JP3227926B2 - ボ−ルペン用水性インキ組成物 - Google Patents

ボ−ルペン用水性インキ組成物

Info

Publication number
JP3227926B2
JP3227926B2 JP20706193A JP20706193A JP3227926B2 JP 3227926 B2 JP3227926 B2 JP 3227926B2 JP 20706193 A JP20706193 A JP 20706193A JP 20706193 A JP20706193 A JP 20706193A JP 3227926 B2 JP3227926 B2 JP 3227926B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
parts
ball
ink composition
acid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP20706193A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0741722A (ja
Inventor
明日香 神保
裕志 宮下
克二 有沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Pentel Co Ltd
Original Assignee
Pentel Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Pentel Co Ltd filed Critical Pentel Co Ltd
Priority to JP20706193A priority Critical patent/JP3227926B2/ja
Publication of JPH0741722A publication Critical patent/JPH0741722A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3227926B2 publication Critical patent/JP3227926B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ボ−ルの回転によるボ
−ル受け座の摩耗を極力防止することによって良好なイ
ンキ組成物の吐出性を確保し、長筆記距離を可能となし
たボ−ルペン用水性インキ組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ボ−ルペンは、比較的細い筆跡が得られ
ると共に、繊維製ペン先や樹脂製ペン先を有する筆記具
と異なり、長期間使用してもペン先の摩耗などによる筆
跡巾の変化が少ないことから、多く使用されている。こ
のようなボ−ルペンに使用される水性インキ組成物の粘
度は1〜数cp(25℃)のものと、50〜2000c
p(25℃)のものとが知られている。1〜数cp(2
5℃)のものは主にインキ吸蔵体として中綿を用いた構
造のボ−ルペンに使用され、50〜2000cp(25
℃)のものは主にインキ貯蔵体として中空の筒体を用い
た構造のものに使用されている。
【0003】ボ−ルペンの筆記の機構は、ボ−ル表面に
付着したインキ組成物がボ−ルの回転に伴って、紙など
の被筆記面に転写されるものである。このとき、被筆記
体に適正な量のインキ組成物が転写され、更に、筆跡
に、にじみ、かすれが発生しないためには、インキ組成
物が適正な粘度、表面張力であることや、高濃度で耐水
性や耐光性に優れた筆跡であることなどが要求される。
【0004】特に、水性インキ組成物を用いたボ−ルペ
ンは、溶剤である水の摩擦係数が油性溶剤よりも大きい
ため、ボ−ルの回転によるボ−ル受け座の摩耗によるボ
−ル沈みが発生し易い。その結果、ボ−ルペンチップ内
のインキ流通溝がボ−ルの回転による摩擦で変形し、塞
がれ、インキ組成物の吐出が不十分となる。そして、筆
跡にかすれが生じて円滑な筆記ができなくなり、筆記距
離が短くなるといった問題があった。この問題を解決す
るために、インキ組成物中にオキシエチレン−オキシプ
ロピレン共重合体などの水溶性切削油などの潤滑剤を添
加してインキ組成物の潤滑性をあげる試みがなされてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したような、従
来、潤滑剤として使用されていたオキシエチレン−オキ
シプロピレン共重合体などの水溶性切削油などは、ボ−
ル受座に対する付着力が弱く、潤滑効果を十分に発揮で
きない。結果としてボ−ル受け座の摩耗は十分には抑制
されず、筆記距離が短くなってしまうというものであっ
た。
【0006】本発明の目的は、ボ−ルの回転によるボ−
ル受け座の摩耗を極力防止することにより良好なインキ
組成物の吐出性を確保し、長距離の筆記を可能となした
ボ−ルペン用の水性インキ組成物を提供することにあ
る。
【0007】本発明は、少なくとも水と着色剤とヤシ油
脂肪酸のアルキロールアミン塩とアラビアガム、トラカ
ガントガム、グァーガム、ローカストビーンガム、カラ
ギーナン、ゼラチン、カゼイン、キサンテンガム、デキ
ストラン、半合成系のメチルセルロース、エチルセルロ
ース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチル
セルロース、アルギン酸ナトリウム、合成系のポリビニ
ルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリビニルメチ
ルエーテル、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチレン
オキサイド、アクリル樹脂のアルカリ金属塩、アクリル
酸とアルキルメタクリレートの共重合体から選ばれる水
溶性高分子の1種または2種以上の混合物とからなる
ールペン用水性インキ組成物を要旨とするものである。
【0008】着色剤としては、従来水性インキ組成物に
用いられている染顔料ともに限定無く使用可能である
が、その具体例を挙げると染料としては、ジャパノ−ル
ファストブラックDコンク(C.I.ダイレクトブラッ
ク17)、ウォ−タ−ブラック100L(同19)、ウ
ォ−タ−ブラックL−200(同19)、ウォ−タ−ブ
ラック#7(同19)、カヤセットブラックW9(同1
9)、ダイレクトファストブラックB(同22)、ダイ
レクトファストブラックAB(同32)、ダイレクトデ
ィ−プブラックEX(同38)、ダイレクトディ−プブ
ラック(同38類似品)、ダイレクトファストブラック
コンク(同51)、カヤラススプラグレイVGN(同7
1)、カヤクダイレクトブリリアントエロ−G(C.
I.ダイレクトエロ−4)ダイレクトファストエロ−5
GL(同26)、アイゼンブリムラエロ−GCLH(同
44)、ダイレクトファストエロ−R(同50)、アイ
ゼンダイレクトファストレッドFH(C.I.ダイレク
トレッド1)、ニッポンファストスカ−レットGSX
(同4)、ダイレクトファストスカ−レット4BS(同
23)、アイゼンダイレクトデュリンBH(同31)、
ダイレクトスカ−レットB(同37)、カヤクダイレク
トスカ−レット3B(同39)、アイゼンブリムラビン
コンク2BLH(同75)、スミライトレッドF3B
(同80)、アイゼンブリムラレッド4BH(同81)
カヤラススプラルビンBL(同83)、カヤラスライト
レッドF5G(同225)、カヤラスライトレッドF5
B(同226)、カヤラスライトロ−ズFR(同22
7)ダイレクトスカイブル−6B(C.I.ダイレクト
ブル−1)、ダイレクトスカイブル−5B(同15)、
ベンゾブリリアントスカイブル−8GS(同41)、ス
ミライトスプラブル−BRRコンク(同71)、ダイボ
−ゲンタ−コイズブル−S(同86)、ウォ−タ−ブル
−#3(同86)、カヤラスタ−コイズブル−GL(同
86)、ダイワブル−215H(同87)、カヤラスス
プラブル−FF2GL(同106)、カヤラススプラブ
ル−FFRL(同108)カヤラススプラタ−コイズブ
ル−FBL(同199)などの直接染料や、アシッドブ
ル−ブラック10B(C.I.アシッドブラック1)、
ニグロシン(同2)、ウォ−タ−ブラックR455(同
2)、ウォ−タ−ブラックR510(同2)、スミノ−
ルミリングブラック8BX(同24)、カヤノ−ルミリ
ングブラックVLG(同26)、カヤノ−ルミリングブ
ラックBRコンク(同31)、ミツイナイロンブラック
GL(同52)、アイゼンオパ−ルブラックWHエクス
トラコンク(同52)、スミランブラックWA(同5
2)、ラニルブラックBGエクストラコンク(同10
7)、カヤノ−ルミリングブラックTLB(同10
9)、スミノ−ルミリングブラックB(同109)、カ
ヤノ−ルミリングブラックTLR(同110)、アイゼ
ンオパ−ルブラックニュ−コンク(同119)、ウォ−
タ−ブラック187−L(同154)アシッドイエロ−
#10(C.I.アシッドエロ−1)、カヤクアシッド
ブリリアントフラビンFF(同7:1)、カヤシルエロ
−GG(同17)、キシレンライトエロ−2G140%
(同17)、スミノ−ルレベリングエロ−NR(同1
9)、ウォ−タ−イエロ−#1(同23)、ダイワタ−
トラジン(同25)、カヤクタ−トラジン(同23)、
スミノ−ルファストエロ−R(同25)ダイアシッドラ
イトエロ−2GP(同29)、スミノ−ルミリングエロ
−O(同38)、スミノ−ルミリングエロ−MR(同4
2)、ウォ−タ−イエロ−#6(同42)、カヤノ−ル
エロ−NFG(同49)、スミノ−ルミリングエロ−3
G(同72)、スミノ−ルファストエロ−G(同6
1)、スミノ−ルミリングエロ−G(同78)、カヤノ
−ルエロ−N5G(同110)、スミノ−ルミリングエ
ロ−4G200%(同141)、カヤノ−ルエロ−NG
(同135)、カヤノ−ルミリングエロ−5GW(同1
27)、カヤノ−ルミリングエロ−6GW(同14
2)、スミトモファストスカ−レットA(C.I.アシ
ッドレッド8)、カヤクシルクスカ−レット(同9)、
ソ−ラ−ルビンエクストラ(同14)、ダイワニュ−コ
クシン(同18)、ウォ−タ−スカ−レット(同1
8)、ダイワ赤色102号(同18)、アイゼンボンソ
−RH(同26)、ダイワ赤色2号(同27)、スミノ
−ルレベリングブリリアントレッドS3B(同35)、
カヤシルルビノ−ル3GS(同37)、アイゼンエリス
ロシン(同51)、カヤクアシッドロ−ダミンFB(同
52)、ダイワ赤色106号(同52)、スミノ−ルレ
ベリングルビノ−ル3GP(同57)、ダイアシッドア
リザリンルビノ−ルF3G200%(同82)、アリザ
リンルビノ−ル5G(同83)、アイゼンエオシンGH
(同87)、ウォ−タ−レッド#2(同87)、ダイワ
赤色103WB(同87)、ウォ−タ−ピンク#2(同
92)、アイゼンアシッドフロキシンPB(同92)、
ダイワ赤色104号(同92)、ロ−ズベンガル(同9
4)、カヤノ−ルミリングスカ−レットFGW(同11
1)、カヤノ−ルミリングルビン3BW(同129)、
スミノ−ルミリングブリリアントレッド3BNコンク
(同131)、スミノ−ルミリングブリリアントレッド
BS(同138)、アイゼンオパ−ルピンクBH(同1
86)、スミノ−ルブリリアントレッドBコンク(同2
49)、カヤクアシッドブリリアントレッド3BL(同
254)、カヤクアシッドブリリアントレッドBL(同
265)、カヤノ−ルミリングレッドGW(同27
6)、ミツイアシッドバイオレット6BN(C.I.ア
シッドバイオレット15)、ミツイアシッドバイオレッ
トBN(同17)、ウォ−タ−バイオレット#1(同4
9)、ウォ−タ−バイオレット#5(同49)、ダイワ
紫1号(同49)、インキバイオレットL10(同4
9)、スミトモパテントピュァブル−VX(C.I.ア
シッドブル−1)、ウォ−タ−ブル−#106(同
1)、パテントブル−AF(同7)、ウォ−タ−ブル−
#9(同9)、ダイワ青色1号(同9)、インキブル−
L20(同9)、スプラノ−ルブル−B(同15)、ウ
ォ−タ−ブル−#116(同15)、オリエントソルブ
ルブル−OBC(同22)、オリエントソルブルブル−
OBX(同22)、スミノ−ルレベリングブル−4GL
(同23)、ミツイナイロンファストブル−G(同2
5)、カヤシルブル−AGG(同40)、カヤシルブル
−BR(同41)、ミツイアリザリンサフィロ−ルSE
(同43)、スミノ−ルレベリングスカイブル−Rエク
ストラコンク(同62)、ミツイナイロンファストスカ
イブル−R(同78)、スミトモブリリアントインドシ
アニン6Bh/e(同83)、サンドランシアニンN−
6B350%(同90)、ウォ−タ−ブル−#115
(同90)、ウォ−タ−ブル−#105(同90)、オ
リエントソルブルブル−OBB(同93)、スプラノ−
ルシアニン7BF(同100)、スミトモブリリアント
ブル−5G(同103)、アシッドブル−(同10
3)、アシランブリリアントブル−FFR(同10
4)、カヤノ−ルミリングウルトラスカイSE(同11
2)、カヤノ−ルミリングシアニン5R(同113)、
アイゼンオパ−ルシアニン2GLH(同158)、ダイ
ワギニアグリ−ンB(C.I.アシッドグリ−ン3)ア
シッドブリリアントミリンググリ−ン(同9)、ダイワ
グリ−ン#70(同16)、カヤノ−ルシアニングリ−
ンG(同25)、スミノ−ルミリンググリ−ンG(同2
7)、ウォ−タ−オレンジ#17(C.I.アシッドオ
レンジ56)などの酸性染料、ウォ−タ−イエロ−#2
(C.I.フ−ドエロ−3)、食品用黄色5号(C.
I.フ−ドエロ−3)食品用赤色3号(C.I.フ−ド
レッド14)、食品用青色2号(C.I.アシッドブル
−74)、食品用緑色2号(C.I.アシッドグリ−ン
5)などの食用染料、マラカイトグリ−ン(C.I.4
2000)、ビクトリアブル−FB(C.I.4404
5)、メチルバイオレットFN(C.I.4253
5)、ロ−ダミンF4G(C.I.45160)、ロ−
ダミン6GCP(C.I.45160)などの塩基性染
料がある。
【0009】顔料としては従来公知の顔料が使用でき、
具体例としては、SpecialBlack 6、同S
170、同S610、同5、同4、同4A、同550、
同35、同250、同100、Printex 150
T、同U、同V、同140U、同140V、同95、同
90、同85、同80、同75、同55、同45、同
P、同XE2、同L6、同L、同300、同30、同
3、同35、同25、同200、同A、同G(以上、デ
グサ・ジャパン(株)製)、#2400B、#235
0、#2300、#2200B、#1000、#95
0、#900、#850、#MCF88,MA600、
MA100、MA7、MA11、#50、#52、#4
5、#44、#40、#33、#32、#30、CF
9、#20B、#4000B(以上、三菱化成工業
(株)製)、MONARCH 1300、同1100、
同1000、同900、同880、同800、同70
0、MOGULL、REGAL 400R、同660
R、同500R、同330R、同300R、同99R、
ELFTEX 8、同12、BLACK PEARLS
2000(以上、米国、キャボットCo.LTD
製)、Raven7000、同5750、同5250、
同5000、同3500、同2000、同1500、同
1255、同1250、同1200、同1170、同1
060、同1040、同1035、同1020、同10
00、同890H、同890、同850、同790、同
780、同760、同500、同450、同430、同
420、同410、同22、同16、同14、同825
Oil Beads 、同H20、同C、Conduc
tex 975、同900、同SC(以上、コロンビヤ
ン・カ−ボン日本(株)製)などのカ−ボンブラック、
KA−10、同10P、同15、同20、同30、同3
5、同60、同80、同90、KR−310、同38
0、同460、同480(以上、チタン工業(株)
製)、P25(日本アエロジル(株)製)などの酸化チ
タン、BS−605、同607(以上、東洋アルミ
(株)製)、ブロンズパウダ−P−555、同P−77
7(以上、中島金属箔工業(株)製)、ブロンズパウダ
−3L5、同3L7(以上、福田金属箔工業(株)製)
などの金属粉顔料、また、黒色酸化鉄、黄色酸化鉄、赤
色酸化鉄、群青、紺青、コバルトブル−、クロムグリ−
ン、酸化クロムなどの無機顔料、ハンザエロ−10G、
同5G、同3G、同4、同GR、同A、ベンジジンエロ
−、パ−マネントエロ−NCG、タ−トラジンレ−キ、
キノリンエロ−、スダ−ン1、パ−マネントオレンジ、
インダスレンブリリアントオレンジGN、パ−マネント
ブラウンFG、パラブラウン、パ−マネントレッド4
R、ファイヤ−レッド、ブリリアントカ−ミンBS、ピ
ラゾロンレッド、レ−キレッドC、キナクリドンレッ
ド、ブリリアントカ−ミン6B、ボルド−5B、チオイ
ンジゴレッド、ファストバイオレットB、ジオキサンバ
イオレット、アルカリブル−レ−キ、フタロシアニンブ
ル−、インジゴ、アシッドグリ−ンレ−キ、フタロシア
ニングリ−ンなどの有機顔料などが挙げられる。また、
この他に硫化亜鉛、珪酸亜鉛、硫酸亜鉛カドミウム、硫
化カルシウム、硫化ストロンチウム、タングステン酸カ
ルシウムなどの無機蛍光顔料、その他公知の有機蛍光顔
料が挙げられる。前記した着色剤は、単独或いは、他と
の組み合わせにより使用でき、その使用量は色調などに
よっても異なるが、水性組成物全量に対して0.1〜2
0重量%が好ましい。
【0010】ここで着色剤として顔料を用いた場合は、
分散剤を併用することが好ましいが分散剤としては、従
来一般に用いられている水溶性もしくは水可溶性樹脂
や、アニオン系もしくはノニオン系の界面活性剤などの
顔料の分散剤として用いられるものが、例示すれば、高
分子分散剤として、アラビアゴム、トラガントゴムなど
の天然ゴム類、サポニンなどのグルコシド類、メチルセ
ルロ−ス、カルボキシセルロ−ス、ヒドロキシメチルセ
ルロ−スなどのセルロ−ス誘導体、リグニンスルホン酸
塩、セラックなどの天然高分子、ポリアクリル酸塩、ス
チレン−アクリル酸共重合物の塩、ビニルナフタレン−
マレイン酸共重合物の塩、β−ナフタレンスルホン酸ホ
ルマリン縮合物のナトリウム塩、リン酸塩、などの陰イ
オン性高分子やポリビニルアルコ−ル、ポリビニルピロ
リドン、ポリエチレングリコ−ルなどの非イオン性高分
子などが挙げられる。また、界面活性剤として、アルキ
ル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエ−テル硫酸
塩、N−アシルアミノ酸及びその塩、N−アシルメチル
タウリン塩、ポリオキシエチレンアルキルエ−テル酢酸
塩、アルキルスルホカルボン酸塩、α−オレフィンスル
ホン酸塩、アルキルリン酸塩、ポリオキシエチレンアル
キルエ−テルリン酸塩などの陰イオン界面活性剤、ポリ
オキシエチレンアルキルエ−テル類、ソルビタンアルキ
ルエステル類、ポリオキシエチレンソルビタンアルキル
エステル類などの非イオン性界面活性剤が挙げられる。
これらの1種または2種以上を選択し、併用しても使用
できる。その使用量は、水性組成物全量に対して1〜2
0重量%が好ましい。
【0011】更に、顔料インキの場合、顔料を水性媒体
に分散した水性インキベ−スを用いることは、顔料イン
キ製造上有利なことである。具体的には、Fuji S
PBlack 8031、同8119、同8167、同
8276、同8381、同8406、Fuji SP
Red 5096、同5111、同5193、同522
0、Fuji SP Bordeaux 5500、F
uji SP Blue 6062、同6133、同6
134、Fuji SP Green 7051、Fu
ji SP Yellow 4060、Fuji SP
Violet 9011、Fuji SP Pink
9524、同9527、FujiSP Orange
534、FUji SP Brown 3074(以
上、富士色素(株)製)、Emacol Black
CN、Emacol Blue FBB、同FB、同K
R、Emacol Green LXB、Emacol
Violet BL、Emacol Brown 3
101、EmacolCarmmine FB、Ema
col Red BS、Emacol Orange
R、Emacol Yellow FD、同IRN、同
3601、同FGN、同GN、同GG、同F5G、同F
7G、同10GN、同10G、Sandye Supe
r Black K、同C、Sandye Super
Grey B、Sandye Super Brow
n SB、同FRL、同RR、Sandye Supe
r Green L5G、同GXB、Sandye S
uper Navy Blue HRL、同GLL、同
HB、同FBL−H、同FBL−160、同FBB、S
andye Super Violet BLH/C、
同BL、Sandye Super Bordeaux
FR、Sandye Super Pink FB
L、同F5B、Sandye SuperRubine
FR、Sandye super Carmmine
FB、Sandye Super Red FFG、
同RR、同BS、SandyeSuper Orang
e FL、同R、同BO、Sandye Gold Y
ellow 5GR、同R、同3R、Sandye Y
wllow GG、同F3R、同IRC、同FGN、同
GN、同GRS、同GSR−130、同GSN−13
0、同GSN、同10GN(以上、山陽色素(株)
製)、Rio FastBlack Fx 8012、
同8313、同8169、Rio FastRed F
x 8209、同8172、Rio Fast Red
S Fx8315、同8316、Rio Fast
Blue Fx 8170、RioFast Blue
FX 8170、Rio Fast Blue S
Fx 8312、Rio Fast Green S
Fx 8314(以上、東洋インキ(株)製)、NKW
−2101、同2102、同2103、同2104、同
2105、同2106、同2107、同2108、同2
117、同2127、同2137、同2167、同21
01P、同2102P、同2103P、同2104P、
同2105P、同2106P、同2107P、同210
8P、同2117P、同2127P、同2137P、同
2167P、NKW−3002、同3003、同300
4、同3005、同3007、同3077、同300
8、同3402、同3404、同3405、同340
7、同3408、同3477、同3602、同360
3、同3604、同3605、同3607、同367
7、同3608、同3702、同3703、同370
4、同3705、同3777、同3708、(以上、日
本蛍光(株)製)、コスモカラ−S 1000Fシリ−
ズ(東洋ソ−ダ(株)製)、ビクトリアエロ− G−1
1、同G−20、ビクトリアオレンジ G−16、同G
−21、ビクトリアレッド G−19、同G−22、ビ
クトリアピンク G−17、同G−23、ビクトリアグ
リ−ン G−18、同G−24、ビクトリアブル− G
−15、同G−25(以上、御国色素(株)製)などが
挙げられるものであり、これらは1種又は2種以上選択
して併用できるものである。
【0012】溶剤は、必須条件である水の他に各種の水
溶性有機溶剤が使用可能であり、これらはボ−ルペン用
水性インキ組成物としての種々の品質、例えば、ペン先
でのインキ乾燥防止、低温時でのインキ凍結防止などの
目的で使用するものである。具体的には、エチレングリ
コ−ル、ジエチレングリコ−ル、トリエチレングリコ−
ル、プロピレングリコ−ル、ポリエチレングリコ−ル、
1、3−ブチレングリコ−ル、チオジエチレングリコ−
ル、グリセリンなどのグリコ−ル類や、エチレングリコ
−ルモノメチルエ−テル、ジエチレングリコ−ルモノメ
チルエ−テル、2−ピロリドンなどが使用でき、これら
は1種又は2種以上選択して併用できるものである。ま
た、その使用量はインキ組成物全量に対して5〜40重
量%が好ましい。
【0013】ヤシ油脂肪酸のアルキロ−ルアミン塩はボ
−ル受け座の摩耗を抑制するために使用するものであ
る。その使用量はインキ組成物全量に対して0.1〜
8.0重量%が好ましい。具体的には、ヤシ油脂肪酸と
は、ヤシ科の核肉から得られる油脂を水と共に加熱し、
加水分解して得られる揮発性脂肪酸及び水溶性脂肪酸な
どの混合物を示し、飽和脂肪酸ではカプロン酸、カプリ
ル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミ
チン酸、ステアリン酸、アラキン酸などが含まれ、不飽
和脂肪酸ではヘキサデセン酸、オレイン酸、リノ−ル酸
などが含まれる。各脂肪酸の組成比率は、油脂の加水分
解方法や精度によって異なる。市場にて商品化されてい
るヤシ油脂肪酸の例として、Lunac L−50、L
unac L−55(以上、花王(株)製)、ヤシ油脂
肪酸200、ヤシ油脂肪酸300(以上、ミヨシ油脂
(株)製)が挙げられる。アルキロ−ルアミンの例とし
ては、モノエタノ−ルアミン、ジエタノ−ルアミン、ト
リエタノ−ルアミン、モノプロパノ−ルアミン、ジプロ
パノ−ルアミン、トリプロパノ−ルアミン、モノイソプ
ロパノ−ルアミン、ジイソプロパノ−ルアミン、トリイ
ソプロパノ−ルアミン、N,N−ジメチルエタノ−ルア
ミン、N,N−ジエチルエタノ−ルアミン、アミノエチ
ルエタノ−ルアミン、N−メチル−N,N−ジエタノ−
ルアミン、N−メチルエタノ−ルアミン、2−アミノ−
2−メチル−1、3−プロパンジオ−ルなどが挙げられ
る。ヤシ油脂肪酸のアルキロ−ルアミン塩の具体例とし
ては、ト−ホ−CT(東邦化学工業(株)製)、ロスト
ナイン#108DK(伊藤製油(株)製)が挙げられ
る。
【0014】ヤシ油脂肪酸のアルキロ−ルアミン塩は先
に挙げたアルキロ−ルアミンまたはその水溶液に、室温
または必要に応じて加熱しながら撹拌し、アルキロ−ル
アミンと当量のヤシ油脂肪酸を添加し、5〜60分程度
撹拌することにより得られる。ヤシ油脂肪酸のアルキロ
−ルアミン塩は、インキ組成物中にあらかじめ塩にした
ものを添加してもよいが、ヤシ油脂肪酸とアルキロ−ル
アミンを別々にインキ組成物中に添加して塩にしても良
い。ただし、別々に添加する場合には、インキ組成物の
組成によっては配合順序に制約を受けることがある。
【0015】水溶性高分子としては天然系のアラビアガ
ム、トラガカントガム、グァーガムローカストビーンガ
ム、カラギーナン、ゼラチン、カゼイン、キサンテンガ
ム、デキストラン、半合成系のメチルセルロース、エチ
ルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキ
シメチルセルロース、アルギン酸ナトリウム、合成系の
ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリビ
ニルメチルエーテル、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリ
エチレンオキサイド、アクリル樹脂のアルカリ金属塩、
アクリル酸とアルキルメタクリレートの共重合体の1種
または2種以上を選択し、併用して使用する
【0016】また、黴の発生によるインキ組成物の筆記
具のインキ通路におけるインキ組成物の流出阻害を抑制
するためにデヒドロ酢酸ナトリウム、1,2−ベンゾチ
アザリン−3−オン、安息香酸ナトリウムなどの防腐防
黴剤を適量加えることもできる。
【0017】更に、インキ組成物と接触する部分に金属
を使用している筆記具の場合、金属の腐食防止のために
ベンゾトリアゾ−ル、エチレンジアミン四酢酸などの防
蝕剤や、可溶化剤としてオレイン酸のような脂肪酸も添
加することが出来る。
【0018】本発明のインキ組成物を製造するに際して
は、従来知られている種々の方法が採用できる。例え
ば、着色材として染料を用いた場合にはタ−ボミキサ−
などの撹拌機により撹拌混合することによって、着色材
として顔料を用いた場合にはボ−ルミル、サンドグライ
ンダ−、スピ−ドラインミル、ロ−ルミル等の分散機に
より混合摩砕することによって容易に得られる。
【0019】
【作用】ヤシ油脂肪酸のアルキロ−ルアミン塩が何故ボ
−ル受け座の摩耗抑制に効果があるかについては以下の
ように推察される。即ち、ヤシ油脂肪酸のアルキロ−ル
アミン塩は、ボ−ルペンチップに用いられる洋白、ステ
ンレス等の金属に対して従来の潤滑剤よりも大きな付着
力を有するため、ボ−ル受け座の金属表面にヤシ油脂肪
酸のアルキロ−ルアミン塩の強い分子膜を形成する。こ
の付着膜がボ−ルとボ−ル受け座との間で潤滑剤の役割
をする結果、ボ−ルとボ−ル受け座との間の摩耗抵抗が
小さくなりボ−ル受け座の摩耗が少なくなる。よって、
インキ組成物の吐出が安定し、インキ量に見合った長筆
記距離が実現できるものである。
【0020】
【実施例】以下、本発明を実施例により詳細に説明す
る。実施例、比較例中の各インキ組成物の粘度は、50
cp未満は(株)トキメック製ELD型粘度計標準コ−
ンロ−タ−10rpmにて測定、50cp以上600c
p未満は(株)トキメック製ELD型粘度計標準コ−ン
ロ−タ−1rpmにて測定、600cp以上2000c
p未満は(株)トキメック製ELD型粘度計STロ−タ
−20rpmにて測定した。測定時の温度は25℃であ
った。尚、各実施例中単に「部」とあるのは「重量部」
を表す。
【0021】実施例1 MA100(カ−ボンブラック、三菱化成(株)製) 8.0部 ジョンクリル(分散剤、ジョンソンポリマ−(株)製) 4.0部 ガ−ガム(増粘剤) 0.5部 プロピレングリコ−ル 18.0部 グリセリン 15.0部 ト−ホ−CT(潤滑剤、ヤシ油脂肪酸のアルキロ−ルアミン塩、東邦化学工業 (株)製) 1.0部 プロクセルXL−2(防腐剤、ICIジャパン(株)製) 0.1部 水 53.4部 上記各成分中ガ−ガム以外の成分を混合しボ−ルミル中
で48時間分散処理を行った後、ガ−ガムを加えて再度
5時間分散処理を行い、0.65μmメンブランフィル
タ−(アドバンテック東洋(株)製)で粗大粒子を除去
して粘度280cpの黒色水性インキ組成物を得た。
【0022】実施例2 Fuji S.P.Black 8031(黒色水性顔料ベ−ス、富士色素( 株)製) 30.0部 エチレングリコ−ル 15.0部 グリセリン 8.0部 Lunac L−55(ヤシ油脂肪酸、花王(株)製) 0.3部 トリエタノ−ルアミン 0.2部 プロクセルGXL(防腐剤、ICIジャパン(株)製) 0.2部 水 45.5部 カルボキシメチルヒドロキシプロピル化ガ−ガム(増粘剤) 0.8部 上記各成分について、Lunac L−55、トリエタ
ノ−ルアミンをまず撹拌機にて混合撹拌し、塩にしてか
ら他の成分と混合撹拌し、0.65μmメンブランフィ
ルタ−(アドバンテック東洋(株)製)で粗大粒子を除
去して粘度1950cpの黒色水性インキ組成物を得
た。
【0023】実施例3 NKW−2117(桃色水性顔料ベ−ス、日本蛍光化学(株)製)45.0部 グリセリン 10.0部 プロピレングリコ−ル 15.0部 プロクセルGXL 0.2部 ト−ホ−CT 0.5部 水 28.6部 PEMULEN TR−1(アクリル酸とアルキルメタクリレ−トの共重合体 、BFGoodrich社製) 0.4 部 25%水酸化ナトリウム水溶液 0.3部 上記各成分中25%水酸化ナトリウム水溶液以外を撹拌
機にて3時間混合撹拌した後、25%水酸化ナトリウム
水溶液を加え、粘度1800cpの蛍光桃色水性インキ
組成物を得た。
【0024】実施例4 フタロシアニンブル− 8.0部 ジョンクリル 8.0部 エチレングリコ−ル 15.0部 グリセリン 5.0部 水 62.6部 Lunac L−50 0.7部 ジエタノ−ルアミン 0.4部 カルボキシメチルヒドロキシプロピル化ガ−ガム(増粘剤) 0.3部 上記各成分中Lunac L−50、ジエタノ−ルアミ
ンをまず撹拌機にて混合撹拌し塩にしてから、カルボキ
シメチルヒドロキシプロピル化ガ−ガム以外の成分と混
合撹拌してボ−ルミル中で48時間分散処理を行った。
その後、カルボキシメチルヒドロキシプロピル化ガ−ガ
ムを加えて再度5時間分散処理を行い、0.65μmメ
ンブランフィルタ−(アドバンテック東洋(株)製)で
粗大粒子を除去して粘度295cpの青色水性インキ組
成物を得た。
【0025】実施例5ビクトリアブルー G−15(青色水性顔料ベース、御国色素(株)製) 50.0部 ローダミン6GCP(C.I.ベーシックレッド1、住友化学(株)製) 0.1部 グリセリン 12.0部 プロピレングリコール 18.0部 プロクセルXL−2 0.2部 ヤシ油脂肪酸200(ヤシ油脂肪酸、ミヨシ油脂(株)製) 1.3部 2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール 0.7部 水 16.8部 CMC−ダイセル#2000(カルボキシメチルセルロース、ダイセル化学工業 (株)製) 1.0部 上記の成分中ヤシ油脂肪酸200、2−アミノ−2−メ
チル−1,3−プロパンジオール、CMC−ダイセル#
2000以外をまず撹拌機にて1時間混合撹拌して、つ
ぎにヤシ油脂肪酸200、2−アミノ−2−メチル−
1,3−プロパンジオールを添加して1時間混合撹拌
し、CMC−ダイセル#2000を添加して3時間混合
撹拌する事により粘度1050cpの紫色水性インキ組
成物を得た。
【0026】比較例1 NKW−3005(黄色水性顔料ベース、日本蛍光化学(株)製)40.0部 グリセリン 8.0部 プロピレンコール 15.0部 プロクセルGXL 0.2部 トーホーCT 0.3部 ロストナイン#108DK(潤滑剤、伊藤製油(株)製) 0.3部 水 36.2部 上記の成分を撹拌機にて3時間混合撹拌して粘度7cp
の蛍光黄色水性インキ組成物を得た。
【0027】比較例2 実施例1のトーホーCTを除きその量だけ水を加えた以
外は、実施例1と同様になして粘度275cpの黒色水
性インキ組成物を得た。
【0028】比較例3 実施例2のLunac L−55、トリエタノールアミ
ンを除きその量だけ水を加えた以外は、実施例3と同様
にして粘度1900cpの黒色水性インキ組成物を得
た。
【0029】比較例4 実施例3のトーホーCTを除きその量だけ水を加えた以
外は、実施例4と同様になして粘度1750cpの桃色
水性インキ組成物を得た。
【0030】比較例5 Fuji S.P.Black 8031 30.0部 ニューポール50HB−5100(水溶性切削油、三洋化成工業(株)製) 1.5部 プロピレングリコール 12.0部 グリセリン 5.0部 プロクセルGXL 0.2部 CMC−ダイセル=2000 2.0部 水 49.3部 上記の成分を撹拌機にて3時間混合、撹拌して粘度19
50cpの黒色水性インキ組成部を得た。
【0031】比較例6 Fuji S.P.Black 8031 30.0部 ユニルーブ70DPー950B(水溶性切削油、日本油脂(株)製)0.1部 グリセリン 10.0部 プロクセルGXL 0.2部 CMC−ダイセル=2000 2.0部 水 57.7部 上記の成分を撹拌機にて3時間混合、撹拌して粘度19
80cpの黒色水性インキ組成部を得た。
【0032】比較例7 C.I.アシッドブラック2 10.0部 プロピレングリコール 20.0部 グリセリン 5.0部 プロクセルGXL 0.1部 水 64.9部 上記の成分を撹拌機にて3時間混合撹拌して粘度5.6
cpの黒色水性インキ組成物を得た。
【0033】以上、実施例1〜4及び比較例1〜6で得
られたボールペン用水性インキ組成物を、洋白ボールペ
ンチップ(ボール素材:超硬合金)を一端に連接したポ
リプロピレン製の中空軸筒よりなる透明なインキ収容管
に0.8g充填し、また、実施例5及び比較例7で得た
ものをインキ吸蔵体が中綿である市販の水性金属ボール
ペン(スーパーボールBH16、ぺんてる(株)製)に
2.5g充填し、それぞれ筆記距離及びボール沈み量に
ついて試験した。結果を表1、表2に示す。
【0034】筆記距離:自転式連続螺旋筆記試験機(筆
記試験機 MODEL TS−4C−20 精機工業研
究所製)を用い、筆記速度7cm/sec、荷重100
g、筆記角度70°で連続筆記してインキが吐出されな
くなるまでの筆記距離を測定した。(但し、実施例1〜
4は充填したインキ組成物をすべて使用してしまった。
比較例2〜4は充填したインキ組成物の20%が残って
いたが、インキは吐出しなかった)
【0035】ボール沈み量:上記筆記試験において、筆
記前のボール突出長さと、500m連続筆記後のボール
突出長さとの差をボール沈み量とした。尚、ボール突出
長さは工具顕微鏡(デジタル式小型測定顕微鏡 MOD
EL STM−DH オリンパス光学工業(株)製)を
用い、ボールペンチップの小口からボール先端までの長
さを測定した。
【0036】
【表1】
【0037】
【表2】
【0038】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
係るボールペン用水性インキ組成物は、ボール回転によ
るボール受け座の摩耗を少なくでき、ボール沈みが極力
防止できるという所期の目的が充分に達成できるもので
ある。よって、これによりボールペンに充填した時、イ
ンキの量に見合った本来の長筆記距離が実現されるもの
である。
【0039】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C09D 11/00 - 11/20

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも水と着色剤とヤシ油脂肪酸の
    アルキロールアミン塩とアラビアガム、トラカガントガ
    ム、グァーガム、ローカストビーンガム、カラギーナ
    ン、ゼラチン、カゼイン、キサンテンガム、デキストラ
    ン、半合成系のメチルセルロース、エチルセルロース、
    ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロ
    ース、アルギン酸ナトリウム、合成系のポリビニルアル
    コール、ポリビニルピロリドン、ポリビニルメチルエー
    テル、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチレンオキサ
    イド、アクリル樹脂のアルカリ金属塩、アクリル酸とア
    ルキルメタクリレートの共重合体から選ばれる水溶性高
    分子の1種または2種以上の混合物とからなるボールペ
    ン用水性インキ組成物。
JP20706193A 1993-07-29 1993-07-29 ボ−ルペン用水性インキ組成物 Expired - Fee Related JP3227926B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20706193A JP3227926B2 (ja) 1993-07-29 1993-07-29 ボ−ルペン用水性インキ組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20706193A JP3227926B2 (ja) 1993-07-29 1993-07-29 ボ−ルペン用水性インキ組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0741722A JPH0741722A (ja) 1995-02-10
JP3227926B2 true JP3227926B2 (ja) 2001-11-12

Family

ID=16533563

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20706193A Expired - Fee Related JP3227926B2 (ja) 1993-07-29 1993-07-29 ボ−ルペン用水性インキ組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3227926B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2734834B1 (fr) * 1995-05-31 1997-07-25 Zschimmer Schwarz France Procede pour modifier les proprietes de surface de particules en suspension aqueuse et ses applications
JP4326867B2 (ja) * 2003-07-22 2009-09-09 パイロットインキ株式会社 ボールペン用水性インキ組成物及びそれを内蔵したボールペン

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0741722A (ja) 1995-02-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2004502822A (ja) パールインキ、筆記用具、及び方法
JP4004001B2 (ja) 二重発色インキ組成物及びそれを用いた筆記具
JP3788068B2 (ja) ボールペン用水性インキ
JP3273380B2 (ja) 液状組成物
JP3227926B2 (ja) ボ−ルペン用水性インキ組成物
JPH10195363A (ja) ボ−ルペン用水性インキ
JP3743110B2 (ja) ボールペン用水性インキ
JP3598672B2 (ja) ボールペン用水性インキ組成物
JP3747573B2 (ja) ボ−ルペン用水性インキ
JP3716545B2 (ja) 高隠蔽性金属光沢色水性インキ
JP2008031371A (ja) 筆記具用インキ組成物およびこれを用いた筆記具
JP3186354B2 (ja) 水性インキ組成物
JP3775054B2 (ja) ボールペン用水性インキ
JP3348208B2 (ja) ボールペン用水性インキ組成物
JPH07150094A (ja) ボ−ルペン用水性インキ組成物
JP2005213413A (ja) ボールペン用油性インキ組成物及びその製造方法
JP3051101U (ja) 二重発色水性インキを充填したボールペン
JP3899714B2 (ja) ボールペン用水性インキ
JP2000212497A (ja) ボ―ルペン用インキ組成物
JP2006063336A (ja) 油性ボールペン用インキ組成物
JPH05311105A (ja) 水性顔料組成物
JP2000281957A (ja) ボールペン用水性インキ
JPH11217533A (ja) ボ−ルペン用水性インキ
JPH0693223A (ja) 油性メタリック調又はパール調インキ組成物
JPH0867853A (ja) 水性インキ

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees