JP2001033072A - 換気システム - Google Patents

換気システム

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JP2001033072A
JP2001033072A JP11202931A JP20293199A JP2001033072A JP 2001033072 A JP2001033072 A JP 2001033072A JP 11202931 A JP11202931 A JP 11202931A JP 20293199 A JP20293199 A JP 20293199A JP 2001033072 A JP2001033072 A JP 2001033072A
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JP
Japan
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air
space
ventilation system
blowing means
opening
Prior art date
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JP11202931A
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Takeshi Doi
全 土井
Isao Tachibana
功 橘
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の換気システムでは、喫煙スペース内の
気流が安定せず、他の空調機による気流や、人の移動に
よる影響で、気流が乱れやすく、内部で発生する煙の一
部が、喫煙スペースから外部へ漏出していた。 【解決手段】 任意の部屋における第1の面に設置さ
れ、前記第1の面に対向する第2の面に向けてライン状
の気流を吹き出し、前記部屋を第1の空間及び第2の空
間に区切る第1の送風手段と、前記第1の空間内の前記
第2の面に設けられ、前記第2の面の近傍の空気を吸引
し、前記第1の面に向けて吹き出す第2の送風手段と、
前記第1の空間内の空気を排気する排気手段とを備え
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、喫煙スペースなど
における空気の流れを安定させる換気システムに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】
【0003】このような換気システムの従来例として
は、特開平2−45014号公報に開示されたものがあ
る。この従来例は、当該換気システムを喫煙スペースに
利用したものである。その様子を図22、図23に示
す。図22は当該喫煙スペースを横から見た立面構成
図、図23は当該喫煙スペースを上から見た配置図であ
る。なお、この喫煙スペースは、両側を壁で挟まれた廊
下状の空間の一部を、複数の送風手段で囲うことによ
り、形成されている。この図22及び図23において、
100は床面に設置された送風手段である。この送風手
段100は、喫煙スペースと外部とを区切るため、ライ
ン状に形成されている。a0は、この送風手段100に
設けられた空気の吸引口である。この空気の吸引口a0
は、送風手段100の喫煙スペース側側面の床面付近に
設けられる。また、b0はこの送風手段100に設けら
れた排出口である。この排出口b0は、送風手段100
の上面に、天上方向へ向けて設けられる。200は排気
装置である。この排気装置200は喫煙スペースにおけ
る天井面のほぼ中央部に設置される。300はこの排気
装置200の側面に接続されたダクトである。
【0004】次に、図22、図23に示す従来の喫煙ス
ペースにおける換気システムの動作について説明する。
図22、図23における送風手段100では、喫煙スペ
ースの床面近くの空気が吸引口a0から吸引され、排出
口b0から天井方向へ吹き出される。続いて、この吹き
出された空気は排気装置200により吸引され、その一
部がダクト300を介して屋外などに排出される。
【0005】このような動作により、送風手段1の近傍
では、床面側から天上面側への空気の流れが生じる。こ
れにより、喫煙スペースと外部との間に気流の壁が形成
され、喫煙スペースが外部から仕切られる。また、喫煙
スペース内で喫煙により発生する煙等も排気される。
【発明が解決しようとする課題】上述のような従来の換
気システムでは、喫煙スペース内の空気の流れが、周囲
に設置された送風手段100による床面側から天上面側
への流れのみしか存在しないため、喫煙スペース内の気
流が安定せず、他の空調機による気流や、人の移動によ
る影響で、気流が乱れやすく、内部で発生する煙の一部
が、喫煙スペースから外部へ漏出してしまうという問題
があった。
【0006】この発明は、上述の問題を解決するために
なされたものである。即ち、この発明は、送風手段の設
置された面と対向する面側にも送風手段を設けることに
より、空気の流れを安定させる換気システムを得ること
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
【0008】この発明に係る換気システムは、任意の部
屋における第1の面に設置され、第1の面に対向する第
2の面に向けてライン状の気流を吹き出し、部屋を第1
の空間及び第2の空間に区切る第1の送風手段と、第1
の空間内の第2の面に設けられ、第2の面の近傍の空気
を吸引し、第1の面に向けて吹き出す第2の送風手段
と、第1の空間内の空気を排気する排気手段とを備えた
ものである。
【0009】また、この発明に係る換気システムは、任
意の部屋における第1の面に設置され、第1の面に対向
する第2の面に向けてライン状の気流を吹き出し、部屋
を第1の空間及び第2の空間に区切る第1の送風手段
と、第1の空間内の第2の面に設けられ、第2の面の近
傍の空気を吸引し、第1の面に向けて吹き出す第2の送
風手段と、第2の面に第1の開口部を有し、第1の送風
手段から吹き出された気流が第1の開口部を介して流入
する第1の通気可能空間、または、第1の面に第2の開
口部を有し、第2の送風手段から吹き出された空気が第
2の開口部を介して流入する第2の通気可能空間のいず
れか、もしくは両方の通気可能空間と、通気可能空間の
空気を排気する排気手段とを備えたものである。
【0010】また、この発明に係る換気システムは、任
意の部屋における第1の面に設置され、第1の面に対向
する第2の面に向けてライン状の気流を吹き出し、部屋
を第1の空間及び第2の空間に区切る第1の送風手段
と、第2の面に第1の開口部を有し、第1の送風手段か
ら吹き出された気流が第1の開口部を介して流入される
第1の通気可能空間と、第1の空間内の第2の面に設け
られ、第1の通気可能空間内の空気を吸引するととも
に、第1の面に向けて吹き出す第2の送風手段と、第1
の空間もしくは、第1の通気可能空間内の空気を排気す
る排気手段とを備えたものである。
【0011】また、この発明に係る換気システムは、第
1の面に第2の開口部を有し、第2の送風手段から吹き
出された気流が第2の開口部を介して流入される第2の
通気可能空間と、第1の排気手段は第2の通気可能空間
の空気を排気するものである。
【0012】また、この発明に係る換気システムは、第
2の送風手段が、第1の空間の第2の面のほぼ中央部に
設置されたものである。
【0013】また、この発明に係る換気システムは、第
2の送風手段が、第1の空間の第2の面のほぼ中央部に
設置されたものである。
【0014】また、この発明に係る換気システムは、第
2の送風手段が、ライン状の気流と対向する第1の空間
内の第3の面に近傍の、第2の面に設けられたものであ
る。
【0015】また、この発明に係る換気システムは、第
2の送風手段が、ライン状の気流と対向する第1の空間
内の第3の面に近傍の、第2の面に設けられたものであ
る。
【0016】また、この発明に係る換気システムは、排
気手段が、第1の面の第2の送風手段に対向する位置に
設けられたものである。
【0017】また、この発明に係る換気システムは、排
気手段が、第2の送風手段に対向する第1の面の位置に
近傍の、第3の面に設けられたものである。
【0018】また、この発明に係る換気システムは、排
気手段が、第2の送風手段から吹き出された空気が、第
1の面に当たる位置から若干離れた位置の第1の面に設
けられたものである。
【0019】また、この発明に係る換気システムは、第
1の面に設けられた第2の開口部が、第2の送風手段か
ら吹き出された空気が第1の面に当たる位置から若干離
れた位置に設けられたものである。
【0020】また、この発明に係る換気システムは、第
1の送風手段の第1の空間から見た外側の近傍に、垂れ
壁を設けたものである。
【0021】また、この発明に係る換気システムは、第
2の面に設けられた第1の開口部の第1の空間から見た
外側近傍に、衝立を設けたものである。
【0022】また、この発明に係る換気システムは、第
2の送風手段から吹き出される気流が吹き出し口で旋回
されるか、もしくは、展開角が60°以下であるもので
ある。
【0023】また、この発明に係る換気システムは、第
1の送風手段から吹き出される空気の風速が、4〜8m
/sであるものである。
【0024】また、この発明に係る換気システムは、第
2の送風手段から吹き出される空気の風量が、排気手段
から排気される空気の風量のほぼ半分であるものであ
る。
【0025】また、この発明に係る換気システムは、第
2の送風手段から吹き出される空気の風速が2〜4m/
sであるものである。
【0026】また、この発明に係る換気システムは、第
1の面に設けられた第2の開口部に設けられ、第1の空
間内の空気を吸引し、第2の通気可能空間に送風する第
3の送風手段を有するものである。
【0027】
【発明の実施の形態】実施の形態1.この発明の一実施
形態を図1、図2を用いて説明する。この図1は、この
発明にかかる換気システムにより形成される喫煙スペー
スを横から見た立面構成図であり、図2は当該喫煙スペ
ースを上から見た配置図である。ここでは、両側を壁で
挟まれた廊下状の空間の一部に喫煙スペースが設けられ
た場合の一例を示す。図1及び図2において、1は第一
の送風手段であり、その1例として、エアカーテンが用
いられる。このエアカーテン1は廊下の幅ほぼいっぱい
になるように天井面にライン状に設置される。当該エア
カーテン1により、喫煙スペースと外部とが仕切られ
る。また、このエアカーテン1は、喫煙スペース側の側
面の天井付近に空気の吸引口a1を備え、当該喫煙スペ
ースの床面側に排出口b1が設けられる。2は第2の送
風手段であり、喫煙スペースほぼ中央部の床面に設置さ
れる。なお、その設置位置は、天上面に設置される排気
装置200と対向する位置に相当する。この第2の送風
手段2は、床面に設けられた箱状の凸部であり、その側
面の床面付近には空気の吸引口a2が設けられ、天上面
側には排出口b2が設けられる。
【0028】尚、本実施形態にいう廊下状の空間は、特
許請求の範囲にいう部屋に相当する。同様に、天井面は
第1の面、床面は第2の面、喫煙スペースは第1の空
間、喫煙スペース以外の外部は第2の空間にそれぞれ相
当する。また、図1及び図2において、図22及び図2
3に示す従来例と同一又は相当する部分には、同一の符
号を付してその説明を省略し、図22及び図23と相違
する部分について説明した。
【0029】さらに、上述の天上面に第1の送風手段が
設置され、床面に第2の送風手段が設置される場合の説
明は例示である。従って、第1の送風手段と第2の送風
手段が、対向するように設置されていれば、天上面に第
2の送風手段が設置され、床面に第1の送風手段が設置
されてていてもよい。また、対向する壁面に設置されて
いてもよい。
【0030】次に、図1及び図2に示す実施形態1の換
気システムの動作について、説明する。この図1、図2
におけるエアカーテン1では、天井付近の空気が吸引口
a1から吸引され、排出口b1から床面方向ほぼ真下に
ライン状の気流として吹き出される。このエアカーテン
から吹き出された気流は床面にぶつかる。その後、その
多くは第2の送風手段2の吸引口a2に向かって、床面
をそって流れる。これは、喫煙スペース内が、排気装置
200による空気の排出のため、外部に比べ、負圧にな
っていることに起因する。続いて、床面を沿って流れた
気流は、床面付近の吸引口a2を介して第2の送風手段
2に吸引され、天井方向に向けて排出口b2から吹き出
される。この排出口b2から吹き出された気流は排出装
置200によって、吸引され、ダクト300を介してそ
の一部が屋外等へ排出される。
【0031】即ち、本実施形態では、エアカーテン1に
よって、上から下への気流が形成されるのみならず、第
2の送風手段2によって下から上への気流も形成される
こととなる。このため、喫煙スペース内部に、第2の送
風手段2と、エアカーテン1とによる上下方向の気流の
渦を形成することができる。
【0032】このようにして形成される気流の渦は安定
性が高い。このため、他の空調機や人の移動によっても
喫煙スペース内の気流が不安定になりにくく、喫煙スペ
ース内で発生する喫煙などの煙の外部への漏出をおさえ
る事ができる。また、排気装置200によりダクト30
0を介して煙を効率よく屋外へ排出することができる。
【0033】この事は、同じ条件下の喫煙スペース内で
煙草の煙を発生させ、第2の送風手段2からの空気の吹
き出しが無い場合とある場合の喫煙スペース内における
煙の濃度を比較した実験結果から証明される。即ち、実
験の結果、前者の煙の濃度は0.23mg/m3である
のに対し、後者は0.18mg/m3の結果が得られ
た。割合にしてみると、約22%の煙濃度の低減を図る
ことができている。
【0034】また、本実施形態では、気流の渦の安定性
が高いため、エアカーテン1の風速をある程度低くして
も、喫煙スペースを外部から効果的に遮断できる。従っ
て、エアカーテン1の下を通る人の不快感を軽減させる
こともできる。
【0035】さらに、本実施形態の換気システムの第2
の送風手段2は、その吸引口a2を床面付近に設けるこ
とにより、床面に沿って流れる気流を効率よく吸引及び
排気することができる。従って、例えば第2の送風手段
をテーブルの上に配置し、その吸引口が床面から一定の
高さにあるものよりも、格段に安定した気流の渦を喫煙
スペース内に形成することができる。吸引口が床面から
あまりに離れた位置に有る場合には、床面に沿って流れ
る気流を効率よく吸引できないからである。
【0036】なお、本実施形態の排気装置200には、
喫煙スペース内の換気を行うために、送風量が比較的大
きく、騒音の少ない送風手段が使用される。またその送
風手段は、ダクトにより喫煙スペース内の煙等を屋外へ
排出するため、締め切り圧力が高いことも必要である。
このため、この排気装置200には、例えばシロッコフ
ァンなどの送風手段が用いられる。
【0037】また、エアーカーテン1は喫煙スペース内
の煙などが外部へ拡散しないように遮断するため、到達
距離の長い送風手段が使用される。また、喫煙スペース
と外部との遮断はライン状に行うことが多いため、エア
カーテン1は、ライン状に送風しやすいことも必要であ
る。そこで、エアカーテン1には、例えば、ラインフロ
ーファン等の送風手段が選ばれる。しかし、電力消費が
少ないプロペラファンをならべた送風手段を用いてもよ
い。
【0038】また、第2の送風手段2として使用される
ものには、プロペラファン、シロッコファン等がある。
なお、本実施形態において、第2の送風手段2及び排出
装置200は、正方形の形状としているが、これは、そ
れらの形状を限定するものではない。即ち、第2の送風
手段2あるいは排出装置200の形状もエアカーテン1
に対応させて、ほぼ廊下幅いっぱいのライン状であって
もよい。このような形状にすることによって、一層の気
流の安定化を図ることが可能である。
【0039】次に、エアカーテン1の気流の到達距離を
長くするには、吹き出し風速を速くする必要がある。こ
こで、一般的なオフィスなどの空間を想定して、対向す
る壁面の間隔が3.5メートル、床面から天井までの高
さが2.8mの廊下状空間の一部に、奥行き7mの喫煙
スペースを設けた場合の吹き出し風速について検討す
る。図3は横軸にエアーカーテン1の吹出し風速をと
り、縦軸に喫煙スペースの外部で測定した煙草の煙の濃
度を示している。図3に示すように、吹出し風速が6m
/sになるまでは吹き出し風速が強くなるに伴い、煙の
濃度が低下していく。これはエアカーテンの吹き出し風
速が強くなることにより、エアカーテン1から吹き出さ
れるライン状の気流による喫煙スペースと外部との遮断
効果が向上していくことによるものである。しかし、さ
らに風速を強くしていくと、逆に煙の濃度が高くなるこ
とがわかる。これは吹出し風速を強くしすぎると、ライ
ン状の気流に巻き込まれる煙の量が増加し、遮断効果よ
りも巻き込みによる拡散および、ライン状の気流が天上
面にぶつかった際の拡散による影響の方が強くなるため
である。その結果、エアカーテン1の吹出し風速は6m
/sが適切であるといえる。この場合、4m/s以上で8m
/s以下であっても十分な遮断の効果がえられる。但
し、より好ましくは5m/S以上で7m/S以下が良
い。また、あまり風速が強すぎると、喫煙スペースと、
外部との境界面を通過する人の不快感を招く。しかし、
風速4m/s以上で、8m/s以下程度であれば、その
ような問題もない。
【0040】次に第2の送風手段2は床付近の空気を天
井方向へ吹き出すが、吹き出すときの風量については排
気装置200との関係がある。すなわち第2の送風手段
2から吹き出される空気の風量が多くなると天井付近へ
向かう風量も多くなり、多すぎる場合には排気装置20
0での吸引及び排気ができずに、喫煙スペースの外部へ
流出する煙がでてくる。従って第2の送風手段2の風量
は排気装置200の風量の半分以下とするのが望まし
い。
【0041】さらに、第2の送風手段2からの空気の吹
出し風速については図4に示す関係がある。図4の横軸
は第2の送風手段2からの吹出し風速であり、縦軸は喫
煙スペースの外部で測定した煙草の煙の濃度である。こ
の場合、第2の送風手段2の吹出し風速が弱い場合には
天井への気流の誘導ができず、十分な気流の渦を形成で
きない。このため、気流が安定せず、喫煙スペース内の
煙の一部が外部に漏出する。逆に吹出し風速が強すぎる
と、気流が天井に勢いよくぶつかった後、広く拡散して
煙も外部へ漏れてしまう。その結果、吹出し風速は3m
/sが適切であるが、2m/s以上で4m/s以下であって
もほぼ同様の効果が得られる。また、第2の送風手段2
からの吹出し方向は概ね上向きであるが、比較的広く押
し上げる効果を得るために吹き出し方向を旋回させた
り、あるいは展開角を与えても良い。この場合、展開角
としては60°以下が望ましい。
【0042】実施の形態2.次に、本発明の他の実施形
態について図5を用いて説明する。この図5は、本発明
の実施形態2における喫煙スペースを上から見た配置図
である。なお、この図5は、本発明の実施の形態1にお
ける図2に相当する。本実施形態の換気システムは周囲
に壁の無い比較的広い空間内の一部に、喫煙スペースを
設ける場合のものである。図5において、喫煙スペース
は、排気装置200の四方をエアカーテンで囲うことに
より構成される。このエアカーテンは、101、10
2、103、104の四つからなり、天上面に設置され
る。
【0043】なお、当該広い空間は特許請求の範囲にい
う部屋に相当する。同様に、喫煙スペースが第1の空
間、喫煙スペースの外部が第2の空間に相当する。な
お、図5において、図2に示す実施の形態1と同一又は
相当する部分には、同一の符号を付してその説明を省略
し、図2と相違する部分について説明した。また、図5
に示す実施形態2の換気システムの動作については、図
2に示す実施形態1と同様であり、その説明を省略す
る。
【0044】本実施形態においても、第2の送風手段2
とエアカーテン101〜104によって上下方向への気
流の渦を形成することができる。従って、この場合も当
該喫煙スペース内で発生する喫煙の煙の外部漏出をおさ
え、排気装置200により効率よく排出することができ
る。なお、エアカーテン1による排気装置200の囲み
かたは、四角形に限らない。即ち、5つのエアカーテン
を用いて5角形、あるいは6つのエアカーテンを用いて
6角形にしても良いし、その他の多角形でもなんでもよ
い。また、プロペラファン等を複数用いて円形に囲うこ
とも可能である。
【0045】実施の形態3.次に、本発明の他の実施形
態について、図6を用いて説明する。図6は本発明の実
施の形態3における換気システムを横から見た立面構成
図である。なお、本実施形態の換気システムは、廊下の
突き当たり状のところに喫煙スペースを設けた場合のも
のである。図6において、第2の送風手段2は喫煙スペ
ース内の廊下の突き当たりに相当する壁面近傍の床面に
設置される。この第2の送風手段2は突き当たりの壁面
とは逆方向の床面付近に吸引口a2、天井方向上向きに
排出口b2を備える。また、排気装置200は廊下の突
き当たりに相当する壁面の天井付近に設置される。
【0046】なお、本実施形態にいう廊下の突き当たり
状の壁は特許請求の範囲にいう第3の面に相当する。ま
た、図6において、図1に示す実施形態1と同一又は相
当する部分には、同一の符号を付してその説明を省略
し、図1と相違する部分について説明した。さらに、図
6に示す実施形態3の換気システムの動作については、
図1に示す実施形態1と同様であり、その説明を省略す
る。
【0047】このように上述のような、エアカーテン1
と第2の送風手段2との構成によっても、上下方向の気
流の渦を形成することができる。これによって、喫煙ス
ペース内で発生する煙の外漏出をおさえて、排気装置2
00により効率よく排出することができる。その結果、
喫煙スペースの外部及び内部の空気を清浄に保つことが
できる。
【0048】また、図示はしないが、実施形態1〜3に
示すような場所のほか、比較的広い空間のコーナー部分
に当該喫煙スペースを設けることもできる。この場合に
は、例えば図5におけるエアカーテン101と102の
部分が壁に置き換えられることにより、喫煙スペースが
構成されることとなる。この場合、第2の送風手段は、
当該喫煙スペースの中心部のほか、コーナーを構成する
壁の壁際、コーナー部近傍の床面にも設置されうる。ま
た、同様に、図示はしていないが、比較的広い空間の壁
際にも当該喫煙スペースを設けることができる。この場
合には、例えば図5におけるエアカーテン101の部分
が壁に置き換えられることにより、喫煙スペースが構成
されることになる。この場合第2の送風手段は、当該喫
煙スペースの中心部のほか、壁際近傍にも設置されう
る。尚これらの場合、コーナーを構成する壁、あるいは
壁際の当該壁は特許請求の範囲にいう第3の面に相当す
る。このように構成した場合にも、上記同様の効果を得
ることができる。
【0049】実施の形態4 次に、本発明の他の実施形態について、図7を用いて説
明する。本実施形態は上述の実施形態1の改良型であ
り、喫煙スペース内の煙が外部に漏出することを防止し
ようとするものである。図7は本発明の実施の形態4に
おける換気システムを横から見た立面構成図である。な
お、本実施形態の換気システムは、壁に挟まれた廊下状
の場所の一部に喫煙スペースを設けた場合のものであ
る。図7において、エアカーテン1は、天井面から若干
の隙間をおいて、図示しない機具により天上面に設置さ
れる。さらにこのエアカーテン1にはその上面である天
井付近に空気の吸引口a1が、下面に排出口b1が設け
られる。3は第1の開口部である。この第1の開口部3
はエアカーテン1のほぼ真下の床面に設けられる。その
開口幅はLであらわされる。4は通気可能空間であり、
その一例として床下スペースに設けられる。5は喫煙ス
ペースの床である。6は喫煙スペースの床下底部であ
る。床下スペース4は、喫煙スペースの床5と床下底部
6との間に設けられる。その喫煙スペースの床5から床
下底部6までの深さはGで示される。また、この床下ス
ペース4には開口部3を介して、喫煙スペース内の空気
が流入する。7は喫煙スペースの外部の床面である。喫
煙スペースの床5は、この外部の床面7と高さが同じに
なるように、図示しない支柱により支持される。また、
第2の送風手段2は、喫煙スペースほぼ中央位置に設け
られる。また、その設置位置は、排気装置200に対向
する位置に相当する。当該第2の送風手段2は床下スペ
ース4に埋め込まれる形で喫煙スペース床部5に設置さ
れる。この第2の送風手段2の下面床下スペース内には
吸引口a2が設けられ、喫煙スペースの床5側に表出す
る上面には排出口b2が設けられる。8は開口部3に設
置された格子板、9は開口部3の格子板8の下に設置さ
れる落下物受け網である。
【0050】尚、図7において、図2に示す実施の形態
1と同一又は相当する部分には、同一の符号を付してそ
の説明を省略し、図2と相違する部分について説明し
た。
【0051】次に、図7に示す実施形態4の換気システ
ムの動作について説明する。この図7に示すエアカーテ
ン1では天井付近の空気がその吸引口a1から吸引さ
れ、排出口b1から床面方向であるほぼ真下へ、ライン
状の気流として吹き出される。次に、この吹き出された
気流は、開口部3を通過し、床下底部6にぶつかる。続
いて、床下底部6にぶつかった気流はここで方向を変
え、床下スペース4に導かれる。その後、その気流は、
第2の送風手段2の背面にある吸引口a2から吸引さ
れ、さらに喫煙スペース側の上面排出口b2から、天井
方向上向きに排出される。この排出された気流は、一部
排出装置200に吸引され、ダクト300を介して、屋
外等に排気される。
【0052】即ち、この実施形態4では、エアカーテン
1から吹き出された気流が床面にぶつかって、喫煙スペ
ース外部に拡散するということがない。従って、気流に
含まれる煙の一部も喫煙スペースの外部に漏れるという
心配がない。このため、上述の実施形態1と同様の効果
を奏するのみならず、外部の空気をより清浄に保つ事が
できるという効果がある。
【0053】この様子を、更に、図8及び図9を用いて
説明する。かかる図8及び図9は、実際の喫煙スペース
において換気システムを稼動した場合に、喫煙スペース
の内側及び外側に生じる気流分布をシュミレーションに
より求めたものである。両図において、矢印の向きは風
の向きを示し、その密度は風量に比例する。ここで、図
8は、床下スペース4を設けない場合であり、本発明の
実施の形態1に相当する。一方、図9は、床下スペース
4を設けた場合であり、本実施形態4に相当する。両者
を比較すると、後者の方が、前者に比べ、喫煙スペース
外部の床面7付近(図8及び図9で○で囲った部分)
で、矢印の密度が小さくなっており、風量が小さくなっ
ていることがわかる。この事は即ち、後者の方が、気流
に含まれる煙の一部が喫煙スペースの外部に漏れる割合
が少なくなることを意味している。
【0054】また、この図7に示す喫煙スペースでは、
エアカーテン1より送風される気流が開口部3を介して
床下スペース4に流入するので人間が移動したり、障害
物が存在するような喫煙スペース内の床面上には主な気
流が存在しない。このため、人の移動などが喫煙スペー
ス内の気流に与える影響がより少なくなる。従って、気
流の乱れをより一層防止することができ、実施の形態1
の場合よりもさらに気流を安定させることができる。従
って、この点からも排気装置200による煙の排出の効
率を一層向上させることができる。加えて、本実施形態
では、第2の送風手段2は床面に埋め込んで構成され
る。このため、床面をフラットな状態にすることがで
き、喫煙スペースに開放感を持たせることができる。
【0055】一方、エアカーテン1で形成されたライン
状の気流は、床面にある開口部3に到達するまでに多少
広がる。このため、開口部3の幅Lについては、少なく
とも、エアカーテン1の気流幅よりは広くする必要があ
る。しかし、あまり広すぎると、一部で床下から上昇す
る気流が生じる場合がある。このため、この幅Lを決定
するにあたっては、エアカーテン1と開口部3の距離、
及び気流の展開角を考慮することが必要である。開口部
3の幅の一例としては、L=300mm以上で、100
0mm以下を使用することが考えられる。なお、床下ス
ペース4の高さGについては特に限定されるものではな
い。即ち、第2の送風手段2が設置でき、かつ、十分な
通気が可能な高さを確保することができればよい。床下
スペースGの高さの一例としては、例えば、G=100
mm以上が考えられる。
【0056】また、開口部3に格子板8を設けること
で、人の行き来が容易となり、喫煙スペースの開放感を
高めることができる。ここで、格子板8は人が乗った場
合の重量に絶えられるだけの強度が必要である。また、
エアカーテン1の気流を円滑に床下スペース4に導ける
ものでなければならない。このことから、格子板8の開
口率は40%以上であることが必要である。また、格子
板8の開口形状は細長いものよりも、網目状のものの方
が好ましい。煙草が床下に落ちにくくなるからである。
さらに落下物受け網9を格子板8の下に設けることが好
ましい。格子板8から落ちたものを容易に拾うことがで
きるからである。
【0057】実施の形態5.次に、本発明の他の実施形
態について、図10を用いて説明する。図10は本発明
の実施の形態5における換気システムを横から見た立面
構成図である。なお、本実施形態の換気システムは、廊
下状の場所であって、排気装置が天井に設置できない空
間の一部に喫煙スペースを設けた場合のものある。図1
0において、排気装置200は床下底部6のほぼ中央部
に埋め込まれて設置される。尚、その設置位置は、床下
スペース4のほぼ中央に相当する。当該排気装置200
は、床下底部に露出した上面に吸引口を有し、側面に排
出口を有している。尚、図10については、図7に示す
実施形態4と同一又は相当する部分については同一の符
号を付してその説明を省略し、図7と相違する部分につ
いて説明した。
【0058】次に、図10に示す実施形態5の動作につ
いて説明する。図10における第2の送風手段2では床
面付近の空気が吸引口a2から吸引され、排出口b2か
ら天井方向に向けて吹き出される。この際生じる気流
は、天井面にぶつかり方向を変え、天上面に沿って流れ
る。続いて天上面に沿って流れた気流は、吸引口a1を
介して、エアカーテン1に吸引され、排気口b1から床
面方向であるほぼ真下に、ライン状の気流として吹き出
される。その後、このライン状の気流は、床面にぶつか
ることなく開口部3を通過する。さらに、開口部3を通
過した気流は床下底部6にぶつかって方向を変え、床下
スペース4に導かれる。その後、その気流は排出機20
0の上面から吸引され、ダクト300を介してその一部
が屋外等に排出される。
【0059】本実施形態においても、喫煙スペース内に
第2の送風手段2と、エアカーテン1により上下方向の
気流の渦を形成することができる。従って本実施形態に
おいても、上述の実施の形態1と同様の効果を得ること
ができる。また、それに加えて、本実施形態では、エア
カーテン1から吹き出されたライン状の気流は、床面に
ぶつかって、拡散するという問題がない。従って本実施
形態においても、上述の実施の形態4と同様の効果を得
ることができる。
【0060】実施の形態6 次に、本発明の他の実施形態について、図11を用いて
説明する。図11は本発明の実施の形態6における換気
システムを横から見た立面構成図である。本実施形態の
換気システムは、廊下の突き当たり状のところに喫煙ス
ペースを設けた場合のものである。図11において、第
2の送風手段は喫煙スペース内の廊下の突き当たりに相
当する壁面近傍に設置される。この第2の送風手段2は
床下スペース4に埋め込まれる形で喫煙スペース床部5
に設置される。尚、図11については、図7に示す実施
形態4と同一又は相当する部分については同一の符号を
付してその説明を省略し、図7と相違する部分について
説明した。さらに、図11に示す実施形態6の換気シス
テムの動作については、図7に示す実施形態4と同様で
あり、その説明を省略する。
【0061】このような実施形態6においても、喫煙ス
ペース内に第2の送風手段2と、エアカーテン1により
上下方向の気流の渦が発生する。また、エアカーテン1
から吹き出されたライン状の気流は、床面にぶつかっ
て、拡散するという問題はない。従って本実施形態にお
いても、上述の実施の形態4と同様の効果を得ることが
できる。
【0062】実施の形態7 次に、本発明の他の実施形態について、図12を用いて
説明する。図12は本発明の実施の形態7における換気
システムを横から見た立面構成図である。本実施形態の
換気システムは、廊下の突き当たり状のところに喫煙ス
ペースを設けた場合のものである。図12において、排
気装置200は第2の送風手段2と中心間距離Eだけ突
き当たり状の壁とは逆方向に離れた位置の天井に設置さ
れる。またエアカーテン1は、開口部3と中心間距離D
だけ突き当たり状の壁とは逆方向に離れた位置の天井に
設置される。なお、本実施形態において、エアカーテン
1は天井に埋め込まれる形で設けられる。当該エアカー
テン1は、天井表面に吸引口a1と排出口b1の両方を
備える。さらに、当該エアカーテン1は気流の吹き出し
方向を角度θだけ開口部3の方へ傾けて構成される。こ
こで角度θはエアカーテン1から吹き出される気流の方
向と、鉛直方向との間の角度を示している。
【0063】尚、図12については、図11に示す実施
形態6と同一又は相当する部分については同一の符号を
付してその説明を省略し、図11と相違する部分につい
て説明した。
【0064】実施の形態1や、実施の形態4では第2の
送風手段2のほぼ真上に排気装置200がある場合の喫
煙スペースの構成について説明した。しかし、第2の送
風手段2で吹き上げられた気流は、天井面にぶつかった
後、天井面に沿ってある速度で拡散する。このため、第
2の送風手段の真上に排気装置200を設置すると、排
気装置200の排気速度に比べて拡散速度がある程度の
大きさを持つ場合には、十分に排気をすることができな
い。そこで本実施形態においては、排気装置200を第
2の送風手段2と中心距離にしてEだけずらして、設置
することとしたものである。このように構成すること
で、天井面にぶつかった気流の速度が十分に遅くなった
ところで排気することが可能となる。これによって、排
気の効率を向上することができる。このため、さらに、
喫煙スペース内の煙の濃度を下げて、快適性の向上を図
ることができる。Eの値としては、300mm以上が好
ましい。
【0065】また、実施の形態4や5では、エアカーテ
ン1の真下に開口部3がある場合について説明した。し
かし、障害物等の存在のため、必ずしもそのように配置
できない場合もある。このため、例えば、水平方向に距
離Dだけ離れてしまう場合には、エアカーテンの吹き出
し口を角度θだけ開口部へ傾けることが必要になる。こ
の角度θは、排気装置200に対して内側にとる方が気
流の拡散を押えるために好ましい。しかし、あまり角度
が大きすぎると、喫煙スペース内に上下方向に形成され
る渦が不安定になる。このため、角度θとしては、30
°以下が好ましい。
【0066】実施の形態8 次に、本発明の他の実施形態について、図13を用いて
説明する。図13は本発明の実施の形態8における換気
システムを横から見た立面構成図である。なお、本実施
形態の換気システムは、廊下状の空間の一部に喫煙スペ
ースを設けた場合のものある。図13において、10は
第2の開口部である。この第2の開口部10は喫煙スペ
ースほぼ中央部にあたる天井面に設けられている。その
位置は、第2の送風手段2のほぼ真上に相当する。ま
た、この第2の開口部10は天井面に縦横ともにL1の
幅で設けられる。一方、11は第2の開口部10より、
G1の深さで構成された天井裏スペースである。この天
井裏スペースは、特許請求の範囲にいう第2の通気可能
空間に相当する。排気装置200は天井裏スペース11
の側面に設置される。尚、図13については、図7に示
す実施形態4と同一又は相当する部分については同一の
符号を付してその説明を省略し、図7と相違する部分に
ついて説明した。
【0067】本実施形態ではこのように構成されている
ので、床面に設置された第2の送風手段2で形成された
気流は、天井面にぶつかることなく、天井面にある第2
の開口部10を通過し、天井裏スペース11に導かれ
る。このため気流に含まれる煙は天井にぶつかって広く
拡散することなく周囲より一段奥まった天井裏スペース
11内で滞留する。その結果、排気装置200により、
効果的に排気を行うことができる。
【0068】なお、開口部10の開口幅L1や、深さG
1は床面の開口部3の形状同様に定めることができる。
即ち開口幅L1は、第2の送風手段2で形成される気流
が天上面に到達するまでに広がる幅程度にとることがで
きる。その一例としてL1=300mm以上とすること
が考えられる。また深さG1は、排気装置200が十分
に排気できるだけの深さであることが好ましい。ここで
は、G1=100mm以上を使用している。このように
天井面にも床面と同じように、第2の送風手段2から吹
き出された気流のあたる部分に第2の開口部10及びそ
れに通じる気流を滞留させる天井裏スペース11を設け
ることによって、発生する煙の拡散を押えることが可能
である。なお、ここでは天井裏に形成された天井裏スペ
ース11について説明したが、同様の効果は、天井面に
一部周囲よりも高くなっている部分や、凹部を形成する
ことによっても実施することができる。また、ドーム型
の天井においても同様に実施することができる。
【0069】実施の形態9 次に、本発明の他の実施形態について、図14を用いて
説明する。図14は本発明の実施の形態9における換気
システムを横から見た立面構成図である。なお、本実施
形態の換気システムは、廊下状の空間の一部に喫煙スペ
ースを設けた場合のものである。図14において、第2
の開口部10は、第2の送風手段2から吹き出される空
気が天井面にぶつかる位置からE1だけ離れた位置の天
上面に設けられる。12は第3の送風手段である。この
第3の送風手段12は、天井裏スペース11に埋め込ま
れる形で、第2の開口部10に設置される。又、この第
3の送風手段12は、喫煙スペース側底面に吸引口a
3、天井裏スペース11側凸部上面に排出口b3を備え
る。排気装置200は天井裏スペース11の上面に設け
られる。
【0070】尚、図14については、図13に示す実施
形態8と同一又は相当する部分については同一の符号を
付してその説明を省略し、図13と相違する部分につい
て説明した。
【0071】上述の実施形態8では、天井に天井裏スペ
ース11を設けた場合の喫煙システムについて説明し
た。しかし、この天井裏スペース11を広くとった場合
には、第2の送風手段から噴き上げられた煙が部分的に
天井裏スペース11から天井面に流れ出てしまう。そこ
で本実施形態9では、これをさらに改良している。すな
わち、天井裏スペース11の第2の開口部10に、喫煙
スペース内の気流を吸引し天井裏スペース11に押し込
めるための第3の送風手段12を設けた。これにより、
第2の送風手段2から吹き出された空気を着実に天井裏
スペース11に送りこめる。従って、気流のほとんどを
排気装置200により排出することができる。これによ
り喫煙スペースの煙の濃度を一層低下させることができ
るため、喫煙スペースの快適性を一層向上させることが
できる。
【0072】一方、実施形態1や、実施形態4のような
場合に、排気する煙の量を増やす等の目的で、天井に排
気装置200を複数設ける場合がある。ところがその場
合には、排気装置200に接続するダクト300の本数
が多くなり、工事に多くの手間がかかるという問題があ
る。しかし、本実施形態においては、複数の第3の送風
手段を天上面に有するが、排気装置200は天井裏スペ
ースの空気を排気するためのものただ一つだけで足り
る。従って、排気装置200に接続するダクト300の
本数も一本ですみ、工事に多くの手間がかからない。な
おこの場合も床5に設置された第2の送風手段2と、天
井の第2の開口部10の位置を距離E1だけ水平方向に
離すことにより、効果を更に向上することができる。水
平方向の距離E1については、上述の場合同様300m
m以上が望ましい。さらに、排気装置200の排気量
は、煙の逆流などをひき起こさないように、第3の送風
手段10の送風量の合計より多いものであることが必要
である。
【0073】実施の形態10 次に、本発明の他の実施形態について、図15を用いて
説明する。図15は本発明の実施の形態10における換
気システムを横から見た立面構成図である。なお、本実
施形態の換気システムは、廊下状の空間の一部に喫煙ス
ペースを設けた場合のものある。図15において、13
は空気清浄機である。この空気清浄機13は、喫煙スペ
ース内の床面の開口部3と、第2の送風手段2の間の位
置に当たる喫煙スペース床5に設置される。また、この
空気清浄器13は、天井側上面に吸気口a4、エアカー
テン1側側面の床面付近に排気口b4を備える。また、
14も空気清浄機であり、喫煙スペース内のエアカーテ
ン1と、排気装置200との間に設置される。当該空気
清浄機14は、排気装置200側側面に吸気口a4を備
え、エアカーテン側側面に排気口b4を備える。上記空
気清浄機13及び14は、いずれも図示しない、空気中
の塵埃を除去するフィルターと、活性炭と送風手段とを
内蔵する。
【0074】尚、図15については、図7に示す実施形
態4と同一又は相当する部分については同一の符号を付
してその説明を省略し、図7と相違する部分について説
明した。
【0075】これまで、喫煙スペース内の煙濃度を下げ
る方法として、換気を行う場合について説明してきた。
しかし、これに限らず、換気とともに、煙を除去する空
気清浄機を喫煙スペース内の床面や、天井面に設置して
もよい。これにより、空気を循環させながら、清浄化す
ることができる。従って、喫煙スペース内の快適性をさ
らに向上することができる。なお、空気清浄機13及び
14については、喫煙スペース内の気流の渦を乱すこと
がないように、内蔵する送風手段の風量は少ないととも
に、気流に沿った吸気及び排気ができる位置に設置する
ことが必要である。
【0076】なお、本実施形態では、排気装置200か
らの排気は、ダクト300を介して、屋外に送出されて
いる。しかし、空気清浄機13及び14の性能が十分に
高い場合には、排気を喫煙スペースと隣接する外部に向
けて行うことも可能である。
【0077】実施の形態11 次に、本発明の他の実施形態について、図16を用いて
説明する。図16は本発明の実施の形態11における換
気システムを横から見た立面構成図である。本実施形態
の換気システムは、廊下の突き当たり状のところに喫煙
スペースを設けた場合のものである。図16において、
エアカーテン1は、空気清浄機15を内蔵する。また、
第2の送風手段2も空気清浄機16を内蔵する。尚、図
16については、図11に示す実施形態6と同一又は相
当する部分については同一の符号を付してその説明を省
略し、図11と相違する部分について説明した。
【0078】前記実施の形態10では、喫煙スペース内
部の煙の濃度を下げる方法として、空気清浄機14を、
別途喫煙スペース内に設置する場合について説明した。
しかし、これに限らず、第2の送風手段2や、エアカー
テン1自体が、空気清浄機15〜16を内臓していても
よい。これによっても上記と同様の効果を得ることがで
きる。なお、この場合、空気清浄機の性能が高い場合に
は、排気装置200は、必ずしも必要ではない。
【0079】実施の形態12 次に、本発明の他の実施形態について、図17を用いて
説明する。図17は本発明の実施の形態12における換
気システムを横から見た立面構成図である。なお、本実
施形態の換気システムは、壁に挟まれた廊下状の場所の
一部に喫煙スペースを設けた場合のものである。図17
において、17は垂れ壁である。この垂れ壁17はエア
カーテン1から距離Aだけ離れた喫煙スペース外部天井
面に設置される。また、この垂れ壁17は、エアカーテ
ン1と平行にライン状に設置される。その天井面からの
高さはKである。また、18は衝立である。この衝立1
8は、開口部3からBだけ離れた喫煙スペース外部の床
面に設置される。この衝立18は開口部3に平行して設
置されており、床面7からの高さはHである。また、そ
の幅はWである。なお、本実施形態14では、排気装置
200を第2の送風手段2から吹き出された空気が天井
面にぶつかる位置から若干離れた位置に2つ設置する場
合を示している。
【0080】尚、図17については、図7に示す実施形
態4と同一又は相当する部分については同一の符号を付
してその説明を省略し、図7と相違する部分について説
明した。
【0081】ここで、エアカーテン1は、喫煙スペース
を外部から仕切るために気流が安定している必要があ
る。本実施形態では、エアカーテン1から吹き出された
気流は、垂れ壁17に沿って流れる。このため、エアカ
ーテン1から生じた気流を安定化させることができる。
また、垂れ壁17により安定化された気流は、床面に向
かってライン状に流れた後、衝立18に沿って流れるこ
とになる。この衝立18によっても気流の安定性は保た
れることになる。このため、気流はより円滑に開口部3
を通過し、床下スペース4に導かれる。従って、喫煙ス
ペース内の気流を一層安定化することができ、人の移動
や、他の空調機による気流の乱れを防ぐことができる。
【0082】ここで、上記、垂れ壁17の役割を考える
と、垂れ壁17の高さKは高い方が良い。しかし、高す
ぎると、人の視界を妨げることになる。また、垂れ壁1
7と、エアカーテン1との距離が離れると、気流が垂れ
壁に沿って流れなくなる。従って、垂れ壁17と、エア
カーテン1との距離Aはなるべく近い方が良い。
【0083】また、衝立18についても同様に、高さH
は高い方が良い。しかし、高すぎると視界を妨げること
になる。また床面の開口部3と衝立18との距離もなる
べく近い方が良い。
【0084】このような観点から、図18に、垂れ壁1
7と衝立18を設置した場合の、気流分布をシュミレー
ションにより解析した結果を示す。図18において、中
央の上部にエアカーテン1があり、左側が喫煙スペース
である。また、エアカーテン1のすぐ右側には垂れ壁1
7が設置されている。また、エアカーテン1のほぼ真下
に開口部3があり、そのすぐ右側には、衝立18が設置
されている。図18に示すような解析を、上記K、A、
H、Bの各パラメータを変化させて行った結果、垂れ壁
17については、K=200mm以上1000mm以
下、A=200mm以下が望ましいことがわかった。ま
た、衝立については、H=500mm以上、1500m
m以下、B=200mm以下が望ましかった。なお、衝
立18の厚みWについては、特に限定されるものではな
い。従って板状の薄いものでもよいし、あるいは植木な
どを飾れる程度のものであっても同様の効果を得ること
ができる。
【0085】実施の形態13 次に、本発明の他の実施形態について、図19を用いて
説明する。図19は本発明の実施の形態13における換
気システムを横から見た立面構成図である。本実施形態
の換気システムは、廊下の突き当たり状の場所に垂れ壁
17や、衝立18とともに当該喫煙スペースを設置する
場合である。本実施形態における換気システムの動作
は、図17に示す実施形態12の動作と同様である。従
って、この場合の効果も、上述の実施形態12の場合と
同じである。
【0086】実施の形態14 次に、本発明の他の実施形態について、図20を用いて
説明する。図20は本発明の実施の形態14における換
気システムを横から見た立面構成図である。図20にお
いて、19はセンサである。このセンサ19は排気装置
200と、エアカーテン1の間の天井面に設置される。
20は制御装置であり、センサ19から発信される信号
の出力強度を検知し、エアカーテン1、排気装置20
0、第2の送風手段2を制御する。なお、本実施形態で
は、第2の送風手段2が2つ設けられた場合に相当す
る。排気装置200は、第2の送風手段2から吹き出さ
れた空気が天井面にぶつかる位置から若干離れた位置に
設けられる。
【0087】尚、図20については、図7に示す実施形
態4と同一又は相当する部分については同一の符号を付
してその説明を省略し、図7と相違する部分について説
明した。
【0088】また、図21は、センサ19が発信する信
号の出力強度と、制御装置20の強弱の運転モードの時
間変化を示す。
【0089】つぎに、図21を用いて、図20に示す換
気システムを稼動させた場合の、各送風手段等の運転状
況を説明する。ここで、図21Aは、センサ19の、時
間−センサ出力強度特性を、図21Bは、換気システム
の時間−運転モード特性を示している。センサ19は、
図示しない人から発生する赤外線を用いて喫煙スペース
内の人の存在を感知する。即ち、図21Aにおいて、喫
煙スペース内に人がいない時間0からt1までの間はセ
ンサ19は信号を発信せず、出力強度は0である。一
方、制御装置20はセンサ19の発信する信号の出力強
度に基づき、換気システムの運転モードの強弱を制御す
る。従って、上記時間0からt1までの間、制御装置2
0はセンサ19の発信する信号の出力強度が0であるこ
とを感知し、エアカーテン1、排気装置200、第2の
送風手段2を、弱運転モードで運転する(図21B)。
【0090】また、図21Aにおいて、時間t1に喫煙
スペース内に人が侵入すると、センサ19が図示しない
人から発生する赤外線を用いてこれを感知し、出力信号
を発信する。この信号を、制御装置20は検知し、セン
サ19の発信する信号の出力強度がレベル1以上になる
と、エアカーテン1、排気装置200、第2の送風手段
2を弱運転モードから強運転モードに切り替えるための
出力信号を発信する。この信号を受けて、エアカーテン
1、排気装置200、第2の送風手段2は、弱運転モー
ドから強運転モードに切り替わり、一定時間(ΔT)の
間、強運転を継続する。一定時間(ΔT)経過後は、再
び弱運転にもどる(図21B)。
【0091】このように、センサ19、制御装置20を
設けることにより、無駄な電力消費を削減し、省エネを
図ることができる。なお、ここでは、一例として、人の
侵入を検知する場合を説明した。しかし、これに限定す
る意味ではなく、センサ19としてガスセンサを用いる
ことにより、喫煙スペースの煙濃度や、一酸化炭素ガス
濃度などの空気の汚れを検知してもよい。また、制御に
ついても、センサ出力があるレベル以下のときには弱運
転であり、一定レベル以上で強運転になる場合について
説明した。しかし、これに限定されるものではなく、セ
ンサ出力により停止から運転を開始するように制御して
もよいし、センサ出力が一定値以下になるまで継続する
ように制御してもよい。
【0092】尚、これまでの実施形態では、すべて、エ
アカーテン1が天井に設置される場合を例に説明してき
た。しかし、これに限らず、エアカーテン1が、床や壁
に設置されてもよい。その場合には、複数のエアカーテ
ン1が設置された床や壁に対向する天井や壁に、第2の
送風手段2を設置すれば、同様の効果を得ることができ
る。
【0093】又、これまでの実施の形態では、全て本発
明の換気スペースを喫煙スペースとして適用する場合に
ついて記載してきた。しかし、これは、本発明を喫煙ス
ペースに限定する意味ではない。即ち、厨房や、クリン
ルーム、あるいは汚染空気の発生場所等においても利用
することができる。
【発明の効果】このように、この発明に係る換気システ
ムは、任意の部屋における第1の面に設置され、第1の
面に対向する第2の面に向けてライン状の気流を吹き出
し、部屋を第1の空間及び第2の空間に区切る第1の送
風手段と、第1の空間内の第2の面に設けられ、第2の
面の近傍の空気を吸引し、第1の面に向けて吹き出す第
2の送風手段と、第1の空間内の空気を排気する排気手
段とを備えたものであり、第1の空間内に安定性の高い
気流の渦を形成することができる。この渦のため、空調
機や人の移動によっても第1の空間内の気流が不安定に
なりにくく、第1の空間内で発生する喫煙などの煙を外
部に漏出する割合をおさえて、排気手段により効率よく
屋外などへ排出することができる。
【0094】また、この発明に係る換気システムは、任
意の部屋における第1の面に設置され、第1の面に対向
する第2の面に向けてライン状の気流を吹き出し、部屋
を第1の空間及び第2の空間に区切る第1の送風手段
と、第1の空間内の第2の面に設けられ、第2の面の近
傍の空気を吸引し、第1の面に向けて吹き出す第2の送
風手段と、第2の面に第1の開口部を有し、第1の送風
手段から吹き出された気流が第1の開口部を介して流入
する第1の通気可能空間、または、第1の面に第2の開
口部を有し、第2の送風手段から吹き出された空気が第
2の開口部を介して流入する第2の通気可能空間のいず
れか、もしくは両方の通気可能空間と、通気可能空間の
空気を排気する排気手段とを備えたものであり、第1及
び第2の送風手段による気流が床面にぶつかって、拡散
する事を抑えることができる。従って、気流に含まれる
煙の一部が喫煙スペースの外部に漏れるという心配がな
く、煙をより確実に第1の空間内で循環させることがで
きる。
【0095】さらに、この発明に係る換気システムは、
排気手段が、第2の送風手段から吹き出された空気が、
第1の面に当たる位置から若干離れた位置の第1の面に
設けられたものであり、第1の面にぶつかった気流の速
度が十分に遅くなったところで排気することが可能とな
る。これによって、排気の効率を向上させることができ
る。
【0096】また、この発明に係る換気システムは、第
1の面に設けられた第2の開口部が、第2の送風手段か
ら吹き出された空気が第1の面に当たる位置から若干離
れた位置に設けられたものであり、第1の面にぶつかっ
た気流の速度が十分に遅くなったところで第2の開口部
から空気を排気することが可能となる。これによって、
排気の効率を向上させることができる。
【0097】また、この発明に係る換気システムは、第
1の送風手段の第1の空間から見た外側の近傍に、垂れ
壁を設けたものであり、第1の送風手段から生ずる気流
を一層安定化させることができる。
【0098】また、この発明に係る換気システムは、第
2の面に設けられた第1の開口部の第1の空間から見た
外側近傍に、衝立を設けたものであり、第1の送風手段
により形成された気流はより円滑に第1の開口部を介
し、通気可能空間に導くことができる。その結果、第1
の空間内の気流を一層安定化することができる。
【0099】さらに、この発明に係る換気システムは、
第2の送風手段から吹き出される気流が吹き出し口で旋
回されるか、もしくは、展開角が60°以下であるもの
であり、第1の空間内の空気を比較的広い範囲で、前記
第1の面の方向に吹き出すことができる。その結果、第
1の空間内の空気をより効果的に排気することができ
る。
【0100】また、この発明に係る換気システムは、第
1の送風手段から吹き出される空気の風速が、4〜8m
/sであるものであり、第1の送風手段によるより好ま
しい遮断効果を得ることができる。
【0101】さらに、この発明に係る換気システムは、
第2の送風手段から吹き出される空気の風量が、排気手
段から排気される空気の風量のほぼ半分であり、第2の
送風手段から吹き出された空気が、第1の面にいきおい
よくぶつかって、第2の空間に拡散してしまうのを防止
することができる。
【0102】また、この発明に係る換気システムは、第
2の送風手段から吹き出される空気の風速が2〜4m/
sであり円滑に第1の空間内の空気を、排気することが
可能となる。
【0103】さらに、この発明に係る換気システムは、
第1の面に設けられた第2の開口部に設けられ、第1の
空間内の空気を吸引し、第2の通気可能空間に送風する
第3の送風手段を有するものであり、第1の空間内の空
気をより確実に、第2の通気可能空間に押し込むことが
できる。その結果、第1の空間内の煙などを、より確実
に外部に排出することが可能である。
【0104】
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1を示す換気スペース
を横から見た立面構成図である。
【図2】 この発明の実施の形態1を示す換気スペース
を上から見た配置図である。
【図3】 エアカーテン1の吹き出し風速と、外側で測
定したたばこ煙の濃度の関係を示すグラフである。
【図4】 第2の送風手段2の床吹出し風速と、外側で
測定したたばこ煙の濃度関係を示すグラフである。
【図5】 実施の形態2における喫煙スペースを上から
見た配置図である。
【図6】 この発明の実施の形態3を示す換気スペース
を横から見た立面構成図である。
【図7】 この発明の実施の形態4を示す換気スペース
を横から見た立面構成図である。
【図8】 床下スペースを設けない場合に喫煙スペース
に生じる空気の流れを示す図である。
【図9】 床下スペースを設けた場合に喫煙スペースに
生じる空気の流れを示す図である。
【図10】 この発明の実施の形態5を示す換気スペー
スを横から見た立面構成図である。
【図11】 この発明の実施の形態6を示す換気スペー
スを横から見た立面構成図である。
【図12】 この発明の実施の形態7を示す換気スペー
スを横から見た立面構成図である。
【図13】 この発明の実施の形態8を示す換気スペー
スを横から見た立面構成図である。
【図14】 この発明の実施の形態9を示す換気スペー
スを横から見た立面構成図である。
【図15】 この発明の実施の形態10を示す換気スペ
ースを横から見た立面構成図である。
【図16】 この発明の実施の形態11を示す換気スペ
ースを横から見た立面構成図である。
【図17】 この発明の実施の形態12を示す換気スペ
ースを横から見た立面構成図である。
【図18】 垂れ壁17と衝立18を設置した場合の、
気流分布を示す図である。
【図19】 この発明の実施の形態13を示す換気スペ
ースを横から見た立面構成図である。
【図20】 この発明の実施の形態14を示す換気スペ
ースを横から見た立面構成図である。
【図21】 センサ19の発信する信号の出力強度と、
制御装置20の運転モードの時間変化を示す図である。
【図22】 特開平2−45014号公報に開示された
従来の喫煙スペースを横から見た立面構成図である。
【図23】 特開平2−45014号公報に開示された
従来の喫煙スペースを上から見た配置図である。
【符号の説明】
1 エアカーテン、2 第2の送風手段、3 第1の開
口部、4 通気可能空間、5 喫煙スペースの床、6
床下底部、7 外部の床面、8 格子板、9落下物受け
網、10 第2の開口部、11 天井裏スペース、12
第3の送風手段、13 空気清浄機、14 空気清浄
機、15 空気清浄機、16 空気清浄機、17 垂れ
壁、18 衝立、19 センサ、20 制御装置、10
0送風手段、200 排気装置、300 ダクト。

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 任意の部屋における第1の面に設置さ
    れ、前記第1の面に対向する第2の面に向けてライン状
    の気流を吹き出し、前記部屋を第1の空間及び第2の空
    間に区切る第1の送風手段と、 前記第1の空間内の前記第2の面に設けられ、前記第2
    の面の近傍の空気を吸引し、前記第1の面に向けて吹き
    出す第2の送風手段と、 前記第1の空間内の空気を排気する排気手段とを備えた
    ことを特徴とする換気システム。
  2. 【請求項2】 任意の部屋における第1の面に設置さ
    れ、前記第1の面に対向する第2の面に向けてライン状
    の気流を吹き出し、前記部屋を第1の空間及び第2の空
    間に区切る第1の送風手段と、 前記第1の空間内の前記第2の面に設けられ、前記第2
    の面の近傍の空気を吸引し、前記第1の面に向けて吹き
    出す第2の送風手段と、 前記第2の面に第1の開口部を有し、前記第1の送風手
    段から吹き出された気流が前記第1の開口部を介して流
    入する第1の通気可能空間、 または、前記第1の面に第2の開口部を有し、前記第2
    の送風手段から吹き出された空気が前記第2の開口部を
    介して流入する第2の通気可能空間のいずれか、もしく
    は両方の通気可能空間と、 前記通気可能空間の空気を排気する排気手段とを備えた
    ことを特徴とする換気システム。
  3. 【請求項3】 任意の部屋における第1の面に設置さ
    れ、前記第1の面に対向する第2の面に向けてライン状
    の気流を吹き出し、前記部屋を第1の空間及び第2の空
    間に区切る第1の送風手段と、 前記第2の面に第1の開口部を有し、前記第1の送風手
    段から吹き出された気流が前記第1の開口部を介して流
    入される第1の通気可能空間と、 前記第1の空間内の前記第2の面に設けられ、前記第1
    の通気可能空間内の空気を吸引するとともに、前記第1
    の面に向けて吹き出す第2の送風手段と、 前記第1の空間もしくは、前記第1の通気可能空間内の
    空気を排気する排気手段とを備えたことを特徴とした換
    気システム。
  4. 【請求項4】 前記第1の面に第2の開口部を有し、前
    記第2の送風手段から吹き出された気流が前記第2の開
    口部を介して流入される第2の通気可能空間と、 前記第1の排気手段は前記第2の通気可能空間の空気を
    排気することを特徴とした請求項3に記載の換気システ
    ム。
  5. 【請求項5】 前記第2の送風手段は、前記第1の空間
    の前記第2の面のほぼ中央部に設置されたことを特徴と
    する請求項1又は3のいずれかに記載の換気システム。
  6. 【請求項6】 前記第2の送風手段は、前記第1の空間
    の前記第2の面のほぼ中央部に設置されたことを特徴と
    する請求項2又は4のいずれかに記載の換気システム。
  7. 【請求項7】 前記第2の送風手段は、前記ライン状の
    気流と対向する前記第1の空間内の第3の面に近傍の、
    前記第2の面に設けられたことを特徴とする請求項1又
    は3のいずれかに記載の換気システム。
  8. 【請求項8】 前記第2の送風手段は、前記ライン状の
    気流と対向する前記第1の空間内の第3の面に近傍の、
    前記第2の面に設けられたことを特徴とする請求項2又
    は4のいずれかに記載の換気システム。
  9. 【請求項9】 前記排気手段は、前記第1の面の前記第
    2の送風手段に対向する位置に設けられたことを特徴と
    する請求項1、3、5、又は7のいずれかに記載の換気
    システム。
  10. 【請求項10】 前記排気手段は、前記第2の送風手段
    に対向する前記第1の面の位置に近傍の、前記第3の面
    に設けられたことを特徴とする請求項7に記載の換気シ
    ステム。
  11. 【請求項11】 前記排気手段は、前記第2の送風手段
    から吹き出された空気が、前記第1の面に当たる位置か
    ら若干離れた位置の前記第1の面に設けられたことを特
    徴とする請求項1、3、5、又は7のいずれかに記載の
    換気システム。
  12. 【請求項12】 前記第1の面に設けられた前記第2の
    開口部が、前記第2の送風手段から吹き出された空気が
    前記第1の面に当たる位置から若干離れた位置に設けら
    れたことを特徴とする請求項2、4、6、又は8のいず
    れかに記載の換気システム。
  13. 【請求項13】 前記第1の送風手段の前記第1の空間
    から見た外側の近傍に、垂れ壁を設けたことを特徴とす
    る請求項1〜12のいずれかに記載の換気システム。
  14. 【請求項14】 前記第2の面に設けられた前記第1の
    開口部の前記第1の空間から見た外側近傍に、衝立を設
    けたことを特徴とする請求項1〜13のいずれかに記載
    の換気システム。
  15. 【請求項15】 前記第2の送風手段から吹き出される
    気流が吹き出し口で旋回されるか、もしくは、展開角が
    60°以下であることを特徴とした請求項1〜14のい
    ずれかに記載の換気システム。
  16. 【請求項16】 前記第1の送風手段から吹き出される
    空気の風速が、4〜8m/sである請求項1〜15のい
    ずれかに記載の換気システム。
  17. 【請求項17】 前記第2の送風手段から吹き出される
    空気の風量は、前記排気手段から排気される空気の風量
    のほぼ半分であることを特徴とする請求項1〜16のい
    ずれかに記載の換気システム。
  18. 【請求項18】 前記第2の送風手段から吹き出される
    空気の風速が2〜4m/sであることを特徴とした請求
    項1〜16のいずれかに記載の換気システム。
  19. 【請求項19】 前記第1の面に設けられた第2の開口
    部に設けられ、前記第1の空間内の空気を吸引し、前記
    第2の通気可能空間に送風する第3の送風手段を有する
    ことを特徴とした請求項2、4、6、8、12のいずれ
    かに記載の換気システム。
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