JP3233007B2 - 樹脂成形加工装置 - Google Patents

樹脂成形加工装置

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JP3233007B2
JP3233007B2 JP05354796A JP5354796A JP3233007B2 JP 3233007 B2 JP3233007 B2 JP 3233007B2 JP 05354796 A JP05354796 A JP 05354796A JP 5354796 A JP5354796 A JP 5354796A JP 3233007 B2 JP3233007 B2 JP 3233007B2
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Japan
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molding
resin
cavity
mold
resin material
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澄夫 佐藤
正志 寺山
雅樹 柿本
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株式会社新潟鉄工所
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  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生産効率を向上さ
せることができる樹脂成形加工装置に関する。
【0002】
【従来の技術】樹脂成形加工法の中には、全体として薄
肉の成形品を成形するための成形方法として、シート状
の樹脂材料を溶融軟化した状態で真空圧で型に押し付け
ることにより該型の形状に合った形状に賦形する真空成
形法、シート状の樹脂材料を溶融軟化した状態で圧縮空
気圧で型に押し付けることにより該型の形状に合った形
状に賦形する圧縮空気圧成形法(圧空成形法)、および
押し出されたチューブ状の溶融樹脂すなわちパリソンを
その内部に空気を吹き込んで型に押し付けることにより
該型の形状に合った形状に賦形するブロー成形法等が用
いられている。これらの成形法は、薄くて略均一な肉厚
の成形品が得られる上、その成形加工装置が簡素にでき
るという利点がある反面、希望する任意の位置にリブや
ボス等の厚肉部を設けることができないという欠点があ
った。このため、従来、このようなリブやボス等の厚肉
部を設ける場合には、上記の成形法で成形加工された成
形品に、別途製作したリブやボス等の厚肉部を接着する
ことで対応していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように別途製作したリブやボス等の厚肉部を接着するの
では、加工工程数が多く、またリブやボス等の厚肉部を
製作するための加工設備が別途必要であり、さらに接着
等のため人員が多く必要となる等の問題があり、結果と
して生産効率が悪いという問題があった。したがって、
本発明の目的は、生産効率を向上させることができる樹
脂成形加工装置を提供することである。
【0004】
【0005】
【課題を解決するための手段】 発明の樹脂成形加工装
置は、樹脂材料を型内で成形加工して成形品となす成形
加工手段と、樹脂材料を溶融状態で射出する射出手段
と、前記型に設けられ、前記成形加工手段で成形加工さ
れる成形品の表面に一致する前進位置と該前進位置から
後退することにより前記成形品により一部が型取られる
キャビティを形成するキャビティ形成手段と、前記射出
手段と前記キャビティとを結ぶ通路と、該通路内を加熱
する加熱手段と、を具備することを特徴としている。こ
れにより、キャビティ形成手段を前進位置に位置させた
状態で成形加工手段により樹脂材料を型内で成形加工し
て成形品となすとともに、そののちキャビティ形成手段
を後退位置に位置させることにより型に前記成形品によ
り一部が型取られるキャビティを形成させ、射出手段に
よりこのキャビティ内に、これら射出手段およびキャビ
ティを結ぶ通路を介して樹脂材料を溶融状態で射出する
ことで、該キャビティ内の溶融樹脂が前記成形品に一体
となって厚肉部となる。このように厚肉部を一体成形で
きるため、別途製作した厚肉部を接着する必要がない。
しかも、射出手段およびキャビティを結ぶ通路内を加熱
手段が加熱することになるため、通路が長くても樹脂が
通路中で固化してしまうことがない。なお、前記成形加
工手段を、樹脂材料を真空圧で型側に吸引することによ
り型に押し付けて賦形する真空成形装置としたり、前記
成形加工手段を、樹脂材料を圧縮空気圧で型に押し付け
ることにより賦形する圧縮空気成形装置としたり、前記
成形加工手段を、押し出されたチューブ状の樹脂材料を
該樹脂材料内に圧縮空気を吹き込んで型に押し付けるこ
とにより賦形するブロー成形装置としたり、また、前記
射出手段および前記キャビティ形成手段を、一つの成形
品に対しそれぞれ一つずつ設けたり、前記射出手段およ
び前記キャビティ形成手段を、一つの成形品に対し、同
じ複数設けたり、前記キャビティ形成手段を一つの成形
品に対し複数設け、前記射出手段を、一つをこれら複数
のキャビティ形成手段のキャビティに連結したり、さら
には、前記通路を管体の内側に形成し、前記加熱手段
に、前記管体の外周を被覆するシート状のバンドヒータ
を設けたり、前記通路は管体の内側に形成し、前記加熱
手段に、前記管体の外周に巻き付けられる線状のコイル
ヒータを設けたりできる。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施の形態を図1
〜図7を参照して以下に説明する。図1〜図3は、樹脂
成形加工装置を示すもので、該樹脂成形加工装置は、成
形加工装置(成形加工手段)11と射出装置(射出手
段)12とを有している。
【0007】成形加工装置11は、上型(型)14と、
該上型14との間にシート状樹脂材料(樹脂材料)13
Aを挾持可能であって成形品13Bの形状に相当する形
状をなす下型(型)15とを有している。ここで、シー
ト状樹脂材料13Aは、熱可塑性樹脂からなる薄いフィ
ルム、シート、プレート等である。成形加工装置11と
しては、シート状樹脂材料13Aを、図示せぬヒータ等
の加熱装置で加熱して溶融軟化させるとともに上型14
と下型15との間に配置した状態で、下型15に設けら
れた図示せぬ吸気口から図示せぬ真空ポンプで真空引き
することで、図2に示すように該下型15に押し付けさ
せ該下型15の形状に合った形状に賦形するという成形
加工を行う真空成形装置が採用されている。この成形加
工装置で成形加工された成形品13Bは、略均一の肉厚
となる。
【0008】そして、成形加工装置11の上型14に
は、下型15の、上型14との距離がシート状樹脂材料
13Aの厚さにほぼ一致する部分に一段凹んだ凹部17
が形成されている。この凹部17は、その開口側の周囲
が該成形加工装置11による成形加工後の成形品13B
に接することになる所定位置に配置されている。この凹
部17内には、該凹部17を閉塞させる該凹部17の深
さよりも薄い板状のコア18が設けられており、該コア
18は、これを凹部17内で前後進させる油圧シリン
ダ、空圧シリンダあるいは電動モータ等のコア駆動装置
19に連結されている。このコア駆動装置19は、コア
18を下型15側の移動端(前進位置)に前進させるこ
とにより該コア18の下面を凹部17の周囲の上型14
の下面すなわち成形加工装置11で成形加工される成形
品13Bの上面に一致させ、またコア18を下型15に
対し反対側の移動端(後退位置)に後退させることによ
り成形加工装置11による成形後の成形品13Bの一部
とコア18の下面と凹部17とにより型取られるキャビ
ティ20を形成させる。なお、凹部17、コア18およ
びコア駆動装置18がキャビティ形成装置(キャビティ
形成手段)21を構成している。
【0009】射出装置12は、図5に示すように、外周
に加熱用ヒータ23が取り付けられた略円筒状の加熱シ
リンダ24と、該加熱シリンダ24内に樹脂材料を導入
させるホッパ25と、加熱シリンダ24内に回転自在お
よび前後進自在に挿入されたスクリュ26と、該スクリ
ュ26を回転させるスクリュ回転モータ27と、該スク
リュ26を前後進させる射出シリンダ28とを有してい
る。そして、ホッパ25から投入された樹脂材料を、ス
クリュ26をスクリュ回転モータ27で回転させること
によりスクリュ26の先端側に送りつつ加熱シリンダ2
4からの熱で溶融させ、スクリュ26の所定回転により
スクリュ26の先端と加熱シリンダ28との隙間に所定
量の樹脂材料が溶融状態で出されると、スクリュ26を
射出シリンダ28で前進させて加熱シリンダ24の先端
の口部29から外部に射出させるようになっている。
【0010】加熱シリンダ24の先端口部29は、通路
31に連結されており、該通路31の加熱シリンダ24
に対し反対側は、上型14内にキャビティ20に連通す
るよう形成された通路32に連結されている。ここで、
通路31は、図6および図7に示すように、銅管、鉄管
あるいはホース等の管体34の内側に形成されており、
該管体34の外周には、加熱体35が設けられている。
この加熱体35としては、図6に示すよう管体34に巻
き付けられるシート状のバンドヒータ35あるいは図7
に示すよう管体34に巻き付けられる線状のコイルヒー
タ35等を採用することができる。加熱体35には、該
加熱体35とともに加熱装置(加熱手段)36を構成す
る電源37が接続されており、加熱体35は、電源37
からの電力で熱を発生させて管体34を加熱しその通路
31内を加熱する。
【0011】以上の構成の樹脂成形加工装置を用いた樹
脂成形加工法を以下に工程順に説明する。 〔工程1〕 図1に示すように、コア駆動装置19によ
りコア18を前進端位置に位置させた状態の成形加工装
置11の上型14と下型15との間に、シート状樹脂材
料13Aを供給する。そして、図示せぬ加熱装置でシー
ト状樹脂材料13Aを加熱し溶融軟化させる。 〔工程2〕 シート状樹脂材料13Aが十分に軟化した
状態で、下型15に設けられた図示せぬ吸気口により型
内の空気を図示せぬ真空ポンプで吸引させる。すると、
シート状樹脂材料13Aが下型15に押し付けられて密
着し、図2に示すように該下型15の形状に合った形状
に賦形された成形品13Bが得られる。 〔工程3〕 成形加工装置11の上記成形加工が完了し
た後、コア駆動装置19により、コア18を後退端位置
まで後退させる。これにより、上型14に成形品13B
により一部が型取られるキャビティ20が形成される。 〔工程4〕 そして、この状態で、それ以前に樹脂材料
がスクリュ26の先端側に移動された状態の射出装置1
2により、キャビティ20の容量に合った樹脂を溶融状
態で射出させると、加熱装置36により内部が加熱され
た状態にある通路31と上型14内の通路32とを介し
て、溶融樹脂13cが良好に溶融状態を維持したまま、
図3に示すようにキャビティ20内に充填される。 〔工程5〕 キャビティ20内に溶融樹脂13cが充填
された後、そのままの状態で固化するまで冷却する。 〔工程6〕 冷却完了後に上型14と下型15とを離型
させる。 以上により、図4に示すように、成形加工装置11で成
形された成形品13Bにボス等の厚肉部13Cが一体成
形された最終成形品13Dを得ることになる。
【0012】以上に述べた第1の実施の形態によれば、
上記のように一定肉厚の成形品13Bに厚肉部13Cを
一体成形できるため、別途製作した厚肉部を接着する必
要がなくなり、よって、生産効率を向上させることがで
きる。しかも、射出装置12およびキャビティ20を結
ぶ通路31内を加熱装置36が加熱することになるた
め、通路31が長くても樹脂が通路31内で固化してし
まうことがない。したがって、成形加工装置11に後付
けで射出装置12を設ける場合等、通路31が長くなっ
てしまう場合においても、樹脂を確実に溶融状態でキャ
ビティ20に射出することができる。
【0013】なお、第1の実施の形態における成形加工
装置11としては、シート状樹脂材料13Aを、図示せ
ぬヒータ等の加熱装置で加熱して溶融軟化させるととも
に上型14と下型15との間に配置した状態で、上型1
4側に設けられた図示せぬ排気口から圧縮空気を吹き付
けることで下型15に押し付けさせることで該下型15
の形状に合った形状に賦形するという成形加工を行う圧
縮空気成形装置を採用することも可能である。この場
合、上記した〔工程2〕が以下のように変更されるのみ
である。 〔工程2〕 シート状樹脂材料13Aが十分に軟化した
状態で、上型14に設けられた図示せぬ排気口からシー
ト状樹脂材料13Aに向け圧縮空気を噴出させる。する
と、シート状樹脂材料13Aが下型15に押し付けられ
て密着し、該下型15の形状に合った形状に賦形された
成形品13Bが得られる。
【0014】次に、本発明の第2の実施の形態を図8〜
図11を参照して第1の実施の形態との相違部分を中心
に以下に説明する。第2の実施の形態においては、図8
に示すように厚肉部13Cを複数カ所に設ける点が第1
の実施の形態と相違しており、このため、すべての厚肉
部13Cの形成位置に、図9に示すようにキャビティ形
成装置21を配置するとともに、各キャビティ20毎に
それぞれ個別の通路31,32を介して個別の射出装置
12を連結させ、さらに各通路31に上記加熱装置36
をそれぞれ設けている。この場合、第1の実施の形態に
対し、〔工程1〕において、すべてのコア18を前進端
位置に位置させた状態でシート状樹脂材料13Aを供給
することになり(図9)、また、上記〔工程2〕におい
て、すべてのコア18を前進端位置に位置させた状態の
ままシート状樹脂材料13Aを下型15に押し付けさせ
て賦形し(図10)、さらに、上記〔工程3〕におい
て、すべてのコア18を後退端位置まで後退させ、加え
て、〔工程4〕において、すべての射出装置12により
樹脂を溶融状態でそれぞれ射出させて、加熱装置36に
より内部が加熱された状態にある各通路31と上型14
内の各通路32とを介して、各キャビティ20に充填さ
せる(図11)。
【0015】次に、本発明の第3の実施の形態を図12
〜図14を参照して第1の実施の形態との相違部分を中
心に以下に説明する。第3の実施の形態においても、厚
肉部13Cを複数カ所に設ける点が第1の実施の形態と
相違しており、このため、すべての厚肉部13Cの形成
位置に、図12に示すようにキャビティ形成装置21を
配置するとともに、一つの射出装置12の先端口部29
を一本の通路31aに連結させ、該通路31aをこれを
複数に分岐させる分配装置39に連結させて、該分配装
置39の分岐先にそれぞれ個別に通路31bを連結させ
ている。また、これら通路31bは、それぞれ個別に、
上型14内にキャビティ20に連通するよう形成された
通路32bに連結されている。さらに各通路31a,3
1bに上記加熱装置36をそれぞれ設けている。この場
合は、第1の実施の形態に対し、上記〔工程1〕におい
て、すべてのコア18を前進端位置に位置させた状態で
シート状樹脂材料13Aを供給することになり(図1
2)、また、上記〔工程2〕において、すべてのコア1
8を前進端位置に位置させた状態のままシート状樹脂材
料13Aを下型15に押し付けさせて賦形し(図1
3)、さらに、上記〔工程3〕において、すべてのコア
18を後退端位置まで後退させ、加えて、〔工程4〕に
おいて、射出装置12により樹脂を溶融状態で射出さ
せ、加熱装置36により内部が加熱された状態にある通
路31a、分配装置39、加熱装置36により内部が加
熱された状態にある各分岐された通路31bおよび上型
14内の各通路32bを介して各キャビティ20に充填
させる(図14)。
【0016】なお、厚肉部13Cを複数設ける場合に、
第2の実施の形態を採用するか、第3の実施の形態を採
用するかは、成形品13Bの大きさ、形状、厚肉部13
Cの数等に応じて適宜選択されることになる。
【0017】次に、本発明の第4の実施の形態を図15
〜図18を参照して第1の実施の形態との相違部分を中
心に以下に説明する。第4の実施の形態においては、成
形加工装置が相違している。すなわち、第2の実施の形
態の成形加工装置41としては、図15に示すように、
成形品43Bの形状に相当する形状を二つを合わせるこ
とにより形成する一対の分割型(型)44,45と、チ
ューブ状の溶融樹脂すなわちパリソン(樹脂材料)43
Aを押し出す押出機46とを有し、該押出機46で押し
出されたパリソン43Aの内部に圧縮空気を吹き込ん
で、合わせられた状態の分割型44,45に押し付ける
ことにより賦形するという成形加工を行うブロー成形装
置が採用されている。この成形加工装置41で成形加工
された成形品43Bも、略均一の肉厚となる。
【0018】そして、成形加工装置41の一方の分割型
44には、一段凹んだ形状の凹部47が、その開口側の
周囲が該成形加工装置41による成形加工後の成形品4
3Bに接することになる所定位置に設けられており、該
凹部47に、第1の実施の形態と同様の、コア48およ
びコア駆動装置49が設けられて、キャビティ50を形
成するためのキャビティ形成装置(キャビティ形成手
段)51が構成されている。加えて、キャビティ50
は、分割型44内に形成された通路53に連通されてお
り、該通路53は、第1の実施の形態と同様の加熱装置
36が設けられた通路54を介して射出装置12に連結
されている。
【0019】以上の構成の樹脂成形加工装置を用いた樹
脂成形加工法を以下に工程順に説明する。 〔工程1〕 図15に示すように、コア駆動装置49に
よりコア48を前進端位置に位置させ、分割型44,4
5を離間させた状態で、その内側位置に押出機46によ
り溶融軟化状態のチューブ状のパリソン43Aを押し出
し、その後、分割型44,45同士を合わせてパリソン
43Aを挟み込む。 〔工程2〕 図示せぬ空気吹込口からパリソン43Aの
内側に圧縮空気を噴出させる。すると、パリソン43A
が膨らんで、合わせられた状態の分割型44,45に押
し付けられて密着し、図16に示すようにこれら分割型
44,45の形状に合った形状に賦形された成形品43
Bが得られる。 〔工程3〕 成形加工装置41の上記成形加工が完了し
た後、コア駆動装置49により、コア48を後退端位置
まで後退させる。これにより、上型14に成形品43B
により一部が型取られるキャビティ50が形成される。 〔工程4〕 そして、この状態で、それ以前に溶融樹脂
がスクリュ26の先端側に移動された状態の射出装置1
2により、キャビティ50の容量に合った樹脂を溶融状
態で射出させると、加熱装置36により内部が加熱され
た状態にある通路54と分割型44内の通路53とを介
して、図17に示すように溶融樹脂43cが良好に溶融
状態を維持したままキャビティ50内に充填される。 〔工程5〕 キャビティ50内に溶融樹脂43cが充填
された後、そのままの状態で固化するまで冷却する。 〔工程6〕 冷却完了後に分割型44,45同士を離型
させる。 以上により、図18に示すように、成形加工装置41で
成形された成形品43Bにボスあるいは把手等の厚肉部
43Cが一体成形された最終成形品43Dを得ることに
なる。以上に述べた第2の実施の形態においても、第1
の実施の形態と同様の効果を奏することができる。
【0020】
【0021】
【発明の効果】 発明の樹脂成形加工装置によれば、キ
ャビティ形成手段を前進位置に位置させた状態で成形加
工手段により樹脂材料を型内で成形加工して成形品とな
すとともに、そののちキャビティ形成手段を後退位置に
位置させることにより型に前記成形品により一部が型取
られるキャビティを形成させ、射出手段によりこのキャ
ビティ内に、これら射出手段およびキャビティを結ぶ通
路を介して樹脂材料を溶融状態で射出することで、該キ
ャビティ内の溶融樹脂が前記成形品に一体となって厚肉
部となる。このように厚肉部を一体成形できるため、別
途製作した厚肉部を接着する必要がなく、生産効率を向
上させることができる。しかも、射出手段およびキャビ
ティを結ぶ通路内を加熱手段が加熱することになるた
め、通路が長くても樹脂が通路中で固化してしまうこと
がない。したがって、成形加工手段に後付けで射出手段
を設ける場合等、通路が長くなってしまう場合において
も、樹脂を確実に溶融状態でキャビティに射出すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の樹脂成形加工装置
を示す断面図であって、成形加工装置による成形加工前
の状態を示すものである。
【図2】同断面図であって、成形加工装置による成形加
工後の状態を示すものである。
【図3】同断面図であって、射出装置の樹脂射出後の状
態を示すものである。
【図4】本発明の第1の実施の形態の最終成形品を示す
断面図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態の樹脂成形加工装置
の射出装置を示す側面図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態の樹脂成形加工装置
の通路周辺の一例を示す斜視図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態の樹脂成形加工装置
の通路周辺の他の例を示す斜視図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態の最終成形品を示す
断面図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態の樹脂成形加工装置
を示す断面図であって、成形加工装置による成形加工前
の状態を示すものである。
【図10】同断面図であって、成形加工装置による成形
加工後の状態を示すものである。
【図11】同断面図であって、射出装置の樹脂射出後の
状態を示すものである。
【図12】本発明の第3の実施の形態の樹脂成形加工装
置を示す断面図であって、成形加工装置による成形加工
前の状態を示すものである。
【図13】同断面図であって、成形加工装置による成形
加工後の状態を示すものである。
【図14】同断面図であって、射出装置の樹脂射出後の
状態を示すものである。
【図15】本発明の第4の実施の形態の樹脂成形加工装
置を示す断面図であって、成形加工装置による成形加工
前の状態を示すものである。
【図16】同断面図であって、成形加工装置による成形
加工後の状態を示すものである。
【図17】同断面図であって、射出装置の樹脂射出後の
状態を示すものである。
【図18】本発明の第4の実施の形態の最終成形品を示
す断面図である。
【符号の説明】
11 成形加工装置(成形加工手段) 12 射出装置(射出手段) 13A シート状樹脂材料(樹脂材料) 13B 成形品 14 上型(型) 15 下型(型) 20 キャビティ 21 キャビティ形成装置 31,32 通路 36 加熱装置 41 成形加工装置(成形加工手段) 43A パリソン(樹脂材料) 43B 成形品 44,45 分割型(型) 50 キャビティ 51 キャビティ形成装置(キャビティ形成手段) 53,54 通路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−83629(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 33/00 - 33/76 B29C 45/00 - 45/84 B29C 49/00 - 49/80 B29C 51/00 - 51/46 B29C 69/00 - 69/02 B29D 1/00 - 29/10 B29D 31/00 - 31/02

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂材料を型内で成形加工して成形品と
    なす成形加工手段と、 樹脂材料を溶融状態で射出する射出手段と、 前記型に設けられ、前記成形加工手段で成形加工される
    成形品の表面に一致する前進位置と該前進位置から後退
    することにより前記成形品により一部が型取られるキャ
    ビティを形成するキャビティ形成手段と、 前記射出手段と前記キャビティとを結ぶ通路と、 該通路内を加熱する加熱手段と、 を具備することを特徴とする樹脂成形加工装置。
  2. 【請求項2】 前記成形加工手段は、樹脂材料を真空圧
    で型側に吸引することにより型に押し付けて賦形する真
    空成形装置であることを特徴とする請求項記載の樹脂
    成形加工装置。
  3. 【請求項3】 前記成形加工手段は、樹脂材料を圧縮空
    気圧で型に押し付けることにより賦形する圧縮空気成形
    装置であることを特徴とする請求項記載の樹脂成形加
    工装置。
  4. 【請求項4】 前記成形加工手段は、押し出されたチュ
    ーブ状の樹脂材料を該樹脂材料内に圧縮空気を吹き込ん
    で型に押し付けることにより賦形するブロー成形装置で
    あることを特徴とする請求項記載の樹脂成形加工装
    置。
  5. 【請求項5】 前記射出手段および前記キャビティ形成
    手段が、一つの成形品に対しそれぞれ一つずつ設けられ
    ていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項
    に記載の樹脂成形加工装置。
  6. 【請求項6】 前記射出手段および前記キャビティ形成
    手段が、一つの成形品に対し、同じ複数設けられている
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載
    の樹脂成形加工装置。
  7. 【請求項7】 前記キャビティ形成手段が一つの成形品
    に対し複数設けられており、前記射出手段は、一つがこ
    れら複数のキャビティ形成手段のキャビティに連結され
    ていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項
    に記載の樹脂成形加工装置。
  8. 【請求項8】 前記通路は管体の内側に形成されてお
    り、前記加熱手段は、前記管体の外周を被覆するシート
    状のバンドヒータを有することを特徴とする請求項1乃
    至7のいずれか一項に記載の樹脂成形加工装置。
  9. 【請求項9】 前記通路は管体の内側に形成されてお
    り、前記加熱手段は、前記管体の外周に巻き付けられる
    線状のコイルヒータを有することを特徴とする請求項
    乃至7のいずれか一項に記載の樹脂成形加工装置。
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