JP3235776B2 - 立体感調整方法および立体感調整装置 - Google Patents

立体感調整方法および立体感調整装置

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JP3235776B2
JP3235776B2 JP20817296A JP20817296A JP3235776B2 JP 3235776 B2 JP3235776 B2 JP 3235776B2 JP 20817296 A JP20817296 A JP 20817296A JP 20817296 A JP20817296 A JP 20817296A JP 3235776 B2 JP3235776 B2 JP 3235776B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、3次元映像の立
体感を調整する立体感調整方法および立体感調整装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】互いに視差を有する左映像と右映像とか
らなる3次元映像信号を立体表示装置に表示することに
り、立体感のある映像を提供する装置が既に開発されて
いる。また、2次元映像信号から3次元映像信号を生成
する装置も既に開発されている。
【0003】しかしながら、3次元映像信号をリアルタ
イムに処理することにより、3次元映像信号によって得
られる立体映像の立体感を調整できる装置はまだ開発さ
れていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、3次元映
像信号をリアルタイムに処理することにより、3次元映
像信号によって得られる立体映像の立体感を調整するこ
とができる立体感調整方法および立体感調整装置を提供
することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明による第1の立
体感調整方法は、2D/3D映像変換手段により2次元
映像から変換された3次元映像を入力し、3次元映像の
立体感を調整する立体感調整方法において、前記2D/
3D映像変換手段から出力された前記3次元映像の遠近
に関する情報に基づき、前記映像の遠近に関する情報の
うち近い映像に対して前記3次元映像の輪郭の鮮明度を
高くし、また遠い映像に対して前記3次元映像の輪郭の
鮮明度を低く調整する係数を生成する係数生成ステップ
と、前記3次元映像の立体感を前記係数生成ステップで
生成した係数に応じて調整し、調整した3次元映像を出
力する映像調整ステップとを備えたことを特徴とする。
【0006】具体的には、近い映像に対しては、映像の
輪郭の鮮明度が高くなるように、遠い映像に関しては映
像の輪郭の鮮明度が低くなるように、映像の輪郭の鮮明
度が制御される。人間の目には、近いものは度輪郭がく
っきりと見え、遠いものほど輪郭がぼやけて見えるの
で、映像の立体感が強調される。
【0007】この発明による第2の立体感調整方法は、
2D/3D映像変換手段により2次元映像から変換され
た3次元映像を入力し、3次元映像の立体感を調整する
立体感調整方法において、前記2D/3D映像変換手段
から出力された前記3次元映像の遠近に関する情報に基
づき、前記映像の遠近に関する情報のうち近い映像に対
して前記3次元映像の彩度を高くし、また遠い映像に対
して前記3次元映像の彩度を低く調整する係数を生成す
る係数生成ステップと、前記3次元映像の立体感を前記
係数生成ステップで生成した係数に応じて調整し、調整
した3次元映像を出力する映像調整ステップとを備えた
ことを特徴とする。
【0008】具体的には、近い映像に対しては、映像の
彩度が高くなるように、遠い映像に関しては映像の彩度
が低くなるように、映像の彩度が制御される。人間の目
には、近いものほど色があざやかに見え、遠いものほど
色が薄く見えるので、映像の立体感が強調される。
【0009】この発明による第3の立体感調整方法は、
2D/3D映像変換手段により2次元映像から変換され
た3次元映像を入力し、3次元映像の立体感を調整する
立体感調整方法において、前記2D/3D映像変換手段
から出力された前記3次元映像の遠近に関する情報に基
づき、前記映像の遠近に関する情報のうち近い映像に対
して前記3次元映像の輪郭の鮮明度及び彩度を高くし、
また遠い映像に対して前記3次元映像の輪郭の鮮明度及
び彩度を低く調整する係数を生成する係数生成ステップ
と、前記3次元映像の立体感を前記係数生成ステップで
生成した係数に応じて調整し、調整した3次元映像を出
力する映像調整ステップとを備えたことを特徴とする。
【0010】具体的には、近い映像に対しては、映像の
輪郭の鮮明度が高くなるように、遠い映像に関しては映
像の輪郭の鮮明度が低くなるように、映像の輪郭の鮮明
度が制御され、また近い映像に対しては、映像の彩度が
高くなるように、遠い映像に関しては映像の彩度が低く
なるように、映像の彩度が制御される。人間の目には、
近いものは度輪郭がくっきりと見えるとともに色があざ
やかに見え、遠いものほど輪郭がぼやけて見えるととも
に色が薄く見えるので、映像の立体感が強調される。
【0011】前述の第1から第3の立体感調整方法にお
ける前記2D/3D映像変換手段は、2次元映像信号の
フィールドに、あらかじめ複数の視差算出領域を設定
し、該視差算出領域毎に各視差算出領域内の2次元映像
信号から画像の特徴を抽出する特徴抽出手段と、該特徴
抽出手段で抽出した画像の特徴に基づいて各視差算出領
域毎に視差情報を生成する視差情報生成手段と、前記
ィールド内を前記視差算出領域より小さく設定した所定
単位領域毎に、その所定単位領域に近接する前記視差算
出領域の視差情報より単位視差情報を生成する単位視差
情報生成手段と、該単位視差生成情報手段で生成した単
位視差情報に基づいて3次元映像のための水平視差を有
する左目映像信号と右目映像信号とを前記2次元映像信
号から生成する映像信号生成手段と、を有し、また係数
生成ステップは前記単位視差情報に立体感を調整する
係数を生成し、さらに前記映像調整ステップは前記左目
映像信号及び右目映像信号を前記単位視差情報毎に前記
係数生成ステップで生成された係数に基づいて前記3次
元映像の立体感を調整することを特徴とする。
【0012】この発明における第1の立体感調整装置
は、2D/3D映像変換手段により2次元映像から変換
された3次元映像を入力し、3次元映像の立体感を調整
する立体感調整装置において、前記2D/3D映像変換
手段から出力された前記3次元映像の遠近に関する情報
に基づき、前記映像の遠近に関する情報のうち近い映像
に対して前記3次元映像の輪郭の鮮明度を高くし、また
遠い映像に対して前記3次元映像の輪郭の鮮明度を低く
調整する係数を生成する係数生成手段と、前記3次元映
像の立体感を前記係数生成手段で生成した係数に応じて
調整し、調整した3次元映像を出力する映像調整手段と
を備えたことを特徴とする。
【0013】具体的には、近い映像に対しては、映像の
輪郭の鮮明度が高くなるように、遠い映像に関しては映
像の輪郭の鮮明度が低くなるように、映像の輪郭の鮮明
度が制御される。人間の目には、近いものは度輪郭がく
っきりと見え、遠いものほど輪郭がぼやけて見えるの
で、映像の立体感が強調される。
【0014】この発明による第2の立体感調整装置は、
2D/3D映像変換手段により2次元映像から変換され
た3次元映像を入力し、3次元映像の立体感を調整する
立体感調整装置において、前記前記3次元映像から遠近
に関する情報を抽出する遠近情報抽出手段と、該遠近情
報抽出手段で抽出された遠近に関する情報を入力し、前
記映像の遠近に関する情報のうち近い映像に対して前記
3次元映像の彩度を高くし、また遠い映像に対して前記
3次元映像の彩度を低く調整する係数を生成する係数生
成手段と、前記3次元映像の立体感を前記係数生成手段
で生成した係数に応じて調整し、調整した3次元映像を
出力する映像調整ステップとを備えたことを特徴とす
る。
【0015】具体的には、近い映像に対しては、映像の
彩度が高くなるように、遠い映像に関しては映像の彩度
が低くなるように、映像の彩度が制御される。人間の目
には、近いものほど色があざやかに見え、遠いものほど
色が薄く見えるので、映像の立体感が強調される。
【0016】この発明による第3の立体感調整装置は、
2D/3D映像変換手段により2次元映像から変換され
た3次元映像を入力し、3次元映像の立体感を調整する
立体感調整装置において、前記2D/3D映像変換手段
から出力された前記3次元映像の遠近に関する情報に基
づき、前記映像の遠近に関する情報のうち近い映像に対
して前記3次元映像の輪郭の鮮明度及び彩度を高くし、
また遠い映像に対して前記3次元映像の輪郭の鮮明度及
び彩度を低く調整する係数を生成する係数生成手段と、
前記3次元映像の立体感を前記係数生成手段で生成した
係数に応じて調整し、調整した3次元映像を出力する映
像調整手段とを備えたことを特徴とする。
【0017】具体的には、2D/3D映像変換手段から
遠近に関する情報が得られない場合、3次元映像より遠
近に関する情報を抽出し、近い映像が映っている領域に
対しては、映像の輪郭の鮮明度が高くなるように、遠い
映像が映っている領域に関しては映像の輪郭の鮮明度が
低くなるように、映像の輪郭の鮮明度が制御され、また
近い映像が映っている領域に対しては、映像の彩度が高
くなるように、遠い映像が映っている領域に関しては映
像の彩度が低くなるように、映像の彩度が制御される。
人間の目には、近いものは度輪郭がくっきりと見えると
ともに色があざやかに見え、遠いものほど輪郭がぼやけ
て見えるとともに色が薄く見えるので、映像の立体感が
強調される。
【0018】前述の第1から第3の立体感調整装置にお
ける前記2D/3D映像変換手段は、2次元映像信号の
ィールドに、あらかじめ複数の視差算出領域を設定
し、該視差算出領域毎に各視差算出領域内の2次元映像
信号から画像の特徴を抽出する特徴抽出手段と、該特徴
抽出手段で抽出した画像の特徴に基づいて各視差算出領
域毎に視差情報を生成する視差情報生成手段と、前記
ィールド内を前記視差算出領域より小さく設定した所定
単位領域毎に、その所定単位領域に近接する前記視差算
出領域の視差情報より単位視差情報を生成する単位視差
情報生成手段と、該単位視差生成情報手段で生成した単
位視差情報に基づいて3次元映像のための水平視差を有
する左目映像信号と右目映像信号とを前記2次元映像信
号から生成する映像信号生成手段と、を有し、また係数
生成手段は前記単位視差情報に立体感を調整する係数
を生成し、さらに前記映像調整手段は前記左目映像信号
及び右目映像信号を前記単位視差情報毎に前記係数生成
手段で生成された係数に基づいて前記3次元映像の立体
感を調整することを特徴とする。
【0019】
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の実施の形態について説明する。
【0021】〔1〕この発明の第1の実施の形態につい
ての説明
【0022】まず、この発明を2D/3D映像変換シス
テムに適用した場合の実施の形態について説明する。
【0023】〔1−1〕2D/3D映像変換システムの
全体的な構成の説明。
【0024】図1は、2D/3D映像変換システムの構
成を示している。
【0025】この2D/3D映像変換システムは、2次
元映像を3次元映像に変換するための2D/3D映像変
換手段となる2D/3D映像変換装置501および2D
/3D映像変換装置501によって得られた3次元映像
信号に対して立体感を調整する立体感調整装置となる
体感調整回路502とを備えている。
【0026】2D/3D映像変換装置501には、2次
元映像信号を構成する輝度信号Y−IN、色差信号(R
−Y)−INおよび色差信号(B−Y)−INが入力さ
れる。2D/3D映像変換装置501からは、左映像信
号を構成する輝度信号YL、色差信号(R−Y)Lおよ
び色差信号(B−Y)Lと、右映像信号を構成する輝度
信号YR、色差信号(R−Y)Rおよび色差信号(B−
Y)Rと、各画素ごとの視差情報PRとを出力する。
【0027】2D/3D映像変換装置501の各出力信
号は立体感調整回路502に送られる。立体感調整回路
502からは、立体感調整後の左映像信号を構成する輝
度信号YL−OUT、色差信号(R−Y)L−OUTお
よび色差信号(B−Y)L−OUTと、立体感調整後の
右映像信号を構成する輝度信号YR−OUT、色差信号
(R−Y)R−OUTおよび色差信号(B−Y)R−O
UTとが出力される。
【0028】〔1−2〕2D/3D映像変換装置501
の説明
【0029】2D/3D映像変換装置501としては、
たとえば、以下に説明する第1の2D/3D映像変換装
置、第2の2D/3D映像変換装置等が用いられる。
【0030】〔1−2−1〕第1の2D/3D映像変換
装置の説明
【0031】図2は、第1の2D/3D映像変換装置の
全体的な構成を示している。
【0032】2次元映像信号を構成する輝度信号Y、色
差信号R−Yおよび色差信号B−Yは、AD変換回路1
(ADC)によってそれぞれディジタルのY信号、R−
Y信号およびB−Y信号に変換される。
【0033】Y信号は、輝度積算回路7、高周波成分積
算回路8および輝度コントラスト算出回路9に送られる
とともに、第1の左映像用任意画素遅延FIFO11お
よび第1の右映像用任意画素遅延FIFO21に送られ
る。R−Y信号は、彩度積算回路10に送られるととも
に、第2の左映像用任意画素遅延FIFO12および第
2の右映像用任意画素遅延FIFO22に送られる。B
−Y信号は、彩度積算回路10に送られるとともに、第
3の左映像用任意画素遅延FIFO13および第3の右
映像用任意画素遅延FIFO23に送られる。
【0034】Y信号は、輝度積算回路7、高周波成分積
算回路8および輝度コントラスト算出回路9に送られる
とともに、第1の左映像用任意画素遅延FIFO11お
よび第1の右映像用任意画素遅延FIFO21に送られ
る。なお、輝度積算回路7、高周波成分積算回路8およ
び輝度コントラスト算出回路9は、本発明の特徴抽出手
段に相当する。R−Y信号は、彩度積算回路10に送ら
れるとともに、第2の左映像用任意画素遅延FIFO1
2および第2の右映像用任意画素遅延FIFO22に送
られる。B−Y信号は、彩度積算回路10に送られると
ともに、第3の左映像用任意画素遅延FIFO13およ
び第3の右映像用任意画素遅延FIFO23に送られ
る。
【0035】視差算出領域E1〜E12それぞれに対す
る輝度積算値、各視差算出領域E1〜E12それぞれに
対する高周波成分の積算値、各視差算出領域E1〜E1
2それぞれに対する輝度コントラストおよび各視差算出
領域E1〜E12それぞれに対する彩度の積算値が、視
差算出領域E1〜E12ごとの映像の遠近に関する画像
の特徴である。
【0036】なお、1フィールド画面内には、実際に
は、図16に示すように6行10列の計60個の視差算
出領域が設定されているが、説明の便宜上、図3に示す
ように、1フィールド画面内に、3行4列の計12個の
視差算出領域E1〜E12が設定されているものとす
る。
【0037】CPU3は、輝度積算回路7、高周波成分
積算回路8、輝度コントラスト算出回路9および彩度積
算回路10から送られてきた情報に基づいて、各視差算
出領域E1〜E12に対する視差情報を生成する。CP
U3は本発明の視差情報生成手段に相当する。この例で
は、被写体のように前側にある物体ほど視差量が少な
く、背景のように後ろ側にある物体ほど視差量が大きく
なるように視差情報が生成される。この視差情報の生成
方法の詳細については、後述する。
【0038】CPU3によって算出された各視差算出領
域E1〜E12に対する視差情報は、視差制御回路4に
送られる。視差制御回路4は、各視差算出領域E1〜E
12に対する視差情報に基づいて、所定単位領域に相当
する各フィールドの各画素位置ごとの視差情報を生成す
る。視差制御回路3は本発明の単位視差情報生成手段に
相当する。そして、得られた各画素位置ごとの視差情報
に基づいて、各FIFO11〜13、21〜23から映
像信号(Y信号、R−Y信号、B−Y信号)を読み出す
際の読み出しアドレスが左映像用任意画素遅延FIFO
11〜13と右映像用任意画素遅延FIFO21〜23
との間でずれるように、各FIFO11〜13、21〜
23の読み出しアドレスを制御する。したがって、左映
像用任意画素遅延FIFO11〜13から読み出された
左映像信号の水平位相と、右映像用任意画素遅延FIF
O21〜23から読み出された右映像信号の水平位相が
異なるようになる。
【0039】左映像用任意画素遅延FIFO11〜13
から読み出された左映像信号(YL信号、(R−Y)L
信号、(B−Y)L信号)は、DA変換回路(DAC)
5によってアナログ信号に変換された後、立体感調整回
路502を介して図示しない立体表示装置に送られる。
右映像用任意画素遅延FIFO21〜23から読み出さ
れた右映像信号(YR信号、(R−Y)R信号、(B−
Y)R信号)は、DA変換回路(DAC)6によってア
ナログ信号に変換された後、立体感調整回路502を介
して図示しない立体表示装置に送られる。
【0040】左映像信号の水平位相と、右映像信号の水
平位相は異なっているので、左映像と右映像との間に視
差が発生する。この結果、左映像を左目のみで観察し、
右映像を右目のみで観察すると、被写体が背景に対して
前方位置にあるような立体映像が得られる。
【0041】図4は、輝度積算回路7の構成を示してい
る。
【0042】図3においては、各視差算出領域E1〜E
12の水平方向の画素数をm、各視差算出領域E1〜E
12の垂直方向の画素数をn、第1の視差算出領域E1
の左上の座標を(a,b)として、水平位置(HAD)
および垂直位置(VAD)が表されている。
【0043】輝度積算回路7は、タイミング信号発生回
路201、加算回路202および輝度積算レジスタ群2
03および選択回路(SEL)204を備えている。輝
度積算レジスタ群203は、各視差算出領域E1〜E1
2にそれぞれ対応した第1〜第12の輝度積算レジスタ
211〜222を備えている。
【0044】タイミング信号発生回路201には、入力
映像信号の水平同期信号Hsyncおよび垂直同期信号
Vsyncならびに各水平期間の水平アドレスを検出す
るためのクロック信号CLKが入力している。
【0045】タイミング信号発生回路201は、水平同
期信号Hsync、垂直同期信号Vsyncおよびクロ
ック信号CLKに基づいて、第1〜第12のイネーブル
信号EN1〜EN12、リセット信号RSTおよび出力
タイミング信号DOUTを出力する。
【0046】各イネーブル信号EN1〜EN12は、そ
れぞれ各視差算出領域E1〜E12に対応しており、常
時はLレベルであり、入力映像信号の水平垂直位置が対
応する領域内にあるときに、Hレベルとなる。第1〜第
12のイネーブル信号EN1〜EN12は、それぞれ第
1〜第12の輝度積算レジスタ211〜222に、書き
込み信号として入力している。また、第1〜第12のイ
ネーブル信号EN1〜EN12は、選択回路204にも
送られる。選択回路204は、Hレベルのイネーブル信
号に対応する入力データを選択して出力する。
【0047】リセット信号RSTは、入力映像信号にお
ける各フィールドの有効映像開始タイミングで出力さ
れ、各輝度積算レジスタ211〜222に送られる。各
輝度積算レジスタ211〜222にリセット信号RST
が入力されると、その内容が0にされる。
【0048】出力タイミング信号DOUTは、図3に示
すように、入力映像信号の垂直位置が、最下段の視差算
出領域E12の下端の垂直位置を越えた時点から一定期
間だけ、Hレベルとなる。出力タイミング信号DOUT
は、CPU3に送られる。
【0049】入力映像信号における有効映像開始タイミ
ングにリセット信号が出力され、各輝度積算レジスタ2
11〜222の内容が0にされる。入力映像信号の水平
垂直位置が第1の視差算出領域E1内である場合には、
第1のイネーブル信号EN1がHレベルとなるので、第
1の輝度積算レジスタ211に保持されている輝度値が
選択回路204を介して加算回路202に送られるとと
もに、入力映像信号におけるY信号が加算回路202に
入力する。
【0050】したがって、第1の輝度積算レジスタ21
1に保持されていた輝度値と、入力映像信号におけるY
信号とが加算回路202によって加算され、その加算結
果が第1の輝度積算レジスタ211に格納される。つま
り、入力映像信号の水平垂直位置が第1の視差算出領域
E1内である場合においては、第1の視差算出領域E1
内の画素の輝度値が積算されていき、その積算結果が第
1の輝度積算レジスタ211に蓄積される。
【0051】このようにして、各視差算出領域E1〜E
12ごとの輝度積算値が、対応する輝度積算レジスタ2
11〜222に蓄積される。そして、出力タイミング信
号DOUTがHレベルとなると、各輝度積算レジスタ2
11〜222に蓄積されている各視差算出領域E1〜E
12ごとの輝度積算値が、CPU3にデータバス(DA
TA−BUS)を介して送られる。
【0052】図5は、高周波成分積算回路8の構成を示
している。
【0053】高周波成分積算回路8は、タイミング信号
発生回路231、ハイパスフィルタ(HPF)232、
絶対値化回路233、スライス処理回路234、加算回
路235および高周波成分積算レジスタ群236および
選択回路237を備えている。高周波成分積算レジスタ
群236は、各視差算出領域E1〜E12にそれぞれ対
応した第1〜第12の高周波成分積算レジスタ241〜
252を備えている。
【0054】タイミング信号発生回路231の入力信号
および出力信号は、図4のタイミング信号発生回路20
1の入力信号および出力信号と同じである。
【0055】ハイパスフィルタ232としては、たとえ
ば、図6に示すように、5つのDフリップフロップ26
1〜265、入力値の2倍の出力を得るためのビットシ
フト回路266、加算器267および減算器268から
なる、−1、0、2、0および−1のタップ係数を持つ
ハイパスフィルタが用いられる。
【0056】また、スライス処理回路234としては、
図7に示すような入出力特性を有する回路が用いられ
る。0〜Iaまでの入力に対しては、出力を0としてい
るのは、ノイズが高周波成分として抽出されないように
するためである。
【0057】したがって、入力映像信号におけるY信号
の高周波成分がハイパスフィルタ232によって抽出さ
れ、その絶対値が絶対値化回路233により得られ、ス
ライス処理回路234によって高周波成分の絶対値から
ノイズが除去される。
【0058】入力映像信号における有効映像開始タイミ
ングにリセット信号が出力され、各高周波成分積算レジ
スタ241〜252の内容が0にされる。入力映像信号
の水平垂直位置が第1の視差算出領域E1内である場合
には、第1のイネーブル信号EN1がHレベルとなるの
で、第1の高周波成分積算レジスタ241に保持されて
いる高周波成分が選択回路237を介して加算回路23
5に送られるとともに、入力映像信号におけるY信号の
高周波成分(スライス処理回路234の出力)が加算回
路235に入力する。
【0059】したがって、第1の高周波成分積算レジス
タ241に保持されていた高周波成分と、入力映像信号
におけるY信号の高周波成分とが加算回路235によっ
て加算され、その加算結果が第1の高周波成分積算レジ
スタ241に格納される。つまり、入力映像信号の水平
垂直位置が第1の視差算出領域E1内である場合におい
ては、第1の視差算出領域E1内の画素の高周波成分が
積算されていき、その積算結果が第1の高周波成分積算
レジスタ241に蓄積される。
【0060】このようにして、各視差算出領域E1〜E
12ごとの高周波成分の積算値が、対応する高周波成分
積算レジスタ241に蓄積される。そして、出力タイミ
ング信号DOUTがHレベルとなると、各高周波成分積
算レジスタ241〜252に蓄積されている各視差算出
領域E1〜E12ごとの高周波成分の積算値が、CPU
3にデータバスを介して送られる。
【0061】図8は、高周波成分積算回路8の他の例を
示している。
【0062】この高周波成分積算回路8は、タイミング
信号発生回路238、ハイパスフィルタ232、ピーク
検出回路239、加算回路235、高周波成分積算レジ
スタ群236および選択回路237を備えている。
【0063】タイミング信号発生回路238は、図4の
タイミング信号発生回路201とほぼ同じであるが、図
3に示すように、入力映像信号の水平位置が、視差算出
領域E1、E5、E9の直前の水平位置および各視差算
出領域E1〜E12の最後尾の水平位置に達したとき
に、トリガパルス(領域境界信号RST1) が出力され
る点が、図4のタイミング信号発生回路201と異なっ
ている。領域境界信号RST1は、ピーク検出回路23
9に送られる。
【0064】ハイパスフィルタ232によって抽出され
たY信号の高周波成分は、ピーク検出回路239に送ら
れる。ピーク検出回路239は、各視差算出領域E1〜
E12内の各水平ラインごとに、高周波成分の最大値を
検出する。ピーク検出回路239としては、図9に示す
ように、比較回路271、最大値レジスタ272および
ゲート273を備えたものが用いられる。図10は、入
力映像信号の水平同期信号Hsync、領域境界信号R
ST1、ゲート273等の出力を示している。
【0065】最大値レジスタ272には、ハイパスフィ
ルタ232によって抽出されたY信号の高周波成分、領
域境界信号RST1、比較回路271の判定結果信号L
aおよびクロック信号CLKが入力される。比較回路2
71は、最大値レジスタ272の出力と入力映像信号に
おけるY信号の高周波成分とを比較し、Y信号の高周波
成分が最大値レジスタ272の出力より大きいときに、
判定結果信号LaをHレベルにする。
【0066】領域境界信号RST1がHレベルになる
と、最大値レジスタ272の内容は0にされる。領域境
界信号RST1がLレベルである状態において、比較回
路271からの判定結果信号L1がHレベルであれば、
Y信号の高周波成分が最大値レジスタ272に格納され
る。つまり、最大値レジスタ272の内容が更新され
る。したがって、最大値レジスタ272には、領域境界
信号RST1がLレベルである期間ごとに、入力映像信
号の水平垂直位置に対応する視差算出領域E1〜E12
内の1水平ラインの各画素に対するY信号の高周波成分
のうちの最大値が蓄積される。
【0067】ゲート273は、領域境界信号RST1が
Hレベルになると、最大値レジスタ272の出力値を出
力し、領域境界信号RST1がLレベルのときには0を
出力する。つまり、ゲート回路273からは、領域境界
信号RST1がHレベルになるごとに、最大値レジスタ
272に蓄積されていた所定の視差算出領域E1〜E1
2内の1水平ラインに対するY信号の高周波成分の最大
値が出力される。したがって、各高周波成分積算レジス
タ241〜252(図8参照)には、対応する視差算出
領域内の各水平ラインに対するY信号の高周波成分の最
大値の積算値が蓄積されることになる。
【0068】図11は、輝度コントラスト算出回路9の
構成を示している。
【0069】輝度コントラスト算出回路9は、タイミン
グ信号発生回路301および輝度コントラスト検出回路
群302を備えている。輝度コントラスト検出回路群3
02は、各視差算出領域E1〜E12にそれぞれ対応し
た第1〜第12の輝度コントラスト検出回路311〜3
22を備えている。
【0070】タイミング信号発生回路301の入力信号
および出力信号は、図4のタイミング信号発生回路20
1の入力信号および出力信号と同じである。
【0071】各輝度コントラスト検出回路311〜32
2は、図12に示すように、第1の比較回路331、最
大値レジスタ332、第2の比較回路333、最小値レ
ジスタ334および減算器335を備えている。
【0072】最大値レジスタ332には、入力映像信号
におけるY信号、当該輝度コントラスト検出回路に対応
する領域E1〜E12のイネーブル信号EN(N=1、
2…12)、リセット信号RST、第1の比較回路33
1から出力される判定信号Lbおよびクロック信号CL
Kが入力している。第1の比較回路331は、最大値レ
ジスタ332の出力値と入力映像信号におけるY信号と
を比較し、入力映像信号におけるY信号が最大値レジス
タ332の出力値より大きいときに判定信号LbをHレ
ベルにする。
【0073】リセット信号RSTがHレベルになると、
最大値レジスタ332の内容は0にされる。当該輝度コ
ントラスト検出回路に対応する領域E1〜E12のイネ
ーブル信号ENがHレベルでありかつ判定信号LbがH
レベルのときに、Y信号が最大値レジスタ332に格納
される。つまり、最大値レジスタ332の内容が更新さ
れる。したがって、出力タイミング信号DOUTが出力
される直前においては、最大値レジスタ332には、当
該輝度コントラスト検出回路に対応する視差算出領域E
1〜E12内の各画素の輝度値のうちの最大値が蓄積さ
れる。
【0074】最小値レジスタ334には、入力映像信号
におけるY信号、当該輝度コントラスト検出回路に対応
する領域E1〜E12のイネーブル信号EN(N=1、
2…12)、リセット信号RST、第2の比較回路33
3から出力される判定信号Lcおよびクロック信号CL
Kが入力している。第2の比較回路334は、最小値レ
ジスタ334の出力値と入力映像信号におけるY信号と
を比較し、入力映像信号におけるY信号が最小値レジス
タ334の出力値より小さいときに判定信号LcをHレ
ベルにする。
【0075】リセット信号RSTがHレベルになると、
最小値レジスタ334に、予め定められた最大値が設定
される。当該輝度コントラスト検出回路に対応する領域
E1〜E12のイネーブル信号ENがHレベルでありか
つ判定信号LcがHレベルのときに、Y信号が最小値レ
ジスタ334に格納される。つまり、最小値レジスタ3
34の内容が更新される。したがって、出力タイミング
信号DOUTが出力される直前においては、最小値レジ
スタ334には、当該輝度コントラスト検出回路に対応
する視差算出領域E1〜E12内の各画素の輝度値のう
ちの最小値が蓄積される。
【0076】この結果、出力タイミング信号DOUTが
出力される時点においては、減算器335の出力は、対
応する視差算出領域E1〜E12内の各画素の輝度値の
うちの最大値と最小値との差(輝度コントラスト)に対
応した値となる。そして、出力タイミング信号DOUT
が出力されると、減算器335の出力(輝度コントラス
ト)がCPU3に送られる。
【0077】図13は、彩度積算回路10の構成を示し
ている。
【0078】彩度積算回路10は、タイミング信号発生
回路341、彩度算出回路342、加算回路343、彩
度積算レジスタ群344および選択回路345を備えて
いる。彩度積算レジスタ群344は、各視差算出領域E
1〜E12にそれぞれ対応した第1〜第12の彩度積算
レジスタ351〜362を備えている。
【0079】タイミング信号発生回路341の入力信号
および出力信号は、図4のタイミング信号発生回路20
1の入力信号および出力信号と同じである。
【0080】彩度算出回路342は、入力映像信号にお
けるR−Y信号の値を(R−Y)とし、入力映像信号に
おけるB−Y信号の値を(B−Y)として、次の数式1
の演算を行なって、彩度に対応する値SAIを求める。
【0081】
【数1】
【0082】入力映像信号における有効映像開始タイミ
ングにリセット信号RSTが出力され、各彩度積算レジ
スタ351〜362の内容が0にされる。入力映像信号
の水平垂直位置が第1の視差算出領域E1内である場合
には、第1のイネーブル信号EN1がHレベルとなるの
で、第1の彩度積算レジスタ351に保持されている彩
度が選択回路345を介して加算回路343に送られる
とともに、彩度算出回路342によって演算された彩度
が加算回路343に入力する。
【0083】したがって、第1の彩度積算レジスタ35
1に保持されている彩度と、彩度算出回路342によっ
て演算された彩度とが加算回路343によって加算さ
れ、その加算結果が第1の彩度積算レジスタ351に格
納される。つまり、入力映像信号の水平垂直位置が第1
の視差算出領域E1内である場合においては、第1の視
差算出領域E1内の画素の彩度が積算されていき、その
積算結果が第1の彩度積算レジスタ351に蓄積され
る。
【0084】このようにして、各視差算出領域E1〜E
12ごとの彩度の積算値が、対応する彩度積算レジスタ
351〜362に蓄積される。そして、出力タイミング
信号DOUTがHレベルとなると、各彩度積算レジスタ
351〜362に蓄積されている各視差算出領域E1〜
E12ごとの彩度の積算値が、CPU3にデータバスを
介して送られる。
【0085】図14は、CPU3によって行なわれる視
差量の算出方法を示している。
【0086】第1の正規化手段401は、各視差算出領
域E1〜E12ごとの高周波成分の積算値を0〜10の
範囲の値に正規化する。第2の正規化手段402は、各
視差算出領域E1〜E12ごとの輝度コントラストを0
〜10の範囲の値に正規化する。第3の正規化手段40
3は、各視差算出領域E1〜E12ごとの輝度積算値を
0〜10の範囲の値に正規化する。第4の正規化手段4
04は、各視差算出領域E1〜E12ごとの彩度積算値
を0〜10の範囲の値に正規化する。
【0087】正規化された各視差算出領域E1〜E12
ごとの高周波成分の積算値には、乗算手段405によっ
て係数K1が積算された後、加算手段409に送られ
る。正規化された各視差算出領域E1〜E12ごとの輝
度コントラストには、乗算手段406によって係数K2
が積算された後、加算手段409に送られる。正規化さ
れた各視差算出領域E1〜E12ごとの輝度積算値に
は、乗算手段407によって係数K3が積算された後、
加算手段409に送られる。正規化された各視差算出領
域E1〜E12ごとの彩度積算値には、乗算手段408
によって係数K4が積算された後、加算手段409に送
られる。
【0088】係数K1、K2、K3、K4の具体例とし
ては、K1=0.6、K2=0.2、K3=0.1、K
4=0.1が挙げられる。また、K1=0.75、K2
=0.25、K3=0.0、K4=0.0が挙げられ
る。
【0089】これらの係数K1〜K4の設定値を制御す
ることにより、高周波成分の積算値、輝度コントラス
ト、輝度積算値および彩度積算値のうちから選択された
任意の1つまたは任意の組み合わせを、映像の遠近に関
する画像特徴量として用いることができる。
【0090】したがって、映像の遠近に関する画像特徴
量として、高周波成分の積算値のみを用いることもでき
る。映像の遠近に関する画像特徴量として、輝度コント
ラストのみを用いることもできる。映像の遠近に関する
画像特徴量として、高周波成分の積算値および輝度コン
トラストを用いることもできる。映像の遠近に関する画
像特徴量として、高周波成分の積算値、輝度コントラス
トおよび輝度積算値を用いることもできる。映像の遠近
に関する画像特徴量として、高周波成分の積算値、輝度
コントラストおよび彩度積算値を用いることもできる。
映像の遠近に関する画像特徴量として、高周波成分の積
算値、輝度コントラスト、輝度積算値および彩度積算値
を用いることもできる。
【0091】加算手段409では、各乗算手段405〜
408によって得られた各視差算出領域E1〜E12ご
との値が加算される。加算手段409によって得られた
各視差算出領域E1〜E12ごとの値は、第5の正規化
手段410によって、0〜10の範囲の値(以下、奥行
き情報という)に正規化される。図15は、加算手段4
09の出力値と第5の正規化手段410によって得られ
る奥行き情報との関係を示している。各視差算出領域E
1〜E12ごとの奥行き情報が、視差算出領域E1〜E
12ごとの映像の遠近に関する情報である。第5の正規
化手段410によって、得られた各視差算出領域E1〜
E12ごとの奥行き情報は、奥行き補正手段411に送
られる。
【0092】一般的な画像では、被写体が前方に存在
し、背景が後方に存在している。また、被写体に対して
ピントが合っている映像が多いため、近くにある物ほ
ど、高周波成分、コントラスト、輝度および彩度が高い
と考えられる。そこで、この実施の形態では、高周波成
分の積算値、輝度コントラスト、輝度積算値および彩度
積算値が大きい領域ほど、前方に存在する物体が写って
いると仮定している。
【0093】したがって、加算手段409によって得ら
れた奥行き情報が大きい領域ほど、前方に存在する物体
が写っている領域であると判断することができる。最も
前方に存在する物体が写っている領域の立体視位置を立
体表示装置の管面位置に設定すると、加算手段409に
よって得られた奥行き情報と、管面位置からの奥行き量
とは反比例する。
【0094】以下、奥行き補正手段411による奥行き
補正処理について説明する。
【0095】奥行き補正処理については、実際に設定さ
れている視差算出領域を例にとって説明したほうが理解
しやいすいので、1フィールドに対して実際に設定され
ている60個の視差算出領域を例にとって、奥行き補正
手段411による奥行き補正処理を説明する。図16
は、1フィールドに対して実際に設定されている60個
の視差算出領域F1〜F60を示している。
【0096】まず、視差算出領域F1〜F60の各行ご
とに、奥行き情報の平均値が算出される。各視差算出領
域F1〜F60ごとの奥行き情報が図17に示すような
値であった場合には、第1〜第6行目ごとの奥行き情報
の平均値は、1.2、3.6、6.0、7.2、4.
0、1.2となる。
【0097】次に、視差算出領域の各行のうち、手前位
置の物体が多く映っている領域が抽出される。つまり、
奥行き情報の平均値が最も大きい行が抽出される。図1
7の例では、第4行目の領域が抽出される。
【0098】次に、抽出された行より下段にある行の各
領域については、直上の領域に対して、急激に奥行き情
報が小さくならないように、抽出された行より下段にあ
る行の各領域の奥行き情報が調整される。具体的には、
抽出された行より下段にある行の各領域の奥行き情報が
直上の領域に対して3以上小さい領域に対しては、直上
の領域の奥行き情報より2だけ小さい値に、その領域の
奥行き情報が変更せしめられる。
【0099】図17の例では、図18に示すように、ま
ず、第5行の各領域F41〜F50のうち、その奥行き
情報が直上の領域の奥行き情報に対して3以上小さい領
域F42〜F49に対して、奥行き情報が補正される。
この後、第6行の各領域F51〜F60のうち、その奥
行き情報が直上の領域の奥行き情報(補正後の奥行き情
報)に対して3以上小さい領域F53〜F58に対し
て、奥行き情報が補正される。
【0100】つまり、任意の水平位置における画面の高
さに対する奥行き情報の関係が、図19に曲線U1で示
すような関係である場合には、奥行き補正によって、画
面の高さに対する奥行き情報の関係が、図19に曲線U
2に示すような関係となるように補正される。
【0101】このように、視差算出領域の各行のうち、
手前位置の物体が多く映っている領域より下段の領域の
奥行き情報が補正されているのは次の理由による。
【0102】一般的には、画面の下側には前方に存在す
る物体が映っていることが多い。また、画面の下側に映
っている物体は、地面等のように変化の少ない画像であ
ることが多い。地面等のように変化の少ない画像は、高
周波成分が低いため、前方にあるにも係わらず、奥行き
情報の値は小さくなる。そこで、奥行き補正により、前
方にある物体であって高周波成分が低い映像に対する奥
行き情報を、その直上の領域の奥行き情報の値より大き
くならない程度に大きくしているのである。
【0103】奥行き補正手段411によって奥行き情報
が補正された各領域(実際はF1〜F60であるが、説
明の便宜上E1〜E12とする)ごとの奥行き情報は、
再正規化手段412によって、0〜10の範囲内で正規
化される。再正規化手段412によって得られた各領域
E1〜E12ごとの奥行き情報は、視差情報決定手段4
13によって、各領域E1〜E12ごとの視差情報に変
換される。
【0104】視差情報決定手段413は、予め設定され
た奥行き情報に対する視差情報との関係に基づいて、各
領域E1〜E12ごとに、奥行き情報を視差情報に変換
する。奥行き情報に対する視差情報との関係は、図20
に直線S1またはS2で示されるように、反比例の関係
である。
【0105】図20において、直線S1で示される奥行
き情報に対する視差情報との関係は、立体感が比較的強
い立体映像を得たい場合に用いられる。直線S2で示さ
れる奥行き情報に対する視差情報との関係は、立体感が
比較的弱い立体映像を得たい場合に用いられる。奥行き
情報に対する視差情報との関係を、直線S1と直線S2
との間で調整することにより、立体感を調整することが
可能である。
【0106】このようにして得られた各領域E1〜E1
2ごとの視差情報は、視差制御回路4(図2参照)に送
られる。なお、奥行き補正手段411による奥行き補正
を省略してもよい。
【0107】図21は、主として、図2の視差制御回路
および任意画素遅延FIFOの構成を示している。
【0108】図21には、任意画素遅延FIFO11〜
13、21〜23のうち、Y信号に対する左映像用任意
画素遅延FIFO11および右映像用任意画素遅延FI
FO21しか示されていないが、他の任意画素遅延FI
FO12、13、22、23も同様な構成でありかつ同
様な制御が行なわれるので、他の任意画素遅延FIFO
12、13、22、23の構成および制御方法について
は、その説明を省略する。
【0109】ところで、CPU3によって算出された視
差情報は、各視差算出領域E1〜E12の中心位置に対
する視差情報である。視差制御回路4では、各視差算出
領域E1〜E12の中心位置に対する視差情報に基づい
て、1フィールド画面の各画素位置に対する視差情報が
求められる。そして、各画素位置に対する2次元映像信
号から、その画素位置に対する視差情報に応じた視差を
有する左映像と右映像とを生成するために、各画素位置
に対する視差情報に基づいて、左映像用任意画素遅延F
IFO11〜13および右映像用任意画素遅延FIFO
21〜23の読み出しアドレスが制御される。
【0110】1フィールド画面の各画素位置に対する視
差情報は、タイミング信号発生回路51、視差補間係数
発生回路52、視差情報記憶手段60、視差選択回路8
0、第1〜第4乗算器81〜84および加算回路85に
よって、生成される。
【0111】入力映像信号の水平同期信号Hsyncお
よび垂直同期信号Vsyncは、タイミング信号発生回
路51に入力している。また、各水平期間の水平アドレ
スを検出するためのクロック信号CLKもタイミング信
号発生回路51に入力している。
【0112】タイミング信号発生回路51は、水平同期
信号Hsync、垂直同期信号Vsyncおよびクロッ
ク信号CLKに基づいて、入力映像信号の絶対的水平位
置を表す水平アドレス信号HAD、入力映像信号の絶対
的垂直位置を表す垂直アドレス信号VAD、入力映像信
号の相対的水平位置を表す相対的水平位置信号HPOS
および入力映像信号の相対的垂直位置を表す相対的垂直
位置信号VPOSを生成して出力する。
【0113】入力映像信号の相対的水平位置および相対
的垂直位置について説明する。
【0114】図22に示すように、図3の視差算出領域
E1〜E12は、次のように設定されている。画面全体
が図22に点線で示すように、4行5列の20個の領域
(以下、第1分割領域という)に分割されている。そし
て、左上端の第1分割領域の中心、右上端の第1分割領
域の中心、左下端の第1分割領域の中心および右下端の
第1分割領域の中心を4頂点とする四角形領域が3行4
列の12個の領域(以下、第2分割領域という)に分割
され、各第2分割領域が視差算出領域E1〜E12とし
て設定されている。
【0115】第1分割領域および第2分割領域の水平方
向の画素数がmで表され、第1分割領域および第2分割
領域の垂直方向の画素数がnとして表されている。入力
映像信号の相対的水平位置は、各第1分割領域の左端を
0とし、右端をmとして、0〜(m−1)で表される。
入力映像信号の相対的垂直位置は、各第1分割領域の上
端を0とし、下端をnとして、0〜(n−1)で表され
る。
【0116】入力映像信号の相対的水平位置信号HPO
Sおよび相対的垂直位置VPOSは、視差補間係数発生
回路52に送られる。視差補間係数発生回路52は、相
対的水平位置信号HPOS、相対的垂直位置VPOSお
よび次の数式2に基づいて、第1視差補間係数KUL、
第2視差補間係数KUR、第3視差補間係数KDLおよ
び第4視差補間係数KDRを生成して出力する。
【0117】
【数2】
【0118】1フィールド画面の各画素位置に対する視
差情報を生成する方法の基本的な考え方について、図2
3を用いて説明する。水平アドレス信号HADおよび垂
直アドレス信号VADによって表されている水平垂直位
置(以下、注目位置という)が図23のPxyであると
する。注目位置Pxyに対する視差情報を求める場合に
ついて説明する。
【0119】(1)まず、CPU3によって算出された
各視差算出領域E1〜E12に対する視差情報のうちか
ら、注目位置Pxyが含まれる第1分割領域の4頂点、
この例ではPE1、PE2、PE5、PE6を中心とす
る視差算出領域E1、E2、E5、E6に対する視差情
報が、それぞれUL、UR、DL、DRとして抽出され
る。つまり、注目位置Pxyが含まれる第1分割領域の
4頂点のうち、左上の頂点を中心とする領域E1の視差
情報が第1視差情報ULとして、右上の頂点を中心とす
る領域E2の視差情報が第2視差情報URとして、左下
の頂点を中心とする領域E5の視差情報が第3視差情報
DLとして、右下の頂点を中心とする領域E6の視差情
報が第4視差情報DRとして抽出される。
【0120】ただし、注目位置が含まれる第1分割領域
が、左上端の第1分割領域である場合のように、注目位
置が含まれる第1分割領域の4頂点のうち1つの頂点の
みが視差検出領域の中心に該当するような場合には、そ
の視差算出領域の視差情報が、第1〜第4の視差情報U
L、UR、DL、DRとして抽出される。
【0121】また、注目位置が含まれる第1分割領域
が、左上端の第1分割領域の右隣の第1分割領域である
場合のように、注目位置が含まれる第1分割領域の4頂
点のうち下側の2つの頂点のみが視差算出領域の中心に
該当するような場合には、注目位置が含まれる第1分割
領域の4頂点のうち上側の2つの頂点に対応する視差情
報UL、URとしては、その下側の頂点を中心とする視
差算出領域の視差情報が抽出される。
【0122】また、注目位置が含まれる第1分割領域
が、左上端の第1分割領域の下隣の第1分割領域である
場合のように、注目位置が含まれる第1分割領域の4頂
点のうち右側の2つの頂点のみが視差算出領域の中心に
該当するような場合には、注目位置が含まれる第1分割
領域の4頂点のうち左側の2つの頂点に対応する視差情
報UL、DLとしては、その右側の頂点を中心とする視
差算出領域の視差情報が抽出される。
【0123】また、注目位置が含まれる第1分割領域
が、右下端の第1分割領域の左隣の第1分割領域である
場合のように、注目位置が含まれる第1分割領域の4頂
点のうち上側の2つの頂点のみが視差算出領域の中心に
該当するような場合には、注目位置が含まれる第1分割
領域の4頂点のうち下側の2つの頂点に対応する視差情
報DL、DRとしては、その上側の頂点を中心とする視
差算出領域の視差情報が抽出される。
【0124】また、注目位置が含まれる第1分割領域
が、右下端の第1分割領域の上隣の第1分割領域である
場合のように、注目位置が含まれる第1分割領域の4頂
点のうち左側の2つの頂点のみが視差算出領域の中心に
該当するような場合には、注目位置が含まれる第1分割
領域の4頂点のうち右側の2つの頂点に対応する視差情
報UR、DRとしては、その左側の頂点を中心とする視
差算出領域の視差情報が抽出される。
【0125】(2)次に、第1〜第4の視差補間係数K
UL、KUR、KDLおよびKDRが求められる。
【0126】第1の視差補間係数KULは、注目位置P
xyを含む第1分割領域eの水平方向幅mに対する、注
目位置Pxyから第1分割領域eの右辺までの距離ΔX
Rとの比{(m−HPOS)/m}と、第1分割領域e
の垂直方向幅nに対する、注目位置Pxyから第1分割
領域eの下辺までの距離ΔYDとの比{(n−VPO
S)/n}との積によって求められる。すなわち、第1
の視差補間係数KULは、注目位置Pxyを含む第1分
割領域eの左上頂点PE1と注目位置Pxyとの距離が
小さいほど大きくなる。
【0127】第2の視差補間係数KURは、注目位置P
xyを含む第1分割領域eの水平方向幅mに対する、注
目位置Pxyから第1分割領域eの左辺までの距離ΔX
Lとの比(HPOS/m}と、第1分割領域eの垂直方
向幅nに対する、注目位置Pxyから第1分割領域eの
下辺までの距離ΔYDとの比{(n−VPOS)/n}
との積によって求められる。すなわち、第2の視差補間
係数KURは、注目位置Pxyを含む第1分割領域eの
右上頂点PE2と注目位置Pxyとの距離が小さいほど
大きくなる。
【0128】第3の視差補間係数KDLは、注目位置P
xyを含む第1分割領域eの水平方向幅mに対する、注
目位置Pxyから第1分割領域eの右辺までの距離ΔX
Rとの比{(m−HPOS)/m}と、第1分割領域e
の垂直方向幅nに対する、注目位置Pxyから第1分割
領域eの上辺までの距離ΔYUとの比(VPOS/n)
との積によって求められる。すなわち、第3の視差補間
係数KDLは、注目位置Pxyを含む第1分割領域eの
左下頂点PE5と注目位置Pxyとの距離が小さいほど
大きくなる。
【0129】第4の視差補間係数KDRは、注目位置P
xyを含む第1分割領域eの水平方向幅mに対する、注
目位置Pxyから第1分割領域eの左辺までの距離ΔX
Lとの比(HPOS/m)と、第1分割領域eの垂直方
向幅nに対する、注目位置Pxyから第1分割領域eの
上辺までの距離ΔYUとの比(VPOS/n)との積に
よって求められる。すなわち、第4の視差補間係数KD
Rは、注目位置Pxyを含む第1分割領域eの右下頂点
PE6と注目位置Pxyとの距離が小さいほど大きくな
る。
【0130】(3)上記(1)で抽出された第1〜第4
の視差情報UL、UR、DL、DRに、それぞれ上記
(2)で算出された第1〜第4の視差補間係数KUL、
KUR、KDL、KDRがそれぞれ乗算される。そし
て、得られた4つの乗算値が加算されることにより、注
目位置Pxyに対する視差情報が生成される。
【0131】視差情報記憶手段60は、領域E1〜E1
2にそれぞれ対応して設けられた第1〜第12の視差レ
ジスタ61〜72を備えている。第1〜第12の視差レ
ジスタ61〜72には、CPU3によって生成された各
領域E1〜E12に対する視差情報が格納される。
【0132】視差情報記憶手段60の後段には、視差選
択回路80が設けられている。視差選択回路80には、
各視差レジスタ61〜72から視差情報がそれぞれ送ら
れる。さらに、視差選択回路80には、タイミング信号
発生回路51から水平アドレス信号HADおよび垂直ア
ドレス信号VADが送られている。
【0133】視差選択回路80は、図24(a)に示さ
れている規則にしたがって、水平アドレス信号HADお
よび垂直アドレス信号VADに対応する領域(図23の
例では、注目位置を含む第1領域の左上頂点を中心とす
る視差算出領域)に対する視差情報を、第1視差情報U
Lとして選択して出力する。さらに、視差選択回路80
は、図24(b)に示されている規則にしたがって、水
平アドレス信号HADおよび垂直アドレス信号VADに
対応する領域(図23の例では、注目位置を含む第1領
域の右上頂点を中心とする視差算出領域)に対する視差
情報を、第2視差情報URとして選択して出力する。
【0134】さらに、視差選択回路80は、図24
(c)に示されている規則にしたがって、水平アドレス
信号HADおよび垂直アドレス信号VADに対応する領
域(図23の例では、注目位置を含む第1領域の左下頂
点を中心とする視差算出領域)に対する視差情報を、第
3視差情報DLとして選択して出力する。さらに、視差
選択回路80は、図24(d)に示されている規則にし
たがって、水平アドレス信号HADおよび垂直アドレス
信号VADに対応する領域(図23の例では、注目位置
を含む第1領域の右下頂点を中心とする視差算出領域)
に対する視差情報を、第4視差情報DRとして選択して
出力する。図24において、たとえば、0〜mのよう
に、a〜bで表現されている記号”〜”は、a以上b未
満を意味する記号として用いられている。
【0135】視差選択回路80によって選択された第1
視差情報UL、第2視差情報UR、第3視差情報DLお
よび第4視差情報DRは、それぞれ第1、第2、第3お
よび第4の乗算器81、82、83、84に入力する。
【0136】第1、第2、第3および第4の乗算器8
1、82、83、84には、それぞれ視差補間係数発生
回路52からの第1視差補間係数KUL、第2視差補間
係数KUR、第3視差補間係数KDLおよび第4視差補
間係数KDRも入力している。
【0137】第1乗算器81は、第1視差情報ULに第
1視差補間係数KULを乗算する。第2乗算器82は、
第2視差情報URに第2視差補間係数KURを乗算す
る。第3乗算器83は、第3視差情報DLに第3視差補
間係数KDLを乗算する。第4乗算器84は、第4視差
情報DRに第4視差補間係数KDRを乗算する。
【0138】各乗算器81、82、83、84の出力
は、加算回路85によって加算される。これにより、注
目位置に対する視差情報PRが得られる。
【0139】各任意画素遅延FIFO11、21は、1
画素より小さい単位での水平位相制御を行なうために、
ぞれぞれ2つのラインメモリ11a、11b、21a、
21bを備えている。各任意画素遅延FIFO11、2
1内の2つのラインメモリ11a、11b、21a、2
1bには、それぞれY信号が入力されているとともにク
ロック信号CLKが入力している。
【0140】タイミング信号発生回路51から出力され
ている水平アドレス信号HADは、標準アドレス発生回
路90にも入力している。標準アドレス発生回路90
は、各任意画素遅延FIFO11、21内の2つのライ
ンメモリ11a、11b、21a、21bに対する標準
書き込みアドレスWADおよび標準読み出しアドレスR
ADを生成して出力する。また、標準アドレス発生回路
90は、2D/3D変換装置によって得られる左映像信
号および右映像信号に付加される同期信号Csyncを
も出力する。この同期信号Csyncによって表される
水平同期信号は、入力映像信号の水平同期信号Hsyn
cより、所定クロック数分遅れた信号となる。
【0141】標準読み出しアドレスRADは、標準読み
出しアドレスによって規定される基準水平位相に対し
て、各任意画素遅延FIFO11、21に入力される映
像信号の水平位相を進めたり遅らしたりできるようにす
るために、標準書き込みアドレスWADに対して、所定
クロック数分遅れている。標準アドレス発生回路90か
ら出力される標準書き込みアドレスWADは、各任意画
素遅延FIFO11、21内の2つのラインメモリ11
a、11b、21a、21bに、書き込みアドレスを示
す書き込み制御信号として入力する。
【0142】標準アドレス発生回路90から出力される
標準読み出しアドレスRADは、加算器91および減算
器92にそれぞれ入力する。加算器91および減算器9
2には、加算回路85から出力される注目位置の視差情
報PRも入力している。
【0143】加算器91では、標準読み出しアドレスR
ADに視差情報PRが加算される。これにより、左映像
用読み出しアドレスPRLが得られる。
【0144】左映像用読み出しアドレスPRLの整数部
PRL1は、左映像用任意画素遅延FIFO11内の第
1のラインメモリ11aに読み出しアドレスRADL1
として入力する。したがって、第1のラインメモリ11
aのアドレスRADL1に対応するアドレスからY信号
が読み出される。読み出されたY信号は、第1の左映像
用乗算器101に入力する。
【0145】左映像用読み出しアドレスPRLの整数部
PRL1に1が加算されたアドレス値は、左映像用任意
画素遅延FIFO11内の第2のラインメモリ11bに
読み出しアドレスRADL2として入力する。したがっ
て、第2のラインメモリ11bのアドレスRADL2に
対応するアドレスからY信号が読み出される。読み出さ
れたY信号は、第2の左映像用乗算器102に入力す
る。
【0146】第1のラインメモリ11aに対する読み出
しアドレスRADL1と、第2のラインメモリ11bに
対する読み出しアドレスRADL2とは、1だけ異なっ
ているので、第1のラインメモリ11aから読み出され
たY信号と、第2のラインメモリ11bから読み出され
たY信号とは、水平位置が1だけずれた信号となる。
【0147】左映像用読み出しアドレスPRLの小数部
PRL2は、第2の左映像補間係数として第2の左映像
用乗算器102に入力する。左映像用読み出しアドレス
PRLの小数部PRL2を1から減算した値(1−PR
L2)は、第1の左映像補間係数として第1の左映像用
乗算器101に入力する。
【0148】したがって、第1の左映像用乗算器101
では、第1のラインメモリ11aから読み出されたY信
号に第1の左映像補間係数(1−PRL2)が乗算され
る。第2の左映像用乗算器102では、第2のラインメ
モリ11bから読み出されたY信号に第2の左映像補間
係数PRL2が乗算される。そして、各乗算器101、
102によって得られたY信号は加算器103で加算さ
れた後、左映像用Y信号YL−OUTとして、出力され
る。
【0149】これにより、標準読み出しアドレスRAD
によって規定される基準水平位相に対して、水平位相量
が注目位置に対する視差情報に応じた量だけ遅れた左映
像用Y信号が得られる。
【0150】減算器92では、標準読み出しアドレスR
ADから視差情報PRが減算される。これにより、右映
像用読み出しアドレスPRRが得られる。
【0151】右映像用読み出しアドレスPRRの整数部
PRR1は、右映像用任意画素遅延FIFO21内の第
1のラインメモリ21aに読み出しアドレスRADR1
として入力する。したがって、第1のラインメモリ21
aのアドレスRADR1に対応するアドレスからY信号
が読み出される。読み出されたY信号は、第1の右映像
用乗算器111に入力する。
【0152】右映像用読み出しアドレスPRRの整数部
PRR1に1が加算されたアドレス値は、右映像用任意
画素遅延FIFO21内の第2のラインメモリ21bに
読み出しアドレスRADR2として入力する。したがっ
て、第2のラインメモリ21bのアドレスRADR2に
対応するアドレスからY信号が読み出される。読み出さ
れたY信号は、第2の右映像用乗算器112に入力す
る。
【0153】第1のラインメモリ21aに対する読み出
しアドレスRADR1と、第2のラインメモリ21bに
対する読み出しアドレスRADR2とは、1だけ異なっ
ているので、第1のラインメモリ21aから読み出され
たY信号と、第2のラインメモリ21bから読み出され
たY信号とは、水平位置が1だけずれた信号となる。
【0154】右映像用読み出しアドレスPRRの小数部
PRR2は、第2の右映像補間係数として第2の右映像
用乗算器112に入力する。右映像用読み出しアドレス
PRRの小数部PRR2を1から減算した値(1−PR
R2)は、第1の右映像補間係数として第1の右映像用
乗算器111に入力する。
【0155】したがって、第1の右映像用乗算器111
では、第1のラインメモリ21aから読み出されたY信
号に第1の右映像補間係数(1−PRR2)が乗算され
る。第2の右映像用乗算器112では、第2のラインメ
モリ21bから読み出されたY信号に第2の右映像補間
係数PRR2が乗算される。そして、各乗算器111、
112によって得られたY信号は加算器113で加算さ
れた後、右映像用Y信号YR−OUTとして、出力され
る。
【0156】これにより、標準読み出しアドレスRAD
によって規定される基準水平位相に対して、水平位相量
が注目位置に対する視差情報に応じた量だけ進んだ右映
像用Y信号が得られる。
【0157】図25は、注目位置に対する視差情報が0
の場合の、各部の信号を示している。
【0158】視差情報が0の場合には、加算器91から
出力される左映像用読み出しアドレスPRLと、減算器
92から出力される右映像用読み出しアドレスPRR
は、ともに標準読み出しアドレスRADと等しい小数部
のない整数部のみからなるアドレスとなる。
【0159】したがって、左映像用任意画素遅延FIF
O11内の第1のラインメモリ11aに対する読み出し
アドレスRADL1と、右映像用任意画素遅延FIFO
21内の第1のラインメモリ21aに対する読み出しア
ドレスRADR1は、標準読み出しアドレスRADと等
しいアドレスとなる。
【0160】また、左映像用任意画素遅延FIFO11
内の第2のラインメモリ11bに対する読み出しアドレ
スRADL2と、右映像用任意画素遅延FIFO21内
の第2のラインメモリ21bに対する読み出しアドレス
RADR2は、標準読み出しアドレスRADより1だけ
大きい値となる。
【0161】また、第1の左映像補間係数(1−PRL
2)および第1の右映像補間係数(1−PRR2)は1
となり、第2の左映像補間係数PRL2および第2の右
映像補間係数PRR2は0となる。
【0162】この結果、左映像用任意画素遅延FIFO
11内の第1のラインメモリ11aの標準アドレスRA
Dに対応するアドレスから読み出されたY信号が加算器
103から左映像用Y信号YL−OUTとして出力さ
れ、右映像用任意画素遅延FIFO21内の第1のライ
ンメモリ21aの標準アドレスRADに対応するアドレ
スから読み出されたY信号が加算器113から右映像用
Y信号YR−OUTとして出力される。つまり、水平方
向の位相ずれ量が同じ2つのY信号、すなわち視差のな
い2つのY信号が左映像用Y信号および右映像用Y信号
として出力される。
【0163】図26は、ある注目位置に対する標準書き
込みアドレスWADが20であり、上記注目位置に対す
る標準読み出しアドレスRADが10であり、上記注目
位置に対する視差情報が1.2の場合の、各アドレス値
の具体例を示している。図27は、その際の各部の信号
を示している。
【0164】この場合には、加算器91から出力される
左映像用読み出しアドレスPRLは、11.2となり、
その整数部PRL1は11となり、その小数部PRL2
は0.2となる。
【0165】したがって、左映像用任意画素遅延FIF
O11内の第1のラインメモリ11aに対する読み出し
アドレスRADL1は11となり、第2のラインメモリ
11bに対する読み出しアドレスRADL2は12とな
る。また、第1の左映像補間係数KL1{=(1−PR
L2)}は0.8となり、第2の左映像補間係数KL2
(=PRL2)は0.2となる。
【0166】したがって、左映像用任意画素遅延FIF
O11内の第1のラインメモリ11aのアドレス11か
らY信号(Y11)が読み出され、第1乗算器101から
は読み出されたY信号(Y11)の0.8倍の信号(0.
8*Y11)が出力される。
【0167】一方、左映像用任意画素遅延FIFO11
内の第2のラインメモリ11bのアドレス12からY信
号(Y12)が読み出され、第2乗算器102からは読み
出されたY信号(Y12)の0.2倍の信号(0.2*Y
12)が出力される。そして、加算器103からは、0.
8*Y11+0.2*Y12に相当する左映像用Y信号YL
−OUTが出力される。つまり、読み出しアドレス1
1.2に相当するY信号が、左映像用Y信号YL−OU
Tとして出力される。
【0168】減算器92から出力される右映像用読み出
しアドレスPRRは、8.8となり、その整数部PRR
1は8となり、その小数部PRR2は0.8となる。
【0169】したがって、右映像用任意画素遅延FIF
O21内の第1のラインメモリ21aに対する読み出し
アドレスRADR1は8となり、第2のラインメモリ2
1bに対する読み出しアドレスRADR2は9となる。
また、第1の右映像補間係数KR1{=(1−PRR
2)}は0.2となり、第2の右映像補間係数KR2
(=PRR2)は0.8となる。
【0170】したがって、右映像用任意画素遅延FIF
O21内の第1のラインメモリ21aのアドレス8から
Y信号(Y8 )が読み出され、第1乗算器111からは
読み出されたY信号(Y8 )の0.2倍の信号(0.2
*Y8 )が出力される。
【0171】一方、右映像用任意画素遅延FIFO21
内の第2のラインメモリ21bのアドレス9からY信号
(Y9 )が読み出され、第2乗算器112からは読み出
されたY信号(Y9 )の0.8倍の信号(0.8*
9 )が出力される。そして、加算器113からは、
0.2*Y8 +0.8*Y9 に相当する右映像用Y信号
YR−OUTが出力される。つまり、読み出しアドレス
8.8に相当するY信号が、右映像用Y信号YR−OU
Tとして出力される。
【0172】この結果、11.2−8.8=2.4の視
差、つまり、視差情報1.2の2倍の視差を互いに有す
る左映像および右映像が得られる。
【0173】上記2D/3D映像変換装置では、元の2
次元映像信号に対して時間的に遅延された映像信号を生
成するためのフィールドメモリが不要であるため、コス
トの低廉化が図れる。また、上記2D/3D映像変換装
置では、元の2次元映像信号によって表される映像が静
止映像であっても立体映像を得ることができる。
【0174】〔1−2−2〕第2の2D/3D映像変換
装置の説明
【0175】図28は、第2の2D/3D映像変換装置
の全体的な構成を示している。2次元映像信号を構成す
る輝度信号Y、色差信号R−Yおよび色差信号B−Y
は、AD変換回路1(ADC)によってそれぞれディジ
タルのY信号、R−Y信号およびB−Y信号に変換され
る。
【0176】Y信号は、動きベクトル検出回路2に送ら
れるとともに、第1の左映像用任意画素遅延FIFO1
1および第1の右映像用任意画素遅延FIFO21に送
られる。R−Y信号は、第2の左映像用任意画素遅延F
IFO12および第2の右映像用任意画素遅延FIFO
22に送られる。B−Y信号は、第3の左映像用任意画
素遅延FIFO13および第3の右映像用任意画素遅延
FIFO23に送られる。
【0177】動きベクトル検出回路2は、1フィールド
毎に、図22に示すように1フィールド画面内に設定さ
れた12個の動きベクトル検出領域(以下、視差算出領
域という)E1〜E12それぞれに対する動きベクトル
を算出する。そして、動きベクトル検出回路2は、算出
された動きベクトルの信頼性が低い領域(以下、NG領
域という)を示すデータ、NG領域以外の各領域E1〜
E12ごとのX方向の動きベクトル、NG領域以外の各
領域E1〜E12のX方向の動きベクトルのうちの最大
値(X方向の動きベクトルが最大値である領域のデータ
を含む)、NG領域以外の各領域E1〜E12のX方向
の動きベクトルのうちの最小値(X方向の動きベクトル
が最小値である領域のデータを含む)ならびにNG領域
以外の各領域E1〜E12のX方向の動きベクトルの絶
対値の積算値を、各フィールドごとにCPU3に送る。
【0178】CPU3は、動きベクトル検出回路2から
送られてきた情報に基づいて、各視差算出領域E1〜E
12に対する奥行き量または飛び出し量を算出し、算出
された奥行き量または飛び出し量に基づいて各視差算出
領域E1〜E12ごとに視差情報を生成する。この例で
は、背景が存在する領域については奥行き量が大きくな
り、被写体が存在する領域では奥行き量が小さくなるよ
うに、各視差算出領域E1〜E12に対する奥行き量が
算出される。この奥行き量の算出方法の詳細について
は、後述する。
【0179】CPU3によって算出された各視差算出領
域E1〜E12ごとの視差情報は、視差制御回路4に送
られる。視差制御回路4は、各視差算出領域E1〜E1
2ごとの視差情報に基づいて、各フィールドの各画素位
置ごとの視差情報を生成する。そして、得られた各画素
位置ごとの視差情報に基づいて、各FIFO11〜1
3、21〜23から映像信号(Y信号、R−Y信号、B
−Y信号)を読み出す際の読み出しアドレスが左映像用
任意画素遅延FIFO11〜13と右映像用任意画素遅
延FIFO21〜23との間でずれるように、各FIF
O11〜13、21〜23の読み出しアドレスを制御す
る。したがって、左映像用任意画素遅延FIFO11〜
13から読み出された左映像信号の水平位相と、右映像
用任意画素遅延FIFO21〜23から読み出された右
映像信号の水平位相が異なるようになる。
【0180】左映像用任意画素遅延FIFO11〜13
から読み出された左映像信号(YL信号、(R−Y)L
信号、(B−Y)L信号)は、DA変換回路(DAC)
5によってアナログ信号に変換された後、立体感調整装
置502を介して図示しない立体表示装置に送られる。
右映像用任意画素遅延FIFO21〜23から読み出さ
れた右映像信号(YR信号、(R−Y)R信号、(B−
Y)R信号)は、DA変換回路(DAC)6によってア
ナログ信号に変換された後、立体感調整装置502を介
して図示しない立体表示装置に送られる。
【0181】左映像信号の水平位相と、右映像信号の水
平位相は異なっているので、左映像と右映像との間に視
差が発生する。この結果、左映像を左目のみで観察し、
右映像を右目のみで観察すると、被写体が背景に対して
前方位置にあるような立体映像が得られる。
【0182】図29は、CPU3によって行なわれる視
差情報の生成方法を示している。
【0183】被写体/背景判別手段31は、NG領域以
外の各視差算出領域E1〜E12のX方向の動きベクト
ルに基づいて、NG領域以外の各視差算出領域ごとにそ
の領域の映像が被写体であるか背景であるかを判別す
る。この判別方法としては、たとえば、特開平8−14
9517号公報に示されている方法が用いられる。
【0184】奥行き情報生成手段32は、NG領域以外
の各視差算出領域E1〜E12ごとのX方向の動きベク
トル、NG領域以外の各視差算出領域E1〜E12のX
方向の動きベクトルのうちの最大値(X方向の動きベク
トルが最大値である領域のデータを含む)、NG領域以
外の各視差算出領域E1〜E12のX方向の動きベクト
ルのうちの最小値(X方向の動きベクトルが最小値であ
る領域のデータを含む)およびNG領域を示すデータに
基づいて、各視差算出領域E1〜E12ごとに奥行き量
(奥行き情報)を決定する。
【0185】つまり、被写体/背景判別手段31による
NG領域以外の各視差算出領域E1〜E12ごとの判別
結果と、NG領域以外の各視差算出領域E1〜E12の
X方向の動きベクトルのうちの最大値(X方向の動きベ
クトルが最大値である領域のデータを含む)と、NG領
域以外の各視差算出領域E1〜E12のX方向の動きベ
クトルのうちの最小値(X方向の動きベクトルが最小値
である領域のデータを含む)とに基づいて、X方向の動
きベクトルが最大値である視差算出領域およびX方向の
動きベクトルが最小値である視差算出領域のうちの一方
の立体視位置を管面位置PPFに決定し、他方の視差算
出領域の立体視位置を最も奥の位置PPRに決定する。
【0186】たとえば、X方向の動きベクトルが最大値
である視差算出領域の映像が被写体であり、X方向の動
きベクトルが最小値である視差算出領域の映像が背景で
ある場合には、図30に示すように、X方向の動きベク
トルが最大値である視差算出領域の立体視位置が管面位
置PPFに決定され、X方向の動きベクトルが最小値で
ある視差算出領域の立体視位置が最も奥の位置PPRに
決定される。
【0187】X方向の動きベクトルが最大値である視差
算出領域の映像が背景であり、X方向の動きベクトルが
最小値である視差算出領域の映像が被写体である場合に
は、X方向の動きベクトルが最大値である視差算出領域
の立体視位置が最も奥の位置PPRに決定され、X方向
の動きベクトルが最小値である視差算出領域の立体視位
置が管面位置PPFに決定される。
【0188】ここでは、X方向の動きベクトルが最大値
である視差算出領域の映像が被写体であり、X方向の動
きベクトルが最小値である視差算出領域の映像が背景で
あり、図30に示すように、X方向の動きベクトルが最
大値である視差算出領域の立体視位置が管面位置PPF
に決定され、X方向の動きベクトルが最小値である視差
算出領域の立体視位置が最も奥の位置PPRに決定され
たとして、各視差算出領域E1〜E12の奥行き量の決
定方法について説明する。
【0189】X方向の動きベクトルが最大値の視差算出
領域および最小値の視差算出領域以外の視差算出領域の
うち、NG領域以外の各視差算出領域の立体視位置は、
管面位置PPFと最も奥の位置PPRの間において、そ
の視差算出領域のX方向の動きベクトルに応じた位置に
決定される。この例では、X方向の動きベクトルが大き
い領域ほど、その立体視位置が管面位置PPFに近い位
置に決定され、X方向の動きベクトルが小さい領域ほ
ど、その立体視位置が最も奥の位置PPRに近い位置に
決定される。
【0190】各NG領域の立体視位置は、そのNG領域
が画面の上段(領域E1〜E4)にあるか、中段(領域
E5〜E8)にあるか、画面の下段(領域E9〜E1
2)にあるかに応じて決定される。
【0191】画面の下段にあるNG領域の立体視位置
は、管面位置PPFと最も奥の位置PPRとの間の中央
位置Paに決定される。画面の上段にあるNG領域の立
体視位置は、最も奥の位置PPRと同じ位置Pcに決定
される。画面の中段にあるNG領域の立体視位置は、画
面の下段にあるNG領域の立体視位置Paと、画面の上
段にあるNG領域の立体視位置Pcとの間の中央位置P
bに決定される。
【0192】NG領域の立体視位置を上記のようにして
決定している理由について説明する。NG領域は、その
映像が背景であると推定される。そして、通常、背景は
画面下側にあるものほど近い背景であり、画面上側にあ
るものほど遠い背景である。したがって、画面の上側の
NG領域ほどその立体視位置が管面位置PPFからより
奥の位置となるように、各NG位置の立体視位置が決定
されているのである。また、NG領域の映像が背景であ
ると推定しているため、画面の下側のNG領域の立体視
位置が、被写体が存在する領域の立体視位置より奥の位
置に決定されているのである。
【0193】このようにして、各視差算出領域E1〜E
12の立体視位置が決定されることにより、各視差算出
領域E1〜E12の管面位置PPFからの奥行き量(奥
行き情報)が決定される。
【0194】奥行き情報選択手段33には、奥行き情報
生成手段32によって生成された現フィールドの各視差
算出領域E1〜E12に対する奥行き情報と、前回にお
いて奥行き情報選択手段33によって選択された前フィ
ールドの各視差算出領域E1〜E12に対する奥行き情
報とが入力している。また、奥行き情報選択手段33に
は、NG領域以外の各視差算出領域E1〜E12のX方
向の動きベクトルの絶対値の積算値を示すデータが送ら
れている。
【0195】奥行き情報選択手段33は、NG領域以外
の各視差算出領域E1〜E12のX方向の動きベクトル
の絶対値の積算値が所定値以上である場合、つまり、前
フィールドに対する現フィールドの映像の動きが大きい
場合には、現フィールドの奥行き情報を選択して出力す
る。NG領域以外の各視差算出領域E1〜E12のX方
向の動きベクトルの絶対値の積算値が所定値より小さい
場合、つまり、前フィールドに対する現フィールドの映
像の動きが小さい場合には、奥行き情報選択手段33
は、前フィールドの奥行き情報を選択して出力する。
【0196】奥行き情報選択手段33から出力された各
視差算出領域E1〜E12ごとの奥行き情報(以下、各
領域E1〜E12ごとの第1奥行き情報という)は、奥
行き情報が隣接するフィールド間において急激に変化す
るのを防止するための平滑化処理手段40に送られ、平
滑化される。平滑化処理手段40は、第1乗算手段3
4、加算手段35および第2乗算手段36から構成され
ている。
【0197】各視差算出領域E1〜E12ごとの第1奥
行き情報は、第1乗算手段34によって係数αが乗算さ
れる。係数αは、通常はたとえば1/8に設定されてい
る。ただし、現フィールドのシーンが、前フィールドの
シーンから変化(シーンチェンジ)したときには、係数
αは1に設定される。このようなシーンチェンジの検出
方法としては、たとえば、特開平8−149514号公
報に開示されている方法が用いられる。
【0198】第1乗算手段34の出力(以下、各領域E
1〜E12ごとの第2奥行き情報という)は、加算手段
35に送られる。加算手段35には、第2乗算手段36
の出力(以下、各領域E1〜E12ごとの第4奥行き情
報という)も送られており、各視差算出領域E1〜E1
2ごとの第1奥行き情報と、対応する視差算出領域の第
4奥行き情報との和が算出される。
【0199】第2乗算手段36では、前回の加算手段3
5の出力(以下、各領域E1〜E12ごとの第3奥行き
情報という)に係数βが乗算される。係数βは、通常は
たとえば7/8に設定されている。ただし、現フィール
ドのシーンが、前フィールドのシーンから変化(シーン
チェンジ)したときには、係数βは0に設定される。
【0200】したがって、現フィールドのシーンが、前
フィールドのシーンから変化していない場合には、第1
乗算手段34によって、奥行き情報選択手段33から出
力された各視差算出領域E1〜E12ごとの第1奥行き
情報に1/8がそれぞれ乗算される。これにより、各視
差算出領域E1〜E12ごとの第2奥行き情報が得られ
る。
【0201】各視差算出領域E1〜E12ごとの第2奥
行き情報は、加算手段35に送られる。加算手段35に
は、さらに、加算手段35から前回出力された各視差算
出領域E1〜E12ごとの第3奥行き情報に第2乗算手
段36によって7/8が乗算されることによって得られ
た各視差算出領域E1〜E12ごとの第4奥行き情報も
入力している。
【0202】加算手段35では、各視差算出領域E1〜
E12の第2奥行き情報と、対応する視差算出領域の第
4奥行き情報との和がそれぞれ算出される。これによ
り、各視差算出領域E1〜E12ごとの第3奥行き情報
が得られる。この各視差算出領域E1〜E12ごとの第
3奥行き情報が、視差情報として、視差制御回路4(図
28参照)に送られる。
【0203】現フィールドのシーンが、前フィールドの
シーンから変化している場合には、第1乗算手段34に
よって、奥行き情報選択手段33から出力された各視差
算出領域E1〜E12ごとの奥行き情報に1がそれぞれ
乗算される。したがって、第1乗算手段34からは、奥
行き情報選択手段33から出力された各視差算出領域E
1〜E12ごとの奥行き情報がそのまま出力される。
【0204】第2乗算手段36の係数は0であるので、
第2乗算手段36の出力は0である。したがって、加算
手段35からは、奥行き情報選択手段33から出力され
た各視差算出領域E1〜E12ごとの奥行き情報がその
まま出力される。つまり、現フィールドのシーンが、前
フィールドのシーンから変化している場合には、奥行き
情報選択手段33から出力された各視差算出領域E1〜
E12ごとの奥行き情報が、視差情報として、視差制御
回路4(図28参照)に送られる。
【0205】第2の2D/3D映像変換装置における視
差制御回路4の構成および動作は、図2に示す第1の2
D/3D映像変換装置における視差制御回路と同じであ
るので、その構成および動作の説明を省略する。
【0206】上記2D/3D映像変換装置では、元の2
次元映像信号に対して時間的に遅延された映像信号を生
成するためのフィールドメモリが不要であるため、コス
トの低廉化が図れる。
【0207】〔1−3〕立体感調整回路の説明
【0208】図31は、立体感調整回路502の構成を
示している。
【0209】立体感調整回路502は、係数生成手段と
なる係数生成回路601、左映像信号に対して立体感調
整処理を行う映像調整手段となる左映像用立体感調整回
路602及び右映像信号に対して立体感調整処理を行う
映像調整手段となる右映像用立体感調整回路603につ
いてのみ説明する。
【0210】左映像用立体感調整回路602の構成と、
右映像用立体感調整回路603の構成とは同じであるの
で、左映像用立体感調整回路602についてのみ説明す
る。
【0211】係数生成回路601は、2D/3D映像変
換装置501から送られてくる画素ごとの視差情報PR
(映像の遠近に関する情報)に基づいて、第1係数K
L、第2係数KHおよび第3係数KCを生成する。第1
係数KLは、0以上1以下の範囲内(0≦KL≦1)で
生成され、映像の低周波成分の割合を調整するための係
数である。つまり、第1係数KLは、映像の輪郭をぼや
かすための係数、すなわち映像の輪郭の鮮明度を低下さ
せるための係数であり、第1係数KLの値が大きくなる
ほど、輪郭がぼやけた映像が得られるようになる。
【0212】係数生成回路601は、前方にある映像が
映っている画素に対しては、第1係数KLを小さくし、
後方にある映像が映っている画素に対しては、第1係数
KLを大きくする。上述したように、この実施の形態で
は、前方にある映像が映っている画素に対する視差情報
PRは小さく、後方にある映像が映っている画素に対す
る視差情報PRは大きい。このため、図32に示すよう
に、係数生成回路601は、視差情報PRが所定値以下
の範囲では、第1係数KLの値を0にさせ、視差情報P
Rが所定値より大きい範囲では、視差情報PRが大きく
なるほど、第1係数KLの値を大きくさせる。
【0213】第2係数KHは、0以上1以下の範囲内
(0≦KH≦1)で生成され、映像の高周波成分の割合
を調整するための係数である。つまり、第2係数KH
は、映像の輪郭をくっきりさせるための係数、すなわち
映像の輪郭の鮮明度を高めるための係数であり、第2係
数KHの値が大きくなるほど輪郭がくっくりした映像が
得られるようになる。
【0214】係数生成回路601は、前方にある映像が
映っている画素に対しては、第2係数KHを大きくし、
後方にある映像が映っている画素に対しては、第2係数
KHを小さくする。上述したように、この実施の形態で
は、前方にある映像が映っている画素に対する視差情報
PRは小さく、後方にある映像が映っている画素に対す
る視差情報PRは大きい。このため、図33に示すよう
に、係数生成回路601は、視差情報PRが所定値以下
の範囲では、視差情報PRが大きくなるほど第2係数K
Hの値を小さくさせ、視差情報PRが所定値より大きい
範囲では、第2係数KHの値を0にさせる。
【0215】第3係数KCは、映像の彩度を調整するた
めの係数であり、第3係数KCが大きくなるほど映像の
彩度が強調される。係数生成回路601は、前方にある
映像が映っている画素に対しては、第3係数KCを大き
くし、後方にある映像が映っている画素に対しては、第
3係数KCを小さくする。上述したように、この実施の
形態では、前方にある映像が映っている画素に対する視
差情報PRは小さく、後方にある映像が映っている画素
に対する視差情報PRは大きい。このため、図34に示
すように、係数生成回路601は、視差情報PRが大き
くなるほど第3係数KCの値を小さくさせる。
【0216】左映像用立体感調整回路602には、2D
/3D映像変換装置501から送られてくる左映像を構
成する輝度信号YL、色差信号(R−Y)Lおよび色差
信号(B−Y)Lが入力される。
【0217】左映像用立体感調整回路602は、映像の
輪郭の鮮明度を調整する回路610および映像の彩度を
調整する回路620とが設けられている。
【0218】映像の輪郭の鮮明度を調整する回路610
について説明する。映像の輪郭の鮮明度を調整する回路
610は、映像の低周波成分の割合を調整する回路61
1、映像の高周波成分の割合を調整する回路612およ
びそれらの出力を加算する加算回路613とからなる。
【0219】映像の低周波成分の割合を調整する回路6
11は、輝度信号YLの低周波成分を抽出するローパス
フィルタ(LPF)701、ローパスフィルタ701に
よって抽出された輝度信号YLの低周波成分に第1係数
KLを乗算する第1乗算器702、1−KLの演算を行
なう演算器703、輝度信号YLに演算器703の出力
である(1−KL)を乗算する第2乗算器704ならび
に第1乗算器702の出力と第2乗算器704の出力を
加算する第1加算器705を備えている。
【0220】映像の高周波成分の割合を調整する回路6
12は、輝度信号YLの高周波成分を抽出するハイパス
フィルタ(HPF)711およびハイパスフィルタ71
1によって抽出された輝度信号YLの高周波成分に第2
係数KHを乗算する第3乗算器712を備えている。
【0221】映像の低周波成分の割合を調整する回路6
11の出力(第1加算器705の出力)と、映像の高周
波成分の割合を調整する回路612の出力(第3乗算器
712の出力)とは、加算回路613によって加算され
る。この加算回路613の出力YL−OUTが、図示し
ない立体表示装置に送られる。
【0222】上述したように、前方にある映像が映って
いる画素に対しては、第1係数KLは小さくなり、第2
係数KHは大きくなる。したがって、前方にある映像が
映っている画素に対しては、輝度信号YLの低周波成分
の割合は低く、輝度信号YLの高周波成分の割合が高く
なる。このため、前方にある映像が映っている画素に対
する映像は、輪郭がくっきりした映像となる。
【0223】一方、後方にある映像が映っている画素に
対しては、第1係数KLは大きくなり、第2係数KHは
小さくなる。したがって、後方にある映像が映っている
画素に対しては、輝度信号YLの低周波成分の割合は高
く、輝度信号YLの高周波成分の割合が低くなる。この
ため、後方にある映像が映っている画素に対する映像
は、輪郭がぼやけた映像となる。このように、前方にあ
る映像が映っている画素に対する映像は輪郭がくっきり
した映像となり、後方にある映像が映っている画素に対
する映像は輪郭がぼやけた映像となるため、立体感が強
調される。
【0224】映像の彩度を調整する回路620について
説明する。映像の彩度を調整する回路620は、色差信
号(R−Y)Lに第3係数KCを乗算する第5乗算器7
21および色差信号(B−Y)Lに第3係数KCを乗算
する第6乗算器722を備えている。第5乗算器721
の出力(R−Y)L−OUTおよび第6乗算器722の
出力(B−Y)L−OUTが、図示しない立体表示装置
に送られる。
【0225】上述したように、前方にある映像が映って
いる画素に対しては、第3係数KCは大きくなる。した
がって、前方にある映像が映っている画素に対しては、
色差信号(R−Y)Lおよび(B−Y)Lの値が大きく
なり、彩度が高くなる。一方、後方にある映像が映って
いる画素に対しては、第3係数KCは小さくなる。した
がって、後方にある映像が映っている画素に対しては、
色差信号(R−Y)Lおよび(B−Y)Lの値が小さく
なり、彩度が低下する。このように、前方にある映像が
映っている画素に対する映像の彩度が高くなり、後方に
ある映像が映っている画素に対する映像の彩度が低くな
るので、立体感が強調される。
【0226】〔2〕この発明の第2の実施の形態につい
ての説明
【0227】以下、この発明を、2台のカメラを用いて
撮像した左映像信号と右映像信号からなる3次元映像信
号の立体感を調整するシステムに対して適用した場合の
実施の形態について説明する。
【0228】〔2−1〕立体感調整システムの全体的な
構成の説明。
【0229】図35は、立体感調整システムの構成を示
している。
【0230】この立体感調整システムは、3次元映像信
号から、1フィールド毎に、画素ごとの視差情報PRを
検出するための視差検出回路801および視差検出回路
801によって得られた画素ごとの視差情報PRに基づ
いて、3次元映像信号に対して立体感を調整する立体感
調整回路802とを備えている。
【0231】視差検出回路801は、選択回路901、
動きベクトル検出回路902、ベクトル補正回路903
および視差情報生成回路904を備えている。
【0232】選択回路901には、3次元映像を構成す
る左映像の輝度信号YL−INと、3次元映像を構成す
る右映像の輝度信号YR−INとが入力している。ま
た、選択回路には、フィールド識別信号FLDが制御信
号として入力している。
【0233】選択回路901は、フィールド識別信号F
LDに基づいて、左映像における輝度信号YL−INと
右映像における輝度信号YR−INとを1フィールド単
位で切り替えて出力する。この例では、フィールド識別
信号FLDは、入力映像信号のフィールドが奇数フィー
ルドである場合にはHレベルとなり、入力映像信号のフ
ィールドが偶数フィールドである場合にはLレベルとな
る。そして、選択回路901は、フィールド識別信号F
LDがHレベル(奇数フィールド)である場合には、左
映像における輝度信号YL−INを選択して出力し、フ
ィールド識別信号FLDがLレベル(偶数フィールド)
である場合には、右映像における輝度信号YR−INを
選択して出力する。
【0234】動きベクトル検出回路902は、選択回路
901から出力される映像信号から、1フィールド毎
に、図22に示すように1フィールド画面内に設定され
た12個の動きベクトル検出領域(以下、視差算出領域
という)E1〜E12それぞれに対するX方向動きベク
トルを算出する。
【0235】動きベクトル検出回路902によって得ら
れた各視差算出領域E1〜E12それぞれに対するX方
向動きベクトルは、ベクトル補正回路903に送られ
る。動きベクトル検出回路902によって得られた各視
差算出領域E1〜E12ごとの左映像と右映像との間の
映像の水平方向の動きを表している。左映像と右映像と
は視差を有しているので、同じ物体であっても、カメラ
からの距離に応じて両映像間で水平位置が異なってい
る。したがって、各視差算出領域E1〜E12ごとのX
方向動きベクトルは、各視差算出領域E1〜E12毎の
両映像間の視差に相当する。
【0236】しかしながら、同じ方向に物体が移動して
いる場合でも、左の映像から右映像に変化した場合に得
られるX方向ベクトルと、右映像から左映像に変化した
場合に得られるX方向ベクトルとでは、X方向の動きベ
クトルの符号が反対方向になる。そこで、同じ方向に物
体が移動している場合に、得られるX方向ベクトルの符
号を一致させるために、ベクトル補正回路903が設け
られている。
【0237】ベクトル補正回路903は、フィールド識
別信号FLDがHレベル(奇数フィールド)である場合
には、動きベクトル検出回路902から送られてきた視
差算出領域E1〜E12それぞれに対するX方向動きベ
クトルを視差情報生成回路904にそのまま送る。
【0238】フィールド識別信号FLDがLレベル(偶
数フィールド)である場合には、ベクトル補正回路90
3は、動きベクトル検出回路902から送られてきた視
差算出領域E1〜E12それぞれに対するX方向動きベ
クトルの符号を反転させて、視差情報生成回路904に
送る。
【0239】視差情報生成回路904では、ベクトル補
正回路903から送られてきた各視差算出領域E1〜E
12ごとのX方向動きベクトルに基づいて、各画素ごと
の視差情報PRを生成する。
【0240】つまり、ベクトル補正回路903から送ら
れてきた各視差算出領域E1〜E12ごとのX方向動き
ベクトルを、各視差算出領域E1〜E12に対する視差
情報とし、図21を用いて説明したと同様にして、各視
差算出領域E1〜E12に対する視差情報から各画素ご
との視差情報PRを生成する。
【0241】立体感調整回路802は、視差情報検出回
路801によって得られた画素ごとの視差情報PRに基
づいて、3次元映像信号に対して立体感を補正するため
の処理を行なう。この立体感補正回路802は、。図1
の立体感調整回路502と同じであるので、その構成お
よび動作の説明を省略する。
【0242】
【発明の効果】この発明によれば、3次元映像信号によ
って得られる立体映像の立体感を調整することができる
ようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】2D/3D映像変換システムの構成を示すブロ
ック図である。
【図2】2D/3D映像変換装置の構成を示すブロック
図である。
【図3】視差算出領域を示す模式図である。
【図4】輝度積算回路の構成を示すブロック図である。
【図5】高周波成分積算回路の構成を示すブロック図で
ある。
【図6】図5のハイパスフィルタ232の具体例を示す
回路図である。
【図7】図5のスライス処理回路234の入出力特性を
示すグラフである。
【図8】高周波成分積算回路の他の例を示すブロック図
である。
【図9】図8のピーク検出回路239の具体例を示す回
路図である。
【図10】ピーク検出回路239の各部の信号を示すタ
イムチャートである。
【図11】輝度コントラスト算出回路の構成を示すブロ
ック図である。
【図12】図11の輝度コントラスト検出回路の構成を
示す回路図である。
【図13】彩度積算回路の構成を示す回路図である。
【図14】CPUによる視差情報の生成方法を説明する
ための説明図である。
【図15】図14の正規化手段410の入出力関係を示
すグラフである。
【図16】実際に設定される視差算出領域を示す模式図
である。
【図17】奥行き補正前における各視差算出領域の奥行
き情報の一例を示す模式図である。
【図18】奥行き補正後における各視差算出領域の奥行
き情報を示す模式図である。
【図19】奥行き補正前における画面の高さ位置に対す
る奥行き情報との関係および奥行き補正後における画面
の高さ位置に対する奥行き情報との関係を示すグラフで
ある。
【図20】奥行き情報と視差情報との関係を示すグラフ
である。
【図21】主として、視差制御回路および任意画素遅延
FIFOの構成を示すブロック図である。
【図22】相対的水平位置および相対的垂直位置等を示
す模式図である。
【図23】注目画素に対する視差情報を生成する方法を
説明するための説明図である。
【図24】視差選択回路による選択規則を示す図であ
る。
【図25】視差情報が0の場合の各部の信号を示すタイ
ムチャートである。
【図26】視差情報が1.2の場合の各アドレス値を視
差制御回路に付記したブロック図である。
【図27】視差情報が1.2の場合の各部の信号を示す
タイムチャートである。
【図28】他の2D/3D映像変換装置の構成を示すブ
ロック図である。
【図29】CPUによる奥行き情報の生成処理手順を示
す機能ブロック図である。
【図30】CPUによる奥行き情報の生成方法を説明す
るための説明図である。
【図31】立体感調整回路の構成を示すブロック図であ
る。
【図32】画素ごとの視差情報PRと第1係数KLとの
関係を示すグラフである。
【図33】画素ごとの視差情報PRと第2係数KHとの
関係を示すグラフである。
【図34】画素ごとの視差情報PRと第3係数KCとの
関係を示すグラフである。
【図35】立体感調整システムの構成を示すブロック図
である。
【符号の説明】
501 2D/3D映像変換回路 502 立体感調整回路 601 係数生成回路 602 左映像用立体感調整回路 603 右映像用立体感調整回路 801 視差検出回路 802 立体感調整回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−107518(JP,A) 特開 平8−140116(JP,A) 特表 平4−504333(JP,A)

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2D/3D映像変換手段により2次元映
    像から変換された3次元映像を入力し、3次元映像の立
    体感を調整する立体感調整方法において、前記2D/3
    D映像変換手段から出力された前記3次元映像の遠近に
    関する情報に基づき、前記映像の遠近に関する情報のう
    ち近い映像に対して前記3次元映像の輪郭の鮮明度を高
    くし、また遠い映像に対して前記3次元映像の輪郭の鮮
    明度を低く調整する係数を生成する係数生成ステップ
    と、前記3次元映像の立体感を前記係数生成ステップで
    生成した係数に応じて調整し、調整した3次元映像を出
    力する映像調整ステップとを備え 前記2D/3D映像変換手段は、2次元映像信号のフィ
    ールド毎に、あらかじめ複数の視差算出領域を設定し、
    該視差算出領域毎に各視差算出領域内の2次元映像信号
    から画像の特徴を抽出する特徴抽出手段と、該特徴抽出
    手段で抽出した画像の特徴に基づいて各視差算出領域毎
    に視差情報を生成する視差情報生成手段と、前記フィー
    ルド内を前記視差算出領域より小さく設定した所定単位
    領域毎に、その所定単位領域に近接する前記視差算出領
    域の視差情報より単位視差情報を生成する単位視差情報
    生成手段と、該単位視差生成情報手段で生成した単位視
    差情報に基づいて3次元映像のための水平視差を有する
    左目映像信号と右目映像信号とを前記2次元映像信号か
    ら生成する映像信号生成手段と、を有し、また係数生成
    ステップは前記単位視差情報毎に立体感を調整する係数
    を生成し、さらに前記映像調整ステップは前記左目映像
    信号及び右目映像信号を前記単位視差情報毎に前記係数
    生成ステップで生成された係数に基づいて前記3次元映
    像の立体感を調整する ことを特徴とする立体感調整方
    法。
  2. 【請求項2】 2D/3D映像変換手段により2次元映
    像から変換された3次元映像を入力し、3次元映像の立
    体感を調整する立体感調整方法において、前記2D/3
    D映像変換手段から出力された前記3次元映像の遠近に
    関する情報に基づき、前記映像の遠近に関する情報のう
    ち近い映像に対して前記3次元映像の彩度を高くし、ま
    た遠い映像に対して前記3次元映像の彩度を低く調整す
    る係数を生成する係数生成ステップと、前記3次元映像
    の立体感を前記係数生成ステップで生成した係数に応じ
    て調整し、調整した3次元映像を出力する映像調整ステ
    ップとを備え 前記2D/3D映像変換手段は、2次元映像信号のフィ
    ールド毎に、あらかじめ複数の視差算出領域を設定し、
    該視差算出領域毎に各視差算出領域内の2次元映像信号
    から画像の特徴を抽出する特徴抽出手段と、該特徴抽出
    手段で抽出した画像の特徴に基づいて各視差算出領域毎
    に視差情報を生成する視差情報生成手段と、前記フィー
    ルド内を前記視差算出領域より小さく設定した所定単位
    領域毎に、その所定単位領域に近接する前記視差算出領
    域の視差情報より単位視差情報を生成する単位視差情報
    生成手段と、該単位視差生成情報手段で生成した単位視
    差情報に基づいて3次元映像のための水平視差を有する
    左目映像信号と右目映像信号とを前記2次元映像信号か
    ら生成する映像信号生成手段と、を有し、また係数生成
    ステップは前記単位視差情報毎に立体感を調整する係数
    を生成し、さらに前記映像調整ステップは前記左目映像
    信号及び右目映像信号を前記単位視差情報毎に前記係数
    生成ステップで生成された係数に基づいて前記3次元映
    像の立体感を調整する ことを特徴とする立体感調整方
    法。
  3. 【請求項3】 2D/3D映像変換手段により2次元映
    像から変換された3次元映像を入力し、3次元映像の立
    体感を調整する立体感調整方法において、前記2D/3
    D映像変換手段から出力された前記3次元映像の遠近に
    関する情報に基づき、前記映像の遠近に関する情報のう
    ち近い映像に対して前記3次元映像の輪郭の鮮明度及び
    彩度を高くし、また遠い映像に対して前記3次元映像の
    輪郭の鮮明度及び彩度を低く調整する係数を生成する係
    数生成ステップと、前記3次元映像の立体感を前記係数
    生成ステップで生成した係数に応じて調整し、調整した
    3次元映像を出力する映像調整ステップとを備え 前記2D/3D映像変換手段は、2次元映像信号のフィ
    ールド毎に、あらかじめ複数の視差算出領域を設定し、
    該視差算出領域毎に各視差算出領域内の2次元映像信号
    から画像の特徴を抽出する特徴抽出手段と、該特徴抽出
    手段で抽出した画像の特徴に基づいて各視差算出領域毎
    に視差情報を生成する視差情報生成手段と、前記フィー
    ルド内を前記視差算出領域より小さく設定した所定単位
    領域毎に、その所定単位領域に近接する前記視差算出領
    域の視差情報より単位視差情報を生成する単位視差情報
    生成手段と、該単位視差生成情報手段で生成した単位視
    情報に基づいて3次元映像のための水平視差を有する
    左目映像信号と右目映像信号とを前記2次元映像信号か
    ら生成する映像信号生成手段と、を有し、また係数生成
    ステップは前記単位視差情報毎に立体感を調整する係数
    を生成し、さらに前記映像調整ステップは前記左目映像
    信号及び右目映像信号を前記単位視差情報毎に前記係数
    生成ステップで生成された係数に基づいて前記3次元映
    像の立体感を調整する ことを特徴とする立体感調整方
    法。
  4. 【請求項4】 2D/3D映像変換手段により2次元映
    像から変換された3次元映像を入力し、3次元映像の立
    体感を調整する立体感調整装置において、前記2D/3
    D映像変換手段から出力された前記3次元映像の遠近に
    関する情報に基づき、前記映像の遠近に関する情報のう
    ち近い映像に対して前記3次元映像の輪郭の鮮明度を高
    くし、また遠い映像に対して前記3次元映像の輪郭の鮮
    明度を低く調整する係数を生成する係数生成手段と、前
    記3次元映像の立体感を前記係数生成手段で生成した係
    数に応じて調整し、調整した3次元映像を出力する映像
    調整手段とを備え、 前記2D/3D映像変換手段は、2次元映像信号のフィ
    ールド毎に、あらかじめ複数の視差算出領域を設定し、
    該視差算出領域毎に各視差算出領域内の2次元映像信号
    から画像の特徴を抽出する特徴抽出手段と、該特徴抽出
    手段で抽出した画像の特徴に基づいて各視差算出領域毎
    に視差情報を生成する視差情報生成手段と、前記フィー
    ルド内を前記視差算出領域より小さく設定した所定単位
    領域毎に、その所定単位領域に近接する前記視差算出領
    域の視差情報より単位視差情報を生成する単位視差情報
    生成手段と、該単位視差生成情報手段で生成した単位視
    差情報に基づいて3次元映像のための水平視差を有する
    左目映像信号と右目映像信号とを前記2次元映像信号か
    ら生成する映像信号生成手段と、を有し、また係数生成
    手段は前記単位視差情報毎に立体感を調整する係数を生
    成し、さらに前記映像調整手段は前記左目映像信号及び
    右目映像信号を前記単位視差情報毎に前記係数生成手段
    で生成された係数に基づいて前記3次元映像の立体感を
    調整する ことを特徴とする立体感調整装置。
  5. 【請求項5】 2D/3D映像変換手段により2次元映
    像から変換された3次元映像を入力し、3次元映像の立
    体感を調整する立体感調整装置において、前記2D/3
    D映像変換手段から出力された前記3次元映像の遠近に
    関する情報に基づき、前記映像の遠近に関する情報のう
    ち近い映像に対して前記3次元映像の彩度を高くし、ま
    た遠い映像に対して前記3次元映像の彩度を低く調整す
    る係数を生成する係数生成手段と、前記3次元映像の立
    体感を前記係数生成手段で生成した係数に応じて調整
    し、調整した3次元映像を出力する映像調整手段とを備
    前記2D/3D映像変換手段は、2次元映像信号のフィ
    ールド毎に、あらかじめ複数の視差算出領域を設定し、
    該視差算出領域毎に各視差算出領域内の2次元映像信号
    から画像の特徴を抽出する特徴抽出手段と、該特徴抽出
    手段で抽出した画像の特徴に基づいて各視差算出領域毎
    に視差情報を生成する視差情報生成手段と、前記フィー
    ルド内を前記視差算出領域より小さく設定した所定単位
    領域毎に、その所定単位領域に近接する前記視差算出領
    域の視差情報より単位視差情報を生成する単位視差情報
    生成手段と、該単位視差生成情報手段で生成した単位視
    差情報に基づいて3次元映像のための水平視差を有する
    左目映像信号と右目映像信号とを前記2次元映像信号か
    ら生成する映像信号生成手段と、を有し、また係数生成
    手段は前記単位視差情報毎に立体感を調整する係数を生
    成し、さらに前記映像調整手段は前記左目映像信号及び
    右目映像信号を前記単位視差情報毎に前記係数生成手段
    で生成された係数に基づいて前記3次元映像の立体感を
    調整する ことを特徴とする立体感調整装置。
  6. 【請求項6】 2D/3D映像変換手段により2次元映
    像から変換された3次元映像を入力し、3次元映像の立
    体感を調整する立体感調整装置において、前記2D/3
    D映像変換手段から出力された前記3次元映像の遠近に
    関する情報に基づき、前記映像の遠近に関する情報のう
    ち近い映像に対して前記3次元映像の輪郭の鮮明度及び
    彩度を高くし、また遠い映像に対して前記3次元映像の
    輪郭の鮮明度及び彩度を低く調整する係数を生成する係
    数生成手段と、前記3次元映像の立体感を前記係数生成
    手段で生成した係数に応じて調整し、調整した3次元映
    像を出力する映像調整手段とを備え 前記2D/3D映像変換手段は、2次元映像信号のフィ
    ールド毎に、あらかじめ複数の視差算出領域を設定し、
    該視差算出領域毎に各視差算出領域内の2次元 映像信号
    から画像の特徴を抽出する特徴抽出手段と、該特徴抽出
    手段で抽出した画像の特徴に基づいて各視差算出領域毎
    に視差情報を生成する視差情報生成手段と、前記フィー
    ルド内を前記視差算出領域より小さく設定した所定単位
    領域毎に、その所定単位領域に近接する前記視差算出領
    域の視差情報より単位視差情報を生成する単位視差情報
    生成手段と、該単位視差生成情報手段で生成した単位視
    差情報に基づいて3次元映像のための水平視差を有する
    左目映像信号と右目映像信号とを前記2次元映像信号か
    ら生成する映像信号生成手段と、を有し、また係数生成
    手段は前記単位視差情報毎に立体感を調整する係数を生
    成し、さらに前記映像調整手段は前記左目映像信号及び
    右目映像信号を前記単位視差情報毎に前記係数生成手段
    で生成された係数に基づいて前記3次元映像の立体感を
    調整する ことを特徴とする立体感調整装置。
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