JP3216777B2 - 計器用指針 - Google Patents

計器用指針

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JP3216777B2 JP16648295A JP16648295A JP3216777B2 JP 3216777 B2 JP3216777 B2 JP 3216777B2 JP 16648295 A JP16648295 A JP 16648295A JP 16648295 A JP16648295 A JP 16648295A JP 3216777 B2 JP3216777 B2 JP 3216777B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は計器用指針に係り、特
に、自動車等の車両の計器の文字板部分に配設れ、この
文字板の目盛等を指示する自発光式の計器用指針に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車等の各種車両において、車
両速度やエンジン回転数等の計測値を表示するアナログ
式計器の指針として、光源からの光を内部に導いて自身
を光輝させる発光タイプのものがある。
【0003】図3(a)は従来から用いられている一般
的な発光タイプの指針の概略構成例を示す断面図、図3
(b)は同底面図で、これらの図中において引用符号1
Aで示す指針は、指針本体3Aとキャップ5Aを備えて
いる。前記指針本体3Aは、図3(a)に示すように、
前記キャップ5Aで覆われる扁平な取付部31Aと、こ
の取付部31Aに連設され文字板(図示せず)上の指示
箇所を指示する指示部33Aとを有しており、光の透過
が可能な透明樹脂により形成されている。前記指示部3
3Aで前記取付部31A寄りの基端には光入射面33A
aが形成されており、この光入射面33Aaを介して指
示部33の内部に、不図示の光源から図中想像線で示す
プリズム等の導光部材Pにより導かれた光が入射され
る。また、指示部33Aの裏面33Abには、ホットス
タンプ等により白色や橙色等の遮光用着色層33Aeに
形成されている。尚、図3(a)中33Acは指示部3
3Aの表面、図3(b)中33Ad,33Adは指示部
33の各側面をそれぞれ示す。
【0004】前記キャップ5Aは、光の透過を不能とす
る例えば黒色等の着色樹脂からなり、図3(b)に示す
ように、前記取付部31Aに対応する大きさで円形の天
板51Aと、この天板51Aの周縁から天板51の中心
軸方向に延出する環状の周壁部53Aとによって、図3
(a)に示すように、一端が開放された略円柱状に形成
されている。そして、前記周壁部53Aには、図3
(b)に示すように、前記指針本体3Aの指示部33A
を挿通するための挿通部55Aが形成されている。
【0005】尚、図3(a),(b)中において、引用
符号7Aは、指針1Aを回転駆動用の内機(図示せず)
に取着するための指針袴を示し、この指針袴7Aは、図
3(a)に示すように、キャップ5Aの天板51Aに一
体に形成されて、指針本体3Aの取付部31Aを挿通さ
れるか、或は、図3(a),(b)には示さないが、指
針本体3Aの取付部31Aに一体に形成される。
【0006】このように構成された前記指針1Aは、前
記取付部31Aをキャップ5Aで覆って周壁部53Aの
内側に配置し、指針袴7Aをキャップ5Aの略中心軸上
に位置させると共に、指示部33Aで取付部31A寄り
の基部33Afを前記挿通部55Aに嵌合してその先部
をキャップ5Aの径方向外方に延出させ、さらに、指針
1全体のバランス調整用のバランサ(重り)9Aを、図
3(b)に示すように、周壁部53Aの内側で指針袴7
Aを挟んで挿通部55Aとは反対側の箇所に配置した上
で、前記不図示の内機の指針軸に指針袴7Aを介して嵌
着される。そして、前記指針軸に嵌着された指針1A
は、前記導光部材Pを介して光入射面33Aaから指示
部33Aの内部に入射された光により、周壁部53Aの
外側の指示部33A部分が内部から照明されて光輝する
ように構成されている。
【0007】尚、完成状態の前記指針1Aは、図3
(a),(b)に示すように、指針本体3A、キャップ
5A及び指針袴7A、並びに、バランサ9Aの3つの部
品を多重成形するか、或は、図示しないが、指針本体3
A及び指針袴7A、キャップ5A、並びに、バランサ9
Aの3つの部品を多重成形することで得られる。
【0008】このような多重成形による指針1Aでは、
挿通部55Aを、この挿通部55Aに嵌合される指示部
33A部分の外形、即ち、輪郭に合致する寸法、形状で
密着形成し、取付部31Aをキャップ5Aで覆った状態
で、指示部33Aの表面33Acや両側面33Ad,3
3Adに挿通部55Aの内周面が隙間なく接合するよう
に構成していた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、キャップ5
Aの周壁部53Aには、天板51Aの径方向における厚
みがあり、その厚みに応じた幅で挿通部55Aの内周
に、図3(a),(b)に示すように、透明な光透過性
樹脂からなる指針1Aの基部33Afと、黒色の光不透
過性樹脂からなるキャップ5Aの挿通部55Aの端面5
5Aaとが、隙間を介さずに接合形成されるため、光入
射面33Aaから指示部33Aの内部に入射されて前記
挿通部55Aの端面55Aaに臨む指示部33Aの表面
33Ac箇所や両側面33Ad,33Ad箇所に光が至
ると、その一部が前記挿通部55Aの黒色の端面55A
aに吸収されて減衰し、これらの面33Ac,33Ad
箇所で反射される光の光量が低下する。また、光入射面
33Aaから指示部33Aの内部に入射されて挿通部5
5Aの端面55Aaに臨む箇所以外の指示部33A箇所
に照射され、指示部33Aの先端側に反射される光や、
光入射面33Aaから指示部33Aの内部に入射されて
指示部33Aの先端側に直接向かう光は、減衰せずに指
針1Aを光輝させる。
【0010】このため、上述したように、キャップ5A
の挿通部55Aの端面55Aaに臨む指示部33Aの面
33Ac,33Ad箇所で反射された光が、前記端面5
5Aaにより吸収されて光量が低下すると、この端面5
5Aaに臨む指示部33Aの面33Ac,33Ad箇所
で反射される光と、この指示部33A箇所以外の指針本
体3A箇所で反射される光、及び、光入射面33Aaか
ら指示部33Aの先端側に直接向かう入射光との間に光
量の差が生じる。そして、特に、周壁部53A外側の指
示部33A部分のうち、光量が低下した前記反射光によ
って光輝する基端寄りの指示部33A部分、つまり、キ
ャップ5の周壁部53Aの外側に位置する指針本体3A
の基部33Af部分に、図3(b)中Sで示すような、
前記光量差によるキャップ5Aの影現象が生じて、指示
部33Aを全体として見ると、その輝度にばらつきが生
じてしまうという不具合があった。
【0011】本発明は前記事情に鑑みなされたもので、
本発明の目的は、指示部以外の部分を遮光性のキャップ
により覆ったとしても、このキャップの黒色の端面によ
る入射光の吸収で発生する光量低下の影響を受けずに、
文字板上の所定箇所等を指示する指示部部分の全体を輝
度むらなく光輝させることができる発光タイプの計器用
指針を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
本発明は、遮光性の合成樹脂からなるキャップにより、
透光性の合成樹脂からなる指針本体の取付部を覆い、該
取付部から突設され指示値を指示する前記指針本体の指
示部を、前記キャップの側部に形成され前記指示部の部
分に接合する挿通部を挿通して該キャップの内側から外
側に延出させた計器用指針において、前記挿通部が接合
する前記指示部部分に、前記キャップの側部に沿って前
記指示部の外方に突出する突出壁部を形成し、前記挿通
部を前記突出壁部の端面に接合させたことを特徴とす
る。
【0013】また、本発明は、前記キャップは前記指示
部の表面側から前記取付部を覆い、前記突出壁部は前記
指示部の少なくとも両側面にそれぞれ形成されているも
のとした。さらに、本発明は、前記突出壁部は前記指示
部の表面にさらに形成されているものとした。
【0014】
【作用】本発明によれば、キャップの挿通部が接合する
指針本体の指示部の部分に形成され、キャップの側部に
沿って指示部の外方に突出する突出壁部の外周端面に、
指示部光輝用の光が照射されると、前記指示部の突出壁
部の外周端面が透光性の合成樹脂からなり、この外周端
面に接合形成されるキャップの挿通部の内周端面が遮光
性の合成樹脂からなることから、突出壁部の外周端面に
接合する前記挿通部の内周端面により光が一部吸収され
て、突出壁部の外周端面によって指示部の内側に反射さ
れる光の光量が減衰し、その他の指示部部分に照射され
て反射される光や、指示部への入射後にこの指示部の先
端に直接向かう入射光に対して、光量の差が生じる。こ
の場合、前記突出壁部の外周端面による反射光と、それ
以外の反射光及び入射光との光量差に起因するキャップ
の影現象が、前記指示部の突出壁部部分に発生する。そ
して、前記突出壁部部分は、キャップの側部に沿って位
置するため該キャップの外側に露出せず、従って、この
突出壁部部分にキャップの影現象が生じても、文字板上
の所定箇所等を指示する指示部部分に輝度むらは発生し
ない。
【0015】
【実施例】以下、本発明の第1実施例を図1を参照して
説明する。図1(a)は第1実施例に係る発光タイプの
計器用指針の要部拡大斜視図、図1(b)は同断面図、
図1(c)は同底面図で、図1中全体符号1で示す第1
実施例の指針は、指針本体3、キャップ5、指針袴7、
及びバランサ9を備えている。
【0016】前記指針本体3は、図1(b),(c)に
示すように、従来の指針1Aと同様な、前記キャップ5
で覆われる扁平な取付部31と、この取付部31に連設
され文字板(図示せず)上の指示箇所を指示する指示部
33とを有しており、光の透過が可能な透明樹脂により
形成されている。前記指示部33で前記取付部31寄り
の基端には光入射面33aが形成されており、この光入
射面33aを介して指示部33の内部に、不図示の光源
から図中想像線で示すプリズム等の導光部材Rにより導
かれ、その光反射面R1で反射された光が入射される。
また、指示部33の裏面33bは、図1(a),(b)
に示すように、ホットスタンプ等により白色や橙色等の
遮光用着色層33gが形成されている。
【0017】さらに、前記指示部33の基端寄りの両側
面33c,33c箇所には、これら両側面33c,33
cが対向する指示部33の幅方向に沿って、前記側面3
3cから指示部33の外方に所定長突出する横突出壁部
33dが、後述するキャップ5の周壁部53の形状に合
わせてそれぞれ膨出形成されている。尚、図1(a),
(b)中33eは指示部33の表面、図1(c)中33
f,33fは指示部33の延在方向において対向する両
横突出壁部33d,33dの両側面をそれぞれ示す。
【0018】一方、前記キャップ5は、光の透過を不能
とする例えば黒色等の着色樹脂からなり、図1(c)に
示すように、前記取付部31に対応する大きさで円形の
天板51と、この天板51の周縁から天板51の中心軸
方向に延出する環状の周壁部53(キャップ側部に相
当)とによって、図1(b)に示すように、一端が開放
された略円柱状に形成されている。そして、図1
(a),(c)に示すように、前記取付部31をキャッ
プ5で覆った状態で、前記両横突出壁部33d,33d
が形成された指示部33部分に対応する周壁部53箇所
には、前記指示部33をキャップ5の外方に延出させる
ための挿通部55が、図3に示す従来の挿通部55Aよ
りも若干大きい寸法で形成されている。
【0019】前記挿通部55は、前記両横突出壁部33
d,33dが形成された指示部33部分でこの両横突出
壁部33d,33dを含む指示部33の外形、即ち、輪
郭に対応する形状、寸法で形成されており、取付部31
をキャップ5で覆った状態で、前記挿通部55の内周
が、前記両横突出壁部33d,33dが形成された指示
部33部分の外周、つまり、両横突出壁部33d,33
dの先端面、及び、これら横突出壁部33d,33dが
形成された指示部33部分の表面33e箇所に接合する
ように構成されている。
【0020】図1(b),(c)中において、引用符号
7は、指針1を回転駆動用の内機(図示せず)に取着す
るための指針袴を示す。この指針袴7は、図1(b)に
示すように、キャップ5の天板51に一体に形成され
て、指針本体3の取付部31を挿通される。
【0021】このように構成された前記指針1は、前記
取付部31と指示部33の基部をキャップ5で覆って周
壁部53の内側に配置し、指針袴7をキャップ5の略中
心軸上に位置させると共に、前記両横突出壁部33d,
33dが形成された指示部33部分を前記挿通部55に
接合して、指示部33の先部をキャップ5の径方向外方
に延出させ、さらに、指針1全体のバランス調整用のバ
ランサ9を、図1(c)に示すように、周壁部53の内
側で指針袴7を挟んで挿通部55とは反対側の箇所に配
置することで完成状態とされる。尚、完成状態の前記指
針1は、指針本体3、キャップ5及び指針袴7、並び
に、バランサ9を多重成形することで得られる。
【0022】そして、完成状態の指針1は、前記不図示
の内機の指針軸に指針袴7を介して嵌着され、この状態
で、指針1の指示部33のうち、両横突出壁部33d,
33dが形成された部分よりも先端側で、キャップ5の
周壁部53よりも外側に位置する指示部33部分が、前
記不図示の文字板上の指示箇所を指示する部分として視
認される。
【0023】次に、作用について説明する。前記不図示
の光源から導光部材Rによって導かれた光は、光路を次
第に狭めつつ指示部33内を乱反射してその先端側に向
かう。このうち、指示部33の幅方向に拡散し両側面3
3c,33cで乱反射する光の一部は、両横突出壁部3
3d,33dの先端面に至り、これら両横突出壁部33
d,33dの先端面が接合している前記挿通部55の端
面55a〔図1(a)〜(c)〕が黒色等の着色樹脂で
形成されていることから、この端面55aに吸収されて
減衰し、前記両横突出壁部33d,33dの先端面では
光が反射されなくなる。これにより、各横突出壁部33
d内で両側面33f,33fにより乱反射しつつ、各横
突出壁部33dが形成された指示部33部分の裏面33
b上に至る光の光量が低下して、その他の指示部33部
分で反射された光との間や、光入射面33aから指示部
33の内部に入射されて指示部33の先端側に直接向か
う光との間に光量の差が生じる。
【0024】従って、これらの光量差から、各横突出壁
部33dが光輝した状態で指示部33を表面33e側か
ら見ると、各横突出壁部33dが形成された指示部33
部分の裏面33b上に、図1(c)中Tで示すようなキ
ャップ5の影現象が生じ、各横突出壁部33dの輝度が
他の指示部33部分の輝度よりも低下する。
【0025】このように本実施例の指針1によれば、キ
ャップ5の挿通部55に嵌合される指示部33部分の両
側面33c,33cに、指示部33の幅方向に沿って指
示部33の外方に突出する横突出壁部33d,33dを
それぞれ膨出形成し、前記挿通部55を、この両横突出
壁部33d,33dを含む指示部33の外形、即ち、輪
郭に対応する形状、寸法で多重成形し、指針本体3の取
付部31をキャップ5で覆った状態で、前記挿通部55
の端面55aが、前記両横突出壁部33d,33dが形
成された指示部33部分の外周、つまり、両横突出壁部
33d,33dの先端面、及び、これら横突出壁部33
d,33dが形成された指示部33部分の表面33e箇
所に接合するように構成した。
【0026】このため、導光部材Rにより光源から導か
れ、光入射面33aから指示部33の内部に入射された
光のうち、両横突出壁部33d,33dの先端面で反射
される一部の光が、これら両横突出壁部33d,33d
の先端面が臨んでいる挿通部55の端面55aに吸収さ
れて減衰し、これにより、各横突出壁部33dが形成さ
れた指示部33部分の裏面33b上に導かれる光量が減
ったとしても、それに伴って生じるキャップ5の影が、
指示部33を表面33e側から見た場合に、各横突出壁
部33dが形成された指示部33部分の裏面33b上に
発生する。従って、指示部33が光源からの光により光
輝する際に、前記不図示の文字板上の指示箇所を指示す
る部分として視認されるキャップ5の外側の指示部33
部分の輝度がばらつくのを防止することができる。
【0027】次に、本発明の第2実施例を図2を参照し
て説明する。図2(a)は第2実施例に係る発光タイプ
の計器用指針の要部拡大斜視図、図2(b)は同断面
図、図2(c)は同底面図で、図2中全体符号11で示
す第2実施例の指針は、第1実施例の指針1と同様の指
針袴7及びバランサ9と、第1実施例の指針1とは異な
る指針本体13及びキャップ15とを備えている。
【0028】前記指針本体13は、図2(b),(c)
に示すように、第1実施例の指針本体3と同様な、前記
キャップ15で覆われる扁平な取付部131と、この取
付部131に連設され、前記不図示の文字板上の指示箇
所を指示する指示部133とを有しており、光の透過が
可能な透明樹脂により形成されている。前記指示部13
3で前記取付部131寄りの基端には光入射面133a
が形成されており、この光入射面133aを介して指示
部133の内部に、前記不図示の光源から導光部材Rに
より導かれ、その光反射面R1で反射された光が入射さ
れる。また、指示部133の裏面133bは、図2
(a),(b)に示すように、ホットスタンプ等により
遮光用の着色層133gに形成されている。
【0029】さらに、前記指示部133の基端寄り箇所
には、両側面133c,133cが対向する指示部13
3の幅方向と、表裏両面133e,133bが対向する
指示部133の高さ方向とに沿って、前記指示部133
箇所の両側面133c,133c及び表面133eから
指示部133の外方に所定長突出する突出壁部133d
が膨出形成されている。尚、図2(a),(b)中13
3fは指示部133の延在方向に間隔をおいて対向する
突出壁部133dの両側面を示す。
【0030】一方、前記キャップ15は、第1実施例の
キャップ5と同様に、光の透過を不能とする例えば黒色
等の着色樹脂からなり、図2(c)に示すように、前記
取付部131に対応する大きさで円形の天板151と、
この天板151の周縁から天板151の中心軸方向に延
出する環状の周壁部153(キャップ側部に相当)とに
よって、図2(b)に示すように、一端が開放された略
円柱状に形成されている。前記天板151の径方向にお
ける周壁部153の厚みは、図2(c)に示すように、
前記突出壁部133dの厚みに対応する寸法に形成され
ており、図2(a),(c)に示すように、前記取付部
131をキャップ15で覆った状態で、前記突出壁部1
33dが形成された指示部133部分に対応する周壁部
153箇所には、前記指示部133をキャップ15の外
方に延出させるための門型の挿通部155が形成されて
いる。
【0031】前記挿通部155は、前記突出壁部133
dが形成された指示部133部分でこの突出壁部133
dを含む指示部133の外形、即ち、輪郭に対応する寸
法で門型に形成されており、取付部131をキャップ1
5で覆った状態で、前記挿通部155の端面155a
〔図1(a)〜(c)〕が、前記突出壁部133dが形
成された指示部133部分の外周、つまり、突出壁部1
33dの端面に接合するように構成されている。
【0032】このように構成された前記指針11は、前
記取付部131と指示部133の基部をキャップ15で
覆って周壁部153の内側に配置し、指針袴7をキャッ
プ15の略中心軸上に位置させると共に、前記突出壁部
133dが形成された指示部133部分を前記挿通部1
55に接合して、指示部133の先部をキャップ15の
径方向外方に延出させ、さらに、指針11全体のバラン
ス調整用のバランサ9を、図1(c)に示すように、周
壁部153の内側で指針袴7を挟んで挿通部155とは
反対側の箇所に配置、取着することで完成状態とされ
る。尚、完成状態の前記指針11は、指針本体13、キ
ャップ15及び指針袴7、並びに、バランサ9を多重成
形することで得られる。
【0033】そして、完成状態の指針11は、前記不図
示の内機の指針軸に指針袴7を介して嵌着され、この状
態で、指針11の指示部133のうち、突出壁部133
dが形成された部分よりも先端側で、キャップ15の周
壁部153よりも外側に位置する指示部133部分が、
前記不図示の文字板上の指示箇所を指示する部分として
視認される。
【0034】次に、作用について説明する。前記不図示
の光源から導光部材Rによって導かれた光は、光路を次
第に拡げつつ指示部133内を乱反射してその先端側に
向かう。このうち、指示部133の幅方向及び高さ方向
に拡散し両側面133c,133c及び表裏両面133
e,133bでそれぞれ乱反射する光の一部は、突出壁
部133dの外周端面に至り、この突出壁部133dの
端面が臨んでいる前記挿通部155の端面155aが黒
色等の着色樹脂で形成されていることから、この端面1
55aに吸収されて減衰し、これにより、前記突出壁部
133dの端面で反射される光の光量が低下する。
【0035】そして、突出壁部133dの端面で反射さ
れた反射光は、前記突出壁部133dの両側面133
f,133fや表裏両面133e,133bで反射さ
れ、その際、この光の光量が低下していることから、突
出壁部133dが光輝した状態で指示部133を表面1
33e側から見ると、突出壁部133dが形成された指
示部133部分の裏面133b上に、図2(c)中tで
示すようなキャップ15の影現象が生じ、突出壁部13
3dの輝度が他の指示部133部分の輝度よりも低下す
る。
【0036】このように本実施例の指針11によれば、
キャップ15の挿通部155に嵌合される指示部133
部分の両側面133c,133cに、指示部133の幅
方向及び高さ方向に沿って指示部133の外方に突出す
る突出壁部133dを膨出形成し、前記挿通部155
を、この突出壁部133dを含む指示部133の外形、
即ち、輪郭に対応する形状、寸法で形成し、指針本体1
3の取付部131をキャップ15で覆った状態で、前記
挿通部155の端面155aが、前記突出壁部133d
が形成された指示部133部分の外周、つまり、突出壁
部133dの外周端面に接合するように構成した。
【0037】このような構成による第2実施例の指針1
1によれば、第1実施例の指針1と同様の効果が得られ
る他、次のような効果が新たに得られる。即ち、導光部
材Rにより光源から導かれ、光入射面133aから指示
部133の内部に入射された光のうち、指示部133の
高さ方向に拡散し表裏両面133e,133bでそれぞ
れ乱反射する光の一部が、突出壁部133dの外周端面
が臨んでいる前記挿通部155の端面155aに吸収さ
れて減衰し、これにより、前記突出壁部133dの端面
で反射される光の光量が低下したとしても、それに伴っ
て生じるキャップ15の影現象が、指示部133の幅方
向に拡散し両側面133f,133fで乱反射する光の
減衰により生じるキャップ15の影と同様に、突出壁部
133dに発生する。従って、指示部133が光源から
の光により光輝する際に、前記不図示の文字板上の指示
箇所を指示する部分として視認されるキャップ15の外
側の指示部133部分の輝度がばらつくのを、より一層
確実に防止することができる。
【0038】尚、第1及び第2実施例を通じて、指針袴
7は、指針本体3,13の取付部31,131に一体に
形成してもよく、或は、指針本体3,13及びキャップ
5,15の双方と別体に形成してもよい。また、第1及
び第2実施例では挿通部55,155が門型である場合
について説明したが、挿通部の形状は門型に限らず、指
示部33,133やその外方に膨出形成される横突出壁
部33dや突出壁部133の断面形状に応じた例えば略
ロ字状の孔としてもよい。さらに、本発明は、前記バラ
ンサ11を省略した構成の指針や、スライド式等回転式
以外の種々の方式の計器で用いられる発光タイプの指針
に広く適用できることは言うまでもない。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、遮
光性の合成樹脂からなるキャップにより、透光性の合成
樹脂からなる指針本体の取付部を覆い、該取付部から突
設され指示値を指示する前記指針本体の指示部を、前記
キャップの側部に形成され前記指示部の部分に接合する
挿通部を挿通して該キャップの内側から外側に延出させ
た計器用指針において、前記挿通部が接合する前記指示
部部分に、前記キャップの側部に沿って前記指示部の外
方に突出する突出壁部を形成し、前記挿通部を前記突出
壁部の端面に接合させる構成としたので、キャップの影
現象を、視認に差し障りのない突出壁部部分に発生させ
て、この影現象の影響を受けずに、キャップの外側に位
置して文字板上の所定箇所等を指示する指示部部分の全
体を、輝度むらなく光輝させることができる等の効果を
奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る発光タイプの計器用
指針を示し、図1(a)は要部拡大斜視図、図1(b)
は同断面図、図1(c)は同底面図である。
【図2】本発明の第2実施例に係る発光タイプの計器用
指針を示し、図2(a)は要部拡大斜視図、図2(b)
は同断面図、図2(c)は同底面図である。
【図3】従来例に係る発光タイプの計器用指針を示し、
図3(a)は要部拡大断面図、図3(b)は同底面図で
ある。
【符号の説明】
1,11 指針 3,13 指針本体 31,131 取付部 33,133 指示部 33d 横突出壁部 133d 突出壁部 33e,133e 指示部表面 33f,133f 指示部側面 5,15 キャップ 53,153 周壁部(キャップ側部) 55,155 挿通部

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遮光性の合成樹脂からなるキャップによ
    り、透光性の合成樹脂からなる指針本体の取付部を覆
    い、該取付部から突設され指示値を指示する前記指針本
    体の指示部を、前記キャップの側部に形成され前記指示
    部の部分に接合する挿通部を挿通して該キャップの内側
    から外側に延出させ、前記指示部内を透過する光によ
    り、前記キャップの外側の前記指示部部分を光輝させる
    計器用指針において、 前記挿通部が接合する前記指示部部分に、前記キャップ
    の側部に沿って前記指示部の外方に突出する突出壁部を
    形成し、 前記挿通部を前記突出壁部の端面に接合させた、 ことを特徴とする計器用指針。
  2. 【請求項2】 前記キャップは前記指示部の表面側から
    前記取付部を覆い、前記突出壁部は前記指示部の少なく
    とも両側面にそれぞれ形成されている請求項1記載の計
    器用指針。
  3. 【請求項3】 前記突出壁部は前記指示部の表面にさら
    に形成されている請求項2記載の計器用指針。
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