JP2576149Y2 - 生理用ナプキン - Google Patents

生理用ナプキン

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JP2576149Y2
JP2576149Y2 JP1992034001U JP3400192U JP2576149Y2 JP 2576149 Y2 JP2576149 Y2 JP 2576149Y2 JP 1992034001 U JP1992034001 U JP 1992034001U JP 3400192 U JP3400192 U JP 3400192U JP 2576149 Y2 JP2576149 Y2 JP 2576149Y2
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美恵子 那須
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は生理用ナプキンに係るも
のであって、装着時の体液の横漏れを防止するとともに
良好な使用感を得ようとするものである。
【0002】
【従来の技術】従来、生理用ナプキンは、装着状態に於
て体液が横漏れを生じないように、ナプキン本体の両側
に、1本または複数本の糸状の弾性体を伸張状態でホッ
トメルト等により止着し、この弾性体の復元収縮力を利
用して、ナプキンを立体的に形成しようとしたものが存
在する。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ナプキンは、細い糸状の弾性体を用いるため、製造時に
於て、弾性体を伸張しようとして、弾性体が切断して、
収縮力が得られなかったり、収縮力が低下する欠点を有
していた。また、ナプキン本体にホットメルトを塗布す
る場合に、高度な塗布技術を伴うため、塗布部の範囲、
塗布場所等が限定されている。このホットメルトの塗布
量にバラツキが生じると、弾性体の止着不良を生じ易
く、ナプキンが立体的にならない欠点を有していた。
【0004】また、従来のナプキンは、上記の如く塗布
部の範囲、塗布場所等が限定されているため、弾性体の
生じる収縮範囲が長くなって、ナプキンの反りが強すぎ
るとともに反りが長い範囲に生じ、ナプキンを装着者の
体型に合致させる事が困難であった。
【0005】本考案は上述のごとき課題を解決しようと
するものであって、生理用のナプキンを、使用者の体形
に合致して立体的に形成するとともにこの立体的な変形
を不必要に強くする事なく、また必要箇所にのみ生じさ
せ、使用感を良好とする事ができる。またこの立体的な
ナプキンを簡易に製造する事を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案は上述のごとき課
題を解決するため、透水性の表面シートと非透水性の防
漏シートとの間に、表面シートおよび防漏シートよりも
幅狭な体液吸収性の吸収層を介装してナプキン本体を形
成し、このナプキン本体の長さ方向の両側に位置させる
熱可塑性弾性帯を、ナプキン本体に位置する前に、伸張
率1.2〜2.0倍の状態で長さ方向の両端部を加熱して塑性
変形し、非弾性部とするとともに熱可塑性弾性帯の長さ
方向の中間部を、形成目的のナプキン本体の全長の30%
〜90%の長さで弾性部として形成し、この熱可塑性弾性
帯を、長さ方向の両端部および外側をナプキン本体の両
側に熱溶着して固定し、弾性部を収縮方向に付勢して吸
収層の両側に熱可塑性弾性帯を立ち上げた事を特徴とす
る。
【0007】また、第2の考案は、透水性の表面シート
と非透水性の防漏シートとの間に、表面シートおよび防
漏シートよりも幅狭な体液吸収性の吸収層を介装してナ
プキン本体を形成し、このナプキン本体の長さ方向の両
側に、伸張率を1.2〜2.0倍とした熱可塑性弾性帯を長さ
方向に位置し、この熱可塑性弾性帯を、長さ方向の両端
部に於て熱溶着して塑性変形した非弾性部をナプキン本
体に固定し、長さ方向の中間部に於て、形成目的のナプ
キン本体の全長の30%〜90%の長さで弾性部を設け、こ
の弾性部の外側を熱溶着してナプキン本体に固定し、熱
可塑性弾性帯の弾性部を収縮方向に付勢して吸収層の両
側に立ち上げた事を特徴とする。
【0008】また、熱可塑性弾性帯は、熱可塑性エラス
トマーフィルムにより形成しても良い。
【0009】また、熱可塑性弾性帯は、外面を不織布で
被覆固定しても良い。
【0010】
【作用】本考案は上述のごとく構成したもので、ナプキ
ンは、伸張率1.2〜2.0倍の状態の熱可塑性弾性帯を、長
さ方向の両端部および外側をナプキン本体の長さ方向の
両側に熱溶着して固定している。また、この熱可塑性弾
性帯は、ナプキン本体に位置する前に、長さ方向の両端
部を加熱して塑性変形し、非弾性部としている。また、
熱可塑性弾性帯の長さ方向の中間部を、形成目的のナプ
キン本体の全長の30%〜90%の長さで弾性部として形成
している。
【0011】そのため、熱可塑性弾性帯は、弾性部の範
囲に於て復元収縮を行い、吸収層の両側で立ち上がるも
のとなる。この立ち上がり高さは、弾性部の位置する部
分が一番大きいものとなる。そして、使用者の局部にナ
プキンを当接すると、表面シートを介して吸収層が局部
に位置する。そして使用者から排出された体液の殆ど
は、吸収層によって吸収される。
【0012】また、熱可塑性弾性帯は、長さ方向の両端
部および外側をナプキン本体の両側に固定し、弾性部や
非弾性部を吸収層よりも高く立ち上げて位置する。ま
た、この立ち上げ部分をポケット状としている。そのた
め、体液の排出量が多く、吸収層の幅方向に体液の拡散
が生じても、ポケット状の立ち上げ部分が吸収層の両側
に位置するため、体液の確実な横漏れを防止して、衛生
的な装着が可能となる。
【0013】また、ナプキンは、熱可塑性弾性帯をナプ
キン本体に位置する前に、長さ方向の両端部を予め加熱
して塑性変形し、非弾性部としている。このため、熱可
塑性弾性帯は、ポケット状の立ち上げ部分を長く形成し
ても、この立ち上げ部分の長さの範囲内で弾性部の長さ
を自由に形成する事が可能となり、収縮力の調整が容易
となる。
【0014】また、第2の考案は、ナプキン本体の長さ
方向の両側に、伸張率を1.2〜2.0倍とした熱可塑性弾性
帯を長さ方向に位置し、この熱可塑性弾性帯を、長さ方
向の両端部に於て熱溶着して塑性変形した非弾性部をナ
プキン本体に固定している。また熱可塑性弾性帯は、長
さ方向の中間部に於て、形成目的のナプキン本体の全長
の30%〜90%の長さで弾性部を設け、この弾性部の外側
を熱溶着してナプキン本体に固定している。
【0015】そのため、熱可塑性弾性帯は、熱溶着した
非弾性部を収縮不能とし、固定されていない弾性部の範
囲で復元収縮を行うため、この弾性部を吸収層の両側で
立ち上げるものとなる。また、この弾性部は、体液の拡
散の激しい部分で、吸収層よりも高く立ち上がるため、
体液の横漏れ防止が可能となる。また、ナプキンは、簡
易な方法により、熱可塑性弾性帯をナプキン本体に固定
するため、製造工程が簡略化され廉価な製造が可能とな
る。
【0016】また、熱可塑性弾性帯は、形状を帯状とし
ているため、糸状の弾性体に比し、耐伸張性が優れ、製
造時に切断を生じる事がない。また、一本の熱可塑性弾
性帯は、複数本の糸状の弾性体を使用する場合よりも、
作業性が良く、ナプキン本体への固定が容易となり、簡
易な製造が可能となる。
【0017】また、熱可塑性弾性帯は、伸張率を1.2〜
2.0倍として固定している。このように形成すると、熱
可塑性弾性帯は適度な収縮力を得られ、適度な立ち上が
りが可能となる。また、熱可塑性弾性帯は、1.2未満の
伸張率で固定すると、収縮力が不足し、立ち上げ量が不
足する。また伸張率を2.0倍を超えて固定すると、収縮
力が大きくなり、ナプキン本体の反り返りが大き過ぎる
ものとなる。
【0018】また、熱可塑性弾性帯は、形成目的のナプ
キン本体の全長の30%〜90%の長さで弾性部を設けてい
る。このように形成すると、ナプキン本体の全長に対し
て熱可塑性弾性帯の収縮範囲が最適となり、使用者の体
形に対応してナプキンを立体的に形成できる。また、熱
可塑性弾性帯は、弾性部を成形目的のナプキン本体の全
長の30%未満で形成すれば、熱可塑性弾性帯の収縮範囲
が短いものとなり、ナプキンを使用者の体形に合致して
立体的に形成する事が困難となる。また熱可塑性弾性帯
は、弾性部や非固定部の長さを成形目的のナプキン本体
の全長の90%を超えて形成すれば、収縮範囲が大き過ぎ
て、ナプキンの反り返りが過度に強いものとなり、使用
感を悪くする。
【0019】また、熱可塑性弾性帯を、熱可塑性エラス
トマーフィルムにより形成すれば、充分な収縮力を得ら
れるとともに熱溶着によるナプキン本体への固定も強固
となり、高品質なナプキンの製造が可能となる。
【0020】また、熱可塑性弾性帯には、外面を不織布
で被覆固定すれば、手触りも良く、肌への接触も柔軟と
なり、使用感を向上できる。
【0021】
【実施例】以下本考案の第1実施例を図1〜図3に於い
て説明すれば、(1)は表面シートで、透水性のメッシュ
シート等により形成し、裏面側に、ポリエチレンフィル
ム等の非透水性の防漏シート(2)を位置する。また、こ
の表面シート(1)及び防漏シート(2)の間に、表面シー
ト(1)、防漏シート(2)よりも幅狭な吸収層(3)を介装
する。この吸収層(3)は、コットン、パルプ等の体液吸
収性の吸収材により形成する事が可能である。
【0022】また、吸収層(3)の外周に位置する表面シ
ート(1)及び防漏シート(2)を熱溶着して、吸収層(3)
の外周に一定幅の外周フラップ(4)を突出し、ナプキン
本体(5)を形成する。また、このナプキン本体(5)は、
防漏シート(2)の外面にショーツ内面への止着部(図示
せず)を設けても良い。
【0023】また、このナプキン本体(5)は、幅を5mm
〜25mmとした熱可塑性弾性帯(6)を長さ方向の両側に位
置している。この熱可塑性弾性帯(6)は、ナプキン本体
(5)に位置する前に、伸張率1.2〜2.0倍で伸張し、この
伸張状態で、長さ方向の両端部を加熱して塑性変形し、
非弾性部(7)としている。また、熱可塑性弾性帯(6)
は、長さ方向の中間部を、形成目的のナプキン本体(5)
の全長の30%〜90%の長さで弾性部(8)としている。
【0024】また、熱可塑性弾性帯(6)は、長さ方向の
両端部および外側をナプキン本体(5)の両側に熱溶着し
てポケット状に固定している。このように形成すると、
熱可塑性弾性帯(6)の弾性部(8)が収縮方向に付勢し
て、熱可塑性弾性帯(6)は、吸収層(3)の両側で立体的
に立ち上げる。また、この場合、熱可塑性弾性帯(6)
は、図1に示す如く吸収層(3)の外周に位置する外周フ
ラップ(4)に固定した状態で、弾性部(8)のみならず非
弾性部(7)も立ち上げるから、立ち上げ長さ(11)は長
く、吸収層(3)の両側を広くカバーする事が可能とな
る。
【0025】また、熱可塑性弾性帯(6)には、熱可塑性
エラストマーフィルムを用いれば、充分な収縮力を得ら
れるとともに熱溶着によるナプキン本体(5)への固定も
強固となる。
【0026】上述のごとく構成したものに於て、熱可塑
性弾性帯(6)は、弾性部(8)の部分に於て復元収縮を行
い、吸収層(3)の両側で弾性部(8)や非弾性部(7)が立
ち上がるものとなる。この立ち上がり高さは、弾性部
(8)の位置する部分が一番大きいものとなる。そして、
使用者の局部にナプキン(12)を当接すると、表面シー
ト(1)を介して吸収層(3)が局部に位置する。そして使
用者から排出された体液の殆どは、吸収層(3)によって
吸収される。
【0027】また、ナプキン(12)は、熱可塑性弾性帯
(6)をナプキン本体(5)に位置する前に、長さ方向の両
端部を予め加熱して塑性変形し、非弾性部(7)としてい
る。このため、熱可塑性弾性帯(6)は、ポケット状の立
ち上げ部分を長く形成しても、この立ち上げ長さ(11)
の範囲内で弾性部(8)の長さを自由に形成する事が可能
となり、収縮力の調整が容易となる。
【0028】また、熱可塑性弾性帯(6)は、長さ方向の
両端部および外側をナプキン本体(5)の両側に固定し、
弾性部(8)や非弾性部(7)を吸収層(3)よりも高く立ち
上げて位置する。また、この立ち上げ部分をポケット状
としているため、体液の排出量が多く、吸収層(3)の幅
方向に体液の拡散が生じても、体液が立ち上げ部分を乗
り越える虞れがなく、体液の確実な横漏れを防止して、
衛生的な装着が可能となる。
【0029】また、熱可塑性弾性帯(6)は、形成目的の
全長の30%〜90%の長さで弾性部(8)を形成しているた
め、ナプキン本体(5)の全長に対して熱可塑性弾性帯
(6)の収縮範囲が最適となり、使用者の体形に対応して
ナプキン(12)を立体的に形成できる。
【0030】また、熱可塑性弾性帯(6)は、形状を帯状
としているため、糸状の弾性体に比し、耐伸張性が優
れ、製造時に切断を生じる事がない。また、一本の熱可
塑性弾性帯(6)は、複数本の糸状の弾性体を使用する場
合よりも、作業性が良く、ナプキン本体(5)への固定が
容易となり、簡易な製造が可能となる。
【0031】また、上記第1実施例に於て熱可塑性弾性
帯(6)は、ナプキン本体(5)の両側に固定する前に、予
め熱可塑性弾性帯(6)の長さ方向の両端部を加熱して塑
性変形し、非弾性部(7)を設けた。しかし、第2実施例
に於ては、熱可塑性弾性帯(6)は、非弾性部(7)をナプ
キン本体(5)への固定と同時に形成している。
【0032】このナプキン(12)は、図4、図5に示す
ごとく、伸張率1.2〜2.0倍とした熱可塑性弾性帯(6)の
長さ方向の両端部をナプキン本体(5)に熱溶着して固定
している。また、この熱溶着により熱可塑性弾性帯(6)
は、長さ方向の両端部に於て塑性変形を生じ、非弾性部
(7)としている。
【0033】また、熱可塑性弾性帯(6)は、長さ方向の
中間部に於て、形成目的のナプキン本体(5)の全長の30
%〜90%の長さで弾性部(8)を設け、熱可塑性弾性帯
(6)の外側を熱溶着してナプキン本体(5)に固定してい
る。
【0034】このように形成すると、熱可塑性弾性帯
(6)は、熱溶着した非弾性部(7)を収縮不能とし、固定
されていない弾性部(8)の範囲で復元収縮を行う。この
ため、弾性部(8)は、吸収層(3)の両側で立ち上がり、
ポケット状に形成される。また、この弾性部(8)は、体
液の拡散の激しい部分で吸収層(3)よりも高く立ち上が
るため、体液の横漏れ防止が可能となる。また、この場
合、立ち上げ長さ(11)は、弾性部(8)の形成長さと同
一となる。
【0035】このため、ナプキン(12)は、弾性部(8)
のみを立ち上げ可能とするが、簡易な方法により、熱可
塑性弾性帯(6)をナプキン本体(5)に固定するため、製
造工程が簡略化され廉価な製造が可能となる。
【0036】また、上記実施例では、熱可塑性弾性帯
(6)は、外面を被覆せず露出するものであるが、異なる
実施例に於ては、熱可塑性弾性帯(6)は、図6に示す如
く外面を不織布(13)で被覆固定している。このように
形成すると、熱可塑性弾性帯(6)を露出したままの場合
に比し、手触り感も良く、肌への接触も柔軟となり、使
用感を向上できる。また、この場合、不織布(13)の種
類は何ら問わないが、適度な引張力に対応して伸長性を
有するものを使用すれば、熱可塑性弾性帯(6)の弾性部
(8)の収縮力を大きく減ずる事はない。
【0037】また、この熱可塑性弾性帯(6)と不織布
(13)との固定は、ナプキン本体(5)の両側に熱可塑性
弾性帯(6)を固定する前に、伸張状態の熱可塑性弾性帯
(6)に不織布(13)をホットメルト(14)で固定する。
しかしながら、この場合、ホットメルト(14)を全面に
塗布すると、熱可塑性弾性帯(6)の収縮が妨げられるた
め、ホットメルト(14)を、図8に示す如く一定間隔を
介して線状に塗布したり、図9に示す如く水玉状に塗布
して行う。このように形成すると、熱可塑性弾性帯(6)
は、不織布(13)との間に収縮間隔(15)を形成し、図
7に示す如く、容易に復元収縮する事が可能となるもの
である。
【0038】
【考案の効果】本考案は上述のごとく構成したものであ
って、ナプキンは、熱可塑性弾性帯をナプキン本体に位
置する前に、伸張率1.2〜2.0倍の状態で熱可塑性弾性帯
を、長さ方向の両端部に於て加熱して塑性変形し、非弾
性部としている。また、熱可塑性弾性帯は、長さ方向の
両端部および外側をナプキン本体の長さ方向の両側に熱
溶着して固定している。また、熱可塑性弾性帯の長さ方
向の中間部を、形成目的のナプキン本体の全長の30%〜
90%の長さで弾性部としている。
【0039】そのため、熱可塑性弾性帯は、弾性部や非
弾性部を吸収層よりも高く立ち上げて位置し、立ち上げ
部分をポケット状としている。このため、体液の排出量
が多く、吸収層の幅方向に体液の拡散が生じても、ポケ
ット状の立ち上げ部分が吸収層の両側に位置するため、
体液の確実な横漏れを防止して、衛生的な装着が可能と
なる。
【0040】また、ナプキンは、熱可塑性弾性帯をナプ
キン本体に位置する前に、長さ方向の両端部を予め加熱
して塑性変形し、非弾性部としている。このため、熱可
塑性弾性帯は、ポケット状の立ち上げ部分を長く形成し
ても、この立ち上げ部分の長さの範囲内で弾性部の長さ
を自由に形成する事が可能となり、収縮力の調整が容易
となる。
【0041】また、第2の考案は、熱可塑性弾性帯は、
非弾性部をナプキン本体への固定と同時に非弾性部を形
成している。このように形成すると、熱可塑性弾性帯
は、熱溶着した非弾性部を収縮不能とし、固定されてい
ない弾性部の範囲で復元収縮を行う。このため、弾性部
は吸収層の両側で立ち上がり、ポケット状に形成され
る。また、この弾性部は、体液の拡散の激しい部分で、
吸収層よりも高く立ち上がるため、体液の横漏れ防止が
可能となる。また、ナプキンは、簡易な方法により、熱
可塑性弾性帯をナプキン本体に固定するため、製造工程
が簡略化され廉価な製造が可能となる。
【0042】また、熱可塑性弾性帯は、形状を帯状とし
ているため、糸状の弾性体に比し、耐伸張性が優れ、製
造時に切断を生じる事がない。また、一本の熱可塑性弾
性帯は、複数本の糸状の弾性体を使用する場合よりも、
作業性が良く、ナプキン本体への固定が容易となり、簡
易な製造が可能となる。
【0043】また、熱可塑性弾性帯は、伸張率を1.2〜
2.0倍として固定している。このように形成すると、熱
可塑性弾性帯は適度な収縮力を得られ、適度な立ち上が
りが可能となる。
【0044】また、熱可塑性弾性帯は、形成目的のナプ
キン本体の全長の30%〜90%の長さで弾性部を設けてい
る。このように形成すると、ナプキン本体の全長に対し
て熱可塑性弾性帯の収縮範囲が最適となり、使用者の体
形に対応してナプキンを立体的に形成できるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例のナプキンの斜視図。
【図2】第1実施例のナプキンの伸張状態を示す平面
図。
【図3】図2のA−A線拡大端面図。
【図4】第2実施例のナプキンの斜視図。
【図5】第2実施例のナプキンの伸張状態
【図6】熱可塑性弾性帯に不織布を被覆固定した異なる
実施例の端面図。
【図7】収縮状態の熱可塑性弾性帯と不織布との固定状
態を示す部分断面図。
【図8】ホットメルトを熱可塑性弾性帯に一定間隔で線
状に塗布した状態を示す平面図。
【図9】ホットメルトを熱可塑性弾性帯に水玉状に塗布
した状態を示す平面図。
【符号の説明】
1 表面シート 2 防漏シート 3 吸収層 5 ナプキン本体 6 熱可塑性弾性帯 7 非弾性部 8 弾性部 13 不織布

Claims (4)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透水性の表面シートと非透水性の防漏シ
    ートとの間に、表面シートおよび防漏シートよりも幅狭
    な体液吸収性の吸収層を介装してナプキン本体を形成
    し、このナプキン本体の長さ方向の両側に位置させる熱
    可塑性弾性帯を、ナプキン本体に位置する前に、伸張率
    1.2〜2.0倍の状態で長さ方向の両端部を加熱して塑性変
    形し、非弾性部とするとともに熱可塑性弾性帯の長さ方
    向の中間部を、形成目的のナプキン本体の全長の30%〜
    90%の長さで弾性部として形成し、この熱可塑性弾性帯
    を、長さ方向の両端部および外側をナプキン本体の両側
    に熱溶着して固定し、弾性部を収縮方向に付勢して吸収
    層の両側に熱可塑性弾性帯を立ち上げた事を特徴とする
    生理用ナプキン。
  2. 【請求項2】 透水性の表面シートと非透水性の防漏シ
    ートとの間に、表面シートおよび防漏シートよりも幅狭
    な体液吸収性の吸収層を介装してナプキン本体を形成
    し、このナプキン本体の長さ方向の両側に、伸張率を1.
    2〜2.0倍とした熱可塑性弾性帯を長さ方向に位置し、こ
    の熱可塑性弾性帯を、長さ方向の両端部に於て熱溶着し
    て塑性変形した非弾性部をナプキン本体に固定し、長さ
    方向の中間部に於て、形成目的のナプキン本体の全長の
    30%〜90%の長さで弾性部を設け、この弾性部の外側を
    熱溶着してナプキン本体に固定し、熱可塑性弾性帯の弾
    性部を収縮方向に付勢して吸収層の両側に立ち上げた事
    を特徴とする生理用ナプキン。
  3. 【請求項3】 熱可塑性弾性帯は、熱可塑性エラストマ
    ーフィルムにより形成した事を特徴とする請求項1、2
    の生理用ナプキン。
  4. 【請求項4】 熱可塑性弾性帯は、外面を不織布で被覆
    固定した事を特徴とする請求項1、2の生理用ナプキ
    ン。
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