JP3211105U - 男性用長襦袢及び男性用着物 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易に正しく余裕を持って着用することができ、かつ着崩れの防止を図れる男性用長襦袢を提供する。【解決手段】両脇部分に開口された身八ツ口23と、ベルトを通すための複数のベルト挿通孔24aとを有する胴部2と、首まわりから胸元に向けて交差するように延びる本衿41と、本衿の首まわりに付けられた半衿42を有する衿部4と、両端部及び中央部分のそれぞれに第1貼付部を有する固定ベルト5と、を備え、衿部4は、固定ベルトを固定するための第2貼付部をそれぞれの先端部に有し、複数のベルト挿通孔24aは胴部2の裏側に設けられ、胴部の後身頃の衿元に第3貼付部が設けられている。【選択図】図3

Description

本考案は、男性用着物及びその着物の下に着用する男性用長襦袢であって、特に、簡易に正しく着用することができ、かつ着崩れを防止する構造に関するものである。
一般的に長襦袢は、その着付けに関する知識と手間が必要となる。また、着用した長襦袢の上から和服を着用した後に着崩れを直すことは、和服初心者にとって難しいことが多い。このような着付けの手間や着付け後の着崩れが、和服離れを招く一因となっている。
特許文献1には、後身頃に紐材を通すための紐通しが設けられた長襦袢が記載されている。当該長襦袢は、紐材により紐通しを引っ張ることで衿抜きの量を調節し、紐材を結ぶことで着崩れを防止するものである。
特開2011−84826号公報
ところで、長襦袢の上から和服を綺麗に着こなすためには、長襦袢の背中線が和服の背中線と重なるように着こなすことが肝要である。しかしながら、常日頃から和服を着ていない者が、このような着こなしを一人で行うことは容易ではない。
また、そのように着こなすことができても、和服が時間の経過とともに着崩れし、その長襦袢と和服の背中線の重なりがずれてしまうことが多々見受けられる。
さらに、普段から和服を着用する習慣のない者にとっては、長襦袢の左右の前身頃のどちらを上に重ねればよいのか、紐をどのように腰に巻き付ければよいのかといった知識を着付けの度に調べることとなり、こういった手間が和服の着用を躊躇させる要因となっている。
そこで、本考案に係る男性用長襦袢は、上記した問題点を克服し、簡易に正しく余裕を持って着用することを可能とし、かつ着崩れの防止を図ることとした。そして、男性に着物の着やすさを提案することで日本の着物文化を広めることを目的とする
本考案に係る男性用長襦袢は、両脇部分に開口された身八ツ口と、ベルトを通すための複数のベルト挿通孔とを有する胴部と、首まわりから胸元に向けて交差するように延びる本衿と、前記本衿の首まわりに付けられた半衿を有する衿部と、ベルトの両端部及び中央部分のそれぞれに第1貼付部(固定ファスナー)を有する固定ベルトと、を備え、前記衿部は、前記固定ベルトを固定するための第2貼付部(衿ファスナー)をそれぞれの先端部に有し、前記複数のベルト挿通孔は前記胴部の裏側に設けられ、前記胴部の後身頃の衿元に第3貼付部(背中線ファスナー)が設けられているものである。
これにより、固定ベルトの第1貼付部(固定ファスナー)と衿の第2貼付部(衿ファスナー)を貼り付けることで、衿の位置を固定しつつ男性用長襦袢を着用することができる。また、胴部の後身頃の衿元に第3貼付部(背中線ファスナー)を着物の裏側に貼り付けることで、着物と男性用長襦袢の位置関係を固定することができる。
上記した本考案に係る男性用長襦袢は、前記胴部は、衿から裾方向に延びるたて衿を有することも考えられる。これにより、前身頃にさらなる衽幅が設けられる。
上記した本考案に係る男性用長襦袢は、前記第1貼付部(固定ファスナー)はフック状に起毛された面ファスナーとされ、前記第2貼付部(衿ファスナー)及び前記第3貼付部(背中線ファスナー)はそれぞれループ状に密集して起毛された面ファスナーとされることも考えられる。これにより、男性用長襦袢の表面に表出される第2貼付部(衿ファスナー)と第3貼付部(背中線ファスナー)の手触りをなめらかにすることができる。
上記した本考案に係る男性用長襦袢は、前記固定ベルトの中央部の第1貼付部(固定ファスナー)は、該第1貼付部(固定ファスナー)を覆うように開閉可能に形成されたカバー部を有することも考えられる。これにより、固定ベルトを男性用長襦袢に巻き付ける際に、第1貼付部(固定ファスナー)が当該長襦袢に引っ掛かることを防ぐことができる。
上記した本考案に係る男性用長襦袢は、前記第3貼付部(背中線ファスナー)が、前記後身頃の背中線を避けて設けられていることも考えられる。これにより、男性用長襦袢を背中線から折りたたむ際に、第3貼付部(背中線ファスナー)が邪魔になることがない。
本考案によれば、身長の差、太った人、痩せた人など様々な体型の男性が男性用長襦袢を余裕を持って着用することができ、かつ、普段長襦袢を着付けていない人でも、後ろ手を必要とせずに簡単に正しく綺麗に着付けるとことができる。
男性用長襦袢の正面図及び背面図である。 男性用長襦袢の裏側の説明図及び固定ベルトの説明図である。 男性用長襦袢に固定ベルトを通した状態の説明図及び男性用長襦袢を着付けした状態の説明図である。 着物を着用する際の説明図及び男性用長襦袢の背中線ファスナーの位置の説明図である。
以下、本考案に係る男性用長襦袢を実施するための形態について図面を参照しながら説明する。本実施の形態における前後上下左右及び表裏の方向は、この男性用長襦袢を着用する者の向きに従って規定するものとする。なお、以下に示す前後上下左右及び表裏の方向は説明の便宜上のものであり、本考案の実施に関しては、これらの方向に限定されることはない。
本考案に係る男性用長襦袢1とは、肌着である肌襦袢と着物(和服)の間に着る襦袢であって、男性用のものである。素材としては、絹、ポリエステル、ウール、麻、木綿などが用いられる。本実施の形態では、男性用長襦袢1を着用する者を着用者と表記する。
まず、男性用長襦袢1の概略構成について図1乃至図4を用いて説明する。
男性用長襦袢1は、図1A及び図1Bに示すように、胴部2と胴部2の左右に縫い付けられた袖部3,3と胴部2の首まわりから胸元で交差する部分にかけて設けられた衿部4と、図2Bに示すような固定ベルト5を有している。
胴部2は、図1A及び図1Bに示すように、身頃21,21とたて衿22,22と身八ツ口23,23と裏側に力布24とを有している。身頃21,21は図1Bの背中線沿いに互いに縫い付けられており、前側の身頃21,21は前身頃21a,21aとされ、後側の身頃21,21は後身頃21b,21bとされている。
後身頃21b,21bにより形成された背中線と衿部4が交わる部分には、図1Bに示すように、背中線ファスナー25が設けられている。
また、図4Aに示すように、男性用長襦袢1の上から着用する着物6の裏側においても、同様に衿と背中線の交わる部分に背中線ファスナー61が設けられている。
背中線ファスナー25及び背中線ファスナー61は、フック状に起毛された側とループ状に密集して起毛された側とを押し付けるとそれだけで貼り付けられる面ファスナーであって、面ファスナーが互いに着脱自在に形成されている。
着用者は、男性用長襦袢1の上から着物6を着る際に、背中線ファスナー25と背中線ファスナー61が貼り付けられた状態となるように着用する。これにより、男性用長襦袢1と着物6の背中線を容易に揃えることが可能となる。また、長時間着用していても互いの背中線がずれることがないため、着崩れを防止することもできる。また、男性用長襦袢1と着物6の背中線がそろうことで着物6の袖口から必要以上に男性用長襦袢1の袖がはみ出ることを防ぐことができる。
ここで、本実施の形態においては、背中線と衿部4が交わる部分に背中線ファスナー25を設けることとしたが、背中線ファスナー25の位置は、男性用長襦袢1と着物6の背中線が合わさるように位置決めできる位置であれば、どのような位置に設けてもよい。特に図4Bに示すように、背中線ファスナー25aを背中線と重ならない位置、例えば背中線から左に少しずらした位置に設けることが好適である。これにより、背中線が折り曲げやすくなるため、男性用長襦袢1を容易に折りたたんで収納することができる。この場合において、着物6についても、背中線が合うように背中線ファスナー25aと対応する背中線ファスナーを設けることはもちろんである。
なお、背中線ファスナー25及び背中線ファスナー61は、背中線ファスナー25がフック状に起毛された側で背中線ファスナー61がループ状に密集して起毛された側であってもよいし、その逆であってもよい。ただ、背中線ファスナー25側をループ状に密集して起毛する面ファスナーとすることで、表側に設けられているため表出することの多い背中線ファスナー25の手触りをなめらかにすることができる。
たて衿22,22は、図1Aに示すように、前身頃21a,21aに縫い付けられた衿から裾まで延びる細長い布であって、前身頃21aから衿部4の先端までの幅に設けられている。このように、男性用長襦袢1にたて衿22,22を設けることで、前身頃21aの前幅に加えてたて衿幅(衽幅)が加わることとなり、男性用長襦袢1を余裕を持って着用することが可能となる。また、たて衿22,22を設けることで衿下部分に適度に重さが加わるようになり、着用者が動く際に裾捌きをなめらかに行うことができる。
身八ツ口23,23は、身頃21,21の両脇部分に袖つけの下端から開かれて形成されている。身八ツ口23は、従来の男性用長襦袢には設けられていないものであるが、本実施の形態においては、後述する固定ベルト5を通すために設けられているものである。また、身八ツ口23を設けることで男性用長襦袢1の通気性が向上し、湿度が高い環境においても着用者が快適に生活することができる。
力布24は、図2Aに示すように、男性用長襦袢1の裏側に、背中線に沿って衿部4から伸びる矩形状に形成されている。力布24の下部には、水平方向に開口するように布で形成されたベルト挿通孔24a,24a,24aが上下方向に3段並んで設けられている。ベルト挿通孔24aは、図3Aに示すように固定ベルト5を挿通することで、着用者の背中部分での位置決めをするために設けられている。着用者は、自身の身長に応じて、3段並んだベルト挿通孔24a,24a,24aのうち、自身の身長に応じたベルト挿通孔24aを選択して固定ベルト5を挿通する。このように、自身の身長に合った高さのベルト挿通孔24aを選択して固定ベルト5を通すことで、着用時の衿をより効果的に固定することができる。
なお、本実施の形態では、ベルト挿通孔24aを3つ設けることとしたが、設けるベルト挿通孔24aは2つ以下でもよいし、4つ以上であってもよい。ただ、自身の身長に合った高さのベルト挿通孔24aを選択できるようにするという観点からは、2つ以上設けることが好適である。
袖部3は、図1Aに示すように、腕を通すために開口された袖口31と袖部の下端部に形成された振袖部32を有している。男性用長襦袢1では、振袖部32の下端から袖付けの下端にかけて形成される開口が縫い合わされ、人形32aとして形成されている。女性用長襦袢では、当該開口は振り八ツ口として開口したままとされる部分である。
衿部4は、図1Aに示すように、本衿41と半衿42と第1衿ファスナー43と第2衿ファスナー44と符号部45a,45bとを有する。
本衿41は、首まわりから胸元に向けて交差するように延びる帯状に設けられており、本衿41の首まわり付近には、本衿41を汚れから保護するための半衿42が縫い付けられている。
本衿41は、図2Aに示すように、帯状に形成された衿芯10を挿入するための挿入口41aと、挿入した衿芯10を収納する衿芯袋41bとを有する。挿入口41aは、本衿41の左側の前身頃21a側の裏面に設けられている。衿芯10は、挿入口41aを介して衿芯袋41bから着脱自在とされている。
衿芯袋41bは、半衿42を縫い付けていない状態において、男性用長襦袢1の本衿41を開いて、本衿41に直接ステッチ縫いすることで縫製される。このため、衿芯10を挿入口41aから挿入した際にあそびがなくなり衿を綺麗に仕上げることができる。またこのとき、衿の裏側に衿芯固定用の縫い目が出るだけであるため、表側に縫い目がでることがない。
なお、衿芯10には、硬い木綿の布製のもの、薄いプラスチック製のもの、和紙や画用紙で作るもの等、好みや目的に応じて様々な素材を用いることができる。
本衿41の表側の衿端部には、それぞれ略矩形の第1衿ファスナー43と第2衿ファスナー44が取り付けられている。第1衿ファスナー43と第2衿ファスナー44は、後述する固定ベルト5に取り付けられた面ファスナーと貼り付けるために用いられるものである。第1衿ファスナー43と第2衿ファスナー44の詳細及び固定ベルト5の着用方法の詳細については後述する。
第1衿ファスナー43と第2衿ファスナー44の下端には、それぞれ略方形状の布で形成された符号部45a,45bが取り付けられている。右の前身頃21a側に取り付けられた符号部45aには「下」の文字が印字されており、左の前身頃21a側に取り付けられた符号45bには「上」の文字が印字されている。
これにより、男性用長襦袢1を着用する際に、着用者が右側の前身頃21aを先に前身に置き、その後、左側の前身頃21aを上に重なるように着ればよいことが視覚的に容易に把握することができる。従って、普段長襦袢を着ない者であっても、容易に男性用長襦袢1を着用することが可能となる。右側の前身頃21aを上にして着ることは社会通念上縁起のよくないものとされているため、右側の前身頃21aと左側の前身頃21aのどちらが上になるように重ねるかを間違えないようにすることは長襦袢の着付けにおいて重要である。
固定ベルト5は、男性用長襦袢1の衿を固定することにより着付けを安定させ、着崩れを防止するために、胴まわりに巻き付ける図2Bに示すようなベルトである。固定ベルト5を用いた男性用長襦袢1の着用方法の詳細については後述する。
固定ベルト5の裏側には、第1固定ファスナー51と第2固定ファスナー52と第3固定ファスナー53,54とカバー55が設けられている。
第1固定ファスナー51は、固定ベルト5の一端に略方形状に形成されている。第1固定ファスナー51は、男性用長襦袢1を着用ために固定ベルト5を腰に巻く際に、第1衿ファスナー43に貼り付けられる。
第2固定ファスナー52は、固定ベルト5の長さ方向に延びる略矩形状に形成されている。面ファスナー52には、カバー55が面ファスナー52を覆うように略矩形状に設けられている。カバー55は、長辺の一辺が固定ベルト5の裏面に縫い付けられており、開閉可能に形成される。第2固定ファスナー52は、男性用長襦袢1を着用ために固定ベルト5を腰に巻く際に、第2衿ファスナー44に貼り付けられる。
第1固定ファスナー51及び第1衿ファスナー43、第2固定ファスナー52及び第2衿ファスナー44は何れも前述した背中線ファスナー25及び背中線ファスナー61と同様に面ファスナーにより形成される。なお、男性用長襦袢1の手触りをなめらかにするために、表面に表出する機会の多い第1衿ファスナー43と第2衿ファスナー44側をループ状に密集して起毛する面ファスナーとすることが望ましい。
第3固定ファスナー53,54は略矩形状に形成され、第1固定ファスナー51が設けられていない端部に間隔を空けて設けられている。第3固定ファスナー53,54は、ループ状に密集して起毛された面ファスナーであって、固定ベルト5を腰に巻き終えた際に固定ベルト5の表面に貼り付けることでベルトの位置を固定する。
次に、男性用長襦袢1の着用方法について、図3A及び図3Bを用いて説明する。当該着用方法で男性用長襦袢1を着付けることで、衿の状態が綺麗に保たれるとともに、長襦袢の着付けが安定して着崩れが防止される。
まず、図3Bに示すように、男性用長襦袢1の右側の第1衿ファスナー43に固定ベルト5の第1固定ファスナー51を貼り付ける。その後、固定ベルト5の貼り付けられていない先端が、ベルト挿通孔24aを挿通しながら男性用長襦袢1の裏側を胴まわりに沿って通過し、右側の身八ツ口23から引き出される。
固定ベルト5をベルト挿通孔24aに通す際は、図3Aに示すように、着用者の身長に合ったベルト挿通孔24aに固定ベルト5を通すようにする。これにより、身長の異なる様々な着用者がそれぞれ快適に男性用長襦袢1を着用することができる。
また、固定ベルト5を男性用長襦袢1の裏側に通す際に第2固定ファスナー52はカバー55により覆われた状態となっている。これにより、着用者の着用している肌襦袢や男性用長襦袢1の裏側の繊維を傷つけることなく固定ベルト5を通すことができる。
固定ベルト5を右側の身八ツ口23から引き出した後、男性用長襦袢1の衿元を整えてから、左右の前身頃21a,21aを符号部45a,45bに印字された「上」、「下」の順序で重ね合わせ、第2衿ファスナー44に第2固定ファスナー52を貼り付けることで衿の位置を固定する。そして、余った固定ベルト5を左側の身八ツ口23に挿通させ、固定ベルト5が胴にほどよく収まった状態となったら、固定ベルト5の先端部に設けられた第3固定ファスナー53,54を胴に巻き付けた固定ベルト5の表面に貼り付ける。以上により、男性用長襦袢1の着付けが完了する。
このように、一本のベルトを用いるのみで着付けが行えるため、着付けが煩雑にならず容易に男性用長襦袢1を着用することができる。また、たて衿22,22を設けたことで着用する際に、胴回りが太い着用者であっても衽幅の分だけ余裕を持って着用することができる。なお男性用長襦袢1の着用後は、衿芯10、固定ベルト5を引き抜き、半衿42を取り外すことで男性用長襦袢1はそのまま丸洗いすることができる。
最後に、男性用長襦袢1の上から着用する着物6の概略構成について、図4を用いて説明する。
着物6は、図4Aに示すように、着物胴部62と着物胴部62の左右に縫い付けられた袖部63,63と着物胴部62の首まわりから胸元で交差する部分にかけて設けられた着物衿部64を有している。着物胴部62の内側には、上述した背中線ファスナー61が設けられている。
着物衿部64は、地衿64aと掛衿64bと第3衿ファスナー64cと第4衿ファスナー64dとを有する。
地衿64aは、首まわりから胸元に向けて交差するように延びる帯状に設けられており、地衿64aの首まわり付近には、地衿64aを汚れから保護するための掛衿64bが縫い付けられている。
第3衿ファスナー64cは略矩形状に形成され、下前側の地衿64aの表側であって、掛衿64bとの境目辺りに設けられている。第4衿ファスナー64dは衿先方向に延びる略矩形状に形成され、上前側の地衿64aの裏側に設けられている。
第3衿ファスナー64c及び第4衿ファスナー64dは、フック状に起毛された側とループ状に密集して起毛された側とを押し付けるとそれだけで貼り付けられる面ファスナーであって、面ファスナーが互いに着脱自在に形成されている。
以上の実施の形態から男性用着物6は、男性用長襦袢1の後身頃の衿元に設けられた第3貼付部(背中線ファスナー25)に貼り付けるために、身頃の内側の衿元に第4貼付部(背中線ファスナー61)が設けられた着物胴部62と、首まわりから胸元に向けて交差するように延びる地衿64aと、地衿64aの首まわりに付けられた掛衿64bを有する衿部と、を備え、当該衿部は、下前側の地衿64aの表側に設けられた第5貼付部(第3衿ファスナー64c)と、上前側の地衿64aの裏側に設けられた第6貼付部(第4衿ファスナー64d)とを有する。
着用者は、男性用長襦袢1の上から着物6を着る際に、第3衿ファスナー64cと第4衿ファスナー64dが貼り付けられた状態とすることで、衿をあらかじめ固定することができるようになる。従って、衿を崩すことなく容易に帯を巻くことができ、衿元の美しさを保ちながら着物6を着用することができる。また、着物6を長時間着用していても衿がずれることがないため、着崩れを防止することができる。
また、第4衿ファスナー64dは衿先方向に延びる細長い形状に余裕を持って形成されているため、着物6の着用にあたり衿を揃える際に、着用者の身長に応じて適切な衿の高さになるように、第3衿ファスナー64cを第4衿ファスナー64dに貼り付けることができる。
さらに、第4衿ファスナー64dを上前側の地衿64aの裏側に設けることで、第3衿ファスナー64cと第4衿ファスナー64dを貼り付けた際に、ファスナー面が着物の外観に表れない。これにより、着用者は、容易に衿を揃えて固定しつつ、きれいに着物6を着こなすことができる。
なお、第3衿ファスナー64cと第4衿ファスナー64dに用いられる面ファスナーは、白、赤、黒など様々な色にすることが考えられる。このとき、第3衿ファスナー64cと第4衿ファスナー64dの色は同色とすることが望ましい。
上述した実施の形態の説明は本考案の一例であり、本考案は上述の実施の形態に限定されることはない。このため、上述した各実施の形態以外であっても、本考案に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能であることはもちろんである。
1…男性用長襦袢、2…胴部、4…衿部、5…固定ベルト、22…たて衿、23…身八ツ口、24a…ベルト挿通孔、25…背中線ファスナー、61…背中線ファスナー

Claims (6)

  1. 両脇部分に開口された身八ツ口と、ベルトを通すための複数のベルト挿通孔とを有する胴部と、
    首まわりから胸元に向けて交差するように延びる本衿と、前記本衿の首まわりに付けられた半衿を有する衿部と、
    ベルトの両端部及び中央部分のそれぞれに第1貼付部を有する固定ベルトと、を備え、
    前記衿部は、前記固定ベルトを固定するための第2貼付部をそれぞれの先端部に有し、
    前記複数のベルト挿通孔は前記胴部の裏側に設けられ、
    前記胴部の後身頃の衿元に第3貼付部が設けられている
    男性用長襦袢。
  2. 前記胴部は、衿から裾方向に延びるたて衿を有する
    請求項1に記載の男性用長襦袢。
  3. 前記第1貼付部はフック状に起毛された面ファスナーとされ、前記第2貼付部及び前記第3貼付部はそれぞれループ状に密集して起毛された面ファスナーとされる
    請求項1又は請求項2に記載の男性用長襦袢。
  4. 前記固定ベルトの中央部の第1貼付部は、該第1貼付部を覆うように開閉可能に形成されたカバー部を有する
    請求項1乃至請求項3の何れかに記載の男性用長襦袢。
  5. 前記第3貼付部は、後身頃の背中線を避けて設けられている
    請求項1乃至請求項4の何れかに記載の男性用長襦袢。
  6. 男性用長襦袢の後身頃の衿元に設けられた第3貼付部に貼り付けるために、身頃の内側の衿元に第4貼付部が設けられた胴部と、
    首まわりから胸元に向けて交差するように延びる地衿と、前記地衿の首まわりに付けられた掛衿を有する衿部と、を備え、
    前記衿部は、下前側の前記地衿の表側に設けられた第5貼付部と、上前側の前記地衿の裏側に設けられた第6貼付部とを有する
    男性用着物。
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