JP3220589B2 - メカニカルシステムの制御装置 - Google Patents

メカニカルシステムの制御装置

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JP3220589B2
JP3220589B2 JP04727894A JP4727894A JP3220589B2 JP 3220589 B2 JP3220589 B2 JP 3220589B2 JP 04727894 A JP04727894 A JP 04727894A JP 4727894 A JP4727894 A JP 4727894A JP 3220589 B2 JP3220589 B2 JP 3220589B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ロボット等のメカニ
カルシステムをサーボ制御する制御装置に関し、特に、
伝達機構の剛性が低いメカニカルシステムをも制御でき
るメカニカルシステムの制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、ロボット等のメカニカルシステ
ムの制御を行う場合、各軸毎に独立に電流制御系、速度
制御系および位置制御系を構成する。すなわち、各軸毎
に、図16に示すように、ロボット等を駆動するモータ
5の変位を検出するエンコーダなどの変位検出器4が設
けられ、変位検出器4の出力であるモータ変位量からモ
ータ速度を算出する差分要素22が設けられる。位置制
御系は、位置決め指令値にモータ変位量をフィードバッ
クするための比較要素12および位置ループゲインを与
える比例要素8で構成される。速度制御系は、位置制御
系の出力にモータ速度をフィードバックするための比較
要素11および速度ループゲインを与える比例積分要素
7で構成される。速度制御系の出力は電流制御系6に入
力され、電流制御系6からの駆動電流がモータ5に与え
られる。
【0003】図16に示す構成では、比較要素12に入
力される位置決め指令値とフィードバック値であるモー
タ変位とが一致するように、また、比例積分要素7に入
力される比例要素8からの速度指令とフィードバック値
であるモータ速度とが一致するようにフィードバック制
御がなされる。しかし、速度制御系において、モータ速
度のみがフィードバックされている。すなわち、負荷側
の状態量がフィードバックされないセミクローズドルー
プになっている。速度制御系にモータ速度のみがフィー
ドバックされる場合には、伝達機構の剛性が低いロボッ
ト等を高加減速で駆動すると振動が発生する。従って、
制御系のゲインを小さくするとともに、低加減速で駆動
しなければならない。
【0004】そこで、速度制御系において、モータ速度
に加えて負荷側の状態量もフィードバックする全状態フ
ィードバックを行う手法が提案されている。そのような
手法の一例として、電学論D,第107巻第8号(昭和
62年)の1018頁〜1025頁に記載された制御方
式がある。図17はその方式の構成を示すブロック図で
ある。負荷側の状態量をフィードバックする場合、状態
量を直接センサで検出することが考えられる。しかし、
センサの取り付け場所の選定やセンサ出力のフィルタリ
ングの設計が難しい。そこで、図17に示すように、フ
ィードバックすべき状態量を推定するオブザーバが組み
込まれる。
【0005】上記文献に記載された方式では、オブザー
バ部21は、電流指令値(トルク指令値)とモータ速度
とからばね要素のひずみ量とその微分値とを推定する。
オブザーバ部21で推定されたばね要素のひずみ量とそ
の微分値とは、状態フィードバック部3を介して電流指
令値にそのままフィードバックされる。また、モータ速
度およびモータ変位もそのままフィードバックされる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来のメカニカルシス
テムの制御装置は以上のように構成されているので、オ
ブザーバ部21で負荷側の状態量を推定しているもの
の、推定された状態量、モータ速度およびモータ変位は
そのままフィードバックされる。制御対象がロボットな
どの場合には、負荷の慣性等のパラメータが大きく変動
する。また、重力や他の軸からの干渉項が外乱として作
用する。このように、制御対象のパラメータ変動が大き
い場合や大きな外乱が作用する場合には、オブザーバ部
21の特性は著しく低下し、その結果、速度制御系の特
性も著しく低下する。そのために、やはり、振動を十分
に抑制することができない。従って、低加減速でロボッ
ト等を駆動しなければならず、モータ5の性能が良くて
もモータ5の能力を十分に発揮させることができない。
すなわち、モータ5の性能限界よりも低い性能しか引き
出せない。従って、ロボット等の動作に要する時間が長
くなり、ロボット等を用いた作業時間を短縮できないと
いう問題点があった。
【0007】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、制御対象のパラメータ変動が大
きく、しかも、大きな外乱が作用する場合にも、伝達剛
性が低いメカニカルシステムを高加減速で駆動すること
を可能にし、ロボット等のメカニカルシステムを用いた
作業時間を短縮できるメカニカルシステムの制御装置を
得ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明に係
るメカニカルシステムの制御装置は、モータの出力に関
する情報ならびに電流制御系の入力もしくは出力または
入力および出力に関する情報を用いて、モータ側の状態
量と負荷側の状態量を出力する状態オブザーバ部と、モ
ータ周りの外乱オブザーバ、伝達機構周りの外乱オブザ
ーバおよび負荷周りの外乱オブザーバのうちの少なくと
も1つを有し、それらの外乱オブザーバによって、状態
オブザーバ部が推定した状態量から外乱トルクを推定す
るとともに状態オブザーバ部による状態量を修正する外
乱オブザーバ部と、外乱オブザーバ部が推定した外乱ト
ルクの推定値をトルク指令にフィードバックする外乱ト
ルクフィードバック手段と、外乱オブザーバ部が修正し
た状態量をフィードバックする状態量フィードバック手
段とを備えたものである。
【0009】請求項2記載の発明に係るメカニカルシス
テムの制御装置は、請求項1記載のメカニカルシステム
の制御装置において、状態オブザーバ部に与えられる電
流制御系の入力もしくは出力に関する情報を、外乱オブ
ザーバ部による外乱トルクの推定値を用いて修正する入
力修正手段をさらに備えたものである。
【0010】請求項3記載の発明に係るメカニカルシス
テムの制御装置は、請求項1記載のメカニカルシステム
の制御装置において、外乱トルクのフィードフォワード
項を算出するフィードフォワード項演算手段と、状態オ
ブザーバ部に与えられる電流制御系の入力もしくは出力
に関する情報を、フィードフォワード項演算手段が算出
したフィードフォワード項を用いて修正する入力修正手
段をさらに備えたものである。
【0011】そして、請求項4記載の発明に係るメカニ
カルシステムの制御装置は、請求項1〜3記載のメカニ
カルシステムの制御装置において、状態オブザーバ部、
外乱オブザーバ部および状態量フィードバック手段にお
けるパラメータを、モータの動作状態に応じて設定する
制御系パラメータ設定手段をさらに備えたものである。
【0012】
【作用】請求項1記載の発明における外乱オブザーバ部
は、状態オブザーバ部が推定した状態量を修正するとと
もに、外乱トルクを推定してそれをトルク指令にフィー
ドバックし、制御対象であるメカニカルシステムのパラ
メータ変動とメカニカルシステムに加わる外乱の影響を
低減する。
【0013】請求項2記載の発明における入力修正手段
は、状態オブザーバ部の推定処理の入力を外乱オブザー
バ部が推定した外乱トルクの推定値で修正して、状態オ
ブザーバ部の推定処理の精度を向上させる。
【0014】請求項3記載の発明における入力修正手段
は、状態オブザーバ部の推定処理の入力をフィードフォ
ワード項演算手段が算出したフィードフォワード項を用
いて修正して、状態オブザーバ部の推定処理の精度を向
上させる。
【0015】そして、請求項4記載の発明における制御
系パラメータ設定手段は、状態オブザーバ部や外乱オブ
ザーバ部等が使用するパラメータを、そのときの制御対
象の動作状態に応じて設定する。
【0016】
【実施例】
実施例1.図1はこの発明の第1の実施例によるメカニ
カルシステムの制御装置の構成を示すブロック図であ
る。図に示すように、ロボット等を駆動するモータ5の
変位を検出する変位検出器4が設けられる。位置制御系
は、指令値にモータ変位量をフィードバックするための
比較要素12および位置ループゲインを与える比例要素
8で構成される。速度制御系は、位置制御系の出力にモ
ータ速度をフィードバックするための比較要素11と速
度ループゲインを与える比例積分要素7とを含む。
【0017】そして、この場合には、速度ループにおい
て、駆動電流とモータ変位とからモータ側および負荷側
の双方の状態量を推定する状態オブザーバ部1、状態オ
ブザーバ部1が推定した状態量を修正するとともに外乱
トルクを推定する外乱オブザーバ部2、外乱オブザーバ
部2の出力に所定のゲイン(一般に定数)を与える状態
フィードバック部3、比例積分要素7の出力に状態フィ
ードバック部3の出力をフィードバックするための比較
要素10および外乱オブザーバ部2による外乱トルクの
推定値をフィードバックするための加算要素9が設けら
れる。速度制御系の出力は電流制御系6に入力され、電
流制御系6のからの駆動電流がモータ5に与えられる。
【0018】なお、加算要素9は外乱トルクフィードバ
ック手段を構成し、状態フィードバック部3および比較
要素10は状態量フィードバック手段を構成する。
【0019】以下、メカニカルシステムとしてロボット
を例にとる。ロボットの各軸のモデルは、上記文献に記
載されているように、モータ30、ばね要素による伝達
機構31および負荷32による2慣性系と考えられる。
このモデルを図2に示す。また、以下のように符号を付
ける。 JM :モータ慣性 JL :負荷慣性 KB :伝達機構ばね定数 τm :モータ駆動トルク τf :ねじれトルク ωm :モータ速度 ωl :負荷速度 θm :モータ変位
【0020】すると、図2に示すモデルは図3のブロッ
ク図で表される。このモデルの状態方程式は(1)式で
表される。ただし、(1)式は、図2に示すモデルに対
応した部分の他に、モータ変位θm に関する部分も含
む。すなわち、状態ベクトルxb は、θm ,ωm ,ω
l ,τf の4次元である。
【0021】
【数1】
【0022】従って、図2に示すモデルの状態方程式を
モータ変位θm まで拡張した場合、そのモデルに対し
て、状態ベクトルと同一次元のオブザーバは、以下のよ
うに表される。
【0023】
【数2】
【0024】ここで、添字hは推定値を示し、G1 〜G
4 はオブザーバゲインである。図4は、(4)式に対応
した状態オブザーバ部1の構成を示すブロック図であ
る。状態オブザーバ部1は、モータ変位推定値θmhをモ
ータ変位θm にフィードバックするための比較要素15
1、比較要素151の出力にオブザーバゲインG1 〜G
4 を与える各ゲイン要素101〜104を有する。
【0025】また、ゲイン要素101の出力とモータ速
度推定値ωmhとを加算する加算要素111、加算要素1
11の出力を積分してモータ変位推定値θmhを得る積分
要素121、ゲイン要素102の出力と係数要素131
の出力とを加算する加算要素112、加算要素112の
出力を積分してモータ速度推定値ωmhを得る積分要素1
22、ゲイン要素103の出力と係数要素132の出力
とを加算する加算要素113、加算要素113の出力を
積分して負荷速度推定値ωlhを得る積分要素123、ゲ
イン要素104の出力と係数要素133の出力とを加算
する加算要素114、加算要素114の出力を積分して
ねじれトルク推定値τfhを得る積分要素124、モータ
駆動トルクτm からねじれトルク推定値τfhを減算する
減算要素141、モータ速度推定値ωmhから負荷速度推
定値ωlhを減算する減算要素142、減算要素141の
出力に定数(1/JM )を乗ずる係数要素131、ねじ
れトルク推定値τfhに定数(1/JL )を乗ずる係数要
素132、および減算要素142の出力に定数(KB)
を乗ずる係数要素133を有する。
【0026】図5は外乱オブザーバの構成方法を説明す
るためのブロック図である。図に示すように、伝達関数
(1/JS)でモデル化される系モデル100に、入力
xおよび外乱Td が加わり、系モデル100から出力y
が出力されるとする。すると、出力yは、 y=(x+Td )1/JS ・・・(5) で表される。
【0027】(5)式より、外乱Td は、 Td =JSy−x ・・・(6) のように、入出力から求められる。しかし、実用上、ノ
イズ等を考慮して1次遅れフィルタを用いて、 Tdh=(JSy−x)/(TS+1) ・・・(7) の式にもとづいて外乱推定値Tdhを求める。
【0028】図6は外乱オブザーバ部2のうちの負荷周
りの外乱オブザーバの構成を示すブロック図である。こ
の外乱オブザーバは、状態オブザーバ1が推定したねじ
れトルク推定値τfhおよび負荷速度推定値ωlhにもとづ
いて負荷周りの外乱トルクを推定し、負荷周りの外乱ト
ルク推定値τlih を出力するものである。すなわち、
(7)式において、J=JL ,x=τfh,y=ωlh,T
dh=τfih の場合に相当する。
【0029】従って、負荷周りの外乱オブザーバは、ね
じれトルク推定値τfhについて(1/TS+1)に関す
る演算を行う演算要素231、負荷速度推定値ωlhにつ
いて(JL S/TS+1)に関する演算を行う演算要素
232および演算要素231の出力から演算要素232
の出力を減算して負荷周りの外乱トルク推定値τlih
得る減算要素233からなっている。
【0030】図7は外乱オブザーバ部2のうちの伝達機
構周りの外乱オブザーバの構成を示すブロック図であ
る。この外乱オブザーバは、状態オブザーバ1が推定し
たモータ速度推定値ωmhと負荷速度推定値ωlhとの差、
および状態オブザーバ1が推定したねじれトルク推定値
τfhと負荷周りの外乱オブザーバが推定した負荷周りの
外乱トルク推定値τlih との差にもとづいて伝達機構周
りの外乱トルク推定値τtih を推定するものである。す
なわち、(7)式において、J=1/KB ,x=ωmh
ωlh,y=τfh−τlih ,Tdh=τtih の場合に相当す
る。
【0031】従って、伝達機構周りの外乱オブザーバ
は、モータ速度推定値ωmhから負荷速度推定値ωlhを減
算する減算要素203、ねじれトルク推定値τfhから負
荷周りの外乱トルク推定値τlih を減算して修正された
ねじれトルク推定値τfha を得る減算要素204、減算
要素203の出力について(1/TS+1)に関する演
算を行う演算要素221、修正されたねじれトルク推定
値τfha について(S/KB (TS+1))に関する演
算を行う演算要素222および演算要素221の出力か
ら演算要素222の出力を減算して伝達機構周りの外乱
トルク推定値τti h を得る減算要素223からなってい
る。
【0032】図8は外乱オブザーバ部2のうちのモータ
周りの外乱オブザーバの構成を示すブロック図である。
この外乱オブザーバは、モータ駆動トルクτm と状態オ
ブザーバ1が推定したねじれトルク推定値τfhとの差、
およびモータ速度推定値ωmhと伝達機構周りの外乱トル
ク推定値τtih との差にもとづいてモータ周りの外乱ト
ルク推定値τmih を推定するものである。すなわち、
(7)式において、J=JM ,x=τm −τfh,y=ω
mh−τtih ,Tdh=τmih の場合に相当する。
【0033】従って、モータ周りの外乱オブザーバは、
モータ駆動トルクτm からねじれトルク推定値τfhを減
算する減算要素201、モータ速度推定値ωmhから伝達
機構周りの外乱トルク推定値τtih を減算して修正され
たモータ速度推定値ωmha を得る減算要素202、減算
要素201の出力について(1/TS+1)に関する演
算を行う演算要素211、修正されたモータ速度推定値
ωmha について(JMS/TS+1)に関する演算を行
う演算要素212および演算要素211の出力から演算
要素212の出力を減算してモータ周りの外乱トルク推
定値τmih を得る減算要素213からなっている。
【0034】図9は、負荷周りの外乱オブザーバ、伝達
機構周りの外乱オブザーバおよびモータ周りの外乱オブ
ザーバからなる外乱オブザーバ部2の構成を示すブロッ
ク図である。
【0035】図10は、状態フィードバック部3の構成
を示すブロック図である。状態フィードバック部3は、
外乱オブザーバ部2によって修正されたモータ速度推定
値ωmha から状態オブザーバ部1による負荷速度推定値
ωlhを減算する減算要素301、修正されたねじれトル
ク推定値τfha に所定値K1pを乗ずるゲイン要素31
1、減算要素301の出力に所定値K2pを乗ずるゲイン
要素312、およびゲイン要素311,312の出力を
加算する加算要素321とを備えている。
【0036】次に動作について説明する。状態オブザー
バ部1は、変位測定器4からモータ変位θm を入力す
る。また、電流制御系6からモータの駆動電流値を入力
する。モータ駆動トルクτm は、駆動電流値にトルク定
数を乗ずることにより算出される。状態オブザーバ部1
は、図4に示す(4)式に応じた構成によって、モータ
変位θm とモータ駆動トルクτm とから、モータ変位、
モータ速度、負荷速度およびねじれトルクを推定する。
そして、モータ変位推定値θmh、モータ速度推定値
ωmh、負荷速度推定値ωlhおよびねじれトルク推定値τ
fhを出力する。これらのうち、モータ速度推定値ωmh
負荷速度推定値ωlhおよびねじれトルク推定値τfhは、
外乱オブザーバ部2に与えられる。また、モータ変位推
定値θmhは、モータ変位θm にフィードバックされる。
【0037】外乱オブザーバ部2において、負荷周りの
外乱オブザーバは、負荷速度推定値ωlhおよびねじれト
ルク推定値τfhを入力する。そして、負荷周りの外乱ト
ルクを推定する。すなわち、負荷周りの外乱トルク推定
値τlih を出力する。負荷周りの外乱トルク推定値τ
lih は、後述するように、伝達機構周りの外乱オブザー
バおよびモータ周りの外乱オブザーバを介してトルク指
令にフィードバックされる。負荷周りの外乱トルク推定
値がフィードバックされるので、負荷に作用する外乱の
影響と負荷慣性JL の変動の影響とが低減される。負荷
周りの外乱の影響は小さいと考えられるので、現実に
は、負荷慣性JL の変動の影響が低減される。
【0038】伝達機構周りの外乱オブザーバは、状態オ
ブザーバ1によるねじれトルク推定値τfhと負荷周りの
外乱オブザーバによる負荷周りの外乱トルク推定値τ
lih との差をとって、修正されたねじれトルク推定値τ
fha を出力する。また、状態オブザーバ1によるモータ
速度推定値ωmhと負荷速度推定値ωlhとの差、および修
正されたねじれトルク推定値τfha を用いて、伝達機構
周りの外乱トルクを推定する。すなわち、伝達機構周り
の外乱トルク推定値τtih を出力する。
【0039】伝達機構周りの外乱トルク推定値τtih
は、後述するように、モータ周りの外乱オブザーバを介
してトルク指令にフィードバックされる。伝達機構周り
の外乱トルク推定値がフィードバックされるので、伝達
機構に作用する外乱の影響と伝達機構ばね定数KB の変
動の影響とが低減される。伝達機構周りの外乱の影響は
小さいと考えられるので、現実には、伝達機構ばね定数
B の変動の影響が低減される。
【0040】モータ周りの外乱オブザーバは、状態オブ
ザーバ1によるモータ速度推定値ωmhと伝達機構周りの
外乱トルク推定値τtih との差をとって、修正されたモ
ータ速度推定値ωmha を出力する。また、モータ駆動ト
ルクτm と状態オブザーバ1によるねじれトルク推定値
τfhとの差、及び修正されたモータ速度推定値ωmha
らモータ周りの外乱トルクを推定する。すなわち、モー
タ周りの外乱トルク推定値τmih を出力する。モータ周
りの外乱トルク推定値τmih は、電流制御系6に対する
トルク指令にフィードバックされる。モータ周りの外乱
トルク推定値がフィードバックされるので、モータに作
用する重力、摩擦、他の軸からの干渉等の外乱の影響と
モータ慣性JM の変動の影響とが低減される。モータ慣
性JM の変動はごく小さいので、結局、モータに作用す
る外乱の影響が低減される。
【0041】伝達機構周りの外乱オブザーバによる修正
されたねじれトルク推定値τfha 、モータ周りの外乱オ
ブザーバによる修正されたモータ速度推定値ωmha およ
び状態オブザーバ1による負荷速度推定値ωlhは、状態
フィードバック部3に入力する。したがって、ここで
は、負荷速度推定値ωlhは修正されない。状態フィード
バック部3は、それらに所定のゲインK1p,K2pを与え
た後、速度ループゲインを与える比例積分要素7の出力
にフィードバックする。
【0042】そして、比較要素12に入力される位置決
め指令値とフィードバック値であるモータ変位とが一致
するように、比例要素8からの速度指令とフィードバッ
ク値であるモータ速度とが一致するように、また、比較
要素11の出力と状態フィードバック部3からの状態量
とが一致するようにフィードバック制御がなされる。こ
こで、比較要素11の一方の出力に入力されるモータ速
度として、修正されたモータ速度推定値ωmha が用いら
れる。比較要素12の一方の出力に入力されるモータ変
位として、変位測定器4からのモータ変位θm がそのま
ま用いられる。
【0043】なお、この実施例では、状態オブザーバ1
としてモータ変位θm をもとに推定を行う同一次元オブ
ザーバを用いたが、モータ速度ωm もとに推定を行うオ
ブザーバを用いてもよい。また、最小次元オブザーバな
ど他のオブザーバを用いてもよい。
【0044】この実施例では、状態オブザーバ1におけ
るオブザーバゲインG1 〜G4 は比例ゲインであった
が、図11に示すように、積分ゲインを加えたゲイン要
素105を用いることもできる。さらに、ここでは、電
流制御系6の出力を用いたが、電流制御系6への入力を
オブザーバ入力としてもよい。
【0045】また、この実施例では、フィードバックさ
れるモータ変位として変位測定器4からのモータ変位θ
m をそのまま用いている。なぜなら、重力等の外乱によ
って、モータ変位推定値θmhがオフセットを持つ可能性
があるからである。一方、変位測定器4として用いられ
るエンコーダの分解能が粗い場合には電流値にパルス状
の雑音が乗ってしまう。よって、モータ変位推定値θmh
のオフセットがエンコーダの分解能に対して小さくでき
る場合には、モータ変位推定値θmhをフィードバックし
てもよい。
【0046】位置制御系の出力に対してフィードバック
されるモータ速度として、修正されたモータ速度推定値
ωmha を用いたが、エンコーダの出力の差分などによる
モータ速度を用いてもよい。その際、そのモータ速度
を、外乱オブザーバ部2に与えられるモータ速度推定値
ωmhに代えて用いてもよい。
【0047】実施例2.図12はこの発明の第2の実施
例によるメカニカルシステムの制御装置における外乱オ
ブザーバ2の構成を示すブロック図である。その他の構
成は、図1に示す構成と同じである。この場合には、負
荷周りの外乱オブザーバの出力側に係数要素243が、
伝達機構周りの外乱オブザーバの出力側に係数要素24
2が、そして、モータ周りの外乱オブザーバの出力側に
係数要素241が設けられる。
【0048】係数要素243は、負荷周りの外乱トルク
推定値τlih を、所定の係数Kdiscを乗じてから伝達機
構周りの外乱オブザーバに供給する。係数要素242
は、伝達機構周りの外乱トルク推定値τtih を、所定の
係数Kdisbを乗じてからモータ周りの外乱オブザーバに
供給する。そして、係数要素241は、モータ周りの外
乱トルク推定値τmih を、所定の係数Kdisaを乗じてか
らトルク指令にフィードバックする。このようにする
と、電流のノイズを低減することができる。
【0049】実施例3.外乱オブザーバ2が図12に示
すように構成されている場合、以下のようにして、電源
投入時のロボットの手先部分の落下量を低減することが
できる。n自由度ロボットの第i軸の運動方程式は、以
下のようにかける。
【0050】 τi =Jmi(dωmi/dt)+Mii(dωli/dt) +{Σjij(dωlj/dt)−Mii(dωli/dt)} +hi +gi ・・・(8) ここで、Mijは慣性行列の要素、gi はi軸の重力項、
i はi軸の遠心力・コリオリ力・摩擦力の項、右辺第
3項は干渉項である。
【0051】電源投入時に、初期設定手段(図示せず)
は、そのときのロボットの関節変位とロボットの手先に
かかる手先負荷とから重力項gi の値を計算する。そし
て、速度ループゲインを与える比例積分要素7における
積分器の初期値を以下のように設定する。 gi ・(1−Kdisa)・a そして、モータの起動を開始するとともにブレーキを解
放する。
【0052】さらに、初期設定手段が、モータ周りの外
乱トルク推定値の初期値を、gi ・bと設定するように
してもよい。ここで、a,bは定数であり、例えば、
{1/(減速比・トルク定数)が採用される。
【0053】実施例4.状態オブザーバ部1が、図11
に示すように積分ゲインを加えたゲイン要素105を用
いた構成になっている場合には、以下のようにして、電
源投入時のロボットの手先部分の落下量を低減すること
ができる。
【0054】電源投入時に、初期設定手段(図示せず)
は、そのときのロボットの関節変位とロボットの手先に
かかる手先負荷とから重力項gi の値を計算する。そし
て、ゲイン要素105内の積分器の初期値を、(−gi
/JMi)・cと設定した後モータの起動を開始しブレー
キを解放する。ここで、cは定数であり例えば減速比の
逆数が採用される。
【0055】実施例5.図13はこの発明の第5の実施
例によるメカニカルシステムの制御装置の構成を示すブ
ロック図である。図に示すように、この場合には、状態
オブザーバ部1に与えられるモータ駆動トルクτm を修
正する入力修正手段13が設けられる。
【0056】この場合には、入力修正手段13は、モー
タ駆動トルクτm と外乱オブザーバ部2からのモータ周
りの外乱トルク推定値τmih とを入力する。そして、τ
mihに所定値(τmih の影響度に応じた値)を乗じた値
をτm から減算して修正モータ駆動トルクを得る。入力
修正手段13は、修正モータ駆動トルクを状態オブザー
バ部1に与える。この場合には、状態オブザーバ部1
は、第1の実施例におけるモータ駆動トルクτm に代え
て修正モータ駆動トルクを用いる。その後の動作は第1
の実施例の場合と同様である。
【0057】この場合には、状態オブザーバ部1が推定
のための入力として修正されたモータ駆動トルクを用い
るので、外乱の影響がより低減される。なお、この実施
例においても、状態オブザーバ1として、図11に示す
構成を用いることができる。
【0058】実施例6.メカニカルシステムの制御装置
が図13に示すように構成され、状態オブザーバ1が図
11に示すように構成されている場合には、以下のよう
にして、電源投入時のロボットの手先部分の落下量を低
減することができる。
【0059】電源投入時に、初期設定手段(図示せず)
は、そのときのロボットの関節変位とロボットの手先に
かかる手先負荷とから重力項gi の値を計算する。そし
て、ゲイン要素105内の積分器の初期値を以下のよう
に設定する。 −gi ・(1−Kdisa)・a/JMi また、モータ周りの外乱トルク推定値の初期値を、−g
・bと設定する。そして、モータの起動を開始する
とともにブレーキを解放する。
【0060】実施例7.図14はこの発明の第7の実施
例によるメカニカルシステムの制御装置の構成を示すブ
ロック図である。図に示すように、この場合には、状態
オブザーバ部1に与えられるモータ駆動トルクτm を修
正する入力修正手段14と重力項や遠心力・コリオリ力
のフィードフォワード演算を行うフィードフォワード項
演算手段15とが設けられる。
【0061】図2に示したモデルは、(8)式の右辺第
1項および第2項が反映されているものである。従っ
て、その他の項を反映させるために、フィードフォワー
ド項演算手段15は、例えば、位置決め指令値等を用い
て重力項gi を算出する。入力修正手段14は、モータ
駆動トルクτm とgi とを入力する。そして、τm から
i を減算して修正モータ駆動トルクを得る。入力修正
手段13は、修正モータ駆動トルクを状態オブザーバ部
1に与える。その後の動作は第1の実施例の場合と同様
である。
【0062】この場合にも、状態オブザーバ部1が、修
正されたモータ駆動トルクを推定のための入力として用
いるので、外乱の影響がより低減される。なお、この実
施例においても、状態オブザーバ1として、図11に示
す構成を用いることができる。
【0063】実施例8.図15はこの発明の第8の実施
例によるメカニカルシステムの制御装置の構成を示すブ
ロック図である。図に示すように、この場合には、状態
オブザーバ部1、外乱オブザーバ部2および状態フィー
ドバック部3におけるパラメータ、速度ループゲインな
らびに位置ループゲインを設定する制御系パラメータ設
定手段16が設けられる。制御系パラメータ設定手段1
6は、状態オブザーバ部1における各パラメータのうち
の負荷慣性JL およびオブザーバゲインG1 〜G4
値、外乱オブザーバ部2における各パラメータのうちの
負荷慣性JL 、状態フィードバック部3におけるゲイン
1p,K2p、速度ループゲインならびに位置ループゲイ
ンを決定するものである。その他のパラメータは固定値
である。
【0064】制御系パラメータ設定手段16は、外部か
らモータ5の駆動状態、動作開始または終了点に関する
情報および手先負荷値を含む動作条件を入力する。そし
て、ロボット駆動の加速区間では、動作開始点と手先負
荷とから加速区間におけるパラメータを決定する。ま
た、ロボット駆動の減速区間では、動作終了点と手先負
荷とから減速区間におけるパラメータを決定する。決定
されたパラメータは、状態オブザーバ部1、外乱オブザ
ーバ部2、状態フィードバック部3、速度ループゲイン
を与える比例積分要素7および位置ループゲインを与え
る比例要素8に与えられる。等速区間では、加速区間に
おけるパラメータまたは減速区間におけるパラメータが
それらに与えられる。その後の動作は、第1の実施例の
場合と同様である。
【0065】次にパラメータの設定方法の一例について
説明する。まず、制御系パラメータ設定手段16は、モ
ータ慣性JM ,負荷慣性JL ,伝達機構ばね定数KB
と、オブザーバゲインG1 〜G4 ,状態フィードバック
部におけるゲインK1p,K2p、速度ループゲインおよび
位置ループゲインとの間の関係式をあらかじめ求めてお
く。加速区間では、動作開始点の関節変位と手先負荷の
値から慣性行列Mの対角項Miiを計算し、Miiの値をそ
れぞれの軸の負荷慣性JL とする。次いで、求めたJL
とあらかじめ求められている関係式とから、オブザーバ
ゲインG1 〜G4,状態フィードバック部におけるゲイ
ンK1p,K2p、速度ループゲインおよび位置ループゲイ
ンを求める。減速区間では、動作終了点の関節変位と手
先負荷の値にもとづいて同様の処理を行う。
【0066】なお、ここでは、図1に示す構成に対して
制御系パラメータ設定手段16が設けられた場合につい
て説明したが、図13や図14に示す構成に対して制御
系パラメータ設定手段16を適用することもできる。
【0067】また、上記各実施例では、メカニカルシス
テムとしてロボットを例にとって説明したが、ロボット
以外のメカニカルシステムに対しても本制御装置は有効
な制御環境を提供する。
【0068】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明によ
れば、メカニカルシステムの制御装置が、モータ側の状
態量と負荷側の状態量を推定し、推定された状態量から
外乱トルクを推定するとともに推定された状態量を修正
し、外乱トルクの推定値をトルク指令にフィードバック
するとともに修正した状態推定量を速度制御系にフィー
ドバックする構成になっているので、制御対象であるメ
カニカルシステムのパラメータ変動が大きく、しかも、
大きな外乱が作用する場合にも、伝達剛性が低いメカニ
カルシステムを高加減速で駆動することを可能にし、そ
の結果、ロボット等のメカニカルシステムを用いた作業
時間を短縮できるものが得られる効果がある。
【0069】請求項2記載の発明によれば、メカニカル
システムの制御装置が、状態オブザーバ部に与えられる
電流制御系の入力もしくは出力に関する情報を外乱トル
クの推定値を用いて修正する構成になっているので、請
求項1記載の発明の効果に加えて、状態オブザーバ部の
推定処理の精度を向上させて外乱の影響をより低減でき
るものが得られる効果がある。従って、ロボット等の目
標軌道への追従性がより向上する。
【0070】請求項3記載の発明によれば、メカニカル
システムの制御装置が、状態オブザーバ部に与えられる
電流制御系の入力もしくは出力に関する情報をフィード
フォワード項演算手段が算出したフィードフォワード項
を用いて修正する構成になっているので、請求項1記載
の発明の効果に加えて、状態オブザーバ部の推定処理の
精度を向上させて外乱の影響をより低減できるものが得
られる効果がある。
【0071】そして、請求項4記載の発明によれば、メ
カニカルシステムの制御装置が、状態オブザーバ部、外
乱オブザーバ部および状態量フィードバック手段におけ
るパラメータをモータの動作状態に応じて設定する構成
になっているので、上記各効果に加えて、動作状況に応
じたきめ細かなパラメータ設定ができ、常に良好な振動
抑制を実現するものが得られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例によるメカニカルシス
テムの制御装置の構成を示すブロック図である。
【図2】ロボットの各軸のモデルの一例を示す説明図で
ある。
【図3】図2に示すモデルをブロック化したものを示す
構成図である。
【図4】状態オブザーバ部の構成を示すブロック図であ
る。
【図5】外乱オブザーバの構成方法を説明するためのブ
ロック図である。
【図6】負荷周りの外乱オブザーバの構成を示すブロッ
ク図である。
【図7】伝達機構周りの外乱オブザーバの構成を示すブ
ロック図である。
【図8】モータ周りの外乱オブザーバの構成を示すブロ
ック図である。
【図9】外乱オブザーバ部の構成を示すブロック図であ
る。
【図10】状態フィードバック部の構成を示すブロック
図である。
【図11】状態オブザーバ部の他の構成を示すブロック
図である。
【図12】この発明の第2の実施例によるメカニカルシ
ステムの制御装置における外乱オブザーバの構成を示す
ブロック図である。
【図13】この発明の第5の実施例によるメカニカルシ
ステムの制御装置の構成を示すブロック図である。
【図14】この発明の第7の実施例によるメカニカルシ
ステムの制御装置の構成を示すブロック図である。
【図15】この発明の第8の実施例によるメカニカルシ
ステムの制御装置の構成を示すブロック図である。
【図16】従来のメカニカルシステムの制御装置の構成
を示すブロック図である。
【図17】従来の他のメカニカルシステムの制御装置の
構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 状態オブザーバ部 2 外乱オブザーバ部 3 状態フィードバック部(状態量フィードバック手
段) 5 モータ 6 電流制御系 7 比例積分要素(速度制御系) 8 比例要素(位置制御系) 9 加算要素(外乱トルクフィードバック手段) 10 比較要素(状態量フィードバック手段) 11 比較要素(速度制御系) 12 比較要素(位置制御系) 13 入力修正手段 14 入力修正手段 15 フィードフォワード項演算手段 16 制御系パラメータ設定手段

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メカニカルシステムを駆動するモータ
    と、前記モータに与えられる電流を制御する電流制御系
    と、メカニカルシステムの位置に関する情報を位置決め
    指令に対してフィードバックする位置制御系と、メカニ
    カルシステムの速度に関する情報を前記位置制御系の出
    力にフィードバックして前記電流制御系に与えられるト
    ルク指令を生成する速度制御系とを備えたメカニカルシ
    ステムの制御装置において、前記モータの出力に関する
    情報ならびに前記電流制御系の入力もしくは出力または
    入力および出力に関する情報を用いて、前記メカニカル
    システムを駆動するモータ側の状態量と負荷側の状態量
    を出力する状態オブザーバ部と、モータ周りの外乱トル
    ク推定値を出力するモータ周りの外乱オブザーバ、伝達
    機構周りの外乱トルク推定値を出力する伝達機構周りの
    外乱オブザーバおよび負荷周りの外乱トルク推定値を出
    力する負荷周りの外乱オブザーバのうちの少なくとも1
    つを有し、それらの外乱オブザーバによって、前記状態
    オブザーバ部による状態量から外乱トルクの推定値を推
    定するとともに前記状態オブザーバ部による状態量を
    記負荷周りの外乱トルク推定値または前記伝達機構周り
    の外乱トルク推定値に基づいて修正する外乱オブザーバ
    部と、前記外乱オブザーバ部による外乱トルクの推定値
    前記電流制御系に対する前記トルク指令にフィードバ
    ックする外乱トルクフィードバック手段と、前記外乱オ
    ブザーバ部が修正した状態量を前記速度制御系の出力に
    フィードバックする状態量フィードバック手段とを備え
    たことを特徴とするメカニカルシステムの制御装置。
  2. 【請求項2】 状態オブザーバ部に与えられる電流制御
    系の入力もしくは出力に関する情報を、外乱オブザーバ
    部による外乱トルクの推定値を用いて修正する入力修正
    手段を備えた請求項1記載のメカニカルシステムの制御
    装置。
  3. 【請求項3】 外乱トルクのフィードフォワード項を算
    出するフィードフォワード項演算手段と、状態オブザー
    バ部に与えられる電流制御系の入力もしくは出力に関す
    る情報を、前記フィードフォワード項を用いて修正する
    入力修正手段を備えた請求項1記載のメカニカルシステ
    ムの制御装置。
  4. 【請求項4】 モータの動作状態と、あらかじめ記憶し
    てあるモータ慣性モーメント、伝達機構バネ定数、負荷
    慣性モーメントと状態オブザーバ部、外乱オブザーバ部
    および状態量フィードバック手段におけるパラメータと
    の関係式に基づいて、状態オブザーバ部、外乱オブザー
    バ部および状態量フィードバック手段におけるパラメー
    タを設定する制御系パラメータ設定手段を備えた請求項
    1〜3のうちいずれか1項記載のメカニカルシステムの
    制御装置。
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