JP3227959B2 - アンカフレーム - Google Patents

アンカフレーム

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JP3227959B2
JP3227959B2 JP32201693A JP32201693A JP3227959B2 JP 3227959 B2 JP3227959 B2 JP 3227959B2 JP 32201693 A JP32201693 A JP 32201693A JP 32201693 A JP32201693 A JP 32201693A JP 3227959 B2 JP3227959 B2 JP 3227959B2
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敬太 中川
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石川島播磨重工業株式会社
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

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  • Conveying And Assembling Of Building Elements In Situ (AREA)
  • Foundations (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンクリート製格納容
器に内張りされたライナを支持するためのアンカフレー
ムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図15に示すごとく、原子炉圧力容器1
を格納するためのコンクリート製格納容器2において
は、容器2内面に円筒シェル形状の鋼製のライナ3が内
張りされており、該ライナ3はアンカフレーム4により
支持されている。
【0003】斯かるアンカフレーム4は図13に示すご
とく、円周方向D1へ複数に分割された平面形状が円弧
状のアンカフレームセグメント4aにより構成されてお
り、輸送時にはアンカフレームセグメント4a単体とし
て搬送し得るが、据付けた場合には隣り合うアンカフレ
ームセグメント4a同士を接続することにより全体がリ
ング状に形成されるようになっている。
【0004】而して、上記従来のアンカフレーム4の詳
細は、図11、図12に示されており、図中、5は所定
の半径のリング状の板を円周方向D1へ複数に分割して
形成した平面形状が円弧状の下部シヤプレート、6は同
じく所定の半径のリング状の板を円周方向D1へ複数に
分割して形成した平面形状が円弧状の中間プレートであ
り、下部シヤプレート5及び中間プレート6の径方向D
2中心における曲率半径は略同一径となっている。
【0005】又、7は下端部が下部シヤプレート5を貫
通して下方へ突出し且つ中間部が中間プレート6を貫通
して上方へ延在する縦向きのアンカボルト、8はアンカ
ボルト7の下端ねじ部に下部シヤプレート5を上下から
挟むよう螺合されアンカボルト7を下部シヤプレート5
に固定するためのナットであり、アンカボルト7は中間
プレート6及び下部シヤプレート5の円周方向D1へ所
要の間隔で配列されていると共に中間プレート6及び下
部シヤプレート5の径方向D2へ2列に配列されてい
る。
【0006】9は下部シヤプレート5及び中間プレート
6を接続するよう下部シヤプレート5上面及び中間プレ
ート6下面に溶接された溝形鋼製の垂直接続部材、10
は下部シヤプレート5及び中間プレート6の円周方向D
1へ配列されているアンカボルト7,7及び中間プレー
ト6並に下部シヤプレート5により区切られる空間であ
り、前記垂直接続部材9は、下部シヤプレート5及び中
間プレート6の径方向D2へは、図12に示すように側
方から見て中心が左右のアンカボルト7の中心と合致す
るよう2列に配列されていると共に円周方向D1へは複
数の空間10ごとに1組の割合で配列されている。
【0007】11は、下部シヤプレート5及び中間プレ
ート6の円周方向D1へ上方から下方へ向け斜めに延び
る溝形鋼製の補強部材であり、該補強部材11の一端
は、垂直接続部材9の径方向D2間に形成される空間1
2(図12参照)に挿入されて垂直接続部材9に溶接さ
れ、補強部材11の他端は、下部シヤプレート5及び中
間プレート6の円周方向D1へ隣り合う垂直接続部材9
の径方向D2間に形成される空間12に挿入されて隣り
合う垂直接続部材9に溶接されている。
【0008】13は平面的に見て垂直接続部材9の真下
に位置して下方へ延びるよう下部シヤプレート5の下面
に溶接された溝形鋼製の垂直支持部材であり、垂直支持
部材13の下端面は水平に切断されている。
【0009】14は所定の半径のリング状の板を円周方
向D1へ複数に分割して形成した円弧状のテンプレート
本体14aと該テンプレート本体14aの下面に円周方
向D 1へ延びるよう溶接された補強板14bを備えた断
面形状がT字状の輸送用テンプレートであり、該輸送用
テンプレート14を構成するテンプレート本体14aの
径方向D2中心の曲率半径は、下部シヤプレート5及び
中間プレート6の径方向D2中心の曲率半径と同一寸法
になっている。又輸送用テンプレート14は、アンカフ
レームセグメント4aの輸送時にテンプレート本体14
aに穿設したボルト孔を介してアンカボルト7の上端部
に嵌合され、ねじ部に螺合したナット15により挾持す
ることによりアンカボルト7の上端部に固定されるよう
になっている。
【0010】アンカフレーム4を現地へ搬送する際に
は、図11、図12に示すようにアンカボルト7の上端
部に輸送用テンプレート14を取付け、図13に示すよ
うに円周方向D1へ複数に分割したアンカフレームセグ
メント4aの形状で現地へ搬送する。アンカボルト7の
上端には、輸送用テンプレート14が取付けられている
ため、搬送時にアンカボルト7が曲る等の損傷を受ける
ことはない。
【0011】次に、現地へ搬送したアンカフレームセグ
メント4aを所定場所へ設置し、組立てられたアンカフ
レーム4上に円筒シェル形状の鋼製のライナ3を取付け
る際の手順の概要について図14を参照し説明する。
【0012】なお、図14中、16は上層のコンクリー
ト22が打設される前の下層のコンクリート21の上面
に打込まれたスリーブ、17はスリーブ16に螺合され
たホールインアンカ、18はホールインアンカ17の上
端ねじ部に螺合された上下のナット19により挾持され
るよう、ホールインアンカ17の上端にボルト孔を介し
て嵌合、固定され且つ上面にアンカフレーム4を構成す
る垂直支持部材13の下端面が当接されて現地溶接され
るようにしたベースプレート、20はベースプレート1
8を包囲するようコンクリート21の上面に設置され且
つグラウト材23を充填し得るようにした型枠である。
【0013】又、24はアンカフレーム4を構成するア
ンカボルト7の上端ねじ部に螺合された上下のナット1
5により挾持されるよう、アンカボルト7の上端にボル
ト孔を介して嵌合、固定され且つ上面にライナ3が溶接
されたリング状のベアリングプレート、25はアンカボ
ルト7の上端部近傍を包囲するようコンクリート22の
上面に配設され且つグラウト材26を充填し得るように
した型枠、27はコンクリート22を打設する部分に予
め敷設される鉄筋である。
【0014】アンカフレーム4を構成する現地へ搬入さ
れたアンカフレームセグメント4a(図13参照)は、
予め図14に示すごとくホールインアンカ17に取付け
られて水平度を調整され且つ型枠20内にグラウト材2
3を充填することにより固定されているベースプレート
18上に搭載され、垂直支持部材13の下端面がベース
プレート18上面に当接する。又、アンカフレームセグ
メント4aは、垂直支持部材13の下端面がベースプレ
ート18上面に当接した状態でアンカフレーム4の円周
方向D1及び径方向D2への位置調整が行われ、しかる後
垂直支持部材13の下端がベースプレート18上面に現
地溶接される。而して、図13に示すアンカフレームセ
グメント4aを円周方向D1へ配置し、隣接するアンカ
フレームセグメント4a同士を溶接等により接続するこ
とによりリング状のアンカフレーム4が形成される。
【0015】アンカフレーム4がベースプレート18上
に取付けられたら、コンクリート22を打設する部分に
適宜鉄筋27を敷設した後コンクリート22を打設し、
コンクリート22が固化したら、図12等に示す上下の
ナット15のうち上方のナット15を緩めたうえ外して
コンクリート22の打設時にアンカボルト7を位置決め
していた輸送用テンプレート14をアンカボルト7から
撤去し、下端にベアリングプレート24が溶接されてい
るライナ3をクレーン等で吊下げ下降させることにより
ベアリングプレート24に貫通されているボルト孔にア
ンカボルト7を挿通させてベアリングプレート24をア
ンカボルト7に螺合されているナット15上面に搭載
し、更にアンカボルト7に取外してあった別のナット1
5を螺合する。このためベアリングプレート24は、上
下のナット15により挾持された状態でアンカボルト7
の上端に固定、支持され、ライナ3はアンカフレーム4
に固定、支持される。又、ナット15の微調整によりラ
イナ3の水平度を出したら、適宜の段階で予め設置され
ている型枠20にグラウト材26を充填し、ベアリング
プレート24下面をグラウト材26により支持させ、又
順次床面やコンクリート製格納容器を形成するコンクリ
ートを打設する。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】本発明のアンカフレー
ムにおいては、 I)垂直接続部材9はアンカフレーム4の径方向D2
2列に配列しているため、構造が複雑になると共に径方
向D2の寸法が大きくなる、 II)トラス構造でないため全体の強度が十分でない、 III)地震等によりコンクリート製格納容器2に水平
力が作用すると、該水平力はライナ3、ベアリングプレ
ート24を介してアンカボルト7に作用するため、アン
カボルト7の中間プレート6貫通部に大きな曲げモーメ
ントが作用し、従ってアンカボルト7の直径を大きくし
なければならない、 IV)コンクリート22を打設する部分に鉄筋27を敷
設する場合には、円周方向D1へ延びる鉄筋27を左右
のアンカボルト7,7の間に敷設しなければならないた
め、作業がやりにくく時間を要する、等の問題がある。
【0017】本発明は上述の実情に鑑み、構造が簡単で
且つ強度的にも十分強く、しかもコンパクトで鉄筋敷設
作業が容易なアンカフレームを提供することを目的とし
てなしたものである。
【0018】
【課題を解決するための手段】ベースプレート上に下端
当接面を介して搭載し得るようにした平面形状がリング
状のトラスガーダ上に、円周方向へ所要の間隔で複数の
柱状部材を立設し、各柱状部材の上端に、輸送用テンプ
レート若しくはコンクリート製格納容器に内張りされた
ライナの下端に取付けられたベアリングプレートを固
定、支持するための縦向きのアンカボルトを取付けたも
のである。
【0019】
【作用】平面形状がリング状のトラスガーダの上面に柱
状部材を立設し、柱状部材の上端にアンカボルトを取付
けてあるため、アンカボルトは短くて良い。このため、
水平力によりアンカボルトに作用する曲げモーメントは
小さくなり、アンカボルトの直径を小さくできる。又ト
ラスガーダとすることにより、全体的な強度の向上を図
れるうえ、トラスガーダの径方向の寸法を小さくできる
ため、構造が簡単になると共にコンパクトになり、しか
もコンクリート打設のためにトラスガーダの円周方向へ
敷設される鉄筋は、トラスガーダの部材の間を通す必要
がないため、鉄筋の敷設を容易に行うことができる。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面を参照しつ
つ説明する。
【0021】図1〜図10は本発明の一実施例である。
【0022】図10に示すごとく、原子炉圧力容器1を
格納するためのコンクリート製格納容器2においては、
従来の場合と同様、容器2内面に円筒シェル形状の鋼製
のライナ3が内張りされており、該ライナ3は本実施例
に係るアンカフレーム31により支持されている。
【0023】斯かるアンカフレーム31は図8に示すご
とく、円周方向D1へ複数に分割された平面形状が円弧
状のアンカフレームセグメント31aにより構成されて
おり、搬送時には、アンカフレームセグメント31a単
体として搬送し得るが、据付けられた場合には隣り合う
アンカフレームセグメント31a同士を接続することに
より全体がリング状に形成されるようになっている。
【0024】而して、上記アンカフレーム31の詳細は
図1〜図7に示され、図中、32は上下にフランジ32
a,32bが位置するように配置したH形鋼をリング状
に折曲げると共に折曲げたH形鋼を円周方向D1へ複数
に分割して形成した平面形状が円弧状の水平粱部材であ
る。
【0025】水平梁部材32のフランジ32b下面に
は、下端面33aが水平に切断されたH形鋼製の複数の
垂直部材33が円周方向D1へ所要の間隔で配置、溶接
され、垂直部材33の下端面33aよりも若干上方位置
には、隣り合う垂直部材33同士を接続するため、平面
形状が円弧状となるよう折曲げ形成した溝形鋼製の水平
接続部材34が溶接されている。
【0026】各隣り合う垂直部材33間には、アンカフ
レームセグメント31aの円周方向D1へ向けジクザグ
状になるよう溝形鋼製の補強部材35が傾斜状態に配設
され、補強部材35の上端は、水平梁部材32の下面及
び垂直部材33の上端部近傍に溶接されると共に補強部
材35の下端は水平接続部材34の上面及び垂直部材3
3の下端近傍に溶接され、而してアンカフレームセグメ
ント31aの下部は、水平梁部材32、垂直部材33、
水平接続部材34、補強部材35により三角溝面の連続
するトラスガーダ31bとなっている。
【0027】水平梁部材32のフランジ32aの上面に
は、上端に台座36が溶接された複数の垂直柱状部材3
7が円周方向D1へ所要の間隔で配置、溶接されてお
り、各台座36には図6に示すように、アンカフレーム
セグメント31aの径方向D2へ所定の間隔で2個のボ
ルト孔38が、上下へ貫通するよう穿設され、各ボルト
孔38には、ねじ部が台座36の上面へ突出するようア
ンカボルト39が挿通され、図4、図5に示すようにア
ンカボルト39のねじ部には、下面が台座36の上面に
接触するようナット40が螺合され、ナット40により
アンカボルト39は台座36に固定されている。
【0028】アンカボルト39には、上下方向中途部に
位置するよう、ナット41が螺合されていると共にアン
カボルト39にはナット41上面に支持されるようにし
た輸送用テンプレート42が取付けられるようになって
いる。
【0029】輸送用テンプレート42は、リング状の板
を円周方向D1へ複数に分割して形成した円弧状のテン
プレート本体42aと該テンプレート本体42aの上面
に円周方向D1へ延びるよう溶接した補強板42bを備
えて断面形状が逆T字状に構成され、テンプレート本体
42aに上下へ延びるよう貫通させたボルト孔43(図
7参照)を介してテンプレート本体42aをアンカボル
ト39に嵌合させることにより、テンプレート本体42
aの下面をナット41の上面に当接させ得るようになっ
ており、アンカボルト39のねじ部上端側にナット44
を螺合したナット44の下面をテンプレート本体42a
の上面に当接させることにより、輸送用テンプレート4
2をアンカボルト39に固定し得るようになっている。
【0030】なお、図1中、45は垂直柱状部材37の
下方に位置するよう、水平梁部材32に溶接したリブ、
図1及び図7中、46は隣り合うアンカフレームセグメ
ント31aに取付けられている輸送用テンプレート42
同士をテンプレート本体42aを介して接続するガゼッ
トプレート、47はアンカフレームセグメント31aの
輸送時にアンカボルト39の上端に取付ける保護キャッ
プであり、水平梁部材32、水平接続部材34、輸送用
テンプレート42におけるテンプレート本体42aの径
方向D2中心における曲率半径は略同一径に形成されて
いる。
【0031】アンカフレームセグメント31aを現地へ
搬送する際には、輸送時にアンカボルト39が曲ること
のないよう図1等に示すように、アンカボルト39の上
端に輸送用テンプレート42を取付け、アンカフレーム
セグメント31a単体で若しくは何組かのアンカフレー
ムセグメント31aを輸送用テンプレート42及びガゼ
ットプレート46を介して接続した状態で現地へ搬送す
る。
【0032】次に、現地へ搬送したアンカフレームセグ
メント31aを所定位置へ設置し、据付けたアンカフレ
ーム31上にライナ3を取付ける際の概要を図9も参照
しつつ説明する。なお、図9中、図14に示すものと同
一のものには同一の符号が付してある。
【0033】アンカフレーム31を構成する現地へ搬入
されたアンカフレームセグメント31a(図1参照)
は、予め図9に示すごとく、ホールインアンカ17に取
付けられて水平度を調整され且つ型枠20内にグラウト
材23を充填することにより固定されているベースプレ
ート18上に搭載され、垂直柱状部材37の下端面33
aがベースプレート18上面に当接する。又アンカフレ
ームセグメント31aは、垂直部材33の下端面33a
がベースプレート18上面に当接した状態でアンカフレ
ーム31の円周方向D1及び径方向D2への位置調整が行
われ、しかる後、隣り合うアンカフレームセグメント3
1aの輸送用テンプレート42のテンプレート本体42
aにガゼットプレート46が接続されて、隣り合うアン
カフレームセグメント31a同士が接続され、各垂直部
材33の下端面33aはベースプレート18上面に現地
溶接され、水平梁部材32の対向する端面同士も現地溶
接され、又隣り合うアンカフレームセグメント31aの
対向する垂直部材33間に図3の実線で示すように補強
部材35が円周方向D1へ向け斜めに配置され、現地溶
接されると共に、隣り合うアンカフレームセグメント3
1aの対向する垂直部材33の下端部よりも若干上方に
は図3の実線で示すように水平接続部材34が現地溶接
される。而して、図8に示すように、アンカフレームセ
グメント31aを円周方向D1へ配置し、隣接するアン
カフレームセグメント31aの水平梁部材32同士を溶
接すると共に隣接するアンカフレームセグメント31a
同士を補強部材35や水平接続部材34を溶接して接続
することによりリング状のアンカフレーム31が組立て
られる。
【0034】アンカフレーム31がベースプレート18
上に組立てられたら、コンクリート22を打設する部分
に適宜鉄筋27を敷設した後コンクリート22を打設
し、コンクリート22が固化したら、図2等に示すナッ
ト44を緩めたうえ外してコンクリート22の打設時に
アンカボルト39を位置決めしていた輸送用テンプレー
ト42をアンカボルト39から撤去し、下端にベアリン
グプレート24の溶接されているライナ3をクレーン等
で吊下げ下降させることにより、ベアリングプレート2
4に貫通されているボルト孔にアンカボルト39を挿通
させてベアリングプレート24をアンカボルト39に螺
合されているナット41上面に搭載し、更にナット44
をアンカボルト39に螺合することによりベアリングプ
レート24を上下のナット44,41により挾持された
状態でアンカボルト39の上端に固定、支持させる。又
ナット44,41の微調整によりライナ3の水平度を出
したら、予め設置されている型枠20にグラウト材26
を充填し、ベアリングプレート24下面をグラウト材2
6により支持させ、又順次床面やコンクリート製格納容
器を形成するコンクリートを打設する。
【0035】本実施例においては、アンカフレーム31
の下部をH形鋼や溝形鋼によりトラスガーダ31bとす
ると共にトラスガーダ31bを形成する水平梁部材32
の上面にH形鋼を垂直柱状部材37として直立させ、そ
の上面にアンカボルト39を取付けた構造としているた
め、全体の強度の大幅な向上が可能となると共にアンカ
フレーム31の構造がシンプルになり、且つアンカフレ
ーム31の径方向D2への寸法が小さくなる。又地震等
により発生する水平力はライナ3、ベアリングプレート
24からアンカボルト39に作用するが、アンカボルト
39の長さは短くできるため、アンカボルト39の下端
に作用する曲げモーメントも小さくなり、従ってその直
径を従来のものよりも細くすることができる。更にアン
カフレーム31の円周方向D1へ敷設する鉄筋27は、
アンカフレーム31の部材間を通す必要がないため、作
業がやり易く、工期の短縮を図ることができる。
【0036】なお、本発明の実施例では、現地へ輸送す
る際、アンカフレーム31を円周径方向D1へ複数に分
割したアンカフレームセグメント31aとする場合につ
いて説明したが、その直径によってはリング状に組立て
た状態で輸送するようにしても良いこと、その他、本発
明の要旨を逸脱しない範囲内で種々変更を加え得るこ
と、等は勿論である。
【0037】
【発明の効果】本発明のアンカフレームによれば、 I)下部をトラスガーダとすると共にアンカボルトをト
ラスガーダに立設した垂直柱状部材に取付けるようにし
ているため、全体の強度が向上すると共に構造がシンプ
ルとなり、しかもアンカフレーム径方向の寸法を小さく
できる、 II)地震等による水平力によってアンカボルトに作用
する曲げモーメントが小さくなるため、アンカボルトの
径を小さくできる、 III)アンカフレームの円周方向へ敷設する鉄筋はア
ンカフレームの部材間を通す必要がないため、作業が容
易で工期の短縮が可能となる、等、種々の優れた効果を
奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のアンカフレームの一実施例の正面図で
あり、図8のI−I方向矢視図である。
【図2】図1のII−II方向拡大矢視図である。
【図3】本発明のアンカフレームにおいて隣り合うアン
カフレームセグメント同士を接続する状況を示す正面図
であり、図8のIII−III方向矢視図である。
【図4】図1のIV部拡大図である。
【図5】図4のV−V方向矢視図である。
【図6】図4のVI−VI方向矢視図である。
【図7】図1のVII−VII方向拡大矢視図である。
【図8】輸送用テンプレートを取付けた状態のアンカフ
レーム全体の平面図である。
【図9】本発明のアンカフレームにおいて、アンカフレ
ームを所定位置に据付けると共にアンカフレームに原子
炉格納容器のライナを取付け、ライナや床面にコンクリ
ートを打設した状態を示す断面図である。
【図10】本発明のアンカフレームを適用したコンクリ
ート製格納容器の正面図である。
【図11】従来のアンカフレームの一例の正面図であ
り、図13のXI−XI方向矢視図である。
【図12】図11のXII−XII方向矢視図である。
【図13】輸送用テンプレートを取付けた状態の従来の
アンカフレームの平面図である。
【図14】従来のアンカフレームにおいて、アンカフレ
ームを所定位置に据付けると共にアンカフレームに原子
炉格納容器のライナを取付け、ライナや床面にコンクリ
ートを打設した状態を示す断面図である。
【図15】従来のアンカフレームを適用したコンクリー
ト製格納容器の正面図である。
【符号の説明】
2 コンクリート製格納容器 3 ライナ 18 ベースプレート 24 ベアリングプレート 31 アンカフレーム 31b トラスガーダ 33a 下端面(下端当接面) 37 垂直柱状部材(柱状部材) 39 アンカボルト 42 輸送用テンプレート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04H 7/00 G21C 13/00 - 13/02

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベースプレート上に下端当接面を介して
    搭載し得るようにした平面形状がリング状のトラスガー
    ダ上に、円周方向へ所要の間隔で複数の柱状部材を立設
    し、各柱状部材の上端に、輸送用テンプレート若しくは
    コンクリート製格納容器に内張りされたライナの下端に
    取付けられたベアリングプレートを固定、支持するため
    の縦向きのアンカボルトを取付けたことを特徴とするア
    ンカフレーム。
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