JP3217822B2 - 生理用ナプキンおよびその製造方法 - Google Patents
生理用ナプキンおよびその製造方法Info
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Description
てヒョウタン型に形成した生理用ナプキンに係るもので
あって、装着時の体液の横漏れを防止するとともに良好
な使用感を得ようとするものである。
収層に幅狭なクビレを設けたヒョウタン型のナプキンが
存在する。このヒョウタン型のナプキンは、装着状態に
於て装着者の幅狭な股部にフイットし、ネジレ、ヨレ等
の変形を防止するのに有効であった。
は、吸収層のクビレ部を幅狭に形成するため、幅方向に
拡散する体液の吸収能力が低く、クビレ部の両側から体
液が横漏れを生じ易い欠点を有していた。
れを防止する目的で提案されたものに、特開昭60−1
93461号公報記載の発明が存在する。この発明は、
クビレ部の両側に位置するフラップに弾性体を介装し、
この部分のフラップを立ち上げようとしている。
ビレ部の両側に突出した幅狭なフラップを立ち上げよう
とするものであるため、充分な立ち上げができず、体液
の吸収量が多いと、やはり横漏れを生じる欠点があっ
た。
ーツ外面への止着を目的として、両側のフラップから防
漏層をウイング状に延長突出する事が行われている。し
かしながら、この長方形型のナプキンは、図16に示す
如くウイング(1)の吸収層(2)側の両側を切り欠いてい
ないため、ウイング(1)の折返し間隔(3)が広く、ショ
ーツ(4)の幅に対応してウイング(1)を折り返す事がで
きないため、ナプキン(5)は局部からズレたり、ヨレ等
を生じ横漏れを生じる虞れがあった。
のウイングを転用しようとすると、クビレ部から拡散し
易い体液がウイングを伝わって、ショーツの外面側に漏
れる虞れを生じた。
課題を解決しようとするものであって、ヒョウタン型の
ナプキンに於て、ウイングによるショーツへの確実な止
着を可能にするとともに装着時のネジレ、ヨレ等の変形
を防止し、体液の吸収量が多い場合にも、体液の横漏れ
を防止して、衛生的な装着を行う事を目的とする。
題を解決するため、透水性の表面シートと非透水性の防
漏シートとの間に、表面シートおよび防漏シートよりも
幅狭な体液吸収性の吸収層を介装して、吸収層の外周に
フラップを突出し、この吸収層の長さ方向の両側部の一
部に幅狭なクビレ部を設け、このクビレ部の両側に、防
漏シートを両側部の外方に延長突出して、ショーツ外面
に折返し止着可能なウイングを突設し、このウイングの
吸収層側の両側を吸収層方向に切り欠いて切欠部とする
とともに吸収層の両側位置に、熱可塑性不織布間に弾性
体を挿入した横漏れ防止片を固定し、この横漏れ防止片
の外側縁をウイングの切欠部よりも外方に突出するとと
もに横漏れ防止片を弾性体により収縮方向に付勢して吸
収層の両側で立ち上げて成るものである。
向の両側に幅狭なクビレ部を設けた吸収層を、非透水性
の防漏シートの表面に位置した後、吸収層の表面に透水
性の表面シートを位置し、この表面シートの表面側から
加熱して吸収層の外周を防漏シートと一体に熱シールす
るとともに吸収層のクビレ部の両側を外方山型に膨出し
て熱シールする事によりウイング部を形成し、この膨出
した熱シール部の外側に沿って生理用ナプキン本体の両
側をカットする事により、クビレ部の両側にウイングを
突出するとともにこのウイングの基部両側を吸収層側に
同時にカットして切欠部を設けた後、熱可塑性不織布を
二つ折りにし折曲部に弾性体を挟み込んだ横漏れ防止片
を、折曲部側を切欠部よりも外方に位置して表面シート
の表面に位置するとともに横漏れ防止片の吸収層側を表
面シートに熱シールし、この熱シール後に生理用ナプキ
ン本体の長さ方向の両端をカットして行うものである。
の表面は、不織布シートで被覆しても良い。
別体に形成したものを表面シートに固定しても良い。
収層側を折り返して形成しても良い。
ら、ナプキンを使用者が装着するには、まず、股下まで
降ろしたショーツの内面に、防漏シート側を臨ませて位
置し、この状態のままショーツを引き上げて着用し、こ
のショーツの股側の両側から露出するウイングを、ショ
ーツの外面側に折り返す。
層方向に切り欠いた切欠部を形成している。そして、こ
の切欠部間でウイングを折り返す事ができる。そのた
め、クビレ部の前後方向に位置する外周フラップの外側
縁よりも内方位置でウイングを折曲する事が可能とな
る。
ツの股部分の幅に対応してウイングを折返し止着可能と
するため、ナプキンがショーツの股部に一体的にフィッ
トして固定でき、激しい運動等によってもズレるような
事がなく、ネジレ、ヨレ等を防止して、安定した装着が
可能となる。
狭に形成しているため、体液の吸収能力が多少低下して
いる。しかし、ナプキンは、吸収層の両側の表面側に、
横漏れ防止片をサイドフラップとは別個に固定してい
る。この横漏れ防止片は、外側縁をウイングの切欠部よ
りも外方に突出するとともに弾性体の復元収縮力によっ
て収縮方向に付勢し、吸収層の両側で立ち上がる。
側で、ウイングの切欠部よりも幅広い間隔で立ち上がっ
た横漏れ防止片によって、幅狭なクビレ部から体液の拡
散が生じても、体液の横漏れを阻止し、ショーツ等への
汚染防止を行って、衛生的な装着が可能となる。
の表面を、不織布シートで被覆すれば、手触りが良く、
肌への接触も柔軟となり、快適な装着感を得る事が可能
となる。
は別体に形成したものを表面シートに固定すれば、撥水
性の優れた高品質の材料を少量使用しながら横漏れ防止
片を形成でき、廉価な製造が可能となる。
収層側を折り返して形成すれば、横漏れ防止片の形成位
置がズレる虞れがなく、簡便な製造が可能となる。
すれば、(10)は吸収層で、コットン、パルプ等の体液
吸収性の吸収材により形成し、長さ方向の両側部の一部
に幅狭なクビレ部(11)を設け、全体形状をヒョウタン
型に形成している。そして、この吸収層(10)を、図1
に示す如くポリエチレンフィルム等の非透水性の防漏シ
ート(12)の表面に位置する。
如く、吸収層(10)よりも幅広なメッシュシート等の透
水性の表面シート(13)を位置する。そして、この表面
シート(13)の両側およびこの表面シート(13)で被覆
していない防漏シート(12)の両側表面を、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン等の繊維から成る熱可塑性の不織布
シート(14)で被覆する。このように形成すると、防漏
シート(12)だけを露出する場合に比し、手触りが良
く、肌への接触も柔軟となり、快適な装着感を得る事が
可能となる。
ら、吸収層(10)の外周を一定の幅で加熱溶着し、この
加熱溶着部(15)により不織布シート(14)と防漏シー
ト(12)とを熱シール部で一体的に熱シールする。この
場合、クビレ部(11)の両側を外方山型に膨出してウイ
ング状のウイング部(16)を設けて熱シールする。
て、熱シール部の外側に沿ってカットする事により、吸
収層(10)の両側に図3に示す如くサイドフラップ(1
7)、およびクビレ部(11)の両側にウイング(18)を
突出形成する。また、このウイング(18)の形成時に、
ウイング(18)の基部両側を吸収層(10)側に同時にカ
ットして切欠部(19)を凹設する。
0)の形成過程とは別個に横漏れ防止片(23)を形成す
る。この形成方法は、ポリエチレン、ポリプロピレン等
の繊維から成る帯状の熱可塑性不織布を二つに折って、
この折曲部(21)にゴム等の弾性体(22)を伸張状態で
挟み込み、この弾性体(22)を、ホットメルト等で適宜
間隔で固定したり、また両端を除く中央部を一体的に固
定する。
側を、図4に示す如くウイング(18)の切欠部(19)よ
りも外方に位置する。そして、横漏れ防止片(23)の吸
収層(10)側を、吸収層(10)の外周形状に沿って不織
布シート(14)の表面に熱シールし、吸収層(10)の両
側に横漏れ防止片(23)を固定する。このように横漏れ
防止片(23)は、不織布シート(14)とは別体に形成し
たものを表面シート(13)に固定すると、撥水性の優れ
た高品質の材料で横漏れ防止片(23)を形成でき、廉価
な製造が可能となる。
向の両端を、図5に示す如く吸収層(10)から一定の間
隔を介してカットし、吸収層(10)の前後方向にエンド
フラップ(24)を突出形成する。
に示す如くホットメルト等の塗布によりショーツ(25)
内面への内面止着部(26)を形成する。またウイング
(18)の裏面には、ショーツ(25)外面への外面止着部
(27)を形成する。また、これらの内面止着部(26)お
よび外面止着部(27)を、使用時に剥離する離型紙(2
8)で被覆している。
ン(29)を使用者が装着するには、まず、股下まで降ろ
したショーツ(25)の内面に、防漏シート(12)側を臨
ませて位置し、内面止着部(26)をショーツ(25)の内
面に止着固定する。
引き上げて着用し、このショーツ(25)の股部の両側か
ら露出するウイング(18)を、図9に示す如くショーツ
(25)の外面側に折り返し、ウイング(18)の裏面に設
けた外面止着部(27)をショーツ(25)の外面に止着固
定する。
両側に、図5、図6に示す如く吸収層(10)方向に切り
欠いた切欠部(19)を形成している。そして、この切欠
部(19)間でウイング(18)を折り返す事ができる。そ
のため、クビレ部(11)の前後方向に位置するサイドフ
ラップ(17)の外側縁よりも内方位置でウイング(18)
を折曲する事が可能となる。
如く、間隔が狭いショーツ(25)の股部分の幅に対応し
てウイング(18)を折返し止着可能とするため、ショー
ツ(25)の股部に一体的にフィットして固定でき、激し
い運動等によってもズレるような事がなく、ネジレ、ヨ
レ等を防止して、安定した装着が可能となる。
クビレ部(11)を幅狭に形成しているため、体液の吸収
能力が多少低下している。しかし、ナプキン(29)は、
吸収層(10)の両側を被覆する不織布シート(14)の表
面側に、横漏れ防止片(23)を固定している。この横漏
れ防止片(23)は、図5、図6に示す如く外側縁をウイ
ング(18)の切欠部(19)よりも外方に突出するととも
に弾性体(22)の復元収縮力によって収縮方向に付勢
し、図9に示す如く吸収層(10)の両側で立ち上がる。
部の両側で、ウイング(18)の切欠部(19)よりも幅広
い間隔で立ち上がった横漏れ防止片(23)によって、幅
狭なクビレ部(11)から体液の拡散が生じても、体液の
横漏れを阻止し、ショーツ(25)等への汚染防止を行っ
て、衛生的な装着が可能となる。
片(23)は、不織布シート(14)とは別体に形成したも
のを、不織布シート(14)の表面側に固定した。しか
し、第2実施例では、横漏れ防止片(23)を、不織布シ
ート(14)の吸収層(10)側を折り返して形成した。以
下その実施例を詳細に説明する。
シート(13)を位置するまでは、第1実施例と同一であ
る。
表面シート(13)で被覆していない防漏シート(12)の
両側表面を、図10に示す如くポリエチレン、ポリプロ
ピレン等の繊維から成る熱可塑性の不織布シート(14)
で被覆する。この不織布シート(14)は、吸収層(10)
側の内方を外面側に折返し、この折曲部(21)にゴム等
の弾性体(22)を挟み込んでいる。
収層(10)の外周を一定の幅で加熱溶着し、この加熱溶
着部(15)により不織布シート(14)と防漏シート(1
2)とを熱シール部で一体的に熱シールする。この場
合、クビレ部(11)の両側を外方山型に膨出してウイン
グ状に熱シールする事によりウイング部(16)を形成す
る。
て、熱シール部の外側に沿ってカットする事により、図
11に示す如く吸収層(10)の両側にサイドフラップ
(17)、およびクビレ部(11)の両側にウイング(18)
を突出形成する。また、このウイング(18)の形成時
に、ウイング(18)の基部両側を吸収層(10)側に同時
にカットして切欠部(19)を凹設する。
1)を、図12に示す如く外方に折返し、折曲部(21)
をウイング(18)の切欠部(19)よりも外方に位置す
る。そして横漏れ防止片(23)の吸収層(10)側を、吸
収層(10)の外周形状に沿って不織布シート(14)の表
面に熱シールし、吸収層(10)の両側に横漏れ防止片
(23)を固定する。
向の両端を、図13に示す如く吸収層(10)から一定の
間隔を介してカットし、吸収層(10)の前後方向にエン
ドフラップ(24)を突出形成する。
布シート(14)の吸収層(10)側を折り返して形成する
事により、横漏れ防止片(23)の形成位置がズレる虞れ
がなく、簡便な製造が可能となる。
るから、ナプキンを装着した場合、間隔が狭いショーツ
の股部分の幅に対応してウイングを折返し止着可能とす
るため、ショーツの股部に一体的にフィットして固定
し、激しい運動等によってもズレるような事がなく、ネ
ジレ、ヨレ等を防止して、安定した装着が可能となる。
切欠部よりも幅広い間隔で立ち上がった横漏れ防止片に
よって、幅狭なクビレ部から体液の拡散が生じても、体
液の横漏れを阻止し、ショーツ等への汚染防止を行っ
て、衛生的な装着が可能となるものである。
示す第1実施例の平面図。
置した状態を示す第1実施例の平面図。
例の平面図。
示す第1実施例の平面図。
イングの端面図
トを位置した状態を示す第2実施例の平面図。
施例の平面図。
を示す第2実施例の平面図。
端面図。
Claims (8)
- 【請求項1】 透水性の表面シートと非透水性の防漏シ
ートとの間に、表面シートおよび防漏シートよりも幅狭
な体液吸収性の吸収層を介装して、吸収層の外周にフラ
ップを突出し、この吸収層の長さ方向の両側部の一部に
幅狭なクビレ部を設け、このクビレ部の両側に、防漏シ
ートを両側部の外方に延長突出して、ショーツ外面に折
返し止着可能なウイングを突設し、このウイングの吸収
層側の両側を吸収層方向に切り欠いて切欠部とするとと
もに吸収層の両側位置に、熱可塑性不織布間に弾性体を
挿入した横漏れ防止片を固定し、この横漏れ防止片の外
側縁をウイングの切欠部よりも外方に突出するとともに
横漏れ防止片を弾性体により収縮方向に付勢して吸収層
の両側で立ち上げた事を特徴とする生理用ナプキン。 - 【請求項2】 防漏シートにより形成したウイングの表
面は、不織布シートで被覆した事を特徴とする請求項1
記載の生理用ナプキン。 - 【請求項3】 横漏れ防止片は、不織布シートとは別体
に形成したものを表面シートに固定した事を特徴とする
請求項1または2記載の生理用ナプキン。 - 【請求項4】 横漏れ防止片は、不織布シートの吸収層
側を折り返して形成した事を特徴とする請求項1または
2記載の生理用ナプキン。 - 【請求項5】 長さ方向の両側に幅狭なクビレ部を設け
た吸収層を、非透水性の防漏シートの表面に位置した
後、吸収層の表面に透水性の表面シートを位置し、この
表面シートの表面側から加熱して吸収層の外周を防漏シ
ートと一体に熱シールするとともに吸収層のクビレ部の
両側を外方山型に膨出して熱シールする事によりウイン
グ部を形成し、この膨出した熱シール部の外側に沿って
生理用ナプキン本体の両側をカットする事により、クビ
レ部の両側にウイングを突出するとともにこのウイング
の基部両側を吸収層側に同時にカットして切欠部を設け
た後、熱可塑性不織布を二つ折りにし折曲部に弾性体を
挟み込んだ横漏れ防止片を、折曲部側を切欠部よりも外
方に位置して表面シートの表面に位置するとともに横漏
れ防止片の吸収層側を表面シートに熱シールし、この熱
シール後に生理用ナプキン本体の長さ方向の両端をカッ
トして行う事を特徴とする生理用ナプキンの製造方法。 - 【請求項6】 防漏シートにより形成したウイングの表
面は、不織布シートで被覆した事を特徴とする請求項5
記載の生理用ナプキンの製造方法。 - 【請求項7】 横漏れ防止片は、不織布シートとは別体
に形成したものを表面シートに固定した事を特徴とする
請求項5または6記載の生理用ナプキンの製造方法。 - 【請求項8】 横漏れ防止片は、不織布シートの吸収層
側を折り返して形成した事を特徴とする請求項5または
6記載の生理用ナプキンの製造方法。
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JP33241591A JP3217822B2 (ja) | 1991-11-21 | 1991-11-21 | 生理用ナプキンおよびその製造方法 |
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JPH05137750A JPH05137750A (ja) | 1993-06-01 |
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- 1991-11-21 JP JP33241591A patent/JP3217822B2/ja not_active Expired - Lifetime
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