JP2004276967A - ガス注入機能を備えたキャップ - Google Patents

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Tetsuo Yoshihara
鉄男 吉原
Hitoshi Takahashi
仁 高橋
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Abstract

【課題】容器を開封してからしばらく時間が経過した後でもその容器内にガスを注入することができるキャップを提供する。
【解決手段】キャップ(10)は、本体(1)とホルダ(2)を有する。該本体は、軸線(X)上に、容器(30)の開口部(31)に対する取付部(7)、該開口部を閉止するためのものでガス取出手段(4)を備えた閉止部(5)、該ホルダの受入部(6)を備える。一方、該ホルダは、該軸線上に弁ピン(11)を有するカートリッジ(3)を備える。そして、該本体の該受入部に、該弁ピンが該ガス取出手段と相対向した状態で該本体と相対移動自在に、かつ相対移動時に該ガス取出手段により該弁ピンが開放位置に移動自在に受け入れられている。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、液体を内包する容器を封止するとともに、その容器内部にガスを注入することができる機能を備えたキャップに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
炭酸ガスを溶存させたジュースやアルコール等の炭酸飲料は、その容器が開封されると、液中に溶存する炭酸ガスが少しずつ減少し、時間の経過とともにその風味が損なわれてしまう。そこで、炭酸ガスの減少を防ぐべく、炭酸飲料を内包する容器に対し自在に着脱できる密封キャップが広く一般に使用されている。
【0003】
しかし、容器に対し人の手で着脱できる密封キャップでは容器を十分に密封することができなかった。そして、このような密封キャップの使用は、炭酸ガスの減少を遅らせることはできても、その減少を完全に止めることができず、時間の経過による風味の低下を防止することができなかった。
【0004】
また、酒類の中には、容器が開封され空気に触ると、酸化の進行により、時間の経過とともに品質が損なわれてしまうものもある。そして、これらの酒類についても、上記密封キャップでは、時間の経過による品質の低下を防止することができなかった。
【0005】
このような場合、消費者自身の手で減少した炭酸ガスを補給したり、或いは容器内を不活性ガスで満たしたりすることができれば、炭酸飲料の風味や酒類の品質を維持することができると考えられる。そして、炭酸ガスを消費者自身の手で容器内に注入する手段として、例えば、実公昭36−8472号公報に開示されている炭酸ガス溶入装置が知られている。
【0006】
上記炭酸ガス溶入装置は、容器瓶の口辺内部に炭酸ガス容器を支持片で吊設し、その瓶口に穿孔突子を有する王冠を被冠したものである。その王冠は上面中央に形成された膨隆部を有し、穿孔突子はその膨隆部内面に設けられている。そして、王冠の膨隆部を叩打することで炭酸ガス容器から容器瓶内に炭酸ガスを注入し、容器瓶内の炭酸ガス圧力を高めることによって、液体(酒類)に炭酸ガスを溶入させることができるようになっている。
【0007】
【特許文献1】
実公昭36−8472号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記炭酸ガス溶入装置は、容器瓶から一度取り外すと再度取付けることができない王冠で容器瓶を密封する構造となっており、ガスの注入時期は容器瓶開封時に限定されていた。そのため、液体を内包した容器を開封してからしばらく時間が経過した後でその容器内にガスを注入することができず、容器開封後の炭酸飲料の風味や液体の品質を維持するという用途には利用できなかった。
【0009】
そこで、本発明は、容器を開封してからしばらく時間が経過した後でもその容器内にガスを注入することができるキャップを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明にかかる第1のキャップは、本体とホルダを有する。該本体は、軸線上に、容器の開口部に対する取付部、該開口部を閉止するためのものでガス取出手段を備えた閉止部、該ホルダの受入部を備える。一方、該ホルダは、該軸線上に弁ピンを有するカートリッジを備える。そして、該本体の該受入部に、該弁ピンが該ガス取出手段と相対向した状態で該本体と相対移動自在に、かつ相対移動時に該ガス取出手段により該弁ピンが開放位置に移動自在に受け入れられている。
【0011】
このキャップによれば、本体を介して容器に取り付けた後、ホルダを本体に向けて移動させガス取出手段でカートリッジを開放状態とすることにより、カートリッジからガスを放出させることができる。また、ホルダを移動させずカートリッジを開放状態としない限りガスは放出されず、その一方で、容器への着脱は本体を介して自在に行うことができる。そのため、容器を開封し、容器内の液体を適宜取り出すための開閉操作を繰り返すなどしてしばらく時間が経過した後、容器内へのガスの注入が必要になった時点でガスを注入することができる。そして、容器開封後の炭酸飲料の風味や液体の品質を維持することができる。なお、酒類の品質を維持する目的でガスを容器に注入する場合、容器内の空気は外部へ排出されることなく内部に留まるが、容器の内圧がガスで高められ酸素濃度が低下するため、品質維持効果を得ることができる。
また、このキャップは、少ない部品で構成されていることから、安価に製造することができる。
【0012】
更にまた、この第1のキャップによれば、カートリッジとして弁ピンを有するものを採用しているため、カートリッジを開放した後でも、カートリッジをガス取出手段から離すことによりガスの放出を止めることができる。そのため、ガスの注入量を加減して数回に分けて放出することが可能となり、容器内の液体の風味を長期間に渡って適度に保つことができる。
なお、弁ピンは、カートリッジ容器外部への突出傾向を備えたもので、その傾向に逆らって押し込まれた状態でカートリッジからガスを放出させ、定常位置ではカートリッジからガスを放出をさせないようにするためものである。
【0013】
該本体は筒状で、該閉止部がその内部空間を軸線上で二分しており、該閉止部より一端側が取付部をなし、該取付部の内周面に該容器の該開口部外周に螺合する螺条が形成されていていてもよい。
こうすると、本体は、容器に対し直接螺着される構造となる。そのため、取付部の下端に回動操作で切断される連結部を介して環状部材を取付け、更にこの環状部材を容器に嵌合させることで、封止確認手段(いわゆるカットリング)を構成することが可能となる。そして、連結部を切断しない限り開けることができない構造として、流通過程における第三者による不正な開封を防止することができる。
また、容器に対する取付構造が従来のボトルキャップとほぼ同じものになるので、既存の容器に適用することができる。
【0014】
該ガス取出手段は、該受入部内で該弁ピンに頂面で当接するための頭部、該受入部と該容器の内部との連通部を備え、該連通部は、その一端で該頭部の側面に開口し、他端で該容器の内部に開口しており、該容器側の開口に該受入部内から該容器への流出のみを許す逆止弁が設けられていてもよい。
こうすると、カートリッジを開放する前に容器の天地を逆にし、逆止弁が液体の底に配置された状態でガスを注入することで、ガスを液体に効率よく溶かし込むことができる。
また、容器を持って移動したり、容器を落下させたりした際に容器内の液体が波打った状態になった場合でも、液体が連通部内に流入することがない。そのため、連通部が液体に閉塞されガス放出に不具合が発生することを防止できる。
【0015】
該ガス取出手段は、該受入部内で該弁ピンに頂面で当接するための頭部、該受入部と該容器の内部との連通部を備え、該連通部は、該軸線から偏心した位置で該閉止部を貫通し、その一端で該受入部に開口し、他端で該容器の内部に開口しており、該容器側の開口に該受入部内から該容器への流出のみを許す逆止弁を有していてもよい。
こうすると、連通部は、頭部の側面に開口させたものよりも構造が簡単になる。ただし、頭部の側面に開口させたものよりも、頭部及び連通部を設けるために必要な面積は大きくなるため、連通部をどちらの形状とするかは、設計や製造の都合に応じて決める必要がある。
【0016】
該本体と該ホルダの間に両者の相対移動を規制する離脱可能な移動規制手段が介装されていてもよい。
こうすると、ホルダは、ガスの注入をする必要が無い場合には固定され、ガスを注入する際には移動規制手段を外すことによって移動可能な状態となる。そのため、ガスの注入をする必要が無い場合におけるホルダの誤操作を防止できる。
【0017】
本発明にかかる第2のキャップは、上記第1のキャップにおいて、該カートリッジを封板で密封されたものとしたものである。そして、該ホルダは、該封板が該ガス取出手段と相対向した状態で該本体と相対移動自在に、かつ相対移動時に該ガス取出手段により該封板が開封位置に移動自在に、該本体の該受入部に受け入れられている。
【0018】
この第2のキャップによれば、バルブ構造を有さない、構造のより簡単なカートリッジを、容器開封後の容器内へのガスの注入に適用させることができる。
【0019】
第2のキャップにおいて、該本体は筒状で、該閉止部がその内部空間を該軸線上で二分しており、該閉止部より一端側が該取付部をなし、該取付部の内周面に該容器の該開口部外周に螺合する螺条が形成されていていてもよい。
こうすると、第1のキャップと同様、封止確認手段(いわゆるカットリング)を構成することが可能となる。そして、連結部を切断しない限り開けることができない構造として、流通過程における第三者による不正な開封を防止することができる。また、容器に対する取付構造が従来のボトルキャップとほぼ同じものになるので、既存の容器に適用することができる。
【0020】
第2のキャップにおいて、該ガス取出手段は、該受入部内に尖頭を有し該閉止部を貫通する中空の穿針で、該穿針の該容器側の開口には、該受入部内から該容器への流出のみを許す逆止弁が設けられていてもよい。
こうすると、第1のキャップと同様、容器の天地を逆にすることでガスを液体に効率よく溶かし込むことができ、また逆止弁により、ガスの放出路(穿針の中空部)が液体に閉塞されガス放出に不具合が発生することを防止できる。
【0021】
第2のキャップにおいて、該ガス取出手段は、該受入部内に尖頭を有する穿針、該受入部と該容器の内部との連通部を備え、該連通部は、該軸線から偏心した位置で該閉止部を貫通し、その一端で該受入部に開口し、他端で該容器の内部に開口しており、該容器側の開口に該受入部内から該容器への流出のみを許す逆止弁を有していてもよい。
こうすると、カートリッジに穿針を突き刺した状態ではガスが放出されず、穿針をカートリッジから引き抜くと連通部を通してガスが放出されることになる。そのため、ガスの放出調整機能を有さない封板で密封されたカートリッジを使用しても、ガスの注入量を加減して数回に分けて放出することが可能となる。
また、容器を持って移動したり、容器を落下させたりした際に容器内の液体が波打った状態になった場合でも、液体が気密室内に流入することがない。そのため、連通部が液体に閉塞されガス放出に不具合が発生することを防止できる。
【0022】
第2のキャップにおいて、該本体と該ホルダの間に両者の相対移動を規制する離脱可能な移動規制手段が介装されていてもよい。
こうすると、第1のキャップと同様、ガスの注入をする必要が無い場合におけるホルダの誤操作を防止できる。
【0023】
【発明実施の形態】
図1及び図2に、本発明にかかる第1のキャップの具体例を示す。図1は、同キャップのガスが容器に注入される前の状態の正断面図である。図2は、容器に内包される液体にガスを注入している状態の正断面図である。
【0024】
キャップ10は、本体1とホルダ2を有している。
本体1は、軸線X上に、容器30の開口部31に対する取付部7、開口部31を閉止するためのものでガス取出手段4を備えた閉止部5、ホルダ2の受入部6を備える。なお、この閉止部5と開口部31の端面の間には、密封性を高めるためのシールパッキン51が介装されている。
ホルダ2は、前記軸線X上に弁ピン11を有するカートリッジ3を備える。そして、本体1の受入部6に、弁ピン11がガス取出手段4と相対向した状態で本体1と相対移動自在に、かつ相対移動時にガス取出手段4により弁ピン11が開放位置に移動自在に受け入れられている。
【0025】
カートリッジ3の弁ピン11は、カートリッジ3容器外部への突出傾向を備えている。そして、その傾向に逆らって押し込まれた状態においてカートリッジ3に充填された炭酸ガスを放出させるように、定常位置ではカートリッジ3から炭酸ガスを放出させないようになっている。なお、カートリッジ3に充填されるガスは、食品添加物許可品であれば炭酸ガスに限定されず、例えば、容器30が内包する液体32の酸化防止を目的とする場合、窒素ガスであってもよい。
【0026】
カートリッジ3は、液面と閉止部5下面の間の空間の酸素濃度を低下させるため或いは液体32にガスを溶け込ませるために必要なガスを容器30に注入できるものであれば、ホルダ2に装填できる範囲でその形式に制限はない。そのようなカートリッジ3として、例えば、ミニガスカートリッジ(内容積10mlのガスカートリッジ)やマイクロガスカートリッジ(内容積1.4mlのガスカートリッジ)を好適に使用することができる。ただし、ガス容量は、容器の耐圧を考慮し、使用中の容器が絶対に圧壊しないよう設定する必要がある。
【0027】
このキャップ10によれば、本体1を介して容器30に取り付けた後、ホルダ2を本体1に向けて移動させガス取出手段4でカートリッジ3を開放状態とすることにより、カートリッジ3からガスを放出させることができる。また、ホルダ2を移動させずカートリッジ3を開放状態としない限りガスは放出されず、その一方で、容器30への着脱は本体1を介して自在に行うことができる。そのため、容器30を開封し、容器30中の液体32を適宜取り出すための開閉操作を繰り返すなどしてしばらく時間が経過した後、容器30内へのガスの注入が必要になった時点でガスを注入することができる。そして、容器30開封後の液体32の風味や品質を維持することができる。
また、このキャップ10は、少ない部品で構成されていることから、安価に製造することができる。
【0028】
更にまた、このキャップ10によれば、カートリッジ3として弁ピン11を有するものを採用しているため、カートリッジ3を開放した後でも、カートリッジ3をガス取出手段4から離すことによりガスの放出を止めることができる。そのため、ガスの注入量を加減して数回に分けて放出することが可能となり、容器30内の液体の風味を長期間に渡って適度に保つことができる。
【0029】
本体1は筒状で、閉止部5がその内部空間を軸線X上で二分しており、閉止部5より一端側が取付部7となっている。そして、取付部7の内周面には容器30の開口部31外周に螺合する螺条8が形成されており、容器30に対し直接螺着される構造となっている。また、取付部7の下端には、回動操作で切断される連結部を介して環状部材52が取り付けられている。更に、この環状部材52は、容器32に嵌合され、カットリングを構成している。
この場合、連結部を切断しない限り開けることができなくなるため、流通過程における第三者による不正な開封を防止することができる。
また、容器30に対する取付構造が従来のボトルキャップとほぼ同じものになるので、既存の容器に適用することができる。
【0030】
なお、閉止部5及び取付部7の形状に制限はなく、使用目的や使用状態に応じて変えることができる。例えば、容器30の密封度を高める必要がある場合には、開口部31の内部に嵌合する柱状(コルク栓状)とし、閉止部5が取付部7を兼ねるようにしてもよい。
【0031】
本体1は、その受入部6の内周面にも螺条53が形成されている。一方、ホルダ2の外周にも螺条が形成されており、本体1とホルダ2は螺合するようになっている。更に、螺条53の閉止部5側終端部近傍にはシールリング54が介装されている。一方、ホルダ2外周の螺条は、端縁から所定の長さだけ円滑面部55を残して形成されており、ホルダ2が移動する際には、円滑面部55の一部がシールリング54と密着してホルダ2が受入部6に気密に受け入れられるようになっている。
この場合、ホルダ2の回動操作により、容易にカートリッジ13を開放することができるとともに、ガスの注入量の調整もホルダ2の回動操作により極めて簡単に行うことができる。
【0032】
ガス取出手段4は、受入部6内で弁ピン11に頂面で当接するための頭部12、受入部6と容器30の内部との連通部13を備えている。連通部13は、その一端で頭部22の側面に開口し、他端で容器30の内部に開口しており、容器30側の開口に受入部6内から容器30への流出のみを許す逆止弁14が設けられている。このキャップ10では、逆止弁14として、弾性力により開閉する開口を有する筒状のものが使用されているが、その形状に制限はなくその他公知の逆止弁を使用してもよい。
この場合、図2に示すように、カートリッジ3を開放する前に容器30の天地を逆にし、逆止弁14が液体32の底に配置された状態でガスを注入することにより、ガスを液体32に効率よく注入することができる。なお、液体32の酸化防止を目的として窒素ガスを容器30内に充填する場合は、容器30の天地を逆にせずそのまま、ガスを注入することが好ましい。
また、逆止弁14を設けたことにより、容器30を持って移動したり、容器30を落下させたりした際に容器30内の液体32が波打った状態になった場合でも、液体32が連通部13内に流入することがない。そのため、連通部13が液体32に閉塞されガス放出に不具合が発生することを防止できる。
【0033】
ガス取出手段4はフランジを有し、フランジから一方の端部が頭部12を、他方の端部が容器30への開口部をなしている。そして、閉止部5に設けられた透孔に、開口部が挿通され、フランジが閉止部5に螺着されている。閉止部5に設けられた透孔は、その径が、ガス取出手段4及びカートリッジ3の最大径よりも小さくなっている。また、ガス取出手段4の開口部は拡径され、逆止弁14はこの拡径された部分に嵌着されている。
この場合、カートリッジ3、ガス取出手段4及び逆止弁14の液体32への落下を防止し、誤飲事故の発生を防ぐことができる。
【0034】
ガス取出手段4は、製造設備の都合等の理由によりその構造を複雑にできない場合は、より簡単なものとすることができる。図3にガス取出手段の他の具体例を示す。このガス取出手段41は、受入部6内で弁ピン11に頂面で当接するための頭部15、受入部6と容器30の内部との連通部16を備えている。連通部16は、軸線Xから偏心した位置で閉止部5を貫通し、その一端で受入部6に開口し、他端で容器30の内部に開口しており、容器30側の開口に受入部6内から容器30への流出のみを許す逆止弁17を有している。なお、このガス取出手段41においては、逆止弁17として、受入部6内部の圧力に応じて弾性変形するかさを備えたきのこ型の断面形状を有するものが使用されている。
この場合、連通部16は、頭部12の側面に開口させた前記連通部13よりも構造が簡単になる。
【0035】
本体1とホルダ2の間に両者の相対移動を規制する離脱可能な移動規制手段9が介装されている。
移動規制手段9として、間欠部を有し、間欠部の反対側に引抜部を備えた環状部材が使用されている。そして、引抜部を引っ張ることにより、本体1とホルダ2の間から外すことができるようになっている。
この場合、ホルダ2は、ガスの注入をする必要が無い場合には固定され、ガスを注入する際には移動規制手段9を外すことによって移動可能な状態となる。そのため、ガスの注入をする必要が無い場合におけるホルダ2の誤操作を防止できる。
【0036】
本体1とホルダ2は、移動規制手段9が取り付けられた状態において、図示しない被覆材で一体に被われている。
この場合、移動規制手段9が緩んで外れることを防止し、また、輸送時や保管時に開口部31の周囲を衛生な状態に保つことができる。
【0037】
図4に、本発明にかかる第2のキャップの具体例を示す。図4は、同キャップのガスが容器に注入される前の状態の正断面図である。なお、キャップ10と実質的に同じ部分には同符号を付し、その説明を簡略化又は省略するものとする。
このキャップ20は、前記キャップ10においてカートリッジ3を、封板21で密封されたカートリッジ3’としたものである。そして、ホルダ2は、封板21がガス取出手段4と相対向した状態で本体1と相対移動自在に、かつ相対移動時にガス取出手段4により封板21が開封位置に移動自在に、本体1の受入部6に受け入れられている
【0038】
このキャップ20によれば、バルブ構造を有さない、構造のより簡単なカートリッジ3’を、容器30開封後の容器30内へのガスの注入に適用させることができる。
【0039】
このキャップ20において、ガス取出手段4は、受入部6内に尖頭を有し閉止部5を貫通する中空の穿針22で、穿針22の容器30側の開口には、受入部6内から容器30への流出のみを許す逆止弁23が設けられている。逆止弁23は、キャップ10と同様、弾性力により開閉する開口を有する筒状のものが使用されている。
この場合、キャップ10と同様、容器30の天地を逆にすることでガスを液体32に効率よく溶かし込むことができ、また逆止弁23により、ガスの放出路(穿針22の中空部)が液体32に閉塞されガス放出に不具合が発生することを防止できる。
【0040】
このキャップ20において使用されているカートリッジ3’はガスの放出調整機能を有さない型式のものであるが、ガス取出手段4によりガスの放出を調整することも可能である。ガスの放出を調整できるガス取出手段の具体例を図5に示す。
【0041】
このガス取出手段42は、受入部6内に尖頭を有する穿針24、受入部6と容器30の内部との連通部25を備える。連通部25は、軸線Xから偏心した位置で閉止部5を貫通し、その一端で受入部6に開口し、他端で容器30の内部に開口しており、容器30側の開口に受入部6内から容器30への流出のみを許す逆止弁26が設けられている。逆止弁26として、前記ガス取出手段41と同様、受入部6の圧力に応じて弾性変形するかさを備えたきのこ型の断面形状を有するものが使用されている。
この場合、カートリッジ3’に穿針24を突き刺した状態ではガスが放出されず、穿針24をカートリッジ3’から引き抜くと連通部25を通してガスが放出されることになる。そのため、ガスの放出調整機能を有さない封板で密封されたカートリッジ3’を使用しても、ガスの注入量を加減して数回に分けて放出することが可能となる。
【0042】
【発明の効果】
本発明にかかる第1のキャップによれば、容器を開封し、容器中の液体を適宜取り出すための開閉操作を繰り返すなどしてしばらく時間が経過した後、容器内へのガスの注入が必要になった時点でガスを注入することができる。そして、容器開封後の炭酸飲料の風味や液体の品質を維持することができる。また、少ない部品で構成されていることから、安価に製造することができる。更にまた、ガスの注入量を加減して数回に分けて放出することが可能となり、容器内の液体の風味を長期間に渡って適度に保つことができる。
【0043】
請求項2、7によれば、封止確認手段(いわゆるカットリング)を構成することが可能となる。そして、連結部を切断しない限り開けることができない構造として、流通過程における第三者による不正な開封を防止することができる。また、容器に対する取付構造が従来のボトルキャップとほぼ同じものになるので、既存の容器に適用することができる。
【0044】
請求項3によれば、ガスを液体に効率よく溶かし込むことができる。また、逆止弁により、連通部が液体に閉塞されガス放出に不具合が発生することを防止できる。
【0045】
請求項4によれば、連通部は、頭部の側面に開口させた請求項3のものよりも構造が簡単になる。
【0046】
請求項5、10によれば、ガスの注入をする必要が無い場合におけるホルダの誤操作を防止できる。
【0047】
請求項6による本発明にかかる第2のキャップによれば、バルブ構造を有さない構造のより簡単なカートリッジを、容器開封後の容器内へのガスの注入に適用させることができる。
【0048】
請求項8によれば、第1のキャップと同様、ガスを液体に効率よく溶かし込むことができ、また逆止弁により、ガスの放出路が液体に閉塞されガス放出に不具合が発生することを防止できる。
【0049】
請求項9によれば、ガスの放出調整機能を有さない封板で密封されたカートリッジを使用しても、ガスの注入量を加減して数回に分けて放出することが可能となる。また、逆止弁により、連通部が液体に閉塞されガス放出に不具合が発生することを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる第1のキャップの具体例を示し、ガスが容器に注入される前の状態の正断面図である。
【図2】同キャップを使用して容器に内包される液体にガスを注入している状態の正断面図である。
【図3】構造を簡単にしたガス取出手段の具体例を示す正断面図である。
【図4】本発明にかかる第2のキャップの具体例を示し、ガスが容器に注入される前の状態の正断面図である。
【図5】ガスの放出を調整できるガス取出手段の具体例を示す正断面図である。
【符号の説明】
1 本体
2 ホルダ
3 カートリッジ
4 ガス取出手段
5 閉止部
6 受入部
7 取付部
8 螺条
9 移動規制手段
10、20 キャップ
11 弁ピン
12、15 頭部
13、16、25 連通部
14、17、23、26 逆止弁
21 封止部
22、24 穿針
30 容器
31 開口部
32 液体
X 軸線

Claims (10)

  1. 本体(1)とホルダ(2)を有し、
    該本体(1)は、軸線(X)上に、容器(30)の開口部(31)に対する取付部(7)、該開口部(31)を閉止するためのものでガス取出手段(4)を備えた閉止部(5)、該ホルダ(2)の受入部(6)を備え、
    該ホルダ(2)は、該軸線(X)上に弁ピン(11)を有するカートリッジ(3)を備え、該本体(1)の該受入部(6)に、該弁ピン(11)が該ガス取出手段(4)と相対向した状態で該本体(1)と相対移動自在に、かつ相対移動時に該ガス取出手段(4)により該弁ピン(11)が開放位置に移動自在に受け入れられていることを特徴とするキャップ(10)。
  2. 該本体(1)は筒状で、該閉止部(5)がその内部空間を該軸線(X)上で二分しており、該閉止部(5)より一端側が該取付部(7)をなし、該取付部(7)の内周面に該容器(30)の該開口部(31)外周に螺合する螺条(8)が形成されている請求項1に記載のキャップ。
  3. 該ガス取出手段(4)は、該受入部(6)内で該弁ピン(11)に頂面で当接するための頭部(12)、該受入部(6)と該容器(30)の内部との連通部(13)を備え、該連通部(13)は、その一端で該頭部(12)の側面に開口し、他端で該容器(30)の内部に開口しており、該容器(30)側の開口に該受入部(6)内から該容器(30)への流出のみを許す逆止弁(14)が設けられている請求項1又は2に記載のキャップ。
  4. 該ガス取出手段(4)は、該受入部(6)内で該弁ピン(11)に頂面で当接するための頭部(15)、該受入部(6)と該容器(30)の内部との連通部(16)を備え、該連通部(16)は、該軸線(X)から偏心した位置で該閉止部(5)を貫通し、その一端で該受入部(6)に開口し、他端で該容器(30)の内部に開口しており、該容器(30)側の開口に該受入部(6)内から該容器(30)への流出のみを許す逆止弁(17)を有している請求項1又は2に記載のキャップ。
  5. 該本体(1)と該ホルダ(2)の間に両者の相対移動を規制する離脱可能な移動規制手段(9)が介装されている請求項1〜4のいずれか一つの項に記載のキャップ。
  6. 本体(1)とホルダ(2)を有し、
    該本体(1)は、軸線(X)上に、容器(30)の開口部(31)に対する取付部(7)、該開口部(31)を閉止するためのものでガス取出手段(4)を備えた閉止部(5)、該ホルダ(2)の受入部(6)を備え、
    該ホルダ(2)は、該軸線(X)上の封板(21)で密封されたカートリッジ(3’)を備え、該本体(1)の該受入部(6)に、該封板(21)が該ガス取出手段(4)と相対向した状態で該本体(1)と相対移動自在に、かつ相対移動時に該ガス取出手段(4)により該封板(21)が開封位置に移動自在に受け入れられていることを特徴とするキャップ(20)。
  7. 該本体(1)は筒状で、該閉止部(5)がその内部空間を該軸線(X)上で二分しており、該閉止部(5)より一端側が該取付部(7)をなし、該取付部(7)の内周面に該容器(30)の該開口部(31)外周に螺合する螺条(8)が形成されている請求項6に記載のキャップ。
  8. 該ガス取出手段(4)は、該受入部(6)内に尖頭を有し該閉止部(5)を貫通する中空の穿針(22)で、該穿針(22)の該容器(30)側の開口には、該受入部(6)内から該容器(30)への流出のみを許す逆止弁(23)が設けられている請求項6又は7に記載のキャップ。
  9. 該ガス取出手段(4)は、該受入部(6)内に尖頭を有する穿針(24)、該受入部(6)と該容器(30)の内部との連通部(25)を備え、該連通部(25)は、該軸線(X)から偏心した位置で該閉止部(5)を貫通し、その一端で該受入部(6)に開口し、他端で該容器(30)の内部に開口しており、該容器(30)側の開口に該受入部(6)内から該容器(30)への流出のみを許す逆止弁(26)を有している請求項6又は7に記載のキャップ。
  10. 該本体(1)と該ホルダ(2)の間に両者の相対移動を規制する離脱可能な移動規制手段(9)が介装されている請求項6〜9のいずれか一つの項に記載のキャップ。
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