JP3217462B2 - カメラの磁気記録装置 - Google Patents

カメラの磁気記録装置

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JP3217462B2 JP17690692A JP17690692A JP3217462B2 JP 3217462 B2 JP3217462 B2 JP 3217462B2 JP 17690692 A JP17690692 A JP 17690692A JP 17690692 A JP17690692 A JP 17690692A JP 3217462 B2 JP3217462 B2 JP 3217462B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、撮影情報が磁気的に記
録される部分を有するフィルムを用いたカメラの磁気記
録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、絞り値やシャッタ秒時値などの撮
影情報を磁気的に記録しておくことができる磁気トラッ
クを有する感光性フィルムが考えられている。この種の
フィルムを利用するカメラに於いては、例えば、特開平
3−223737号公報に開示されるように、情報記憶
手段(RAM)に各コマの撮影情報を記憶し、撮影終了
後の巻戻し動作中にRAMのデータを磁気トラックへ記
録するように構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報に開示されている装置は、RAMの内容を表示する手
段を持っておらず、従って、撮影者が、既に撮影が済ん
だコマの情報を見たいと思っても、見ることができなか
った。また、その撮影情報を変更したいと思っても、変
更する手段を持っていなかった。
【0004】本発明は、上記の点に鑑みて成されたもの
で、既に撮影が済んだコマの撮影情報の確認や変更を簡
単に行うことができるカメラの磁気記憶装置を提供する
ことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、発明によるカメラの磁気記録装置は、磁気記録
部を有する感光性フィルムを使用するカメラに於いて、
撮影動作に連動して撮影コマ毎の記録用データを記憶す
るための不揮発性記憶手段と、上記感光性フィルムの上
記磁気記録部へデータを記録するための記録用磁気ヘッ
ドを含む磁気記録手段と、上記感光性フィルムをフィル
ムパトローネに巻き戻す巻戻手段と、上記巻戻手段によ
る巻き戻し時に上記不揮発性記憶手段に記憶された上記
データを上記磁気記録手段によって上記磁気記録部に記
録させる制御手段と、上記巻戻手段による巻戻し動作が
実行される前の任意のタイミングで手動操作部材が操作
されたら、上記不揮発性記憶手段の内容を変更するため
の変更モードを設定する設定手段と、上記変更モードの
設定に応じて、上記不揮発性記憶手段の記憶データを順
読み出して表示する表示手段と、上記表示手段に表示
されたデータを変更し、上記不揮発性記憶手段に再記憶
するための変更手段と、上記表示手段に表示されたデー
タについて、変更の可否を判定する判定手段と、上記判
定手段によって変更不可と判定されたデータに関して、
上記変更手段による変更を不能にする変更禁止手段と
備えることを特徴としている。
【0006】即ち、本発明のカメラの磁気記録装置によ
れば、巻戻手段による巻戻し動作が実行される前の任意
のタイミングで手動操作部材、例えば変更モードSW、
が操作されると、設定手段は、上記不揮発性記憶手段の
内容を変更するための変更モードを設定し、表示手段
は、この変更モードの設定に応じて、撮影動作に連動し
て不揮発性記憶手段に記憶された撮影コマ毎の記録用
ータを読み出して順次表示する。そして、変更手段は、
この表示手段に表示されたデータを変更し、上記不揮発
性記憶手段に再記憶する。また、このとき、判定手段に
よって、上記表示手段に表示されたデータについて、変
更の可否を判定し、変更不可と判定されたデータに関し
ては、変更禁止手段が、上記変更手段による変更を不能
にする。
【0007】よって、上記巻戻手段による巻戻し動作が
実行される前の任意のタイミングで手動操作部材が操作
されたら、上記不揮発性記憶手段の内容を変更するため
の変更モードを設定するので、いつでもデータ変更可能
な状態に設定できる。また、上記変更モードの設定に応
じて、上記不揮発性記憶手段から上記撮影データを読み
出して表示するので、変更モードの設定と変更対象デー
タの表示が一度の操作で済む。さらに、上記表示手段に
表示されたデータを変更するので、内容を確認しながら
変更操作できる。そして更に、表示されたデータを変更
する際、変更の可否を判定して、変更不可と判定された
データに関しては変更を不能にするので、重要なデータ
を誤って破壊する虞はない。
【0008】従って、既に撮影が済んだコマの撮影情報
の確認や変更を簡単に行うことができ、また、重要なデ
ータを誤って破壊する虞の無いカメラの磁気記憶装置を
提供できる。
【0009】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明の一実施例を
説明する。
【0010】図1は、本発明の磁気記録装置の適用され
たカメラの回路構成を示す図である。マイクロコンピュ
ータ(以下、μCOMと略記する)10は、カメラ全体
の制御を行なう。表示装置12は、液晶(LCD)を含
み、該LCDへカメラの動作モードや各種のデータをμ
COM10の指令に基づいて表示する。デート写し込み
装置14は、フィルム16へ日付を写し込む。記憶装置
18は、撮影コマ数や調整データ等のフィルム16の磁
気トラックへ記録されるデータを記憶する。この記憶装
置18には、電池がなくなっても記憶を失わないEEP
ROMや、バックアップ電池をもつSRAM等が使用で
きる。本実施例では、EEPROMを使用するものとす
る。モータ制御回路20は、μCOM10からの信号に
基づいて、モータM1,M2を駆動するための電圧の設
定、モータの選択、動作(回転,逆転,ブレーキ,オ
フ)の選択を行なう。モータM1はフィルム16の巻戻
しに使用され、M2はフィルム16の送り出しに使用さ
れる。
【0011】このモータ制御回路20とモータM1,モ
ータM2の間には、トランジスタTR1〜TR8が接続
され、これらのトランジスタTR1〜TR8によってモ
ータブリッジ回路が構成される。モータM1は、トラン
ジスタTR1とTR4のオンで時計方向に回転し、トラ
ンジスタTR2とTR3のオンで反時計方向に回転し、
トランジスタTR2とTR4のオンでブレーキがかか
る。モータM2は、トランジスタTR5とTR8のオン
で時計方向に回転し、トランジスタTR6とTR7のオ
ンで反時計方向に回転し、トランジスタTR6とTR8
のオンでブレーキがかかる。
【0012】また、上記μCOM10には、フィルム感
度読取装置22とセクタ駆動装置24が接続されてい
る。フィルム感度読取装置22は、フィルムマガジン2
6に設けられているフィルム感度情報やフィルム枚数情
報を読み込み、μCOM10にこれらのデータを送信す
る。上記セクタ駆動装置24は、μCOM10からの信
号を受けてセクタ28の開閉を行なうと共に、このセク
タ28の開閉状態をμCOM10へ送信する。
【0013】30は撮影用レンズ群用鏡枠であり、この
鏡枠30の中にはフォーカシングレンズ32と、上記フ
ォーカシングレンズ32の動きをパルス信号に変換して
μCOM10に伝えるためのレンズ駆動検知装置34
と、フォーカシングレンズ32を駆動するために上記モ
ータM2からの駆動量を伝達するギヤ36が設けてあ
る。さらに、鏡枠30内には、露光量を制御するため
に、前述のセクタ駆動装置24によって駆動されるセク
タ28が設けられている。
【0014】被写体Oまでの距離を測定するための測距
装置38と、被写体輝度を測定するための測光装置40
は、μCOM10に接続されている。また、このμCO
M10はフラッシュ制御装置42とも接続している。
【0015】WPR44は、フィルム16のパーフォレ
ーション検出用のフォトレフレクタである。このWPR
44は、パーフォレーション1個につき2つのパルス信
号を発生して、μCOM10へ出力する。このパルス信
号により、μCOM10はフィルム16の移動量を検出
する。
【0016】磁気制御回路46は、フィルム上に設けら
れた磁気トラックへのデータの記録及び磁気トラックか
らのデータの再生を行なう。電池電圧検出回路48は、
不図示電池の電圧データをμCOM10へ出力する。
【0017】PWSW50はパワースイッチであり、こ
のSW50が「ON」するとカメラは撮影可能になる。
RWSW52はリワインドスイッチであり、このSW5
2が「ON」すると途中巻戻しが実行される。RELS
W54はレリーズスイッチであり、このRELSW54
が「ON」すると露出動作が実行される。BKSW56
は裏蓋検知スイッチであり、カメラの裏蓋の開状態でこ
のBKSW56が「ON」する。データ再生SW58
は、撮影済みのフィルムから記録されているデータを再
生する時に操作されるスイッチである。
【0018】また、変更モードSW60は、上記記憶装
置18に記憶されているデータ(フィルム16の磁気ト
ラックへ記録されるデータ)を変更するモードをセレク
トする時に操作されるスイッチである。そして、データ
の変更動作は、HEX表示SW62,AD/DTSW6
4,UPSW66,DOWNSW68の4つのスイッチ
を操作することで実行される。図2は、上記磁気情報制
御回路46のブロック構成図である。
【0019】μCOM10は、制御ラインCS,DL,
D7〜D0,SEL1,SEL2によりこの磁気情報制
御回路46をコントロールする。制御IC70は、μC
OM10からの命令に基づいて、フィルム上の磁気トラ
ックへデータの記録及び磁気トラックからデータの再生
を実行する。第1磁気ヘッド72は、第1磁気トラック
74へのデータの記録とデータの再生のために使用され
る。バッファ76及び78は、データ記録時に制御IC
70のOUT1,OUT2端子からの出力に応じて第1
磁気ヘッド72へ電流を流す。ヘッドアンプ80は、デ
ータ再生時に第1磁気ヘッド72が第1磁気トラック7
4上の磁界に応じて発生する信号を増幅する。この信号
は、コンパレータ82,84及びフリップフロップ(F
F)86により波形成形されて、制御IC70のDT端
子へ入力される。制御IC70は、DT端子へ入力され
る信号と同期信号とから第1磁気トラック74上のデー
タを再生する。
【0020】ここで、データの記録と再生に必要な同期
信号は、制御IC70のCLK端子へ入力されるクロッ
ク信号が使用される。データ記録時のクロック信号は、
VCO(Voltage Control Oscillator)88が出力する
クロック信号を使用する。このVCO88の制御信号
は、μCOM10のDAC(D/Aコンバータ)端子よ
り出力される。
【0021】このVCO88から出力されたクロック信
号は、データ記録動作と平行して、第2磁気トラック9
0へ記録される。この記録されたクロック信号は、デー
タ再生時の同期信号として使用される。即ち、VCO8
8の出力は、FF92で分周された後、バッファ94,
96へ出力される。バッファ94,96は、この出力に
応じて第2磁気ヘッド98へ電流を流す。また、第2磁
気ヘッド98が第2磁気トラック90上の磁界に応じて
発生する信号は、ヘッドアンプ100により増幅され
る。増幅された信号は、コンパレータ102,104及
びFF106により波形成形される。ゲート108は、
μCOM10のSEL1により制御される。そして、デ
ータ再生時に、FF106から出力されるクロック信号
を制御IC70のCLK端子へ出力する。
【0022】なお、ゲート110と112は、μCOM
10のSEL2により制御される。そして、データ記録
時に、VCO88の出力するクロック信号を、バッファ
94,96と制御IC70のCLK端子へ出力する。図
3は、このような構成の磁気情報制御回路46に於ける
データ記録動作のタイムチャートである。
【0023】例えば、データ「0110011」を記録
するものとする。データの記録は、2進データの「1」
に対して磁化の「N」の飽和値(もしくは「S」の飽和
値)を対応させ、「0」に対して磁化の「S」の飽和値
(もしくは「N」の飽和値)を対応させることで行な
う。この記録方式は、NRZ(Non Return to Zero)方
式である。データが「1」ならば、制御IC70のOU
T1端子から所定時間、「Hi(ハイ)」信号が出力さ
れる。このOUT1端子の出力により、バッファ76は
磁性体が飽和するために十分な電流を第1磁気ヘッド7
2へ流す。このことで、第1磁気トラック74の磁性体
は、「N」の飽和値に磁化される。
【0024】一方、データが「0」ならば、制御IC7
0のOUT0端子から所定時間、「Hi」信号が出力さ
れる。この信号により、バッファ78は第1磁気ヘッド
72へ電流を流す。そして、第1磁気トラック74の磁
性体は「S」の飽和値へ磁化される。
【0025】制御IC70がOUT1,OUT2端子か
ら信号を出力する時間は、CLK端子へ入力されるクロ
ック信号で定まる。このクロック信号は、VCO88の
出力するクロック信号を分周したものである。第1磁気
トラック74へデータを記録する動作と平行して、第2
磁気トラック90へ同期信号を記録しなければならな
い。そこで、VCO88のクロック信号は、FF92に
て分周されて、出力端子Qと反転出力端子Qバーから出
力される。Q端子とQバー端子から出力されるクロック
信号は、バッファ94とバッファ96へ入力する。そし
て、2つのバッファ94,96は交互に第2磁化ヘッド
98へ電流を流す。この電流は、第2磁気トラック90
の磁性体を「N」又は「S」の飽和値へ磁化するに十分
なものである。図4は、データ再生時のタイムチャート
である。
【0026】周知のように、磁化された磁性体が磁気ヘ
ッドの前を移動すると、磁気ヘッドを通る磁束が変化し
て、磁性体に記録されたデータに応じた電圧を磁気ヘッ
ドは発生する。従って、図示のように第1磁気トラック
74が磁化されていると、第1磁気ヘッド72は、磁化
状態が反転する位置で電圧を発生する。この電圧は、ヘ
ッドアンプ80により増幅されて、コンパレータ82と
84へ出力される。コンパレータ82は「+Vref」
により、コンパレータ84は、「−Vref」によりそ
れぞれヘッドアンプ80の出力を比較する。コンパレー
タ82はデータの「0」→「1」への変化を検出し、コ
ンパレータ84はデータの「1」→「0」への変化を検
出する。2つのコンパレータ82,84の出力は、FF
86によりデータ信号へ変換されて、制御IC70のD
T端子へ入力される。
【0027】制御IC70は、入力されたデータ信号と
同期信号により、磁性体に記録されたデータを再生す
る。ここで、同期信号は、第2磁気トラック90に記録
されているクロック信号が使用される。この信号は第2
磁気ヘッド98により検出される。第2磁気ヘッド98
の出力電圧は、ヘッドアンプ100により増幅した後、
コンパレータ102,104及びFF106によってク
ロック信号に変換される。そして、制御IC70のCL
K端子へ出力される。
【0028】次に、図5の(A)及び(B)、及び図6
の(A)のタイムチャートに基づいて、制御IC70の
μCOM10との通信方法について説明する。通信は、
μCOM10がCSラインを「Hi」から「Lo(ロ
ー)」へセットすることでスタートする。通信要求は、
μCOM10のみから発生するものとする。CSライン
をLoにセットした後、μCOM10は、DL信号に同
期して、8bit(ビット)のデータバスラインD7〜
D0へコマンドデータを出力する。このコマンドデータ
は、制御IC70が通信モードの識別をするために使用
される。従って、どの通信モードに於いても、コマンド
データは、通信データの先頭に位置する。
【0029】図5の(A)は、ストアモードのタイムチ
ャートである。このストアモードは、磁気トラックへの
データ記録に先立って、記録するデータを制御IC70
中に構成された不図示メモリへ格納するモードである。
【0030】即ち、μCOM10は、コマンドデータ出
力後、記録するデータを、磁気トラックに記録する順番
に従って制御IC70へ出力する。そして、すべてのデ
ータの転送が終了すると、μCOM10は、CSライン
を「Lo」から「Hi」へセットして、通信を終了す
る。図5の(B)は、ライトモードのタイムチャートで
ある。このライトモードは、磁気トラックへデータを記
録するためのモードである。
【0031】即ち、制御IC70は、μCOM10から
のコマンドデータを入力すると、内部メモリに格納され
ているデータを、CLK端子へ入力されるクロック信号
に同期して、出力端子OUT1とOUT2から出力す
る。そして、格納されているデータをすべて出力する
と、DLラインに終了信号を出力する。μCOM10
は、このDLラインの信号を検知すると、CSラインを
「Lo」から「Hi」へセットして、通信を終了する。
【0032】なお、制御IC70のCLK端子へ入力さ
れるクロック信号には2種類ある。はじめて第1磁気ト
ラック74へデータを記録する時は、VCO88の出力
するクロック信号がCLK端子へ出力される。そして、
そのクロック信号は、第2磁気トラック90へ同期信号
として記録される。そこで、図中の「※」部で示すよう
に、SEL2ラインが「Lo」から「Hi」へセットさ
れる。2回目以降のデータ記録動作に於ける同期信号
は、既に第2磁気トラック90に記録されている同期信
号を使用すれば良い。従って、図中の「※※」部で示す
ように、SEL1ラインが「Lo」から「Hi」へセッ
トされる。このことで、第2磁気トラック90から再生
された信号がクロック信号としてCLK端子へ出力され
る。図6の(A)は、リードモードのタイムチャートで
ある。このリードモードは、磁気トラックに記録された
データを再生するモードである。
【0033】即ち、μCOM10は、コマンドデータ出
力後、SEL1ラインを「Lo」から「Hi」へセット
する。すると、第2磁気トラック90から再生されたク
ロック信号が制御IC70のCLK端子へ出力される。
制御IC70は、このクロック信号に同期して、第1磁
気トラック74からデータを読み込む。そして、8bi
t分のデータを入力すると、バスラインD7〜D0へ出
力する。このとき、制御IC70は、データラッチのた
めに、DLラインに信号を出力するので、μCOM10
は、DLラインの信号に同期してデータを取り込めば良
い。データの再生動作は、μCOM10がCSラインを
「Lo」から「Hi」へセットするまで続く。図6の
(B)は、上記表示装置12に構成されたLCDの構成
図である。LCDは表示セグメントSeg1〜Seg1
7により構成される。LCDの表示方法は後述する。
【0034】図7乃至図9は、本発明実施例に於けるカ
メラのフィルム給送装置を後方より透視した斜視図であ
り、特に、図7はフィルムマガジン26をカメラ本体に
装填した直後の状態を、図8はフィルム16を巻取スプ
ール110に巻き付けた状態を、図9はフィルム16を
フィルムマガジン26内に巻き戻している状態をそれぞ
れ示している。また、図10は本実施例に於けるカメラ
の裏蓋を除いた背面図であり、図11は本実施例に於け
るカメラの水平断面図である。さらに、図12は、本実
施例に於けるカメラにて使用するフィルムマガジン26
を示す斜視図である。
【0035】カメラ本体112内に設けられたフィルム
巻上げ,巻戻しモータ114(M1)の出力軸には、ピ
ニオンギヤ116が設けられており、このピニオンギヤ
116は太陽ギヤ118と噛合している。さらにこの太
陽ギヤ118は、遊星ギヤ120と噛合しており、該遊
星ギヤ120はギヤアーム122を介して上記太陽ギヤ
118の回転軸周りに公転されるように支持されてい
る。
【0036】また、カメラ本体112の、後方より向か
って右側に設けられたフィルム巻取室124には、フィ
ルムを巻き取るための巻取スプール110が回転自在に
設けられており、該巻取スプール110の上端面には、
上記遊星ギヤ120が反時計方向に公転した際に該遊星
ギヤ120と噛合するスプールギヤ126が一体的に設
けられている。さらに、巻取スプール110の下方外周
面より、後述するフィルム16のパーフォレーション1
28に係合するパーフォレーション係止爪130が突出
している。
【0037】上記遊星ギヤ120が時計方向に公転した
際に該遊星ギヤ120と噛合する位置に、アイドルギヤ
132が設けられており、この際、遊星ギヤ120は、
アイドルギヤ132,134,136,138を介し、
後述するカプラーギヤ140に連結される。
【0038】一方、カメラ本体112には、フィルム送
出モータ142(M2)も設けられている。このフィル
ム送出モータ142の出力軸には、ピニオンギヤ144
が設けられており、このピニオンギヤ144は太陽ギヤ
146と噛合している。さらに、この太陽ギヤ146
は、遊星ギヤ148と噛合しており、該遊星ギヤ148
はギヤアーム150を介して上記太陽ギヤ146の回転
軸周りに公転されるように支持されている。また、上記
遊星ギヤ148が反時計方向に公転した際に該遊星ギヤ
148と噛合する位置に、シャッタチャージギヤ152
が設けられている。
【0039】また、カメラ本体112の後方より向かっ
て左側には、図7に二点鎖線で示すフィルムマガジン2
6が収納されるマガジン収納室154が設けられてい
る。このマガジン収納室154の上方には、図10に示
す如く先端が「−」状に突出して形成された、カプラー
156を有するカプラーギヤ140が回転自在に設けら
れている。このカプラー156は、図12に斜視軸にて
示す如く、フィルムマガジン26に設けられた給送スプ
ール158の上端面に設けられた溝と係合し、該給送ス
プール158と軸周りに一体にされる。このカプラーギ
ヤ140は、上述した如くアイドルギヤ138と常に噛
合している。
【0040】また、巻取スプール110よりやや中央寄
りの、フィルム16のパーフォレーション128と対向
する高さには、カメラ本体112に対して固定され、フ
ィルム16のパーフォレーション128が通過するたび
にパルス信号を出力する、フォトリフレクタWPR44
が設けられている。上記第1及び第2磁気ヘッド72,
98で成る磁気ヘッド160は、フィルムマガジン26
側に設けられている。この磁気ヘッド160がフィルム
マガジン26側に設けられている理由は、巻戻し動作に
連動して磁気トラックへデータを記録するためである。
【0041】上記フィルムマガジン収納室154とフィ
ルム巻取室124とは、図11に示す如く同一部材にて
一体的に成形されており、カメラ本体112内に収納さ
れる。両者の前方には、図11に示す如くシャッタ機構
162及び撮影レンズ164が設けられており、さらに
フィルム巻取室124の右側にはバッテリー166及び
ストロボ用コンデンサ168が収納されている。
【0042】フィルムマガジン収納室154の後方に
は、カメラ本体112に対して開閉自在にされた裏蓋1
70が設けられており、その右側にはフィルム16を前
方に押圧する圧板172が設けられている。また、圧板
172と対向する部分にはフィルムレール面174及び
圧板レール面176が設けられており、フィルム16は
これらに押圧されることにより平面性を保たれる。
【0043】また、圧板172,フィルムマガジン収納
室154,及び圧板レール面176には、それぞれガイ
ド斜面178,180,及び182が設けられており、
これらガイド斜面178,180,182は、フィルム
16がフィルムマガジン26に設けられた給送スプール
158により送出される際に、該フィルム16の高さ方
向のガイドを行なうものである。以下、フローチャート
を用いて、μCOM10の動作について説明する。
【0044】まず、図13に基づいて、メインルーチン
の動作を説明する。カメラに電池166が装填される
と、μCOM10はパワーONリセットする。そして、
ステップS100から動作を開始する。即ち、ステップ
S100では、I/Oポートの初期化,メモリの初期
化,等の初期設定動作を行なう。
【0045】次に、ステップS102では、μCOM1
0に接続された各種スイッチの状態を入力する。そし
て、ステップS104では、BKSW56の状態を判断
する。裏蓋170が開から閉へ変化すると、このBKS
W56は「OFF」から「ON」へ変化する。即ち、フ
ィルムマガジン26が装填されたことになる。この変化
が検出されると、ステップS106へ移行する。このス
テップS106では、フィルム16を巻取スプール11
0へ巻き付ける動作である「空送り」を実行する。そし
て、ステップS108では、セカンドフラグ2NDFを
クリアする。この2NDFは、後述するサブルーチン
「巻戻し」の中で使用されるフラグである。フラグがク
リアされると、上記ステップS102へ移行する。
【0046】ステップS104からステップS110へ
移行すると、巻戻しスイッチRWSW52の状態を判断
する。このRWSW52が「ON」している時は、ステ
ップS112へ移行する。このステップS112では、
サブルーチン「巻戻し」を実行する。このサブルーチン
の動作は後述する。
【0047】また、RWSW52が「OFF」している
時は、ステップS114へ移行して、データ再生SW5
8の状態を判定する。このデータ再生SW58は、すで
に撮影が終了したフィルムに記録されたデータを再生し
たい時に操作されるものである。このようなとき、操作
者は、撮影済みのフィルムを装填後、このスイッチ58
を「ON」する。このデータ再生SW58が「ON」し
ている時は、ステップS116へ移行し、サブルーチン
「データ入力」が実行される。このサブルーチンでは、
フィルム16の磁気トラックからデータを再生して、記
憶装置18のEEPROMへそのデータを記憶する。こ
のサブルーチンの動作は後述する。
【0048】また、このデータ再生SW58が「OF
F」している時は、ステップS118へ移行し、変更モ
ードSW60の状態を判定する。この変更モードSW6
0は、EEPROMへ記憶されている撮影データの確認
及び変更が必要な時に操作される。この変更モードSW
60が「ON」しているときは、ステップS120へ移
行して、サブルーチン「データ変更」が実行される。こ
のサブルーチンの動作は後述する。
【0049】上記変更モードSW60が「OFF」して
いる時は、ステップS122へ移行してパワースイッチ
PWSW50の状態を判定する。このPWSW50が
「OFF」しているときは、μCOM10はSTOPモ
ードに入る。このSTOPモードに入ると、μCOM1
0は動作を停止する。μCOM10の動作は、上記各種
スイッチの操作による割り込み信号の発生により再開す
る。
【0050】上記PWSW50が「ON」している時
は、ステップS124へ移行する。このステップS12
4では、測光装置40からの測光値とフィルム感度読取
り装置22からのフィルム感度とから、絞り値とシャッ
タ秒時値を演算する。この演算結果は、ステップS12
6で、表示装置12のLCDへ表示される。
【0051】ここで、図14の(A)に、表示装置12
のLCDへの表示の様子を示す。即ち、セグメントSe
g1〜Seg5にて表示される「EXP19」はコマ数
を示す。この例では、19コマ目である。Seg7〜S
eg10の「FN8.0」は絞り値がFNo.=8.0
であることを示す。Seg12〜Seg17の「SS1
25」はシャッタスピードが1/125秒であることを
示す。
【0052】このようなステップS126での表示の
後、ステップS128では、レリーズスイッチRELS
W54の状態を判定する。このRELSW54が「O
N」の時は、ステップS130へ移行して、サブルーチ
ン「レリーズ処理」を実行する。このサブルーチンの動
作は後述する。また、RELSW54が「OFF」の時
は、上記各種スイッチの状態を入力するために、上記ス
テップS102へ移行する。次に、図15に基づいて、
上記ステップS130に於けるサブルーチン「レリーズ
処理」の動作について説明する。
【0053】即ち、ステップS200では、AE,AF
演算に必要なデータをEEPROMから読み出す。ステ
ップS202では、フィルム感度読取り装置22を介し
てフィルムマガジン26からフィルム感度を読み取る。
ステップS204では、測距装置38及び測光装置40
を用いて、測距動作と測光動作を行ない、測距値と測光
値を得る。ステップS206では、この測距値に基づい
てレンズ繰出し量を演算する。また、上記測光値から露
光時間を演算する。そして、ステップS208では、E
EPROMへ、磁気トラックに記録するデータと同じも
のが記憶される。
【0054】次に、ステップS210では、フィルム送
出モータM2を時計方向に回転させ、フォーカシングレ
ンズ32の繰出しを行なう。この繰出し量は、レンズ駆
動検知装置34が発生するパルス信号をカウントするこ
とで測定する。そして、カウント値が上記ステップS2
06で演算したレンズ繰出し量と一致したら、モータM
2の駆動を停止する。なお、一眼レフレックスカメラの
場合には、ここでミラーUPを行なう。
【0055】次に、ステップS212では、セクタ駆動
装置24に信号を送り、セクタ28を駆動して、露光を
行なう。なお、必要に応じて、フラッシュ制御回路42
に信号を送り、フラッシュの発光も行なう。露光が終了
したら、ステップS214で、日付けの写し込みを行な
う。その後、ステップS216では、サブルーチン「巻
上げ」が実行される。このサブルーチンの動作は後述す
る。そして、ステップS218では、フォーカシングレ
ンズ32を初期位置へ戻す。ここで、EEPROMへ記
憶されるデータについての説明をする。
【0056】図16は、EEPROMのメモリマップで
ある。アドレス「AD1」〜「ADX」には、フィルム
の撮影コマ数、AE,AFの演算に必要な調整データ、
等が記憶されている。アドレス「AD1_1」〜「AD
1_N」には、1コマ目に対応する撮影データが記憶さ
れている。以下同様に、各コマに対応したアドレスに撮
影データが記憶される。
【0057】この撮影データの内容を、図17に示す。
例えば、19コマ目のデータを図17に示すものとす
る。アドレス「AD19_1」〜「AD19_N」は、
ナンバ「1」〜「N」に対応している。
【0058】ナンバ「1」〜「14」のデータは、日付
データである。ここで、データは、図18に示した文字
コード表に基づくデータである。図18はISOで規定
された文字コード表である。勿論、ANSIで規定され
たASCIIコードを使っても良い。このようなコード
表に基づいてデータを記憶することで、データを利用す
る時に便利になる。また、数値データに対しては、その
意味を識別するための文字データを付加する。即ち、ナ
ンバ1〜4の文字データ「DATE」はナンバ「5」〜
「14」の数値データが日付データであることを示す。
同様に、「TV」,「AV」,「EXP」がそれぞれ絞
り値,シャッタ秒時値,コマ数であることを示す。
【0059】後述するサブルーチン「データ変更」(上
記ステップS120)で、このEEPROMのデータは
変更することが可能である。しかし、すべてのデータが
変更できることは、重要なデータを破壊する可能性を生
じる。そこで、変更可能なデータと変更不可能なデータ
を作る。
【0060】この2種類のデータの判別方法について、
次に述べる。EEPROMへ記憶されるデータは、上記
コード表に基づいて作成される。ところで、このコード
表で文字を変換すると、データ長は7bitになる。し
かし、データの記録は8bit単位で実行するため、1
bitの余りがでる。このビットを、マスクbitにす
る。即ち、マスクbitが「1」のデータは変更を禁止
するものとする。
【0061】今、図17のナンバ「N−10」〜「N」
のデータが変更禁止のデータと仮定する。同図の()の
中でのデータは、コード表に基づくデータである。マス
クbitをMSBに定める時、マスクbitを「1」に
するためには、()の中のデータに80(HEX)を加
算すれば良い。このマスクbitは、サブルーチン「デ
ータ変更」の中で使用される。
【0062】なお、マスクbit以外の方法で、変更禁
止の判断をすることも可能である。例えば、特定のアド
レスはデータ変更が禁止されるように定めてもい。ま
た、図17中の「※」部に示すように、特定のデータ
「FF」を設けて、データ変更可能な領域と不可能な領
域を分離しても良い。次に、図19に基づいて、上記ス
テップS216に於けるサブルーチン「巻上げ」につい
て説明する。
【0063】ステップS300では、フィルム巻上げ,
巻戻しモータM1を時計方向に回転させることにより、
スプール110がフィルム16の巻上げを開始する。ス
テップS302では、タイマカウンタの値をクリアす
る。そして、ステップS304では、タイマカウンタ動
作を開始する。
【0064】次に、ステップS306では、カウンタを
クリアする。このカウンタはμCOM10に入力される
ホトリフレクタWPR44のパルス信号をカウントする
ためのものである。従って、パルス信号が入力する毎
に、カウンタはインクリメントする。そして、ステップ
S308では、このカウンタの動作を開始する。
【0065】次のステップS310では、このカウンタ
の値が「16」に達しているか判定する。フィルム1コ
マ分の巻上げが行われると、カウンタの値は「16」に
なる。カウンタが「16」になったときは、このステッ
プS310からステップS312へ移行する。
【0066】ステップS312では、モータM1へブレ
ーキをかけ、そして、ステップS314で、このモータ
M1の給電を止める。次のステップS316では、フィ
ルムカウンタFCOをインクリメントする。ステップS
318では、このFCOの値が「EXPn」であるか判
定する。この値「EXPn」は、装填されているフィル
ムの撮影できる枚数である。FCOが「EXPn」に達
すると、撮影動作は終了となり、後述するような「巻戻
し」のサブルーチンへ移行する。また、「EXPn」で
ない時はリターンする。
【0067】一方、上記ステップS310に於いて、カ
ウンタが「16」に達していない時は、ステップS32
0へ移行する。このステップS320では、上記タイマ
カウンタの値が規定値「TW」以上になったかどうか判
定する。この規定値「TW」は1コマ分の巻上げ動作に
必要とする時間のMAX値である。タイマカウンタの値
が「TW」に達しても、巻上げ動作が終了しない時は、
フィルムが終端に達していることを示す。即ち、巻上げ
途中でフィルムが動けない状態になっている。このよう
な時には、ステップS320からステップS322へ移
行し、モータM1へブレーキをかける。そしてステップ
S324では、モータM1の給電を停止する。次のステ
ップS326では、このモータM1を反時計方向へ回転
させる。そして、ステップS328では、カウンタのカ
ウントDOWN動作を開始する。このことにより、ホト
リフレクタWPR44のパルス信号が入力する毎にカウ
ンタはデクリメント(「−1」)する。
【0068】そして、ステップS330では、上記カウ
ンタの値が「0」になるまで待機する。このカウンタの
値が「0」になると、ステップS332,S334へ移
行してモータM1の回転は停止する。
【0069】上記ステップS326〜S334の処理
は、フィルム16の位置出しのための動作である。即
ち、巻上げ動作が完全にできない時は、図14の(B)
に示すように、撮影領域184と磁気ヘッド160の位
置関係がズレている。このまま「巻戻し」のサブルーチ
ンへ移行しデータ記録が実行されると、撮影領域184
と撮影データが記録される上記第1,第2磁気トラック
74,90で成る磁気トラック186の領域がズレてし
まう。そこで、フィルム16をフィルムマガジン26の
方向へ移動して、図14の(C)のようにしなければな
らない。この動作がステップS326〜S334で実行
される。ステップS320から「巻戻し」のサブルーチ
ンへ移行することは、通常ありえない。通常は、前述し
たステップS318から移行する。
【0070】次に、図20に基づいて、上記ステップS
112に於けるサブルーチン「巻戻し」について説明す
る。このサブルーチンでは、撮影が終了したフィルム1
6をフィルムマガジン26へ巻き戻すと共に、撮影デー
タを磁気トラック186へ記録する。
【0071】即ち、ステップS400では、電池電圧検
知回路48から電池電圧のデータを入力する。そして、
ステップS402では、このデータに基づいて、μCO
M10中に構成された不図示D/Aコンバータへ所定の
値をセットする。このD/Aコンバータの出力は、磁気
情報制御回路46のVCO88へ出力される。電池電圧
によりVCO88の制御電圧を決定する理由は、フィル
ム16の移動スピードに応じてデータの記録スピードを
変化させるためである。電池電圧が高い時は、フィルム
16の移動スピードが速くなるので、記録スピードも速
くする。逆に、電池電圧が低い時は、記録スピードを遅
くする。このことにより、磁気トラック186上のデー
タ密度を一定にする。電池電圧は、巻戻し動作中、一定
であるとは限らない。従って、巻戻し動作中も常に電圧
を検出して、VCO88の制御電圧をリアルタイムで変
化させても良い。
【0072】次に、ステップS404では、モータM1
を反時計方向に回転させ、フィルム16の巻戻し動作を
開始する。ステップS406では、レジスタADRS1
へEEPROMのアドレス「ADn_N」をセットす
る。このアドレス「ADn_N」は、撮影データの記録
されている領域のボトムアドレスである。ステップS4
08では、カウンタをクリアする。このカウンタは、μ
COM10へ入力されるホトリフレクタWPR44のパ
ルス信号をカウントするためのものである。そして、次
のステップS410では、このカウンタのカウントUP
動作を開始する。従って、このカウンタは、パルス信号
が入力される毎にインクリメントする。このカウンタが
「16」になると、1コマ分のフィルムが巻戻されたこ
とになる。
【0073】次のステップS412では、サブルーチン
「データストア」が実行される。このサブルーチンで
は、1コマ分の撮影データが、データの記録動作に先立
って、制御IC7へ転送される。このサブルーチンの動
作は後述する。
【0074】次のステップS414では、上記カウンタ
の値が所定値「PFCx」に達するまで待機する。この
ステップS414の処理により、磁気トラック186に
データが存在しない領域が発生する。このことにより、
隣り合うコマの撮影データが分離される。所定値「PF
Cx」は、記録されるデータの量と記録密度を考慮して
適当な値を決定する。
【0075】上記カウンタが所定値「PFCx」になる
と、ステップS416へ移行する。このステップS41
6では、制御IC70へライトコマンドを出力する。ス
テップS418では、上記セカンドフラグ2NDFの状
態を判定する。この2NDFは、データ記録動作に必要
な同期信号の選択のために使用される。即ち、初めてデ
ータを磁気トラック186へ記録する時には、この2N
DFはクリア(「0」)されている。このように初めて
データを記録する時は、VCO88のクロックを同期信
号に使うと共に、同期信号も磁気トラック186(第2
磁気トラック90)へ記録する必要がある。従って、ス
テップS420に於いて、SEL2ラインを「Lo」か
ら「Hi」へセットする。また、上記2NDFがセット
(「1」)されている時は、2度目(あるいは、それ以
上)の記録動作である。つまり、すでに記録されている
データを変更する時である。この時は、すでに磁気トラ
ック186(第2磁気トラック90)に記録されている
同期信号に基づいてデータを記録する必要がある。そこ
で、ステップS422へ移行して、SEL1ラインを
「Lo」から「Hi」へセットする。
【0076】ここで、同期信号を磁気トラック186
(第2磁気トラック90)から入力する理由について述
べる。図2の磁気情報制御回路46によりデータの記録
動作を再度実行する時、磁気トラック186を消去する
必要はない。なぜならば、データは磁性体を「N」又は
「S」の飽和値へ磁化することで行なう。従って、デー
タを記録する前の磁性体の状態は、どの様な状態でも問
題はない。しかし、2回目に記録動作を実行する時、前
のデータにピッタリ合わせてデータを記録しないと前の
データが残ってしまう。前のデータが残っていると、必
要なデータが正しく再生できなくなる。しかし、磁気ト
ラック186上の同期信号に基づいてデータを記録すれ
ば、古いデータを完全に消しながら、新しいデータを記
録することができる。そこで、制御IC70は、ライト
コマンドを入力すると、そのCLK端子へ入力されるク
ロック信号に同期して、すでに上記ステップS412で
入力したデータを磁気トラック186(第1磁気トラッ
ク74)へ記録する。
【0077】このようにして制御IC70が記録してい
る間、即ち、ステップS424で、制御IC70がDL
ラインへ出力する終了信号が検出されるまで、μCOM
10は待機する。このDLラインが「Lo」になるとデ
ータ記録は終了である。
【0078】次に、ステップS426へ移行して、CS
ラインは「Lo」から「Hi」へ、SELラインは「H
i」から「Lo」へセットされる。制御IC70による
1コマ分の撮影データの記録動作は終了である。そし
て、ステップS428では、カウンタの値が「16」に
なるまで待機する。このカウンタが「16」になれば、
1コマ分の巻戻し動作は終了である。ステップS430
では、フィルムカウンタFCOをデクリメント(「−
1」)する。そして、ステップS432では、表示装置
12のLCDのSeg4及びSeg5へFCOの値を表
示する。その後、ステップS434では、FCOの値が
「0」になったかどうか判定する。「0」でない時は、
次のコマの撮影データを記録しなければならない。従っ
て、上記ステップS408へ移行する。
【0079】また、フィルムカウンタFCOが「0」の
時は、ステップS436へ移行する。このステップS4
36で、2秒待機することで、フィルム16は完全にマ
ガジン26へ収納される。そして、ステップS438
で、モータM1へブレーキをかけ、次のステップS44
0で給電を停止する。これで巻戻し動作は終了し、リタ
ーンする。次に、図21の(A)を参照して、上記ステ
ップS412に於けるサブルーチン「データストア」に
ついて説明する。
【0080】このサブルーチンは、データ記録動作に先
立って、制御IC70中の不図示メモリへ1コマ分の撮
影データをストアするためにある。ステップS500で
は、制御IC70へストアコマンドを出力する。次のス
テップS502では、レジスタADRS1が指定するア
ドレスのEEPROMのデータをリードする。そして、
ステップS504では、このデータをバスラインD7〜
D0へ出力する。制御信号はラッチ信号に同期してバス
ラインのデータを入力する。ステップS506では、レ
ジスタADRS1が「ADx_1」であるか判定する。
この「ADx_1」はフィルムカウンタFCOに対応す
る撮影データが記録されているEEPROMの領域のト
ップアドレスである。ADRS1が「ADx_1」にな
ったということは、1コマ分の撮影データの転送が終了
したことになる。従って、ステップS508へ移行し
て、CSラインを「Lo」から「Hi」へセットして、
ストアモードは終了する。一方、ADRS1が「ADx
_1」ない時は、ステップS510へ移行して、ADR
S1のアドレス値をデクリメントする。そして、上記ス
テップS502へ移行する。
【0081】次に、図22に基づいて、上記ステップS
116に於けるサブルーチン「データ入力」について説
明する。このサブルーチンは、すでに撮影が終了してデ
ータが記録されているフィルムからデータを再生するた
めにある。再生したデータはEEPROMへ記憶され
る。EEPROMに記憶されるデータの配列は、図16
と同じになる。
【0082】即ち、まずステップS600では、動作の
開始に先立って、所定の表示をLCDへ行なう。図21
の(B)へその例を示す。セグメントSeg1〜Seg
5にはフィルムのコマ数が表示される。そして、1コマ
分のデータの再生が終了する毎に、コマ数の表示はイン
クリメントされる。セグメントSeg14〜Seg17
には「READ」と表示されて、データ再生中であるこ
とを告知する。
【0083】次に、ステップS602では、フィルム巻
上げ,巻戻しモータM1を時計方向に回転させることに
より、スプール110がフィルム16の巻き上げを開始
する。ステップS604では、レジスタADRS1へ
「AD1_1」をセットする。この「AD1_1」は、
EEPROMの撮影データが記憶される領域のトップア
ドレスである。ステップS606では、フィルムカウン
タFCOをクリアする。ステップS608では、制御I
C70へリードコマンドを出力する。制御IC70は、
このリードコマンドを入力すると、第2磁気トラック9
0から再生される同期信号に基づいてデータを再生す
る。ステップS610では、カウンタをクリアする。こ
のカウンタはμCOM10に入力されるホトリフレクタ
WPR44のパルス信号をカウントする。このカウンタ
は、パルス信号が入力する毎にインクリメントするもの
である。そして、次のステップS612では、このカウ
ンタの動作を開始する。
【0084】次に、ステップS614では、DLライン
に制御IC70からのラッチ信号が出力されていないか
判断する。ラッチ信号が出力されている時は、ステップ
S616へ、出力されていない時はステップS624へ
それぞれ移行する。
【0085】ステップS616へ移行すると、データバ
スD7〜D0から制御IC70の再生データを入力す
る。ステップS618では、入力したこのデータをミラ
ー反転する。即ち、データ記録時のフィルムの移動方向
は、再生時の移動方向とは逆である。従って、データの
順番を反転する必要がある。例えば「1010000
1」を再生すると、「10000101」になってしま
う。従ってミラー反転しなければならない。次のステッ
プS620では、ADRS1で指定されるEEPROM
のアドレスへこのデータを記憶する。そして、ステップ
S622では、ADRS1をインクリメントする。そし
て、ステップS624へ移行する。
【0086】ステップS624では、カウンタの値が
「16」に達しているか判定する。カウンタが「16」
になれば1コマ分の巻き上げが終了したことになる。カ
ウンタが「16」でない時は、DLラインの状態を判定
するため上記ステップS614へ移行する。
【0087】カウンタが「16」になると、ステップS
626へ移行して、FCOをインクリメントする。そし
てステップS628では、FCOの値をLCDのセグメ
ントSeg4,Seg5上へ表示する。ステップS63
0では、FCOの値が「EXPn」に達しているか判定
する。ここで、「EXPn」は装填されているフィルム
の撮影枚数である。FCOが「EXPn」でなければ、
上記ステップS610へ移行し、データの入力動作を続
ける。
【0088】そして、FCOが「EXPn」になると、
ステップS632へ移行し、制御IC70のリードモー
ドを停止させる。ステップS634では、モータM1へ
ブレーキをかけ、ステップS636で給電を止める。ス
テップS638では、セカンドフラグ2NDFをセット
する。そして、リターンする。
【0089】2NDFをセットすることで、データを第
1磁気トラック74へ記録する時に必要な同期信号は、
第2磁気トラック90に記録されている同期信号が使用
される。この「データ入力」サブルーチンがコールされ
たということは、少なくとも1回はデータ記録動作が実
行されていることを示している。従って、2NDFをセ
ットしなければならない。
【0090】なお、本実施例では、フィルムカウンタF
COが「EXPn」に一致すると、データの入力動作が
終了するようにフローチャートを構成した。しかし、
「EXPn」に示される枚数より多く撮影動作が行われ
ていると、全てのデータを入力できないことになる。フ
ィルムを終端まで巻き上げるまでデータ入力をやめない
ような構成にすれば、この様な問題は生じない。実際に
使用する方法としては後者の方法が実用的である。
【0091】次に、図23及び図24に示す一連のフロ
ーチャートに基づいて、上記ステップS120に於ける
サブルーチン「データ変更」について説明する。このサ
ブルーチンは、EEPROMに記憶されている撮影デー
タのLCD上への表示と変更動作を行なう。
【0092】即ち、まずステップS700で、レジスタ
ADRS1へ「ADx_1」をセットする。この「AD
x_1」は、EEPROMのアドレスである。そして、
フィルムカウンタFCOにより定まる撮影データが記憶
されている領域のトップアドレスである。
【0093】次のステップS702では、ADRS1が
指定するEEPROMのデータを読み出す。S704で
は、ヘキサフラグHEXFをクリアする。このHEXF
は、EEPROMのデータを表示する時の表示形態を決
定するフラグである。このフラグがクリアされている時
は、記憶されているデータを、図18の文字コード表に
基づいて文字に変換して表示する。フラグがセットされ
ている時は、記憶されているデータを16進法(HE
X)で表示する。
【0094】次のステップS706では、データセレク
トフラグDTFをクリアする。このDTFは、EEPR
OMのアドレス変更と、EEPROMのデータ変更との
ために操作されるUPSW66とDOWNSW68の機
能変更を行うフラグである。このフラグがクリアされて
いる時には、UPSW66とDOWNSW68はEEP
ROMのアドレス変更のために使用される。即ち、UP
SW66が「ON」されるとアドレスはインクリメント
し、DOWNSW68が「ON」するとアドレスはデク
リメントする。また、フラグがセットされている時に
は、UPSW66とDOWNSW68の操作に応じてデ
ータが変更される。
【0095】次のステップS708では、SW操作に応
じた表示をLCDのセグメントSeg1〜Seg17上
へ行なう。表示形態は後述する。ステップS710で
は、5つのスイッチの状態を入力する。即ち、HEX表
示SW62,AD/DTSW64,UPSW66,DO
WNSW68,変更モードSW60である。ステップS
712では、HEX表示SW62の状態を判定する。こ
のスイッチ62が「ON」した時は、ステップS714
へ移行する。そして、HEXFを反転し、S708へ移
行する。従って、ヘキサフラグHEXFが「1」ならば
「0」(「0」ならば「1」)になる。このことで、デ
ータの表示形態が変化する。
【0096】HEX表示SW62が「OFF」の時は、
ステップS712からステップS716へ移行する。こ
のステップS716では、AD/DTSW64の状態を
判定する。このスイッチ64が「ON」した時は、ステ
ップS718へ移行する。そして、データセレクトフラ
グDTFを反転した後、上記ステップS708へ移行す
る。従って、このフラグDTFが「1」ならば「0」
(「0」ならば「1」)になる。このことで、UPSW
66とDOWNSW68の機能が変更される。
【0097】上記AD/DTSW64が「OFF」の時
は、上記ステップS716からステップS720へ移行
し、UPSW66の状態を判定する。このスイッチ66
が「ON」すると、ステップS722へ移行する。この
ステップS722では、上記DTFの状態を判定する。
このフラグがクリアされている時はステップS724
へ、フラグがセットされている時はステップS728へ
それぞれ移行する。
【0098】ステップS724では、レジスタADRS
1をインクリメントする。ステップS726では、AD
RS1で指定されるEEPROMのデータを読み出す。
そして、このデータに基づく表示を行なうために、上記
ステップS708へ移行する。
【0099】一方、ステップS722からS728へ移
行すると、EEPROMから読み出したデータのマスク
bitの有無について判定する。マスクbitが「1」
の時は、データ変更が禁止される。従って、何もしない
で、上記ステップS708へ移行する。マスクbitが
「0」ならば、ステップS730へ移行して、EEPR
OMからリードしたデータをインクリメントする。その
後、ステップS732で、ADRS1で指定されるEE
PROMのアドレスへ、変更したデータをライトする。
そして、このデータに基づく表示を行なうため、上記ス
テップS708へ移行する。
【0100】上記UPSW66が「OFF」の時は、ス
テップS720からステップS734へ移行して、DO
WNSW68の状態を判定する。このスイッチ68が
「ON」すると、ステップS736へ移行する。ステッ
プS736乃至S746の動作は、基本的に、上記ステ
ップS722〜S732の動作と同じである。異なる点
は、データのインクリメント操作がデクリメント操作に
おきかわっていることである。
【0101】上記DOWNSW68が「OFF」の時
は、ステップS734からステップS748へ移行し
て、変更モードSW60の状態を判定する。このスイッ
チ60が「OFF」の時は、上記ステップS708へ移
行する。また、このスイッチ60が「ON」されると、
データの変更モードは終了である。従って、リターンす
る。次に、以上のようなサブルーチン「データ変更」の
動作により、LCDの表示がどのように変化するか説明
する。
【0102】例えば、フィルムカウンタFCOが「1
9」の時にこのサブルーチンがコールされると、図25
の(A)の表示がされる。すなわち、セグメントSeg
1〜Seg5の「EXP19」は19コマ目の撮影デー
タであることを示す。Seg7〜Seg10の「AD
1」はアドレスを示す。ここで示されるアドレスは、レ
ジスタADRS1の値ではない。このアドレスは、図1
7に於けるナンバである。この表示により、19コマ目
の撮影データの中の何番目のデータであるか、操作者は
判定する。Seg12〜Seg17の「DT“D”」は
ナンバ「1」のデータを示している。この表示は、EE
PROMのデータを、図18の文字コード表に基づいて
文字へ変換したものである。Seg6の
【0103】
【数1】
【0104】は、UPSW66とDOWNSW68の操
作でアドレスの変更が可能であることを示す。例えばこ
の状態で、UPSW66を操作すると、アドレスの表示
は、「1」→「2」→「3」→「4」…と変化する。対
応するデータの表示も「“D”」→「“A”」→
「“T”」→「“E”」…と変化する。UPSW66の
操作をさらに続けて19コマ目の撮影データの表示が終
了すると、Seg4,Seg5のコマ数は「19」から
「20」へ変化する。図25の(A)の表示状態で、A
D/DTSW64を操作すると、図25の(B)の表示
へ変化する。図25の(B)では、Seg6が消灯し、
Seg11の
【0105】
【数2】
【0106】が点灯する。このことは、UPSW66と
DOWNSW68でデータの変更が可能であることを示
す。例えば、この状態で、UPSW66を操作すると、
データの表示は、「“D”」→「“E”」→「“F”」
→「“G”」…と変化する。この変化に連動して、EE
PROMのデータも書き換えられる。この変化は、図1
8の文字コード表に基づいている。
【0107】また、図25の(B)の表示状態で、HE
X表示SW62を操作すると、図26の(A)の表示へ
変化する。同図に於いては、データを16進法で表示し
ている。文字の「D」は「44[HEX]」に対応す
る。Seg16とSeg17の「*H」は16進法で表
示していることを告知する。
【0108】図26の(B)は、変更不可能なデータ
(マスクbitがセットされているデータ)に対する表
示である。ナンバー「21」のデータが変更できないこ
とをSeg14とSeg16の
【0109】
【数3】 が告知する。このデータは、文字で表現すると「6」で
ある。
【0110】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
既に撮影が済んだコマの撮影情報の確認や変更を簡単に
行うことができ、また、重要なデータを誤って破壊する
虞の無いカメラの磁気記憶装置を提供することができ
る。
【0111】即ち、撮影データはすべてEEPROM等
のメモリに記憶しているので、データの参照及び変更が
迅速に実行できる。もし、メモリに記憶されていないと
すると、参照したい撮影データが記録されている部位に
磁気ヘッドがくるようにフィルムを駆動し、そしてデー
タを再生しなければならない。また、再生したデータを
変更するにも、所定の位置へフィルムを移動した後、記
録動作をする必要があり、さらには、その変更動作終了
後、フィルムを元の撮影位置へ戻さなければならない。
従って、1つのデータを変更する場合でも非常に繁雑に
フィルムを動かさなければならず、実用的でない。しか
し、本発明によれば、メモリ上でデータの参照と変更を
実行した後、巻き戻し動作に連動して一括してメモリの
データを磁気トラックへ記録するため、上記のような問
題は生じない。また、すでに撮影済みのフィルムに記録
されたデータも、一括して再生してメモリへ記憶させる
こともできる。さらに、この再生データは参照,変更し
た後、再度フィルムへ記録することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカメラの磁気記録装置の一実施例の適
用されたカメラのブロック構成図である。
【図2】図1中の磁気情報制御回路の詳細な構成を示す
図である。
【図3】図2の構成の磁気情報制御回路に於けるデータ
記録動作のタイムチャートである。
【図4】図2の構成の磁気情報制御回路に於けるデータ
再生時の動作のタイムチャートである。
【図5】(A)は制御IC70とμCOM10との通信
モードの内のストアモードのタイムチャートであり、
(B)は通信モードの内のライトモードのタイムチャー
トである。
【図6】(A)は通信モードの内のリードモードのタイ
ムチャートであり、(B)は図1中の表示装置に構成さ
れた液晶(LCD)表示セグメント構成を示す図であ
る。
【図7】フィルムマガジンをカメラ本体に装填した直後
の状態をカメラの後方より透視した斜視図である。
【図8】フィルムを巻取スプールに巻き付けた状態をカ
メラの後方より透視した斜視図である。
【図9】フィルムをフィルムマガジン内に巻き戻してい
る状態をカメラの後方より透視した斜視図である。
【図10】実施例に於けるカメラの裏蓋を除いた背面図
である。
【図11】実施例に於けるカメラの水平断面図である。
【図12】実施例に於けるカメラにて使用するフィルム
マガジンを示す斜視図である。
【図13】マイクロコンピュータで実行されるメインル
ーチンの動作フローチャートである。
【図14】(A)は図1中の表示装置の液晶(LCD)
への表示の様子を示す図であり、(B)は巻上げ動作が
完全にできない時の撮影領域と磁気ヘッドの位置関係を
示す図であり、(C)はフィルムをフィルムマガジンの
方向へ移動して撮影領域と磁気ヘッドのズレを補正した
状態を示す図である。
【図15】図13のメインルーチンでコールされるサブ
ルーチン「レリーズ処理」の動作フローチャートであ
る。
【図16】図1中の記憶装置のEEPROMのメモリマ
ップである。
【図17】EEPROMに記憶される撮影データの内容
を示す図。
【図18】ISOで規定された文字コード表である。
【図19】図15のサブルーチン「レリーズ処理」でコ
ールされるサブルーチン「巻上げ」の動作フローチャー
トである。
【図20】図13のメインルーチンでコールされるサブ
ルーチン「巻戻し」の動作フローチャートである。
【図21】(A)は図20のサブルーチン「巻戻し」で
コールされるサブルーチン「データストア」の動作フロ
ーチャートであり、(B)は図13のメインルーチンで
コールされるサブルーチン「データ入力」開始時の表示
状態を示す図である。
【図22】図13のメインルーチンでコールされるサブ
ルーチン「データ入力」の動作フローチャートである。
【図23】図13のメインルーチンでコールされるサブ
ルーチン「データ変更」の一連の動作フローチャートの
前半部分を示す図である。
【図24】図13のメインルーチンでコールされるサブ
ルーチン「データ変更」の一連の動作フローチャートの
後半部分を示す図である。
【図25】(A)はフィルムカウンタFCOが「19」
の時にサブルーチン「データ変更」がコールされた場合
の表示例を示す図であり、(B)は同図(A)の表示状
態に於いてAD/DTSWが操作された場合の表示例を
示す図である。
【図26】(A)は図25の(B)の表示状態に於いて
HEX表示SWが操作された場合の表示例を示す図であ
り、(B)は変更不可データの場合の表示例を示す図で
ある。
【符号の説明】
10…マイクロコンピュータ(μCOM)、12…表示
装置、16…フィルム、18…記憶装置、26…フィル
ムマガジン、38…測距装置、40…測光装置、44…
フォトレフレクタWPR、46…磁気制御回路、48…
電池電圧検出回路、50…パワースイッチPWSW、5
2…リワインドスイッチRWSW、54…レリーズスイ
ッチRELSW、56…裏蓋検知スイッチBKSW、5
8…データ再生SW、60…変更モードSW、62…H
EX表示SW、64…AD/DTSW、66…UPS
W、68…DOWNSW、70…制御IC、72…第1
磁気ヘッド、74…第1磁気トラック、88…VCO
(Voltage Control Oscillator)、90…第2磁気トラ
ック、98…第2磁気ヘッド、110…巻取スプール、
112…カメラ本体、124…フィルム巻取室、128
…パーフォレーション、130…パーフォレーション係
止爪、154…マガジン収納室、156…カプラー、1
58…給送スプール、160…磁気ヘッド、166…バ
ッテリー、170…裏蓋。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気記録部を有する感光性フィルムを使
    用するカメラに於いて、 撮影動作に連動して撮影コマ毎の記録用データを記憶す
    るための不揮発性記憶手段と、 上記感光性フィルムの上記磁気記録部へデータを記録す
    るための記録用磁気ヘッドを含む磁気記録手段と、 上記感光性フィルムをフィルムパトローネに巻き戻す巻
    戻手段と、 上記巻戻手段による巻き戻し時に上記不揮発性記憶手段
    に記憶された上記データを上記磁気記録手段によって上
    記磁気記録部に記録させる制御手段と、 上記巻戻手段による巻戻し動作が実行される前の任意の
    タイミングで手動操作部材が操作されたら、上記不揮発
    性記憶手段の内容を変更するための変更モードを設定す
    る設定手段と、 上記変更モードの設定に応じて、上記不揮発性記憶手段
    の記憶データを順次読み出して表示する表示手段と、 上記表示手段に表示されたデータを変更し、上記不揮発
    性記憶手段に再記憶するための変更手段と、上記表示手段に表示されたデータについて、変更の可否
    を判定する判定手段と、 上記判定手段によって変更不可と判定されたデータに関
    して、上記変更手段による変更を不能にする変更禁止手
    段と、 を具備したことを特徴とするカメラの磁気記録装置。
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