JP3228704U - 吸収性物品の包装体 - Google Patents
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Abstract
【課題】前後方向に沿う一対の前後折り目を基点に折り畳まれた吸収性物品の包装体において、装着時の不具合を抑制しつつ、着用時のフィット性を向上できる吸収性物品の包装体を提供する。【解決手段】吸収性物品1の包装体100は、吸収性物品1と包装シート70が重ねられた状態で、前後方向に沿う一対の前後折り目FLを基点に、吸収性物品1の肌面側同士が向き合うように折り畳まれる。吸収性物品1は、着用物品に接合するための接合部と、吸収コアの折曲基点となる折曲基点部80と、を有する。折曲基点部80は、前後方向に延び、吸収性物品1の幅方向の中心を挟んだ幅方向の両側にそれぞれ配置されている。一対の前後折り目FLは、展開状態において、吸収コアと重なり、かつ接合部と重ならない領域に配置されている。折曲基点部80は、展開状態において、一対の前後折り目FLのうち少なくとも一方の前後折り目FLと重なる領域に配置されている。【選択図】図1
Description
本考案は、生理用ナプキン等の吸収性物品を包装シートによって個別に包装した吸収性物品の包装体に関する。
従来、吸収性物品としての生理用ナプキンを包装シートによって個別に包装した吸収性物品の包装体が知られている。特許文献1の吸収性物品の包装体は、吸収性物品と包装シートが重ねられた状態で、前後方向に沿う一対の前後折り目を基点に折り畳まれている。一対の前後折り目は、吸収性物品の幅方向の中心に対する両側において、吸収コアと重なる領域に設けられている。一対の前後折り目によって吸収コアに折り癖が形成される。使用時に脚によって挟まれ、幅方向の外側から内側に向かう力がかかると、折り癖を基点に変形し、前後折り目間の領域が肌面側に凸になるように変形し易い。よって、着用時に***口に対するフィット性を向上できる。
しかし、上述の吸収性物品の包装体は、以下の問題があった。
吸収性物品の非肌面には、着用物品に吸収性物品を接合するための接合部が設けられている。吸収性物品を使用する前の状態では、包装シートは、吸収性物品の接合部に接合されている。そして、吸収性物品を使用する際には、使用者は、一対の前後折り目を基点に折り畳まれていない展開状態となるように吸収性物品及び包装シートを展開し、次いで吸収性物品を包装シートから引き剥がす。吸収性物品を包装シートから引き剥がす際に、吸収性物品が折れたりよれたりすると、吸収性物品の接合部同士が意図せずに接合したり、吸収性物品の接合部が意図しない箇所に接合したりして、着用物品に吸収性物品を接合できなかったり、よれた状態で吸収性物品が装着される等の装着時の不具合が発生するおそれがあった。
吸収性物品の非肌面には、着用物品に吸収性物品を接合するための接合部が設けられている。吸収性物品を使用する前の状態では、包装シートは、吸収性物品の接合部に接合されている。そして、吸収性物品を使用する際には、使用者は、一対の前後折り目を基点に折り畳まれていない展開状態となるように吸収性物品及び包装シートを展開し、次いで吸収性物品を包装シートから引き剥がす。吸収性物品を包装シートから引き剥がす際に、吸収性物品が折れたりよれたりすると、吸収性物品の接合部同士が意図せずに接合したり、吸収性物品の接合部が意図しない箇所に接合したりして、着用物品に吸収性物品を接合できなかったり、よれた状態で吸収性物品が装着される等の装着時の不具合が発生するおそれがあった。
よって、前後方向に沿う一対の前後折り目を基点に折り畳まれた吸収性物品の包装体において、装着時の不具合を抑制しつつ、着用時のフィット性を向上できる吸収性物品の包装体が望まれる。
一態様に係る吸収性物品の包装体は、互いに直交する前後方向及び幅方向と、吸収コア及び前記吸収コアよりも肌面側に配置された肌面シートを有する吸収性物品と、前記吸収性物品を個別に包装する包装シートと、前記吸収性物品と前記包装シートが重ねられた状態で、前後方向に沿う一対の前後折り目を基点に、前記吸収性物品の肌面側同士が向き合うように折り畳まれる吸収性物品の包装体であって、前記吸収性物品は、前記吸収性物品の非肌面において着用物品に接合するための接合部と、前記吸収コアの折曲基点となる折曲基点部と、を有し、前記折曲基点部は、前記前後方向に延び、前記吸収性物品の前記幅方向の中心を挟んだ前記幅方向の両側にそれぞれ配置されており、前記一対の前後折り目は、前記一対の前後折り目を基点に折り畳まれていない展開状態において、前記吸収コアと重なり、かつ前記接合部と重ならない領域に配置されており、前記折曲基点部は、前記展開状態において、前記一対の前後折り目のうち少なくとも一方の前後折り目と重なる領域に配置されている。
===実施形態の概要===
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
一態様に係る吸収性物品の包装体は、互いに直交する前後方向及び幅方向と、吸収コア及び前記吸収コアよりも肌面側に配置された肌面シートを有する吸収性物品と、前記吸収性物品を個別に包装する包装シートと、前記吸収性物品と前記包装シートが重ねられた状態で、前後方向に沿う一対の前後折り目を基点に、前記吸収性物品の肌面側同士が向き合うように折り畳まれる吸収性物品の包装体であって、前記吸収性物品は、前記吸収性物品の非肌面において着用物品に接合するための接合部と、前記吸収コアの折曲基点となる折曲基点部と、を有し、前記折曲基点部は、前記前後方向に延び、前記吸収性物品の前記幅方向の中心を挟んだ前記幅方向の両側にそれぞれ配置されており、前記一対の前後折り目は、前記一対の前後折り目を基点に折り畳まれていない展開状態において、前記吸収コアと重なり、かつ前記接合部と重ならない領域に配置されており、前記折曲基点部は、前記展開状態において、前記一対の前後折り目のうち少なくとも一方の前後折り目と重なる領域に配置されている。
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
一態様に係る吸収性物品の包装体は、互いに直交する前後方向及び幅方向と、吸収コア及び前記吸収コアよりも肌面側に配置された肌面シートを有する吸収性物品と、前記吸収性物品を個別に包装する包装シートと、前記吸収性物品と前記包装シートが重ねられた状態で、前後方向に沿う一対の前後折り目を基点に、前記吸収性物品の肌面側同士が向き合うように折り畳まれる吸収性物品の包装体であって、前記吸収性物品は、前記吸収性物品の非肌面において着用物品に接合するための接合部と、前記吸収コアの折曲基点となる折曲基点部と、を有し、前記折曲基点部は、前記前後方向に延び、前記吸収性物品の前記幅方向の中心を挟んだ前記幅方向の両側にそれぞれ配置されており、前記一対の前後折り目は、前記一対の前後折り目を基点に折り畳まれていない展開状態において、前記吸収コアと重なり、かつ前記接合部と重ならない領域に配置されており、前記折曲基点部は、前記展開状態において、前記一対の前後折り目のうち少なくとも一方の前後折り目と重なる領域に配置されている。
本態様によれば、一対の前後折り目及び折曲基点部によって吸収コアに折り癖が形成される。前後折り目よりも幅方向の外側の領域の吸収コアは、前後折り目に対して肌面側に立ち上がり易い。着用状態において、吸収性物品が幅方向の内側に向かう力を受けると、一対の前後折り目が幅方向の内側に移動し、一対の前後折り目の間の領域が肌面側に凸になるように変形し易い。よって、着用時に***口に対するフィット性を向上できる。また、一対の前後折り目は、接合部と重ならない領域に配置されている。吸収性物品の装着時等に接合部が意図せずにくっつくことを抑制し、装着時の不具合を抑制できる。
好ましい一態様によれば、前記折曲基点部は、前記展開状態において前記一対の前後折り目の両方と重なる領域に設けられてよい。
本態様によれば、両方の前後折り目による折り癖を安定して形成することができ、前後折り目間の領域の***口に対するフィット性を向上できる。加えて、折り癖が強くなることにより、包装体を折り畳んだ際の前後折り目がより安定し、包装体をコンパクトに折り畳みやすくなる。
好ましい一態様によれば、前記折曲基点部は、前記展開状態において前記包装体の厚さ方向の中心よりも肌面側に配置されてよい。
本態様によれば、折曲基点部が包装体の厚さ方向の中心よりも肌面側に配置されているため、折曲基点部及び前後折り目を基点として吸収性物品が肌面側に折り畳まれやすくなる。前後折り目による折り癖を安定して形成することができ、前後折り目間の領域の***口に対するフィット性を向上できる。
好ましい一態様によれば、前記接合部は、前記吸収コアと重なる領域に配置された本体接合部を有し、前記本体接合部は、前記一対の前後折り目間の領域のみに配置されてよい。
本態様によれば、一対の前後折り目間において本体接合部が配置された領域は、装着時に着用物品に追従して着用者側により引き上げられ易い。よって、吸収コアの***口に対するフィット性をより向上できる。一方、前後折り目よりも幅方向の外側の領域は、本体接合部が配置されてなく、着用物品に対して立ち上がりやすい。よって、吸収コアの外側部が着用者側に立ち上がりやすくなり、横漏れを抑制し易い。
好ましい一態様によれば、前記吸収性物品は、着用者の***口と対向する中央域、前記中央域よりも後側に位置する後側域、及び前記中央域よりも前側に位置する前側域を有し、前記折曲基点部は、少なくとも前記吸収コアが厚さ方向に圧縮されたコア圧搾部を有し、前記コア圧搾部は、少なくとも前記中央域に配置されてよい。
本態様によれば、着用時に幅方向の内側に向かう力がかかった際に、中央域においてコア圧搾部を基点に変形し易くなる。中央域において前後折り目よりも幅方向の内側の領域がより凸に変形し易く、前後折り目間の領域における***口に対するフィット性を向上できる。
好ましい一態様によれば、前記折曲基点部は、前記前後方向に沿い、かつ前記一対の前後折り目の両方と重なるように配置されてよい。
本態様によれば、折曲基点部及び一対の前後折り目が共に前後方向に沿っているため、展開状態から前後折り目を基点に折り畳む際に、折曲基点部が折り基点となりやすく、前後折り目を基点に折り畳み易くなる。また、折曲基点部及び一対の前後折り目による折り癖がより強く形成され易い。
好ましい一態様によれば、前記肌面シートは、前記前後方向に延びる凸部と、前記凸部よりも前記厚さ方向に凹み、かつ前記前後方向に延びる凹部と、を有し、前記折曲基点部は、前記凸部及び前記凹部の少なくとも一方からなるシート凹凸部を有してよい。
本態様によれば、シート凹凸部が前後方向に延びており、前後方向に延びる一対の前後折り目の折り癖を安定して形成することができる。一対の前後折り目よりも幅方向の両外側の領域における肌面側に立ち上がりを向上できるとともに、前後折り目間の領域の***口に対するフィット性を向上できる。加えて、包装体の折り畳み状態の前後折り目がより安定し、包装体をコンパクトに折り畳みやすくなる。
好ましい一態様によれば、前記吸収コアは、周囲よりも吸収材料の坪量が高い高坪量部を有しており、前記高坪量部は、前記一対の前後折り目よりも前記幅方向の内側のみに配置されており、前記高坪量部は、前記吸収コアにおける前記一対の前後折り目を基点に折り畳まれた部分と重ならない領域に配置されてよい。
本態様によれば、一対の前後折り目を基点に折り畳まれた状態において、前後折り目を基点に折り畳まれた吸収コアによって高坪量部が押し潰されることを抑制し、高坪量部の形状を維持でき、***口に対するフィット性及び体液の吸収性能を確保できる
好ましい一態様によれば、前記吸収性物品と前記包装シートは、前記前後方向に沿う一対の前後折り目を基点に折り畳まれるとともに、前記幅方向に沿う一対の幅折り目を基点に折り畳まれており、前記折曲基点部は、前記展開状態において、前記一対の幅折り目のうち少なくとも一方の折り目と重なる領域に配置されてよい。
本態様によれば、一対の幅折り目に折曲基点部が重なっていることにより、幅折り目を基点に変形させ易く、また幅折り目による折り癖が強く形成され易い。折り癖によって包装体をコンパクトに折り畳み易くなる。
好ましい一態様によれば、前記一対の前後折り目に挟まれた領域において非肌面側に凹むコア凹部を有し、前記接合部は、平面視にて前記コア凹部に重なる領域に配置されてよい。
一対の前後折り目よりも幅方向の外側の領域は、一対の前後折り目を基点によって折り畳まれた状態で、一対の前後折り目に挟まれた領域に重なる。一対の前後折り目に挟まれた領域にコア凹部が設けられているため、一対の前後折り目を基点によって折り畳まれた状態で、一対の前後折り目に挟まれた領域の厚みが厚くなりすぎることを抑制し、包装体をコンパクトに折り畳みやすくなる。また、接合部は、平面視にてコア凹部に重なる領域に配置されているため、コア凹部が配置された領域の剛性が低くなりすぎることを抑制し、着用時に***口に対するフィット性を維持できる。
好ましい一態様によれば、前記吸収性物品は、着用者の***口と対向する中央域、前記中央域よりも後側に位置する後側域、及び前記中央域よりも前側に位置する前側域を有し、前記折曲基点部は、少なくとも前記吸収コアが厚さ方向に圧縮されたコア圧搾部を有し、前記コア圧搾部は、前記中央域内において前記コア凹部を囲んで配置されてよい。
コア圧搾部は、中央域においてコア凹部を囲むように配置されているため、コア圧搾部によってコア凹部が配置された領域の剛性を高めることができる。よって、コア凹部が配置された領域の剛性が低くなりすぎることを抑制し、着用時に***口に対するフィット性を維持できる。
好ましい一態様によれば、前記吸収性物品と前記包装シートは、前記前後方向に沿う一対の前後折り目を基点に折り畳まれるとともに、前記幅方向に沿う一対の幅折り目を基点に折り畳まれており、前記吸収コアは、周囲よりも吸収材料の坪量が高い高坪量部を有し、前記高坪量部は、前記一対の幅折り目によって折り畳まれていない状態において、前記一対の幅折り目よりも後側において、前記一対の幅折り目と重ならない領域に配置されてよい。
高坪量部は、周囲よりも厚みが厚く、高坪量部と幅折り目が重なる形態にあっては、幅折り目を基点に折り畳む際に折り難いことがある。しかし、高坪量部が一対の幅折り目と重ならないため、幅折り目を基点にコンパクトに包装体を折り畳み易くなる。また、一対の幅折り目を基点に包装体を折り畳む際は、一般的に、一対の幅折り目によって挟まれた領域に対して、一対の幅折り目よりも後側の領域を折り返す。このとき、一対の幅折り目よりも後側の領域の剛性を高坪量部によって高めることができ、包装体を安定して折り畳むことができる。
===本実施の形態に係る吸収性物品について===
以下、図面を参照して、実施形態に係る吸収性物品について説明する。以下の実施形態では、吸収性物品の一例として使い捨ての生理用ナプキンについて説明する。なお、変形例において、吸収性物品は、失禁パッド、おりものシートであってもよい。また、以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には、同一又は類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、各寸法の比率等は現実のものとは異なることに留意すべきである。したがって、具体的な寸法等は、以下の説明を参酌して判断すべきである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれ得る。
以下、図面を参照して、実施形態に係る吸収性物品について説明する。以下の実施形態では、吸収性物品の一例として使い捨ての生理用ナプキンについて説明する。なお、変形例において、吸収性物品は、失禁パッド、おりものシートであってもよい。また、以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には、同一又は類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、各寸法の比率等は現実のものとは異なることに留意すべきである。したがって、具体的な寸法等は、以下の説明を参酌して判断すべきである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれ得る。
(1)吸収性物品の全体概略構成
図1は、一実施形態における吸収性物品の展開状態の平面図である。図2は、図1に示すA−A線に沿った吸収性物品の断面図である。図3は、吸収性物品の包装体の折り畳み態様を説明するための図である。図4は、センタシートの拡大斜視図である。吸収性物品の包装体100は、互いに直交する前後方向Lと幅方向Wを有し、かつ着用者の肌面側T1から非肌面側T2へ延びる厚さ方向Tを有する。肌面側T1は、使用時に、着用者の肌に面する側に相当する。非肌面側T2は、使用時に、肌面側T1とは反対側、すなわち着用者の肌とは反対に向けられる側に相当する。
図1は、一実施形態における吸収性物品の展開状態の平面図である。図2は、図1に示すA−A線に沿った吸収性物品の断面図である。図3は、吸収性物品の包装体の折り畳み態様を説明するための図である。図4は、センタシートの拡大斜視図である。吸収性物品の包装体100は、互いに直交する前後方向Lと幅方向Wを有し、かつ着用者の肌面側T1から非肌面側T2へ延びる厚さ方向Tを有する。肌面側T1は、使用時に、着用者の肌に面する側に相当する。非肌面側T2は、使用時に、肌面側T1とは反対側、すなわち着用者の肌とは反対に向けられる側に相当する。
吸収性物品の包装体100は、吸収性物品1と、包装シート70と、を有する。吸収性物品の包装体100は、吸収性物品1及び包装シート70が共に折り畳まれることによって、吸収性物品1が包装シート70によって個別に包装されていてよい。吸収性物品の包装体100の折り畳み態様については、後述にて詳細に説明する。
吸収性物品1は、中央域S2、前側域S1及び後側域S3を有する。中央域S2は、着用者の***口、例えば膣口に対向する領域である。吸収性物品1が着用物品に装着されたときに、中央域S2は着用物品の股下部に配置され、着用者の両足の間に配置される領域である。前側域S1は、中央域S2よりも前側に位置する。前側域S1の前端縁は、吸収性物品1の前端縁を規定する。後側域S3は、中央域S2よりも後方に位置する。後側域S3の後端縁は、吸収性物品1の後端縁を規定する。
中央域S2には、後述するウイング3が設けられてよい。ウイング3の前端縁は、ウイング3の付け根によって規定されており、幅方向Wの内側に窪んだ2つの部分のうち、前側に位置する部分に相当する。ウイング3の前端縁は、中央域S2と前側域S1との境界を規定してもよい。ウイング3の後端縁は、ウイング3の付け根によって規定されており、幅方向Wの内側に窪んだ2つの部分のうち、後側に位置する部分に相当する。ウイング3の後端縁は、中央域S2と後側域S3との間に位置してよい。また、ウイングの内側縁は、ウイングの付け根であり、ウイング3の前端縁とウイング3の後端縁を繋ぐ仮想線となる。また、中央域S2は、ウイングを有しない吸収性物品にあっては、吸収コア30を前後方向Lに三等分した真ん中の領域であってもよいし、高坪量部33を有する吸収性物品にあっては、中央域S2は、高坪量部33を有する領域であってもよい。
なお、本考案における外側部とは、幅方向Wにおける外側縁を含む幅方向Wに一定の範囲を占める部分であり、外側縁とは、幅方向Wにおける外側縁である。本考案における内側部とは、幅方向Wにおける内縁を含む幅方向Wに一定の範囲を占める部分であり、内側縁とは、幅方向Wにおける内縁である。また、本考案における前端部及び後端部は、前後方向Lにおける縁を含む前後方向Lに一定の範囲を占める部分であり、前端縁及び後端縁は、前後方向Lにおける縁である。外端部は、前端部及び後端部を含んでいる。
吸収性物品1は、肌面シート10、非肌面シート20及び吸収コア30を有する。肌面シート10は、吸収コア30よりも肌面側T1に設けられる。非肌面シート20は、吸収コア30よりも非肌面側T2に設けられる。吸収コア30は、肌面シート10と非肌面シート20との間に設けられる。
肌面シート10は、吸収コア30よりも肌面側T1に配置されるシートである。肌面シート10は、体液等の液体を透過する液透過性のシートであり、不織布、織布、有孔プラスチックシート、メッシュシート等、液体を透過する構造を有する任意のシート状の材料から構成される。また、肌面シート10は、吸収コア30の幅方向Wの中央を覆うセンタシート11と、センタシート11の外側部を覆い、かつセンタシート11から幅方向Wの外側に延びるサイドシート12と、吸によって構成されよい。肌面シート10は、センタシート11と吸収コア30との間に配置されたセカンドシートを有してよい。センタシート11は、少なくとも吸収コア30の幅方向Wの中央を覆い、サイドシート12は、幅方向Wにおけるセンタシート11の外側部を覆い、センタシート11よりも幅方向Wの外側へ延びてよい。サイドシート12は、防漏性の観点から疎水性のシートを用いてもよい。
図4に示すように、肌面シート10のうち、少なくともセンタシート11は、前後方向に延びる凸部151と、凸部151よりも厚さ方向Tに凹み、かつ前後方向に延びる凹部152と、を有してよい。凸部151及び凹部152は、本考案のシート凹凸部15を構成する。凸部151及び凹部152は、幅方向Wにおいて交互に配置されてよい。凸部151及び凹部152は、センタシート11の前後方向Lの全域、すなわち、吸収性物品1の前後方向Lの全域に設けられていてよい。
シート凹凸部15は、肌面シート10を構成するシートに形成された凸部及び凹部の少なくとも一方によって構成されている。凸部151と凹部152は、シートを構成する繊維の坪量が異なっていてもよいし、繊維の坪量が同じであって密度が異なっていてもよい。例えば、シート凹凸部15の凹部152は、周囲よりも繊維の坪量が低い低坪量部、周囲よりも厚さ方向に圧搾されたシート圧搾部、及びシートに貫通した穴からなる肌面開口部の少なくともいずれかによって構成されてよい。また、シート凹凸部15は、センタシート11に設けられていてもよいし、サイドシート12に設けられていてもよいし、セカンドシート(図示せず)に設けられていてもよい。本実施の形態のシート凹凸部15は、サイドシート12に形成されたシート圧搾部16、センタシート11に形成された凸部151及び凹部152に形成されてよい。シート凹凸部15は、後述する折曲基点部80を構成する。
肌面シート10には、少なくとも肌面シートを圧縮したシート圧搾部16が設けられてよい。シート圧搾部16は、センタシート11に設けられていてもよいし、サイドシート12に設けられていてもよいし、セカンドシート(図示せず)に設けられていてもよい。シート圧搾部16は、点状であってもよいし、図柄及び絵柄等のデザインを示す柄であってもよい。本実施の形態のシート圧搾部16は、サイドシート12に形成されており、点状、星柄、ハート柄、花柄、及び文字の集合体である。集合体からなるシート圧搾部16は、前後方向Lに並んでいる。シート圧搾部16は、後述する折曲基点部80を構成する。
非肌面シート20は、吸収コア30よりも肌面側T1に配置されるシートである。非肌面シート20は、液不透過性のシートである。非肌面シート20は、ポリエチレンシート、ポリプロピレン等を主体としたラミネート不織布、通気性の樹脂フィルム、スパンボンド、又はスパンレース等の不織布に通気性の樹脂フィルムが接合されたシートなどを用いることができる。
吸収性物品1の前端部及び吸収性物品1の後端部のうち少なくとも一方には、肌面シート10と非肌面シート20とを接合した端縁接合部25が設けられてよい。端縁接合部25は、肌面シート10と非肌面シート20が当接した領域、すなわち、吸収コア30が配置されていない領域に設けられてよい。端縁接合部25におけるシート同士の接合手段は、特に限定されず、熱溶着、超音波溶着、接着剤等による接合を例示できる。端縁接合部25の幅方向Wの長さは、吸収コア30の幅方向Wの長さよりも長くてよい。
吸収コア30は、少なくとも中央域S2及び後側域S3に配置される。また、吸収コア30は、前側域S1にも配置されてよい。吸収コア30は、液体を吸収する吸収材料が積層されており、コアラップ32によって覆われてよい。吸収コア30を構成する吸収材料は、例えば、親水性繊維、パルプ及び高吸水性高分子(SAP)から形成できる。吸収コア30は、粉砕パルプが積層されることによって構成されていてもよいし、エアレイドパルプ層によって構成されていてもよい。また、エアレイドパルプ層は、複数積層されていてもよい。コアラップ32は、例えば不織布やティッシュから構成することができる。コアラップ32は、吸収コア30よりも肌面側T1と吸収コア30よりも非肌面側T2にそれぞれ配置されてよい。コアラップ32を有する形態にあっては、肌面シート10は、コアラップ32及び吸収コア30よりも肌面側に位置するシートであり、非肌面シート20は、コアラップ32及び吸収コア30よりも非肌面側に位置するシートである。変形例として、吸収コア30は、コアラップを有していなくてもよい。この場合、吸収コア30は、肌面シート10と非肌面シート20とによって覆われていればよい。
吸収コア30は、少なくとも吸収コア30が厚さ方向に圧縮されたコア圧搾部35を有してよい。コア圧搾部35は、吸収コア30のみを圧縮されていてもよいし、吸収コア30及びコアラップ32を圧縮されていてもよいし、吸収コア30、コアラップ32及び肌面シート10を圧縮されていてもよい。コア圧搾部35は、前側域S1、中央域S2及び後側域S3に跨がって配置されてよい。コア圧搾部35は、点状であり、複数並んで配置されている。コア圧搾部35は、後述する折曲基点部80を構成する。図1において、中央域S2において前後折り目FLに重なる領域に配置された中央コア圧搾部352と、後側域S3において前後折り目FLに重なる領域に配置された後コア圧搾部353と、を示す。中央コア圧搾部352及び後コア圧搾部353は、前後折り目を安定して形成することに寄与するように構成されている。当該前後折り目の安定性等については、後述にて詳細に説明する。
前述したように、吸収性物品1は、ウイング3を有する。ウイング3は、中央域S2における吸収コア30の外側縁よりも幅方向Wの外側に延出している。ウイング3は、肌面シート10と非肌面シート20との積層によって構成されてよい。ウイング3は、非肌面シート20側に折り返し可能に構成されている。ウイング3は、使用時に着用物品としての下着のクロッチ部の非肌面側に折り返される。
吸収性物品は、ヒップフラップを有してよい。ヒップフラップ4は、ウイング3と同様に、中央域S2における吸収コア30の外側縁よりも幅方向Wの外側に延出し、肌面シート10と非肌面シート20との積層によって構成されてよい。ヒップフラップ4は、ウイング3よりも後側に位置し、後側域S3に設けられてよい。ヒップフラップ4は、使用時に折り返されず、下着と着用者の臀部との間に配置される。ヒップフラップには、吸収材料が設けられてなくてもよいし、吸収材料が設けられてもよい。
図2に示すように、吸収性物品1は、下着等の着用物品に吸収性物品1を接合するため接合部60を有する。接合部60は、粘着剤が設けられた部分であってよい。吸収コア30と重なる領域に配置された本体接合部61と、ウイング3に配置されたウイング接合部63と、ヒップフラップ4に配置されたフラップ接合部64と、を有してよい。本体接合部61は、前後方向Lに延び、かつ幅方向Wに間隔を空けて配置されている。本体接合部61は、吸収性物品の幅方向Wの中心である物品幅中心線1WCに配置されてなく、物品幅中心線1WCの幅方向Wの両側にそれぞれ複数列ずつ配置されている。具体的には、本体接合部61は、物品幅中心線1WCの幅方向Wの両側にそれぞれ2列ずつ配置されている。ここで、物品幅中心線1WCは、吸収性物品の幅方向Wの中心を通り、かつ前後方向Lに延びるラインである。これらの接合部60は、非肌面シート20の非肌面側に設けられている。接合部60は、使用前の状態において、被覆シートによって覆われてもよいし、包装シート70によって覆われていてもよい。被覆シートは、使用前に接合部の粘着剤の劣化を防止し、吸収性物品の使用時に着用者によって取り外される。
吸収性物品1は、吸収コア30の折曲基点となる折曲基点部80を有する。折曲基点部80は、少なくとも吸収コア30が厚さ方向Tに折り曲げられる基点になればよく、吸収性物品1の厚さ方向Tの全体が厚さ方向Tに折り曲げられる基点になってもよい。折曲基点部80は、吸収コア30に形成されていてもよいし、吸収コア30以外の部材(肌面シート等)に形成されていてもよい。折曲基点部80は、剛性差、厚み差、吸収コアの坪量差等によって変形の基点となるものであればよい。折曲基点部80は、少なくとも吸収コア30を厚さ方向Tに圧縮したコア圧搾部35と、吸収コア30を構成する吸収材料の坪量が周囲と異なる目付変化部と、吸収コア30を構成する吸収材料の厚さが周囲と異なる厚さ変化部と、シート圧搾部16と、シート凹凸部15のうち少なくともいずれか、又はこれらの組み合わせによって構成できる。
本実施の形態の折曲基点部80は、コア圧搾部35と、シート凹凸部15、シート圧搾部16と、を少なくとも有する。吸収コア30と肌面シート10が共に圧縮された形態にあっては、当該圧縮された部分は、コア圧搾部35を構成するとともに、シート圧搾部16を構成してよい。コア圧搾部35は、吸収コア30のみが圧縮された部分であってもよい。シート圧搾部16は、サイドシート12のみが圧縮されていてもよいし、センタシート11及びサイドシート12が圧縮されていてもよい。
折曲基点部80は、前後方向Lに延びてよい。折曲基点部80は、前後方向Lに平行であってもよいし、前後方向Lに対して45度以内の角度で傾斜していてもよい。折曲基点部80は、直線状であってもよいし、曲線状であってもよい。折曲基点部80は、線状であってもよいし、複数の点等の集合体であってもよい。折曲基点部80は、物品幅中心線1WCを挟んだ幅方向Wの両側にそれぞれ配置されてよい。折曲基点部80は、物品幅中心線1WCに対して幅方向Wに離間しており、物品幅中心線1WCを挟んで一対で配置されてよい。一対の折曲基点部80は、物品幅中心線1WCに対して線対称であってもよいし、非対称であってもよい。
(2)吸収性物品の包装体100の折り畳み態様
次いで、図5に基づいて、吸収性物品の包装体100の折り畳み態様について説明する。吸収性物品の包装体100は、使用前の状態において複数の折り目を介して折り畳まれている。吸収性物品の包装体100は、吸収性物品1と包装シート70が重ねられた状態で、前後方向Lに沿う一対の前後折り目FLを基点に、吸収性物品1の肌面側同士が向き合うように折り畳まれる。一対の前後折り目FLは、第1前後折り目FL1及び第2前後折り目FL2を有する。第1前後折り目FL1と第2前後折り目FL2は、幅方向Wに離間している。
次いで、図5に基づいて、吸収性物品の包装体100の折り畳み態様について説明する。吸収性物品の包装体100は、使用前の状態において複数の折り目を介して折り畳まれている。吸収性物品の包装体100は、吸収性物品1と包装シート70が重ねられた状態で、前後方向Lに沿う一対の前後折り目FLを基点に、吸収性物品1の肌面側同士が向き合うように折り畳まれる。一対の前後折り目FLは、第1前後折り目FL1及び第2前後折り目FL2を有する。第1前後折り目FL1と第2前後折り目FL2は、幅方向Wに離間している。
図1及び図2は、吸収性物品の包装体100が展開した展開状態における伸長状態の包装体を示している。展開状態は、吸収性物品1及び包装シート70が重ねられ、かつ全ての折り目(本実施の形態では、一対の前後折り目FL、及び一対の幅折り目FW、前後折り目FLのみを有する形態では、前後折り目)を基点に折り畳まれていない状態である。展開状態は、折り畳まれた吸収性物品の包装体100を展開した状態又は吸収性物品の包装体100が折り畳まれる前の状態である。また、伸長状態は、弾性部材等による皺が形成されない状態まで伸ばした状態である。図1、図2、及び図3は、展開状態かつ伸長状態の包装体を示している。図6は、展開状態かつ非伸長状態の包装体を示している。図6に示す状態では、包装体は、前後折り目FLの折り癖によって変形している。
展開状態において、吸収性物品1の非肌面シート20と包装シート70の内面70Xが対向している。吸収性物品1及び包装シート70は、重ねられた状態で共に折り畳まれる。具体的には、吸収性物品1及び包装シート70が重ねられ、かつ第1前後折り目FL1及び第2前後折り目FL2を基点に折り畳まれていない展開状態において、吸収性物品1の一方の外側縁と包装シート70の一方の外側縁が、第1前後折り目FL1を基点に折り畳まれる。第1前後折り目FL1は、前後方向Lに沿っており、吸収性物品の肌面側T1同士が向き合うように折り畳むための前後折り目である。図5(a)は、第1前後折り目FL1を基点に折り畳まれた第1折り状態を示している。
吸収性物品1及び包装シート70は、第1折り状態において、吸収性物品1の他方の外側縁と包装シート70の他方の外側縁が、第2前後折り目FL2を基点に折り畳まれる。第2前後折り目FL2は、前後方向Lに沿っており、吸収性物品の肌面側T1同士が向き合うように折り畳むための前後折り目である。図5(b)は、第2前後折り目FL2を基点に折り畳まれた第2折り状態を示している。第2折り状態で、吸収性物品1は、包装シート70によって包まれており、包装シート70内に内包されている。
吸収性物品1及び包装シート70は、第2折り状態において、一対の幅折り目FWを基点に折り畳まれてよい。一対の幅折り目FWは、第1幅折り目FW1及び第2幅折り目FW2を有する。第1幅折り目FW1と第2幅折り目FW2は、前後方向Lに離間している。第1幅折り目FW1及び第2幅折り目FW2は、幅方向Wに沿って延びている。図5(c)は、第1幅折り目FW1及び第2幅折り目FW2を基点に折り畳まれた幅折り状態である。このように折り畳まれることにより、吸収性物品1は、幅方向Wの長さ及び前後方向Lの長さが短くなり、小型化される。第1幅折り目FW1及び第2幅折り目FW2によって折り畳まれた状態で、包装シート70の前端縁は、係合テープ75によって包装シート70の外面70Yに接合されている。これにより、包装シート70によって吸収性物品1を個別に包装した個包装状態を維持し、コンパクトな携帯性を実現できる。なお、変形例において、吸収性物品の包装体100は、第1幅折り目FW1及び第2幅折り目FW2を基点に折り畳まれていなくてもよい。
(3)吸収性物品の包装体の使用態様について
本実施の形態に係る吸収性物品の包装体100は、装着時の不具合を抑制しつつ、着用時のフィット性を向上できるように構成されている。加えて、本実施の形態に係る吸収性物品の包装体100は、上述の折り畳み時において折り畳み易く、かつ前後折り目FLを安定して形成し易く構成されている。次いで、吸収性物品の包装体の使用態様、すなわち、装着態様及び着用態様について説明する。
本実施の形態に係る吸収性物品の包装体100は、装着時の不具合を抑制しつつ、着用時のフィット性を向上できるように構成されている。加えて、本実施の形態に係る吸収性物品の包装体100は、上述の折り畳み時において折り畳み易く、かつ前後折り目FLを安定して形成し易く構成されている。次いで、吸収性物品の包装体の使用態様、すなわち、装着態様及び着用態様について説明する。
吸収性物品の包装体100は、使用前に折り畳まれている。使用者が装着時及び着用時に包装体100を展開すると、吸収性物品1には、第1前後折り目FL1及び第2前後折り目FL2による折り癖が形成されている。図6は、図3に示す断面における展開状態を示している。図7は、図3に示す断面における吸収性物品1を着用物品Sに装着した着用状態を示している。なお、図6及び図7に示す展開状態は、第1前後折り目FL1及び第2前後折り目FL2を基点に一旦折り畳まれた包装体を展開し、第1前後折り目FL1及び第2前後折り目FL2を基点に折り畳まれていない状態である。展開状態では、第1前後折り目FL1よりも幅方向Wの外側の領域は、折り癖によって第1前後折り目FL1よりも肌面側T1に立ち上がり易く、第2前後折り目FL2よりも幅方向Wの外側の領域は、折り癖によって第2前後折り目FL2よりも肌面側T1に立ち上がっている。
展開状態において、第1前後折り目FL1及び第2前後折り目FL2は、吸収コア30と重なる領域に設けられている。よって、吸収性物品1の吸収コア30には、第1前後折り目FL1及び第2前後折り目FL2による折り癖が形成されている。なお、第1前後折り目FL1の少なくとも一部及び第2前後折り目FL2の少なくとも一部が、吸収コア30と重なる領域に設けられていてよい。
また、折曲基点部80は、第1前後折り目FL1及び第2前後折り目FL2のうちの少なくとも一方と重なる領域に配置されている。折曲基点部80の少なくとも一部が、第1前後折り目FL1及び第2前後折り目FL2と重なる領域に設けられていてよい。折曲基点部80の存在によって、展開状態の吸収コア30の折り癖は、より強く形成される。図6に示すように、吸収コア30の外側部は、第1前後折り目FL1及び第2前後折り目FL2を基点として立ち上がり易い。よって、第1前後折り目FL1よりも幅方向Wの外側の領域及び第2前後折り目FL2よりも幅方向Wの外側の領域は、折り癖によって肌面側に立ち上がっている。***口の側方を覆うように吸収コア30が配置され、横漏れを抑制できる。
図7に示す着用状態において、吸収性物品1は、脚などによって挟まれ、幅方向Wの外側から内側に向かう力を受けやすい。図7(a)は、幅方向Wの外側から内側に向かう力を受ける前の状態であり、図7(b)は、幅方向Wの外側から内側に向かう力を受けた後の状態である。吸収性物品1が幅方向Wの内側に向かう力を受けると、第1前後折り目FL1及び第2前後折り目FL2が幅方向Wの内側に移動し、一対の前後折り目FL間の領域が肌面側に凸になるように変形し易い。よって、着用時に***口に対する吸収コア30のフィット性を向上できる。
また、第1前後折り目FL1及び第2前後折り目FL2は、展開状態において、接合部60と重ならない領域に配置されている。展開状態において、本体接合部61は、第1前後折り目FL1及び第2前後折り目FL2の間の領域に配置され、ウイング接合部63及びフラップ接合部64は、第1前後折り目FL1よりも幅方向Wの外側の領域、及び第2前後折り目FL2よりも幅方向Wの外側の領域に配置されている。例えば、接合部が前後折り目FLを跨がっている形態にあっては、前後折り目FLを跨がった接合部同士が折り癖によってくっつく不具合が発生するおそれがある。また、前後折り目FLの周囲は、折り癖によってよれやすく、前後折り目FLと接合部が重なる形態にあっては、折り癖のよれによって前後折り目FLと重なる接合部が意図しない箇所にくっつく不具合が発生するおそれがある。しかし、一対の前後折り目FLは、接合部60と重ならない領域に配置されていることにより、接合部60が意図せずにくっつくことを抑制し、装着時の不具合を抑制できる。
一対の前後折り目FL及び折曲基点部80が設けられていることにより、前後折り目FLを基点に変形させ易く、また前後折り目FLによる折り癖が強く形成され易い。そのため、包装時に包装体を折り畳む際や廃棄時に包装体を折り畳む際に、当該折り癖によって包装体をコンパクトに折り畳み易くなる。
本体接合部61は、一対の前後折り目FL間の領域のみに配置されてよい。すなわち、本体接合部61は、第1前後折り目FL1よりも幅方向Wの領域に設けられてなく、第2前後折り目FL2よりも幅方向Wの外側の領域に設けられていなくてよい。一対の前後折り目FL間において本体接合部61が配置された領域は、装着時に着用物品に追従して着用者側により引き上げられ易い。よって、吸収コア30の***口に対するフィット性をより向上できる。一方、第1前後折り目FL1よりも幅方向Wの外側の領域及び第2前後折り目FL2よりも幅方向Wの外側の領域は、本体接合部61が配置されてなく、着用物品に対して立ち上がりやすい。よって、吸収コア30の外側部が着用者側に立ち上がりやすくなり、横漏れを抑制し易い。加えて、本体接合部61の有無によって、一対の前後折り目FL間の領域と、一対の前後折り目FLよりも幅方向Wの外側の領域と、の剛性差が生じる。折り畳みの安定性及び横漏れの防止効果をより発揮できる。
また、本体接合部61を覆う本体剥離シート(図示せず)を有する形態にあっては、本体剥離シートの外側縁は、第1前後折り目FL1と第2前後折り目FL2よりも幅方向Wの内側に配置されてよい。本体剥離シートの有無によって、一対の前後折り目FL間の領域と、一対の前後折り目FLよりも幅方向Wの外側の領域と、の剛性差が生じる。折り畳みの安定性及び横漏れの防止効果をより発揮できる。
折曲基点部80は、展開状態において一対の前後折り目FLを構成する両方の前後折り目FLと重なる領域に設けられてよい。両方の前後折り目FLによる折り癖を安定して形成することができる。前後折り目FLよりも幅方向Wの両外側における肌面側T1に立ち上がりを向上できるとともに、前後折り目FL間の領域の***口に対するフィット性を向上できる。加えて、包装体を折り畳んだ際の前後折り目FLがより安定し、包装体をコンパクトに折り畳みやすくなる。
折曲基点部80は、展開状態において包装体の厚さ方向Tの中心よりも肌面側T1に配置されてよい。より好適には、折曲基点部80は、展開状態において吸収性物品1の厚さ方向の中心よりも肌面側T1に配置されてよい。なお、折曲基点部が厚さ方向の中心よりも肌面側に配置されている状態は、展開状態、かつ図1に示す伸長状態において、折曲基点部80の少なくとも一部が、厚さ方向Tの中心よりも肌面側に位置していればよい。一対の前後折り目FLは、吸収性物品1を肌面側に折り畳む折り目である。当該構成によれば、折曲基点部及び前後折り目FLを基点として包装体がより肌面側に折り畳まれやすくなる。
折曲基点部80は、中央域S2に設けられてよい。好適には、コア圧搾部35は、少なくとも中央域S2に配置されてよく、更に好適には、中央コア圧搾部352が設けられてよい。中央域S2は、着用時に脚によって挟まれ易く、幅方向Wの内側に向かう力を受けやすい。着用時に幅方向Wの内側に向かう力がかかった際に、中央コア圧搾部352を基点に変形し易くなる。中央コア圧搾部352よりも幅方向Wの内側の領域がより凸状に変形し易く、***口に対する吸収コア30のフィット性を向上できる。
折曲基点部80は、後側域S3に設けられてよい。後側域における吸収コアの外側部を肌面側に立ち上げることができ、臀部の膨らみのサイドを覆い、横漏れを抑制できる。好適には、折曲基点部80は、中央域S2、前側域S1及び後側域S3のそれぞれに設けられてよい。中央域S2、前側域S1及び後側域S3の全体に亘って、***口の側方を覆うように吸収コアを配置でき、横漏れを抑制できる。
折曲基点部80は、前後方向Lに沿い、かつ一対の前後折り目FLの両方と重なるように配置されてよい。折曲基点部80及び一対の前後折り目FLが共に前後方向に沿っているため、展開状態から前後折り目FLを基点に折り畳む際に、折曲基点部80が折り基点となりやすく、前後折り目FLを基点に折り畳み易くなる。また、折曲基点部80及び一対の前後折り目FLによる折り癖がより強く形成され易い。本実施の形態では、後コア圧搾部353は、前後方向Lに沿い、かつ第1前後折り目FL1及び第2前後折り目FL2に重なっている。後コア圧搾部353は、幅方向Wに間隔をあけて配置されている。当該構成によれば、後側域S3において後コア圧搾部353によって挟まれた領域が肌面側T1に***し易い。臀部間の隙間に***した領域がフィットし、漏れを抑制できる。なお、一対の前後折り目FLに重なる折曲基点部80の長さは、特に限定されないが、好適には、10mm以上であってよく、より好適には、吸収性物品の後側域の前後方向の長さの50%以上であってよい。
折曲基点部80は、シート凹凸部15を有してよい。シート凹凸部15は、前後方向にL延びており、前後方向に延びる一対の前後折り目FLの折り癖を安定して形成することができる。一対の前後折り目FLよりも幅方向Wの両外側における肌面側に立ち上がりを向上できるとともに、前後折り目FL間の領域の***口に対するフィット性を向上できる。加えて、包装体の折り畳み状態の前後折り目FLがより安定し、包装体をコンパクトに折り畳みやすくなる。
折曲基点部80は、少なくとも肌面シート10が厚さ方向Tに圧縮されたシート圧搾部16を有してよい。シート圧搾部16によっても、前後折り目FLの折り癖を安定して形成することができる。前後折り目FLよりも幅方向Wの両外側における肌面側に立ち上がりを向上できるとともに、前後折り目FL間の領域の***口に対するフィット性を向上できる。加えて、個包装時の前後折り目FLがより安定し、包装体をコンパクトに折り畳みやすくなる。
シート圧搾部16は、一対の前後折り目FLよりも幅方向Wの外側に配置されてよい。より好適には、シート圧搾部16は、一対の前後折り目FLよりも幅方向Wの外側において前後方向Lに延びていてよい。シート圧搾部16の有無によって、一対の前後折り目FL間の領域と、一対の前後折り目FLよりも幅方向Wの外側の領域と、の剛性差が生じ、包装体を一対の前後折り目FLを基点としてより折り畳み易くなる。また、一対の前後折り目FLよりも幅方向Wの外側の領域が、シート圧搾部16の剛性によって立ち上がり易くなり、***口の側方を覆うように吸収性物品の外側部が配置され、***口に対するフィット性を向上させ、かつ横漏れを抑制できる。
シート圧搾部16は、中央域S2の前後方向Lの中心に配置されず、中央域S2の前後方向Lの中心よりも前後方向Lの外側に配置されてよい。より具体的には、中央域S2を前後方向に三等分した領域のうち中央の領域に配置されていなくてよい。中央の領域は、着用時に脚に当たり易く、一対の前後折り目FLよりも幅方向Wの外側に位置するシート圧搾部が脚に当たることによって装着感が悪化するおそれがある。しかし、シート圧搾部16は、中央域の前後方向の中心に配置されないことにより、装着感の悪化を抑制しつつ、***口に対するフィット性、折り畳みの安定性及び横漏れの防止効果を発揮できる。また、シート圧搾部16の深さは、コア圧搾部35よりも浅くてよい。当該構成によれば、シート圧搾部16の剛性がコア圧搾部35の剛性よりも低くなり易く、シート圧搾部が脚に当たった際の装着感の悪化を抑制できる。
一対の前後折り目FLに重なるコア圧搾部35の前後方向Lの長さは、前後方向Lに延びるシート圧搾部16の前後方向の長さよりも長いことが好ましい。前後折り目FLに重なるコア圧搾部35の前後方向の長さが長いことにより、***口に対するフィット性、折り畳みの安定性及び横漏れの防止効果をより発揮できる。
一対の前後折り目FLは、端縁接合部25と重なる領域に設けられてよい。端縁接合部25は、肌面シート10と非肌面シート20が接合されていない部分と比較して、その剛性が高い。よって、一対の前後折り目FLによる折り癖が形成され易い。***口に対するフィット性、折り畳みの安定性及び横漏れの防止効果をより発揮できる。
吸収コア30の高坪量部33は、一対の前後折り目FLの間のみに配置されてよい。一対の前後折り目FLによる折り癖が高坪量部33に影響し難く、高坪量部33の形状を維持でき、***口に対するフィット性及び体液の吸収性能を確保できる。また、高坪量部33の有無によって、一対の前後折り目FL間の領域と、一対の前後折り目FLよりも幅方向Wの外側の領域と、の剛性差が生じる。折り畳みの安定性及び横漏れの防止効果をより発揮できる。
吸収コア30の高坪量部33は、一対の幅折り目FWの間のみに配置されてよい。一対の幅折り目FWによる折り癖が高坪量部33に影響し難く、高坪量部33の形状を維持でき、***口に対するフィット性及び体液の吸収性能を確保できる。高坪量部33の有無によって、一対の幅折り目FW間の領域と、一対の幅折り目FWよりも前後方向Lの外側の領域と、の剛性差が生じる。よって、折り畳みの安定性をより発揮できる。
吸収コア30の高坪量部33は、吸収コア30において一対の前後折り目FLを基点に折り畳まれた部分と重ならない領域に配置されてよい。すなわち、図5(a)に示す第1折り状態において、吸収コア30の折り畳み前の外側縁と、高坪量部33の外側縁と、は、幅方向Wに離間しており、厚さ方向Tに重なっていない。この構成によれば、第1折り状態において、前後折り目FLを基点に折り畳まれた吸収コア30によって高坪量部33が押し潰されることを抑制し、高坪量部33の形状を維持でき、***口に対するフィット性及び体液の吸収性能を確保できる。
シート圧搾部16は、一対の幅折り目FWのうち少なくとも一方と重なる領域に設けられてよい。本実施の形態では、シート圧搾部16の一部が、第2幅折り目FW2に重なっている。一対の幅折り目FWに折曲基点部80が重なっていることにより、幅折り目FWを基点に変形させ易く、また幅折り目による折り癖が強く形成され易い。そのため、包装時に包装体を折り畳む際や廃棄時に包装体を折り畳む際に、当該折り癖によって包装体をコンパクトに折り畳み易くなる。
変形例において、シート圧搾部16のうち一対の幅折り目に重なるシート圧搾部16は、吸収コア30の外側縁30Eよりも幅方向Wの内側のみに配置され、吸収コア30の外側縁30Eよりも幅方向Wの外側に配置されていなくてよい。シート圧搾部16による折り基点の安定性を高めつつ、シート圧搾部16に起因する幅方向W外側への体液の拡散を抑制し、横漏れを抑制できる。
本実施の形態の包装体は、個包装状態において、係合テープ75が止着されている。係合テープ75の接合強度は、幅折り状態における包装体の反発力よりも高く構成されてよい。幅折り状態における包装体の反発力は、幅折り状態から第2折り状態に包装体が戻ろうとする力である。本実施の形態の包装体100は、前後折り目FL及び幅折り目FWを基点に吸収コア30が折り畳まれており、折り畳まれた状態の包装体の反発力が高くなり易い。係合テープの接合強度は、幅折り状態における包装体の反発力よりも高いため、個包装状態を維持することができる。
次いで、変形例に係る吸収性物品の包装体について、図8に基づいて説明する。なお、以下の変形例の説明において、上述の実施形態と同様の構成については、同符号を用いて説明を省略する。図8は、変形例に係る吸収性物品の包装体の肌面側から見た平面図である。変形例に係る吸収性物品の包装体100Xは、包装シートの構成が実施形態と同じであり、吸収性物品1Xの構成が実施形態と異なっている。変形例に係る吸収性物品1Xの吸収コア30Xは、一対の前後折り目FLに挟まれた領域において非肌面側に凹むコア凹部37を有する。コア凹部37は、周囲よりも吸収材料の坪量が低い部分であってもよいし、周囲と吸収材料の坪量が同じであるが、周囲よりも密度が高い部分であってもよい。コア凹部37は、物品幅中心線1WC上に配置されてよい。接合部60は、コア凹部37と重なる領域に配置されてよい。なお、コア凹部37の少なくとも一部が接合部60に重なっていてよい。変形例に係る接合部60は、実施の形態と同様の構成であってよい。一対の前後折り目FLよりも幅方向Wの外側の領域は、一対の前後折り目FLを基点によって折り畳まれた状態で、一対の前後折り目FLに挟まれた領域に重なる。一対の前後折り目FLに挟まれた領域にコア凹部37が設けられているため、一対の前後折り目FLを基点によって折り畳まれた状態で、一対の前後折り目FLに挟まれた領域の厚みが厚くなりすぎることを抑制し、包装体100Xをコンパクトに折り畳みやすくなる。また、接合部60は、平面視にてコア凹部37に重なる領域に配置されているため、コア凹部37が配置された領域の剛性が低くなりすぎることを抑制し、着用時に***口に対するフィット性を維持できる。
コア圧搾部35Xは、中央域S2内においてコア凹部37を囲んで配置されてよい。コア凹部37は、中央域S2内に配置されてよい。すなわち、コア凹部37の後端縁及び前端縁は、中央域S2内に位置する。コア圧搾部35Xは、コア凹部37を囲んでよく、環状であってよい。環状のコア圧搾部35Xは、線状であってもよいし、点状の集合体であってもよい。コア圧搾部35Xも中央域S2内に配置されてよく、コア圧搾部35Xの後端縁及び前端縁は、中央域S2内に位置してよい。コア圧搾部35Xは、コア凹部37に隣接していてもよいし、5mm以内の範囲でコア凹部37と離間していてもよい。コア圧搾部35Xは、中央域S2においてコア凹部37を囲むように配置されているため、コア圧搾部35Xによってコア凹部37が配置された領域の剛性を高めることができる。よって、コア凹部37が配置された領域の剛性が低くなりすぎることを抑制し、着用時に***口に対するフィット性を維持できる。
吸収コア30Xの高坪量部33Xは、一対の幅折り目FWによって折り畳まれていない状態において、一対の幅折り目FWよりも後側において、一対の幅折り目FWと重ならない領域に配置されてよい。一対の幅折り目FWによって折り畳まれていない状態とは、図8に示す展開状態である。変形例に係る吸収コア30Xの高坪量部33Xは、一対の幅折り目FWよりも後側において、一対の幅折り目FWと重ならない領域に配置されている。すなわち、高坪量部33Xの前端縁は、第1幅折り目FW1よりも後側に位置する。高坪量部33Xは、周囲よりも厚みが厚く、高坪量部33Xと幅折り目FWが重なる形態にあっては、幅折り目FWを基点に折り畳む際に折り難いことがある。しかし、高坪量部33Xが一対の幅折り目FWと重ならないため、幅折り目FWを基点にコンパクトに包装体を折り畳み易くなる。また、一対の幅折り目FWを基点に包装体100Xを折り畳む際は、一般的に、一対の幅折り目FWによって挟まれた領域に対して、一対の幅折り目FWよりも後側の領域及び一対の幅折り目FWよりも前側の領域を折り返す。このとき、一対の幅折り目FWよりも後側の領域の剛性を高坪量部33Xによって高めることができ、包装体を安定して折り畳むことができる。
以上、上述の実施形態を用いて本考案について詳細に説明したが、当業者にとっては、本考案が本明細書中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本考案は、実用新案登録請求の範囲の記載により定まる本考案の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。したがって、本明細書の記載は、例示説明を目的とするものであり、本考案に対して何ら制限的な意味を有するものではない。
装着時の不具合を抑制しつつ、着用時のフィット性を向上できる吸収性物品の包装体を提供することができる。
100、100X :吸収性物品の包装体
1、1X :吸収性物品
10 :肌面シート
11 :センタシート
15 :シート凹凸部(折曲基点部)
151 :凸部
152 :凹部
16 :シート圧搾部(折曲基点部)
30、30X :吸収コア
33、33X :高坪量部
35、35X :コア圧搾部(折曲基点部)
37 :コア凹部
60 :接合部
61 :本体接合部
70 :包装シート
75 :係合テープ
80 :折曲基点部
FL :前後折り目
FL1 :第1前後折り目
FL2 :第2前後折り目
FW :幅折り目
FW1 :第1幅折り目
FW2 :第2幅折り目
L :前後方向
S1 :前側域
S2 :中央域
S3 :後側域
T :厚さ方向
T1 :肌面側
T2 :非肌面側
W :幅方向
1、1X :吸収性物品
10 :肌面シート
11 :センタシート
15 :シート凹凸部(折曲基点部)
151 :凸部
152 :凹部
16 :シート圧搾部(折曲基点部)
30、30X :吸収コア
33、33X :高坪量部
35、35X :コア圧搾部(折曲基点部)
37 :コア凹部
60 :接合部
61 :本体接合部
70 :包装シート
75 :係合テープ
80 :折曲基点部
FL :前後折り目
FL1 :第1前後折り目
FL2 :第2前後折り目
FW :幅折り目
FW1 :第1幅折り目
FW2 :第2幅折り目
L :前後方向
S1 :前側域
S2 :中央域
S3 :後側域
T :厚さ方向
T1 :肌面側
T2 :非肌面側
W :幅方向
Claims (12)
- 互いに直交する前後方向及び幅方向と、
吸収コア及び前記吸収コアよりも肌面側に配置された肌面シートを有する吸収性物品と、
前記吸収性物品を個別に包装する包装シートと、を有し、
前記吸収性物品と前記包装シートが重ねられた状態で、前後方向に沿う一対の前後折り目を基点に、前記吸収性物品の肌面側同士が向き合うように折り畳まれる吸収性物品の包装体であって、
前記吸収性物品は、前記吸収性物品の非肌面において着用物品に接合するための接合部と、前記吸収コアの折曲基点となる折曲基点部と、を有し、
前記折曲基点部は、前記前後方向に延び、前記吸収性物品の前記幅方向の中心を挟んだ前記幅方向の両側にそれぞれ配置されており、
前記一対の前後折り目は、前記一対の前後折り目を基点に折り畳まれていない展開状態において、前記吸収コアと重なり、かつ前記接合部と重ならない領域に配置されており、
前記折曲基点部は、前記展開状態において、前記一対の前後折り目のうち少なくとも一方の前後折り目と重なる領域に配置されている、吸収性物品の包装体。 - 前記折曲基点部は、前記展開状態において前記一対の前後折り目の両方と重なる領域に設けられている、請求項1に記載の吸収性物品の包装体。
- 前記折曲基点部は、前記展開状態において前記包装体の厚さ方向の中心よりも肌面側に配置されている、請求項1又は請求項2に記載の吸収性物品の包装体。
- 前記接合部は、前記吸収コアと重なる領域に配置された本体接合部を有し、
前記本体接合部は、前記一対の前後折り目間の領域のみに配置されている、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の吸収性物品の包装体。 - 前記吸収性物品は、着用者の***口と対向する中央域、前記中央域よりも後側に位置する後側域、及び前記中央域よりも前側に位置する前側域を有し、
前記折曲基点部は、少なくとも前記吸収コアが厚さ方向に圧縮されたコア圧搾部を有し、
前記コア圧搾部は、少なくとも前記中央域に配置されている、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の吸収性物品の包装体。 - 前記折曲基点部は、前記前後方向に沿い、かつ前記一対の前後折り目の両方と重なるように配置されている、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の吸収性物品の包装体。
- 前記肌面シートは、前記前後方向に延びる凸部と、前記凸部よりも前記厚さ方向に凹み、かつ前記前後方向に延びる凹部と、を有し、
前記折曲基点部は、前記凸部及び前記凹部の少なくとも一方からなるシート凹凸部を有する、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の吸収性物品の包装体。 - 前記吸収コアは、周囲よりも吸収材料の坪量が高い高坪量部を有しており、
前記高坪量部は、前記一対の前後折り目よりも前記幅方向の内側のみに配置されており、
前記高坪量部は、前記吸収コアにおける前記一対の前後折り目を基点に折り畳まれた部分と重ならない領域に配置されている、請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の吸収性物品の包装体。 - 前記吸収性物品と前記包装シートは、前記前後方向に沿う一対の前後折り目を基点に折り畳まれるとともに、前記幅方向に沿う一対の幅折り目を基点に折り畳まれており、
前記折曲基点部は、前記展開状態において、前記一対の幅折り目のうち少なくとも一方の折り目と重なる領域に配置されている、請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の吸収性物品の包装体。 - 前記吸収コアは、前記一対の前後折り目に挟まれた領域において非肌面側に凹むコア凹部を有し、
前記接合部は、平面視にて前記コア凹部に重なる領域に配置されている、請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の吸収性物品の包装体。 - 前記吸収性物品は、着用者の***口と対向する中央域、前記中央域よりも後側に位置する後側域、及び前記中央域よりも前側に位置する前側域を有し、
前記折曲基点部は、少なくとも前記吸収コアが厚さ方向に圧縮されたコア圧搾部を有し、
前記コア圧搾部は、前記中央域内において前記コア凹部を囲んで配置されている、請求項10に記載の吸収性物品の包装体。 - 前記吸収性物品と前記包装シートは、前記前後方向に沿う一対の前後折り目を基点に折り畳まれるとともに、前記幅方向に沿う一対の幅折り目を基点に折り畳まれており、
前記吸収コアは、周囲よりも吸収材料の坪量が高い高坪量部を有し、
前記高坪量部は、前記一対の幅折り目によって折り畳まれていない状態において、前記一対の幅折り目よりも後側において、前記一対の幅折り目と重ならない領域に配置されている、請求項1から請求項11のいずれか1項に記載の吸収性物品の包装体。
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