JP3219128B2 - 抗菌性に優れた高強度マルテンサイト系ステンレス鋼 - Google Patents

抗菌性に優れた高強度マルテンサイト系ステンレス鋼

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【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、包丁や鋏などの刃
物成品分野において抗菌性が必要とされる用途に適した
高強度マルテンサイト系ステンレス鋼に関する。
【0002】
【従来の技術】包丁や鋏などの刃物用途では高強度が要
求されるとともに、メインテナンスの点から耐食性の要
求される場合も多く、高強度と耐食性の両者が要求され
る用途には、従来SUS420J2に代表されるマルテ
ンサイト系ステンレス鋼が使用されている。しかし、黄
色ブドウ球菌による院内感染がクローズアップされてい
るごとく、昨今の衛生面に対する関心の高揚は大きなも
のがあり、バスおよび電車等の不特定多数の人間が利用
する環境における衛生面の向上が求められているばかり
でなく、飲食物等に接する機会も多い刃物用途において
はなおのこと、定期的な消毒等で感染の防止を図る必要
のない抗菌特性を付与したメンテナンスフリーの材料が
一層望まれている。これまで抗菌性を付与した材料とし
ては、特開平5−22820号公報、特開平6−101
91号公報等において開示されているように、有機皮膜
やめっきによる抗菌コートが一般的であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、抗菌コートは
皮膜の消失に応じて抗菌性が低下する欠点がある。抗菌
性が消失した有機質は、栄養源となりかえって細菌や雑
菌を繁殖させる虞れもある。抗菌剤成分を混入した複合
めっきを施したものでは、めっき層の密着性が十分でな
く、加工性を低下させる欠点がある。また、なによりも
刃物用途では切れ味の低下した場合、研ぐという作業が
行われるため皮膜やめっき層が失われることは必須であ
り、これら抗菌コートという手段では刃物用途における
抗菌性付与の問題は解決されない。
【0004】ところで、Ag,Cu等の金属元素は、有
効な抗菌作用を発揮することが知られている。しかし、
Agは非常に高価であり耐食性にも劣ることから、腐食
が予想される環境にさらされる用途では使用されていな
い。他方、Cuは比較的安価な元素であり抗菌成分とし
ても有効なことから、ステンレス鋼等の材料に添加して
抗菌性を付与することが検討されている。本発明者等
も、Cu添加による抗菌性の改善を種々検討し、ステン
レス鋼表面のCu濃度を高めることによって抗菌性が改
善されることを見出し、特願平6−209121号、特
願平7−55069号で提案した。しかし、これらの提
案も表面のCu濃化層の抗菌性を利用するものであるた
め、先の抗菌コートの場合と同様に研ぐことによって表
面のCu濃化層の消失とともに抗菌性も失われるという
問題がある。
【0005】そこで、本発明者等はさらに検討を重ね、
マトリックス中にCuを主体とする第2相を所定量析出
させることにより継続的に抗菌性を得ることが可能であ
ることを見出し、特願平7−347735号等にて提案
した。しかし、これらの提案においても刃物用途として
要求される高強度をも同時に満足するものではなかっ
た。本発明は、高強度と優れた耐食性を有し、かつ持続
性のある抗菌特性を付与した高強度マルテンサイ系ステ
ンレス鋼を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の高強度マルテン
サイト系ステンレス鋼は、その目的を達成するため、
C:0.2〜0.8重量%、Si:3重量%以下、C
r:10〜20重量%、Cu:0.4〜5重量%を含む
組成を有し、熱延板焼鈍または冷延工程における中間焼
鈍もしくは仕上焼鈍のうち少なくとも1回以上は、50
0〜900℃で均熱1時間以上の熱処理を行い、その後
800〜1000℃で均熱10分以内の熱処理後、焼入
れ処理を施してなる、Cuを主体とする第2相(以下C
uリッチ相と称する)をマトリックス中に0.2体積%
以上存在することを特徴とする。このマルテンサイト系
ステンレス鋼は、更にMo:4重量%以下、V:1重量
%以下の1種または2種を含むことができる。また、さ
らなる高強度が要求される場合には、冷延板の仕上焼鈍
後、焼入れ処理前に60%以下の圧延率で冷間圧延を施
すことにより、高強度化が達成される。
【0007】
【実施の形態】ステンレス鋼は、不動態皮膜と称される
Crを主体とする水酸化物で表面が覆われていることか
ら、優れた耐食性を有する。本発明者等は、有効な抗菌
性を発現するCuをマルテンサイト系ステンレス鋼に添
加し、不動態皮膜中に含まれるCu量を測定するととも
に、黄色ブドウ球菌を含む液の滴下による抗菌性を調査
した。その結果、ある程度以上のCuを含有させたステ
ンレス鋼は、抗菌性を備えていることが判った。しか
し、鋼中に数%以下のCuを単に固溶させただけでは、
抗菌性及びその持続性が必ずしも十分ではない場合があ
る。そこで、更に検討を重ねた結果、同一のCu含有量
であっても、Cuの一部がε−Cu等のCuリッチ相と
して微細且つ均一に析出していると、使用環境において
Cuの溶出が容易になり、抗菌性が改善されることを知
見した。その析出量としては、0.2体積%以上必要で
あることが判明した。また、研ぎ、加工または使用中に
表面が損傷を受けたとしても、内部のCuリッチ相が新
規表面に現れるため、抗菌性持続作用にも優れている。
【0008】Cuリッチ相を析出させる手段としては、
Cuリッチ相が析出し易い温度領域で時効等の等温加熱
を施すこと、徐冷により析出温度域の通過時間をできる
だけ長くすることなどが考えられる。そこで、種々の条
件について検討した結果、Cuを含むマルテンサイト系
ステンレス鋼の焼鈍を、温度500〜900℃で均熱1
時間以上にて行う時、マトリックス中にCuリッチ相が
0.2体積%以上析出することを見出だした。
【0009】次に、Cuを含有するマルテンサイト系ス
テンレス鋼において、熱延板焼鈍または冷延工程におけ
る中間焼鈍もしくは仕上焼鈍のうち少なくとも1回以上
は、500〜900℃で均熱1時間以上の熱処理を行
い、マトリックス中にCuリッチ相を0.2体積%以上
析出させ、焼入れ処理を800〜1000℃で均熱10
分以内にて行えば、Cuリッチ相を固溶消失させること
なく、且つ高強度として要求されるHV500〜600
を得られることが判明した。また、冷延板の仕上焼鈍
後、焼入れ処理前に60%以下の圧延率で冷間圧延を施
すことにより、さらなる高強度化を図ることができる。
なお、本発明の高強度マルテンサイト系ステンレス鋼
は、さらなる靭性向上を目的として、100〜600℃
の温度範囲で焼戻し処理を行うこともできる。
【0010】以下、本発明高強度マルテンサイト系ステ
ンレス鋼に含まれる合金元素含有量及び特性付与条件の
限定理由について説明する。 C:0.2〜0.8重量% マルテンサイト系ステンレス鋼の焼入れ焼戻し後の強度
を上昇させる上で有効な合金元素である。焼入れ焼戻し
後の強度を得るためには0.2重量%以上必要である。
また、Cuリッチ相の析出サイトとして有効なCr炭化
物を生成し、微細なCuリッチ相を均一分散させる作用
も呈する。しかし、0.8重量%を越える多量のCが含
まれると、耐食性や靭性が低下する。
【0011】Si:3.0重量%以下 脱酸剤として有効な合金元素であり、焼戻し軟化抵抗を
増大させ、また抗菌性を向上する作用も呈する。しか
し、これらの効果は3.0重量%で飽和し、多量に含有
させると製造性を阻害する。
【0012】Cr:10〜20重量% マルテンサイト系ステンレス鋼の耐食性を維持するため
に必要な合金元素であり、必要な耐食性を確保する上か
ら10重量%以上のCrが要求される。しかし、20重
量%を超える多量のCrの含有は、焼入れ処理後の硬さ
を低下させ、粗大な共晶炭化物生成の要因となり、加工
性、靭性を劣化させる。
【0013】Cu:0.4〜5.0重量% 及び Cu
リッチ相:0.2体積%以上 本発明のステンレス鋼において最も重要な合金元素であ
り、良好な抗菌性を維持するためには0.2体積%以上
のCuリッチ相が析出していることが必要であり、本系
のマルテンサイト系ステンレス鋼で0.2体積%以上の
Cuリッチ相を析出させるために0.4重量%以上のC
u含有が必要である。しかし、5.0重量%を超える過
剰のCuの含有は、製造性、加工性、耐食性を劣化させ
る。Cuリッチ相は、析出物の大きさが特に限定される
ものではないが、製品表面全体において均等に抗菌性を
発揮させるため、また成品刃物として研がれた場合にも
良好な抗菌性を維持するためには、析出相が表面及び内
部においても適宜に分散していることが好ましい。
【0014】Mo:4.0重量%以下 必要に応じて添加される元素であり、耐食性を向上させ
る作用を呈すると共に、Fe2 Mo等の金属間化合物と
して析出し、微細なCuリッチ相の核サイトとなり析出
を容易にする。また、Mo及びMoを含む化合物は、そ
れ自体でも抗菌性を向上させる作用を呈する。しかし、
4.0重量%を超える過剰のMo含有は、製造性及び加
工性を劣化させる。
【0015】V:1.0重量%以下 析出サイトとなる炭化物を形成し、微細なCuリッチ相
の析出を容易にする。また、炭化物の形成により、耐磨
耗性が改善されると共に、焼戻し軟化抵抗が向上する。
しかし、1.0重量%を超える過剰の含有は製造性、加
工性を劣化させる。
【0016】本発明の高強度マルテンサイト系ステンレ
ス鋼は、以上の合金元素の外に、結晶粒微細化に寄与し
低温靭性を改善する0.5重量%以下のNb、1.0重
量%以下のTi、0.3重量%以下のTa、Zr、焼戻
し軟化抵抗を向上する1.0重量%以下のAl、2.0
重量%以下のW、強度・靭性の向上に有効な2.0重量
%以下のNi、熱間加工性を改善する0.01重量%以
下のBの1種または2種以上を含むことができる。
【0017】焼鈍条件:温度;500〜900℃、時
間;1時間以上 Cuリッチ相を析出させるための重要な処理である。焼
鈍温度が低くなるほどマトリックス中の固溶Cu量が少
なくなるため、Cuリッチ相の析出量は多くなるが、低
すぎる温度では拡散速度が遅いため逆に析出量は減少す
る。種々の条件下で焼鈍を施し、抗菌性に有効な温度条
件を検討した結果、500〜900℃の温度範囲が工業
的に有効であることが判明した。上記温度範囲の熱処理
において、0.2体積%以上のCuリッチ相を析出させ
るには1時間以上の処理時間を必要とする。
【0018】冷間圧延条件:圧延率60%以下 冷間圧延は、焼入れ焼戻し後の成品の高強度を得る(高
い硬さを得る)ことを目的として行うが、圧延率が高い
場合には靭性低下の弊害があるため、上限を60%とす
る。この冷間圧延は、成品用途上要求される強度が低い
場合には、特に施さなくても良い。
【0019】焼入れ処理:温度;800〜1000℃、
時間;10分以内 焼鈍によって0.2体積%以上析出させたCuリッチ相
を固溶消失させないためには、高温での処理を避けなけ
ればならず、また焼入れの効果を得るためには温度が低
すぎてもだめであり、焼入れ処理温度としては800〜
1000℃が適当である。処理時間は長すぎるとやはり
Cuリッチ相が固溶消失する弊害があるため10分以内
が適当である。
【0020】この焼入れ処理によって刃物用途に必要な
強度を確保しなければならないが、本発明における焼入
れ処理温度範囲はJIS G3404に示されている処
理温度に比較して低いことに特徴がある。これは本発明
の鋼ではC量0.2重量%以上含むため、焼入れ処理温
度が低くても、硬さHV500以上を得る固溶C量を満
足し、十分な必要強度を得ることができるからである。
更に焼入れ温度が比較的低温であることから、未固溶の
炭化物が残存するとともに、加熱時のオーステナイト粒
の成長が比較的遅く焼入れ後の組織が細粒となり、良好
な靭性が確保されるため、焼入れ処理後の焼戻し処理の
省略も可能となる。上述のように、本発明鋼は焼入れ処
理後の焼戻し処理の省略は可能であるが、さらなる靭性
の向上を必要とする場合には、100〜600℃の温度
範囲で焼戻し処理をすることができる。また、500℃
以上の温度にて焼戻し処理を行えばCuリッチ相の析出
を促すため、抗菌性のさらなる向上効果を得ることがで
きる。
【0021】
【実施例】表1に示した組成を持つ本発明鋼及び比較鋼
を30kg真空溶解炉で溶製し、鍛造及び熱延後に焼鈍
を施し、熱延焼鈍板を得た。熱延板焼鈍は、500〜9
00℃で12時間施した。次いで、冷間圧延により板厚
1.5mmの冷延板を得た。冷延板の仕上焼鈍は、75
0℃で均熱1分の連続焼鈍を行った。なお、鋼No.M
−1の一部については、冷延工程における中間焼鈍もし
くは仕上焼鈍において、800℃で均熱12時間、鋼N
o.K−2については仕上焼鈍において750℃で12
時間の処理を行った。鋼No.M−2の一部及びM−6
については、焼入れ処理前に冷延率10〜50%にて冷
間圧延を実施した。なお、鋼No.M−5、M−6およ
びK−2については、焼入れ処理の後、150〜500
℃で均熱30分の焼戻し処理を施した。
【0022】
【表1】
【0023】析出したCuリッチ相(本発明鋼では、ε
−Cu相が析出する)の定量はSEM−EDXにて行っ
た。抗菌性の試験は、次ぎによった。Staphylo
cocus aureus IFO 12732(黄色
ブドウ球菌)を普通ブイヨン培地で35℃、16〜24
時間振盪培養し、培養液を用意した。培養液を滅菌リン
酸緩衝液で20,000倍に希釈し、菌液を調整した。
5cm×5cmの試験片を#400研磨した表面に菌液
1mlを滴下し、25℃で24時間保存した。保存後、
試験片をSCDLP培地(日本製薬株式会社製)9ml
で洗い流し、得られた液について標準寒天培地を用いた
混釈平板培養法(35℃、2日間培養)で生菌数をカウ
ントした。また、参照としてシャーレに菌液を直接滴下
し、同様に生菌数をカウントした。
【0024】生菌が検出されなかったものを◎、参照の
生菌数と比較して95%以上が死滅したものを○、60
〜95%未満の範囲で死滅したものを△、60%未満の
死滅量であったものを×として評価した。表2に各鋼の
硬さと抗菌性評価結果及びε−Cu相析出量の測定結果
を示す。表2に示すように、Cuが0.4重量%以上添
加され、ε−Cu相が0.2体積%以上析出したもの
は、いずれも抗菌性が優れている。また、本発明の組成
範囲にあり、800〜1000℃で加熱後焼き入れ処理
をしたものは、いずれも硬さがHV500〜600であ
り、刃物用途として十分な値を示す。
【0025】一方、Cu添加量が低い比較鋼K−1〜K
−3では、熱延板焼鈍、冷延工程における中間焼鈍もし
くは仕上げ焼鈍時に500〜900℃で均熱12時間の
焼鈍を行ってもε−Cu相の析出量が0.2体積%未満
であり抗菌性が劣る。Cu添加量が0.4%重量以上で
あっても、熱延板の焼鈍温度が500℃未満の比較例鋼
No.M−3及び熱延板の焼鈍温度が900℃を超える
比較例鋼No.M−1では、ε−Cu相の析出量が0.
2体積%未満であり抗菌性が劣る。また、Cu添加量が
0.4重量%以上であり、熱延板の焼鈍温度も本発明の
範囲内であるが、焼き入れ温度が750℃と本発明範囲
を外れる比較例鋼No.M−4では、抗菌性は優れるが
硬さが低く刃物用途には適さない。
【0026】
【表2】
【0027】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の高強度
マルテンサイト系ステンレス鋼は、無垢材でも優れた抗
菌性を発揮するとともに、刃物用途に適した耐食性と高
強度を有する。そのため、このステンレス鋼は刃物用途
等の広範な分野において使用され、生活環境の改善を図
ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C22C 38/00 - 38/60 C21D 6/00 - 6/00 102 C21D 9/46 - 9/48

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 C:0.2〜0.8重量%、Si:3重
    量%以下、Cr:10〜20重量%、Cu:0.4〜5重
    量%を含む組成を有し、熱延板焼鈍または冷延工程にお
    ける中間焼鈍もしくは仕上焼鈍のうち少なくとも1回以
    上は、500〜900℃で均熱1時間以上の熱処理を行
    ってCuリッチ相をマトリックス中に0.2体積%以上
    析出させた後、800〜1000℃で均熱10分以内の
    熱処理後、焼き入れ処理を施してなる抗菌性に優れた高
    強度マルテンサイト系ステンレス鋼。
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