JP3233615B2 - 空気調和機の除湿制御方法 - Google Patents

空気調和機の除湿制御方法

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JP3233615B2
JP3233615B2 JP19034499A JP19034499A JP3233615B2 JP 3233615 B2 JP3233615 B2 JP 3233615B2 JP 19034499 A JP19034499 A JP 19034499A JP 19034499 A JP19034499 A JP 19034499A JP 3233615 B2 JP3233615 B2 JP 3233615B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は空気調和機の制御に
関し、さらに詳しくは、冷房、除湿及び暖房運転が可能
な空気調和機における除湿運転制御に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、空気調和機の除湿運転において
は、室内機に下向きに設定された風向変更羽根を介して
除湿した空気を室内に送風している。しかしながら、風
向変更羽根を下向きに設定すると冷風が室内居住者に直
接当たり、肌寒さを感じさせたり不快感を与えるという
不具合があり、冷風が室内居住者に当たらないように、
風向変更羽根を水平方向に設定するようにしたものも提
案されている(例えば、特開平10−61999号公報
参照)。
【0003】最近では、風向変更羽根を上向きに設定す
ることにより室内機の吹出口より吹出された冷風が直接
吸込口に流入する所謂ショートサーキット方式を採用し
た空気調和機も提案されており、冷風が直接室内居住者
に当たらないようにすることで冷風感のない快適除湿を
達成している(例えば、特開平9−72599号公報参
照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、除湿運
転を行うと室温が徐々に低下し、除湿が不十分であるに
もかかわらず肌寒さを感じる場合もあることから、室温
をさらに下げることなく除湿したいという要望もあり、
除湿制御に関してはまだまだ改善の余地があった。
【0005】本発明は、従来技術の有するこのような問
題点に鑑みてなされたものであり、居住者に肌寒さを感
じさせることなく十分な除湿能力を発揮することのでき
る快適性の向上した空気調和機の除湿制御方法を提供す
ることを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のうちで請求項1に記載の発明は、冷房、除
湿及び暖房運転が可能な空気調和機において、除湿運転
モードが選択された場合、室内機の吸い込み温度と室内
設定温度とを比較し、吸い込み温度と室内設定温度との
差温に応じて、冷房運転、除湿運転及び暖房運転のうち
いずれか一つを選択するとともに、上記除湿運転モード
における除湿運転領域と暖房運転領域との間に圧縮機O
FF領域を設け、かつ、上記除湿運転領域より上記圧縮
機OFF領域に移行した後、所定時間経過後に暖房運転
を行うようにしたことを特徴とする。
【0007】また、請求項2に記載の発明は、冷房、除
湿及び暖房運転が可能な空気調和機において、除湿運転
モードが選択された場合、室内機の吸い込み温度と室内
設定温度とを比較し、吸い込み温度と室内設定温度との
差温に応じて、冷房運転、除湿運転及び暖房運転のうち
いずれか一つを選択するとともに、上記除湿運転モード
における除湿運転領域と暖房運転領域との間に圧縮機O
FF領域を設け、かつ、上記除湿運転領域より上記圧縮
機OFF領域に移行した後、所定時間における圧縮機O
FF状態の合計時間と上記所定時間との比が所定値以上
の場合に暖房運転を行うようにしたことを特徴とする。
【0008】また、請求項3に記載の発明は、冷房、除
湿及び暖房運転が可能な空気調和機において、除湿運転
モードが選択された場合、室内機の吸い込み温度と室内
設定温度とを比較し、吸い込み温度と室内設定温度との
差温に応じて、冷房運転、除湿運転及び暖房運転のうち
いずれか一つを選択するとともに、上記除湿運転モード
における除湿運転領域と暖房運転領域との間に圧縮機O
FF領域を設け、かつ、上記除湿運転領域より上記圧縮
機OFF領域に移行した後、所定時間室内送風機を停止
し、さらに室内送風機を運転後、暖房運転を行うように
したことを特徴とする。
【0009】また、請求項4に記載の発明は、冷房、除
湿及び暖房運転が可能な空気調和機において、除湿運転
モードが選択された場合、室内機の吸い込み温度と室内
設定温度とを比較し、吸い込み温度と室内設定温度との
差温に応じて、冷房運転、除湿運転及び暖房運転のうち
いずれか一つを選択するとともに、上記除湿運転モード
における除湿運転領域と暖房運転領域との間に圧縮機O
FF領域を設け、かつ、上記除湿運転領域より上記圧縮
機OFF領域に移行した後、所定時間室内送風機を停止
し、暖房運転の開始時に圧縮機の起動を遅延したことを
特徴とする。
【0010】また、請求項5に記載の発明は、冷房、除
湿及び暖房運転が可能な空気調和機において、除湿運転
モードが選択された場合、室内機の吸い込み温度と室内
設定温度とを比較し、吸い込み温度と室内設定温度との
差温に応じて、冷房運転、除湿運転及び暖房運転のうち
いずれか一つを選択するとともに、上記除湿運転モード
における除湿運転領域と暖房運転領域との間に圧縮機O
FF領域を設け、かつ、上記除湿運転領域より上記圧縮
機OFF領域に移行した後、所定時間室内送風機を停止
し、さらに室内送風機の運転及び停止を繰り返した後、
暖房運転を行うようにしたことを特徴とする。
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明にか
かる除湿運転制御を採用した空気調和機の冷凍サイクル
図の1例を示しており、室外機2にはインバータ駆動の
容量(周波数)可変形圧縮機6(以下単に圧縮機と称
す)と、室外熱交換器8と、冷暖房切換用の四方弁10
とが設けられる一方、室内機4には室内熱交換器12が
設けられている。また、室外機2と室内機4とは、液側
配管14及びガス側配管16とで接続されており、液側
配管14には、例えばステッピングモータ等により弁開
度をパルス制御可能な電動膨張弁18が取り付けられて
いる。
【0017】また、室内機4には、室内機4が設置され
ている部屋の室温を検出する室内温度センサ22、及
び、居住者が希望する運転モード(冷房または暖房)と
室温と運転あるいは停止を設定できる運転設定回路24
が設けられている。図中、21,23,25,26は、
湿度センサ、室内配管温度センサ、外気温度センサ、補
助絞りをそれぞれ示している。
【0018】上記構成の冷凍サイクルにおいて、冷房
時、圧縮機6から吐出された冷媒は、四方弁10より室
外熱交換器8へと流れて、ここで室外空気と熱交換して
凝縮液化し、次に補助絞り26を通過することにより減
圧されて冷媒は蒸発しやすい状態となり、液側配管14
を介して電動膨張弁18に導かれる。電動膨張弁18の
弁開度は、所定の制御方法で部屋の要求負荷に見合った
開度となるように制御されるため、冷媒も負荷に応じた
流量で低圧となって室内熱交換器12へと流れて蒸発し
た後、ガス側配管16及び四方弁10を通過し、アキュ
ムレータ20を介して再び圧縮機6に吸入される。ま
た、圧縮機周波数は、負荷レベルに応じて所定の制御方
法で決定される。
【0019】一方、暖房運転がスタートすると、圧縮機
6から吐出された高温高圧の冷媒は、四方弁10を通過
してガス側配管16を介して室内熱交換器12へと流れ
て凝縮液化し、液側配管14上の電動膨張弁18で減圧
されて中間圧となる。電動膨張弁18の弁開度は、冷房
時と同様に所定の制御方法で暖房すべき部屋の負荷に見
合った開度となるように制御されるため、冷媒も負荷に
応じた流量で室内熱交換器12を流れる。中間圧となっ
た冷媒は、液側配管14を介して補助絞り26を通過す
ることにより減圧されて蒸発しやすい状態となり、さら
に室外熱交換器8へと流れて、ここで室外空気と熱交換
して蒸発し、ガス化した冷媒はアキュムレータ20を介
して再び圧縮機6に吸入される。
【0020】次に、圧縮機周波数及び電動膨張弁開度の
制御法について説明する。図2は圧縮機周波数及び電動
膨張弁開度の制御の流れを示すブロック図で、図3は室
内温度Trと設定温度Tsとの差温ΔTの温度ゾーン分
割図である。
【0021】まず、室内機4において、室内温度センサ
の出力(室内温度)を室内温度検出回路28より温度信
号として差温演算回路30に送出し、また設定判別回路
32にて運転設定回路24で設定された設定温度及び運
転モードを判別して差温演算回路30に送出して、ここ
で差温△T(=Tr−Ts)を算出し、図3に示す周波
数No.に変換してこれを差温信号とする。
【0022】また、ON−OFF判別回路34にて、運
転設定回路24で設定された室内機4の運転(ON)ま
たは停止(OFF)を判別する。さらに、定格容量記憶
回路36に室内機4の定格容量を記憶しておき、これら
の定格容量信号、差温信号、運転モード信号、ON−O
FF判別信号を信号送出回路38より室外機2の信号受
信回路40へ送出する。信号受信回路40で受信した信
号は、圧縮機周波数演算回路42と膨張弁開度演算回路
44へ送出される。
【0023】圧縮機周波数演算回路42にて室内機4の
定格容量信号、差温信号、運転モード信号、ON−OF
F判別信号より下記表1に示す負荷係数テーブル46か
ら負荷レベル係数を読み出し、この負荷レベル係数に定
数を乗じ、さらに補正値を加えることにより圧縮機6の
周波数を決定し、室外機2に要求される初期設定を行
う。
【表1】
【0024】膨張弁開度演算回路44においても同様
に、室内機4の定格容量信号、差温信号、運転モード信
号、ON−OFF判別信号より下記表2に示される負荷
係数テーブル46から負荷レベル係数を選択し、さらに
室内機4の定格容量より下記表3に示される定格容量毎
の弁初期開度テーブル50から読み出す。
【表2】
【表3】
【0025】電動膨張弁18の弁開度は、負荷レベル係
数に弁初期開度を乗じたものである。 膨張弁開度=P0(負荷レベル係数)×初期パルス
【0026】この演算結果を膨張弁開度信号として膨張
弁駆動回路(図示せず)に送出するとともに、所定周期
毎に、差温信号、運転モード信号、ON−OFF判別信
号より電動膨張弁18の弁開度を算出し、この演算結果
を必要に応じて補正した後、膨張弁開度信号として膨張
弁駆動回路に送出する。
【0027】上記構成の空気調和機において、本発明に
かかる除湿制御方法につき図4及び図5のフローチャー
トを参照しながら以下説明する。運転設定回路24によ
り除湿運転モードが設定されると、まずステップS1に
おいて、室内温度センサ22、外気温度センサ25、室
内配管温度センサ23及び湿度センサ21により室内温
度Tr、外気温度To、室内配管温度Te及び室内の相
対湿度Hrがそれぞれ検出される。
【0028】次のステップS2において、室内温度Tr
と設定温度Tsの差温(Tr−Ts)が所定値t1(例
えば、0.5K)と比較され、所定値t1より大きい場
合には、ステップS3において冷房運転を行う一方、所
定値t1より小さい場合には、ステップS4において除
湿運転を行う。
【0029】除湿運転に入ると、ステップS5におい
て、室内温度Trと設定温度Tsの差温(Tr−Ts)
がt1より大きい所定値t2(例えば、1.5K)と比
較され、所定値t2より大きい場合には、ステップS3
に戻って冷房運転を行う一方、所定値t2より小さい場
合には、ステップS6に移行する。
【0030】ステップS6においては、室内温度Trと
設定温度Tsの差温(Tr−Ts)がt1より小さい所
定値t3(例えば、−2.5K)と比較され、所定値t
3より大きい場合には、ステップS4に戻って除湿運転
を継続する一方、所定値S3より小さい場合(すなわ
ち、室内が冷え過ぎた場合)には、ステップS7におい
て、圧縮機6を停止する。
【0031】次のステップS8において、室内温度Tr
と設定温度Tsの差温(Tr−Ts)がt3と同じか、
あるいはそれより大きい所定値t4と比較され、所定値
t4より大きい場合は、ステップS4に戻って除湿運転
を行う一方、所定値t4より小さい場合は、圧縮機OF
Fの状態を継続して、ステップS9に移行する。
【0032】ステップS9においては、室内温度Trと
設定温度Tsの差温(Tr−Ts)が所定値t5(例え
ば、−3.0K)と比較され、所定値t5より大きけれ
ば、ステップS10に移行する。
【0033】ステップS10においては、室内相対湿度
Hrが所定範囲(例えば、40%≦Hr<70%)に入
っているかどうかの判定を行う。室内湿度Hrが所定範
囲に入っていれば、次のステップS11において、外気
温度Toが所定値t6(例えば、1℃)と比較され、所
定値t6以上であれば、ステップS12において、室内
配管温度Teが所定値t7(例えば、15℃)と比較さ
れるとともに、圧縮機6のOFF領域における連続継続
時間TOFF1が所定値T1(例えば、10分)と比較され
る。室内配管温度Teが所定値t7以上で、かつ、連続
継続時間TOFFが所定値T1以上の場合には、ステップ
S13において、設定温度Tsが所定値t8(例えば、
28℃)と比較され、所定値t8以下の場合には、ステ
ップS14に移行する。
【0034】なお、ステップS9においてYESと判定
された場合、あるいは、ステップS10〜ステップS1
3のいずれかのステップにおいてNOと判定された場合
には、ステップS7に戻り、圧縮機6のOFF状態を継
続する。
【0035】ステップS14においては、圧縮機6のO
FF領域における連続継続時間TOF F2が所定値T2(例
えば、30分)と比較され、所定値T2以上の場合には
ステップS16において、弱暖房運転を行う。
【0036】ステップS14における判定がNOの場合
には、ステップS15において、現在までの所定時間T
3(例えば、60分)における圧縮機6のOFF状態の
合計時間TSUMと所定時間T3との比が所定値α(例え
ば、0.7)と比較され、所定値α以上の場合には、ス
テップS16において弱暖房運転を行う一方、所定値α
より小さい場合には、ステップS7に戻り、圧縮機6の
OFF状態を継続する。
【0037】ステップS15の判定を図6を参照してさ
らに詳述する。圧縮機6が、図6に示されるように、O
N/OFF運転を繰り返した場合、現在までの所定時間
T3における圧縮機6のOFF状態の合計時間TSUM
(a+b+c)となるので、 (a+b+c)/T3≧α の場合、ステップS15ではYESと判定される。な
お、圧縮機6の起動時は、それまでの所定時間T3の
間、すべてON状態であったとして起動するとともに、
圧縮機6のON/OFF判定は、起動時から1分間隔で
監視している。
【0038】ステップS16の弱暖房運転がスタートす
ると、ステップS17において、弱暖房運転の制御解除
条件が成立したかどうかが判定され、成立した場合に
は、ステップS3に戻って冷房運転を行う一方、成立し
ていない場合には、ステップS16に戻って弱暖房運転
を継続する。
【0039】上記ステップS1〜ステップS16におい
て、ステップS2〜ステップS9の判定は、室内温度T
rと設定温度Tsの差温(Tr−Ts)に応じて除湿運
転モードにおける運転領域を図7のように区分するため
のものである。
【0040】また、ステップS9〜ステップS15の判
定は、除湿運転モードにおける弱暖房運転の制御成立条
件を示しており、要約すると、下記の(1)〜(5)の
条件がすべて成立し、かつ、(6)あるいは(7)の条
件が成立した場合、弱暖房運転を行うようにしている。 (1)除湿運転モードにおいて、吸い込み温度より室内
設定温度が所定値(例えば、3K)以上高い。 (2)室内の相対湿度が所定範囲(例えば、40%以上
で70%未満)に入っている。 (3)外気温度が所定値(例えば、1℃)以上。 (4)圧縮機のOFF領域で、室内配管温度が所定値
(例えば、15℃)以上を連続で所定時間(例えば、1
0分)以上継続している。 (5)リモコンによる室内設定温度が所定値(例えば、
28℃)以下。 (6)圧縮機6のOFF領域における連続継続時間が所
定値(例えば、30分)以上。 (7)現在までの所定時間(例えば、60分)における
圧縮機6のOFF状態の合計時間が上記所定時間の所定
割合(例えば、70%)以上。
【0041】ここで、弱暖房運転においては、圧縮機6
の周波数は最小値(図3の周波数No.が1)に設定さ
れるとともに、室内送風機の風量も最小値に設定され
る。また、室内機4の吸入グリルの下部に設けられた上
下方向の風向変更羽根は略水平方向に設定される。
【0042】図8乃至図10は、除湿運転領域より圧縮
機OFF領域に移行した後の圧縮機6と室内送風機の運
転状態を示している。
【0043】図8に示されるように、圧縮機OFF領域
に移行し、所定時間室内送風機を停止した後、室内送風
機を運転し、さらに所定時間の後、暖房運転を行うと、
除湿運転後の室内熱交換器に付着した結露水を自然蒸発
あるいは排水することができ、再蒸発の少ない除湿運転
が可能となる。
【0044】図9は、比較例を示しており、圧縮機OF
F領域では圧縮機とともに室内送風機も停止し、暖房運
転と同時に圧縮機及び室内送風機を運転するようにした
ものである。この場合、暖房運転と同時に室内熱交換器
に付着した結露水が再蒸発し、居住者に不快感を与える
虞があるので、運転状態としては好ましくない。
【0045】図10は、図8の運転状態の変形例を示し
ており、図10(a)に示されるように、圧縮機OFF
領域に移行し、所定時間室内送風機を停止した後、暖房
運転を開始するに際し、圧縮機の起動を所定時間遅延さ
せるようにしてもよい。
【0046】また、図10(b)に示されるように、圧
縮機OFF領域に移行し、所定時間室内送風機を停止し
た後、室内送風機をON/OFF運転(断続運転)し、
暖房運転を行うこともできる。
【0047】なお、ステップS17における弱暖房運転
の制御解除判定では、下記の(1)〜(7)の条件のう
ちいずれか一つでも成立した場合、解除条件成立と判定
している。 (1)圧縮機6のOFF点を超えた場合。 (2)リモコンによる温度変更で、弱暖房領域以外の領
域に入った場合。 (3)リモコンによる室内設定温度が所定値(例えば、
29℃)以上。 (4)室内の相対湿度が所定値(例えば、40%)未
満。 (5)外気温度が所定値(例えば、0℃)未満。 (6)弱暖房運転が連続して所定時間(例えば、30
分)継続した場合。 (7)弱暖房運転中、室内の相対湿度が所定値(例え
ば、70%)以上を所定時間(例えば、1分)継続した
場合。
【0048】なお、上記実施の形態において、自動運転
モードが選択された場合、図11に示されるように、外
気温度に応じて暖房、除湿及び冷房運転を自動設定する
と操作性及び快適性がさらに向上する。すなわち、自動
運転モードにおいて、外気温度が第1の設定温度(例え
ば、15℃)より低い場合は暖房運転を行う一方、外気
温度が第1の設定温度を超える第2の設定温度(例え
ば、35℃)よりも高い場合は冷房運転を行うように
し、外気温度が第1及び第2の設定温度の間の場合に
は、除湿運転を行う構成とすれば、年間を通じて温度の
みを設定することにより快適空調を達成することができ
る。
【0049】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。本
発明のうちで請求項1乃至5に記載の発明によれば、除
湿運転モードが選択された場合、吸い込み温度と室内設
定温度との差温に応じて、冷房運転、除湿運転及び暖房
運転のうちいずれか一つを選択するようにしたので、居
住者が設定した室内温度を維持しながら十分な除湿能力
を発揮することができる快適性の向上した空気調和機を
提供することができる。
【0050】また、除湿運転モードにおける除湿運転領
域と暖房運転領域との間に圧縮機OFF領域を設けたの
で、冷房サイクルと暖房サイクルの頻繁な繰り返しを解
消することができるとともに、不感領域を確保すること
で制御の安定した空調を行うことができる。また、冷凍
サイクル変化時の不快音の発生を軽減でき、室温の急激
な変化も抑制することができる。
【0051】さらに、請求項1に記載の発明によれば、
除湿運転領域より圧縮機OFF領域に移行した後、所定
時間経過後に暖房運転を行うようにしたので、除湿運転
後の室内熱交換器に付着した結露水の再蒸発を抑制する
ことができ、快適性が向上する。
【0052】また、請求項2に記載の発明によれば、除
湿運転領域より圧縮機OFF領域に移行した後、圧縮機
OFF状態の合計時間の割合が所定値以上の場合に暖房
運転を行うようにしたので、除湿運転後の室内熱交換器
に付着した結露水を自然蒸発あるいは排水させることが
でき、結露水の再蒸発を抑制することができる。
【0053】また、請求項3に記載の発明によれば、除
湿運転領域より圧縮機OFF領域に移行した後、室内送
風機を停止し、さらに室内送風機を運転後、暖房運転を
行うようにしたので、除湿運転後の室内熱交換器に付着
した結露水を自然蒸発あるいは排水させることができ、
結露水の再蒸発を抑制することができる。
【0054】また、請求項4に記載の発明によれば、除
湿運転領域より圧縮機OFF領域に移行した後、所定時
間室内送風機を停止し、暖房運転の開始時に圧縮機の起
動を遅延したので、配管温度に応じて室内送風機の風速
が変化し結露水の再蒸発を極力抑制することができると
ともに、居住者の除湿運転からの暖房運転への切り替わ
りの不快感を解消することができる。
【0055】また、請求項5に記載の発明によれば、除
湿運転領域より圧縮機OFF領域に移行した後、室内送
風機を停止し、さらに室内送風機の運転及び停止を繰り
返した後、暖房運転を行うようにしたので、室内熱交換
器に付着した結露水を自然蒸発あるいは排水することが
できるとともに、室内熱交換器に付着した臭いの成分が
室内へ入るのを防止することができる。
【0056】
【0057】
【0058】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかる除湿運転制御を採用した空気
調和機の冷凍サイクルの構成図である。
【図2】 図1の空気調和機における圧縮機周波数及び
電動膨張弁開度の制御ブロック図である。
【図3】 室内温度と設定温度との差温の温度ゾーン分
割図である。
【図4】 本発明にかかる除湿運転制御の一部を示すフ
ローチャートである。
【図5】 本発明にかかる除湿運転制御の他の一部を示
すフローチャートである。
【図6】 圧縮機のON/OFF状態を示すタイムチャ
ートである。
【図7】 除湿運転モードにおける各運転領域を示す運
転領域分割図である。
【図8】 除湿運転領域より圧縮機OFF領域に移行し
た後の圧縮機及び室内送風機の運転状態と室内湿度との
関係を示すタイムチャートである。
【図9】 図8の比較例としての、圧縮機及び室内送風
機の運転状態と室内湿度との関係を示すタイムチャート
である。
【図10】 図8の変形例を示すタイムチャートであ
り、(a)は、暖房運転を開始するに際し、圧縮機の起
動を所定時間遅延させた場合を、(b)は、暖房運転を
開始する前に室内送風機のON/OFF運転を行った場
合をそれぞれ示している。
【図11】 自動運転モードにおいて、外気温度に応じ
て暖房、除湿及び冷房運転を自動設定した場合の運転領
域分割図である。
【符号の説明】
2 室外機 4 室内機 6 圧縮機 8 室外熱交換器 10 四方弁 12 室内熱交換器 14 液側配管 16 ガス側配管 18 電動膨張弁 21 湿度センサ 22 室内温度センサ 23 室内配管温度センサ 24 運転設定回路 25 外気温度センサ 28 室内温度検出回路 30 差温演算回路 32 設定判別回路 34 ON−OFF判別回路 36 定格容量記憶回路 42 圧縮機周波数演算回路 44 膨張弁開度演算回路 46 負荷係数テーブル 50 弁初期開度テーブル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浅田 徳哉 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 白井 健二 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 平10−103739(JP,A) 特開 平7−324841(JP,A) 特開 昭63−150550(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F24F 11/02 102 F24F 11/02

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷房、除湿及び暖房運転が可能な空気調
    和機において、除湿運転モードが選択された場合、室内
    機の吸い込み温度と室内設定温度とを比較し、吸い込み
    温度と室内設定温度との差温に応じて、冷房運転、除湿
    運転及び暖房運転のうちいずれか一つを選択するととも
    に、上記除湿運転モードにおける除湿運転領域と暖房運
    転領域との間に圧縮機OFF領域を設け、かつ、上記除
    湿運転領域より上記圧縮機OFF領域に移行した後、所
    定時間経過後に暖房運転を行うようにした空気調和機の
    除湿制御方法。
  2. 【請求項2】 冷房、除湿及び暖房運転が可能な空気調
    和機において、除湿運転モードが選択された場合、室内
    機の吸い込み温度と室内設定温度とを比較し、吸い込み
    温度と室内設定温度との差温に応じて、冷房運転、除湿
    運転及び暖房運転のうちいずれか一つを選択するととも
    に、上記除湿運転モードにおける除湿運転領域と暖房運
    転領域との間に圧縮機OFF領域を設け、かつ、上記除
    湿運転領域より上記圧縮機OFF領域に移行した後、所
    定時間における圧縮機OFF状態の合計時間と上記所定
    時間との比が所定値以上の場合に暖房運転を行うように
    した空気調和機の除湿制御方法。
  3. 【請求項3】 冷房、除湿及び暖房運転が可能な空気調
    和機において、除湿運転モードが選択された場合、室内
    機の吸い込み温度と室内設定温度とを比較し、吸い込み
    温度と室内設定温度との差温に応じて、冷房運転、除湿
    運転及び暖房運転のうちいずれか一つを選択するととも
    に、上記除湿運転モードにおける除湿運転領域と暖房運
    転領域との間に圧縮機OFF領域を設け、かつ、上記除
    湿運転領域より上記圧縮機OFF領域に移行した後、所
    定時間室内送風機を停止し、さらに室内送風機を運転
    後、暖房運転を行うようにした空気調和機の除湿制御方
    法。
  4. 【請求項4】 冷房、除湿及び暖房運転が可能な空気調
    和機において、除湿運転モードが選択された場合、室内
    機の吸い込み温度と室内設定温度とを比較し、吸い込み
    温度と室内設定温度との差温に応じて、冷房運転、除湿
    運転及び暖房運転のうちいずれか一つを選択するととも
    に、上記除湿運転モードにおける除湿運転領域と暖房運
    転領域との間に圧縮機OFF領域を設け、かつ、上記除
    湿運転領域より上記圧縮機OFF領域に移行した後、所
    定時間室内送風機を停止し、暖房運転の開始時に圧縮機
    の起動を遅延した空気調和機の除湿制御方法。
  5. 【請求項5】 冷房、除湿及び暖房運転が可能な空気調
    和機において、除湿運転モードが選択された場合、室内
    機の吸い込み温度と室内設定温度とを比較し、吸い込み
    温度と室内設定温度との差温に応じて、冷房運転、除湿
    運転及び暖房運転のうちいずれか一つを選択するととも
    に、上記除湿運転モードにおける除湿運転領域と暖房運
    転領域との間に圧縮機OFF領域を設け、かつ、上記除
    湿運転領域より上記圧縮機OFF領域に移行した後、所
    定時間室内送風機を停止し、さらに室内送風機の運転及
    び停止を繰り返した後、暖房運転を行うようにした空気
    調和機の除湿制御方法。
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