JP3205037U - バックル - Google Patents

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仁 金子
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Abstract

【課題】雄部材と雌部材の連結を解除するための操作性を高めることができるバックルを提供する。【解決手段】バックルは、雄部材30と、雄部材30に対し連結及び連結解除可能な雌部材10とから構成される。雄部材30は、ベース部と、ベース部から突出する突起部とを備える。雌部材10は、雌本体と、雌本体に設けられた、ベルトを取付可能な取付部15と、雌本体に装着される係合部材20とを備える。係合部材20は、突起部をその間に受け入れて突起部と連結可能な一対の係合部21を含む。一対の係合部21は、初期位置から互いに離れる方向に弾性的に変位可能である。雌本体は、一対の係合部21に対する突起部の連結を解除する際に、ユーザが指で持ち上げる操作部を含む。【選択図】図5

Description

本考案はバックルに関し、特に、例えば、バックパック、リュックサック、チャイルドシートのストラップやベルト等に使用されるバックルに関する。
バックルは、一般に、互いに着脱可能な雄部材と雌部材とから構成される。国際公開第2014/102905号パンフレット(特許文献1)には、雄部材の突起部を雌部材の一対の係合部間に連結するタイプのバックルが開示されている。このバックルは、雌部材が雌本体と雌本体に収容される係合部材とからなり、係合部材は、一対の係合部と、雌本体の左右両側部から外部に突出する左右一対の操作部と、一対の係合部と操作部とを繋ぐばね部とを含む。そして、雄部材と雌部材との連結状態を解除する場合、ユーザは、雌部材の左右の操作部を押す。これにより、ばね部を介して一対の係合部が互いに離れる方向に弾性的に変位することで、一対の係合部間から雄部材の突起部が解放される。
上述した特許文献1のバックルは、バックパックのショルダーストラップとチェストストラップとの連結のために多用されているが、この使用態様では、雌部材の左右の操作部を2本の指で挟むように押し下げる操作がやり難い場合があった。
国際公開第2014/102905号
従って、本考案の目的は、雄部材と雌部材の連結を解除するための操作性を高めることができるバックルを提供することである。
上記課題を解決するため、本考案によれば、雄部材と、雄部材に対し連結及び連結解除可能な雌部材とから構成されるバックルであって、雄部材は、ベース部と、ベース部から突出する突起部とを備え、雌部材は、雌本体と、雌本体に設けられた、ベルトを取付可能な取付部と、雌本体に装着される係合部材とを備え、前記係合部材は、前記突起部をその間に受け入れて前記突起部と連結可能な一対の係合部を含み、前記一対の係合部は、初期位置から互いに離れる方向に弾性的に変位可能であり、前記雌本体は、前記一対の係合部に対する前記突起部の連結を解除する際に、ユーザが指で持ち上げる操作部を含むことを特徴とするバックルが提供される。
本考案に係るバックルは、雄部材の突起部を、雌本体に装着された係合部材の一対の係合部間に押し込むことにより、雄部材と雌部材が連結される。雄部材の突起部を係合部材の一対の係合部間に押し込む際、一対の係合部は、初期位置から互いに離れる方向に一時的に弾性的に変位した後、互いに近づく方向に復元する(初期位置まで完全に戻らない場合もあり得る。)。これにより、突起部が一対の係合部間に受け入れられて一対の係合部と連結状態となる。この一対の係合部に対する突起部の連結を解除する際、ユーザは、雌本体の操作部を指で雄部材に対し持ち上げるようにする。この連結解除の際にも、一対の係合部は、初期位置から互いに離れる方向に一時的に弾性変位した後、互いに近づく方向に復元する。これにより、雄部材と雌部材の連結が解除される。本考案では、ユーザは、従来のバックルのように雌部材の左右の操作部を押すことなく、雌本体の操作部を単に1本の指でめくることにより、雄部材と雌部材の連結を解除することが可能となる。雌本体の取付部に取り付けられるベルトにはストラップ等も含まれる。
雄部材、雌本体、及び係合部材は、例えば、ポリアセタール、ポリアミド、ポリプロピレン等の熱可塑性樹脂から成形することができるが、これに限定されるものではない。
本考案の一実施形態において、前記雌本体は、前記係合部材を収容するための収容部と、前記係合部材を前記収容部に挿入するための開放部と、前記収容部に収容された前記係合部材の前記一対の係合部に対応する開口とを含む。この場合、係合部材は、雌本体に対し開放部から挿入され、収容部に収容される。雌本体の収容部に収容された状態で、係合部材の一対の係合部は、雌本体の開口に対応する位置に配置される。雄部材の突起部は、雌本体の開口を通じて係合部の一対の係合部に対し連結及び連結解除される。
本考案の一実施形態において、前記突起部は、突端側の頭部と、頭部よりも外径が小さい首部とを含み、前記一対の係合部は、前記頭部に対応する頭部対応部と、前記首部に対応する、前記頭部対応部よりも向かい合う係合部側に突き出る係合爪部とを含む。この場合、一対の係合部が突起部と連結した状態で、係合部の頭部対応部が突起部の頭部に対応し、係合部の係合爪部が首部に対応する。係合爪部が頭部対応部よりも向かい合う係合部側に突き出るため、首部に対応した係合爪部が、一対の係合部間から突起部を抜こうとする時に頭部に引っかかり、連結解除の抵抗として機能する。
本考案の一実施形態において、前記頭部は、前記首部から突起部の半径方向外側かつ突端側へと外径が漸次拡大する下面を有する。頭部の下面は、頭部の外径が首部から突起部の半径方向外側かつ突端側へと漸次拡大する傾斜面又は湾曲面である。このような頭部の下面は、係合部材の一対の係合部間に突起部が連結した状態から連結を解除する時、係合爪部の頭部に対する引っかかりを低減する役割を果たす。これは、ユーザが雌本体の操作部を指で持ち上げての雄部材と雌部材の連結解除を助長する。
本考案の一実施形態において、前記係合部材は、それぞれ係止爪を有する一対の係止片を含み、前記雌本体は、前記収容部に収容された前記係合部材の前記一対の係止片の係止爪と係合可能な被係止部を有する。雌本体の収容部に係合部材を収容した状態で係合部材の一対の係止片それぞれの係止爪が雌本体の被係止部に係合することにより、係合部材は雌本体の収容部に固定的に収容され、雌本体から抜けなくなる。
本考案の一実施形態において、前記係合部材は、前記一対の係合部と一体的に設けられた弾性支持部を含む。弾性支持部は、各係合部に互いに離れる方向への変位を許容するように各係合部を弾性的に支持する。
本考案に係るバックルでは、雌本体の操作部を単に1本の指でめくることにより、雄部材と雌部材の連結を解除することが可能となる。そのため、雄部材と雌部材の連結を解除するための操作性が高まる。
図1は、本考案の一実施形態に係るバックルの雌部材を示す斜視図である。 図2は、本考案の一実施形態に係るバックルの雄部材を示す斜視図である。 図3は、雌部材と雄部材が連結した状態を示す斜視図である。 図4は、図3のD−D線矢視断面図である。 図5は、図4のE−E線矢視部分断面図である。 図6は、図1の矢印A方向から見た雌部材の正面図である。 図7は、図6のF−F線矢視部分断面図である。 図8は係合部材の上面図である。 図9は、図8のG方向から見た係合部材20の正面図である。 図10は、係合部材を収容する前の雌本体を示す図7と同様の図である。 図11は、係合部材を収容する前の雌本体を示す図6と同様の正面図である。 図12は、連結状態の雌部材が雄部材に対し突起部を中心に回動する状態を示す一部断面図である。 図13は、雌部材の別の例を示す上面図である。 図14は、雌本体の別の例を示す図7と同様の部分断面図である。 図15は、係合部材の変形例を示す上面図である。
以下、本考案に係るバックルの実施形態を図面を参照しつつ説明するが、本考案はそのような実施形態に限定されるものではなく、実用新案登録請求の範囲及び均等の範囲内で適宜変更等が可能である。図1及び2は、本考案の第1実施形態に係るバックルの雌部材10及び雄部材30をそれぞれ示す斜視図である。図3は、雌部材10と雄部材30が連結した状態を示す斜視図である。図4は、図3のD−D線矢視断面図である。図5は、図4のE−E線矢視部分断面図である。図6は、図1の矢印A方向から見た雌部材10の正面図である。図7は、図6のF−F線矢視部分断面図である。雌部材10は、ほぼ矩形ケース状の雌本体11と、雌本体11の内部に装着される係合部材20(図8等参照)とから構成される。雌本体11、係合部材20及び雄部材30は、熱可塑性樹脂からなる成形品である。図8は係合部材20の上面図である。図9は、図8のG方向から見た係合部材20の正面図である。以下、雌部材10及び雄部材30(雌本体11及び係合部材20)について、上下方向は図4、6等の紙面に基づくものとする。また、雌部材10について、左右方向は図6、7等の紙面に基づくものとする。更に、雌部材10について、図1のA方向から見て手前側を前方、奥側を後方と呼ぶ。雌本体11は、ほぼ矩形状の上板11a及び下板11bと、左側部11c及び右側部11dと、後側部11e(図4等参照)と、後端部11fとを備える。上板11a、下板11b、左側部11c、右側部11d、及び後側部11eは、雌本体11の内部に、ほぼ矩形状の空間である収容部Sを規定する。収容部Sは、雌本体11の前側部の開放部12を通じて外部に開放する。係合部材20は、雌本体11に対し開放部12から挿入され、収容部Sに収容される。図10は、係合部材20を収容する前の雌本体11を示す図7と同様の部分断面図である。図11は、係合部材20を収容する前の雌本体11を示す図6と同様の正面図である。図10から分かるように、雌本体11の下板11bの中央には、円形の開口13が形成される。雌本体11の後側部11eと後端部11fとの間には、ストラップ41(図4参照)を上下に通すためのストラップ孔14が設けられる。ストラップ孔14は、図4から分かるように、上半部が取付部15により前後(図4の紙面において左右)に二股に分けられる。また、雌本体11の上板11aは、開放部12よりも前方(図4の紙面において左方)に突き出る鍔状の操作部16を含む。操作部16は、ユーザが雄部材30に対する雌部材10の連結状態を解除する際に1本の指を当てて雌部材10を雄部材30に対して持ち上げる部分である。
雄部材30は、ほぼ矩形板状のベース部31と、ベース部31の中央から上方に突出する突起部32とを備える。図4を参照して、突起部32は、円板状の基端部32aと、基端部32aから上方に突出する被係合部32bとを含む。基端部32aの外径及び高さは、雌部材10の下板10bの開口13の内径及び高さとほぼ一致する。被係合部32bは、下方の首部33と、首部33よりも外径が大きい上方の頭部34とからなる。基端部32a、首部33及び頭部34は同心である。頭部34は、首部33との境界から突起部32の半径方向外側かつ上方(突端側)へと外径が漸次拡大する下面である傾斜面34aを有する。この傾斜面34aは湾曲していてもよい。また、頭部34の上面34bは、上方に凸となる湾曲面である。基端部32aからの被係合部32bの突出高さは、係合部材20の厚さとほぼ同じである。雄部材30について、以下、図2の矢印B方向を左右方向、矢印C方向を前後方向と呼ぶ。ベース部31には、突起部32の左右に、ストラップ(ベルト)40(図3参照)を通すための前後方向に細長いストラップ孔35がそれぞれ設けられる。ベース部31は、前後方向の長さよりも左右方向の長さが若干長い。また、図4を参照して、ベース部31には、下面31aから上方に凹となる窪み36が設けられる。窪み36は、外径が上方へと漸次縮小する円錐台形状であり、また、突起部32と同心である。窪み36の底面(上面)36aは、ベース部31の上面31bよりも若干上方に位置する。窪み36の底面36aの直径は首部33よりも若干小さく、窪み36のベース部31の下面31aに開口する直径は、基端部32aよりも小さくかつ首部33よりも大きい。
図8を参照して、係合部材20は、雄部材30の突起部32の被係合部32bと連結可能な上下一対の係合部21と、各係合部21に互いに離れる方向への弾性的な変位を許容するように各係合部21を支持する上下一対の弾性支持部22と、各弾性支持部22の左右両端が繋がる左右一対の係止片23とを備える。上下の係合部21及び弾性支持部22はそれぞれ一体的に形成される。各係合部21は、雄部材30の突起部32の被係合部32bとの連結状態において、被係合部32bの頭部34に対応する上半部である頭部対応部21aと、首部33に対応する下半部である係合爪部21bとを含む。各頭部対応部21aは、対応する弾性支持部22の後述する支持中間部22aの内側端部(対応する係合部21側の端部)から左右に円弧状に延びる。各係合部21の頭部対応部21aの互いに向かい合う対向側面21aaはほぼ円弧に沿う。各係合爪部21bは、頭部対応部21aの対向側面21aaよりも向かい合う係合部21側に三日月形状に突き出て、上下の係合部21間の間隔を狭めている。係合爪部21bの頭部対応部21aの対向側面21aaから突き出る幅は、左右方向中間点で最も大きく、左右方向中間点から左右へと漸次縮小する。各係合爪部21bの互いに向かい合う対向側面21baの曲率は、頭部対応部21aの対向側面21aaよりも小さい。初期状態における上下の係合部21の頭部対応部21aの対向側面21aa間の間隔は、雄部材30の突起部32の頭部34の直径とほぼ等しい。また、初期状態における上下の係合部21の係合爪部21b間の、左右方向中間点での間隔は、突起部32の首部33の直径とほぼ等しい。
各弾性支持部22は、左右方向中間で各係合部21と繋がる支持中間部22aと、支持中間部22aから左右へとほぼ円弧状に延びて係止片23に繋がるばね部22bとを含む。上下の弾性支持部22のばね部22bは、それぞれの支持中間部22aから互いに近づくように左右に延びる。また、各弾性支持部22は、支持中間部22aの係合部21とは反対側の端部から左右に延びる拡張部22cを更に含む。図8を参照して、中間支持部22aと拡張部22cとはT字をなし、T字の軸が中間支持部22aであり、T字の頭の横バーが拡張部22cである。図9も参照して、中間支持部22aと、拡張部22cの左右中央部とには、上方にわずかに凸となる突部22dが設けられる。左右の係止片23は、それぞれ左方及び右方に突き出る係止爪23aを前端及び後端にそれぞれ有する。左右の係止片23は、前後の係止爪23a付近で、それぞれ右方及び左方へと互いに近づくように若干曲がっている。係合部材20の左右方向の幅は、雌本体11の左側部11c及び右側部11d間の間隔と実質的に同じである(図7参照)。係合部材20の前後方向の長さは、雌本体11の収容部Sの前後方向の長さよりも若干短い(図7参照)。
図10を参照して、雌本体11の左側部11c及び右側部11dそれぞれの、収容部Sを規定する内側面11ca、11daは、後方部分に互いに近づくように後側部11eへと傾斜する傾斜内側面11cb、11dbを含む。傾斜内側面11cb、11dbにより、収容部Sの後方部分は、左右方向の間隔が後端へと若干狭まる。また、左側部11c及び右側部11dは、傾斜内側面11cb、11dbからそれぞれ左方及び右方に窪む被係止部17を有する。被係止部17は、雌本体11の収容部Sに収容された係合部材20の後方の係止爪23aを受け入れて係合する。更に詳しくは、雌本体11の収容部Sに対し開放部12から係合部材20を挿入し、後方へと押すと、係合部材20の左右の係止片23それぞれの後方の係止爪23aが、雌本体11の左側部11c及び右側部11dの傾斜内側面11cb、11dbに沿ってそれぞれ右方及び左方に弾性変形し、次いで、後方の左右の係止爪23aが被係止部17に到達すると、各係止爪23aが復元して被係止部17に係合する(図7参照)。このように、係合部材20は、雌本体11に開放部12から挿入するだけで、収容部Sに固定的に収容され、雌本体11から抜けなくなる。そのため、雌本体11と係合部材20の組立性が高い。本実施形態では、係合部材20の係止片23の前後に係合爪23aを設けたことにより、係合部材20の前後方向を区別することなく、雌本体11に開放部12から挿入することができる。しかしながら、係合部材20の係止片23の後端にのみ係合爪23aを設けることもできる。また、係合部材20が雌本体11の収容部Sに収容された状態で、係合部材20の係合部21は雌本体11の開口13に対応する位置に配置される。この状態で、係合部21は、雌本体11の外部から開口13を通じて部分的に見える。
図9を参照して、係合部材20において、ばね部22bの上下厚さは、係止片23、中間支持部22a及び拡張部22cの上下厚さよりもわずかに小さい。これにより、ばね部22bは、係止片23、中間支持部22a及び拡張部22cよりも弾性変形し易くなる。図9には示さないが、係合部21の上下厚さは係止片23の上下厚さとほぼ等しい。また、上述したように、拡張部22cは、その左右中央部に上方に凸となる突部22dを有し、突部22dは中間支持部22aに及んでいる。図11を参照して、参照番号11aaは、雌本体11の上板11aの下面11aaである。上板11aの下面11aaには、下方にわずかに凸となる左右の凸部18と、左右の凸部18間に規定される溝部19とが設けられる。凸部18及び溝部19は、上板11aの前後方向全長にわたって形成される。溝部19の左右長さ及び上下厚さは、係合部材20の突部22dの左右長さ及び上下厚さとほぼ等しい。このような雌本体11の凸部18及び溝部19の存在により、雌本体11の収容部Sに対し係合部材20を挿入する際、係合部材20の突部22dを雌本体11の溝部19に通すことが必要である。すなわち、係合部材20の突部22dが下方を向いている場合、雌本体11の収容部Sに係合部材20を挿入することはできない。そのため、突部22dにより、係合部材20を雌本体11に組み込む時の表裏判別が可能となる。また、雌本体11の溝部19は、係合部材20が雌本体11の収容部Sに収容された後の使用において、後述する雌部材10と雄部材30の連結及び連結解除時において、係合部材20の弾性支持部22の弾性変位を、突部22dとの係合を介してガイドする役割を果たす。これにより、係合部材20の係合部21の弾性変位が安定的に行われる。
次に、雌部材10と雄部材30を連結する際の動作について説明するが、この説明において上下方向は図4の紙面に基づくものとする。雌部材10と雄部材30を連結する場合、雄部材30の突起部32に対し、雌部材10を開口13から下方に押し付けるようにする。これにより、突起部32の被係合部32bが開口13から係合部材20の一対の係合部21間に入り込む。これにより、雌部材10と雄部材30が連結状態となる(図4参照)。被係合部32bが一対の係合部21間に入り込む直前において、頭部34の湾曲する上面34bが一対の係合爪部21bに突き当たり、両係合爪部21b間の間隔を押し広げながら相対的に上方に移動する。この時、一対の係合部21は、初期位置から、それぞれの弾性支持部22の弾性変形を介して互いに離れる方向に弾性的に変位する。この時、係合部21の変位は、突部22dが雌本体11の溝部19にガイドされて行われる。そして、頭部34が係合爪部21bを越えると、一対の係合部21が互いに近づく方向に復元し(初期位置まで完全に戻らない場合もあり得る。)、一対の係合爪部21bが首部33に嵌まり込む。これにより、雌部材10が雄部材30と連結する。この連結状態において、雄部材30の突起部32の基端部32aは雌部材10の開口13に嵌合し、また、頭部34は一対の係合部21の頭部対応部21a間に入り込み、更に、一対の係合爪部21bが首部33に嵌まり込む。このような係合爪部21bは、一対の係合部21間から突起部32を抜こうとする時に頭部34に引っかかり、連結解除の抵抗として機能する。そのため、ユーザが一定以上の力で雌部材10を雄部材30から引き離さない限り、両者の連結状態は解除されない。
雌部材10と雄部材30の連結状態を解除する場合、ユーザは、雌部材10の操作部16に1本の指を当て、雄部材30に対し雌部材10を引き離すように持ち上げる。これにより、一対の係合部21間にあった突起部32の被係合部32bが一対の係合部21間から抜け、雌部材10と雄部材30の連結が解除される。この連結解除の際にも、一対の係合部21は、初期位置から互いに離れる方向に一時的に弾性変位した後、互いに近づく方向に復元する。連結解除時において、突起部32の頭部34の傾斜面34aが、係合爪部21bの頭部34に対する引っかかりを低減する役割を果たす。特に、雌部材10の操作部16を指で持ち上げる(めくる)動作は、係合部材20を突起部32に対し傾けるため、頭部34の傾斜面34aにより係合爪部21bが頭部34を乗り越え易くなる。
連結状態にある雌部材10と雄部材30は、雄部材30の突起部32を中心に互いに回動可能である。図12は、連結状態の雌部材10が雄部材30に対し突起部32を中心に回動する状態を示す一部断面図である。雄部材30に対する雌部材10の回動中、雌部材10の開口13が突起部32の基端部32aをガイドし、突起部32の被係合部32bは一対の係合部21間に連結された状態を保つ。
以上の第1実施形態の雌部材10では、操作部16が雌本体11の上板11aから前方に突き出る例を挙げたが、本考案はこれに限定されるものではない。図13は、雌部材の別の例である雌部材10aを示す上面図である。雌部材10aは、雌本体11の上板11aから右方に突き出るように形成された操作部16aを備える。雌部材10aの操作部16aは、上板11aから前方に突き出る操作部16に加えて又は操作部16に代えて設けることができる。操作部16aは、紐等を通すことができる二つの孔16bを有する。図13において、雌部材10aの構成は、操作部16aを除いて第1実施形態の雌部材10と同じであるため、雌本体11、上板11a等について同じ参照番号を用いている。雌部材10aを使用したバックルの場合、ユーザが操作部16aに指を当てて雌部材10aを雄部材30に対し持ち上げることにより、雄部材30と雌部材10aの連結状態を解除することができる。
図14は、雌本体11の別の例である雌本体111を示す図7と同様の部分断面図である。雌本体111は、既述した第1実施形態の係合部材20が収容される収容部Saを有し、収容部Saは右側部の開放部112から外部に開放する。すなわち、係合部材20は、右方の開放部112から収容部Saに挿入され、この時、係合部材20は、一対の係合部21が左右に並ぶように配向され、係合部材20の係止片23は上下に来る。雌本体111において、収容部Saは、上板(図示せず)と、下板111aと、前側部111bと、左側部111cと、後側部111dとによって規定される。前側部111b及び後側部111dそれぞれの内側面111eの左端部に、係合部材20の係止片23の係止爪23aが係合する被係止部117が設けられる。図14における参照番号116は、前側部111b及び後側部111dそれぞれの内側面111eに設けられた内側傾斜面である。図示はしないが、係合部材20の突部22dをガイドする溝部19が、上板の下面に、左右方向に沿って形成される。
図15は、係合部材の変形例である係合部材120を示す上面図である。係合部材120は、上下一対の係合部121と、各係合部121に互いに離れる方向への弾性的な変位を許容するように各係合部121を支持する弾性支持部122とを備える。各係合部121は、第1実施形態の係合部21と同じ形態であり、雄部材30の突起部32の頭部34に対応する頭部対応部121aと、首部33に対応する係合爪部121bとを含む。弾性支持部122は、左右方向中間で各係合部121と繋がる上下の支持中間部122aと、上下の支持中間部122aの一方から左右へとほぼ円弧状に延びて、他方の支持中間部122aに繋がるばね部122bとを含む。ばね部122bは、左右方向に長い楕円形状をなす。各弾性支持部122は、支持中間部122aの係合部121とは反対側の端部から左右に延びる拡張部122cを更に含む。上下の拡張部122cは、その上面から上方に突出する凸部123をそれぞれ有する。図示はしないが、係合部材120を収容部に収容する雌本体には、上下の拡張部122cそれぞれの凸部123と係合する凹部が設けられる。雌本体の収容部に係合部材120を挿入すると、係合部材の凸部123が雄本体の凹部に係合することによって、係合部材120は雄本体から抜けなくなる。係合部材120も係合部材20の突部22dと同様の突部122dを有する。以上の係合部材120を雌本体の収容部に収容した雌部材は、既述した雌部材10と同様に雄部材30と連結及び連結解除可能である。
10、10a 雌部材
11 雌本体
12、112 開放部
13 開口
16、16a 操作部
19 溝部
20、120 係合部材
21、121 係合部
21a、121a 頭部対応部
21b、121b 係合爪部
22、122 弾性支持部
22b、122b ばね部
22d 突部
23 係止片
23a 係止爪
30 雄部材
31 ベース部
32 突起部
32a 基端部
17、117 被係止部
33 首部
34 頭部
34a 傾斜面(下面)
S、Sa 収容部

Claims (6)

  1. 雄部材(30)と、雄部材(30)に対し連結及び連結解除可能な雌部材(10、10a)とから構成されるバックルであって、
    雄部材(30)は、ベース部(31)と、ベース部(31)から突出する突起部(32)とを備え、
    雌部材(10、10a)は、雌本体(11、111)と、雌本体(11、111)に設けられた、ベルトを取付可能な取付部(15)と、雌本体(11、111)に装着される係合部材(20、120)とを備え、
    前記係合部材(20、120)は、前記突起部(32)をその間に受け入れて前記突起部(32)と連結可能な一対の係合部(21、121)を含み、
    前記一対の係合部(21、121)は、初期位置から互いに離れる方向に弾性的に変位可能であり、
    前記雌本体(11、111)は、前記一対の係合部(21、121)に対する前記突起部(32)の連結を解除する際に、ユーザが指で持ち上げる操作部(16、16a)を含むことを特徴とするバックル。
  2. 前記雌本体(11、111)は、前記係合部材(20、120)を収容するための収容部(S、Sa)と、前記係合部材(20、120)を前記収容部(S、Sa)に挿入するための開放部(12、112)と、前記収容部(S、Sa)に収容された前記係合部材(20、120)の前記一対の係合部(21、121)に対応する開口(13)とを含む請求項1に記載のバックル。
  3. 前記突起部(32)は、突端側の頭部(34)と、頭部(34)よりも外径が小さい首部(33)とを含み、前記一対の係合部(21、121)は、前記頭部(34)に対応する頭部対応部(21a、121a)と、前記首部(33)に対応する、前記頭部対応部(21a、121a)よりも向かい合う係合部(21、121)側に突き出る係合爪部(21b、121b)とを含む請求項1又は2に記載のバックル。
  4. 前記頭部(34)は、前記首部(33)から突起部(32)の半径方向外側かつ突端側へと外径が漸次拡大する下面(34a)を有する請求項3に記載のバックル。
  5. 前記係合部材(20)は、それぞれ係止爪(23a)を有する一対の係止片(23)を含み、前記雌本体(11、111)は、前記収容部(S、Sa)に収容された前記係合部材(20)の前記一対の係止片(23)の係止爪(23a)と係合可能な被係止部(17、117)を有する請求項2に記載のバックル。
  6. 前記係合部材(20、120)は、前記一対の係合部(21、121)と一体的に設けられた弾性支持部(22、122)を含む請求項1に記載のバックル。
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