JP2689599B2 - 空気調和装置の運転制御装置 - Google Patents

空気調和装置の運転制御装置

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JP2689599B2
JP2689599B2 JP1111280A JP11128089A JP2689599B2 JP 2689599 B2 JP2689599 B2 JP 2689599B2 JP 1111280 A JP1111280 A JP 1111280A JP 11128089 A JP11128089 A JP 11128089A JP 2689599 B2 JP2689599 B2 JP 2689599B2
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世紀 井上
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、複数の室内ユニットを備え、各室内電動膨
張弁の初期開度を運転状態に応じて設定するようにした
空気調和装置の運転制御装置に係り、特に運転開始時に
おける開度の安定状態への収束時間の短縮対策に関す
る。
(従来の技術) 従来より、例えば特開昭60−178271号公報に開示され
る如く、複数の利用側熱交換器を接続した冷凍装置にお
いて、サーモオンした初回の運転時に、各利用側熱交換
器用の電動膨張弁の開度を所定の初期開度値に設定する
ことにより、初回運転時に各電動膨張弁開度の安定状態
への収束を速くして、制御の安定性の向上を図るものは
公知の技術である。
(発明が解決しようとする課題) ところで、複数の室内ユニットを室外ユニットに接続
した場合、例えば室外側に室内熱交換器用の電動膨張弁
を予め設けて、室内ユニットを現地の状況に応じて取付
けるようにユニット化したものでは、取付ける室内ユニ
ットの種類、大きさ等により制御すべき電動膨張弁の開
度が異なる。したがって、例えば、第7図に示すよう
に、予め設定された初期値poとその状況で定まる安定値
p1との間に差があると、サーモオンtoから安定値に収束
するまで相当の時間が掛ることとなって、空調の快適性
を損ずることになる。
本発明は斯かる点に鑑みてなされたものであり、その
目的は、初回の運転時における開度の安定値を学習して
初期値を補正する機能を付与することにより、安定した
制御状態への収束時間の短縮を図ることにある。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するため第1の解決手段は、第1図に
示すように、圧縮機(1)及び室外熱交換器(3)を有
する室外ユニット(X)に対して、室内熱交換器(7)
を有する複数の室内ユニット(A)〜(C)を互いに並
列に接続するとともに、上記各室内熱交換器(7a)〜
(7c)用の電動膨張弁(6a)〜(6c)を設けてなる冷媒
回路(12)を備えた空気調和装置を前提とする。
そして、空気調和装置の運転制御装置として、上記各
室内熱交換器(7a)〜(7c)の負荷状態を検出する負荷
検出手段(Th5a)〜(Th5c)と、該負荷検出手段(Th5
a)〜(Th5c)の出力を受け、各室内熱交換器(7a)〜
(7c)の負荷状態に基づき上記各電動膨張弁(6a)〜
(6c)の目標開度を演算する目標開度演算手段(51)
と、該目標開度演算手段(51)の出力を受け、各電動膨
張弁(6a)〜(6c)の開度が目標開度になるように各電
動膨張弁(6a)〜(6c)の開度を制御する開度制御手段
(52)とを設けるものとする。
また、各室内ユニット(A)が初めてサーモオン状態
になる初回運転開始時を検出する初回運転開始検出手段
(53)と、該初回運転開始検出手段(53)の出力を受
け、各室内ユニット(A)の初回運転開始時、上記各負
荷検出手段(Th5a)〜(Th5c)で検出される各室内内熱
交換器(7a)〜(7c)の負荷状態に基づいて、対応する
各電動膨張弁(6a)〜(6c)の開度を所定の初期値に設
定する初期値設定手段(54)とを設け、さらに、上記初
回運転開始後に初めて上記開度制御手段(52)で制御さ
れる電動膨張弁(Th5)〜(Th5c)の開度が安定したこ
とを検出する開度安定状態検出手段(55)と、該開度安
定状態検出手段(55)の出力を受け、各電動膨張弁(6
a)〜(6c)の開度が安定したときの安定開度値を記憶
する記憶手段(56)と、該記憶手段(56)に記憶される
安定開度値に基づき上記初期値設定手段(54)で設定さ
れる初期値を補正する初期値補正手段(57)とを設ける
構成としたものである。
第2の解決手段は、上記第1の解決手段における記憶
手段(56)を各初回運転開始後の安定開度を記憶するも
のとするとともに、初期値補正手段(57)を、各初回運
転開始後の開度の安定状態が所定回数以上検出されたと
きに初期値を補正するものとしたものである。
(作用) 以上の構成により、請求項(1)の発明では、例えば
室内ユニット(A)が初めてサーモオン状態となる初回
運転開始時には、初回運転開始検出手段(53)によりそ
れが検出され、初期値設定手段(54)により、予め設定
された要求負荷と初期値との関係に基づき室内電動膨張
弁(6a)の運転開始時に制御目標とすべき初期値が設定
される。そして、目標開度演算手段(51)により、負荷
検出手段(Th5a)で検出される各室内熱交換器(7a)の
負荷に基づき室内電動膨張弁(6a)の目標開度が演算さ
れ、開度制御手段(52)により、室内電動膨張弁(6a)
の開度がその目標開度になるよう制御され、各室内熱交
換器(7a)において空調負荷に応じた熱交換量が確保さ
れる。
その場合、開度安定状態検出手段(55)により、初回
運転開始後に室内電動膨張弁(6a)の開度が初めて安定
したときが検出され、記憶手段(56)により、そのとき
の安定開度値が記憶される。そして、初期値補正手段
(57)により、その記憶された安定開度値に基づき上記
初期値設定手段(54)で設定された初期値が補正される
ので、初回運転開始時の電動膨張弁(6a)開度の初期値
が取付場所や室内熱交換器(7a)の大きさ等の相違に応
じて変化する安定値付近の値に設定されることになり、
室内電動膨張弁(6a)の開度が安定状態に収束する時間
が短縮されることになる。
請求項(2)の発明では、上記請求項(1)の発明の
作用において、記憶手段(56)により、各初回運転開始
後の安定開度が記憶され、初期値補正手段(57)によ
り、各初回運転開始後に開度の安定状態が所定回数以上
検出されたときに初期値が補正されるので、より安定値
に近い初期値が設定されることになる。
(実施例) 以下、本発明の実施例について、第2図以下の図面に
基づき説明する。
第2図は本発明の実施例に係る空気調和装置の冷媒配
管系統を示し、一台の室外ユニット(X)に三台の室内
ユニット(A)〜(C)が並列に接続されたマルチ形の
構成をしている。
上記室外ユニット(X)において、(1)はインバー
タ(18)により運転周波数が可変に駆動される圧縮機、
(2)は冷房運転時には図中実線のごとく、暖房運転時
には図中破線のごとく切換わって、冷媒の循環方向を正
逆切換える四路切換弁、(3)は室外ファン(3a)を付
設し、冷房運転時には凝縮器として、暖房運転時には蒸
発器として機能する室外熱交換器、(4)は冷房運転時
には冷媒流量を調節し、暖房運転時には冷媒を減圧する
室外電動膨張弁、(4a)は該室外電動膨張弁(4)に並
列に接続された逆止弁、(5)は液冷媒を貯溜するため
のレシーバ、(8)は吸入冷媒中の液冷媒を除去するた
めのアキュムレータであって、上記各機器は主冷媒配管
(9)により、冷媒の流通可能に接続されている。
また、各室内ユニット(A)には、それぞれ室内ファ
ン(13a)を付設してなる一台の室内熱交換器(7a)が
配置されており、該各室内熱交換器(7a)〜(7c)は上
記主冷媒配管(9)の液分岐管(10a)〜(10c)及びガ
ス分岐管(11a)〜(11c)により、互いに並列に接続さ
れている。
そして、上記室外ユニット(X)において、上記各液
分岐管(10a)〜(10c)には、それぞれ冷房運転時には
冷媒を減圧し、暖房運転時には上記各室内熱交換器(7
a)〜(7c)への冷媒流量を調節する流量制御弁として
の室内電動膨張弁(6a)〜(6c)が介設されている。
以上のように、主冷媒配管(9)と液分岐管(10a)
〜(10c)及びガス分岐管(11a)〜(11c)により、各
機器(1)〜(8)を冷媒の流通可能に接続し、室外ユ
ニット(X)で室外空気との熱交換により得た熱を各室
内ユニット(A)〜(C)の室内空気に放出するように
した主冷媒回路(12)が構成されている。
また、(9a)は上記圧縮機(1)の吐出管と吸入管と
を冷媒のバイパス可能に接続する均圧バイパス路であっ
て、該均圧バイパス路(9a)には、キャピラリ(16)と
電磁開閉弁(17)とがそれぞれ直列に介設されている。
すなわち、全室内ユニット(A)〜(C)のサーモオフ
による圧縮機(1)の停止時、電磁開閉弁(17)を開い
て、高圧と低圧とをほぼ均圧にすることにより、圧縮機
(1)の再起動不良を防止するようにしている。なお、
(14),(14)はそれぞれ主冷媒配管(9)の液管及び
ガス管の端部に設けられた手動閉鎖弁である。
さらに、装置には多くのセンサ類が配置されていて、
(Th1)は吐出管に配置され、吐出管温度を検出するた
めの吐出管センサ、(Th2)は吸入管に配置され、吸入
管温度を検出するための吸入管センサ、(Th3)は室外
熱交換器(3)の温度を検出する室外熱交センサ、(Th
4)は室外ユニット(X)の吸込空気温度から外気温度
を検出する外気温センサ、(Th5a)〜(Th5c)はそれぞ
れ各室内ユニット(A)〜(C)の吸込空気温度から各
室内熱交換器(7a)〜(7c)の負荷状態を検出する負荷
検出手段としての室温センサ、(Th6a)〜(Th6c)はそ
れぞれ室外ユニット(X)の液分岐管(10a)〜(10c)
に配置され、液管温度を検出するための液管センサ、
(Th7a)〜(Th7c)はそれぞれ室外ユニット(X)のガ
ス分岐管(11a)〜(11c)に配置され、ガス管温度を検
出するためのガス管センサ、(Th8a)〜(Th8c)はそれ
ぞれ各室内熱交換器(7a)〜(7c)の温度を検出する室
内熱交温度センサ、(P1)は吐出圧力を検出するための
圧力センサ、(HPS)は高圧が所定の上限値に達すると
作動して圧縮機(1)を異常停止させる保護用の高圧圧
力スイッチである。
次に、第3図は室外ユニット(X)の運転を制御する
室外制御装置(20)の内部構成及び室外制御装置(20)
に接続される外部機器を示し、(MC)は上記圧縮機
(1)のモータであって、該モータ(MC)は、リレー
接点(52C−)、ノイズフィルタ(22)、整流回路(2
3)、チョークコイル(24)及び上記インバータ(18)
を順次介して交流三相電源(21)に接続されている。ま
た、(MF1)は室ファン(3a)のモータ、(52C),
(20R2),(20R4)及び(20R5)は、それぞれ上記イン
バータ(18)、電磁開閉弁(17)、四路切換弁(2)等
を作動させる電磁リレーであって、上記各機器はそれぞ
れ上記三相交流電源(21)のうちの単相成分と接続され
るとともに、室外制御装置(20)とも信号の授受可能に
接続されている。ここで、上記室外ファン(3a)のモー
タ(MF1)は、その交流電源との間の接続を二方に切
換え可能になされていて、室外制御装置(20)に内蔵さ
れる電磁リレー(図示せず)の常閉接点(52FH)が接続
されている場合には標準の高風量で、電磁リレーの常開
接点(52FL)が接続された場合には低風量側で、室外フ
ァン(3a)を運転するようになされている。さらに、
(EV0),(EV1)〜(EV3)は、それぞれ上記室外電動
膨張弁(4)及び室内電動膨張弁(6),…の開度調節
機構(図示せず)を駆動するステッピングモータであ
る。上記各外部機器は、室外制御装置(20)に信号の授
受可能に接続されていて、室外制御装置(20)により、
その作動状態を制御するようになされている。
さらに、(63H2)は暖房運転時における高圧制御用の
圧力スイッチであって、該スイッチ(63H2)は接続端子
(CN3)により室外制御装置(20)に信号接続されてい
る。
また、室外制御装置(20)内部において、電磁リレー
の常開接点(RY1)〜(RY4)が単相交流電源に対して並
列に接続されている。これらは順に、電磁リレー(52
C),(20R2),(20R4),及び(20R5)のコイルにそ
れぞれ直列に接続されており、室外制御装置(20)の信
号に応じて開閉されて、上記各電磁リレーをオン・オフ
させるものである。
そして、室外制御装置(20)には、上記室外側の各セ
ンサ(Th1)〜(Th4),(Th6a)〜(Th6c),(Th7a)
〜(Th7c)の信号が入力可能に接続されているととも
に、室内側とのシリアル伝送回路(25)を介して、室内
側の各センサ(Th5a)〜(Th5c),(Th8a)〜(Th8c)
の信号が入力可能になされている。
なお、図中、(26)は、のこぎり波平滑化回路、(2
7)は伝送用同期回路、(28)は装置の保護回路、(63H
1)は装置保護用の高圧圧力スイッチ、(49F)は室外フ
ァン(3a)のモータ(MF1)の保護用サーモスタット、
(CN51)はインバータ(18)の駆動回路(図示せず)に
信号を出力するための出力端子である。
次に、第4図は各室内ユニット(A)〜(C)に配置
される室内制御装置(30)の外部機器との電気接続及び
内部構成を示す。図中、(MF)は室内ファン(13a)の
モータで、単相交流電源を受けて各リレー端子(RYa)
〜(RYc)によって風量の大きい順に弱風「L」と強風
「H」に切換え、暖房運転時のサーモオフ信号が入力さ
れた時等の送風モード時のみ微風「LL」にするようにな
されている。
また、上記室内制御装置(30)には、室温センサ(Th
5)及び室内熱交センサ(Th8)の信号が入力されている
とともに、上記室外制御装置(20)及びリモートコント
ロール装置(RCS)と信号の授受可能に接続されてい
る。
装置の冷房運転時、四路切換弁(2)が第2図中破線
側に切換わり、室外電動膨張弁(4)が開いた状態で、
室内電動膨張弁(6a)〜(6c)の開度を過熱度に応じて
調節しながら運転が行われ、吐出冷媒が室外熱交換器
(3)で凝縮され、各室内電動膨張力(6a)〜(6c)で
減圧されて各室内熱交換器(7a)〜(7c)で蒸発するよ
うに循環する一方、暖房運転時には、四路切換弁(2)
が図中実線側に切換わり、各室内電動膨張弁(6a)〜
(6c)の開度が開き気味の状態で、室外電動膨張弁
(4)の開度を適度に調節しながら運転が行われ、吐出
冷媒が各室内熱交換器(7a)〜(7c)で凝縮され、室外
電動膨張弁(4)で減圧されて室外熱交換器(3)で蒸
発するように循環する。
ここで、上記室外制御装置(20)により行われる各室
内電動膨張弁(6i)(ただし、i=a〜c)の開度制御
について、第5図のフローチャートに基づき説明する
に、ステップS1で上記室温センサ(Th5i)で検出した室
温Taと設定温度Tsとの偏差(Ta−Ts)として表わされる
負荷ΔTiを入力し、ステップS2でサーモオン状態か否か
を判別して、サーモオンになるまではステップS3で冷房
運転時には室内電動膨張弁(6i)を全閉とし、暖房運転
時には室内電動膨張弁(6i)を小開度に設定するサーモ
オフ制御を行った後、サーモオン状態になるとステップ
S4以下の制御を行う。
すなわち、ステップS4で負荷ΔTiを空調負荷係数αi
に換算し、ステップS5で、空調負荷係数αiに室内熱交
換器(7i)の容量で定まる重みCiを乗じることにより、
室内熱交換器(7i)の要求負荷Diを算出する。そして、
ステップS6で初回のサーモオンか否かを判別し、初回の
サーモオンでなければステップS10で、室内負荷に応じ
て室内電動膨張弁(6i)の目標開度Psを演算し、ステッ
プS11で、室内電動膨張弁(6i)の開度がその目標開度P
sになるようPI制御を行う。
一方、初回のサーモオン時には、ステップS7で下記表
に基づき初期開度値Poを設定する。
(ただし、上記表において、開度Poの値は室内電動膨張
弁(6i)を駆動するパルスモータ(EV)のパルス数を示
す。) 次に、ステップS8で、後述のステップS15で演算した
初期開度値Poの補正値ΔPを減ずることにより初期開度
値Poの補正を行った後、ステップS9で一定時間が経過す
るのを待って、ステップS10,S11で室内電動膨張弁(6
i)の開度の目標開度Psの演算とその目標開度Psに基づ
くPI制御とを行う。
そして、ステップS12で、サーモオン後初めて室内電
動膨張弁(6i)の開度が安定したか否かを判別して、初
めて安定したときには、ステップS13でその開度Pnを安
定開度値として記憶しておく。次に、ステップS14で3
回続けて開度が安定しているか否か、つまり上記ステッ
プS13で記憶した前々回、前回及び今回の安定開度値Pn
−2,Pn−1,Pnがいずれも所定のバラツキ範囲に収まって
いるか否かを判別して、3回続けて安定すれば、ステッ
プS15で、予め設定された初期開度値Poからその安定値P
iを減ずることにより、初期開度値Poの補正値ΔPを演
算する。
以上のフローにおいて、ステップS10により、室温セ
ンサ(負荷検出手段)(Th5i)の出力を受け、各室内熱
交換器(7i)の負荷状態に基づき上記各案内電動膨張弁
(6i)の目標開度Piを演算する目標開度演算手段(51)
が構成され、ステップS11により、上記目標開度演算手
段(51)の出力を受け、各室内電動膨張弁(6i)の開度
が目標開度Psになるように各室内電動膨張弁(6i)の開
度を制御する開度制御手段(52)が構成されている。ま
た、ステップS6の判別により、各室内ユニット(A)が
初めてサーモオン状態になる初回運転開始時を検出する
初回運転開始検出手段(53)が構成され、ステップS7
より、上記初回運転開始検出手段(53)の出力を受け、
各室内ユニット(A)の初回運転開始時、上記各室温セ
ンサ(Th5i)で検出される各室内熱交換器(7i)の負荷
状態に基づいて、対応する各室内電動膨張弁(6i)の開
度を所定の初期値Poに設定する初期値設定手段(54)が
構成されている。
さらに、ステップS12により、初回運転開始後に初め
て上記開度制御手段(51)で制御される室内電動膨張弁
(6i)の開度が安定したことを検出する開度安定状態検
出手段(55)が構成され、ステップS13により、該開度
安定状態検出手段(55)の出力を受け、各室内電動膨張
弁(6i)の開度が安定したときの安定開度値Piを記憶す
る記憶手段(56)が構成され、ステップS8により、該記
憶手段(56)に記憶される安定開度値Piに基づき上記初
期値設定手段(54)で設定される初期値Poを補正する初
期値補正手段(57)が構成されている。
したがって、請求項(1)の発明では、各室内ユニッ
ト(A)が初めてサーモオン状態となる初回運転開始時
には、初回運転開始検出手段(53)によりそれが検出さ
れ、初期値設定手段(54)により、予め上記表のごとく
設定された要求負荷Diと初期値Poとの関係に基づき室内
電動膨張弁(6i)の運転開始時に制御目標とすべき初期
値Poが設定される。そして、目標開度演算手段(51)に
より、室温センサ(負荷検出手段)(Th5i)で検出され
る各室内熱交換器(7i)の負荷ΔTiに基づき各室内電動
膨張弁(6i)の目標開度Psが演算され、開度制御手段
(52)により、各室内電動膨張弁(6i)の開度が上記目
標開度値Psになるよう例えばPI制御される。しかる後、
開度が安定状態となって、各室内熱交換器(7i)におい
て空調負荷に応じた熱交換量が確保される。
その場合、空気調和装置を取付ける場所が各室内熱交
換器(7i)の大きさ,種類等により、本来の初回運転時
における安定開度が上記表のような予め設定された初期
値Poに一致しない場合もありうる。したがって、第7図
に示すように、初回運転開始時刻toから室内電動膨張弁
(6i)の開度が安定するまで相当の時間を要し、空調の
快適性を損ねる虞れが生じうる。
それに対し、本発明では、開度安定状態検出手段(5
5)により、初回運転開始後に室内電動膨張弁(6i)の
開度が初めて安定したときが検出され、記憶手段(56)
により、そのときの安定開度値Piが記憶される。そし
て、初期値補正手段(57)により、その記憶された安定
開度値Piに基づき上記初期値設定手段(54)で設定され
た初期値Poが補正される。すなわち、このような学習機
能により、第6図に示すように、初期開度値Poが装置の
取付け状態等の相違に応じて変化する安定値付近の値に
設定されることになり、運転開始時刻toから室内電動膨
張弁(6i)の開度が安定状態に収束するまでの時間が短
縮されることになる。
請求項(2)の発明では、上記請求項(1)の発明に
おいて、記憶手段(56)により、各初回運転開始後の安
定開度が記憶され、初期値補正手段(57)により、各初
回運転開始後に開度の安定状態が所定回数(例えば上記
実施例では3回)以上検出されたときに、初期値Poが補
正されるので、より安定状態に近い初期値Poが設定され
ることになり、上記請求項(1)の発明の効果をより顕
著に得ることができる。
なお、上記実施例では、室内電動膨張弁(6a)〜(6
c)を室外ユニット(X)に設けて室外ユニット(X)
をユニット化した空気調和装置を例にとったが、本発明
は、そのようなものに限定されるものではなく、各室内
ユニットに室内電動膨張弁を配置したような空気調和装
置についても、同様に適用しうる。ただし、上記実施例
のように、室外ユニット(X)に室内電動膨張弁(6a)
〜(6c)を配置したものでは、室内電動膨張弁(6a)〜
(6c)の大きさが予め設定されているのに対して、室内
ユニット(A)〜(C)の大きさが室内の状態に応じて
変化するので、特に各室内熱交換器(7a)〜(7c)によ
り対応する室内電動膨張弁(6a)〜(5c)の初回運転開
始時における最適な初期開度の差が大きく、よって本発
明はこのような場合に著効を発揮するものである。
また、室内電動膨張弁(6a)〜(6c)の開度をPI制御
により制御するようにしているが、本発明は、PI制御に
限定されるものではなく、単なる比例制御、PID制御等
にも適用しうることはいうまでもない。
(発明の効果) 以上説明したように、請求項(1)の発明によれば、
複数の室内熱交換器を配置した空気調和装置において、
初めてサーモオン状態となる初回運転開始時における電
動膨張弁開度の初期値を予め運転条件に対応して定めら
れた値に設定するとともに、初回運転開始後に初めて電
動膨張弁開度が安定するときを検出してその安定値を記
憶しておき、その安定値に基づき初期値を補正するよう
にしたので、装置の取付け場所や室内熱交換器の大きさ
等の取付け条件に応じて、初期値を適切な値に設定する
ことができ、よって、サーモオン時等の運転開始時にお
ける制御安定状態への収束時間の短縮を図ることができ
る。
請求項(2)の発明によれば、上記請求項(1)の発
明において、各初回運転開始時の安定開度を記憶して、
その値が所定回数以上安定したときに初期値を補正する
ようにしたので、より確実な安定開度値に基づき初期値
を補正することができ、よって、請求項(1)の発明の
効果をより顕著に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の構成を示すブロック図である。第2図
〜第6図は本発明の実施例を示し、第2図は空気調和装
置の冷媒配管系統図、第3図は室外制御装置の電気回路
図、第4図は室内制御装置の電気回路図、第5図は室内
制御装置による室内電動膨張弁開度の制御内容を示すフ
ローチャート図、第6図は本発明による開度の収束状態
を示す特性図である。第7図は従来の装置による開度の
収束状態を示す特性図である。 1……圧縮機 3……室外熱交換器 6……室内電動膨張弁 7……室内熱交換器 12……冷媒回路 Th5……室温センサ(負荷検出手段) 51……目標開度演算手段 52……開度制御手段 53……初回運転開始検出手段 54……初期値設定手段 55……開度安定状態検出手段 56……記憶手段 57……初期値補正手段 A〜C……室内ユニット X……室外ユニット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−185076(JP,A) 特開 昭60−178271(JP,A)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】圧縮機(1)及び室外熱交換器(3)を有
    する室外ユニット(X)に対して、室内熱交換器(7)
    を有する複数の室内ユニット(A)〜(C)を互いに並
    列に接続するとともに、上記各室内燃交換器(7a)〜
    (7c)用の電動膨張弁(6a)〜(6c)を設けてなる冷媒
    回路(12)を備えた空気調和装置において、 上記各室内熱交換器(7a)〜(7c)の負荷状態を検出す
    る負荷検出手段(Th5a)〜(Th5c)と、該負荷検出手段
    (Th5a)〜(Th5c)の出力を受け、各室内熱交換器(7
    a)〜(7c)の負荷状態に基づき上記各電動膨張弁(6
    a)〜(6c)の目標開度を演算する目標開度演算手段(5
    1)と、該目標開度演算手段(51)の出力を受け、各電
    動膨張弁 (6a)〜(6c)の開度が目標開度になるように各電動膨
    張弁(6a)〜(6c)の開度を制御する開度制御手段(5
    2)とを備える一方、 各室内ユニット(A)が初めてサーモオン状態になる初
    回運転開始時を検出する初回運転開始検出手段(53)
    と、該初回運転開始検出手段(53)の出力を受け、各室
    内ユニット(A)の初回運転開始時、上記各負荷検出手
    段(Th5a)〜(Th5c)で検出される各室内熱交換器(7
    a)〜(7c)の負荷状態に基づいて、対応する各電動膨
    張弁(6a)〜(6c)の開度を所定の初期値に設定する初
    期値設定手段(54)とを備えるとともに、 上記初回運転開始後に初めて上記開度制御手段(52)で
    制御される電動膨張弁(Th5)〜(Th5c)の開度が安定
    したことを検出する開度安定状態検出手段(55)と、該
    開度安定状態検出手段(55)の出力を受け、各電動膨張
    弁(6a)〜(6c)の開度が安定したときの安定開度値を
    記憶する記憶手段(56)と、該記憶手段(56)に記憶さ
    れる安定開度値に基づき上記初期設定手段(54)で設定
    される初期値を補正する初期値補正手段(57)とを備え
    たことを特徴とする空気調和装置の運転制御装置。
  2. 【請求項2】記憶手段(56)は各初回運転開始後の安定
    開度を記憶するものであり、初期値補正手段(57)は、
    各初回運転開始後の開度の安定状態が所定回数以上検出
    されたときに初期値を補正するものであることを特徴と
    する請求項(1)記載の空気調和装置の運転制御装置。
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