JP3211201B2 - 電気チェーンブロック用オイルキャップ - Google Patents

電気チェーンブロック用オイルキャップ

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JP3211201B2
JP3211201B2 JP07160397A JP7160397A JP3211201B2 JP 3211201 B2 JP3211201 B2 JP 3211201B2 JP 07160397 A JP07160397 A JP 07160397A JP 7160397 A JP7160397 A JP 7160397A JP 3211201 B2 JP3211201 B2 JP 3211201B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電気チェーンブロッ
クのギヤケースに用いられるオイルキャップに関するも
ので、とくに、ギヤケースの内圧上昇に伴うエアーの放
出時において、オイル漏れの生じないオイルキャップに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】電気チェーンブロックの長時間稼動時に
は、電気チェーンブロックのギヤケース内のギヤおよび
ブレーキの摩擦により発生する摩擦熱により、ギヤオイ
ルの温度が上昇し、その温度上昇に伴うギヤケース内の
圧力の上昇により、ギヤケース内の空気を放出する手段
が必要とされている。
【0003】そのため、電気チェーンブロックのギヤケ
ースには空気は放出するが、ギヤオイルの漏出は防止さ
れるオイルキャップが設けられている。従来、電気チェ
ーンブロックのギヤケースに用いられるオイルキャップ
としては、例えば、図2に示すような構成のものが用い
られている。以下、図2を参照し、従来技術を説明す
る。
【0004】図2において、21はオイルキャップで、
胴部にはギヤケースの開口部と嵌着する円筒状ねじ部2
3と胴部中央に設けられ連通室27を介してギヤケース
と連通する連通孔22が設けられている。連通室27に
はばね26とばね26により連通室27のギヤケース側
に設けられたニップル24に向けて押圧され、常時はギ
ヤケースと連通室27間を閉鎖するボール25が設けら
れている。
【0005】上記の従来装置において、ギヤケース内の
圧力が上昇すると、ギヤケース内の圧力によりボール2
5はニップル24に対する押圧力に抗して、ニップル2
4から離れる方向に押圧され、ギヤケース内の空気はボ
ール25とニップル24間の間隙から連通室27、連通
孔22より外部に放出される。この従来装置において
は、ギヤケース内の内圧が大きい場合には、空気の放出
と同時に、ギヤオイルもボール25とニップル24間の
間隙から外部に漏出するという問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】電気チェーンブロック
のギヤケース内の空気のみを放出し、オイルの漏出を確
実に防止できる簡便なオイルキャップの開発が要望され
ている。本発明は、電気チェーンブロックにおいて、ギ
ヤケース内の内圧の上昇時において、ギヤケース内の空
気のみを外部に放出し、ギヤオイルの外部への漏出を確
実に防止できる簡便なオイルキャップを提供することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の電気チェーンブ
ロック用オイルキャップは、胴部外周にギヤケースの開
口部と嵌着する円筒状ねじ部と胴部中央にギヤケースと
連通する連通孔を有する下部オイルキャップと、下部オ
イルキャップの上方鍔部と嵌着する上部オイルキャップ
を備え、上部オイルキャップの胴部中央には下部オイル
キャップの連通孔の略半分を塞ぐ閉鎖部と連通孔と連通
する連通溝を有し、連通溝の外周には僅かな通気間隙を
設けたバッフルを介して連通し、上部オイルキャップの
内側全周に設けられ、栓により開閉する通気孔を有する
全周溝を設けたことを特徴とするものである。
【0008】本発明によれば、ギヤケース内の圧力の上
昇時には、ギヤケース内の空気は連通孔から連通溝およ
び全周溝を通って通気孔から外部に放出されるが、ギヤ
ケース内のギヤオイルは内圧の上昇によって連通孔か
ら、連通溝に放出されるが、連通溝と全周溝は僅かな間
隙の通気間隙で連通しているので、ギヤオイルは粘性を
有するため通気間隙から全周溝には放出されず、連通溝
内に滞留し、ギヤケース内の圧力の下降に伴い再びギヤ
ケースに降下する。このように、本発明においては、従
来装置のようにシーリング用の弁を設けることなく、簡
単な装置により確実にオイルの外部への放出を防止する
ことができる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、電気チェーンブロックのギヤケースに用いられるオ
イルキャップであって、胴部外周にギヤケースの開口部
と嵌着する円筒状ねじ部と胴部中央にギヤケースと連通
する連通孔を有する下部オイルキャップと、下部オイル
キャップの上方鍔部と嵌着する上部オイルキャップを備
え、上部オイルキャップの胴部中央には下部オイルキャ
ップの連通孔の略半分を塞ぐ閉鎖部と連通孔と連通する
連通溝を有し、連通溝の外周には僅かな通気間隙を有す
るバッフルを介して連通し、上部オイルキャップの内側
全周に設けられ、栓により開閉する通気孔を有する全周
溝を設けたことを特徴とするものであり、ギヤケースの
内圧上昇時には、ギヤケース内の空気は連通孔、連通
溝、通気間隙、全周溝を通って、通気口から放出される
が、ギヤケース内のギヤオイルは内圧の上昇によって連
通孔から、連通溝には放出されるが、連通溝と全周溝と
は僅かな間隙の通気間隙で連通しているので、連通溝に
滞留したギヤオイルは粘性を有するため通気間隙から全
周溝には放出されず、連通溝内に滞留し、ギヤケース内
の圧力の下降に伴い再びギヤケースに降下する。このよ
うに、本発明においては、従来装置のように、シーリン
グ用の弁を設けることなく簡単な装置により確実にオイ
ルの外部への放出を防止できる作用を有する。
【0010】請求項2に記載の発明は、通気孔を閉鎖部
側の全周溝と連通する位置に設けたことを特徴とするも
のであり、請求項1記載の発明と同じ作用を有し、さら
に空気の排出通路を長く設定することにより、空気のシ
ーリング効果を一層向上することができる作用を有す
る。以下、本発明の実施の形態について、図1を用いて
説明する。
【0011】図1は本発明に係るオイルキャップの断面
図であり、図において、1は下部オイルキャップで、円
筒状の胴部外周には電気チェーンブロックのギヤケース
に嵌着する円筒状ねじ部12を有し、胴部中央にはギヤ
ケースと連通する連通孔3を有している。2は下部オイ
ルキャップ1の上方鍔部に固設される上部オイルキャッ
プで、上部オイルキャップ2には胴部中央に下部オイル
キャップ1の連通孔3の略半分を塞ぐ閉鎖部4と連通孔
3と連通する連通溝6が設けられている。
【0012】さらに、連通溝6の外周には僅かな通気間
隙7を有するバッフル9を介して上部オイルキャップ2
の内側全周に全周溝8が設けられ、全周溝8の閉鎖部4
側には通気孔10が設けられている。5は通気孔10に
嵌挿されゴム等の可撓性部材から構成される栓で、軸部
14を挟んで前方には軸部14より外方に膨出する頭部
13を、後方には軸部14より外方に膨出するシール部
15を有し、軸部14と通気孔10間には通気用の空隙
が設けられている。通気孔10の前方の閉鎖部4には、
全周溝8を跨いで栓5の係止孔11が設けられており、
電気チェーンブロックの輸送・移送などによる通気孔1
0の閉鎖時には栓5を押圧することにより、頭部13が
係止孔11に嵌入係止され、シール部15が通気孔を閉
鎖する。16は下部オイルキャップ1と上部オイルキャ
ップ2間にシール兼脱落防止材として嵌入されたOリン
グである。
【0013】なお、閉鎖部4と連通溝6の面積比率やバ
ッフルの通気間隙はギヤケース内で発生する圧力により
適宜変更して使用される。次に、上記実施の形態におけ
る動作について説明する。ギヤケース内と外気とは通常
は閉鎖されることなく連通しているので、従来装置のよ
うにギヤケース内の圧力が上昇することは回避できる
が、ギヤケース内の圧力が上昇するとしても、ギヤケー
ス内の空気は連通孔3から連通溝6、通気間隙7、全周
溝8を通って通気孔10から外部に放出されるが、ギヤ
ケース内のギヤオイルもギヤケースの圧力の上昇によっ
て連通孔3から連通溝6に放出される。しかし、本実施
の形態では全周溝は連通溝と僅かな間隙の通気間隙7で
連通しているので、ギヤオイルは粘性を有するため通気
間隙から全周溝には放出されず、連通溝内に滞留し、ギ
ヤケース内の圧力の下降に伴い再びギヤケースに降下
し、収容される。
【0014】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、ギヤケー
ス内の圧力上昇に伴いギヤケースから放出されるギヤオ
イルは、連通孔から連通溝には放出されるが、全周溝は
連通溝と僅かな間隙の通気間隙で連通しているので、ギ
ヤオイルはその粘性のために通気間隙から全周溝には放
出されず、連通溝内に滞留し、ギヤケース内の圧力の下
降に伴い再びギヤケースに降下する。このように、本発
明においては、従来装置のように、シーリング用の弁を
設けることなく簡単な装置により確実にギヤオイルの外
部への放出を防止することができる。
【0015】さらに、通気孔を閉鎖部側の全周溝と連通
する位置に設けたので、空気の排出通路を長く設定する
ことができ、空気のシーリング効果を向上することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態による電気チェーンブロ
ック用オイルキャップの断面図である。
【図2】従来の電気チェーンブロック用オイルキャップ
の断面図である。
【符号の説明】
1 下部オイルキャップ 2 上部オイルキャップ 3 連通孔 4 閉鎖部 5 栓 6 連通溝 7 通気間隙 8 全周溝 9 バッフル 10 通気孔 11 係止孔 12 ねじ部 13 頭部 14 軸部 15 シール部 16 Oリング

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気チェーンブロックのギヤケースに用
    いられるオイルキャップであって、胴部外周にギヤケー
    スの開口部と嵌着する円筒状ねじ部と胴部中央にギヤケ
    ースと連通する連通孔を有する下部オイルキャップと、
    下部オイルキャップの上方鍔部と嵌着する上部オイルキ
    ャップを備え、上部オイルキャップの胴部中央には下部
    オイルキャップの連通孔の略半分を塞ぐ閉鎖部と連通孔
    と連通する連通溝を設け、連通溝の外周には僅かな通気
    間隙を有するバッフルを介して連通し、上部オイルキャ
    ップの内側全周に設けられ、栓により開閉する通気孔を
    有する全周溝を設けたことを特徴とする電気チェーンブ
    ロック用オイルキャップ。
  2. 【請求項2】 通気孔を閉鎖部側の全周溝と連通する位
    置に設けたことを特徴とする請求項1記載の電気チェー
    ンブロック用オイルキャップ。
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