧搾部が設けられてよい。圧搾部が設けられた部分は周囲よりも凹むため、第1シート層に凹凸が形成される。これにより、第1シート層の凹凸が包装シートに擦れ易くなったり引っ掛かり易くなるため、外装体が包装シートから受ける摩擦を高めることができる。その結果、吸収性物品が包装シートの内表面上を滑り難くなり、包装体の内部で吸収性物品を移動し難くすることができる。
好ましい一態様によれば、前記第2シート層は、前記吸収性本体と前記厚さ方向に重なる前記前後方向の内端縁を有してよい。前記包装シートは、前記包装状態において、前記厚さ方向において前記吸収性物品を挟む2つの主面部を有してよい。前記第1シート層の前記内端縁は、2つの前記主面部のうち一方の主面部に接触してよい。前記第2シート層の前記内端縁は、2つの前記主面部のうち他方の主面部に接触してよい。これにより、第1シート層の内端縁によって吸収性物品が一方の主面部上を滑り難くなるとともに、第2シート層の内端縁が吸収性本体によって包装シートに押し付けられるため、吸収性物品が他方の主面部上を滑り難くなる。その結果、吸収性物品が包装シートの内表面上を滑り難くなり、包装体の内部で吸収性物品を移動し難くすることができる。
好ましい一態様によれば、前記主面部に対して平行な所定方向において、前記第1シート層の前記内端縁の位置は、前記第2シート層の前記内端縁の位置からずれてよい。第2シート層の内端縁が他方の主面部上を滑りにくくなることで、吸収性物品が他方の主面部上を滑ろうとすると、吸収性物品に、第2シート層の内端縁を支点として所定方向に直交する方向に力(モーメント)が働き易くなる。これにより、第1シート層の内端縁が一方の主面部に押し付けられ易くなり、外装体が包装シートから受ける摩擦を高めることができる。その結果、吸収性物品が包装シートの内表面上を滑り難くなり、包装体の内部で吸収性物品を移動し難くすることができる。
好ましい一態様によれば、前記第2シート層の前記前後方向の内端部は、前記第2シート層の前記内端縁が前記前後方向の外側へ向かうように非肌面側へ折り返されてよい。これにより、吸収性物品が前後方向の一方側に向かって移動する場合、第2シート層の内端縁が包装シートの内表面に引っ掛かり易くなるとともに、吸収性物品が前後方向の他方側に向かって移動する場合、折り返しされた部分の根本が包装シートの内表面に引っ掛かり易くなる。加えて、第2シート層が折り返されているため、第2シート層の厚さの分だけ第2シート層の内端縁が包装シートの内表面により押し付けられ、外装体(第2シート層)が包装シートから受ける摩擦を高めることができる。その結果、吸収性物品が包装シートの内表面上を滑り難くなり、包装体の内部で吸収性物品を移動し難くすることができる。
好ましい一態様によれば、前記包装シートは、前記包装状態において、前記吸収性物品の厚さ方向において前記吸収性物品を挟む2つの主面部と、前記包装状態において、2つの前記主面部を繋ぐ側部を有してよい。前記第1シート層の前記内端縁は、前記主面部及び前記側部に接触してよい。これにより、第1シート層の内端縁が、主面部に引っ掛かかり易くなるとともに、側部にも引っ掛かり易くなる。これにより、外装体が包装シートから受ける摩擦を高めることができる。その結果、吸収性物品が包装シートの内表面上をより滑り難くできる。その結果、包装体の内部で吸収性物品がさらに移動し難くなる。
好ましい一態様によれば、前記側部は、前記厚さ方向に直交する方向において前記吸収性物品を挟む一方の側部と他方の側部とを有してよい。前記第1シート層の前記内端縁は、前記一方側の側部と前記他方側の側部との両方に接触してよい。これにより、吸収性物品が一方の側部と他方の側部とに挟まれている方向に移動し難くなる。さらに第1シート層の内端縁が側部に接触する面積を増加させることができるため、吸収性物品が主面部上をより滑り難くできる。その結果、包装体の内部で吸収性物品がさらに移動し難くなる。
好ましい一態様によれば、前記包装シートは、不織布であってよい。前記包装シートには、前記包装状態において、前記包装シートの内部から外側に向かって圧搾された包装圧搾部が設けられてよい。前記第1シート層の内端縁が、前記包装圧搾部に接触してよい。包装圧搾部が設けられた部分は周囲よりも凹むため、包装シートの内表面に凹凸が形成される。これにより、第1シート層の内端縁が凹凸に引っ掛かることで、外装体が包装シートから受ける摩擦を高めることができる。その結果、包装体の内部で吸収性物品を移動し難くすることができる。
好ましい一態様によれば、前記包装シートは、前記包装状態において、前記吸収性物品の前記厚さ方向の一方側で前記包装シートどうしが重なる重複部を有してよい。前記第1シート層の前記内端縁は、前記重複部に接触してよい。これにより、包装シートが重ならない部分と比較して、重複部では、包装シートの厚さの分だけ第1シート層の内端縁が包装シートの内表面により押し付けられるため、外装体が包装シートから受ける摩擦を高めることができる。その結果、吸収性物品が包装シートの内表面上を滑り難くなり、包装体の内部で吸収性物品を移動し難くすることができる。
好ましい一態様によれば、前記厚さ方向から視認した場合に、前記包装状態において、前記包装体の内部には、前記吸収性物品に隣接する空間が設けられてよい。前記重複部は、前記吸収性物品が前記空間に隣接する方向に対して平行な方向に連続的に延びてよい。使用者が包装体を持ち運んでいる間に、吸収性物品は、空間側(すなわち、空間に隣接する方向(隣接方向)に対して平行な方向)へ移動し易い。また、吸収性物品の移動によって隣接方向と反対方向に空間が設けられるため、吸収性物品は、移動後に元の位置へ戻り易くなる。このように、包装体の内部において、吸収性物品が移動を繰り返すことがある。ここで、重複部は、隣接方向に平行な方向に連続的に延びているため、吸収性物品が平行な方向へ移動しても、第1シート層の内端縁が重複部に接触し続け易くでき、外装体が包装シートから受ける摩擦を高めた状態を維持し易くなる。その結果、吸収性物品が包装シートの内表面上を滑り難くなり、包装体の内部で吸収性物品を移動し難くすることができる。
一態様に係る包装体の製造方法は、パンツ型の吸収性物品と、前記吸収性物品を個別に包装する包装シートと、を有する包装体の製造方法である。前記吸収性物品は、前記吸収性物品は、前後方向と、前記前後方向に直交する幅方向と、前記前後方向及び前記幅方向に直交する厚さ方向と、第1胴回り域と、第2胴回り域と、前記第1胴回り域及び前記第2胴回り域との間に配置される股下域と、吸収コアと、前記吸収コアを含み、少なくとも前記股下域に配置される吸収性本体と、前記吸収性本体よりも非肌面側に配置される外装体と、前記第1胴回り域及び前記第2胴回り域において前記外装体の前記幅方向における両外側部を接合するサイド接合部と、を有する。前記外装体は、前記サイド接合部の前記前後方向の内端縁よりも前記前後方向の外側に配置される第1シート層と、前記サイド接合部により接合されており、かつ前記第1シート層の前記前後方向の内端縁よりも前記前後方向の内側へ延びている第2シート層と、を有する。包装体の製造方法は、前記吸収性物品を製造する製造工程と、前記吸収性物品を折り畳む折り工程と、前記吸収性物品が前記包装シートに個別に包装されている包装状態において、前記外装体が、前記包装シートに接触する外装接触領域を有するように、前記吸収性物品を前記包装シートに包装する包装工程と、を備える。前記折り工程では、前記外装接触領域において、前記第1シート層の前記内端縁が、前記第2シート層よりも非肌面側で前記第2シート層に重なるように、前記吸収性物品を折り畳む。
(2)包装体の全体概略構成
実施形態に係る包装体1について、図1から図7を用いて説明する。なお、図4及び図5は、伸長状態における吸収性物品10を示す。図4及び図5では、吸収性物品10は、後述のサイド接合部16における接合を解除することによって展開されている。伸長状態とは、吸収性物品10を皺が形成されない状態まで伸長させた状態である。また、図6は、幅方向Wにおける吸収性物品10の中心を通り前後方向Lに沿った直線上の断面図である。以下において、図面は模式的なものであり、各寸法の比率等は現実のものとは異なる場合があることに留意すべきである。模式断面図において、説明の便宜上、各部材が厚さ方向Tにおいて離間していることがあるが、実際の製品においては厚さ方向Tに接している。
包装体1は、吸収性物品10の包装体である。包装体1は、吸収性物品10を収容する収容空間を有する。本実施形態に係る包装体1では、包装シート100が折り畳まれることによって収容空間が形成されている。包装体1は、第1方向D1と、第1方向D1に直交する第2方向D2と、第1方向D1及び第2方向D2に直交する第3方向D3と、を有する。図1及び図2に示すように、本実施形態に係る包装体1では、第1方向D1は後述の前後方向Lに対応し、第2方向D2は後述の幅方向Wに対応し、第3方向D3は後述の厚さ方向Tに対応している。
包装体1は、パンツ型の吸収性物品10と包装シート100とを有する。吸収性物品10は、例えば、生理用ショーツ、パンツ型の使い捨ておむつ等である。包装シート100は、吸収性物品10を個別に包装する。図1及び図2に示すように、吸収性物品10は、折り畳まれた状態で包装されてよい。包装シート100は、例えば、不織布、フィルム等により構成されてよい。
図4及び図5等に示すように、吸収性物品10は、前後方向Lと、前後方向Lに直交する幅方向Wと、前後方向L及び幅方向Wに直交する厚さ方向Tとを有する。前後方向Lは、身体前側と身体後側とに延びる方向によって規定される。言い換えると、前後方向Lは、展開された吸収性物品10において前後に延びる方向である。また、厚さ方向Tは、着用者側に向かう肌面側T1と、肌面側T1と反対側の非肌面側T2と、に延びる。
なお、本明細書において、前後方向Lの内側LIは、前後方向Lにおける吸収性物品10の中心側であり、前後方向Lの外側LOは、前後方向Lにおけるウエスト開口部17側である。従って、前後方向Lにおける内端縁は、前後方向Lにおける吸収性物品10の中心側の端縁であり、前後方向Lにおける外端縁は、前後方向Lにおけるウエスト開口部17側の端縁である。具体的には、前後方向Lにおける内端縁は、前胴回り域S1側では後端縁であり、後胴回り域S2側では前端縁である。前後方向Lにおける外端縁は、前胴回り域S1側では前端縁であり、後胴回り域S2側では後端縁である。
吸収性物品10は、第1胴回り域と、第2胴回り域と、第1胴回り域及び第2胴回り域の間に配置される股下域S3と、を有する。本実施形態では、第1胴回り域は、着用者の前胴回り(腹部)に対向する前胴回り域S1であり、第2胴回り域は、着用者の後胴回り(背部)に対向する後胴回り域S2である。股下域S3は、着用者の股下に位置し、前後方向Lにおいて前胴回り域S1と後胴回り域S2との間に配置される。図4及び図5に示すように、前胴回り域S1と股下域S3との境界は、前胴回り域S1におけるサイド接合部16の前後方向Lの後端縁16ARによって規定されてよい。前胴回り域S1のサイド接合部16の後端縁16ARを基準として、前方の領域が前胴回り域S1であり、後方の領域が股下域S3である。また、後胴回り域S2と股下域S3との境界は、後胴回り域S2におけるサイド接合部16の前後方向Lの前端縁16BFによって規定されてよい。後胴回り域S2のサイド接合部16の前端縁16BFを基準として、前方の領域が股下域S3であり、後方の領域が後胴回り域S2である。
吸収性物品10は、吸収性本体20及び外装体50を有する。吸収性本体20は、吸収コア30を含み、少なくとも股下域S3に配置される。吸収性本体20は、股下域S3から前胴回り域S1へ延びてよく、股下域S3から後胴回り域S2へ延びてよい。外装体50は、吸収性本体20よりも非肌面側に配置される。外装体50は、少なくとも前胴回り域S1及び後胴回り域S2において吸収性本体20よりも非肌面側に配置され、股下域S3において吸収性本体20よりも非肌面側に配置されてもよい。外装体50は、前後方向Lにおいて分離した別体の部材により構成されてよいし、前後方向Lにおいて連続する一体的な部材により構成されてよい。本実施形態では、外装体50は、前胴回り域S1に配置される前外装体50Aと、後胴回り域S2に配置される後外装体50Bとにより構成される。図3に示すように、外装体50(前外装体50A及び後外装体50B)は、サイド接合部16により互いに接合されている。図4から図6等に示すように、外装体50は、前胴回り域S1から股下域S3へ延びてよく、後胴回り域S2から股下域S3へ延びてよい。
吸収性物品10は、前胴回り域S1及び後胴回り域S2において外装体50の幅方向Wにおける両外側部を接合するサイド接合部16を有する。本実施形態では、図3から図5に示すように、サイド接合部16は、前外装体50Aの両外側部と後外装体50Bの両外側部とを接合する。サイド接合部16は、前外装体50A及び後外装体50Bのそれぞれにおいて、前後方向Lに沿って延びてよい。サイド接合部16は、外装体50を圧搾することで設けられてもよいし、接着剤等の接合部材を塗布することで設けられてよい。図3に示すように、サイド接合部16によって外装体50が接合されることで、吸収性物品10には、着用者の胴が通されるウエスト開口部17と、着用者の脚がそれぞれ通される一対の脚周り開口部18と、が形成される。ウエスト開口部17は、外装体50の前後方向Lの外端縁、すなわち、前胴回り域S1の前端縁と後胴回り域S2の後端縁とによって規定されてよい。
吸収性物品10(吸収性本体20)は、吸収コア30を有する。吸収コア30は、吸収材料により構成される。吸収コア30(吸収材料)は、例えば、パルプ及び高吸収性ポリマーの少なくとも一方により構成されてよい。吸収コア30は、コアラップにより吸収コア30の厚さ方向Tの少なくとも一方が覆われてよい。コアラップは、例えば、ティッシュ、不織布等によって構成されてよい。
吸収性本体20は、吸収コア30に加えて、他の部材を有してよい。図6に示すように、本実施形態では、吸収性本体20は、表面シート41、裏面シート42、及び本体シート43を有する。表面シート41は、着用者の肌に対向し、液透過性を有する。裏面シート42は、吸収コア30よりも非肌面側T2に配置され、液不透過性を有する。本体シート43は、裏面シート42よりも非肌面側T2に配置される。表面シート41及び本体シート43は、例えば、不織布により構成されてよく、裏面シート42は、例えば、フィルムにより構成されてよい。なお、吸収性本体20は、サイド接合部16によって接合されない。
外装体50は、第1シート層51と、第2シート層52と、有する。本実施形態では、第1シート層51は、前外装体50Aの第1前シート層51Aと、後外装体50Bの第1後シート層51Bと、を有する。第2シート層52は、前外装体50Aの第2前シート層52Aと、後外装体50Bの第2後シート層52Bと、を有する。
第1シート層51は、サイド接合部16の前後方向Lの内端縁16IEよりも前後方向Lの外側LOに配置される。図4に示すように、第1シート層51の内端縁51IEは、サイド接合部16の内端縁16IEよりも前後方向Lの外側LOに配置されている。実施形態では、第1前シート層51Aの後端縁51ARは、前胴回り域S1におけるサイド接合部16の後端縁16ARよりも前方に配置され、第1後シート層51Bの後端縁51BRは、後胴回り域S2におけるサイド接合部16の後端縁16ARよりも後方に配置されている。従って、第1前シート層51Aの後端縁51ARは、前胴回り域S1に配置され、第1後シート層51Bの後端縁51BRは、後胴回り域S2に配置されている。第1シート層51の内端縁51IEは、幅方向Wにおいて一方のサイド接合部16から他方のサイド接合部16まで連続的に延びてよい。
第1シート層51の外端縁51OE(後端縁51AR、前端縁51BF)は、ウエスト開口部17を構成してよい。また、幅方向Wにおける第1シート層51の両外側部は、サイド接合部16により接合されてよい。図4に示すように、幅方向Wにおける第1シート層51の両外側部は、前胴回り域S1及び後胴回り域S2の両外側部を構成してよい。
第2シート層52は、第1シート層51の前後方向Lの内端縁51IEよりも前後方向Lの内側LIへ延びている。実施形態では、図4に示すように、第2前シート層52Aの後端縁52ARは、第1前シート層51Aの後端縁51ARよりも後方へ延びており、第2後シート層52Bの前端縁52BFは、第1後シート層51Bの前端縁52BFよりも後方へ延びている。第2シート層52の内端縁52IE(後端縁52AR、前端縁52BF)は、股下域S3に配置されてよい。第2シート層52の内端縁52IE(後端縁52AR、前端縁52BF)は、股下域S3に配置されてよい。第2シート層52の内端縁51IEは、幅方向Wにおける一方の脚周り開口部18から他方の脚周り開口部18まで連続的に延びてよい。なお、第2前シート層52Aと第2後シート層52Bとが一体的なシートにより構成される場合には、第2シート層52の内端縁52IEが設けられない。
第2シート層52の外端縁52OE(前端縁52AF、後端縁52BR)は、ウエスト開口部17を構成してよい。また、幅方向Wにおける第2シート層52の両外側部は、サイド接合部16により接合されてよい。第2シート層52の両外側部は、少なくとも前胴回り域S1及び後胴回り域S2の両外側部を構成する。図4に示すように、第2シート層52の両外側部の一部は、脚周り開口部18の一部を構成してよい。
図6に示すように、第1シート層51と第2シート層52とは、厚さ方向Tに重なっている。第1シート層51は、第2シート層52よりも非肌面側T2に配置されている。第1シート層51の内端縁51IEは、第2シート層52よりも非肌面側T2で第2シート層52に重なっている。図6に示すように、外装体50は、ウエスト開口部17で非肌面側T2へ折り返された折り返し外装シート55を有してよい。第1シート層51と第2シート層52とは、折り返し外装シート55により構成されてよい。第1シート層51の外端縁51OEと第2シート層52の外端縁52OEとは、繋がっていてよい。また、厚さ方向Tにおいて、第1シート層51と第2シート層52との間には、幅方向Wに伸縮性を有する伸縮部材(不図示)が配置されてよい。第1シート層51は、伸縮部材よりも非肌面側T2に配置され、第2シート層52は、伸縮部材よりも肌面側T1に配置されてよい。また、図4及び図6に示すように、第2シート層52の内端縁52IEは、吸収性本体20と厚さ方向Tに重なってよく、第2シート層52の内端縁52IEは、吸収コア30と厚さ方向Tに重なってよい。
第1シート層51は、第1シート層51の非肌面側T2に配置される部材と接合されてよい。例えば、第1シート層51と第2シート層52とは、接合されてよい。第1シート層51と第2シート層52とは、接着剤等の接合部材により接合されてもよく、第1シート層51と第2シート層52とを厚さ方向Tに圧搾することで接合されてもよい。第1シート層51の前後方向Lの内端部51Pは、第2シート層52に接合されなくてもよい。すなわち、第1シート層51の内端部51Pは、未接合の自由端部であってよい。自由端部の前後方向Lにおける長さは、例えば、10mm以内であってよく、5mm以内であってよい。なお、第1シート層51の内端部51Pは、第1シート層51の内端縁51IEを有する端部である。内端部51Pは、内端縁51IEから前後方向Lに延びる一部分であり、前後方向Lに一定の範囲を占める部分である。
第2シート層52は、第2シート層52の非肌面側T2に配置される部材と接合されてよい。例えば、第2シート層52と吸収性本体20とは、接合されてよい。第2シート層52と吸収性本体20とは、接着剤等の接合部材により接合されてもよい。第2シート層52の前後方向Lの内端部52Pは、未接合の自由端部であってよい。自由端部の前後方向Lにおける長さは、例えば、15mm以内であってよく、10mm以内であってよい。なお、第2シート層52の内端部52Pは、第2シート層52の内端縁52IEを有する端部である。内端部52Pは、前後方向Lに一定の範囲を占める部分である。
図1及び図2に示すように、包装シート100は、包装状態において、厚さ方向Tにおいて吸収性物品10を挟む2つの主面部110(第1主面部111、第2主面部112)を有してよい。第1主面部111は、2つの主面部110のうち一方の主面部であり、第2主面部112は、2つの主面部110のうち他方の主面部である。主面部110は、第1方向D1及び第2方向D2に延びる面を構成してよい。
包装シート100は、2つの主面部110を繋ぐ側部120を有してよい。側部120は、第1主面部111の端縁と第2主面部112との端縁とを繋いでいる。側部120は、包装シート100が折り返されたシート折り返し部130を有する第1側部121と、包装シート100どうしが接合されることで形成される包装シール部140を有する第2側部122と、を有してよい。第1側部121は、第1方向D1における包装体1の両端部に位置し、第2側部122は、第2方向D2における包装体1の両端部に位置する。従って、図1に示すように、側部120は、厚さ方向T(第3方向D3)に直交する第1方向D1において吸収性物品10を挟む一方の第1側部121と他方の第1側部121とを有する。また、側部120は、厚さ方向T(第3方向D3)に直交する第2方向D2において吸収性物品10を挟む一方の第2側部122と他方の第2側部122とを有する。シート折り返し部130は、包装シート100が第2方向D2に折り返されることにより設けられる。包装シール部140は、第1方向D1における包装シート100の両端部が第3方向D3に圧搾されることで設けられてよく、当該両端部が接着剤等の接合部材により接合されることで設けられてよい。
包装シート100は、包装状態において、吸収性物品10の厚さ方向Tの一方側で包装シート100どうしが重なる重複部150を有してよい。重複部150は、包装シート100が展開された展開状態の包装シート100の第2方向D2の両側端部が重なる領域であってよい。図1に示すように、展開状態の包装シート100の一方の側端縁100E1から他方の側端縁100E2までの領域であってよい。重複部150は、第1方向D1における包装体1の一方の端部から他方の端部まで第1方向D1に連続的に延びてよい。
図2に示すように、厚さ方向Tから視認した場合に、包装状態において、包装体1の内部には、吸収性物品10に隣接する空間である隣接空間ASが設けられてよい。隣接空間ASは、例えば、吸収性物品10と吸収性物品10が接触していない側部120(例えば、一方の第1側部121)とに挟まれる空間により形成される。隣接空間ASは、第1方向D1において吸収性物品10の両側に設けられてよい。包装体1の内部において、吸収性物品10が移動することで、第1方向D1において吸収性物品10の一方側にのみ設けられてもよい。
図1及び図2に示すように、吸収性物品10が包装シート100に個別に包装されている包装状態において、吸収性物品10は、包装シート100に接触する接触可能な接触領域CRを有する。接触領域CRは、吸収性物品10が第1主面部111に接触可能な第1接触領域CR1と、吸収性物品10が第2主面部112に接触可能な第2接触領域CR2とを有してよい。また、接触領域CRは、吸収性物品10が側部120に接触可能な側部接触領域SCRを有してよい。
また、接触領域CRは、外装体50が包装シート100に接触可能な外装接触領域OCRと、吸収性本体20が包装シート100に接触可能な本体接触領域BCRと、を有する。第1接触領域CR1は、外装接触領域OCRにより構成されてよい。第2接触領域CR2は、外装接触領域OCRと、本体接触領域BCRとにより構成されてよい。外装体50は外装接触領域OCRを有し、吸収性本体20は本体接触領域BCRを有する。本実施形態では、前外装体50Aが外装接触領域OCRを有する。外装接触領域OCRでは、第1シート層51と第2シート層52とが包装シート100に接触する。第1接触領域CR1では、第1シート層51と第2シート層52とが第1主面部111に接触してよい。第2接触領域CR2では、第2シート層52と吸収性本体20とが第2主面部112に接触してよい。
図1及び図2に示すように、外装接触領域OCRにおいて、第1シート層51の内端縁51IEは、包装シート100(第1主面部111)に対向している。第1シート層51の内端縁51IEは、包装シート100に接触する。外装接触領域OCRにおいて、第1シート層51の内端縁51IEが、第2シート層52よりも非肌面側T2で第2シート層52に重なっている。これにより、第1シート層51の内端縁51IEは、第2シート層52の厚みの分だけ、包装シート100に押し付けられる。第1シート層51の内端縁51IEが包装シート100の内表面に引っ掛かったり、擦れたりし易くなり、外装体50が包装シート100から受ける摩擦を高めることができる。その結果、吸収性物品10が包装シート100の内表面上を滑り難くなり、包装体1の内部で吸収性物品10を移動し難くすることができる。実施形態では、第1前シート層51Aの後端縁51ARが第2前シート層52Aに重なっている。
また、第1シート層51の内端縁51IEは、外装接触領域OCRの一方側の端部から他方側の端部まで(実施形態では、第2方向D2(幅方向W)における一方の端部から他方の端部まで)連続的に延びてよい。この場合、第1シート層51の内端縁51IEが連続的に延びていない場合と比較して、第1シート層51の内端縁51IEの接触面積が増加するため、外装体50が包装シート100から受ける摩擦を高めることができる。これにより、吸収性物品10が包装シート100の内表面上をより滑り難くでき、包装体1の内部で吸収性物品10がさらに移動し難くなる。実施形態では、図1に示すように、第1シート層51の内端縁51IEは、第2方向D2に延びている。
また、外装接触領域OCRにおける第1シート層51の内端縁51IEの少なくとも一部は、包装状態において、吸収性物品10の厚さが最も厚い最厚領域で主面部110に接触してよい。包装状態において最厚領域よりも吸収性物品10の厚さが薄い領域の第1シート層51の内端縁51IEと比較すると、最厚領域の第1シート層51の内端縁51IEは、主面部110により押し付けられるため、主面部110から第1シート層51の内端縁51IEに働く摩擦力が増加する。これにより、第1シート層51の内端縁51IEが、包装シート100の内表面に引っ掛かったり、擦れたりし易くなり、外装体50が包装シート100から受ける摩擦を高めることができる。その結果、吸収性物品10が包装シート100の主面部110上をより滑り難くできるため、包装体1の内部で吸収性物品10がさらに移動し難くなる。包装状態において、外装接触領域OCRにおける第1シート層51の内端縁51IEは、吸収コア30と厚さ方向Tに重なってよい。吸収コア30の厚さは、他の部材の厚さよりも厚いため、第1シート層51の内端縁51IEが最厚領域に配置され易くなる。なお、最厚領域は、吸収性物品10を前後方向Lに3等分した場合の中央部分に配置されてよい。
図2に示すように、第1シート層51の内端縁51IEは、折り曲げられた2層の吸収コア30と厚さ方向Tに重なってよい。第1シート層51の内端縁51IEは、股下域S3における吸収性本体20よりも幅方向Wの外側に延びるフラップ部FPと厚さ方向Tに重なってよい。図2に示すように、フラップ部FPが、前後方向Lに延びる前後折り目FLPを起点に折り返されることで、第1シート層51の内端縁51IEが、フラップ部FPと厚さ方向Tに重なってよい。また、フラップ部FPどうしが厚さ方向Tに重なってよい。
なお、厚さ方向Tの測定は、例えば、以下の測定方法を用いてよい。第1に、同一のパッケージまたは同一の段ボールに梱包された複数の包装体1を準備する。第2に、複数の包装体1のうち1の包装体1を開封して、包装シート100に包装されている吸収性物品10の厚さを目視にて把握する。これにより、吸収性物品10のどの部分が最厚領域であるかを推定する(当たりをつける)。ここで、複数の領域が最厚領域の候補として選定されてもよい。
第3に、未開封の包装体1において、推定された最厚領域に対応する部位(推定最厚部位)の厚さ、及び推定最厚部位の周辺部位(当該部分の前後左右斜めの合計9か所)の厚さを測定する。各部位の厚さは、例えば、市販の厚さ測定器を使用して、定圧(例えば、3g/cm2)で加圧し、各部位における加圧10秒後の厚みを測定する。測定した部位のうちで最も大きい値が、包装体1の最大厚さである。なお、最厚領域の候補が複数存在する場合には、各候補のそれぞれで、推定最厚部位の厚さ、及び推定最厚部位の周辺部位の厚さを測定してよい。この場合、候補ごとに包装体1の最大厚さを算出して、最も大きい厚さを包装体1の最大厚さとする。第4に、包装シート100の厚さを測定する。包装シート100の厚さは、上述の包装体1の厚さ測定と同様に行ってよい。本実施形態では、1枚の包装シート100が折り畳まれることで、吸収性物品10を個別に包装するため、単一の包装シート100の厚さを測定する。
第5に、包装体1の最大厚さから包装シート100の厚さを引いた数値を、吸収性物品10の厚さとみなす。なお、単一の包装シート100の厚さを測定した場合、包装シートが厚さ方向Tに重なっている枚数分を単一の包装シート100の測定厚さに掛けた値を、包装体1の最大厚さから引いた数値を吸収性物品10の厚さとみなす。本実施形態では、例えば、第1主面部111と第2主面部112とが厚さ方向Tに重なっている領域では、包装体1の最大厚さから単一の包装シート100の厚さを2倍した値を引いた数値を吸収性物品10の厚さとみなす。重複部150が存在する領域では、包装体1の最大厚さから単一の包装シート100の厚さを3倍した値を引いた数値を吸収性物品10の厚さとみなす。
また、第1シート層51の内端部51Pは、未接合の自由端部であってよい。これにより、吸収性物品10の移動に応じた相対的な包装シート100の内表面の移動に、第1シート層51の内端縁51IEが追従し易くなり、第1シート層51の内端縁51IEが包装シート100の内表面に引っ掛かり易くなる機会が増加するため、外装体50が包装シート100から受ける摩擦を高めることができる。その結果、吸収性物品10が包装シート100の内表面上を滑り難くなり、包装体1の内部で吸収性物品10を移動し難くすることができる。
また、第1シート層51と第2シート層52とは、折り返し外装シート55によって構成されてよい。折り返し外装シート55が折り返されることによって積層された各領域が、第1シート層51と第2シート層52とを構成してよい。前後方向Lにおいて、第1シート層51全体が第2シート層52と厚さ方向Tに重なるため、第1シート層51の内端縁51IEだけでなく、第1シート層51の内端縁51IEを含む前後方向Lの一定領域も包装シート100へ押し付けられる。これにより、第1シート層51の内端縁51IEよりも前後方向Lの外側の領域が包装シート100へ押し付けられることで、第1シート層51の内端縁51IEが、安定的に包装シートに押し付けられ易くなり、包装シート100の内表面に引っ掛かったり、擦れたりし易くなり、外装体50が包装シート100から受ける摩擦を高めることができる。その結果、吸収性物品10が包装シート100の内表面上を滑り難くなり、包装体1の内部で吸収性物品10を移動し難くすることができる。
また、第1シート層51の内端縁51IEは、第1主面部111に接触し、第2シート層52の内端縁52IEは、第2主面部112に接触してよい。これにより、第1シート層51の内端縁51IEによって吸収性物品10が第1主面部111上を滑り難くなるとともに、第2シート層52の内端縁52IEが吸収性本体20によって包装シート100に押し付けられるため、吸収性物品10が第2主面部112上を滑り難くなる。その結果、吸収性物品が包装シートの内表面上を滑り難くなり、包装体の内部で吸収性物品を移動し難くすることができる。なお、実施形態では、第2前シート層52Aの後端縁52ARが第2主面部112に接触している。
主面部110に対して平行な所定方向において、第1シート層51の内端縁51IEの位置は、第2シート層52の内端縁52IEの位置からずれてよい。図2に示すように、実施形態では、第1方向D1において、第1前シート層51Aの後端縁51ARの位置が第2前シート層52Aの後端縁52ARの位置からずれている。これにより、第2シート層52の内端縁52IEが第2主面部112上を滑り難くなることで、図7に示すように、吸収性物品10が第2主面部112上を滑ろうとすると、吸収性物品10に、第2シート層52の内端縁52IEを支点として第3方向D3に力(モーメント)が働き易くなる。第1シート層51の内端縁51IEが第1主面部111に押し付けられ易くなり、外装体50が包装シート100から受ける摩擦を高めることができる。その結果、吸収性物品10が包装シート100の内表面上を滑り難くなり、包装体1の内部で吸収性物品10を移動し難くすることができる。
また、図2に示すように、第2シート層52の内端部52Pは、第2シート層52の内端縁52IEが前後方向Lの外側へ向かうように非肌面側T2へ折り返されてよい。例えば、吸収性物品10が前後方向Lの一方側(図2の左側)に向かって移動する場合、第2シート層52の内端縁52IEが包装シート100の内表面に引っ掛かり易くなるとともに、吸収性物品10が前後方向の他方側(図2の右側)に向かって移動する場合、折り返しされた部分の根本が包装シート100の内表面に引っ掛かり易くなる。加えて、第2シート層52が折り返されているため、第2シート層52の厚さの分だけ第2シート層52の内端縁52IEが包装シート100の内表面により押し付けられ、外装体50(第2シート層52)が包装シート100(第2主面部112)から受ける摩擦を高めることができる。その結果、吸収性物品10が包装シート100の内表面上を滑り難くなり、包装体1の内部で吸収性物品10を移動し難くすることができる。なお、第2シート層52の折り返されている部分は、サイド接合部16よりも前後方向Lの内側の部分である。
また、第1シート層51の内端縁51IEは、主面部110及び側部120に接触してよい。例えば、第1前シート層51Aの後端縁51ARが、第1主面部111及び第2側部122に接触してよい。これにより、第1シート層51の内端縁51IEが、主面部110に引っ掛かかり易くなるとともに、側部120にも引っ掛かり易くなる。これにより、外装体50が包装シート100から受ける摩擦を高めることができる。その結果、吸収性物品10が包装シート100の内表面上をより滑り難くできる。その結果、包装体1の内部で吸収性物品10がさらに移動し難くなる。
また、第1シート層51の内端縁51IEは、一方の側部120及び他方の側部120の両方に接触してよい。例えば、第1前シート層51Aの後端縁51ARが、一方の第1側部121及び他方の第1側部121に接触してよい。これにより、吸収性物品10が一方の側部120と他方の側部120とに挟まれている方向に移動し難くなる。さらに、第1シート層51の内端縁51IEが側部120に接触する面積を増加させることができるため、吸収性物品10が主面部110上をより滑り難くできる。その結果、包装体1の内部で吸収性物品10がさらに移動し難くなる。
また、第1シート層51の内端縁51IEは、重複部150に接触してよい。これにより、包装シート100が重ならない部分と比較して、重複部150では、包装シート100の厚さの分だけ第1シート層51の内端縁51IEが包装シート100の内表面により押し付けられるため、外装体50が包装シート100から受ける摩擦を高めることができる。その結果、吸収性物品10が包装シート100の内表面上を滑り難くなり、包装体1の内部で吸収性物品10を移動し難くすることができる。
また、重複部150は、吸収性物品10が隣接空間ASに隣接する方向(以下、隣接方向)に対して平行な方向に連続的に延びてよい。実施形態では、図1に示すように、重複部150は、平行な方向である第1方向D1に延びている。使用者が包装体1を持ち運んでいる間に、吸収性物品10は、隣接空間AS側(すなわち、隣接方向に対して平行な方向である第1方向D1)へ移動し易い。また、吸収性物品10の移動によって隣接方向と反対方向に空間が設けられるため、吸収性物品10は、移動後に元の位置へ戻り易くなる。このように、包装体1の内部において、吸収性物品が移動を繰り返すことがある。重複部150は、平行な方向に連続的に延びているため、吸収性物品10が平行な方向へ移動しても、第1シート層51の内端縁51IEが重複部150に接触し続け易くでき、外装体50が包装シート100から受ける摩擦を高めた状態を維持し易くなる。その結果、吸収性物品10が包装シート100の内表面上を滑り難くなり、包装体1の内部で吸収性物品10を移動し難くすることができる。
包装シート100には、包装状態において、包装シート100の内部から外側に向かって圧搾された包装圧搾部が設けられてよい。包装圧搾部は、主面部110に設けられてよい。包装シート100は、第1主面部111及び第2主面部112において、包装シート100の内部から第3方向D3における外側に向かって圧搾されていてよい。包装圧搾部は、周囲よりも第3方向D3において外側に向かって凹んでいる。包装圧搾部は、複数の圧搾部により構成されてよい。例えば、1cm2当たり10個以上の圧搾部が設けられてよい。1つ当たりの圧搾部の面積は、5mm2以下であってよい。第1シート層51の内端縁51IEは、包装圧搾部に接触してよい。包装圧搾部が設けられた部分は周囲よりも凹むため、包装シート100の内表面に凹凸が形成される。これにより、第1シート層51の内端縁51IEが凹凸に引っ掛かることで、外装体50が包装シート100から受ける摩擦を高めることができる。その結果、包装体1の内部で吸収性物品10を移動し難くすることができる。
(3)包装体の製造方法
包装体1の製造方法の一例について、図8から図10を中心に用いて説明する。図8の左図は、吸収性物品10を構成する構成部材を肌面側T1から見た模式的な図を示し、図8の右図は、図8の各左図のA-A線、B-B線、及びC-C線に沿った模式的な断面図を示す。製造方法は、吸収性物品10を製造する製造工程と、吸収性物品10を折り畳む折り工程と、吸収性物品10を包装する包装工程と、を備える。製造工程は、以下の工程S1から工程S4を有し、折り工程は、以下の工程S5から工程S6を有し、包装工程は、以下の工程S7から工程S10を有してよい。工程S1から工程S6は、吸収性物品を構成する各部材が搬送されながら実行されてよい。なお、包装体1の製造方法は、他の工程を有していてよいし、一部の工程が省略されてもよい。
工程S1では、図8に示すように、厚さ方向Tにおいて吸収コア30を表面シート41と裏面シート42とで挟む。裏面シート42の非肌面側T2に、本体シート43を接合してよい。工程S1により、吸収性本体20が製造される。工程S2では、吸収性本体20を外装体50の肌面側T1に配置して、吸収性本体20に外装体50を接合する。吸収性本体20と外装体50とを接合するために、例えば、接着剤等の接合部材を吸収性本体20と外装体50との少なくとも一方に塗布してよい。工程S3では、外装体50の前後方向Lの端部を非肌面側T2へ折り返す。外装体50は、幅方向Wに延びる幅折り目FLWに沿って折り返されてよい。これにより、第1シート層51と第2シート層52とが設けられてよい。工程S4では、展開状態の吸収性物品10を、股下域S3において幅方向Wに延びる第1折り目FL1で、表面シート41どうしが互いに対向するように折り返す。サイド接合部16により、外装体50の両外側部を接合する。これにより、パンツ型の吸収性物品10が製造される。
工程S5では、吸収性物品10を、前後方向Lに延びる前後折り目FLPを起点に折り返す。前後折り目FLPは、吸収コア30よりも幅方向Wの外側に位置してよい。図9に示すように幅方向Wにおける一方側のフラップ部FPを折り返し、他方側のフラップ部FPを折り返す。これにより、フラップ部FPどうしが厚さ方向Tに重なる。工程S6では、吸収性物品10を、幅方向Wに延びる第2折り目FL2を起点に折り返す。第2折り目FL2は、例えば、サイド接合部16により接合されているパンツ型の吸収性物品10を前後方向Lに二等分する位置付近(例えば、二等分の位置から、前後方向Lにおける吸収性物品10の全長の10%の範囲内)に位置してよい。第2折り目FL2は、吸収コア30よりも前後方向Lの外側に位置してよい。
工程S4からS6では、外装接触領域OCRにおいて第1シート層51の内端縁51IEが、第2シート層52よりも非肌面側T2で第2シート層52に重なるように、吸収性物品10を折り畳む。具体的には、後述の工程において、第1シート層51の内端縁51IEが包装シート100(連続包装シート100C)に対向し接触するように、折り畳まれた後の吸収性物品10において第1シート層51の内端縁51IEが露出するように、吸収性物品10が折り畳まれる。なお、上述の工程S5及び工程S6において、第2シート層52の内端縁52IEが前後方向Lの外側へ向かうように非肌面側T2へ第2シート層52の内端部52Pを折り返してもよい。或いは、吸収性物品10を搬送シートに配置する際に、第2シート層52の内端部52Pを折り返してもよい。
工程S7では、折り畳まれた吸収性物品10が搬送中の連続包装シート100Cに配置される。連続包装シート100Cは、搬送方向MDに搬送される。吸収性物品10は、搬送方向MDに間隔を開けて配置されてよい。工程S8では、交差方向CDにおける連続包装シート100Cの両端部を折り返して、吸収性物品10を覆う。包装状態において外装体50が包装シート100に接触する外装接触領域OCRを有するように、吸収性物品10が包装シート100(連続包装シート100C)に包装される。また、第1シート層51の内端縁51IEが、包装シート100に対向して、包装シート100に接触する。連続包装シート100Cの両端部どうしが重なるように折り返すことで、重複部150を設けることができる。連続包装シート100Cの両端部どうしが重なる位置に接着剤等の接合部材を塗布してよい。これにより、連続包装シート100Cの両端部が接合されてよい。連続包装シート100Cの一方の端部は、包装シート100の一方の側端縁100E1を含み、連続包装シート100Cの他方の端部は、包装シート100の他方の側端縁100E2を含んでよい。工程S9では、前後方向Lにおける吸収性物品10の間の領域において、連続包装シート100Cを厚さ方向Tに圧搾することで、包装シール部140を形成する。これにより、連続包装シート100Cどうしが接合されてよい。工程S10では、包装シール部140が設けられている領域において、連続包装シート100Cを切断する。交差方向CDに沿って連続包装シート100Cを切断することで、包装シート100により個包装された吸収性物品10の包装体1が製造される。
(4)変更例
次に、変更例に係る吸収性物品10について、図11及び図12を用いて説明する。なお、以下において、上述の実施形態と同様の部分は、説明を省略するので留意すべきである。
図11及び図12に示すように、第1シート層51と第2シート層52とは、別のシートにより構成されてよい。例えば、外装体50は、第1外装シート56と、第2外装シート57とを有してよい。第1外装シート56は、第1シート層51を構成し、第2外装シート57は、第2シート層52を構成してよい。第1外装シート56は、第2外装シート57よりも非肌面側T2に配置される。第1外装シート56は、折り返されることで2層であってよい。従って、厚さ方向Tにおいて、第1シート層51と第2シート層52との間に第3シート層53とが設けられてよい。また、第1外装シート56の外端縁56OEは、第2外装シート57の外端縁57OEよりも前後方向Lの外側に位置してよい。
第1外装シート56と第2外装シート57とは、厚さ方向Tに圧搾されることで接合されてよい。これにより、少なくとも第1シート層51が厚さ方向Tにおいて圧搾された圧搾部58が設けられてよい。圧搾部58が設けられた部分は周囲よりも凹むため、第1シート層51に凹凸が形成される。これにより、第1シート層51の凹凸が包装シートに擦れ易くなったり引っ掛かり易くなるため、外装体50が包装シートから受ける摩擦を高めることができる。その結果、吸収性物品10が包装シート100の内表面上を滑り難くなり、包装体1の内部で吸収性物品10を移動し難くすることができる。なお、第1シート層51において、圧搾部58よりも前後方向Lの内側LIの部分は、自由端部であってよい。
(5)その他実施形態
上述の実施形態及び変更例は、例示説明を目的とするものであり、他の態様により本考案が実施されてよい。例えば、上述の実施形態では、第1胴回り域が前胴回り域S1であり、第2胴回り域が後胴回り域S2であったが、これに限られない。第1胴回り域が後胴回り域S2であり、第2胴回り域が前胴回り域S1であってよい。従って、実施形態では、外装接触領域OCRにおいて、第1前シート層51Aの後端縁51ARが第2前シート層52Aに重なっていたが、外装接触領域OCRにおいて、第1後シート層51Bの前端縁51BFが第2後シート層52Bに重なっていてもよい。
また、上述の実施形態では、主面部110に対して平行な所定方向(第1方向D1)において、第1シート層51の内端縁51IEの位置は、第2シート層52の内端縁52IEの位置からずれていたが、所定方向において、第1シート層51の内端縁51IEの少なくとも一部は、第2シート層52の内端縁52IEの少なくとも一部と同じ位置にあってもよい。例えば、第1シート層51の内端縁51IEと第2シート層52の内端縁52IEとが最厚領域に存在してもよい。
また、上述の実施形態において、第2シート層52は、前後方向Lにおいて分離していたが、これに限られない。第2シート層52は、前胴回り域S1から後胴回り域S2まで連続的に延びていてよい。従って、前胴回り域S1における第2シート層52と後胴回り域S2における第2シート層52とは、1つのシートにより構成されてよい。この場合、第2シート層52は、内端縁52IEを有さず、外端縁52OEのみを有する。
上述の実施形態、変更例及びその他実施形態に係る吸収性物品10に係る構成は、適宜組み合わせることが可能であることに留意すべきである。本考案が本明細書中に説明した内容に限定されるものではない。実用新案登録請求の範囲の記載により定まる本考案の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。
1:包装体、10:吸収性物品、16:サイド接合部、17:ウエスト開口部、20:吸収性本体、30:吸収コア、50:外装体、51:第1シート層、52:第2シート層、55:折り返し外装シート、58:圧搾部、100:包装シート、110:主面部、120:側部、150:重複部、OCR:外装接触領域、L:前後方向、T:厚さ方向、T1:肌面側、T2:非肌面側、W:幅方向

Claims (14)

  1. パンツ型の吸収性物品と、前記吸収性物品を個別に包装する包装シートと、を有する包装体であって、
    前記吸収性物品は、
    前後方向と、前記前後方向に直交する幅方向と、前記前後方向及び前記幅方向に直交する厚さ方向と、
    第1胴回り域と、第2胴回り域と、前記第1胴回り域及び前記第2胴回り域との間に配置される股下域と、
    吸収コアと、
    前記吸収コアを含み、少なくとも前記股下域に配置される吸収性本体と、
    前記吸収性本体よりも非肌面側に配置される外装体と、
    前記第1胴回り域及び前記第2胴回り域において前記外装体の前記幅方向における両外側部を接合するサイド接合部と、を有し、
    前記外装体は、
    前記サイド接合部の前記前後方向の内端縁よりも前記前後方向の外側に配置される第1シート層と、
    前記第1シート層の前記前後方向の内端縁よりも前記前後方向の内側へ延びている第2シート層と、を有し、
    前記吸収性物品が前記包装シートに個別に包装されている包装状態において、前記外装体は、前記包装シートに接触可能な外装接触領域を有し、
    前記外装接触領域において、前記第1シート層の前記内端縁が、前記第2シート層よりも非肌面側で前記第2シート層に重なっている、包装体。
  2. 前記第1シート層の前記内端縁は、前記外装接触領域の一方側の端部から他方側の端部まで連続的に延びる請求項1に記載の包装体。
  3. 前記包装シートは、前記包装状態において、前記厚さ方向において前記吸収性物品を挟む2つの主面部を有し、
    前記外装接触領域における前記第1シート層の前記内端縁の少なくとも一部は、前記包装状態において、前記吸収性物品の厚さが最も厚い領域で前記主面部に接触する請求項1又は2に記載の包装体。
  4. 前記第1シート層の前記前後方向の内端部は、未接合の自由端部である請求項1から3のいずれか1項に記載の包装体。
  5. 前記外装体は、着用者の胴が通されるウエスト開口部で非肌面側へ折り返された折り返し外装シートを有し、
    前記第1シート層と前記第2シート層とは、前記折り返し外装シートにより構成される請求項1から4のいずれか1項に記載の包装体。
  6. 少なくとも前記第1シート層が前記厚さ方向において圧搾された圧搾部が設けられる請求項1から5のいずれか1項に記載の包装体。
  7. 前記第2シート層は、前記吸収性本体と前記厚さ方向に重なる前記前後方向の内端縁を有し、
    前記包装シートは、前記包装状態において、前記厚さ方向において前記吸収性物品を挟む2つの主面部を有し、
    前記第1シート層の前記内端縁は、2つの前記主面部のうち一方の主面部に接触し、
    前記第2シート層の前記内端縁は、2つの前記主面部のうち他方の主面部に接触する請求項1から6のいずれか1項に記載の包装体。
  8. 前記主面部に対して平行な所定方向において、前記第1シート層の前記内端縁の位置は、前記第2シート層の前記内端縁の位置からずれている請求項7に記載の包装体。
  9. 前記第2シート層の前記前後方向の内端部は、前記第2シート層の前記内端縁が前記前後方向の外側へ向かうように非肌面側へ折り返されている請求項7又は8に記載の包装体。
  10. 前記包装シートは、
    前記包装状態において、前記吸収性物品の前記厚さ方向において前記吸収性物品を挟む2つの主面部と、
    前記包装状態において、2つの前記主面部を繋ぐ側部を有し、
    前記第1シート層の前記内端縁は、前記主面部及び前記側部に接触する請求項1から9のいずれか1項に記載の包装体。
  11. 前記側部は、前記厚さ方向に直交する方向において前記吸収性物品を挟む一方の側部と他方の側部とを有し、
    前記第1シート層の前記内端縁は、前記一方の側部と前記他方の側部との両方に接触する請求項10に記載の包装体。
  12. 前記包装シートは、不織布であり、
    前記包装シートには、前記包装状態において、前記包装シートの内部から外側に向かって圧搾された包装圧搾部が設けられており、
    前記第1シート層の内端縁が、前記包装圧搾部に接触している請求項1から11のいずれか1項に記載の包装体。
  13. 前記包装シートは、前記包装状態において、前記吸収性物品の前記厚さ方向の一方側で前記包装シートどうしが重なる重複部を有し、
    前記第1シート層の前記内端縁は、前記重複部に接触する請求項1から12のいずれか1項に記載の包装体。
  14. 前記厚さ方向から視認した場合に、前記包装状態において、前記包装体の内部には、前記吸収性物品に隣接する空間が設けられており、
    前記重複部は、前記吸収性物品が前記空間に隣接する方向に対して平行な方向に連続的に延びている請求項13に記載の包装体。
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