JP3208222U - コンテナ - Google Patents

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JP3208222U
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育雄 森野
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智彦 森川
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Abstract

【課題】パレット輸送の積載スペースの効率を向上させつつ、パレット輸送の際の1段積み及び2段積みの各荷物に対する固定を容易に行うことができるコンテナを提供する。【解決手段】コンテナは、コンテナ長手方向の側壁を構成するコルゲートパネルの凸部よりも凹んだ凹部によって形成される各スペースに、床部から天井部に向かって延びる補強リブが設けられている。コンテナ内部のパレット又はパレットに積載された荷物を固定するためのラッシングベルトの固定部は、補強リブ60と共にスペース内に配置されるとともに、床部10から天井部まで延びる補強リブの中間位置Cを挟んで、床部に対して上方の第1の位置に配置される第1固定部Rb1と、天井部に対して下方の第2の位置に配置される第2固定部Rb2と、を含んで構成される。【選択図】図7

Description

本考案は、輸送用車両等に積載可能なコンテナであり、バルク輸送及びパレット輸送が可能なコンテナに関する。
特許文献1に記載のように、貨物を効率よく輸送するためにコンテナが使用されている。特許文献1のコンテナは、コンテナ内にライナー(袋体)を設置することができ、ライナーに樹脂ペレット等のバルク荷材や粉粒体等を充填したバルク輸送を行うことができる。また、ライナーを取り外し、パレット上に積まれた荷物をパレットごとフォークリフトでコンテナ内に積荷したパレット輸送を行うこともできる。
実用新案登録第3123542号公報
このようなバルク輸送とパレット輸送の双方に使用可能なコンテナは、パレット輸送の際、荷崩れ防止のために、パレット又はパレットに積載された荷物(複数の荷物群を含む)をコンテナに固定することがある。例えば、ラッシングベルトの両端をコンテナの内壁面に設けられたラッシングレールや固定部に引っかけて固定する。そして、ラチェット機構でラッシングベルトを緊張させて、コンテナにパレットや荷物を固定する。
しかしながら、コンテナの内壁からラッシングレールや固定部が突出していると、これが邪魔となり、コンテナ内寸(コンテナ内に積載可能なスペース)が狭くなり、例えば、パレット輸送の積載効率が低下するおそれがある。特に、コンテナ内寸を広げるためにコルゲートの厚みを薄くしたコンテナでは、ラッシングレールや固定部が邪魔となり、せっかく広げたコンテナ内寸が狭くなってしまう。
一方で、バルク輸送及びパレット輸送が可能なコンテナは、パレット輸送における積載スペースの効率化を図るため、2段積みが許容されることがある。このような場合、1段積みの荷物の位置に合わせて固定部を配置すると、2段積みの上段の荷物に対してラッシングベルトによる固定作業を容易に行うことができないことがある。
そこで、本考案の目的は、バルク輸送及びパレット輸送の双方が可能なコンテナであって、パレット輸送の積載スペースの効率を向上させつつ、パレット輸送の際の1段積み及び2段積みの各荷物に対する固定を、容易に行うことができるコンテナを提供することにある。
(1)本考案に係るコンテナは、所定の方向に長手方向を有する箱状に形成され、内部に取り外し可能に設置されるライナー内にバルク荷材を充填したバルク輸送と、所定サイズのパレット上に積まれた荷物をパレットごとコンテナ内に積荷したパレット輸送とが可能なコンテナである。上記コンテナは、床部と、床部と対向する天井部と、長手方向端部に設けられた積み卸し口と、床部から天井部に向かって略垂直に延びる一対の側壁部と、一対の側壁部それぞれに設けられ、床部から天井部に向かって延びる補強リブと、パレット又はパレットに積載された荷物をコンテナに固定するためのラッシングベルトの固定部と、を備える。
ここで、上記一対の側壁部は、凹部と凸部とが長手方向に交互に形成されたコルゲートパネルである。補強リブは、コンテナ内側において凸部よりも外側に凹んだ凹部によって形成される各スペース内に設けられる。
そして、上記固定部は、補強リブと共にスペース内に配置されるとともに、床部から天井部まで延びる補強リブの中間位置を挟んで、床部に対して上方の第1の位置に配置される第1固定部と、天井部に対して下方の第2の位置に配置される第2固定部と、を含むことを特徴とする。
(2)上記(1)において、第1の位置は、床部と前記中間位置の中間であり、第2の位置は、天井部と前記中間位置の中間とすることができる。
(3)上記(1)又は(2)において、上記補強リブは、固定部によって区画されている。固定部は、ラッシングベルト又はラッシングベルトのフックが挿通される挿通スペースが形成されるように、凹部の凹面に対して離間して配置される棒状の固定部材と、固定部材の上下端部が固定されるとともに、固定部材を挟んで補強リブを区画する一対の仕切り部材と、を備えるように構成することができる。そして、一対の仕切り部材は、上下に区画された補強リブに固定されるように構成することができる。
本考案によれば、コンテナ長手方向の側壁を構成するコルゲートパネルの凸部よりも凹んだ凹部によって形成される各スペースに、床部から天井部に向かって延びる補強リブが設けられているので、コルゲートパネルの強度を確保することができる。したがって、コルゲートパネルの厚みを薄くしてコンテナ内寸を広げることができる。
そして、コンテナ内部にパレット又はパレットに積載された荷物をコンテナに固定するためのラッシングベルトの固定部が設けられるが、固定部は、補強リブと共にスペース内に配置されるとともに、床部から天井部まで延びる補強リブの中間位置を挟んで、床部に対して上方の第1の位置に配置される第1固定部と、天井部に対して下方の第2の位置に配置される第2固定部と、を含むように構成される。
このように、固定部は、予め補強リブと共にスペース内に配置されるとともに、補強リブの中間位置を挟んで、床部に対して上方の所定位置に配置され、かつ天井部に対して下方の所定位置に配置される。つまり、パレット輸送において、コンテナ内寸の高さ方向において、1段積み及び2段積みのパレット上の各荷物に対して予め適切な位置に、固定部がそれぞれ設けられているので、ラッシングベルトによる固定を容易に行うことができる。
本考案に係るバルク輸送及びパレット輸送が可能なコンテナは、パレット輸送の積載スペースの効率を向上させつつ、パレット輸送の際の1段積み及び2段積みの各荷物に対する固定を、容易に行うことができる。
本考案に係る実施例1のコンテナの外観斜視図である。 本考案に係る実施例1のバルク輸送時のライナーの取り付け状態を説明するための模式図である。 図1のA−A断面図であり、コルゲートパネルの内側を示す図である。 図3のB−B断面における一部拡大図であり、補強リブが設けられたコルゲートパネルの厚さ方向の断面図である。 本考案に係る実施例1のバルク荷材が充填されたライナーが補強リブと凹部との間に入り込む態様を説明するための図である。 図1に示したコンテナのX−Y平面における概略断面図である。 本考案に係る実施例1のラッシングリング部及びラッシングバー部を示す一部拡大斜視図である。 ラッシングバー部をX−Z平面から見たときの拡大断面図である。 ラッシングリング部をY−Z平面から見たときの拡大断面図である。 ラッシングリング部をX−Z平面から見たときの拡大断面図である。 ラッシングリング部の収納時と使用時を説明するための図(Y−Z平面)である。 ラッシングリング部の収納時と使用時を説明するための図(X−Z平面)である。 ラッシングリング部を構成する固定部材の一例を示す図である。 本考案に係るパレット輸送の際の積荷状態及びラッシングベルトによる固定の態様を示す図である。
以下、添付図面を参照しながら本考案の実施例について詳細に説明する。
(実施例1)
図1から図14は、本考案に係る実施例1を示す図である。図1は、本実施例のコンテナ1の外観斜視図である。なお、図1において、X軸、Y軸およびZ軸は、互いに直交する軸である。本実施例では、鉛直方向(高さ)に延びる軸をZ軸としている。X軸、Y軸およびZ軸の関係は、他の図面においても同様である。
まず、図1から図6を参照して、本実施例の補強リブ60を用いたコンテナ1について説明する。コンテナ1は、略直方体の箱状に形成され、Y方向に長尺状に形成されている。コンテナ1の長手方向端面には、荷物を積み卸しするための積み卸し口Arを備え、積み卸し口Arには、例えば、観音開き式のリアドアRDが開閉可能に取り付けられている。なお、コンテナ1の説明において、リアドアRDが設けられるコンテナ1の後方、リアドアRDに対向するY方向端部側をコンテナ1の前方と称し、X−Y平面においてコンテナ1の前後方向(Y方向)に直交する方向(X方向)を幅方向と称する。
本実施例のコンテナ1は、X−Y平面に延びる床部10と、Z方向において床部10と対向する天井部20と、床部10から天井部20に向かって略垂直に延びる側壁部30とを備えて構成されている。床部10の四隅には、柱部が設けられ、柱部間に各側壁部30が配置されている。
側壁部30は、コンテナ1の前後方向に延び、幅方向に離間する一対のサイドパネル31A,31Bと、コンテナ1の幅方向に延び、コンテナ1の前後方向に離間する一対のサイドパネル32A,32Bを含んで構成される。なお、一対のサイドパネル32A,32Bのうち、コンテナ1の後方側に位置するサイドパネル32Bは、上述した、積み卸し口Arに対する開閉可能なリアドアRDに相当する。
本実施例のコンテナ1は、ISO規格に準じる一般的な汎用コンテナであり、例えば、20フィートタイプのドライコンテナ(有蓋コンテナ)である。20フィートコンテナを一例に説明するが、40フィートコンテナであってもよい。また、コンテナ1は、トレーラー等の輸送用車両に積載可能な輸送コンテナであり、鉄道や船舶などの輸送にも使用することができる。
コンテナ1が20フィートコンテナである場合、コンテナ1の外寸は、X方向の幅が2438mm(8フィート)であり、Y方向の長さが6096mm(20フィート)である。なお、高さは、2591mm(8フィート6インチ)、2896mm(9フィート6インチ)の2種類がある。
そして、本実施例のコンテナ1は、ライナー装着方式によるバルク輸送及びパレット輸送が可能なコンテナである。バルク輸送とは、コンテナ1内に取り外し可能に設置されるライナー40内にバルク材を充填したコンテナ輸送である。図2は、バルク輸送時のライナーの取り付け状態を説明するための模式図である。
図2に示すように、コンテナ1の室内には、ライナー40が床部10及び側壁部30に接触するように目一杯に収納され、ライナー40内には樹脂ペレット等のバルク荷材が充填される。なお、ライナー40は、石油化学品・薬品・食品・農産物など粉粒体の輸送を行うための内袋である。
例えば、コンテナ1において、天井部20の周囲に沿って、緊張・弛緩可能にライナー装架ワイヤ41が張架される。ライナー装架ワイヤ41は、不図示の連結ロープでライナー40に固定されている。ライナー40の天面側をライナー装架ワイヤ41で引き上げることで、ライナー40をコンテナ1の室内に装架支持することができる。コンテナ1の室内における天井部20には、天井部20の周囲に沿って、ライナー装架ワイヤ41を張架するためのワイヤ吊り環42が複数配設されている。
このようなライナー装着方式のバルク輸送では、特許文献1の図8に示されているように、荷卸しに際して、コンテナ1を輸送するトレーラーを停車し、リアドアRDを開く。そして、コンテナ1を傾斜させてライナー40からバルク荷材を排出する。このとき、傾斜しているコンテナ1に対してライナー40全体が、コンテナ内部から滑り落ちずに、積み卸し口Arからライナー40内のバルク荷材が、コンテナ外部に排出されるように、荷卸しされる。
パレット輸送は、荷物を載せるための荷役台であるパレットを用いたコンテナ輸送である。パレットは、例えば、日本工業規格(JIS規格)で規定された定型サイズのパレットが用いられる。一貫輸送用平パレットとしては、T11型(1100mm×1100mm×144mm)やT14型(1100mm×1400mm×144mm)などがある。
本実施例のコンテナ1は、ライナー40を取り外した状態で、バルク輸送後やバルク輸送前に所定サイズのパレット上に積まれた荷物をパレットごとコンテナ内に積荷したパレット輸送を行うことができる。
ここで、上述したように、コンテナ1の外寸は、ISO規格によって外寸が規定されており、コンテナ1の外寸がISO規格の規定値内であることが要求される。したがって、コンテナ1の内寸は、コンテナ1の側壁部30の厚さによって決まることになる。
コンテナ1の内寸は、コンテナ室内に積載可能なスペースであるため、コンテナ1の内寸が広いほど、バルク輸送時及びパレット輸送時に多くの荷材を積み込むことができる。特に、パレット輸送では、JIS規格で規定された定型サイズのパレットが使用されるため、例えば、サイドパネル31A,31Bの厚さ(X方向の厚み)を薄くすることができれば、コンテナ1の内寸を広げ、パレットをコンテナ1の幅方向に並列に積載できるようにすることができる。
一方、Y方向に長尺状のサイドパネル31A,31Bは、バルク輸送時にライナー40内に充填されたバルク荷材によって押圧され、コンテナ外側に向かって膨らもうとする力が作用する。このため、曲げ強度を向上させるために、サイドパネル31A,31Bをコルゲートパネルで構成することができる。
コルゲートパネルは、凹凸加工が施された鋼板やアルミ板等のパネル部材であり、凹凸の波形成形が施されることで凹部311と凸部312とが長手方向に交互に形成され、コンテナ外側に向かって膨らもうとする力に対する曲げ強度を向上させることができる。
このとき、コンテナ1の内寸を広げようとする場合、単に、コルゲートパネルの厚さを薄くすると、コルゲートパネルの凹部と凸部との間に位置する壁部の角度が緩やかになり、バルク輸送時のサイドパネル31A,31Bの曲げ強度が低くなってしまう。
そこで、本実施例のコンテナ1は、長手方向に延びる一対のサイドパネル31A,31Bが、凹部311と凸部312とが長手方向に交互に形成されたコルゲートパネルで構成されており、一対のサイドパネル31A,31Bそれぞれに、床部10から天井部20に向かって延びる補強リブ60が設けられている。補強リブ60は、サイドパネル31A,31Bに溶接等で取り付けることができる。
図3は、図1のA−A断面図であり、補強リブ60が設けられたサイドパネル31Aの内側を示す図である。図4は、図3のB−B断面における一部拡大図であり、補強リブ60が設けられたサイドパネル31Aの厚さ方向(X方向)の断面図である。
補強リブ60は、コンテナ1の室内に面するサイドパネル31Aにおいて、凸部312間に位置する凹部311内、すなわち、コンテナ1内側において凸部312よりも外側に凹んだ凹部311によって形成される各スペースS内に設けられる。
このとき、図4に示すように、凹部311内部に設けられる補強リブ60のX方向端面は、凸部312の凸面よりも突出していない。また、サイドパネル31Aの長手方向において補強リブ60の幅h1が、スペースSの幅h2よりも小さく形成されている。サイドパネル31Bの構成は、サイドパネル31Aと同様である。
床部10から天井部20に向かって延びる補強リブ60が、コンテナ1のサイドパネル31A,31Bの各スペースSに設けられることで、バルク輸送におけるサイドパネル31A,31Bの強度を確保することができる。このため、サイドパネル31A,31Bの厚みを薄くしてコンテナ1の内寸を広げることができる。
図4において二点鎖線は、補強リブ60が設けられていない従来のコルゲートパネルを示している。従来は、バルク輸送におけるサイドパネルの曲げ強度を確保するために、コルゲート状の凹部と凸部との間に位置する壁部の角度をY方向に対して鋭角にしており、コルゲートパネルの厚さをD2にする必要があった。これに対して、サイドパネル31A,31Bは、凹部311のスペースS内に補強リブ60が設けられているので、サイドパネル31A,31Bの厚さを外側に向かって薄くし、厚さD2よりも薄い厚さD1とすることができる。
図5は、本実施例のバルク荷材が充填されたライナー40が補強リブ60と凹部311との間のスペースSaに入り込む態様を説明するための図である。図5に示すように、補強リブ60が配置されるスペースS(凹部311)は、バルク荷材が充填されたライナー40の一部が凸部312よりも外側に向かって入り込むスペースであり、補強リブ60のY方向両側にスペースSaが形成されている。つまり、補強リブ60の幅h1が、スペースSの幅h2と略同じ幅に形成されると、スペースSを塞いでしまい、コンテナ1の内壁が凹凸の無い平面状となってしまうが、本実施例では、スペースS全体を塞がないようにして、コンテナ1の内壁に凹凸が形成されるように、補強リブ60の幅h1を小さくしている。このため、バルク輸送におけるバルク荷材の排出時に、バルク荷材が充填されたライナー40がコンテナ1から滑り落ちることが抑制される。
図6は、図1に示したコンテナ1のX−Y平面における概略断面図であり、本実施例のコンテナ1は、コンテナ1の外寸H1をISO規格で規定される規定値のまま、サイドパネル31A,31Bそれぞれを、厚さD1に薄くすることができる。このため、コンテナ1の幅方向における内寸H2が、厚さD3×2分、広がることになる。
ここで、図6の例において一点鎖線は、パレットに積まれた荷物を示している。上述のようにT11型やT14型のパレットは、X方向の幅が1100mmに規定されているが、パレット上に積まれた荷物は、パレットの幅からはみ出ていることが多い。例えば、荷材が入ったフレキシブルコンテナバッグや紙袋をパレットに載せると、パレット外寸よりもフレキシブルコンテナバッグ等が外側にはみ出ることが一般的にある。
20フィートコンテナの場合、コンテナ1の外寸H1は、2438mmなので、理論上は、両サイドのサイドパネル31A,31Bの各厚さの合計が238mm以内であればよいが、上述のように、パレットに積まれた荷物は、パレットからはみ出ているため、サイドパネル31A,31Bの厚さを薄くしないと、パレットに載せられた荷物を、コンテナ1の幅方向に2列に積むことができないことがある。
本実施例のコンテナ1は、コンテナ1の外寸H1をISO規格の規定サイズのまま、従来よりもサイドパネル31A,31Bの厚さを外側に向かって薄くすることができ、コンテナ1の幅方向の内寸を広げることができる。このため、パレットから荷物がはみ出た状態であっても、コンテナ1の幅方向に2列に積むことができ、パレット輸送の積載スペースの効率化を図ることができる。
次に、図3、図7から図14を参照して、パレット輸送において、パレット又はパレットに積載された荷物をコンテナ1に固定するためのラッシングベルトBの固定部Rr,Rb(Rb1,Rb2)について説明する。図3に示すように、固定部Rr,Rb1,Rb2は、補強リブ60が設けられるスペースS内に配置され、1つの補強リブ60に対してこれら複数の固定部Rr,Rb1,Rb2が、Z方向に並んで配置されている。
本実施例の補強リブ60は、Y方向に並ぶ全てのスペースS内にそれぞれ設けられているが、固定部Rr,Rb1,Rb2が設けられる補強リブ60(60A)は、Y方向(長手方向)において所定の間隔で複数設けられている。つまり、全ての補強リブ60に固定部Rr,Rb1,Rb2は設けられていない。
また、図6に示すように、一対のサイドパネル31A,31Bにおいて、それぞれに補強リブ60(60A)が設けられる。補強リブ60(60A)は、一対のサイドパネル31A,31B間において、Y方向に同じ位置で、かつX方向で対向している。
図7は、ラッシングリング部(固定部Rr)及びラッシングバー部(固定部Rb1,Rb2)を示す一部拡大斜視図である。
ラッシングリング部Rrは、スペースS内において、補強リブ60(60A)の下部端部と床部10との間に形成された配置スペースSrに配置されている。補強リブ60(60A)の下部端部は、床部10まで延びておらず、床部10から上方の所定の箇所に位置している。補強リブ60(60A)と配置スペースSrは、平面状の仕切り板450によって区画されている。仕切り板450と補強リブ60(60A)の下部端部とが連結されて固定されている。仕切り板450は、溶接等により凹部311に固定される。なお、仕切り板450のX方向端面は、スペースS(補強リブ60又は凸部312のX方向端面)よりも床部10側に突出していない。
ラッシングバー部Rbは、補強リブ60(60A)と共にスペースS内に配置されるとともに、2つのラッシングバー部Rb1,Rb2を含んで構成される。ここで、ラッシングバー部Rb1,Rb2の位置関係について説明する。図7に示すように、床部10から天井部20まで延びる補強リブ60は、Z方向に高さHを有し、その中間を中間位置Cとする。ラッシングバー部Rb1,Rb2は、中間位置Cを挟んで配置されるとともに、ラッシングバー部Rb1は、床部10に対して上方の位置に、ラッシングバー部Rb2は、天井部20に対して下方の位置に、それぞれ配置される。
本実施例では、図7に示すように、中間位置Cに対して、ラッシングバー部Rb1が配置される床部10から上方の位置は、床部10と中間位置Cの中間位置であり、同様に、ラッシングバー部Rb2が配置される天井部20から下方の位置は、天井部20と中間位置Cの中間位置である。つまり、補強リブ60の高さ(床部10から天井部20までの高さ)Hに対し、下から1/4Hの位置にラッシングバー部Rb1、上から1/4Hの位置にラッシングバー部Rb2が配置されている。
また、図7に示すように、補強リブ60(60A)は、ラッシングバー部Rb1,Rb2によって区画されている。ラッシングバー部Rb1は、棒状の固定部材500と、平面状の一対の仕切り板501,502とを含んで構成される。仕切り板501,502の構成は、仕切り板450と同様である。固定部材500は、図8に示すように、ラッシングベルトB又はラッシングベルトBのフックFが挿通される挿通スペースSbが形成されるように、凹部311の凹面に対して離間して配置される。
固定部材500の上下端部は、一対の仕切り板501,502にそれぞれ固定されている。一対の仕切り板501,502は、Z方向に延びる棒状の固定部材500を挟んで補強リブ60(60A)を区画している。一対の仕切り板501,502が、上下に区画された補強リブ60(60A)にそれぞれ固定されている。このように、ラッシングバー部Rb1,Rb2によって補強リブ60(60A)が区画されるものの、Z方向に延びる棒状の固定部材500と一対の仕切り板501,502によって、上下に離間する補強リブ60(60A)が連結され、Z方向に延びる補強リブ60(60A)の曲げ強度の低下を抑制している。
続いて、ラッシングリング部Rrについて、詳細に説明する。図9は、ラッシングリング部RrをY−Z平面から見たときの拡大断面図であり、図10は、ラッシングリング部RrをX−Z平面から見たときの拡大断面図である。ラッシングリング部Rrは、床部10に対して固定される固定部材410と、固定部材410に対して固定され、ラッシングベルトB又はラッシングベルトのフックFが挿通される開口Nを有する係止部材420と、を含んで構成される。
係止部材420は、開口Nよりも下側の領域421が固定部材410に挟まれた状態で配置スペースSr内に自立して収納される第1の位置と、係止部材420を固定部材410に対して上方に持ち上げることで下側の領域421が固定部材410に挟まれた状態から解除され、配置スペースSrから引き出される第2の位置と、の間で回動可能に設けられる。なお、第1の位置は、例えば、係止部材420の開口Nの開口面がサイドパネル31A,31Bと略平行に位置する位置であり、第2の位置は、例えば、開口Nの開口面が床部10と略平行に位置する位置である。
固定部材410は、互いに離間し、Y方向に延びる一対の第1固定部材411,412と、一対の第1固定部材間411,412に配置される係止部材420の開口Nを挿通し、一対の第1固定部材411,412それぞれに端部が固定される第2固定部材413と、を含んで構成される。第2固定部材413は、互いに離間する第1固定部材411と第2固定部材412とに対してU字状に湾曲しており、固定部材410から係止部材420が外れることを抑制(阻止)しつつ、係止部材420のZ方向への移動を許容する。許容される移動幅は、例えば、Z方向における第1固定部材411,412の高さよりも長く設定することができる。
また、第2固定部材413は、下方に位置する第1固定部材411,412よりもY方向において幅が小さく形成されている。すなわち、第1固定部材411,412の幅は、第2固定部材413よりも幅広に形成されている。ここで、図9に示すように、Y方向における第1固定部材411,412の幅は、係止部材420の開口Nの幅よりも大きく形成されており、第2固定部材413の幅は、係止部材420の開口Nの幅よりも小さく形成されている。したがって、第1固定部材411,412は、開口Nを挿通できないが、第2固定部材413は、開口Nを挿通することができる。
図11及び図12に示すように、係止部材420は、第1固定部材411,412に対してZ方向上方に持ち上げることができ、持ち上げることで第1固定部材411,412に挟まれた状態から解除される。そして、解除された状態から手前に引き出すことで、係止部材420は回動して、開口Nの少なくとも一部又は全部が、配置スペースSrから外側に露出する。係止部材420は、最大で開口Nの開口面が床部10と略平行になるまで回動することができる。
なお、本実施例の係止部材420は、一対の第1固定部材411,412間に挟まれる下側の領域421と、下側の領域421から湾曲状に延設される上側の領域422とを含んで構成されており、下側の領域421は、Y方向に延びる第1固定部材411,412に沿って直線状に形成されている。そして、下側の領域421の底面423は、固定部材410が固定される設置面に対して略平行に平面状に形成されている。このように構成することで、係止部材420は、第1の位置においてより安定して配置スペースSr内で自立することができる。
図13は、ラッシングリング部Rrを構成する固定部材410の一例を示す図である。図13に示すように、固定部材410は、1つのH状の板部材を2つ折りにして形成することができる。打ち抜き加工でH状の板部材を形成し、U字状に折り曲げることで、第1固定部材411,412及び第2固定部材413が一体成型された固定部材410を製作することができる。
図14は、本実施例のパレット輸送の際の積荷状態及びラッシングベルトBによる固定の態様を示す図である。図14に示すように、パレットPに荷物Gが積荷され、Z方向において上下2段に、荷物GがパレットPと共に積載されている。なお、一例として、パレットP及び荷物Gを合わせた積荷の高さh1が同じものを図示しているが(H>h1+h1)、パレットP及び荷物Gを合わせた積荷の高さh1が中間位置Cよりも高い場合、1段積みとなる。
本実施例では、補強リブ60の高さHに対し、下から1/4Hの位置にラッシングバー部Rb1、上から1/4Hの位置にラッシングバー部Rb2が配置されている。このため、1段目の荷物Gに対してラッシングバー部Rb1によってラッシングベルトBで固定することができ、かつ2段目の荷物Gに対してラッシングバー部Rb2によってラッシングベルトBで固定することができる。
このように本実施例では、ラッシングベルトBの固定部であるラッシングバー部Rb1,Rb2が、予め補強リブ60(60A)と共にスペースS内に配置されるとともに、Z方向における補強リブ60の中間位置Cを挟んで、床部10に対して上方の所定位置に配置され、かつ天井部20に対して下方の所定位置に配置される。つまり、パレット輸送において、1段積み又は/及び2段積みのパレットP上の荷物Gに対して予め適切な位置に、ラッシングバー部Rb1,Rb2が設けられているので、ラッシングベルトBによる固定を容易に行うことができる。
バルク輸送及びパレット輸送が可能な本実施例のコンテナ1は、パレット輸送における積載スペースの効率化を図るため、2段積みが許容されるように、コンテナ1の内寸(高さ)に対して、パレットP及び荷物Gを合わせた積荷の高さh1を予め規定することができる。したがって、補強リブ60によって補強され、サイドパネル31A,31Bの厚みを薄くして広げられたコンテナ内寸に対し、ラッシングバー部Rb1,Rb2が出っ張ることがなく、補強リブ61の下から1/4Hの位置に配置されるラッシングバー部Rb1と、上から1/4Hの位置に配置されるラッシングバー部Rb2とにより、1段積み又は/及び2段積みのパレットP上の荷物Gに対して、ラッシングバー部Rb1,Rb2を介したラッシングベルトBによる固定を容易に行うことができる。パレット輸送における積載スペースの効率化を図りつつ、1段積み及び上下2段積みの荷物Gに対し、ラッシングベルトBによる固定を容易に行うことができる。
なお、図6に示すように、補強リブ60(60A)は、Y方向において所定の間隔で複数設けられている。パレットP及び荷物Gは、コンテナ1の前方から詰めて積み卸し口Arまで順次積み込むことができるが、コンテナ1の前方から積み卸し口Arまで積荷されない状態であっても、積荷の最後部に一番近いラッシングバー部Rb1,Rb2を介してラッシングベルトBによる固定を行うことができる。したがって、積荷の最後部がどの位置であっても、ラッシングバー部Rb1,Rb2を介して荷物Gを容易に固定することができる。
一方、床部10から上方に向かってラッシングベルトBを延設して荷物Gを固定したり、床部10に当接するパレットPをラッシングベルトBで固定したりすることができる。ラッシングリング部Rrも同様に、積荷の最後部に一番近いラッシングリング部Rrを介してラッシングベルトBによる固定を行うことができる。
1:コンテナ
10:床部
20:天井部
30:側壁部
31A,31B:サイドパネル
311:凹部
312:凸部
40:ライナー
60:補強リブ
Ar:積み卸し口
RD:リアドア
S,S1:スペース
Sa:入り込みスペース
410:固定部材
411,412:第1固定部材
413:第2固定部材
420:係止部材
421:下側の領域
422:上側の領域
423:底面
500:固定部材
501,502:仕切り板
Rr:ラッシングリング部
Rb(Rb1,Rb2):ラッシングバー部
Sr:配置スペース
Sb:挿通スペース
B:ラッシングベルト
F:フック
N:開口

Claims (3)

  1. 所定の方向に長手方向を有する箱状に形成され、内部に取り外し可能に設置されるライナー内にバルク荷材を充填したバルク輸送と、所定サイズのパレット上に積まれた荷物をパレットごとコンテナ内に積荷したパレット輸送とが可能なコンテナであって、
    床部と、
    前記床部と対向する天井部と、
    前記長手方向端部に設けられた積み卸し口と、
    前記床部から前記天井部に向かって略垂直に延びる一対の側壁部と、
    前記一対の側壁部それぞれに設けられ、前記床部から前記天井部に向かって延びる補強リブと、
    前記パレット又は前記パレットに積載された前記荷物を前記コンテナに固定するためのラッシングベルトの固定部と、を備え、
    前記一対の前記側壁部は、凹部と凸部とが前記長手方向に交互に形成されたコルゲートパネルであり、
    前記補強リブは、前記コンテナ内側において前記凸部よりも外側に凹んだ前記凹部によって形成される各スペース内に設けられ、
    前記固定部は、前記補強リブと共に前記スペース内に配置されるとともに、前記床部から前記天井部まで延びる前記補強リブの中間位置を挟んで、前記床部に対して上方の第1の位置に配置される第1固定部と、前記天井部に対して下方の第2の位置に配置される第2固定部と、を含むことを特徴とするコンテナ。
  2. 前記第1の位置は、前記床部と前記中間位置の中間であり、
    前記第2の位置は、前記天井部と前記中間位置の中間である、ことを特徴とする請求項1に記載のコンテナ。
  3. 前記補強リブは、前記固定部によって区画されており、
    前記固定部は、
    前記ラッシングベルト又は前記ラッシングベルトのフックが挿通される挿通スペースが形成されるように、前記凹部の凹面に対して離間して配置される棒状の固定部材と、
    前記固定部材の上下端部が固定されるとともに、前記固定部材を挟んで前記補強リブを区画する一対の仕切り部材と、を備え、
    前記一対の仕切り部材が、上下に区画された前記補強リブに固定されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のコンテナ。
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