JP3210878U - 化粧料容器 - Google Patents
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Abstract
【課題】長期間にわたって水素が溶存させることができる容器を提供すること。【解決手段】水素溶存化粧料容器は、少なくとも一部が水素透過性シートで形成され、水素ガスが封入された水素格納部2等を備え、水素透過性シートが液体状化粧料と接触する構成になっている。【選択図】図3
Description
本考案は、水素を一定期間にわたって内部の液体状化粧料に溶存可能とする容器に関するものである。
高濃度の水素を溶存させた飲料水(例えば水、お茶、ジュース等)が現在様々な形で提供されている(特許文献1、2)。この水素を溶存させた飲料水は、健康に害をもたらす活性酸素を還元して消滅させる効果を有すると言われている。また溶存させた水素を利用した化粧水などの化粧料も同様の効果を有し、化粧水をはじめとして液状の歯磨剤、シャンプーなどの浴用剤など多種多様な化粧料が販売されている。
特許文献1 : 特開2003−175390号公報
特許文献2 : 特開2005−161209号公報
特許文献2 : 特開2005−161209号公報
しかし、飲料水と異なり液状の化粧料は、数か月など長期にわたって使用するものであるため、化粧料に含有している水素は、程度の差はあるものの炭酸飲料の二酸化炭素が溶出するように徐々に溶出する。このため化粧料の容器を開封した当初には化粧品に水素が溶存していたが、一定期間経過した後は水素が溶出して開封当初の効果を得ることができないという問題があった。よって、長期間にわたって水素が溶存させることができる容器及びその容器に入った水素含有化粧料を提供することが、本考案が解決しようとする課題である。
本考案は、上記課題を解決すべく次のような技術的手段を講じた。
第一の考案は、液体状化粧料を収容する水素溶存化粧料容器であって、少なくとも一部が水素透過性シートで形成され、水素ガスが封入された水素格納部を備え、前記水素透過性シートが前記液体状化粧料と接触する構成になっている水素溶存化粧料容器である。
第二の考案は、第一の考案の構成において、前記水素溶存化粧料容器から前記液体状化粧料を吸引するための吸引チューブを備えるポンプ部材を有し、前記水素格納部は、前記吸引チューブの周囲に配置される、水素溶存化粧料容器である。
第三の考案は、第二の考案の構成において、前記水素格納部は、前記吸引チューブの下端部近傍に配置される、水素溶存化粧料容器である。
第四の考案は、第一の考案の構成において、前記水素格納部は、前記水素溶存化粧料容器の底部近傍に固定される、水素溶存化粧料容器である。
第五の考案は、第一の考案の構成において、前記水素格納部は、前記水素溶存化粧料容器の内側の側壁に沿って配置され、前記水素溶存化粧料容器の底部近傍に固定される、請求項1に記載の水素溶存化粧料容器である。
本考案によれば、水素格納部から徐々に水素が液状の化粧料に浸透する。よって、この容器を使用により長期間にわたって水素が液体状化粧料に含有することとなる。また、本考案の水素溶存化粧料容器に封入された化粧料に水素を含有させた状態を保持でき、化粧料の使用者が、含有した水素による効果を長期にわたって得ることができる。
<第一実施形態>
本考案の実施の形態について以下図面と共に説明する。なお本明細書で水素溶存化粧料容器の「上下」の表現は、図1においての上下を基準として「上下」とし、容器中央の上下軸から見て吐出口12がある側を「前」、反対側を「後」とする。なお液体状化粧料とは、コロイド溶液を含む液体の化粧料を言い、具体的には化粧液をはじめ歯磨剤、浴用剤などを言う。
本考案の実施の形態について以下図面と共に説明する。なお本明細書で水素溶存化粧料容器の「上下」の表現は、図1においての上下を基準として「上下」とし、容器中央の上下軸から見て吐出口12がある側を「前」、反対側を「後」とする。なお液体状化粧料とは、コロイド溶液を含む液体の化粧料を言い、具体的には化粧液をはじめ歯磨剤、浴用剤などを言う。
図1には、本考案の第一実施形態にかかる、硬質化粧料容器の側面図を、図2には本考案の実施形態にかかる水素溶存化粧料容器単体の側面図を、図3には水素格納部近傍の概略拡大図を、図4には図2の水素溶存化粧料容器の組立説明図を示す。
水素溶存化粧料容器は、水素不透過材から構成した袋状の軟質容器3の開口部に、手動式のポンプ部材4を気密に接合することにより構成する。水素不透過材とは、例えばレトルトパウチに使用される軟質の積層シートが該当し、外層にポリエステル(PET)、中間層にアルミ箔、内層に無延伸ポリプロピレン(CPP)を用いて積層加工を行って製作する。本考案の実施形態で軟質容器3は、2枚の上下に長い積層シートの左右両端を熱溶着すると共に、底部分にはマチを作るため底面シートを溶着し、化粧料を封入した時点で水素溶存化粧料容器が自立するように構成する。
ポンプ部材4は、公知の手動式のポンプ機構を有し、ポリプロピレン(PP)等により構成する。公知のポンプ機構とは、二つの逆止弁もしくは逆止弁のような機構を上下に並べ、ポンプの頭部分を押圧することで、両弁の間の液体を吐出した後、ポンプの頭部分が元の位置に戻ることで内部の液体を両弁の間に吸い上げる構成等を言う。本実施形態では使用者が押圧部13を上から押圧することで、吐出口12から一定量ずつ化粧料を外部へ吐出すると共に、押圧部13の内部に備えた付勢部材で押圧部13がもとの位置に戻るときに、吸引チューブ8から軟質容器3内の液体状化粧料を一定量ずつ吸引する。このポンプ部材4の動作については後述する。
ポンプ部材4は、軟質容器3の開口部に接着するための基部を備える。この基部に対して袋状の軟質容器3を熱溶着することで気密に接合する。また、この基部には、後述する硬質容器6に対して、水素溶存化粧料容器を固定するためのフランジ10を設ける。
本考案の実施形態にかかる水素溶存化粧料容器は、円筒状の水素格納部2を備える。図3に示すように、水素格納部2は、中空の円筒状の部材であり、吸引チューブ8の周囲であって、吸引チューブ8の下端部近傍に配置される。水素格納部2において、少なくとも外側面2aは、水素透過性シートで構成されている。外側面2aは、軟質容器3に液体状化粧料が収容されたときに、液体状化粧料と接する面である。ここで水素格納部2を構成する水素透過性シートとは、水素がそのシートを一定の割合で通過するシートをいい、通常のビニールシートが該当する。水素の通過の割合については、シートを構成する材料により調整可能である。例えばシリカを混入すると、通過する水素の割合は減少する。また水素格納部2の一部を水素透過性シートとすることも可能である。
水素格納部2には、逆止弁5を設ける。この逆止弁5は、エアクッションや布団圧縮袋に一般的に用いられる公知のものであり、この逆止弁5に、水素を注入するためのパイプを差し込むことで、容易に水素を注入することができるとともに、このパイプを抜き取ることで容易に封止することができる。なお水素格納部2に封入する水素は、水素発生器により発生させたものを用いる。
水素溶存化粧料容器の組立方法について図4により説明する。まずポンプ部材4を構成する基部と、袋状の軟質容器3とを熱溶着により気密に接合する。水素を封入した水素格納部2は、ポンプ部材4の吸引チューブ8と共に、軟質容器3の内部に配置される。次に液体状化粧料を軟質容器3内に所定量入れる。そしてポンプ部材4の基部に形成したねじにより、ポンプ部材4のポンプ機構を内蔵した部分を固定する。この状態で、水素溶存化粧料容器に封入した水素含有化粧料として流通させることが可能となる。
水素不透過材から構成した軟質容器3に液体状化粧料が入れられることにより、水素格納部2から徐々に水素が液状の化粧料に浸透する。これにより、長期間にわたって水素が化粧料に含有することとなる。さらに、水素格納部2が、吸引チューブ8の先端部近傍に配置されていることにより、水素格納部2から排出された水素が液体状化粧料に接している時間が長くなるから、水素が液体状化粧料に効率良く溶け込む。
また、この軟質容器3の開口部に、軟質容器3内の液体状化粧料を吸引して外部に取り出す手動式のポンプ部材4を気密に接合した構成である水素溶存化粧料容器であることにより、化粧料から溶出した水素の外部への放出量を抑えることができる。これによっても長期間にわたって水素が化粧料に含有することとなる。
水素格納部2に、逆止弁5を設けたことにより、水素格納部2に水素を封入する作業を容易に行うことができる。
水素不透過材が、水素を透過しない軟質シートであることにより、水素溶存化粧料容器を安価に制作することができる。また水素溶存化粧料容器の形状を扁平にできるので輸送時のコストを抑えることができる。
図5には水素溶存化粧料容器を硬質容器6に挿入する場合の組立説明図を、図6には水素溶存化粧料容器を硬質容器6に挿入した後の部分正面断面図を示す。化粧料の入れ物は、内部の化粧料に対応する、重厚で洗練された外観を有することが求められる。高級な化粧料は通常硬質な容器に封入されることが多い。しかし、化粧料を使用した後は、これらの硬質容器は廃棄されることとなり、資源が無駄遣いされると共に、入れ物のコストが化粧料の販売価格に占める割合が大きくなっていた。
本考案の実施形態にかかる水素溶存化粧料容器に封入した化粧料については、水素溶存化粧料容器に当該化粧料を封入した後、更にこの水素溶存化粧料容器を内部に収容する硬質容器6を設ける。流通可能な状態とした水素溶存化粧料容器を硬質容器6に挿入し、硬質容器6の口縁に設けた切欠き部に水素溶存化粧料容器のフランジ10をはめ込み、固定リング9を硬質容器6にねじ止めすることで、硬質容器6に水素溶存化粧料容器を固定する。固定リング9の内径は、水素溶存化粧料容器のポンプ部材4の押圧部13が通過する大きさとし、固定リング9により水素溶存化粧料容器を硬質容器6に固定しても、ポンプ部材4の押圧部13を、硬質容器6から外向きに張出して配置することができる。
水素溶存化粧料容器を内部に収容する硬質容器6を設けたことにより、水素溶存化粧料容器のみを交換することができる。よって硬質容器6を無駄に廃棄することがなくなり、化粧料の製造費用を抑えることができると共に、廃棄物を減量することができる。
ポンプ部材4の押圧部13を硬質容器6から外向きに張出して配置することにより、化粧料を使用する度に硬質容器6から水素溶存化粧料容器を取り出す必要がない。
ポンプ部材4の動作及び作用について図7から図9に基づいて説明する。図7から図9は図2の水素溶存化粧料容器のポンプ部材4の動作の説明図であり、ポンプ部材4の側面断面図である。図7は押圧部13に化粧料の使用者の指の圧力が加わっていない休止モードの状態を示し、図8は、使用者の押圧により初期圧力がかかった状態の第一加圧モードの状態を示し、図9は使用者の押圧により押圧部13が下がりきった状態の第二加圧モードの状態を示す。
まずポンプ部材4のポンプ機構について説明する。軟質容器3の基部とねじ止めするためのキャップ181の外側に装飾蓋182を設け、キャップ181には、吸引チューブ8と連通する筒状のハウジング161を固定する。ハウジング161の下部中央には孔を設け、この孔を塞ぐようにダイアフラム弁162を設ける。このダイアフラム弁162は逆止弁であり、ハウジング161の下面中央の孔を塞ぐための円板と、その円板の外周に設けた化粧料の通過孔とを有する。内部空間Sの圧力が外部より低くなると、ダイアフラム弁162の円板がハウジングの下面中央の孔より持ち上がり、吸引チューブ8を通じて化粧料が内部空間Sに流入する。
ハウジング161に対して上下に相対移動可能に、ステムサポータ154を設ける。このステムサポータ154は、キャップ181の内径に案内され、ハウジング161等に対して上下に動作可能とする。ステムサポータ154とキャップ181との間には第一圧縮スプリング143を設け、ステムサポータ154を上方向に常に付勢する。ステムサポータ154内側には中央ステム151を上下移動不能に固定する。この中央ステム151には横孔153が設けられている。中央ステム151とステムサポータ154との間には、上下に相対動作可能なリングピストン171を設ける。このリングピストン171の上部にはステムサポータ154の下部と係合する溝を設けると共に、リングピストン171の下部には中央ステム151の下部の上向き突起と係合する下凹部152を設ける。リングピストン171の内周と中央ステム151の外周とは比較的ゆるく嵌合すると共に、リングピストン171の外周とハウジング161の内周とは比較的きつく嵌合する。なおリングピストン171には、上下に通じる溝を設ける。
図7の休止モードでは、リングピストン171の下部が、中央ステム151の下凹部152に入り込む。使用者が押圧部13を押圧すると、中央ステム151が下に下がり、リングピストン171はハウジング161との間との摩擦によりそのままの位置を保持するので、リングピストン171の下部と、中央ステム151の下部との間には隙間ができる。この部分が逆止弁の作用を有し、第一加圧モードから図9の第二加圧モードに至る際にもこの隙間は維持され、この隙間からリングピストン171の上下に通じる溝、中央ステム151の横孔153を通って内部空間Sに滞留していた化粧料が中央ステム151の筒内室へ流入する。
このように二つの逆止弁の作用を有する要素を上下に並べることでポンプ機構を構成する。
本考案の第一実施形態にかかるポンプ部材4には、上記ポンプ機構に加えて吐出口12にシャットオフバルブ120を設ける。このシャットオフバルブ120は、従来液状の化粧料が吐出口12から垂れることを防止したり、ポンプ機構を構成する、吐出口に近い側のバルブから吐出口までに残存する化粧料の酸化を防止したりするために設ける。
ポンプ部材4の上部には、化粧料の使用者が押圧するための押圧部13を設け、この押圧部13を下方に押圧することで、化粧料が外部へ取り出される。押圧部13は押圧部外殻131と押圧部内殻132とから構成し、この押圧部外殻131等に、吐出口12を構成する吐出口外筒121を固定する。吐出口12はこの吐出口外筒121と、この吐出口外筒121に対して前後に動作する吐出口内軸122とにより構成する。ポンプ機構を構成するステムサポータ154に有底円筒状の上受部141を設け、この上受部141は、押圧部外殻131とは上下に相対的に動作することができ、上受部141と押圧部内殻132との間には、第二圧縮スプリング133、133を設ける。第二圧縮スプリング133、133は、吐出口外筒121の両側方に一対として設け、第二圧縮スプリング133、133を並列に並べた場合のばね定数が第一圧縮スプリング143のばね定数よりも小さくする。上受部141には、吐出口内軸122の後係合部123と係合するための傾斜係合部142を立設する。この傾斜係合部142の後係合部123と係合する部分は、後方に向けて下がり傾斜とする。
図7の休止モードから使用者が押圧部13を押すと、その押圧操作により第一圧縮スプリング143が縮むと共に、第二圧縮スプリング133、133も縮み、図8で示す第一加圧モードになる。第一圧縮スプリング143が縮むので、第一加圧モードでは先に述べたように中央ステム151の下部とピストン171の下部との間に隙間ができる。これと連動して第二圧縮スプリング133、133も縮むので上受部141と押圧部内殻132との上下距離が縮み、これに従って吐出口内軸122が上受部141の傾斜係合部142により後方へ移動し、吐出口内軸122の陥入部124も後方へ移動するので、吐出口12が開く。図7の第一加圧モードから図9の第二加圧モードに移行する際に、内部空間Sの容積は小さくなり、内部に滞留した化粧料が図9の矢印で示すように中央ステム151の内筒から吐出口12を通じて外部へ吐出される。
化粧料の使用者が押圧部13の押圧操作を止める弛緩モードでは、第二圧縮スプリング133、133の付勢力により上受部141と押圧部内殻132との上下距離が開き、これに従って吐出口内軸122が傾斜係合部142の傾斜に従って前方へ移動する。これにより吐出口12が閉じる。加えて押圧操作を止めると、第一圧縮スプリング143の付勢力によりステムサポータ154と中央ステム151とが上方向に移動し、中央ステム151の下部にある下凹部152とリングピストン171の下部とが嵌合し、隙間をなくす。これにより内部空間Sの気圧が下がり、ダイアフラム弁162を通じて軟質容器3内部の化粧料が内部空間Sへ流入する。
ポンプ部材4の吐出口12に備えたシャットオフバルブ120が、ポンプ部材4への押圧操作に連動して吐出口12を開いて軟質容器3内の液体状化粧料を吐出すると共に、押圧操作を止めると吐出口12を閉じることにより、ポンプ部材4内に滞留する化粧料に含有した水素の外部への放出量を抑えることができる。これにより、バルブ部材4に滞留した化粧料についても長期間にわたって水素が化粧料に含有することとなる。
本考案にかかる水素を含有した化粧料の使用方法について説明する。まず使用者は、図1のように硬質容器6に水素溶存化粧料容器が固定され、キャップ7を設けた状態で、化粧料を購入する。この場合水素溶存化粧料容器には、水素を封入した水素格納部2と共に化粧料が入れてあり、ポンプ部材4を通じて少量ずつ抜けている水素に対応して、水素格納部2より水素が透過して、内部の化粧料に溶存する水素量を一定に保つ。ポンプ部材4には、ポンプ機構と共にシャットオフバルブ120も設けてあるので、抜け出る水素の量は少なく抑えることができ、さらに水素格納部2からの水素の透過により、化粧料を使い切る2、3か月の間、封入された化粧料内には水素が溶存することとなる。なお、軟質容器3を軟質なシートから構成しているので、化粧料を使用して内容物が少なくなるごとに軟質容器3の厚さが薄くなる。
次に、一体として購入した水素を含有した化粧料を使い切ると、使用者は水素溶存化粧料容器のみに封入している状態の水素を含有した化粧料を購入する。この場合、硬質容器6を伴わないので、使用者は、より安価に水素を含有した化粧料を購入することができる。購入後使用者は、固定リング9を外して、化粧料が入っていない水素溶存化粧料容器を抜き取り、購入した水素溶存化粧料容器を硬質容器6内に入れ、固定リング9により固定する。こうすることで、高価な硬質容器6については継続して利用することができ、廃棄物を少なくすることができる。
<第二実施形態>
次に、図10及び図11を参照して、第二実施形態を説明する。なお、第一実施形態と共通する点は説明を省略する。
次に、図10及び図11を参照して、第二実施形態を説明する。なお、第一実施形態と共通する点は説明を省略する。
第二実施形態においては、水素格納部22は、軟質容器3の底部近傍に固定されている。
水素格納部22は、内部が水素格納用の空洞になった円板状の部材である。水素格納部22において、少なくとも外側面22aは、水素透過性シートで構成されている。外側面22aは、軟質容器3に液体状化粧料が収容されたときに、液体状化粧料と接する面である。外側面22aの外形は軟質容器3の内形とほぼ同一であるが、わずかに小さい。
水素格納部22は、内部が水素格納用の空洞になった円板状の部材である。水素格納部22において、少なくとも外側面22aは、水素透過性シートで構成されている。外側面22aは、軟質容器3に液体状化粧料が収容されたときに、液体状化粧料と接する面である。外側面22aの外形は軟質容器3の内形とほぼ同一であるが、わずかに小さい。
水素格納部22は、ポンプ部材4を構成する基部と、袋状の軟質容器3とが熱溶着により気密に接合される前の工程において、軟質容器3の底部近傍に固定される。
水素格納部22が、軟質容器3の底部近傍に配置されていることにより、水素格納部22から排出された水素が液体状化粧料に接している時間が長くなるから、水素が液体状化粧料に効率良く溶け込む。さらに、外側面22aの外形が軟質容器3の内形とほぼ同一であるから、水素は、液体状化粧料の全体にわたって、下方から上方へ移動するから、水素が液体状化粧料に一層効率よく溶け込む。
<第三実施形態>
次に、図12及び図13を参照して、第三実施形態を説明する。なお、第一実施形態と共通する点は説明を省略する。
次に、図12及び図13を参照して、第三実施形態を説明する。なお、第一実施形態と共通する点は説明を省略する。
第三実施形態においては、水素格納部24は、軟質容器3の底部近傍に固定されている。また、水素格納部24は、軟質容器3の内側の側壁に沿って配置されている。水素格納部24は、内部が水素格納用の空洞になった円筒状の部材である。水素格納部24において、少なくとも内面24aは、水素透過性シートで構成されている。内側面24aは、軟質容器3に液体状化粧料が収容されたときに、液体状化粧料と接する面である。
水素格納部24は、ポンプ部材4を構成する基部と、袋状の軟質容器3とが熱溶着により気密に接合される前の工程において、軟質容器3の底部近傍に固定される。
水素格納部24が、軟質容器3の底部近傍に配置されていることにより、水素格納部24から排出された水素が液体状化粧料に接している時間が長くなるから、水素が液体状化粧料に効率良く溶け込む。
本考案にかかる実施形態として、水素格納部2等を軟質容器3に入れる構成を説明したが、水素不透過材から構成した軟質容器3の内部を水素透過性シートにより、2つに区分して、その中の一つに水素を封入することも可能である。
また、水素格納部2等に逆止弁5を設けたが、よりコストを抑えるために逆止弁5を設けずに熱溶着等で封止することも可能である。
また、水素不透過材として軟質シートを用いたが、この部分を、水素を通過させない、硬質の材料で構成することも可能である。
1 水素溶存化粧料容器
2,22,24 水素格納部
3 軟質容器
4 ポンプ部材
5 逆止弁
6 硬質容器
12 吐出口
13 押圧部
120 シャットオフバルブ
2,22,24 水素格納部
3 軟質容器
4 ポンプ部材
5 逆止弁
6 硬質容器
12 吐出口
13 押圧部
120 シャットオフバルブ
Claims (5)
- 液体状化粧料を収容する水素溶存化粧料容器であって、
少なくとも一部が水素透過性シートで形成され、水素ガスが封入された水素格納部を備え、
前記水素透過性シートが前記液体状化粧料と接触する構成になっている水素溶存化粧料容器。 - 前記水素溶存化粧料容器から前記液体状化粧料を吸引するための吸引チューブを備えるポンプ部材を有し、
前記水素格納部は、前記吸引チューブの周囲に配置される、
請求項1に記載の水素溶存化粧料容器。 - 前記水素格納部は、前記吸引チューブの下端部近傍に配置される、
請求項2に記載の水素溶存化粧料容器。 - 前記水素格納部は、前記水素溶存化粧料容器の底部近傍に固定される、請求項1に記載の水素溶存化粧料容器。
- 前記水素格納部は、前記水素溶存化粧料容器の内側の側壁に沿って配置され、前記水素溶存化粧料容器の底部近傍に固定される、請求項1に記載の水素溶存化粧料容器。
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