JP3222743B2 - 火災感知器 - Google Patents

火災感知器

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JP3222743B2
JP3222743B2 JP32536495A JP32536495A JP3222743B2 JP 3222743 B2 JP3222743 B2 JP 3222743B2 JP 32536495 A JP32536495 A JP 32536495A JP 32536495 A JP32536495 A JP 32536495A JP 3222743 B2 JP3222743 B2 JP 3222743B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、システム天井のT
バースリットなどの空調吸込口に取り付けられる火災感
知器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、システム天井のTバースリットに
設置されるこの種の火災感知器としては、例えば図8お
よび図9に示すようなものが知られている(特開平7−
57163号)。図8および図9において、101は火
災感知器の筐体であり、筐体101はTバー102,1
03のフランジ102a,103a上に設置される。フ
ランジ102aとフランジ103aの間には排気用隙間
104が形成され、排気用隙間104から空気調整装置
により空気が吸い込まれて、空調が行われる。筐体10
1の内部には火災現象検出部105と回路部品収納部1
06が設けられている。筐体101の底壁107には突
出部108が形成され、突出部108の周側壁と底壁に
は空気流入口109,110が形成されている。また、
筐体101の頂壁111には火災現象検出部105の直
上位置と両側壁に、空気流出口112,113がそれぞ
れ形成されている。空気流入口110と火災現象検出部
105との間に外部光を遮光するためのラビリンス通路
を形成する複数の下部通路形成壁体114が配置され、
また、空気流出口112と火災現象検出部105との間
に外部光を遮光するためのラビリンス通路を形成する複
数の上部通路形成壁体115が配置されている。火災現
象検出部105は下部通路形成壁体114と上部通路形
成壁体115および筐体101の内壁により囲まれた暗
箱として構成され、暗箱内には投光素子116と受光素
子117が設けられている。
【0003】いま、屋内に火災が発生すると、燃焼生成
物(以下、煙という)が火災時の熱による上昇気流中に
のって上昇し、システム天井の排気用隙間104に吸い
込まれる。排気用隙間104に向かって上昇してきた煙
は、抵抗なく直接空気流入口109,110内に流入
し、下部通路形成壁体114で形成されたラビリンス通
路を上昇通過して火災現象検出部105である暗箱内に
流入する。暗箱内に流入した煙は、さらに上部通路形成
壁体115で形成されたラビリンス通路を上昇通過して
空気流出口112,113よりシステム天井の裏側に流
出する。排気用隙間104には煙が強制的に連続して吸
い込まれるため、暗箱内への煙の流入も連続的に行われ
る。一方、暗箱内の投光素子116は、周期的にパルス
点灯されている。そして、投光素子116から投射した
光が流入した煙によって散乱され、受光素子117がこ
の散乱光を検出する。受光素子117の検出信号は増幅
され、煙の濃度が設定値を越えるとスイッチング回路を
動作させる。スイッチング回路の出力は、リード線11
8を介して図示しない受信機に送られた火災感知器を表
示するとともに、警報機を吹鳴させて火災の発生を報知
する。
【0004】この火災感知器は、排気用隙間104に取
り付けられ、空気調整装置の吸込圧によって煙を強制的
に火災現象検出部105内に導入している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の火災感知器にあっては、空気調整装置の停止
時は吸込みによる煙の導入効果が得られないばかりでな
く、空調ダクトから何らかの原因による空気の逆流が発
生した場合、吐き出された空気圧により火災時に煙の感
知器本体への流入が阻害され、迅速に火災感知を行うこ
とができなくなるという問題があった。
【0006】本発明は、このような従来の問題に鑑みて
なされたものであって、空調停止時に何らかの原因によ
るダクトからの空気の逆流があっても煙の感知器本体内
への流入が阻害されることがなく、迅速に火災感知を行
うことができる火災感知器を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明は次のように構成する。まず、本発明は、シ
ステム天井にスリット状に開口した空気調整装置の吸込
口に取り付けられ、空気調整装置の吸込圧を利用して煙
を感知器本体内に強制的に導入する火災感知器を対象と
する。
【0008】このような火災感知器について本発明は、
感知器本体に設けられ天井面以下の監視区域の煙が流入
する流入口と、空気調整装置による気流を導入する導入
口を天井裏側の感知器本体に有するとともに、気流を導
出する導出口を天井裏側の感知器本体に有する通路と、
通路の途中に設けられ導入した気流の流速を早める絞り
部と、絞り部に開口し流入口から流入した煙を通路側へ
吐出する吐出口と、流入口と吐出口との間に設けられた
煙を検出する煙検出部と、を備えたことを特徴とする。
【0009】本発明においては、導入口を天井裏側の感
知器本体の側面に形成し、導出口を感知器本体の上面に
形成した。また、本発明は、システム天井にスリット状
に開口した導入口を天井裏側の感知器本体より側方に突
出させた突出部の下端に形成し、導出口を導入口の上方
の突出部の上端に形成した。
【0010】また、本発明は、空気調整装置の吸込口に
取り付けられ、空気調整装置の吸込圧を利用して煙を感
知器本体内に強制的に導入する火災感知器に於いて、感
知器本体の天井面より下側に突出する位置に設けられ煙
が流入する流入口と、天井裏面側の感知器本体の上部に
設けられ煙を吐出する吐出口と、吐出口と流入口から煙
を検出する検煙部との間に設けられ吸込圧により通気口
を開き吐出口からの気流の逆流により通気口を閉止する
逆止弁と、を備える。
【0011】本発明の逆止弁は吸込圧で通気口を開くヒ
ンジ機構を有する。また、本発明の逆止弁は吸込圧で通
気口を開くような柔軟な材料で形成される。また、本発
明は、逆止弁は、空気調整装置の停止時であって、無風
状態のときは通気口を常時開いている。
【0012】さらに、本発明においては、空気調整装置
の停止時に作動し逆止弁に送風して通気口を開かせる小
型ファンを感知器本体内に設けた。このような構成を備
えた本発明の火災感知器によれば、天井面より下側に突
出する感知器本体に設けられ煙が流入する流入口と、空
気調整装置による気流を導入する導入口を天井裏側の感
知器本体に有するとともに、気流を導出する導出口を天
井裏側の感知器本体に有する通路と、通路の途中に設け
られ導入した気流の流速を早める絞り部と、絞り部に開
口し流入口から流入した煙を吐出する吐出口と、を備
え、導入口を天井裏側の感知器本体の側面に形成し、導
出口を感知器本体の上面に形成したので、空気調整装置
の作動時には吸込圧により煙を感知器本体内に導入して
迅速な火災感知を行うことができ、空気調整装置の停止
時であって空調ダクトより気流の逆流があるときも煙の
感知器本体への流入が阻害されることがなく、迅速な火
災感知を行うことができる。
【0013】また、導入口を天井裏側の感知器本体より
側方に突出させた突出部の下端に形成し、導出口を導入
口の上方の突出部の上端に形成した場合には、気流の導
入が容易になり、流入口からの煙導入効果を高めること
ができる。また、天井面より下側に突出する感知器本体
に設けられ煙が流入する流入口と、天井裏面側の感知器
本体の上部に設けられ煙を吐出する吐出口と、吐出口と
流入口から煙を検出する検煙部との間に設けられ吸込圧
により通気口を開き吐出口からの気流の逆流により通気
口を閉止する逆止弁と、を備えた場合にも同様に空気調
整装置の作動時には吸込圧により煙を感知器本体内に導
入して迅速な火災感知を行うことができ、空気調整装置
の停止時であって、空調ダクトより気流の逆流があると
きも煙の感知器本体内への流入が阻害されることがな
く、迅速な火災感知を行うことができる。
【0014】また、逆止弁は吸込圧で通気口を開くよう
なヒンジ機構を有するので、簡単な構成で通気口を開閉
することができる。また、逆止弁は吸込圧で通気口を開
くような柔軟な材料で形成されているので、簡単な構成
で通気口を開閉することができる。また、逆止弁は、空
気調整装置の停止時であって、無風状態のときは通気口
を常時開いているので、気流の逆流がない場合にも煙の
感知器本体への流入を助けることができる。
【0015】さらに、空気調整装置の停止時に作動し逆
止弁に送風して通気口を開かせる小型ファンを感知器本
体内に設けたので、無風時にも煙の感知器本体内への流
入を助けることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】図1は本発明の火災感知器の天井
への取付け状態を示す図、図2は取付けの斜視図であ
る。図1および図2において、1は天井であり、天井1
にはTバースリットなどの複数の空調吸込口2が形成さ
れている。
【0017】空調吸込口2には火災感知器の感知器本体
3が取り付けられ、感知器本体3の下部は空調吸込口2
から天井面4より下側に突出している。天井面4より下
側に突出した感知器本体3の下部底壁には煙を流入する
ための流入口6が形成されている。ここでは感知器本体
3を天井面4より下側に突出させているが、これに限定
されるものではなく、天井面4に入り込むように感知器
本体3を設けても良い。流入口5は感知器本体3の下部
底壁だけではなく、下部側壁にも形成しても良い。天井
面6よりも上部の感知器本体3内には流入口5から流入
した煙を検出する煙検出部7と図示しない回路基板が設
けられている。煙検出部7内には図示しない投光素子と
受光素子が設けられ、投光素子から投射した光が煙検出
部7内に流入した煙によって散乱されると、受光素子が
この散乱光を検出する。
【0018】投光素子、受光素子、発光回路、増幅回
路、スイッチング回路などは回路基板上に実装され、ま
た、回路基板には投光素子、受光素子の電源線および信
号線が接続されるとともに、これらの電源線および信号
線は天井1の天井裏側に設けた火災報知設備用の電源線
および信号線にコネクタなどを介して接続される。感知
器本体3の側面には空気調整装置による気流を導入する
ための一対の導入口8,9がそれぞれ形成され、感知器
本体3の上面には導入口8,9より導入した空気調整装
置による気流を導出する一対の導出口10,11がそれ
ぞれ形成されている。
【0019】導入口8,9と導出口10,11は一対の
通路12,13により連通しており、通路12,13の
途中には導入口8,9から導入した気流の流速を早める
絞り部14,15が形成されている。導入口8,9から
絞り部14,15までの通路12,13の開口面積は次
第に小さくなり、絞り部14,15から導出口10,1
1までの通路12,13の開口面積は次第に大きくなる
ように形成されている。
【0020】空気調整装置の作動時においては、天井面
4より下側の部屋16から空調吸込口2に吸い込まれた
気流を導入口8,9から導入し、絞り部14,15にお
いて流速を早めた後に導出口10,11より天井裏側に
排出する。逆に空気調整装置の停止時においては、空調
ダクトより何らかの理由により逆流があり、空気が天井
裏側より部屋16内に吐出される場合は、気流は導出口
10,11より導入され、絞り部14,15で流速を早
めた後に導入口8,9より排出されるようになってい
る。
【0021】検煙部7の上部には空間17が形成され、
空間17には流入口5より流入した煙が検煙部13を通
って導入される。空間17には吐出口18,19が形成
され、吐出口18,19は通路12,13の絞り部1
4,15にそれぞれ開口している。したがって、流入口
5より流入した空気は、空気調整装置による吸込圧によ
り、検煙部7を通って空間17に導入され、吐出口1
8,19から通路12,13を経て導出口10,11か
ら排出される。また、空気調整装置の停止時に空調ダク
トより何らかの理由により逆流があり、空気が天井面よ
り部屋16内に吐き出されるような場合には気流は導出
口10,11より導入され、絞り部14,15で流速を
早めて導入口8,9より排出されるが、この場合、天井
面6より下側に設けて感知器本体3の流入口5の圧力よ
り天井面6より上側に設けた感知器本体3の吐出口1
8,19の圧力の方が低いので、流入口5から検煙部7
を経て空間17に導入された煙は、吐出口18,19か
ら吐出され、導入口8,9から排出される。
【0022】すなわち、流入口5と絞り部14,15に
設けた吐出口18,19の圧力を比較すると、絞り部1
4,15の気流加速の効果として吐出口18,19の圧
力のが流入口5の圧力よりもベルヌーイの定理により低
くなる。ベルヌーイの定理によれば、粘性のない縮まな
い液体の定常な流れでは、次式が成立する。 v2 /2+P/ρ+gz=一定 vは流速、Pは圧力、ρは密度、gは重力の加速度、z
はある任意の水平面からの高さ したがって、流入口5での流速をv1 2 、圧力をP1
吐出口18,19での流速をv2 2 、流速をP2 とする
と次式が成立する。 v1 2 /+P1 /ρ=v2 /2+P2 /ρ v1 <v2 であるから、 P1 >P2 ベルヌーイの定理によれば、液体の圧力は流速が増加す
るにつれて減少する。
【0023】このため、空気調整装置の作動時または停
止時にかかわらず、煙は常に流入口5から検煙部、空間
17を経て吐出口18,19から吐出される。次に、動
作を説明する。まず、空気調整装置の作動時の動作につ
いて説明する。空気調整装置の作動時には吸込圧により
部屋16内の空気は空調吸込口2から天井裏側に吸い込
まれ、一部は導入口8,9に導入され、絞り部14,1
5で流速を早めた後に導出口10,11より排出され
る。
【0024】また、部屋16内の空気は、空気調整装置
の吸込圧により流入口5に流入し、検煙部7、空間17
を経て吐出口18,19から通路12,13に入り、導
出口10,11から排出される。いま、部屋16内で火
災が発生すると、煙が火災時の熱による上昇気流にのっ
て上昇し、空調吸込口2から天井裏側に吸い込まれると
ともに、感知器本体3の流入口5に流入し、検煙部7に
入る。流入口5には空気調整装置による吸込圧により煙
が強制的に連続して流入し、検煙部7への煙の流入も連
続して行われる。検煙部7内に設けられた投光素子は周
期的にパルス点灯しており、投光素子から投射した光は
流入した煙によって散乱され、受光素子はこの散乱光を
検出する。受光素子の検出信号は増幅され、煙の濃度が
設定値を越えると、スイッチング回路が動作し、スイッ
チング回路の出力は図示しない受信機に送られ、火災地
区を表示するとともに火災の発生をベルなどで警報す
る。
【0025】一方、検煙部7を通った煙は、空間17に
入り、吐出口18,19から通路12,13に吐出さ
れ、導出口10,11より排出される。このように、空
気調整装置の作動時においては、吸込圧により煙を感知
器本体3内に強制的に導入するので迅速な火災感知を行
うことができる。次に、空気調整装置の停止時の動作に
ついて説明する。
【0026】空気調整装置の停止時において、空気ダク
トより何らかの理由により気流の逆流があって、空気が
天井裏より部屋16内に吐き出されるような場合に、気
流は空調吸込口2より部屋16内に排出されるととも
に、導出口10,11より導入され、絞り部14,15
で流速が早められた後に導入口8,9より排出される。
ここで、部屋16内に火災が発生すると、煙が火災時の
熱による上昇気流にのって上昇し、流入口5に流入す
る。流入口5に流入した煙は、検煙部7を経て空間17
に入り、吐出口18,19に向かうが、流入口5の圧力
と吐出口18,19の圧力を比較すると、絞り部14,
15にある気流加速の効果としてベルヌーイの定理によ
り吐出口18,19での圧力の方が流入口5の圧力より
も低くなる。このため、煙は流入口5から検煙部7、空
間17を経て吐出口18,19から吐出され、導入口
8,9より排出される。このように、空気調整装置の停
止時であって、気流が導出口10,11から導入口8,
9に逆流する場合であっても、絞り部14,15による
気流加速により吐出口18,19での圧力が流入口5よ
り低くなるので、煙の検煙部7への流入が限定されるこ
とがなく、迅速な火災感知を行うことができる。
【0027】また、空気調整装置の停止時において、気
流が全くない場合には、煙の比重により流入口5に流入
した煙は、そのまま上昇し、検煙部7、空間17を経て
吐出口18,19より吐出され、通路12,13を通っ
て導出口10,11より排出される。したがって、空気
調整装置の作動、停止に関わらず、迅速な火災感知を行
うことができる。
【0028】次に、図3は本発明の他の実施形態を示す
図である。図3において、天井1には空気調整装置によ
り空気の吸込みが行われる空調吸込口2が形成され、空
調吸込口2には火災感知器の感知器本体3が挿入されて
いる。天井面4より下側の部屋16内に突出した感知器
本体3には煙を流入させるための流入口5が形成されて
いる。また、天井面6より上側の天井裏側の感知器本体
3の内部には流入口5より流入した煙を検煙部7と図示
しない回路基板などが収納されている。検煙部7の上側
には流入口5から流入した煙が検煙部7を経て導入され
る空間17が形成されている。
【0029】感知器本体3の上部側には感知器本体3か
ら側方に突出する突出部20が形成されている。突出部
20の下端面には空気調整装置による気流を導入するた
めの導入口8,9がそれぞれ形成され、導入口8,9の
直上方の突出部20の上端面には導入口8,9より導入
した気流を導出するための導出口10,11がそれぞれ
形成されている。導入口8,9と導出口10,11は通
路12,13により連通しており、通路12,13の途
中には絞り部14,15が形成されている。絞り部1
4,15は導入口8,9より導入した気流の流速を早め
る。導入口8,9から絞り部14,15までの通路1
2,13の開口面積は次第に小さくなり、絞り部14,
15から導出口10,11までの通路12,13の開口
面積は次第に大きくなるように形成されている。絞り部
14,15には吐出口18,19がそれぞれ開口し、通
路12,13と空間17とは吐出口18,19によって
連通している。絞り部14,15においては気流加速が
生じるので、ベルヌーイの定理により吐出口18,19
の圧力の方が流入口5の圧力より低くなる。したがっ
て、空気調整装置の停止時において、空調ダクトより何
らかの理由により気流の逆流があり、気流が矢印aで示
すように導出口10,11より導入され、導入口8,9
より排出される場合であっても、流入口5より流入した
煙は、矢印b,c,dに示すように検煙部7、空間17
を経て吐出口18,19から吐出され、導入口10,1
1から排出される。空気調整装置の作動時においては、
吸込圧により、流入口5に流入した煙は検煙部7、空間
17を経て吐出口18,19から吐出され、導出口1
0,11から排出される。また、空気調整装置の停止時
に気流が全くない場合には、煙の比重により流入口5に
流入した煙は、検煙部7、空間17を経て吐出口18,
19より吐出され、導出口10,11より排出される。
したがって、空気調整装置の作動、停止に関わらず、迅
速な火災感知を行うことができる。
【0030】本実施形態においては、感知器本体3の上
部側に側方に突出する突出部20を設け、突出部20の
下端面に導入口8,9を形成し、導入口8,9の直上方
の突出部20の上端面に導出口10,11を形成したた
め、気流の導入が容易になり、流入口5から煙を検煙部
7に導入する煙導入効果を高めることができる。次に、
図4は本発明の他の実施形態を示す断面図である。
【0031】図4において、1は天井であり、天井1に
は空気調整装置によって空気を吸い込むための空調吸込
口2が形成されている。空調吸込口2には火災感知器の
感知器本体3が取り付けられ、天井面4の下側の部屋1
6に突出する感知器本体3には煙を流入するための流入
口5が形成されている。天井面6の上側の天井裏側の感
知器本体3の内部には流入口5から流入した煙を検煙す
る検煙部7と回路基板21が設けられている。検煙部7
内には投光素子22と受光素子23がそれぞれ設けら
れ、投光素子22から投射した光が流入した煙によって
散乱され、受光素子23はこの散乱光を受光する。投光
素子22、受光素子23は回路基板21に実装されると
ともに、回路基板21には発光回路、増幅回路、スイッ
チング回路などが実装され、感知器本体3の上部側壁に
は吐出口24が形成され、吐出口24と検煙部7との間
には逆止弁25が揺動自在に設けられている。逆止弁2
5はヒンジ機能を有し、空気調整装置の作動時には検煙
部7から吐出口24に通ずる通路26の通気口27を開
き、空気調整装置の停止時には自重または逆気流により
通気口27を閉じる。逆止弁25は、感知器本体3の上
壁から下方に突出する突出部28に取付部29を介して
揺動自在に取り付けられている。
【0032】空気調整装置の作動時には、吸込圧により
逆止弁24は通気口27を開放しており、流入口5に流
入した煙は検煙部7を通り、検煙部7から吐出口24に
通じる通路26を経て吐出口24から吐出される。この
ように、空気調整装置の作動時には吸込圧により煙を感
知器本体3内に強制的に導入することで迅速に火災感知
を行うことができる。空気調整装置の停止時には、逆止
弁25は自重または空調ダクトから逆流してくる気流に
より通気口27を閉止する。これにより吐出口24から
の気流の逆流が検煙部7に入るのを防止することができ
る。したがって、火災発生時には、煙が流入口5から検
煙部7に流入することが阻害されることがなく、迅速に
火災感知を行うことができる。
【0033】逆止弁としては、図5に示すように、ビニ
ール片などの柔軟な材料で形成し、その弾性により湾曲
して通気口27を開放するようにしても良い。逆止弁2
5Aの一端は突出部28の先端部にねじ30などにより
固定され、他端は回路基板21の先端部上に延在してい
る。空気調整装置の作動時には、逆止弁25Aは吸込圧
により、たわんで突出部28と回路基板21との間に形
成された通気口27を開放する。空気調整装置の停止時
には逆止弁25Aは自重または空調ダクトから逆流して
くる気流により通気口27を閉止する。
【0034】また、空気調整装置の停止時にあっても空
調ダクトからの気流の逆流がない場合には、煙の上昇に
よる検煙部7への流入を助けるために、逆止弁25を開
放して検煙部7から吐出口24までの通路26を開くこ
とが望ましい。このため、図6A(A)では無風時には
逆止弁25Bにより通気口27を開放し、気流の逆流時
には逆止弁25Bにより通気口27を閉止するようにす
る。
【0035】逆止弁25Bの一端は回路基板21の先端
部に固着され、他端は自由端となっている。逆止弁25
Bは、柔軟な材料で形成されている。空気調整装置の停
止時であって図6(A)に示すように無風時には、逆止
弁25Bは突出部28と回路基板21との間の通気口2
7を開放しているので、流入口5に流入した煙は、矢印
eで示すように通気口27を通って吐出口24から吐出
される。したがって、煙の検煙部7への流入が阻害され
ることがなく、迅速な火災感知を行うことができる。ま
た、空気調整装置の停止時であって気流の逆流時には逆
止弁25Bは矢印fで示す気流によってたわんで通気口
27を閉止する。したがって、空調ダクトからの気流の
逆流があっても煙の検煙部7への流入が阻害されること
がなく、迅速な火災感知を行うことができる。
【0036】次に、図7は本発明の他の実施形態を示す
図である。図7において、31は逆止弁25の前面に設
けられた小型ファンであり、小型ファン31は空気調整
装置の停止時に作動し、逆止弁25を開放する。したが
って、空気調整装置の停止時であって、空調ダクトより
逆流がない無風時にあっては、通気口27を開いて煙が
検煙部7に流入するのを助ける。また、空調ダクトより
逆流があった場合でも逆止弁25を強制的に開放して、
煙が検煙部7に流入するようにした。小型ファン31は
モータ27により駆動され、モータ2は検煙部7または
感知器本体3の上壁に取り付けられる。本実施の形態に
おいては、特に空気調整装置の停止時の無風時に煙を検
煙部7に導入することができる。
【0037】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、空気調整装置の作動時には吸込圧により煙を感知器
本体内に導入して迅速な火災感知を行うことができ、空
気調整装置の停止時であって空調ダクトより気流の逆流
があるとき、または無風時にも煙の感知器本体内への流
入が疎外されることなく、迅速な火災感知を行うことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の火災感知器の天井への取付け状態を示
す図
【図2】取付けの斜視図
【図3】本発明の他の実施形態を示す図
【図4】本発明の他の実施形態を示す図
【図5】逆止弁の動作説明図
【図6】他の逆止弁の動作説明図
【図7】本発明の他の実施形態を示す図
【図8】従来例を示す図
【図9】従来例を示す他の断面図
【符号の説明】
1:天井 2:空調吸込口 3:感知器本体 4,6:天井面 5:流入口 7:検煙部 8,9:導入口 10,11:導出口 12,13:通路 14,15:絞り部 16:部屋 17:空間 18,19:吐出口 20:突出部 21:回路基板 22:投光素子 23:受光素子 24:吐出口 25,25A:逆止弁 26:通路 27:通気口 28:突出部 29:取付部 30:ねじ 31:小型ファン 32:モータ

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】システム天井にスリット状に開口した空気
    調整装置の吸入口に取り付けられ、前記空気調整装置の
    吸込圧を利用して煙を感知器本体内に強制的に導入して
    検出する火災感知器に於いて、 前記感知器本体に設けられ天井面以下の監視区域の煙が
    流入する流入口と、 前記空気調整装置による気流を導入する導入口を前記天
    井裏側の前記感知器本体に有するとともに、気流を導出
    する導出口を前記天井裏側の前記感知器本体に有する通
    路と、 該通路の途中に設けられ導入した気流の流速を早める絞
    り部と、 該絞り部に開口し前記流入口から流入した煙を前記通路
    側へ吐出する吐出口と、前記流入口と吐出口との間に設けられた煙を検出する煙
    検出部と、 を備えたことを特徴とする火災感知器。
  2. 【請求項2】請求項1記載の火災感知器に於いて、 前記導入口を前記天井裏側の前記感知器本体の側面に形
    成し、前記導出口を前記感知器本体の上面に形成したこ
    とを特徴とする火災感知器。
  3. 【請求項3】請求項1記載の火災感知器に於いて、 前記導入口を前記天井裏側の前記感知器本体より側方に
    突出させた突出部の下端に形成し、前記導出口を該導入
    口の上方の突出部の上端に形成したことを特徴とする火
    災感知器。
  4. 【請求項4】システム天井にスリット状に開口した空気
    調整装置の吸込口に取り付けられ、前記空気調整装置の
    吸込圧を利用して煙を感知器本体内に強制的に導入する
    火災感知器に於いて、 前記感知器本体の天井面より下側に突出する位置に設け
    られ煙を流入する流入口と、 天井裏面側の前記感知器本体の上部に設けられ煙を吐出
    する吐出口と、 該吐出口と前記流入口から煙を検出する検煙部との間に
    設けられ前記吸込圧により通気口を開き前記吐出口から
    の気流の逆流により前記通気口を閉止する逆止弁と、を
    備えたことを特徴とする火災感知器。
  5. 【請求項5】請求項4記載の火災感知器に於いて、 前記逆止弁は前記吸込圧で前記通気口を開くヒンジ機構
    を有することを特徴とする火災感知器。
  6. 【請求項6】請求項4記載の火災感知器に於いて、 前記逆止弁は前記吸込圧で前記通気口を開くような柔軟
    な材料で形成されることを特徴とする火災感知器。
  7. 【請求項7】請求項4記載の火災感知器に於いて、 前記逆止弁は、前記空気調整装置の停止時であって、無
    風状態のときは前記通気口を常時開いていることを特徴
    とする火災感知器。
  8. 【請求項8】請求項4記載の火災感知器に於いて、 前記空気調整装置の停止時に作動し前記逆止弁に送風し
    て前記通気口を開かせる小型ファンを前記感知器本体内
    に設けたことを特徴とする火災感知器。
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