JP5603370B2 - 視差画像表示装置、視差画像生成方法、及び視差画像プリント - Google Patents

視差画像表示装置、視差画像生成方法、及び視差画像プリント Download PDF

Info

Publication number
JP5603370B2
JP5603370B2 JP2012112697A JP2012112697A JP5603370B2 JP 5603370 B2 JP5603370 B2 JP 5603370B2 JP 2012112697 A JP2012112697 A JP 2012112697A JP 2012112697 A JP2012112697 A JP 2012112697A JP 5603370 B2 JP5603370 B2 JP 5603370B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
eye
image
parallax image
unit
parallax
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012112697A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012256039A (ja
Inventor
修司 小野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Corp
Original Assignee
Fujifilm Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujifilm Corp filed Critical Fujifilm Corp
Priority to JP2012112697A priority Critical patent/JP5603370B2/ja
Publication of JP2012256039A publication Critical patent/JP2012256039A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5603370B2 publication Critical patent/JP5603370B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Liquid Crystal (AREA)
  • Testing, Inspecting, Measuring Of Stereoscopic Televisions And Televisions (AREA)

Description

本発明は、右目用画像及び左目用画像を用いて立体視を行うための視差画像表示装置、視差画像生成方法、及び視差画像プリントに関するものである。
従来より、千鳥配列やストライプ格子配列などの所定の配列によって、表示画面を空間分割して、右目用画像及び左目用画像に基づく視差画像を表示することで、立体視を行う視差画像表示装置や視差画像生成方法が知られている。
特許文献1では、千鳥配列またはストライプ格子配列によって、表示画面を空間分割して、左右の視差画像を表示する装置が開示されている。また、特許文献2では、ストライプ格子配列によって、表示画面を空間分割して、左右の視差画像を表示する装置が開示されている。
特許文献3では、偏光制御板を用いて3次元画像を表示し観察する際、適切に設定した所定方向に長い開口を有する視差バリア又はレンチキュラレンズ等を用いることによってクロストークの少ない立体視の領域を上下方向に拡大できる装置が開示されている。
また、特許文献4では、パララックスバリア方式(視差バリア方式)を用いて、ディスプレイへの画像表示と空間光変調素子への開口パターンの表示を、それぞれ対応する画像ごと、あるいは対応する走査線ごとに同期して切り替えることにより、左右の視差画像のクロストークを低減し、しかもフリッカー及びモアレ縞も低減する装置が開示されている。
一般的な視差画像表示装置は、例えば、図9(A)〜(C)に示すように、左目用画像と右目用画像とを同一幅のストライプ格子状に空間分割し、視差画像表示部上において、右目用領域に右目用画像が、左目用領域に左目用画像がそれぞれ表示されるように視差画像を生成し、視差画像表示部において表示する。
視差画像表示部上には、右目用画像(右目用領域)と左目用画像(左目用領域)とにおいて、偏光状態がそれぞれ異なる偏光フィルタが設置されており、偏光メガネを通して、視差画像表示部に表示された視差画像を見ることで、右目用画像が右目によって認識され、左目用画像が左目によって認識されるため、脳が視差のある右目用画像と左目用画像とから立体視表示を認識することができる。
特開平07−307959号公報 特開2005−215326号公報 特開平10−221643号公報 特開平9−265056号公報
前述の右目用領域と左目用領域とからなるストライプ状格子は、解像度、つまり表現能力の観点から一般的に表示する画素と等ピッチで設計されることがほとんどであるが、ストライプ状格子のストライプ幅と、そこに表現される画素の細かさとは1対1である必要は全く無く、粗めのストライプ状格子の中に更に細かい画素が入っていれば、人間はそれをよりよく認識することができる。
さらに、所定領域における右目用画像と左目用画像と各領域の画像情報の重要度を判断することなく、ストライプ状格子に均等に割り当てるのは、画像の伝達情報量の観点から考えても好ましい方法とはいえない。
特許文献1に記載のように、所定の配列によって、表示画面を空間分割する場合、画像信号に類似の信号成分が含まれると、空間信号同士の干渉が発生し、観察画像には干渉信号(モアレ)が発生するため、画像品質を著しく損なってしまっていた。
また、特許文献2に記載のように、特に、ストライプ格子配列では、画像信号にストライプ格子に類似の信号成分が含まれる場合が多く、観察画像にはモアレが発生することが多々あった。
また、所定の配列によって、表示画面を空間分割し、それに応じた偏光制御板を用いる立体表示装置では、画面の上下方向に立体視に最適な観察高さが生じ、それよりも高い位置又は低い位置から画面を見るにつれて、次第にクロストークが多くなり、ついには、逆立体視の状態となり、立体視表示の性能が著しく劣化してしまっていた。
また、立体視するには観察者が最適な観察高さに目を保持する必要があり、観察者の負担が増大し、疲労の原因になるという欠点があった。
特許文献3の装置では、視差バリアの開口の幅が狭くなり、光量が低下して画像が暗くなる、あるいは、レンチキュラレンズを用いることで表示できる画像の情報量が低下する(レンチキュラレンズによって引きのばすため、レンズパワー方向の画素密度が減る)。また、レンチキュラレンズの分、コストが増大するという問題点がある。
また、特許文献4の装置では、ディスプレイと前記空間光変調素子とを対応させてインターレース走査する手段が必要であり、コストが大きく増大するという問題点がある。
上述のような、偏光制御板を用いて立体視を行う従来型の視差画像表示装置においては、想定された幾何光学的な位置関係が崩れることで、クロストーク信号が観察者に伝達する。
そして、幾何光学的な位置関係の崩れが同程度であっても、空間分割を細かく設定すると、クロストーク信号量は大きく発生する。
すなわち、幾何光学的な位置関係の崩れによるクロストーク信号を抑えるには、無用に空間分割を細かく設定しないことが肝要である。
一方で、空間分割を粗くしてしまうと、立体感を感じるために不可欠な視差画像の情報を十分に観察者に提供できない。
本発明の目的は、所定の配列によって表示画面を空間分割して立体視を行う視差画像表示装置において、右目用画像と左目用画像とがそれぞれ備える画像の情報量を損なうことなく、高品質な視差画像を生成・表示する視差画像表示装置、視差画像生成方法、及び視差画像プリントを提供することにある。
また、表示する画像の局所的な情報量に基づき分割サイズを可変として最適な細かさに設定することで、画像情報の伝達を損なうことなく、更に、クロストーク信号の生じにくい高品質な立体視表示を可能とする視差画像表示装置、視差画像生成方法、及び視差画像プリントを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明は、立体視可能な視差画像を生成するための右目用画像と左目用画像とを取得する画像取得部と、前記右目用画像の情報量分布と前記左目用画像の情報量分布とをそれぞれ算出する情報量分布算出部と、前記右目用画像の前記情報量分布と前記左目用画像の前記情報量分布とに基づいて、前記右目用画像と前記左目用画像とから前記視差画像を生成する視差画像生成部と、前記右目用画像を表示する右目用領域と前記左目用画像を表示する左目用領域とで構成される視差画像表示領域を有する視差画像表示部を備え、前記視差画像生成部は、視差画像表示領域分類手段と、領域分割手段とを有し、前記視差画像表示領域分類手段は、前記情報量分布に基づいて前記視差画像表示領域を複数の部分表示領域に分類し、前記領域分割手段は、前記部分表示領域を前記分類ごとに大きさの異なる、互いに同形の右目用単位領域及び左目用単位領域からなる単位領域セットに分割し、前記視差画像生成部は、前記右目用単位領域によって構成される前記右目用領域に前記右目用画像を表示し、前記左目用単位領域によって構成される前記左目用領域に前記左目用画像をそれぞれ表示することで前記視差画像を生成することを特徴とする視差画像表示装置を提供する。
また、前記情報量分布の情報量は、前記画像の細かさ(画素値の変化量)、画像の持つ高周波信号成分の量、画像の持つ最大周波数の値、輝度分布の分散値、前記右目用画像と前記左目用画像との画素値の差分量の少なくとも1つであることが好ましい。
また、前記領域分割手段は、前記部分表示領域を、前記情報量が大きければ大きい程小さい単位領域セットで分割し、前記情報量が小さければ小さい程前大きい単位領域セットで分割することが好ましい。
また、前記単位領域セットは、ストライプ格子形状であることが好ましい。
また、前記領域分割手段は、前記部分表示領域の形状に応じて前記部分表示領域の分割方向を決定することが好ましい。
さらに、前記視差画像表示部の前面に設置され、前記視差画像に基づいて、前記左目用領域の偏光状態と前記右目用領域の偏光状態とが異なるように操作可能な偏光フィルタを備えることが好ましい。
さらに、前記視差画像表示部の前面に設置され、前記視差画像表示部から所定間隔離れた観察者に対して、前記視差画像に基づいて、前記観察者の左目方向に前記左目用領域からの光のみを透過させ、前記観察者の右目方向に前記右目用領域からの光のみを透過させるように操作可能な視差バリアを備えることが好ましい。
また、本発明は、立体視可能な視差画像を生成するための右目用画像と左目用画像との情報量分布をそれぞれ算出し、前記情報量分布に基づいて、前記視差画像を表示する視差画像表示領域を複数の部分表示領域に分類し、それぞれの前記部分表示領域を、前記分類ごとに大きさの異なる、互いに同形の右目用単位領域及び左目用単位領域からなる単位領域セットに分割し、前記右目用単位領域及び前記左目用単位領域に前記右目用画像及び前記左目用画像をそれぞれ表示させることで視差画像を生成することを特徴とする視差画像生成方法を提供する。
また、前記情報量分布の情報量は、前記画像の細かさ(画素値の変化量)、画像の持つ高周波信号成分の量、画像の持つ最大周波数の値、輝度分布の分散値、前記右目用画像と前記左目用画像との画素値の差分量の少なくとも1つであることが好ましい。
また、前記部分表示領域は、前記情報量が大きければ大きい程小さい単位領域セットで分割され、前記情報量が小さければ小さい程前大きい単位領域セットで分割されることが好ましい。
前記単位領域セットは、ストライプ格子形状であることが好ましい。
前記部分表示領域の形状に応じて前記部分表示領域の分割方向を決定することが好ましい。
また、本発明は、上述の視差画像生成方法によって生成された視差画像が印刷されたことを特徴とする視差画像プリントを提供する。
さらに、前記右目用領域と前記左目用領域とに偏光状態のそれぞれ異なる偏光フィルムを貼り付けたことが好ましい。
さらに、前記視差画像プリントの前面に設置され、前記視差画像プリントから所定間隔離れた観察者に対して、前記視差画像に基づいて、前記観察者の左目方向に前記左目用領域からの光のみを透過させ、前記観察者の右目方向に前記右目用領域からの光のみを透過させる視差バリアフィルムを設けたことが好ましい。
本発明の第1の態様によれば、右目用画像と左目用画像との伝達情報量を最大とした高品質な視差画像を生成・表示する視差画像表示装置、視差画像生成方法、及び視差画像プリントを提供することができる。
また、本発明の第2の態様によれば、クロストークによる画質の劣化を感じることの少ない高品質な視差画像を提供することができ、また、本視差画像は、電気的な駆動が不要であるため、印刷や写真プリントのような視差画像表示手段にも適用することができる。
本発明第1の態様に係る視差画像表示装置の一実施例を示す外観図である。 図1の視差画像表示装置の一実施例の詳細構成を示すブロック図である。 (A)は、右目用画像及び左目用画像の一例であり、(B)は、(A)に示す点線位置を横軸とし、右目用画像及び左目用画像の情報量を縦軸とした場合のグラフである。 図3に示す右目用画像及び左目用画像からなる空間分割型視差画像表示の説明図である。 本発明の第1の態様に係る視差画像の生成方法の説明図である。 本発明の第1の態様に係る情報量分布の比較結果と視差画像表示の基準領域との対応関係の説明図である。 (A)及び(B)は、本発明の第1の態様に係る視差画像表示の基準領域の一例を示す詳細説明図である。 本発明の第1の態様に係る視差画像生成のフローを示すフローチャートである。 (A)〜(C)は、一般的な視差画像の説明図である。 (A)は、従来の視差バリアの説明図であり、(B)は、左目用画像と右目用画像との表示面積に差を設けるためにその厚み及び形状を変えた視差バリアの説明図であり、(C)は、本発明に係る2層式視差バリアの説明図である。 図1に示す視差画像表示装置において、視差バリア方式を用いた場合の第1の視差画像表示部の一実施例を示す外観図である。 図4に示す右目用画像及び左目用画像からなる空間分割型視差画像表示において、ストライプの方向を縦方向とした場合の説明図である。 基準領域を縦方向に分割する場合の情報量分布の比較結果と基準領域との対応関係の説明図である。 (A)及び(B)は、図7に示す基準領域を縦方向に分割した場合の一例を示す詳細説明図である。 本発明の第2の態様に係る視差画像表示装置の一実施例を示す外観図である。 図15の視差画像表示装置の一実施例の詳細構成を示すブロック図である。 (A)及び(B)は、視差画像表示のための右目用画像及び左目用画像の一例である。 図17の右目用画像及び左目用画像から生成される視差画像の一例である。 図18の視差画像を部分表示領域に分類した場合の説明図である。 図19の部分表示領域を分類に応じて大きさの異なる単位領域セット(幅の異なる水平ストライプ格子)に分割した場合の説明図である。 本発明の第2の態様に係る視差画像生成のフローを示すフローチャートである。 視差バリア方式における本発明の視差画像表示装置の一実施例を示す外観図である。 視差バリア方式において、図19の部分表示領域を分類に応じて大きさの異なる単位領域セット(幅の異なる鉛直ストライプ格子)に分割した場合の説明図である。
本発明に係る視差画像表示装置、視差画像生成方法、及び視差画像プリントを、添付の図面に示す好適実施例に基づいて以下に詳細に説明する。
第1の態様
<視差画像表示装置>
図1は、本発明の第1の態様の視差画像表示装置の構成を表す一実施形態の外観図である。図1に示すとおり、本発明の視差画像表示装置10は、第1の視差画像表示部12と、偏光メガネ14と、操作入力部16と、コンソール20と、画像サーバ32とを備える。
図1に示すように、空間分割型の視差画像を表示する第1の視差画像表示部12は、正方の基準領域18Uによって構成される視差画像表示領域18を有する。また、基準領域18Uは、右目用画像を表示する右目用単位領域18UR及び左目用画像を表示する左目用単位領域18ULの少なくとも一方を有する。
よって、第1の視差画像表示部12は、右目用単位領域18URによって構成される右目用領域(右目用画像表示領域)18Rと左目用単位領域18ULによって構成される左目用領域(左目用画像表示領域)18Lとからなる視差画像表示領域18、つまり、基準領域18Uによって構成される、視差画像表示領域18を有する。
また、第1の視差画像表示部12は、任意の領域の偏光状態を操作可能な偏光フィルタ48を備え、第1の視差画像表示部12の視差画像表示領域18において、右目用画像が表示されている部分(右目用領域18R)と左目用画像が表示されている部分(左目用領域18L)との偏光状態が異なるように、偏光フィルタ48を操作する。
前述の偏光フィルタ48の具体例としては、視差画像表示用の液晶ディスプレイとは別の、視差画像の偏光状態を独立して操作する液晶パネルなどが考えられる。
液晶パネルを利用した偏光フィルタは、視差画像を表示する液晶ディスプレイの前面に設置され、視差画像の情報を用いて、視差画像の左目用領域18Lと右目用領域18Rとの偏光状態をそれぞれ操作することができる。
観察者は、第1の視差画像表示部12に表示された視差画像を、偏光メガネ14を用いて見ることで、左目では、偏光レンズ14Lを通して左目用画像のみを認識し、右目では、偏光レンズ14Rを通して右目用画像のみを認識する。
これにより、観察者の脳は、左目によって認識した左目用画像と、右目によって認識した右目用画像とに基づいて立体視を行うことが可能となる。
操作入力部16は、コンソール20の後述する制御部26に各種指示を出す。例えば、画像サーバ32からの右目用画像及び左目用画像の取得の指示、第1の視差画像表示部12における立体視表示及び平面表示の切替、生成した視差画像の画像サーバ32への保存などの指示が挙げられる。
<コンソール>
また、図2は、本発明の視差画像表示装置の詳細構成を示すブロック図であり、特にコンソール20の詳細構成を示す。
図2に示すとおり、前述のコンソール20は、画像取得部22と、視差画像生成部24と、制御部26と、表示制御部28と、偏光フィルタ制御部30と、記憶部34と、情報量分布算出部36と、を備え、前述の視差画像生成部24は、情報量比較手段37と、基準領域割当手段38と、輝度値調整手段40と、画像反映手段46とを有する。
なお、コンソール20は、具体的には、CPU(中央処理装置)、RAM(主記憶装置)、ハードディスク等で構成されるコンピュータによって構成され、実際には、上述のCPU(中央処理装置)、RAM(主記憶装置)、ハードディスク等が連動して、コンソール20内の上述の各部及び各手段を構成する。
画像取得部22は、指示入力部16からの指示により、制御部26を通じて制御され、画像サーバ32に保存された立体視可能な右目用画像と左目用画像とを取得する。
情報量分布算出部36は、画像取得部22が取得した右目用画像と左目用画像とにおいて、それぞれの画像の情報量分布を算出し、算出された右目用画像の情報量分布と左目用画像の情報量分布を視差画像生成部24へ出力する。
ここで情報量とは、例えば、(1)画像の持つ高調波信号成分の量、(2)画像の最大周波数の値、(3)局所領域内での画像の輝度分布の分散値、(4)左右の原画像の画素値の差分量などが挙げられる。
視差画像生成部24は、前述のとおり、右目用領域18R及び左目用領域18Lに右目用画像及び左目用画像を反映させて、前述の視差画像を生成する。
まず、視差画像生成部24は、情報量比較手段37によって、視差画像表示領域18を構成する基準領域18Uごとに、対応する右目用画像の情報量と左目用画像の情報量とを比較する。
基準領域18Uは、例えば、4×4の16画素から構成されてもよく、6×6の36画素から構成されてもよい。また、基準領域の大きさは、表示画像の大きさ(ピクセル数)や、視差画像表示領域18を有する(視差画像表示領域18と1対1に対応する)第1の視差画像表示部12の大きさ(解像度)に応じて変更されてもよい。
視差画像表示領域18を構成する正方の基準領域18Uにおいて、情報量分布算出部36において算出された右目用画像の情報量分布と左目用画像の情報量分布とに基づいて、基準領域18Uにおける情報量の大小を比較する。
基準領域割当手段38は、情報量の大小に基づいて、基準領域18に右目用単位領域18URと左目用単位領域18ULとを割り当てる。
割り当ては、例えば、情報量の大きい右目用単位領域18UR及び左目用単位領域18ULのいずれか一方を割り当ててもよく、情報量が同じぐらいの場合は、右目用単位領域18UR及び左目用単位領域18ULの両方を半分ずつ割り当ててもよい。また、情報量の大小に応じて右目用単位領域18UR及び左目用単位領域18ULの領域面積を変えて割り当ててもよい。
例えば、基準領域18Uが4×4の16ピクセルである場合、情報量の大小に応じて、右目用単位領域18UR4×3の12ピクセル、左目用領域18UR4×1の4ピクセルとして割り当ててもよい。
上述のように、基準領域18Uにおいて、右目用単位領域18URと左目用単位領域18ULとの領域面積が異なる場合、領域面積に応じて輝度値を調整してもよい。
領域面積が小さくなればなるほど、輝度値を変えないと、その領域は暗く見えるため、輝度値を上げる必要がある。また、逆の理由で、領域面積が大きくなればなるほど、輝度値を下げる必要がある。
画像反映手段46は、基準領域18Uごとに、右目用単位領域18URに右目用画像が表示され、左目用単位領域18ULに左目用画像が表示されるように、右目用画像と左目用画像とを反映させることで視差画像を生成する。
制御部26は、指示入力部16からの指示を受け、視差画像表示装置10の各部の動作を制御する。上述のように、画像取得部22に左目用画像及び右目用画像を取得させ、視差画像生成部24に視差画像を生成させ、後述する表示制御部28を通じて、第1の視差画像表示部12に視差画像を表示させ、後述する偏光フィルタ制御部30に視差画像に合わせて図示しない第1の視差画像表示部12上に設置された偏光フィルタ48の偏光状態を制御する。また、後述する記憶部34に生成した視差画像を記憶させ、また、記憶部34を通じて、画像サーバに生成した視差画像を保存してもよい。
表示制御部28は、上述のとおり第1の視差画像表示部12において視差画像を表示する他、指示入力部16からの指示により、第1の視差画像表示部12上で、左目用画像及び右目用画像を平面表示する。
偏光フィルタ制御部30は、視差画像生成部24からの視差画像の情報に基づいて、左目用領域18Lと右目用領域18Rとにそれぞれ異なる偏光状態のフィルタが掛かるにように、偏光フィルタ48を制御する。
記憶部34は、視差画像生成部24によって生成された視差画像を左目用画像及び右目用画像と共に一時的に記憶し、指示入力部16からの指示により、これら画像の画像データを画像サーバ32に保存する。
コンソール20は、上述のとおり立体視可能な左目用画像と右目用画像とに基づいて視差画像を生成する。生成された視差画像は、左目用領域18Lと右目用領域18Rとからなる視差画像表示領域18を有する第1の視差画像表示部12において表示され、また、必要に応じて画像サーバ32に記憶される。
また、画像サーバ32は、立体視可能な左目用画像及び右目用画像を画像データとして記憶できるものであればよく、画像サーバに限らずその代わりとして、左目用画像及び右目用画像の画像データが記憶された各種記録媒体及び記録媒体読み取り手段を用いることができる。
以上が、本発明の第1の態様に係る視差画像表示装置10の構成の説明である。
次に本発明の第1の態様に係る視差画像表示装置10の動作について簡単に説明する。
指示入力部16からの指示を受け、画像取得部22は、図3(A)に示すような、立体視可能な右目用画像Rと左目用画像Lとを取得する。取得された右目用画像Rと左目用画像Lとは、情報量分布算出部36へ出力され、右目用画像Rの情報量分布と左目用画像Lの情報量分布とが算出される。情報量としては、例えば、上述の(1)画像の持つ高調波信号成分の量が用いられる。
情報量分布算出部36で算出された、右目用画像Rの情報量分布と左目用画像Lの情報量分布とは、視差画像生成部24の情報量比較手段37において、図4に示すように、対応する基準領域18Uごとにその情報量が比較され、比較結果が出力される。
比較結果としては、対応する基準領域18Uにおいて、右目用画像Rの情報量と左目用画像Lの情報量とどちらが大きいか、また、どの程度大きいか等が出力される。
基準領域割当手段38は、上述の比較結果に基づいて、上述の図5に示すように、基準領域18Uに右目用単位領域18URと左目用単位領域18ULと割り当てる。
右目用単位領域18UR及び左目用単位領域18ULの割り当ては、図6(a)のように、右目用単位領域18UR及び左目用単位領域18ULのどちらか一方を割り当ててもよく、また、情報量が同じぐらいである場合には、半分ずつ割り当ててもよい。
また、図6(b)のように情報量に応じて右目用単位領域18UR及び左目用単位領域18ULの領域面積を変えて割り当ててもよい。
また、図6(c)に示すように、輝度値調整手段40を用いて、割り当てられた領域面積に応じて、輝度値を調整してもよい。領域面積が小さければ、輝度値を大きく(明るく)し、領域面積が大きければ、輝度値を小さく(暗く)する。
画像反映手段46において、右目用単位領域18URに、右目用画像Rを反映させ、左目用単位領域18ULに、左目用画像Lを反映させて、視差画像を生成する。
上述のとおり、視差画像生成部24で生成された視差画像は、表示制御部28を通して、第1の視差画像表示部12に表示され、また、記憶部34に一時記憶され、指示入力部16からの指示により、画像サーバ32に記憶されてもよい。
また、偏光フィルタ制御部30は、右目用単位領域18UR及び左目用領域18ULが基準領域ごとに割り当てられ、輝度値を調整された視差画像表示領域18の情報を得て、偏光フィルタ48を制御する。
偏光フィルタ48は、視差画像表示領域18の右目用領域18Rと左目用領域18Lとにおいて、それぞれ偏光状態が異なるように制御され、右目用領域18Rに対応するフィルタ部分と左目用領域18Lに対応するフィルタ部分とからそれぞれ偏光状態の異なる光を透過させる。
こうして、観察者は、本発明の視差画像表示装置10により、偏光メガネ14を通して第1の視差画像表示部12に表示された視差画像を観察することで、立体視を行うことができる。
以上が、本発明の第1の態様に係る視差画像表示装置10の動作である。
<視差画像生成方法>
次に、本発明の第1の態様に係る視差画像生成方法について説明する。本発明の視差画像表示装置10は、視差画像生成部24において、本発明の視差画像生成方法を用いて視差画像を生成し、第1の視差画像表示部12に視差画像を表示する。
図3(A)に示すように、立体視可能なように、視点をずらして撮影された右目用画像Rと左目用画像Lとにおいて、右目用画像Rと左目用画像Lとの点線部分の画素値(情報量)を測定したグラフを、図3(B)に示す。
図3(A)及び(B)より、右目用画像Rと左目用画像Lとで表される円形の点線上のエッジ部分は、R1及びR2と、L1及びL2と、であることがわかる。
本発明の第1の態様に係る視差画像生成方法では、なるべく右目用画像と左目用画像との画像情報を損なわないように視差画像を生成するため、図3(A)の右目用画像Rと左目用画像Lとの点線部分で視差画像を考えた場合、それらのエッジ部分、つまり、図3(B)のR1、R2、及び、L1、L2の部分について、右目用画像Rと左目用画像Lとが、それぞれ強調されていればよい。
つまり、図4に示すように、右目用画像Rのエッジ部分R1、R2を表示する領域においては、右目用画像Rの情報が優先され、基準領域18Uにおいて、右目用画像Rが優先的に表示されることが好ましい。また、視差画像において、左目用画像Lのエッジ部分L1、L2を表示する領域においては、左目用画像Lの情報が優先され、基準領域18Uにおいて、左目用画像Lが優先的に表示されることが好ましい。
より具体的には、情報量分布算出手段36により、右目用画像Rと左目用画像Lと画像の情報量分布を算出し、図5に示すように、算出された情報量分布から、右目用画像Rと左目用画像Lとの同一領域(同一基準領域18U)における情報量を算出し、情報量比較手段37により比較することで、視差画像において、情報量が多い方の画像を優先的に表示させる。
ここで情報量とは、例えば、上述のとおり、(1)画像の持つ高調波信号成分の量、(2)画像の最大周波数の値、(3)局所領域内での画像の輝度分布の分散値、(4)左右の原画像の画素値の差分量などが挙げられる。
また、情報量の比較結果の使い方としては、例えば、図6(a)に示すように、同一基準領域18Uにおいて、右目用画像Rと左目用画像Lとを比較してより情報量が多い方を採用し、右目用画像R及び左目用画像Lのいずれか一方を基準領域18Uにおける視差画像として表示してもよく、また、略同一であれば、基準領域18Uにおいて、両画像を同一面積だけ並べて表示してもよい。
また、図6(a)のように単純に表示すると、所定の領域において、片方の画像情報が全く表示されず、都合が悪い場合も考えられる。
そこで、情報量の比較結果の使い方として、図6(b)のように、基準領域18Uにおいて、基準領域割当手段38により、情報量の大きい方の画像の割り当て面積を大きくし、情報量の小さい方の画像の割り当て面積を小さくしてもよい。例えば、右目用画像Rと左目用画像Lとで、右目用画像Rの情報量が大きければ、その分だけ左目用画像Lの割り当て面積を大きくするなどである。
図6(b)の場合、図6(a)のように視差画像に全く画像情報が反映されないという場合は無くなるが、片方の画像の割り当て面積が小さくなるため、偏光メガネを通して片方の画像を見た場合、画像が暗く表示される部分ができてしまう。
よって、たとえ割り当て面積が小さくなったとしても、そのために画像が暗くなるようなことの無いように視差画像を調整する必要がある。
そこで、情報量の比較結果の使い方として、図6(c)に示すとおり、情報量の比較結果からから、視差画像の基準領域18Uにおいて、輝度値調整手段40により、割り当て面積が小さくなった場合には、その分明るさ(輝度値)を上げ、割り当て面積が大きくなった場合には、明るさを下げればよい。
情報量の比較結果を使って、図6(c)に示すとおり基準領域18Uに対して右目用画像Rと左目用画像Lとを割り当てることで、右目用画像及び左目用画像の基準領域18Uごとの光量(基準領域18Uにおける右目用単位領域18URと左目用単位領域18ULの光量)を揃えることができ、なおかつ右目用画像R及び左目用画像L全体で見た場合にもそれらの光量を一定に揃えることができる。
よって、基準領域18Uにおいて割り当て面積と明るさとを関連づけて視差画像を生成することで、局所的にも、また全体的にも、右目用画像Rと左目用画像Lとのどちらか一方が必要以上に暗くなったりすることがなく、バランスのとれた立体視表示を行うことができる。
<基準領域の具体例>
情報量の比較結果の使い方として、図6(c)の方法を用いた場合、図5のAに示す基準領域18Uは、情報量比較手段37により右目用画像Rと左目用画像Lとの情報量の比較した場合、基準領域18Uに円形の図形のエッジ部分が入る右目用画像Rが優先される。
よって、図6(c)のR>Lの場合に該当し、例えば、図7(A)に示すように、基準領域18Uが4×4の16マスの場合、基準領域割当手段38により情報量の大きい右目用画像Rを表示するために、右目用単位領域18URが12マス割り当てられ、情報量の小さい左目用画像Lを表示するために、左目用単位領域18ULが4マス割り当てられる。
そして、右目用単位領域18URには、輝度値調整手段40により右目用画像Rである円形の図形のエッジ部分が若干輝度値を下げて表示され、左目用単位領域18ULには、左目用画像Lが輝度値を上げて表示される。
また、図6(c)の方法を用いた場合、図5のBに示す基準領域18Uは、右目用画像Rと左目用画像Lとの情報量の比較した場合、両画像とも何も表示されていないため、右目用画像Rと左目用画像Lとが均等に割り当てられる。
よって、図6(c)のR≒Lの場合に該当し、例えば、図7(B)に示すように、基準領域18Uが4×4の16マスの場合、右目用画像Rと左目用画像Lとにおいて情報量が略等しいため、右目用単位領域18URに8マス、左目用単位領域18ULに8マス、均等に割り当てられる。
そして、画像反映手段46により、右目用単位領域18URには右目用画像Rが、左目用単位領域18ULには左目用画像Lが、それぞれそのまま反映され、視差画像が生成される。生成された視差画像は、第1の視差画像表示部12に表示される。
<視差画像生成のフロー>
次に、視差画像生成部24における視差画像生成の方法について、図8のフローチャートに基づいて簡単に説明する。
視差画像表示装置10は、視差画像生成部24を通じて立体視表示のために撮影された右目用画像Rと左目用画像Lとを図示しない画像サーバ等から取得する(ステップS1)。
視差画像生成部24は、右目用画像R及び左目用画像Lのそれぞれにおいて、情報量分布の算出を行う(ステップS3)。
例えば、(1)画像の持つ高調波信号成分の量、(2)画像の最大周波数の値、(3)局所領域内での画像の輝度分布の分散値、(4)左右の原画像の画素値の差分量などの少なくとも1つを情報量として、情報量分布を算出する。
また、視差画像生成部24は、例えば、視差画像表示領域を正方の局所領域に分割し、それら局所領域内で(1)〜(4)のいずれかの情報量について比較を行う。
そして、図6(c)に示すように、比較結果に基づいて、右目用画像Rと左目用画像Lとの基準領域18Uの表示割合を決定する(ステップS5)。
例えば、図7(A)に示すように、4×4の16画素からなる局所領域の場合であって、右目用画像Rの情報量が多い場合には、例えば、局所領域の上から3/4において右目用画像Rを表示し、下から1/4において左目用画像Lを表示してもよい。この場合、下から1/4の左目用画像Lは輝度値を上げて表示され、上から3/4の右目用画像Rは輝度値を下げて表示される。
視差画像表示領域18上の全ての基準領域18Uに対して、情報量の比較がなされ、視差画像が生成される(ステップS7)。表示される空間分割型の視差画像は、右目用画像及び左目用画像のそれぞれの情報量を最大限保った視差画像といえる。
視差画像生成部24において、生成された視差画像は、視差画像表示領域18を有する(視差画像表示領域18と表示画面が1対1に対応する)第1の視差画像表示部12において表示される(ステップS9)。
なお、これら視差画像は第1の視差画像表示部12において、表示されるだけでなく、プリンタ等の出力装置によって出力されてもよい。本発明は空間分割型の立体視表示であり、電気的駆動を必要としないからである。
<視差画像プリント>
上述のとおり、視差画像生成方法で生成された視差画像は、前述の視差画像表示装置10の第1の視差画像表示部12で表示するだけでなく、図示しないプリンタ等によって紙面に印刷することで、視差画像プリントとすることもできる。
この場合、視差画像を視差画像プリントとして紙面に印刷した後、更に、視差画像の左目用領域18Lと右目用領域18Rとに対応する偏光フィルムを視差画像上に貼り付ける。
この場合、視差画像を視差画像プリントとして紙面に印刷した後、更に、視差画像の左目用領域18Lと右目用領域18Rとに対応する偏光フィルムを視差画像上に貼り付ける。
偏光フィルムとしては、例えば、特開2009−193014号公報に記載の楕円偏光板を用いることができる。
上述の楕円偏光板は、偏光パターンを任意に変更して製造することができるため、偏光パターンが左目用領域18L及び右目用領域18Rに対応する上述の楕円偏光板を製造し、偏光フィルムとして視差画像上に張り付ければよい。
観察者は、偏光メガネ14を用いて、上述の偏光フィルムが貼り付けられた視差画像プリントを見ることで、右目では、偏光レンズ14Rを通して右目用画像のみを認識し、左目では、偏光レンズ14Lを通して左目用画像のみを認識するため、前述と同様、これらに基づいて立体視を行うことが可能となる。
なお、上述のとおり、偏光を用いて視差画像を観察する場合には、視差画像のストライプ状格子の分割方向を図1、図4、図6及び図7に示す横(水平)方向のみならず、縦(鉛直)方向及び斜め方向等、いずれの方向としても、観察者の左目によって左目用画像が認識され、観察者右目によって右目用画像が認識されるため、観察者は立体視表示をすることができる。
<視差バリア(パララックスバリア)方式>
また、本発明の第1の態様に係る視差画像表示装置10において、第1の視差画像表示部12は、偏光フィルタ48の代わりに後述する2層式視差バリア49を備えても良い。なお、この場合、視差画像は、図9(B)に示す鉛直方向(観察者の目の並ぶに対して垂直な方向)にストライプ格子状に分割された視差画像に限られ、コンソール20は、偏光フィルタ制御部30の代わりに、視差画像生成部24によって生成された視差画像(視差画像表示領域18)に合わせて2層式視差バリア49を制御する視差バリア制御部31を備える。
また、偏光メガネ14は不要となり、裸眼で立体視を行うことができる。
視差バリアとしては、画素単位で任意の領域における光の透過の有無を電気的に切り替えることができるスイッチ液晶等が考えられ、2層式視差バリア49も、スイッチ液晶を2層重ねることで構成される。
また、視差バリア制御部31は、2層のスイッチ液晶をそれぞれ電気的に制御することで、2層式視差バリア49を制御する。
従来の視差バリア50は、第1の視差画像表示部12の前面に一定間隔距離を開けて配置されることで、図10(A)に示すように、右目によって右目用画像が観察され、左目によって左目用画像が観察されるため、観察者は右目用画像と左目用画像とによって立体視をすることが可能となる。
この場合、図10(A)に示すとおり、右目用画像の表示面積(情報量)と左目用画像の表示面積とは略同じとなる。
また、観察される右目用画像の表示面積と左目用画像の表示面積とに差を設ける場合、所定領域ごとに視差画像の空間分割の間隔を変更する場合、観察される右目用領域18Rの形状と左目用領域18Lの形状とを異ならせる場合などは、視差バリアの厚みや形状を図10(B)に示すとおり変更する必要がある。
本発明に係る2層式視差バリア49は、図10(C)に示すとおり、図10(A)に示す従来型の視差バリア50を2層組み合わせることで、図10(B)に示す厚みや形状が複雑な視差バリアと同様の効果を奏することができ、また、視差画像(視差画像表示領域18)に応じて任意の形状の視差バリアを形成することができる。
図10(C)に示すとおり、2層式視差バリア49は、第1層49Aと第2層49Bとからなる。例えば、右目用画像の一部R1〜R5(右目用単位領域18UR)からの光を、第1層49Aと第2層49Bとによって、制限することで、本発明の基準領域18Uにおける右目用単位領域18URと左目用単位領域18ULとの表示面積(観察者によって観察される面積)を任意に変更することができる。
図11に示すように、本発明の視差画像表示装置10は、第1の視差画像表示部12の前面に、上述の2層式視差バリア49を備え、視差画像生成部24によって鉛直方向にストライプ格子状に分割された視差画像が生成されると、第1の視差画像表示部12から所定間隔離れた観察者に対して、観察者の右目によって視差画像の右目用画像が観察され、観察者の左目によって視差画像の左目用画像が観察されるように、2層式視差バリア49が操作される。
よって、観察者は、右目によって右目用画像を認識し、左目によって左目用画像を認識することで、左目用画像と右目用画像とに基づいて、裸眼立体視を行うことが可能となる。
なお、視差バリア方式の立体視表示装置においては、上述のとおり視差画像は鉛直方向のストライプ格子に限られるため、上述の図4に示す水平方向のストライプ格子に分割された視差画像ではなく、図12のように鉛直方向のストライプ格子に分割された視差画像が生成される。なお、視差画像は、情報量の比較によって、基準領域は図6に対応して図13のように分類され、具体的には図7(A)及び(B)に対応して図14(A)及び(B)のように表示される。
なお、図14(A)の基準領域18Uにおける右目用単位領域18URと左目用単位領域18ULとの表示面積の差は、上述の2層式視差バリア49によってつくられる。
また、前述の視差画像プリントにおいても、偏光フィルムの代わりに、2層式視差バリアフィルムを用いることができる。前述の2層式視差バリアと同様、2層式視差バリアフィルムは、視差バリアフィルムを2層重ねることで構成される。この場合も、前述と同様、偏光メガネ14は不要となり、裸眼で立体視を行うことができる。
なお、視差バリアフィルムとしては、例えば、電気的駆動を必要とせず、光を通さない光不透過性のフィルムと光を通す光透過性フィルムとの組合せが考えられる。
視差画像プリントの前面に、視差画像に応じて構成された2層式視差バリアフィルムを設置する(貼り付ける)ことで(つまり、視差画像に応じて構成された2枚の視差バリアフィルムを所定間隔で設置することで)、視差画像プリントから所定間隔離れた観察者に対して、観察者の右目によって右目用画像が観察され、観察者の左目によって左目用画像が観察されるため、観察者は、これら右目用画像と左目用画像とに基づいて裸眼立体視を行うことができる。
第2の態様
図15は、本発明の第2の態様に係る視差画像表示装置の構成を表す一実施形態の外観図である。図15に示すとおり、本発明の視差画像表示装置110は、第2の視差画像表示部112と、偏光メガネ14と、操作入力部16と、コンソール120と、画像サーバ32とを備える。なお、上述の偏光メガネ14、操作入力部16、および画像サーバ32は、第1の態様と同様の構成であるため説明を省略する。
図15に示すように、空間分割型の視差画像を表示する第2の視差画像表示部112は、右目用画像を表示する右目用領域(右目用画像表示領域)118R及び左目用画像を表示する左目用領域(左目用画像表示領域)118Lとからなる。
右目用領域118Rは、右目用単位領域118URによって構成され、また、左目用領域118Lは、左目用単位領域118ULによって構成される。また、一対の右目用単位領域118UR及び左目用単位領域118ULは、単位領域セット118Uを構成する。
単位領域セット118Uとしては、例えば、図15に示すとおり、ストライプ格子の形状が考えられる。もちろん、千鳥格子や、正方格子などの種々の形状が用いられてもよい。
また、第2の視差画像表示部112は、第1の態様と同様に任意の領域の偏光状態を操作可能な偏光フィルタ48を備え、視差画像において、第1の態様と同様に、右目用画像が表示されている部分(右目用領域118R)と左目用画像が表示されている部分(左目用領域118L)との偏光状態が異なるように、偏光フィルタ48が操作される。
<コンソール>
また、図16は、本発明の第2の態様に係る視差画像表示装置の詳細構成を示すブロック図であり、特にコンソール120の詳細構成を示す。
図16に示すとおり、前述のコンソール120は、画像取得部22と、視差画像生成部124と、制御部26と、表示制御部28と、偏光フィルタ制御部30と、記憶部34と、情報量分布算出部136と、を備え、前述の視差画像生成部124は、視差画像表示領域分類手段142と、領域分割手段144と、画像反映手段46とを有する。なお、上述の画像取得部22、制御部26、表示制御部28、偏光フィルタ制御部30、記憶部34、および画像反映手段46は、第1の態様と同様の構成であるため説明を省略する。
なお、コンソール120は、第1の態様と同様に、具体的には、CPU(中央処理装置)、RAM(主記憶装置)、ハードディスク等で構成されるコンピュータによって構成され、実際には、上述のCPU(中央処理装置)、RAM(主記憶装置)、ハードディスク等が連動して、コンソール120内の上述の各部及び各手段を構成する。
情報量分布算出部136は、画像取得部22が取得した右目用画像と左目用画像とにおいて、それぞれの画像の情報量分布を算出し、算出された右目用画像の情報量分布と左目用画像の情報量分布を視差画像生成部124へ出力する。
ここで情報量とは、例えば、(1)画像の持つ高調波信号成分の量、(2)画像の最大周波数の値、(3)局所領域内での画像の輝度分布の分散値、(4)左右の原画像の画素値の差分量などが挙げられる。
例えば、図17(A)の右目用画像と図17(B)の左目用画像とにおいて、情報量分布算出部136により情報量分布を算出する。情報量としては、例えば、上述の(1)画像の持つ高調波信号成分の量を基準に情報量分布を算出する。
図17(A)及び(B)に示すように、右目用画像及び左目用画像は、例えば、(a)空、(b)雲、(c)山、(d)木などから構成される。
視差画像生成部124は、前述のとおり、右目用領域118R及び左目用領域118Lに右目用画像及び左目用画像を反映させて、前述の視差画像を生成する。
まず、視差画像生成部124は、前述の情報量分布算出部136で算出された右目用画像の情報量分布と左目用画像の情報量分布とに基づいて、視差画像表示領域分類手段142において、視差画像を複数の部分表示領域118Dに分類する。
図18に示すように、視差画像は右目用画像と左目用画像とが重なって表示されたもの(互いに空間分割されて表示されたもの)であるため、右目用画像と左目用画像とで画像が大きく異なる部分と、略同様の部分とがある。
特に、右目用画像と左目用画像とにおいて、(a)〜(d)のエッジ部分の情報は、精度の高い立体視を行うために重要である。
視差画像表示領域分類手段142は、上述のとおり、右目用画像の情報量分布と左目用画像の情報量分布とに基づいて、視差画像を複数の部分表示領域118Dに分類する。
視差画像表示領域分類手段142は、例えば、図19に示すように、(a)〜(d)のエッジ部分周辺を(N)、(b)雲及び(d)木の部分を(M)、(a)空及び(c)山を(W)の3つの部分表示領域118D(118DN、118DM、118DW)に分類する。
なお、エッジ部分周辺とは、例えば、エッジを構成する画素から、一定画素分(例えば、半径10画素分)だけ離れた領域をいう。
次に、領域分割手段144は、上述のとおり分類された(N)、(M)、(W)の部分表示領域118Dを、右目用単位領域118URと左目用単位領域118ULとからなる単位領域セット118Uに分割する。
単位領域セット118Uの大きさは、上述の情報量分布算出部142が算出した視差画像の部分表示領域118Dごとの情報量、及び情報量差(右目用画像の情報量と左目用画像の情報量との差)によって異なる。
例えば、図19の部分表示領域118DNのように、左目用画像及び右目用画像のエッジ部分の情報が載るような場合には、これら部分表示領域118DNをなるべく細かい単位領域セット118UNに分割する必要がある。
また、図19に示す部分表示領域118DWは、(a)空や、(c)山など、それ程大きな変化の無い画像部分であり、これら部分表示領域118DWは、大きな(粗い)単位領域セット118UWに分割してもよい。
また、部分表示領域118DMの(b)雲や、(d)木などのように、部分表示領域118DMの画像自体がある程度細かい場合には、これらの中間の大きさの単位領域セット118UMに分割してもよい。
領域分割手段144は、表示領域分類手段142によって図19のように分類した視差画像表示領域118を、部分表示領域118Dごとに大きさの異なる単位領域セット118Uに分割する。
ここでは、図20に示すように、単位領域セット118Uを上述のストライプ格子の形状とし、幅の大きいものを単位領域セット118UW、幅の小さいものを単位領域セット118UN、その中間の大きさのものを単位領域セット118UMとしている。
画像反映手段146は、単位領域セット118U(118UN、118UM、118UW)ごとに、右目用単位領域118URに右目用画像が表示され、左目用単位領域118ULに左目用画像が表示されるように、右目用画像と左目用画像とを反映させる。
以上のように、視差画像生成部124は、右目用画像及び左目用画像に基づいて、視差画像を生成する。
以上が、本発明の第2実施形態に係る視差画像表示装置110の構成の説明である。
次に、本発明の第2実施形態に係る視差画像表示装置110の動作について簡単に説明する。
指示入力部16からの指示を受け、画像取得部22は、図17(A)及び(B)に示すような、立体視可能な右目用画像と左目用画像とを取得する。取得された右目用画像と左目用画像とは、情報量分布算出部136へ出力され、右目用画像の情報量分布と左目用画像の情報量分布とが算出され、視差画像生成部124へ出力される。
視差画像生成部124の視差画像表示領域分類手段142は、情報量分布算出部136で算出された右目用画像の情報量分布と左目用画像の情報量分布とに基づいて、例えば、視差画像表示領域を、図19に示すように(N)、(M)、(W)の3つの部分表示領域118Dに分類する。
領域分割手段144は、上述のように分類された部分表示領域118Dを分類ごとに大きさの異なる単位領域セット118Uに分割する。
例えば、図19に示すように、情報量が多いと考えられる部分表示領域118DNは、なるべく小さな単位領域セット118UNに分割され、情報量が少ないと考えられる部分表示領域118DWは、なるべく大きな単位領域セット118UWに分割され、その中間の部分表示領域118DMは、それらの中間の大きさの単位領域セット118UMに分割される。
そして、画像反映手段146において、単位領域セット118U(118UN、118UM、118UW)の右目用単位領域118URに、右目用画像を反映させ、左目用単位領域118ULに、左目用画像を反映させて、視差画像を生成する。
これ以降の動作は第1の態様と同様である。
以上が、本発明の第2の態様に係る視差画像表示装置110の動作である。
<視差画像生成方法>
次に、本発明の第2の態様に係る視差画像生成方法について説明する。本発明の視差画像表示装置110は、視差画像生成部124において、本発明の視差画像生成方法を用いて視差画像を生成し、第2の視差画像表示部112に視差画像を表示する。
本発明の視差画像生成部124は、右目用画像と左目用画像とのそれぞれの情報量分布を算出する情報量分布算出部136を備える。
ここで情報量とは、例えば、(1)画像の持つ高調波信号成分の量、(2)画像の最大周波数の値、(3)局所領域内での画像の輝度分布の分散値、(4)左右の原画像の画素値の差分量などが挙げられる。
<視差画像表示領域の分類>
図17(A)及び(B)に示す右目用画像と左目用画像とにおいて、それぞれの画像の情報量分布を算出し、算出された情報量分布から、視差画像表示領域118を、複数の部分表示領域118Dに分類する。
右目用画像及び左目用画像は、視点をずらして撮影された画像であるため、右目用画像及び左目用画像の情報量分布は、例えば、前述の情報量のうち、(1)画像の持つ高調波信号成分の量、つまり画像の細かさを基準とする。
図17(A)及び(B)に示すように、右目用画像及び左目用画像は、例えば、(a)空、(b)雲、(c)山、(d)木などから構成される。
図18に示すように、視差画像は右目用画像と左目用画像とが重なって表示されたもの(互いに空間分割されて表示されたもの)であり、(a)〜(d)のエッジ部分の情報は、精度の高い立体視を行うために重要である。
算出された左目用画像及び右目用画像の情報量分布から、視差画像表示領域118は、視差画像表示領域分類手段142により、例えば、図19に示すように、(N)、(M)、(W)の3つの部分表示領域118D(118DN、118DM、118DW)に分類される。
<部分表示領域の分割>
本発明の視差画像生成部124は、領域分割手段144により、(N)、(M)、(W)の3つの異なる部分表示領域118Dを、分類ごとに大きさの異なる単位領域セット118Uによって分割する。
なお、図19に示す3つの異なる部分表示領域118Dの情報量の大きさは、(N)>(M)>(W)の順であるとすると、部分表示領域118Dの分割の大きさ(つまり、粗さ)は、(N)<(M)<(W)の順となる。
単位領域セット118Uを右目用単位領域118UR及び左目用単位領域118ULからなるストライプ格子とし、分類(N)、(M)、(W)において、そのストライプ幅が異なる(分類(N)は細かく、分類(M)は中間、分類(W)は粗く)とすると、部分表示領域118Dを領域分割手段で単位領域セット118Uに分割した視差表示領域118は、図20に示す表示となる。
情報量が大きい視差画像のエッジ部分118DN、元の画像の情報量が大きい雲や木の部分118DM、情報量の小さい、空や山の部分118DWに対して、それぞれストライプ幅の異なる単位領域セット118Uが割りつけられる。
単位領域セット118Uのストライプ幅は、例えば、情報量が小さい分類(つまり、ストライプ幅が大きい分類)Wのストライプ幅を16ピクセル、中間の分類Mのストライプ幅を8ピクセル、情報量が大きい分類(つまり、ストライプ幅が小さい分類)Nのストライプ幅を4ピクセルとしてもよい。また、もちろん、視差画像のピクセルサイズに応じてストライプ幅を変更してもよく、部分表示領域118Dの大きさや形状に応じて変更してもよい。
また、本発明の領域分割手段144は、分類された部分表示領域118Dの形状ごとに、その分割方向、つまりストライプの方向を変更してもよい。
例えば、部分表示領域118Dが横方向に長い場合には、領域分割手段144は、その部分表示領域118Dを縦方向のストライプ格子(単位領域セット118U)に分割してもよい。
分割の方向、つまりストライプ格子のストライプ方向と、画像の空間周波数との間で干渉(モアレ)が発生するのを防止するためである。
視差画像生成部124は、視差画像表示領域118において、右目用画像を右目用領域118Rに、左目用画像を左目用領域118Lに、それぞれ反映させることで視差画像を生成し、生成された視差画像は、視差画像表示領域118を有する(視差画像表領域118と1対1に対応する)第2の視差画像表示部112において表示される。
<視差画像生成のフロー>
次に、視差画像生成部124における視差画像生成の方法について、図21のフローチャートに基づいて簡単に説明する。
視差画像表示装置110は、視差画像生成部124を通じて立体視表示のために撮影された右目用画像と左目用画像とを図示しない画像サーバ等から取得する(ステップS101)。
視差画像生成部124は、右目用画像及び左目用画像のそれぞれにおいて、情報量分布の算出を行う(ステップS103)。
上述のとおり、例えば、(1)画像の持つ高調波信号成分の量、(2)画像の最大周波数の値、(3)局所領域内での画像の輝度分布の分散値、(4)左右の原画像の画素値の差分量などの少なくとも1つを情報量として、情報量分布を算出する。
また、視差画像生成部124は、右目用画像の情報量分布と左目用画像の情報量分布とから、視差画像表示領域118を複数の部分表示領域118Dに分類する。
視差画像表示領域118の分類は、視差画像生成部124の視差画像表示領域分類手段によって、例えば、右目用画像の情報量分布と左目用画像の情報量分布との差分量から、画像の変化や画像のエッジ情報等に基づいて行う(ステップS105)。
視差画像表示領域118は、例えば、図19に示すように(N)、(M)、(W)の3つの部分表示領域118Dに分類される。エッジ周辺部分(N)、元の画像の情報量が大きい雲や木の部分(M)、情報量の小さい、空や山の部分(W)の3つの部分である。
次に、視差画像生成部124は、領域分割手段によって、部分表示領域118Dをその分類に応じて大きさの異なる、単位領域セット118U(右目用単位領域118UR及び左目用単位領域118UL)に分割する(ステップS107)。
例えば、右目用単位領域118UR及び左目用単位領域118ULがストライプ格子であるとすると、上述の部分表示領域118Dの分類(N)、(M)、(W)において、そのストライプ幅を小、中、大と分ける。
視差画像表示領域118は、ストライプ格子である右目用単位領域118UR及び左目用単位領域118ULによって、図21に示すように表示される。
また、部分表示領域118D(118DN、118DM、118DW)の形状に応じて、ストライプ格子の方向を、縦、横、斜め等、モアレが起きにくい方向に変更してもよい。
視差画像生成部124において、視差画像表示領域118上の全ての右目用領域118R及び左目用領域118Lに対して、左目用画像及び右目用画像を反映させることで、視差画像が生成される(ステップS109)。表示される空間分割型の視差画像は、クロストークが生じにくく、かつ画像情報の伝達を損なうことのない視差画像である。
視差画像生成部124において、生成された視差画像は、視差画像表示領域118と表示画面が1対1に対応する第2の視差画像表示部112において表示される(ステップS111)。
なお、これら視差画像は第2の視差画像表示部112において、表示されるだけでなく、プリンタ等の出力装置によって出力されてもよい。本発明は空間分割型の立体視表示であり、電気的駆動を必要としないためである。
<視差画像プリント>
上述のとおり、視差画像生成方法で生成された視差画像は、第1の態様と同様に、前述の視差画像表示装置110の第2の視差画像表示部112で表示するだけでなく、図示しないプリンタ等によって紙面に印刷することで、視差画像プリントとすることもできる。
この場合、視差画像を視差画像プリントとして紙面に印刷した後、更に、視差画像の左目用領域118Lと右目用領域118Rとに対応する偏光フィルムを視差画像上に貼り付ける。
なお、上述のとおり、偏光を用いて視差画像を観察する場合には、視差画像のストライプ状格子の分割方向を図15及び図20に示す横(水平)方向のみならず、縦(鉛直)方向及び斜め方向等、いずれの方向としても、観察者の左目によって左目用画像が認識され、観察者右目によって右目用画像が認識されるため、観察者は立体視表示をすることができる。
<視差バリア(パララックスバリア)方式>
また、本発明の第2の態様に係る視差画像表示装置110において、第2の視差画像表示部112は、偏光フィルタ48の代わりに後述する視差バリア50を備えても良い。なお、この場合、視差画像は、図9(B)に示す鉛直方向(観察者の目の並ぶ方向に対して垂直な方向)にストライプ格子状に分割された視差画像に限られ、コンソール120は、偏光フィルタ制御部30の代わりに、視差画像生成部124によって生成された視差画像(視差画像表示領域118)に合わせて視差バリアを制御する視差バリア制御部31を備える。
また、偏光メガネ14は不要となり、裸眼で立体視を行うことができる。
視差バリア50としては、画素単位で任意の領域における光の透過の有無を電気的に切り替えることができるスイッチ液晶等によって構成される。
また、視差バリア制御部31は、スイッチ液晶をそれぞれ電気的に制御することで、視差バリア50を制御する。
視差バリア50は、第2の視差画像表示部112の前面に一定間隔距離を空けて配置されることで、図10(A)に示すように、右目によって右目用画像が観察され、左目によって左目用画像が観察されるため、観察者は右目用画像と左目用画像とによって立体視をすることが可能となる。
この場合、図10(A)に示すとおり、右目用画像の表示面積(情報量)と左目用画像の表示面積とは略同じとなる。
図22に示すように、本発明の視差画像表示装置110は、第2の視差画像表示部112の前面に、上述の視差バリア50を備え、視差画像生成部124によって鉛直方向にストライプ格子状に分割された視差画像が生成されると、第2の視差画像表示部112から所定間隔離れた観察者に対して、観察者の右目によって視差画像の右目用画像が観察され、観察者の左目によって視差画像の左目用画像が観察されるように、視差バリア50が操作される。
なお、視差バリア方式の立体視表示装置110においては、上述のとおり視差画像は鉛直方向のストライプ格子に限られるため、情報量の比較によって、図19のとおり分類された部分表示領域118Dは、図20に示す水平方向のストライプ格子ではなく、図23に示す鉛直方向のストライプ格子に分割され、視差画像が生成される。
以上より、視差バリア50を通して上述のように生成された視差画像を観察することで、観察者は、右目によって右目用画像を認識し、左目によって左目用画像を認識することで、左目用画像と右目用画像とに基づいて、裸眼立体視を行うことが可能となる。
また、前述の視差画像プリントにおいても、偏光フィルムの代わりに、視差バリアフィルムを用いることができる。この場合も、前述と同様、偏光メガネ14は不要となり、裸眼で立体視を行うことができる。
なお、視差バリアフィルムとしては、例えば、電気的駆動を必要とせず、光を通さない光不透過性のフィルムと光を通す光透過性フィルムとの組合せが考えられる。
視差画像プリントの前面に、視差画像に応じて構成された視差バリアフィルムを、一定間隔距離を空けて設置する(貼り付ける)ことで、視差画像プリントから所定間隔離れた観察者に対して、観察者の右目によって右目用画像が観察され、観察者の左目によって左目用画像が観察されるため、観察者は、これら右目用画像と左目用画像とに基づいて裸眼立体視を行うことができる。
以上、本発明の視差画像表示装置、視差画像生成方法、及び視差画像プリントについて詳細に説明したが、本発明は、上記実施の態様に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良や変更を行ってもよい。
10、110 視差画像表示装置
12 第1の視差画像表示部(視差画像表示手段)
112 第2の視差画像表示部(視差画像表示手段)
14 偏光メガネ
16 操作入力部
18、118 視差画像表示領域
18R、118R 右目用領域(右目用画像表示領域)
18L、118L 左目用領域(左目用画像表示領域)
118D 部分表示領域
18U 基準領域
118U 単位領域セット
18UR、118UR 右目用単位領域
18UL、118UL 左目用単位領域
20、120 コンソール
22 画像取得部
24、124 視差画像生成部
26 制御部
28 表示制御部
30 偏光フィルタ制御部
31、131 視差バリア制御部
34 記憶部
36、136 情報量分布算出部
37 情報量比較手段
38 基準領域割当手段
40 輝度値調整手段
142 視差画像表示領域分類手段
144 領域分割手段
46、146 画像反映手段
48 偏光フィルタ
49 2層式視差バリア
50 視差バリア

Claims (15)

  1. 立体視可能な視差画像を生成するための右目用画像と左目用画像とを取得する画像取得部と、
    前記右目用画像の情報量分布と前記左目用画像の情報量分布とをそれぞれ算出する情報量分布算出部と、
    前記右目用画像の前記情報量分布と前記左目用画像の前記情報量分布とに基づいて、前記右目用画像と前記左目用画像とから前記視差画像を生成する視差画像生成部と
    前記右目用画像を表示する右目用領域と前記左目用画像を表示する左目用領域とで構成される視差画像表示領域を有する視差画像表示部を備え
    前記視差画像生成部は、視差画像表示領域分類手段と、領域分割手段とを有し、
    前記視差画像表示領域分類手段は、前記情報量分布に基づいて前記視差画像表示領域を複数の部分表示領域に分類し、
    前記領域分割手段は、前記部分表示領域を前記分類ごとに大きさの異なる、互いに同形の右目用単位領域及び左目用単位領域からなる単位領域セットに分割し、
    前記視差画像生成部は、前記右目用単位領域によって構成される前記右目用領域に前記右目用画像を表示し、前記左目用単位領域によって構成される前記左目用領域に前記左目用画像をそれぞれ表示することで前記視差画像を生成することを特徴とする視差画像表示装置。
  2. 前記情報量分布の情報量は、前記画像の細かさ(画素値の変化量)、画像の持つ高周波信号成分の量、画像の持つ最大周波数の値、輝度分布の分散値、前記右目用画像と前記左目用画像との画素値の差分量の少なくとも1つであることを特徴とする請求項に記載の視差画像表示装置。
  3. 前記領域分割手段は、前記部分表示領域を、前記情報量が大きければ大きい程小さい単位領域セットで分割し、前記情報量が小さければ小さい程前大きい単位領域セットで分割することを特徴とする請求項又はに記載の視差画像表示装置。
  4. 前記単位領域セットは、ストライプ格子形状であることを特徴とする請求項のいずれかに記載の視差画像表示装置。
  5. 前記領域分割手段は、前記部分表示領域の形状に応じて前記部分表示領域の分割方向を決定することを特徴とする請求項のいずれかに記載の視差画像表示装置。
  6. さらに、前記視差画像表示部の前面に設置され、前記視差画像に基づいて、前記左目用領域の偏光状態と前記右目用領域の偏光状態とが異なるように操作可能な偏光フィルタを備えることを特徴とする請求項のいずれかに記載の視差画像表示装置。
  7. さらに、前記視差画像表示部の前面に設置され、前記視差画像表示部から所定間隔離れた観察者に対して、前記視差画像に基づいて、前記観察者の左目方向に前記左目用領域からの光のみを透過させ、前記観察者の右目方向に前記右目用領域からの光のみを透過させるように操作可能な視差バリアを備えることを特徴とする請求項のいずれかに記載の視差画像表示装置。
  8. 立体視可能な視差画像を生成するための右目用画像と左目用画像との情報量分布をそれぞれ算出し、
    前記情報量分布に基づいて、前記視差画像を表示する視差画像表示領域を複数の部分表示領域に分類し、
    それぞれの前記部分表示領域を、前記分類ごとに大きさの異なる、互いに同形の右目用単位領域及び左目用単位領域からなる単位領域セットに分割し、
    前記右目用単位領域及び前記左目用単位領域に前記右目用画像及び前記左目用画像をそれぞれ表示させることで視差画像を生成することを特徴とする視差画像生成方法。
  9. 前記情報量分布の情報量は、前記画像の細かさ(画素値の変化量)、画像の持つ高周波信号成分の量、画像の持つ最大周波数の値、輝度分布の分散値、前記右目用画像と前記左目用画像との画素値の差分量の少なくとも1つであることを特徴とする請求項に記載の視差画像生成方法。
  10. 前記部分表示領域は、前記情報量が大きければ大きい程小さい単位領域セットで分割され、前記情報量が小さければ小さい程前大きい単位領域セットで分割されることを特徴とする請求項又はに記載の視差画像生成方法。
  11. 前記単位領域セットは、ストライプ格子形状であることを特徴とする請求項810のいずれかに記載の視差画像生成方法。
  12. 前記部分表示領域の形状に応じて前記部分表示領域の分割方向を決定することを特徴とする請求項11のいずれかに記載の視差画像生成方法。
  13. 請求項12のいずれかに記載の視差画像生成方法によって生成された視差画像が印刷されたことを特徴とする視差画像プリント。
  14. さらに、前記右目用領域と前記左目用領域とに偏光状態のそれぞれ異なる偏光フィルムを貼り付けたことを特徴とする請求項13に記載の視差画像プリント。
  15. さらに、前記視差画像プリントの前面に設置され、前記視差画像プリントから所定間隔離れた観察者に対して、前記視差画像に基づいて、前記観察者の左目方向に前記左目用領域からの光のみを透過させ、前記観察者の右目方向に前記右目用領域からの光のみを透過させる視差バリアフィルムを設けたことを特徴とする請求項13に記載の視差画像プリント。
JP2012112697A 2011-05-16 2012-05-16 視差画像表示装置、視差画像生成方法、及び視差画像プリント Active JP5603370B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012112697A JP5603370B2 (ja) 2011-05-16 2012-05-16 視差画像表示装置、視差画像生成方法、及び視差画像プリント

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011109452 2011-05-16
JP2011109452 2011-05-16
JP2012112697A JP5603370B2 (ja) 2011-05-16 2012-05-16 視差画像表示装置、視差画像生成方法、及び視差画像プリント

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012256039A JP2012256039A (ja) 2012-12-27
JP5603370B2 true JP5603370B2 (ja) 2014-10-08

Family

ID=47527612

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012112697A Active JP5603370B2 (ja) 2011-05-16 2012-05-16 視差画像表示装置、視差画像生成方法、及び視差画像プリント

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5603370B2 (ja)

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3182009B2 (ja) * 1992-12-24 2001-07-03 日本電信電話株式会社 両眼立体視装置
JP3459721B2 (ja) * 1995-05-22 2003-10-27 キヤノン株式会社 立体画像表示方法及びそれを用いた立体画像表示装置
JP3235776B2 (ja) * 1996-08-07 2001-12-04 三洋電機株式会社 立体感調整方法および立体感調整装置
JP4470232B2 (ja) * 1999-03-31 2010-06-02 コニカミノルタホールディングス株式会社 情報表示装置
US7342721B2 (en) * 1999-12-08 2008-03-11 Iz3D Llc Composite dual LCD panel display suitable for three dimensional imaging
US6717728B2 (en) * 1999-12-08 2004-04-06 Neurok Llc System and method for visualization of stereo and multi aspect images
JP4621439B2 (ja) * 2004-05-28 2011-01-26 株式会社 日立ディスプレイズ 表示装置
JP5269027B2 (ja) * 2010-09-30 2013-08-21 株式会社東芝 三次元画像表示装置および画像処理装置
JP2012226151A (ja) * 2011-04-20 2012-11-15 Sony Corp 表示装置およびバリア装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2012256039A (ja) 2012-12-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5364666B2 (ja) 立体画像表示装置、方法およびプログラム
JP4330597B2 (ja) 2次元及び3次元映像選択可能ディスプレイ装置
US7440004B2 (en) 3-D imaging arrangements
US10171799B2 (en) Parallax image display device, parallax image generation method, parallax image print
JP4331224B2 (ja) 三次元画像表示装置及び三次元画像の表示方法
JP3979604B2 (ja) ディスプレイ
JP5643160B2 (ja) 表示装置
US20100046069A1 (en) Method and arrangement for three-dimensional representation
KR20120109303A (ko) 표시 장치
JP2016140056A (ja) 立体表示装置及び視差画像補正方法
Kakeya et al. Time-division quadruplexing parallax barrier with subpixel-based slit control
CN105393162A (zh) 具有条纹背光和两个双凸透镜状透镜阵列的自动立体显示设备
WO2013132601A1 (ja) 立体画像表示装置及びプログラム
JP2013065951A (ja) 表示装置、表示方法、及びプログラム
US20080158671A1 (en) Three-Dimensional Image Display Apparatus Using Flat Panel Display
US10499032B2 (en) Naked-eye stereoscopic display and method of displaying a stereoscopic image
Kakeya 21‐3: A Full‐HD Super‐Multiview Display with Time‐Division Multiplexing Parallax Barrier
JP2008015121A (ja) 多視点立体ディスプレイ装置
JP5603370B2 (ja) 視差画像表示装置、視差画像生成方法、及び視差画像プリント
JP5753439B2 (ja) 視差画像表示装置、視差画像生成方法、及び視差画像プリント
KR20050076946A (ko) 입체영상 표시장치 및 방법
JP5749974B2 (ja) 視差画像表示装置、視差画像生成方法、及び視差画像プリント
CN111552094A (zh) 一种多模立体显示装置
JP2011033819A (ja) 3次元画像表示装置
KR20140093323A (ko) 3차원 영상 표시장치

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20131129

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140528

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140603

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140717

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140805

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140821

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5603370

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250