JP3233818U - 空調システム - Google Patents

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Abstract

【課題】特殊な暖房機、冷房機を使うことなく、メンテナンス費用を抑えることができ、また、特殊工事を必要とせず、躯体構造に制限がかかることがなく、設置コスト及び運転コストを抑えることができる空調システムを提供する。
【解決手段】上層階の天井裏スペース内の片壁内面に壁付け設置した、1台の壁掛け式の(居室用の)壁掛け空調機1と、当該上層階の各部屋に対応して各部屋内又は各部屋近傍の天井に天井付け設置した、複数個のパイプファン23、24と、壁掛け空調機の取付け箇所近傍の天井に天井付け設置した、1個の天井内吸気用の吸気ガラリ3と、を具備してなり、全てのパイプファンが、吸気ガラリとの平面配置間隔を所定間隔以上確保すると共に、全てのパイプファンが壁掛け空調機の吹出し範囲内にレイアウト(平面配置)される。
【選択図】図2

Description

2階以上の階建て家屋に設置される空調システムであって、特に複数の居室に共有される天井裏スペースを利用したシステムに関する。
従来、天井裏の空間を空調室とし、この空調室から各部屋への送気口を備えた家屋全体の空調システムが開示される。
例えば特許文献1(特開平05-010554)は、小屋裏空間1、床下空間3を壁内空間7で連通化し、またこれらの空間と居住空間2とを通気口20で結び、一方床下空間3には床下空間暖房部8を設け、また熱交換型換気扇23を配設すると共に床下空間3と熱交換型換気扇23、居住空間2に設けた排気口22と熱交換型換気扇23をパイプによってそれぞれ連結し、かつ、排気口22と熱交換型換気扇23の途中に冷却機25を配する構成からなる。この構成により、冬季は床下空間暖房部8による暖房、夏季は冷却機25による冷房を行い、熱交換型換気扇23による換気と冷暖房を行うことを可能とした、とされる。
また、例えば特許文献2(特登-02663153 )は、壁内空間を具備した家屋であって、外壁断熱層6と内壁23間に設けたものであり、小屋裏空間1と床下空間3とを連通化し、壁掛け空調機9によって冷却、送風された空気が自然対流によって流れる空間である。8はパイプで小屋裏空間1と床下空間3とを壁掛け空調機9を介して結ぶもの、とされる。
特開平5−010554号公報 特許第2663153号公報
しかし、上記特許文献1、2の構成には以下のような問題があるため、実用性に欠けるものであった。
すなわち上記特許文献1の構成は、特殊な暖房機、冷房機を使う必要があり、メンテナンス費用が高い。また、特殊工事が必要なため、すぐに修理の手配ができず、しばらく無暖房・無冷房の期間が生じるという問題がある。
また上記特許文献2の構成は、床下、壁内、屋根裏を一体空間といて計画するシステムのため、厳しい躯体構造の制限がかかり、設置コストが増加するという問題がある。
そこで本考案は、特殊な暖房機、冷房機を使うことなく、メンテナンス費用を抑えることができ、また、特殊工事を必要とせず、躯体構造に制限がかかることがなく、設置コスト及び運転コストを抑えることができる空調システムを提供することを課題とする。
本考案の空調システムは下記[1]〜[9]を特徴とする。なお、以下の構成名称に続けて記載する括弧付きの数字列又は数字とアルファベットからなる文字列は、実施例として示す各図にて相当する構成例を理解するために便宜的に付した符号であり、これによって構成ないし概念を限定するものではない。
[1]上層階に複数の居室を有し、これら複数の居室が共有の天井裏スペースを有してなる家屋に設けられる空調システムであって、
上層階の天井裏スペース内の片壁内面に壁付け設置した、1台の壁掛け式の居室用の壁掛け空調機(1)と、
当該上層階の各部屋に対応して各部屋内又は各部屋近傍の天井に天井付け設置した、複数個のパイプファン(2)と、
壁掛け空調機の取付け箇所近傍の天井に天井付け設置した、1個の天井内吸気用の吸気ガラリ(3)と、を具備してなり、
全てのパイプファン(2)が、吸気ガラリ(3)との平面配置間隔を少なくとも2mの所定間隔以上確保すると共に、
全てのパイプファン(2)が壁掛け空調機の吹出し範囲内にレイアウト(平面配置)され、
天井裏スペース内の空調空気が各パイプファンから流下することで各居室を空調することを特徴とする。
上記構成であれば、各部屋に壁掛け空調機を設置するよりも安価にシステム構成することができる。また、家屋の躯体に構造上の変更を加えることなく設置することができる。
各パイプファン(2)の吸気口はグリル枠が天井の取り付け部の開口に枠内連通した状態で設置され、ファン運転可能に制御される。ただし、天井内のファンの吸気部はパイプ連結されずに天井裏スペース内に解放される。またパイプファンは、空調の必要な居室数、または空調の必要な居室内容積に対応して一つずつ設けられる。
なお、パイプファンの代わりにシャッター付きの天井用ディフューザーや天井用ルーバーを用いてもよい。各パイプファンの運転スイッチを制御するか、または各天井用ディフューザーや天井用ルーバーのシャッターの開閉スイッチを制御することで、必要な居室空間を空調することができる。居室ごとに空調機を設置するよりも安価で効率的な空調能力を確保することができる。
[2]前記壁掛け空調機は、無線リモコンによって制御信号を受光する受光部(12)を備え、
前記吸気ガラリ(3)は隙間を有して列設された複数の(片流れ方向の)羽板(31)を備え、
また、当該上層階の吸気ガラリ(3)の下部近傍(の居室又は廊下内)であって、壁掛け空調機の信号前記受光部が受光可能な領域に配置した発光コントローラー(14)を更に備え、
発光コントローラーによって吸気ガラリの隙間を通じて壁掛け空調機を通信制御可能であることを特徴とする。
[3] 前記いずれかの壁掛け空調機は、天井裏スペースが、(任意の)立面断面視にて、壁部高さが片側に向かって小さくなる片流れ形状又は段付き形状で構成され、当該形状の最も大きい壁部高さの壁内面に、所定以上の取付け高さで壁掛け空調機を取り付けたことを特徴とする。
[4] 前記いずれかの壁掛け空調機は、空調気流の吹き出し角度を可変調整可能なルーバー(12)を備えてなり、
可変調整範囲が、当該上層階に対応した複数のパイプファンの平面視配置の最大角度かつ立断面視配置の最大角度の範囲に設定されることを特徴とする。

[5] 前記いずれかの壁掛け空調機は、当該上層階とその階下との間を上下通気可能な気流連通部(階段又は吹き抜け部)と、
当該上層階に連通して形成された、複数の居室と隣り合う共有部(廊下又はオープンロビー)とを具備してなり、
前記吸気ガラリ(3)を、気流連通部又は共有部の天井に配置したことを特徴とする。
[6] 前記いずれかの壁掛け空調機は、当該上層階の複数の部屋の少なくとも1室以上が、自然吸気用のドアルーバー(TL)と、機械排気用の排気口とを備えた第三種換気室(T2)であって、
この第三種換気室の室外であってドアルーバー近傍の天井に、当該第三種換気室空調用のパイプファン(24)を配置したことを特徴とする。
[7] 前記いずれかの壁掛け空調機において、
当該上層階の複数の部屋は、機械排気による排気管と連通した第一種換気室又は第三種換気室からなると共に、当該複数の第一種換気室又は第三種換気室の各排気口が、床面(又は床近傍の壁面)に設けられ、
排気口に共有連通する一台の排気ファンを、当該上層階又は最下階の床下に設け、
排気機械換気を床下にて集中制御することを特徴とする。
[8]前記いずれかの壁掛け空調機は、さらに、
下階に床下スペースを有し、
当該床下スペース内に全熱交換器を設け、
排気空調を床下にて集中制御すると共に全熱交換器によって床下スペース内に冷暖房気流を排出して、当該下階の床下スペース領域の床冷暖房を行うことを特徴とする。
[9] 前記いずれかの壁掛け空調機においては、当該上層階の天井に、その天井裏スペース内に収納可能な天井内収納梯子(4)をさらに具備してなり、
天井裏スペース内の収納状態の梯子構成材の高さ(41H)よりも高い取付け高さで壁掛け空調機を取り付けたことを特徴としてもよい。
本考案は上記手段を講じることで、特殊な暖房機、冷房機を使うことなく、メンテナンス費用を抑えることができ、また、特殊工事を必要とせず、躯体構造に制限がかかることがなく、設置コスト及び運転コストを抑えることができる空調システムを提供することができた。
実施例1の空調システムを具備した家屋の冷房運転状態を示す立断面図。 図1のα部分拡大図(図3のβ部分の立断面拡大図)。 図1の家屋の2階天井内設備を示す2階天井伏図。 図3のγ部分拡大図。 図1の家屋の1階床下内設備を示す1階床伏図。 図5のδ部分拡大図。 実施例1の空調システムを具備した家屋の暖房運転状態を示す立断面図。 実施例2の空調システムを具備した家屋の2階天井内設備を示す2階天井伏図。 実施例2の2階天井内設備を示す、図8のε部分の立断面拡大図。 実施例3の空調システムを具備した家屋の2階天井内設備を示す2階天井伏図。 実施例3の2階天井内設備を示す、図10のζ部分の立断面拡大図。 実施例4,5,6,7の各2階天井内設備を示す部分立断面図。
実施例1〜7の各図として示す図面と共に本考案を説明する。
(実施例1)
図1は、実施例1の空調システムを具備した家屋の冷房運転状態を示す立断面図である。2階建家屋であり、最上階の2階部分H2に、天井内の壁掛け空調機1による天井空調システム100を具備すると共に、最下階の1階部分H1に、床下内の熱交換器6による床下空調換気システム600を具備する。
天井空調システム100と床下空調換気システム600とを組み合わせることで、各階の床下から排気換気しながら各階の天井又は天井付近から空調する、効率的な空調換気システムとなる。
冷房時は、2階部分の各居室R2はすべて共通する天井内空間Aに設置した壁掛け空調機1によって空調気流SAを発生させ、各部屋の天井に天井付け設置した各パイプファン2から空調気流を流下供給する。2階の冷房空調気流は廊下部分にも流下され、廊下と連通する2階トイレT21内や、廊下と連通する階段部分の冷房も同時に行うことができる。但し、1階部分の居室R1の冷房は1階の壁掛け空調機9で行う。
2階の換気排気は2階の床に設けた排気口からファン7F吸気によって行う。つまり各居室は第三種換気であり、これにより、天井からの冷房空調気流の流下が効率化する。
図2は、図1のα部分拡大図(図3のβ部分の立断面拡大図)である。最上階である2階天井内は、片流れ型の屋根Rによって天井内高さAH1、AH3が空間内で異なるものとなっている。
このうち、所定の設置個所の天井内高さAH12以上を確保した、比較的大きい天井内高さAH1の壁内面に壁掛け空調機1を取り付け、比較的小さい天井内高さAH2の壁面側へ空調空気を吹き出すものとする。異なる高さの天井内空間に壁掛け空調器を設置することで、冷房循環気流を発生させることができ、各居室への冷房空調気流の流下効率が向上する。
壁掛け空調機1の設置個所の天井内高さAH12は、天井内に取り付けた点検用収納梯子の収納時高さ41Hよりも大きく、かつ、各居室の天井に設けた最遠のパイプファン(図2では第三パイプファン23)の天井内吸気部の天井内高さ23Hよりも大きい。
また壁掛け空調機1は、吹き出し口12が、各居室の天井に設けたパイプファンの方向を向いて設置される。吹き出し方向の上下範囲は、各居室の天井に設けた最遠のパイプファンの天井内吸気部を含む範囲となっている。
パイプファン2は天井取り付け型のルーバー口とその上部に取り付けられたファンからなり、下方向へファン気流を発生させる。但し、天井内の接続口を開放した状態で天井に取り付けられ、この接続口が天井内吸気部となる。
2階の各居室R2に対応して、居室ごとに1つまたは2つ以上設けられる。但しショートサーキット回避のため、吸気ガラリ3とは所定の距離を開けて設けられる。
パイプファン2は廊下天井にも設置される。但し、トイレや洗面といった、ルーバー付き扉又はルーバー付き間仕切りを有する第三種換気室の近傍に設置される。これにより図2の2点鎖線で示すように、冷房気流が廊下を通じて当該第三種換気室に取り込まれる。
天井内の壁面、及び屋根面には結露を防止するための断熱材51,52が設けられる。このうち屋根断熱材51は屋根板構造として介設した断熱材である。
吸気ガラリは天井内の壁掛け空調機1の設置部近傍の天井に取り付けられる、天井取り付け形のルーバーからなる。図に示す実施例の形態では、固定式または可動式のガラリフィンを有してなる。
防火区画化の必要がある場合は、防火シャッター付きの吸気ガラリを用いることができる。
空調前空気は、壁掛け空調機1設置壁近傍の天井に天井付け設置した吸気ガラリ3から取り込む。また吸気ガラリ3近傍の2階壁部には、壁掛け空調機1を運転制御するコントローラー(リモコン)14が設けられる。
この吸気ガラリ3は、壁掛け空調機1から見たコントローラーの設置方向と略平行な、斜め方向のガラリフィンを有してなる。これにより、天井内の壁掛け空調機1のリモコン受光部13からの受光信号を通過させる役割を果たしている。
図3は、図1の家屋の2階天井内設備を示す2階天井伏図である。また図4は、図3のγ部分拡大図である。廊下の天井内には壁掛け空調機1が設置されると共に、壁掛け空調機1の正面側近傍のC2の天井部に、収納梯子点検口4が設置される。これにより、天井内の壁掛け空調機の設置やメンテナンスが容易となる。
また、廊下のうち、トイレ前の廊下C2の天井部に、共用部用のパイプファン24が設置される。これにより図3に示すように、冷房気流が廊下を通じて当該トイレ(第三種換気室)の室内に取り込まれる。
第一〜第四パイプファンは、2階の居室それぞれ又は居室近傍の共用部に対応して設けられる。各室内の空調容積に対応した大きさのパイプファンを選択し、或いは必要に応じて流量を絞り調節できる流量調整器付きのパイプファンを設けてもよい。
壁掛け空調機1の吹出し可能な平面範囲内にて平面レイアウトされる。壁掛け空調機1は2つの吹き出し口を有しており、各吹き出し口による平面吹き出し範囲(121W,122W)は、各居室天井に配置した第一パイプファン21〜第四パイプファン24の各中心による、平面レイアウト(図4)方向の範囲に設定される。
壁掛け空調機1に設けられた制御信号の受光部13は、受光方向13Vの先側に吸気ガラリ13及び2階の仕切り壁に設置したコントローラー14がレイアウトされる。なお符号16は室外機、符号15は室外機16との接続管である。
図5は、図1の家屋の1階床下内設備を示す1階床伏図であり、図6は、図5のδ部分拡大図である。
実施例1は各部屋の床に排気用の吸気口を設け、各階の各居室の吸気口から連通した排気ダクトが合流して、1階の床下空間内に設けた全熱交換器の吸気口内へ連通される。この排気空気は全熱交換器が外部から取り込んだ新鮮空気と熱交換されて、家屋外へ集中排気される。全熱交換器は外気から取り込んだ新鮮空気を前記集中排気空気と熱交換して床下空間内に供給する。
床下空間内に供給された熱交換後の新鮮空気は、一階床上の新鮮空気口(8)から家屋内に取り込まれる。
上記の通り、床下空調(夏季は床下冷房、冬季は床下暖房)と集合換気とを組み合わせた換気方式とすることで、前記2階天井内空間での壁掛け空調機による空調効率をより高めるものとしている。
図7は、実施例1の空調システムを具備した家屋の暖房運転状態を示す立断面図である。
暖房時には、2階の天井内スペース全体が暖められることで家屋の最上階の天井内スペースに暖気の空間を保持することとなる。この天井内スペースの暖気が暖気のエアーカーテンとして家屋上部を熱遮断すると共に、パイプファンから2階の各部屋へ流下することで、暖房気流が各部屋へ効率的に分配される。
また1階の各部屋では独立して設置された1階部分用のエアコンが暖房運転を行うところ、この1階部分のエアコンによる暖気が、階段S12の連通空間を通じて2階へ自然上昇する。この自然上昇した暖気によって2階の床部付近が暖められる。このようにして、暖房運転状態でも効率的な2階部分の暖房を行うことができる。
(実施例2)
図8は、実施例2の空調システムを具備した家屋の2階天井内設備を示す2階天井伏図である。図9は、実施例2の2階天井内設備を示す、図8のε部分の立断面拡大図である。
実施例2では壁掛け空調機の吹出し口下方に整流ルーバー12Lが設けられ、天井内の壁掛け空調機直下への空調気流の吹き出しを遮蔽するものとしている。
また実施例2ではパイプファンの天井内吸気部の側面に平板状の整流板が1枚また2枚立設され、天井内の壁掛け空調機の吹出し気流を整流し不要箇所への気流を遮蔽するものとしている。
(実施例3)
図10は、実施例3の空調システムを具備した家屋の2階天井内設備を示す2階天井伏図である。図11は、実施例3の2階天井内設備を示す、図10のζ部分の立断面拡大図である。
実施例3では壁掛け空調機、吸気ガラリ、パイプファン、及び点検口が、実施例1,2とは異なるレイアウトで平面配置される。具体的には、平面視にて壁掛け空調機の配置位置が第三居室R23寄り(図10の下部)、かつ第三居室R23のクローゼット上部となっている。また吸気ガラリ3は第三居室内に、収納梯子付き点検口4は第二居室R22内に設けられる。
また、実施例3の屋根は第三居室側から階段側へ傾斜下降する片流れ型の屋根Rとなっており、天井内空間は図11の向かって右側から左側へ、天井内高さAHが小さくなる。
このうち天井内高さAH12を確保した箇所に壁掛け空調機が壁取り付けされる。また実施例3ではパイプファンの天井内吸気部の側面にL型板状の整流板が立設され、天井内の壁掛け空調機の吹出し気流を整流し不要箇所への気流を遮蔽するものとしている。
実施例3のように、吹き出し範囲と各居室の位置関係、室外機の配置位置、又は屋根構造によって、壁掛け空調機、吸気ガラリ、パイプファン、及び点検口といった本システムの構成を、異なる平面レイアウトで設置することができる。
(実施例4〜7)
図12(a)(b)(c)(d)は、実施例4,5,6,7の各2階天井内設備を示す部分立断面図である。図12(a)は片流れ屋根、図12(b)は段違いの陸屋根、図12(c)はのこぎり屋根、図12(d)は切妻(又は寄棟、方形)屋根であり、それぞれ天井内空間Aにおいて、最大天井内高さAH1の壁面に壁掛け空調機1を取り付け、前記最大天井内高さAH1の壁面から、最小天井内高さAH2を含む天井裏スペース内へ空調気流を吹出すようにしている。
図12(a)(b)(c)は壁掛け空調機1を側面側から見た実施例4,5,6の各天井裏スペースの断面図であり、いずれも向かって左側の、最大天井内高さAH1の壁面に壁掛け空調機1を設置し、吸気ガラリ3を壁掛け空調機1の設置壁面近傍の天井に設置している。
また、図12(d)は壁掛け空調機1を正面側から見た実施例7の天井裏スペースの断面図であり、向かって中央の、最大天井内高さAH1の壁面に壁掛け空調機1を設置し、吸気ガラリ3を壁掛け空調機1の直下の天井に設置している。
図12(a)(c)(d)に示すような傾斜屋根R1の下方傾斜方向に沿って空調気流を供給することで、壁掛け空調機から遠方へ向かうほど縦断面積(流量面積)が小さくなるため遠方寄りの天井内空間に空調気流が行き渡りやすい。また、より小さい天井内高さAH2すなわち縦断面積(流量面積)の比較的小さい部分で循環気流が発生する。これらにより天井内空間Aの空気循環効果が生じる。
本考案の空調システムは、天井内空調として汎用の壁掛けエアコンしか使わないため、故障してもメンテナンス費用が安く、誰でも修理できるためすぐに手配できる、という利点がある。
また本考案の天井内空間は壁掛け空調機の取付け面が高さ1mを確保できていれば施工可能である。これは、屋根裏と2階居室の関連のみのため、躯体構造の制限がない。すなわち、天井内空調設備を導入するためにコスト増となるような躯体構造工事の必要がない。
また本考案によれば、特殊な冷暖房機を使う必要がなく、特殊な工事も必要としないため、設置コストが抑えられる。
以上、本考案及び本考案の実施形態例である各実施例の構成について説明したが、本考案は上述した構成ないし図面に表わした構成に限定されることなく、本考案の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更や変形、例えば、各構成のレイアウト、大きさの変更、一部構成の省略ないし削除が可能である。また、新規構成の付加ないし他の構成部品との組合せ、各実施例間の一部構成同士の組合せないし置換、一部の構成部品それぞれの抽出や合体が可能である。
また、各実施例の構成のうち、少なくとも特定の上層階の天井裏空間A内に壁掛け設置される壁掛け空調機1と、当該上層階の各部屋に対応したパイプファン21,22,23,24とを具備していれば本考案の空調システムを構成することができる。各実施例の構成に限らず、上層階を有する家屋の任意の上層階の天井裏空間Aに設置する際、当該上層階の部屋割りや各部屋の用途に応じて適宜レイアウトを変更することができる。
壁掛け空調機1、パイプファン21,22,23,24、吸気ガラリ3、収納梯子付き点検口4、収納梯子41、天井内断熱材5のそれぞれ一つ以上を組み合わせてもよいし、実施例1のように各階にて床下排気口と床下排気口に対応する排気設備を組み合わせてもよい。前記各構成は、実施例として示したものの他、異なる形状、構造ないし仕様のものを使用してもよいし、各構成の台数を変更してもよい。
1 壁掛け空調機
221,22,23,24パイプファン
3 吸気ガラリ
4 収納梯子付き点検口
41 収納梯子
5 天井内断熱材
A 天井裏空間(天井内スペース)
IA 空調前気流
SA 空調気流
CA 循環気流

Claims (7)

  1. 屋根を有する特定の上層階に複数の居室を有し、これら複数の居室が共有の天井裏スペースを有してなる家屋に設けられる空調システムであって、
    前記上層階の天井裏スペース内の外壁の内面に壁付け設置した、1台の壁掛け空調機と、
    当該上層階の複数の居室に対応して各居室内又は居室外近傍の天井にそれぞれ天井付け設置した、上層階の複数個のパイプファンと、
    壁掛け空調機の取付け箇所近傍の天井に天井付け設置した、1個の天井内吸気用の吸気ガラリと、を具備してなり、
    前記複数個のパイプファンすべてが、吸気ガラリとの平面配置間隔を所定間隔以上確保すると共に、
    前記複数個のパイプファンすべてが、1台の壁掛け空調機の吹出し先の共有の天井裏スペース内にレイアウトされ、
    前記共有の天井裏スペース内に充満した天井裏スペース内の空調空気が各パイプファンから各居室内又は居室外近傍の天井下に流下することで、各居室を空調することを特徴とする空調システム。
  2. 前記壁掛け空調機は、無線リモコンによって制御信号を受光する受光部を備え、
    前記吸気ガラリは隙間を有して列設された複数の羽板を備え、
    また、吸気ガラリの下部近傍の居室又は廊下内であって、壁掛け空調機の信号前記受光部が受光可能な領域に配置した発光コントローラーを更に備え、
    前記発光コントローラーによって吸気ガラリの隙間を通じて壁掛け空調機を制御可能であることを特徴とする、請求項1に記載の空調システム。
  3. 前記天井裏スペースが、立面断面視にて、少なくとも片側に向かって天井内高さが小さくなる傾斜形状又は段付き形状で構成され、当該形状のうち最大天井内高さの部分又はその近傍の壁内面に、天井面から所定以上の取付け高さで壁掛け空調機を取り付けたことを特徴とする、請求項1又は2に記載の空調システム。
  4. 前記壁掛け空調機は、空調気流の吹き出し角度を可変調整可能なルーバーを備えてなり、
    ルーバーの可変調整範囲が、前記上層階の複数個のパイプファンそれぞれの平面視配置に対応して、壁掛け空調機の平面視吹出し方向が上層階の複数個のパイプファンすべてを含むように設定されることを特徴とする、請求項1、2又は3のいずれかに記載の空調システム。
  5. 前記家屋は、前記天井裏スペースを有する上層階とその階下との間を上下通気可能な気流連通部と、
    当該上層階に連通して形成された、複数の居室と隣り合う共有部(廊下又はオープンロビー)とを具備してなり、
    前記吸気ガラリを、気流連通部又は共有部の天井に配置したことを特徴とする、請求項1、2、3又は4のいずれかに記載の空調システム。
  6. 当該上層階の複数の部屋の少なくとも1室以上が、自然吸気用のドアルーバーと、機械排気用の排気口とを備えた第三種換気室であって、
    この第三種換気室の室外であってドアルーバー近傍の天井に、当該第三種換気室空調用のパイプファンを配置したことを特徴とする、請求項1、2、3、4又は5のいずれかに記載の空調システム。

  7. 当該上層階の複数の部屋は、機械排気による排気管と連通した第一種換気室又は第三種換気室からなると共に、当該複数の第一種換気室又は第三種換気室の各排気口が、床面(又は床近傍の壁面)に設けられ、
    排気口に共有連通する一台の排気ファンを、当該上層階又は最下階の床下に設け、
    排気機械換気を床下にて集中制御することを特徴とする、請求項1、2、3、4、5、又は6のいずれかに記載の空調システム。
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