JP3951563B2 - モールディングの成形方法 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、主として合成樹脂より構成される自動車の内外装に挿着される、プロテクターモールディング、ルーフモールディング、ウインドモールディング、ウエザーストリップ、ベルトモールディング等の各種モールディングの外表面に艶出しフイルムを押出し成形し表面が美観の優れたモールディングの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来この種のモールディングの表面に艶出しする方法としては、図7に示す如く、押出し成型機(18)より押出されたモールディング芯体(2)が金型ダイス(16)で成形され通過した後に、該モールディング芯体(2)がサイジングダイス(17)において艶出しフイルム(3)を密着する方法が使用される。この場合は、艶出しに必要なモールディング表面が金型ダイス(17)を通過後に艶出しフイルムを圧着し転写すると、金型ダイス(17)を通過後に艶出しフイルム(3)を圧着するために圧着力が少なく気泡や押出し成型機等の振動等の状態がそのまま転写されてしまい、モールディングの外表面の品質が低下し不良品が大量に発生する欠点があった。また、モールディング本体と艶出しフイルムとの重合の際に気泡等を取り除くために圧着を強くすると、モールディングは完全に硬化されていないために変形する等の問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記の各問題点を解決するものであって、その主たる目的とする所は、押出し成形によってモールディングの表面側を美麗に仕上げるもので、主としてモールディングの表面に艶出しフイルムを確実に重合密着し、最高の艶出しのモールディングを製造するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、モールディング本体を成形するために、押出し成型機で加熱された合成樹脂が金型ダイスを流通と同時に艶出しフイルムを加熱された金型ダイスに挿入し、この時に押出し成形機よりの圧力と熱によってモールディングを形成する合成樹脂の表面に艶出しフイルムが強力に重合密着し、接合面の気泡の発生や押出し成型機等による振動による影響が無く、表面の艶出部の安定した品質を得るものである。更に、押出し成形により収縮の大きい合成樹脂によっては、金型ダイス通過後、水槽内の冷却層で急冷すると、艶出しフイルムは、収縮しないのにモールディングを成形する合成樹脂の収縮が大きく、モールディング本体の表断面に波打ちするため、冷却方法としての冷却水槽を排除し、室温の空気で徐々に冷却した後に、該艶出しフイルムを剥離したものである。
また、モールディング芯体の表皮部を形成する合成樹脂を第2押出し成型機に注入し、金型ダイスの内部で熱融着した後に、艶出しフイルムを被着重合するものである。
【0005】
【実施例】
本発明の実施例を図面について説明すると、自動車の内外装に装着される、プロテクターモールディング、ルーフモールディング、ウインドモールディング、ウエザーストリップ、ベルトモールディング等の各種に使用されるモールディング本体(1)は、図1に示す如く合成樹脂のモールディング芯体(2)と、その表面の艶出しフイルム(3)より構成され、合成樹脂を押出し成型機(7)に注入して加熱し、押出し成型機(7)を作動させて加熱している金型ダイス(8)の内部に合成樹脂が流入すると同時にモールディング芯体(2)の外表面を巻付け等された艶出しフイルム(3)を該金型ダイス(8)の内部に挿入し、該合成樹脂と該艶出しフイルム(3)が金型ダイス(8)の内部で押出し成型機(7)の圧力と熱により強く密着され、モールディング本体(1)は、表面に艶出しフイルム(3)が転写される。なお、この時の金型ダイス(8)の温度は、押出し成型機(7)のシリンダー温度の上下の近辺まで加熱される。その後、金型ダイス(8)を通過した艶出しフイルム(3)とモールディング芯体(2)は、室温の空気で徐々に冷却され、図1に示す如く、サイジングダイス(9)で安定されたモールディング本体(1)を成形する。また、サイジングダイス(9)は、通過中のモールディング本体(1)の余熱で暖まり過ぎる時は、サイジングダイス(9)に空気を吹き付けたりサイジングダイス(9)の内部又は外部周囲に冷却パイプを装着して冷却することもある。その後、引取機(11)を経てカッター(12)等で所望の寸法に切断するものである。なお、該モールディング芯体(2)に重合された艶出しフイルム(3)を剥がす工程は、室温の空気のみで徐々に冷却した艶出しフイルム(3)は、該引取機(11)の手前で剥がすか、カッター(12)の切断後に剥がすことである。
【0006】
次に、該モールディング本体(1)を成形する合成樹脂としては、オレフィン系樹脂、スチレン系、ウレタン樹脂、アイオノマー樹脂、ポリ塩化ビニール等の熱可塑性樹脂が使用される。また、艶出しフイルム(3)としては、耐熱性が高く、表面が平滑なポリエチレンテレフタレート(PET)等の合成樹脂フイルムが使用されている。
【0007】
次に、図3に示すものは、押出し成形されたモールディング芯体(2)と艶出しフイルム(3)とを金型ダイス(8)内で押出し成形され、室温の空気で徐々に冷却されながら、図1に示す如く引取機(11)を経てカッター(12)で所望の寸法に切断する。ここで艶出しフイルム(3)を剥がす工程を説明すると、該引取機(11)の手前で点線の艶出しフイルム(3)を剥離する場合と、引取機(11)を経てカッター(12)で切断された後で剥離する場合とが可能となる。
【0008】
更に、図3に示すものは、請求項2の実施例で多重式の押出し成型機による製造方法であって、モールディング本体(1)のモールディング芯体(2)を形成する合成樹脂を第1押出し成型機(14)に注入し、モールディング本体(1)の表皮部(4)を形成する合成樹脂を第2押出し成型機(15)に注入する。その後、第1押出し成型機(14)と第2押出し成型機(15)とを同時に作動されて、各々の合成樹脂を加熱している金型ダイス(8)に流出させ、金型ダイス(8)の内部でモールディング芯体(2)と該表皮部(4)との合成樹脂が熱融着した後に、該金型ダイス(8)に侵入させた艶出しフイルム(3)が該表皮部(4)の表面に同時に重合密着して押出し成形され、図4に示す様に積層状態で押出し成形されるものである。
【0009】
また、図5に示すものは、モールディング本体(1)の形成された断面を示し、モールディング本体(1)が、例えば金型ダイス(8)を通過後、冷却水槽等の冷却水で急冷した時に、艶出しフイルム(3)は、収縮しないのにモールディング芯体(2)の合成樹脂の収縮が大きく、表面に凹凸状の波打ち部(5)が発生した場合の例を示したものである。
【0010】
次に、図6に示すものは、先に説明した如く、従来使用されている艶出しフイルム(3)を使用した押出し成形方法であって、モールディング芯体(2)が金型ダイス(15)を通過後に、サイジングダイス(17)によって艶出しフイルム(3)を密着した例を示したものである。
【0011】
【発明の効果】
以上、説明したように構成されている本発明のモールディングの成形方法によれば、従来のモールディング芯体が金型ダイスを通過後に艶出しフイルムを重合密着したもののように、気泡が生じたり、押出し成型機等の振動等によって変形することがなく、安定した平滑りな製品が得られる効果がある。更に、従来のものは、気泡等を取り除くために、艶出しフイルムとモールディング芯体との接合する密着力を強力にすると、モールディング芯体が軟化状態のために形状自体が変形するのを防止できる優れた効果がある。そして、本発明は、モールディング芯体が金型ダイスの内部を進行中に金型ダイスの内部で艶出しフイルムと一体に重合密着したので、金型ダイスの内部で押出し成型機の圧力と熱とによって合成樹脂と艶出しフイルムとが強固に密着するため接合面の気泡が生ずることなく、且つ押出し成型機による振動によって変形等の不具合が発生しない効果がある。また、本発明によれば成形で収縮が大きい合成樹脂によっては、金型ダイス通過後に、艶出しフイルムを重合密着した状態で水槽内の冷却層で急冷すると、艶出しフイルムは、収縮しないのにモールディングを形成する合成樹脂の収縮が大きくモールディングの表面の断面に波打ち状態の変形が生ずるのを防止するために、冷却水による急冷をしないで、室温の空気のみで徐々に冷却した後に、艶出しフイルムを剥離することによって、モールディング本体の外表面に美麗な艶が表現できる効果がある。且つ長手方向の成形品であるから、安定した品質のモールディングの大量生産が可能で安価に提供できる効果がある。
また、モールディング芯体と表皮部とを第1押出し成型機と第2押出し成型機とを同時に作動させ金型ダイスで熱融着した後に艶出しフイルムを重合密着させたので、モールディング本体の表面は、非常に美しく仕上がり、且つ艶出しフイルムを剥離した表面は美しく平坦状に仕上がり、大変に美麗となる効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の製造工程を示す縦断側面図である。
【図2】本発明のモールディングの縦断面図である。
【図3】同じく本発明の一部欠除した他の製造工程を示す縦断側面図である。
【図4】本発明のモールディング本体の縦断面図である。
【図5】本発明のモールディングを冷却水で急冷した時の合成樹脂に波打ち変形が発生した場合の縦断側面図である。
【図6】従来の艶出しフイルムを使用した押出し成形工程を示した一部欠除した縦断側面図である。
【符号の説明】
1 モールディング本体
2 モールディング芯体
3 艶出しフイルム
4 表皮部
5 波打ち部
7 押出し成型機
8 金型ダイス
9 サイジングダイス
11 引取機
12 カッター
14 第1押出し成型機
15 第2押出し成型機
16 金型ダイス
17 サイジングダイス
18 押出し成型機
20 注入路
Claims (2)
- モールディングの外表面に艶出しフイルムを重合押出し成形するモールディングの成形方法において、モールディング本体(1)のモールディング芯体(2)を成形する合成樹脂を押出し成型機(7)に注入し、該押出し成形機(7)を作動させた後、加熱された金型ダイス(8)の内部を通過中に該モールディング芯体(2)の表面にポリエチレンテレフタレートの合成樹脂よりなる艶出しフイルム(3)を重合密着し、その後、該金型ダイス(8)を通過した後に、冷却水槽による急冷をしないで室温の空気で徐々に冷却した後に、該艶出しフイルム(3)を剥離した事を特徴とするモールディングの成形方法。
- モールディング本体(1)のモールディング芯体(2)を成形する合成樹脂を第1押出し成型機(14)に注入し、該モールディング芯体(2)の表皮部(4)を形成する合成樹脂を第2押出し成型機(15)に注入し、その後、第1押出し成型機(14)と第2押出し成型機(15)とを同時に作動させた後、金型ダイス(8)の内部で該モールディング芯体(2)と該表皮部(4)との合成樹脂を熱融着した後に、該金型ダイス(8)に侵入させたポリエチレンテレフタレートの合成樹脂よりなる艶出しフイルム(3)を該表皮部(4)の表面に同時に押出し成形して重合密着した後に、冷却水槽による急冷をしないで、室温の空気のみで徐々に冷却した後に、該艶出しフイルム(3)を剥離した事を特徴とするモールディングの成形方法。
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