JP3224296B2 - 大気圧センサの異常判定装置 - Google Patents

大気圧センサの異常判定装置

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JP3224296B2 JP34950992A JP34950992A JP3224296B2 JP 3224296 B2 JP3224296 B2 JP 3224296B2 JP 34950992 A JP34950992 A JP 34950992A JP 34950992 A JP34950992 A JP 34950992A JP 3224296 B2 JP3224296 B2 JP 3224296B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は大気圧センサの異常判定
装置に関し、特に、電子制御式内燃機関を搭載した車両
において、機関の運転状態に応じて演算された空燃比の
大気圧補正用に設けられた大気圧センサの異常を判定す
る装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両に搭載される内燃機関におけ
る混合気は気化器によって作られていたが、近年、内燃
機関が電子制御化されるにつれて、混合気は電子制御回
路によって制御される燃料噴射装置の燃料噴射ノズルか
らの燃料の噴射によって作られるようになってきてい
る。この結果、燃料噴射量は機関の運転状態に応じて細
かく制御できるようになってきており、機関がその運転
状態に応じた最適の空燃比で運転されるようになってき
ている。
【0003】このような電子制御式内燃機関では、機関
の運転状態に応じた最適の空燃比を得るために、機関の
各部に機関の運転状態パラメータを検出するためのセン
サ類が設けられている。例えば、機関の温度を検出する
水温センサ、機関の回転数を検出する回転数センサ、機
関の吸入空気量を検出するセンサ、排気ガス中の残留酸
素濃度を検出する酸素濃度センサ、大気の圧力を検出す
る大気圧センサ等が設けられている。
【0004】このうち、大気圧センサは、車両が高地を
走行した場合等の気圧の変化によって吸入空気量密度ま
たは空気中の酸素濃度が変化するのを補正するために使
用されるものであり、圧電素子センサ等によって作られ
る。このような電子制御式内燃機関においては、電子制
御回路が各センサが検出した機関の運転状態パラメータ
によって空燃比を演算しているために、センサが故障す
ると空燃比の演算値が狂い、機関が正常に稼働しなくな
る恐れがある。そこで、例えば、アナログ入力系の入力
電圧が0〜5Vとなるような従来の電子制御式内燃機関
においては、 0.3V≦入力電圧≦ 4.7Vの範囲の時以外
を異常と判定するようにしている。アナログ入力系のセ
ンサの1つである前述の大気圧センサにおいても同様の
検出方法となっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、運転状態パ
ラメータの1つである大気圧は機関の吸気負圧等と違っ
て急変することはまずあり得ず、従来の0.3 V≦入力電
圧≦ 4.7Vによる異常検出では、この範囲で大気圧セン
サが故障してその出力に急変があっても、大気圧センサ
の異常を検出することができない恐れがあった。
【0006】そこで、本発明は前記従来の電子制御式内
燃機関における大気圧センサの異常検出の課題を解消
し、本来急変することない大気圧の性質を利用してよ
り確実に大気圧センサの異常を検出することができる大
気圧センサの異常判定装置を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成する本発
明の大気圧センサの異常判定装置の構成が図1に示され
る。図1に示すように、本発明の大気圧センサの異常判
定装置は、電子制御式内燃機関における空燃比の大気圧
補正用に設けられた大気圧センサ1によって検出される
大気圧の検出データを記憶する大気圧データ記憶手段2
と、今回検出された大気圧センサ1からの検出データ
を、記憶された過去の検出データと比較する大気圧デー
タ比較手段3と、この比較手段3からの信号に基づき、
今回の大気圧の検出データの過去の検出データからの変
化率が基準値を越えて大きい時に、大気圧センサ1が異
常と判定する大気圧センサ異常判定手段4と、大気圧セ
ンサ1が異常と判定された時に、大気圧センサ1からの
大気圧の検出データとしてフェイルセーフ値を使用する
ように制御する異常時制御手段5から構成されており、
異常判定手段4における大気圧センサ1を異常と判定す
る検出データの変化率の基準値の大きさが、車両が停止
している状態と走行している状態とで異なっており、走
行状態における判定基準値の方が停止状態における判定
基準値よりも大きいことを特徴としている。
【0008】このフェイルセーフ値としては、記憶手段
2に記憶された大気圧センサ1からの検出データの最後
の正常なデータや、記憶手段2に記憶された大気圧セン
サ1からの正常な検出データの平均値、あるいは記憶手
段2に記憶された予め設定された固定値を使用すること
ができる。また、異常判定手段4により大気圧センサ1
が異常と判定された時に、異常時制御手段5によって燃
料噴射量の増量が行われるようにしても良い。
【0009】
【作用】本発明の大気圧センサの異常判定装置によれ
ば、大気圧センサからの大気圧検出値の前回の検出値か
らの変化率が基準値を超えた時に大気圧センサが異常と
判定され、この大気圧センサの異常時には別に用意され
たフェイルセーフ値が大気圧センサの検出値の代替え値
として使用されるが、この基準値の大きさが車両が停止
している状態と走行している状態とで異ならせてあり、
走行状態における判定基準値の方が停止状態における判
定基準値よりも大きくしてあるので、車両停止時の大気
圧センサの異常の検出精度を高めることができる。
【0010】
【実施例】以下添付図面を用いて本発明の実施例を詳細
に説明する。図2は本発明の大気圧センサの異常判定装
置の一実施例の構成を示すものである。図2において、
1は大気圧センサ、6は車速センサ、10はエンジンコ
ントロールユニット(ECU)、20はECU10から
の出力信号線、30は燃料供給装置、40は内燃機関
(エンジン)である。大気圧センサ1は車両の一部、あ
るいはECU10の一部に搭載されるものである。
【0011】ECU10はマイクロコンピュータを用い
て構成されており、バスライン16で相互に接続される
入力バッファ11、中央処理装置(CPU)12、読み
出し専用メモリ(ROM)13、読み書きメモリ(RA
M)14、および出力回路15を備えている。そして、
入力バッファ11にはエンジンに設けられた各種センサ
からの信号や、大気圧センサ1や車速センサ6からの信
号が入力され、出力回路15に出力信号線20が接続さ
れている。
【0012】次に、以上のように構成された大気圧セン
サの異常判定装置におけるECU10のCPU12が大
気圧センサ1を異常と判定する手順の実施例を、図3か
ら図8のフローチャートを用いて説明する。図3は図2
のECU10が大気圧センサを異常と判定する第1実施
例の手順を示すものであり、所定時間毎、例えば、64
ms毎に実行される。
【0013】ステップ300は大気圧センサ異常フラグ
FATOMが、大気圧センサ1の異常状態を示す“1”
か否かを判定するものである。この大気圧センサ異常フ
ラグFATOMは初期段階において“0”になってお
り、後述するステップにおいて大気圧センサ1が異常で
あると判定された時に“1”になるものである。従っ
て、ここでは、まず、大気圧センサ1が正常である場合
について説明する。
【0014】ステップ301においては大気圧センサ1
からの大気圧検出値Pが読み込まれる。そして、続くス
テップ302において、大気圧検出値PがRAM14に
記憶され、続くステップ303では今回の大気圧センサ
1からの大気圧検出値Pと、RAM14に記憶された前
回の検出値Poとの差、即ち変化率ΔP(=|Po−P
|)が演算される。
【0015】ステップ304ではこの演算された変化率
ΔPが基準値αより大きいか否かが判定される。そし
て、ΔP<αの場合は大気圧センサ1が正常であるとし
てステップ307に進み、ここで今回の大気圧検出値P
を前回の検出値PoとしてRAM14に記憶し直してか
らこのルーチンを終了するが、ΔP≧αの場合は大気圧
センサ1が異常であるとしてステップ305に進む。こ
の基準値αは、例えば、地上ではあり得ない大気圧の変
化率のように決めれば良い。
【0016】ステップ304において大気圧センサ1が
異常であると判定された時は、ステップ305において
大気圧センサの異常判定が行われ、車室内にある警報器
から警告音を出したり、警報ランプを点灯させる等して
大気圧センサ1の異常を運転者に通知する処置がとられ
る。そして、大気圧センサ異常フラグFATOMがこの
ステップ305において“1”にされ、続くステップ3
06において大気圧センサ1からの大気圧の検出値をエ
ンジンの燃料噴射量の補正に使用することを止め、大気
圧補正値のフェイルセーフ値として、前回の正常な大気
圧検出値Poが採用されてこのルーチンを終了する。
【0017】このようにして、一旦大気圧異常フラグF
ATOMが“1”にされると、以後は大気圧センサ1に
対して何らかの処置がとられて大気圧異常フラグFAT
OMが“0”にリセットされるまで、ステップ300か
らステップ306に進み、正常な最後の大気圧検出値P
oがフェイルセーフ値として使用され、ECU10はこ
の値Poを用いてエンジンの燃料噴射量の補正を実行す
る。
【0018】このように、図3に示した制御手順によれ
ば、従来の検出方法では大気圧センサ1の極端な入力電
圧異常しか大気圧センサ1の異常が発見できず、大気圧
センサ1からの電圧のふらつきによるエンジンの不調の
原因を特定できなかったのに対し、大気圧センサ1の異
常を早期に検出することができる。この結果、大気圧セ
ンサ1に異常が発生しても、最適ではない状態にせよエ
ンジンが不調にならずに運転される。
【0019】図4に示すフローチャートは本発明の大気
圧センサの異常判定装置におけるECU10が大気圧セ
ンサを異常と判定する手順の第2の実施例を示すもので
ある。図3の手順においてはRAM14に記憶された正
常な最後の大気圧センサ1の大気圧検出Poをフェイル
セーフ大気圧検出値として使用したが、図4の実施例で
はECU10のRAM14に記憶するフェイルセーフ値
を、大気圧センサ1が異常になる前の複数回(N回)の
正常な大気圧検出値の平均値としたことが図3の実施例
と異なる。従って、図3で説明した実施例におけるステ
ップと同じステップには同じステップ番号を付してその
説明を省略し、異なる部分のみを説明する。
【0020】この実施例では、ステップ300からステ
ップ305までとステップ307は、ステップ302と
ステップ303の間にステップ401が挿入された以外
は図3の手順と同じである。この実施例では、ステップ
302において大気圧センサ1の検出値PがRAM14
に記憶された後に、ステップ401において今回の記憶
値Pを除く過去N回の正常な大気圧の検出値の平均値A
が演算され、これが異常時のフェイルセーフ値としてR
AM14に記憶される。ステップ401における最新の
大気圧検出値は、過去に記憶されたN+1個の大気圧検
出値のうちの最も古いデータを消して記憶するようにす
れば良い。
【0021】そして、大気圧センサ1の異常時に、ステ
ップ305において大気圧センサ異常フラグFATOM
が“1”にされた後、ステップ402において大気圧セ
ンサ1からの大気圧の検出値をエンジンの燃料噴射量の
補正に使用することを止め、大気圧補正値のフェイルセ
ーフ値として、ステップ401で演算された過去の正常
なN回の大気圧検出値の平均値Aが採用されてこのルー
チンを終了する。
【0022】このようにして、一旦大気圧異常フラグF
ATOMが“1”にされると、以後は大気圧センサ1に
対して何らかの処置がとられて大気圧異常フラグFAT
OMが“0”にリセットされるまで、ステップ300か
らステップ402に進み、平均値Aがフェイルセーフ値
として使用され、ECU10はこの値Aを用いてエンジ
ンの燃料噴射量の補正を実行する。
【0023】このように、図4に示した制御手順でも大
気圧センサ1に異常が発生しても、最適ではない状態に
せよエンジンが不調にならずに運転される。図5に示す
フローチャートは本発明の大気圧センサの異常判定装置
におけるECU10が大気圧センサを異常と判定する手
順の第3の実施例を示すものである。図3の手順におい
てはRAM14に記憶された正常な最後の大気圧センサ
1の大気圧検出Poをフェイルセーフ大気圧検出値とし
て使用したが、図5の実施例ではECU10のRAM1
4に記憶するフェイルセーフ値を予め設定された所定の
固定値としたことが図3の実施例と異なる。従って、図
3で説明した実施例におけるステップと同じステップに
は同じステップ番号を付してその説明を省略し、異なる
部分のみを説明する。
【0024】この実施例では、ステップ300からステ
ップ305までとステップ307は図3の手順と同じで
ある。そして、大気圧センサ1の異常時に、ステップ3
05において大気圧センサ異常フラグFATOMが
“1”にされた後、ステップ501において大気圧セン
サ1からの大気圧の検出値をエンジンの燃料噴射量の補
正に使用することを止め、大気圧補正値のフェイルセー
フ値として、予め設定された固定値が採用されてこのル
ーチンを終了する。
【0025】このようにして、一旦大気圧異常フラグF
ATOMが“1”にされると、以後は大気圧センサ1に
対して何らかの処置がとられて大気圧異常フラグFAT
OMが“0”にリセットされるまで、ステップ300か
らステップ501に進み、固定値がフェイルセーフ値と
して使用され、ECU10はこの固定値を用いてエンジ
ンの燃料噴射量の補正を実行する。
【0026】このように、図5に示した制御手順でも大
気圧センサ1に異常が発生しても、最適ではない状態に
せよエンジンが不調にならずに運転される。図6に示す
フローチャートは本発明の大気圧センサの異常判定装置
におけるECU10が大気圧センサを異常と判定する手
順の第4の実施例を示すものである。図3の手順におい
ては車両の走行、停止に係わらず、RAM14に記憶さ
れた正常な最後の大気圧センサ1の大気圧検出Poをフ
ェイルセーフ大気圧検出値として使用したが、図6の実
施例では車両の走行、停止状態で大気圧センサ1を異常
と判定する基準値の値を変えたことが図3の実施例と異
なる。この実施例でも図3で説明した実施例におけるス
テップと同じステップには同じステップ番号を付してそ
の説明を省略し、異なる部分のみを説明する。
【0027】この実施例では、ステップ300からステ
ップ303、ステップ304からステップ306、およ
びステップ307は図3の手順と同じである。この実施
例が図3の実施例と異なるのは、ステップ303とステ
ップ304の間にステップ601を挿入し、車両が走行
状態か停止状態かを車速センサ6によって検出された車
速により判定するようにしたことである。すなわち、ス
テップ303において大気圧検出値の変化率ΔPを演算
した後、ステップ601において車速が0より大きいか
否かを判定し、車速>0の場合は図3の実施例と同様に
ステップ304以降に進むが、車速=0の時はステップ
602に進み、大気圧センサ1を異常と判定する基準値
を、ステップ304における基準値αよりも小さい基準
値βとしている。
【0028】これは、車両停止時は、車両の走行時に比
べてはるかに大気圧の急変の可能性が低いため、異常判
定に使用する大気圧センサ1の検出値の変化率ΔPの幅
を小さくすることにより、車両停止時の異常検出精度を
高めることができるためである。そして、ステップ60
2において、ΔP<βの時はこのルーチンを終了し、Δ
P≧βの時はステップ305以降に進んで図3と同じ手
順を行い、大気圧センサ1の異常時に、ステップ305
において大気圧センサ異常フラグFATOMが“1”に
された後、ステップ501において大気圧センサ1から
の大気圧の検出値をエンジンの燃料噴射量の補正に使用
することを止め、大気圧補正値のフェイルセーフ値とし
て、前回の大気圧検出値Poが採用されてこのルーチン
を終了する。
【0029】このようにして、一旦大気圧異常フラグF
ATOMが“1”にされると、以後は大気圧センサ1に
対して何らかの処置がとられて大気圧異常フラグFAT
OMが“0”にリセットされるまで、ステップ300か
らステップ306に進み、前回の大気圧検出値Poがフ
ェイルセーフ値として使用され、ECU10はこの固定
値を用いてエンジンの燃料噴射量の補正を実行する。
【0030】なお、この実施例では大気圧異常フラグF
ATOMが“1”にされた後はステップ306において
フェイルセーフ値として前回の大気圧検出値Poを使用
したが、図4のステップ402で説明した過去の正常な
N回の大気圧検出値の平均値A、または図5のステップ
501で説明した所定の固定値をフェイルセーフ値とし
て使用しても良いものである。
【0031】このように、図6に示した制御手順でも大
気圧センサ1に異常が発生しても、最適ではない状態に
せよエンジンが不調にならずに運転される。図7に示す
フローチャートは本発明の大気圧センサの異常判定装置
におけるECU10が大気圧センサを異常と判定する手
順の第5の実施例を示すものであり、図6の実施例を変
形したものである。すなわち、図6の実施例では、車両
の走行、停止状態で大気圧センサ1を異常と判定する基
準値の値を変えているが、図7の実施例では車両の停止
状態では大気圧の変化率の判定をやめたことのみが図6
の実施例と異なる。よって、この実施例のこれ以上の説
明は省略する。
【0032】図8に示すフローチャートは本発明の大気
圧センサの異常判定装置におけるECU10が大気圧セ
ンサを異常と判定する手順の第6の実施例を示すもので
ある。図3の手順においてはRAM14に記憶された正
常な最後の大気圧センサ1の大気圧検出Poをフェイル
セーフ大気圧検出値として使用したが、図8の実施例で
は大気圧センサ1が異常になった時にフェイルセーフ値
を使用するのではなく、燃料噴射量を増量したことが図
3の実施例と異なる。
【0033】大気圧センサ1からの検出値が急変した場
合、通常の燃料噴射量では燃料が薄すぎてエンジンが停
止する可能性がある。そこで、この実施例では、大気圧
センサ1が異常と判定された場合は燃料噴射量を通常の
噴射量よりも増量し、エンジンが停止しないようにした
ものである。ここでも、図3で説明した実施例における
ステップと同じステップには同じステップ番号を付して
その説明を省略し、異なる部分のみを説明する。
【0034】この実施例では、ステップ300からステ
ップ305までおよびステージ307は図3の手順と同
じである。そして、大気圧センサ1の異常時に、ステッ
プ305において大気圧センサ異常フラグFATOMが
“1”にされた後、ステップ801においてエンジン4
0の燃料供給装置30に指令を出し、燃料噴射量を通常
の量から増量するようにしてこのルーチンを終了する。
【0035】このようにして、一旦大気圧異常フラグF
ATOMが“1”にされると、以後は大気圧センサ1に
対して何らかの処置がとられて大気圧異常フラグFAT
OMが“0”にリセットされるまで、ステップ300か
らステップ801に進み、燃料噴射量が増量される。こ
のように、図8に示した制御手順でも大気圧センサ1に
異常が発生しても、最適ではない状態にせよエンジンは
停止せずに運転される。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の大気圧セ
ンサの異常判定装置によれば、本来急変することにない
大気圧の性質を利用して、より確実に大気圧センサの異
常を早期に検出することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の大気圧センサの異常判定装置の原理構
成を示す構成図である。
【図2】本発明の大気圧センサの異常判定装置の一実施
例の構成を示すブロック回路図である。
【図3】図2のECUの制御動作の第1の実施例の制御
手順を示すフローチャートである。
【図4】図2のECUの制御動作の第2の実施例の制御
手順を示すフローチャートである。
【図5】図2のECUの制御動作の第3の実施例の制御
手順を示すフローチャートである。
【図6】図2のECUの制御動作の第4の実施例の制御
手順を示すフローチャートである。
【図7】図2のECUの制御動作の第5の実施例の制御
手順を示すフローチャートである。
【図8】図2のECUの制御動作の第6の実施例の制御
手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1…大気圧センサ 2…大気圧データ記憶手段 3…大気圧データ比較手段 4…大気圧センサ異常判定手段 5…異常時制御手段 6…車速センサ 10…ECU 11…入力バッファ 12…中央処理装置(CPU) 13…読み出し専用メモリ(ROM) 14…読み書きメモリ(RAM) 15…出力回路 20…信号線 30…燃料供給装置 40…内燃機関(エンジン)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−32953(JP,A) 特開 昭64−35053(JP,A) 実開 昭63−70019(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02D 41/00 - 45/00 395

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両に搭載された電子制御式内燃機関に
    おいて、機関の運転状態に応じて演算された空燃比の大
    気圧補正用に設けられた大気圧センサの異常を判定する
    装置であって、 大気圧センサによって検出される大気圧の検出データを
    記憶する大気圧データ記憶手段と、 今回検出された大気圧センサからの検出データを、記憶
    された過去の検出データと比較する大気圧データ比較手
    段と、 この比較手段からの信号に基づき、今回の大気圧の検出
    データの過去の検出データからの変化率が基準値を越え
    て大きい時に、大気圧センサが異常と判定する大気圧セ
    ンサ異常判定手段と、 前記大気圧センサが異常と判定された時に、前記大気圧
    センサからの大気圧の検出データとしてフェイルセーフ
    値を使用するように制御する異常時制御手段とを備え、前記異常判定手段における、大気圧センサを異常と判定
    する検出データの変化率の基準値の大きさが、車両が停
    止している状態と走行している状態とでは異なり、走行
    状態における判定基準値の方が停止状態における判定基
    準値よりも大きい ことを特徴とする大気圧センサの異常
    判定装置。
  2. 【請求項2】 前記フェイルセーフ値が、前記記憶手段
    に記憶された前記大気圧センサからの検出データの最後
    の正常なデータであることを特徴とする請求項1に記載
    の大気圧センサの異常判定装置。
  3. 【請求項3】 前記フェイルセーフ値が、前記記憶手段
    に記憶された前記大気圧センサからの正常な検出データ
    の平均値であることを特徴とする請求項1に記載の大気
    圧センサの異常判定装置。
  4. 【請求項4】 前記フェイルセーフ値が、前記記憶手段
    に記憶された予め設定された固定値であることを特徴と
    する請求項1に記載の大気圧センサの異常判定装置。
  5. 【請求項5】 前記異常判定手段により大気圧センサが
    異常と判定された時に、前記異常時制御手段によって燃
    料噴射量の増量が行われることを特徴とする請求項1に
    記載の大気圧センサの異常判定装置。
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