JP3204633B2 - 電気部品の補強金具及び補強金具付き電気部品 - Google Patents

電気部品の補強金具及び補強金具付き電気部品

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JP3204633B2
JP3204633B2 JP26787197A JP26787197A JP3204633B2 JP 3204633 B2 JP3204633 B2 JP 3204633B2 JP 26787197 A JP26787197 A JP 26787197A JP 26787197 A JP26787197 A JP 26787197A JP 3204633 B2 JP3204633 B2 JP 3204633B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリント基板に実
装されるコネクターで例示されるように、端子を有する
電気部品の技術分野に属し、特に、この電気部品を面上
に高強度で固定するための補強金具に係り、さらにこれ
を用いた補強金具付き電気部品に関する。
【0002】
【従来の技術】プリント基板に実装されるコネクターと
して、例えば図8に示すように、平面視がほぼ矩形状で
あるハウジング51の対向する二辺側に端子52・・を
並設してなるものが知られている。このコネクターはプ
リント基板53に対し、上記端子52・・をパターン各
部位に半田付けすることで固定される。そして、ハウジ
ング51に相手側コネクターのハウジングを嵌合するこ
とにより、両コネクターの端子同士を圧接させて端子間
の電気的連結を果たすことができる。このようなコネク
ターには、例えば相手側コネクターの脱着操作などに伴
って外力がかかるが、これがもろに端子52・・に作用
すると端子52の半田付け部分などが破損し、種々の不
具合を引き起こすことがある。すなわち、プリント基板
53に対してハウジング51を押しつけたり引き離した
りする力がかかると、端子52の半田付け部分などが破
損し、コネクターがプリント基板53から剥離する。ま
た、プリント基板53に対してハウジング51をロール
させるような「こじり力」がかかると、一部の端子52
の半田付け部分などが破損し、接続不良を起こす。
【0003】そこで従来、ハウジング51における残り
の二辺側(端子52・・の無い二辺側)に補強金具5
4、54を対向させて設けることが行われてきた。この
補強金具54は、上記残りの辺に沿ってハウジング51
に内設された本体部55と、この本体部55に連設さ
れ、ほぼ面一な先端面を有してハウジング51の底面側
に突出する取付部56とを備える。そして、この取付部
56をプリント基板53に半田付けすれば、ハウジング
51が補強金具54を介してプリント基板53に強固に
固定され、コネクターに作用する外力はその大部分がこ
の補強金具54で受け止められるから、コネクターのプ
リント基板53に対する剥離強度及びこじり強度を強化
することができる。この場合、補強金具54のハウジン
グ51への取り付けは、例えばハウジング51を高さ方
向に貫く貫通孔57に補強金具54を上から圧入するこ
とで行われる。そして、ハウジング51に対する補強金
具54の圧入完了位置は、例えば本体部55における取
付部56との連設部分よりも外側に張り出した係止部5
9を貫通孔57の内壁に形成された当たり部58で受け
止めることで確定され、これによって補強金具と各端子
とで先端面を面一に調整するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のコネクター
では、補強金具54、54がハウジング51の両側に対
向して設けられているので、例えばハウジング51に対
して二つの補強金具54、54を結ぶ軸まわりに「こじ
り力」がかかると、補強金具54、54を支点にしてハ
ウジング51がロールし易く、高いこじり強度を期待で
きない。
【0005】また、コネクター全体をコンパクト化する
などの限界設計を進めていくと、単に補強金具54、5
4を設けただけでは充分な剥離強度を確保できないこと
があり、さらに高い剥離強度を得たいという要請があ
る。
【0006】なお、上述した補強金具54は、いわゆる
Iバット・タイプと呼ばれるが、これに対し、取付部の
先端を外側にL字状に曲げた、いわゆるガルウィング・
タイプの補強金具があり、これを用いれば剥離強度及び
こじり強度を多少は改善できるようにも思われる。しか
し、取付部先端が平面視でハウジングの外側に出てくる
ので、その分、平面視でプリント基板を占有する面積、
つまり実装面積が大きくなるという欠点がある。また、
製造時には取付部先端を外側にL字状に曲げる工程、及
び曲げ角度を調整する工程などが必要となり、コスト上
昇の要因となる。しかも、プリント基板に当接すること
になる取付部先端面と各端子の先端面とを面一に調整す
る工程も必要となるから、更にコスト上昇を招く。
【0007】本発明はこのような点に着目してなされた
ものであり、その目的とするところは、上述したコネク
ターで例示されるように平面視がほぼ矩形状であるハウ
ジングの対向する二辺側に端子を有する電気部品に設け
られる補強金具として、少なくとも平面視でハウジング
をほぼ四隅に近い部位でプリント基板等の相手部材に固
定することにより、電気部品の実装面積をコンパクトに
し且つコスト上昇を抑えながら、従来品よりも、こじり
強度を全方位的に高め、また剥離強度も高めた補強金具
を提供すると共に、この補強金具の付いた電気部品を提
供することにある。
【0008】ところで、補強金具のハウジングへの取り
付けを、ハウジングの貫通孔に補強金具を圧入すること
で行う場合、貫通孔は上記残りの辺に沿う方向を長径と
する横長断面の形状になりがちであるが、そのときには
貫通孔短径方向のハウジング剛性が低くなり、ハウジン
グの破損を招いたり、圧入完了後に貫通孔が変形して補
強金具が抜けるという不具合が起きる。
【0009】そこで、本発明ではさらに、貫通孔の内壁
を連結してハウジングを補強し、この補強部分を跨ぐよ
うに補強金具を圧入することにより、貫通孔短径方向の
ハウジング剛性を高めて、ハウジングの破損及び補強金
具の抜けを防止すると共に、上記係止部及び当たり部を
設けることなくハウジングに対する補強金具の圧入完了
位置を確定できるようにして、補強金具の相手部材への
固定位置を更にハウジングの四隅に近づけ、こじり強度
の一層の向上と、補強金具及び電気部品のコンパクト化
を狙うことを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の電気部品の補強金具は、平面視がほぼ矩
形状であるハウジングの対向する二辺側に端子を有する
電気部品に設けられる補強金具であって、残りの二辺に
沿ってハウジングに内設される本体部と、少なくとも本
体部の上記残りの辺に沿った両端付近に連設され、ほぼ
面一な先端面を有してハウジングの底面側に突出する左
右一対の取付部とを備え、ハウジングに対して取付部の
側から圧入されると共に、プリント基板に半田付けされ
たときに左右一対の取付部の先端面周縁に半田によりフ
ィレットが形成されるように構成されていることを特徴
としている。
【0011】この補強金具を、電気部品のハウジングの
残りの二辺側に設け、取付部を相手部材に半田付けすれ
ば、電気部品は相手部材に固定される。その場合、取付
部が少なくとも本体部の残りの辺に沿った両端付近に設
けられているので、二つの補強金具により少なくとも4
つの取付部がハウジングのほぼ四隅に配置されることに
なる。そのため、いかなる軸まわりに「こじり力」がか
かっても、ハウジングがロールし難く、高いこじり強度
が得られる。また、取付部から端子までの距離が短くな
るので、ハウジングがロールしても端子の変位が小さく
なり、こじり強度の強化に寄与する。
【0012】また、取付部が少なくとも4つあるので、
取付部の端面周縁に半田により形成されるフィレットの
全長が長くなり、高い剥離強度が得られる。
【0013】請求項2の電気部品の補強金具は、平面視
がほぼ矩形状であるハウジングの対向する二辺側に端子
を有する電気部品に設けられる補強金具であって、残り
の二辺に沿ってハウジングに内設される本体部と、少な
くとも本体部の上記残りの辺に沿った両端付近に連設さ
れ、ほぼ面一な先端面を有してハウジングの底面側に突
出する左右一対の取付部とを備え、ハウジングを高さ方
向に貫く貫通孔に圧入可能に構成されていると共に、本
体部における各取付部との連設部分で挟まれた部位に
は、上記貫通孔の内壁を上記残りの辺と交差する方向に
連結する当接部に係止する係止縁部が形成されており、
プリント基板に半田付けされたときに左右一対の取付部
の先端面周縁に半田によりフィレットが形成されるよう
に構成されていることを特徴としている
【0014】請求項2の電気部品の補強金具においても
請求項1の電気部品の補強金具の場合と同様の作用が得
られる。さらに、貫通孔の内壁が当接部で連結されるの
で、残りの辺と交差する方向、つまり貫通孔短径方向の
ハウジング剛性が高まり、ハウジングの破損及び補強金
具の抜けが防止される。また、補強金具を貫通孔に圧入
すると、補強金具本体部の係止縁部がハウジングの当接
部に係止して位置決めされるので、ハウジングにおける
補強金具の圧入完了位置が確定する。これにより必ずし
も係止部及び当たり部を設けなくてもよくなるので、取
付部を更にハウジングの四隅に近づけることができ、こ
じり強度が更に高められ、また補強金具及び電気部品の
コンパクト化が可能となる。
【0015】請求項3の補強金具付き電気部品は、平面
視がほぼ矩形状であるハウジングと、このハウジングの
対向する二辺側に設けられた端子と、残りの二辺側に設
けられた補強金具とを備え、この補強金具が、上記残り
の二辺に沿ってハウジングに内設された本体部と、少な
くとも本体部の上記残りの辺に沿った両端付近に連設さ
れ、ほぼ面一な先端面を有してハウジングの底面側に突
出する左右一対の取付部とを備え、補強金具がハウジン
グに対して取付部の側から圧入されていると共に、プリ
ント基板に半田付けされたときに左右一対の取付部の先
端面周縁に半田によりフィレットが形成されるように構
成されていることを特徴としている。
【0016】この補強金具付き電気部品は、取付部を相
手部材に半田付けすることで相手部材に固定される。そ
の場合、取付部が少なくとも本体部の残りの辺に沿った
両端付近に設けられているので、二つの補強金具により
少なくとも4つの取付部がハウジングのほぼ四隅に配置
されることになる。そのため、いかなる軸まわりに「こ
じり力」がかかっても、ハウジングがロールし難く、高
いこじり強度が得られる。また、取付部から端子までの
距離が短くなるので、ハウジングがロールしても端子の
変位が小さくなり、こじり強度の強化に寄与する。
【0017】また、取付部が少なくとも4つあるので、
半田により取付部の端面周縁に形成されるフィレットの
全長が長くなり、高い剥離強度が得られる。
【0018】請求項4の補強金具付き電気部品は、平面
視がほぼ矩形状であるハウジングと、このハウジングの
対向する二辺側に設けられた端子と、残りの二辺側に設
けられた補強金具とを備え、この補強金具が、上記残り
の二辺に沿ってハウジングに内設された本体部と、少な
くとも本体部の上記残りの辺に沿った両端付近に連設さ
れ、ほぼ面一な先端面を有してハウジングの底面側に突
出する左右一対の取付部とを備え、ハウジングには、こ
れを高さ方向に貫いて補強金具が圧入される貫通孔が形
成され、この貫通孔の内壁を上記残りの辺と交差する方
向に連結する当接部が形成されていると共に、補強金具
の本体部における各取付部との連設部分で挟まれた部位
には、上記当接部に係止する係止縁部が形成されて
り、プリント基板に半田付けされたときに左右一対の取
付部の先端面周縁に半田によりフィレットが形成される
ように構成されていることを特徴としている
【0019】請求項4の補強金具付き電気部品において
も請求項3の補強金具付き電気部品の場合と同様の作用
が得られる。さらに、貫通孔の内壁が当接部で連結され
るので、残りの辺と交差する方向、つまり貫通孔短径方
向のハウジング剛性が高まり、ハウジングの破損及び補
強金具の抜けが防止される。また、補強金具を貫通孔に
圧入すると、補強金具本体部の係止縁部がハウジングの
当接部に係止して位置決めされるので、ハウジングにお
ける補強金具の圧入完了位置が確定する。これにより必
ずしも係止部及び当たり部を設けなくてもよくなるの
で、取付部を更にハウジングの四隅に近づけることがで
き、こじり強度が更に高められ、また補強金具及び電気
部品のコンパクト化が可能となる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。ここでは電気部品としてプリント
基板に実装されるコネクターを例示するが、平面視がほ
ぼ矩形状であるハウジングを備え、その対向する二辺側
に端子を有する電気部品であれば本発明の対象となる。
また、電気部品が実装される相手部材としても、プリン
ト基板に限らず、面を有する部材が広く対象となる。
【0021】図1は実施形態に係るコネクターの補強金
具を示し、図2はこれを備えた補強金具付きコネクター
を示す。このコネクターは、平面視がほぼ矩形状である
ハウジング10を備えており、このハウジング10は、
例えば合成樹脂等の絶縁材により形成されている。そし
て、図5の平面視で特定されるハウジング10の対向す
る二辺11、13の側には、導電性の端子20・・が並
設されている。このコネクターはプリント基板Pに対
し、上記端子20・・をパターン各部位に半田付けする
ことで固定される。そして、ハウジング10に相手側コ
ネクターのハウジングを嵌合することにより、両コネク
ターの端子同士を圧接させて端子間の電気的連結を果た
すことができる。
【0022】上記ハウジング10には、図5の平面視で
特定される上記残りの二辺12、14に沿って、2つの
補強金具30、30が内設されている。この補強金具3
0は、残りの二辺12、14に沿ってハウジング10に
内設された本体部31と、少なくとも本体部31の上記
残りの辺12、14に沿った両端の付近に連設され、ほ
ぼ面一な先端面を有してハウジング10の底面側に突出
する左右一対の取付部32、32とを備えている。補強
金具30は、ハウジング10に対して取付部32の側か
ら圧入されると共に、プリント基板Pに半田付けされた
ときに左右一対の取付部32、32の先端面周縁に半田
によりフィレットFが形成されるように構成されてい
る。
【0023】図3に示すように、上記ハウジング10に
は、これを高さ方向(図3の上下方向)に貫く貫通孔1
5が形成され、この貫通孔15に補強金具30が圧入さ
れるようになっている。この貫通孔15には、その内壁
を平面視で上記残りの辺12、14と交差する方向(例
えば、図5のA1方向)に連結する当接部17が形成さ
れている。一方、補強金具30の本体部31における各
取付部32、32との連設部分で挟まれた部位には係止
縁部35が形成されており、この係止縁部35が上記当
接部17の上縁に係止するように構成されている。
【0024】また、上記本体部31の端部には、取付部
32、32との連設部分よりも外側に張り出した係止部
33、33が形成されている。一方、上記貫通孔15の
内壁には上記係止部33、33を受け止める当たり部1
6、16が形成されている。この当たり部16は、上記
貫通孔15の貫通方向(縦方向)に面する横面16a
と、ほぼ貫通方向に沿った縦面16bとを備えたL字形
をしており、横面16aで係止部33の縦方向への移動
を止めると共に、縦面16bで係止部33の横方向への
移動を止めるようにしている。そして、係止部33の上
記残りの辺12、14に沿った方向の端面には突起34
が形成され、この突起34が当たり部16の縦面16b
に喰い込んで補強金具30が上方に抜けることを阻止し
ている。
【0025】上記補強金具30は板状体であり、例えば
プレス加工で成形される。その具体例としては、図4に
示すように、板材Bから複数の補強金具30・・を、例
えば本体部31の中央部分を除いて打ち抜き、これを複
数のハウジング10・・の貫通孔15・・に圧入させ、
その後に唯一つながっている上記本体部31の中央部分
を板材Bの残部から切り離すという方法が例示される。
その場合、製造ラインの構成にもよるが、図4に示すよ
うに、補強金具30・・を板材Bの残部に対して垂直に
曲げておけば、上記切り離し工程で、カッターをハウジ
ング10・・の残りの辺12、14の側の端面に沿って
動かせばよいので、作業が容易となる。なお、本発明の
補強金具は他の製造工程によっても製造可能であるか
ら、必ずしも補強金具の本体部の上端が曲がった形状に
なるとは限らない。
【0026】従って、上記実施形態の補強金具30をコ
ネクターのハウジング10の貫通孔15に圧入し、取付
部32、32をプリント基板Pに半田付けすれば、コネ
クターはプリント基板Pに固定される。その場合、取付
部32、32が本体部31の上記残りの辺12、14に
沿った両端付近に設けられているので、二つの補強金具
30、30により4つの取付部32・・がハウジング1
0のほぼ四隅に配置されることになる。そのため、図5
に鎖線で例示したような、いかなる軸A1、A2、A
3、A4・・のまわりに「こじり力」がかかっても、ハ
ウジング10がロールし難く、高いこじり強度が得られ
る。また、図5に示すように、従来のものに比して、取
付部32から端子20までの距離Dが短くなるので、ハ
ウジング10がロールしても端子20の変位が小さくな
り、こじり強度の強化に寄与する。
【0027】また、図6に示すように、取付部32の端
面周縁には半田によりフィレットFが形成されるが、コ
ネクターには取付部32が4つあるので、フィレットF
の全長が長くなり、高い剥離強度が得られる。
【0028】さらに、上記補強金具30は基本的に、い
わゆるIバット・タイプIであるから、いわゆるガルウ
ィング・タイプの補強金具に比してコネクタ−の実装面
積をコンパクトにすることができると共に、補強金具3
0における曲げ加工を少なくし且つ補強金具30と端子
20との面調整の手間を減らして、コスト上昇を抑える
ことができる。
【0029】また、貫通孔15の内壁が当接部17で連
結されるので、残りの辺12、14と交差する方向、つ
まり貫通孔短径方向のハウジング剛性が高まり、貫通孔
15が短径方向に拡開するような変形が阻止されて、ハ
ウジング10の破損及び補強金具30の抜けを防止でき
る。さらに、補強金具30を貫通孔15に圧入すると、
補強金具本体部31の係止縁部35がハウジング10の
当接部17に係止して位置決めされるので、ハウジング
10における補強金具30の圧入完了位置が確定する。
これにより必ずしも係止部33及び当たり部16を設け
なくてもよくなるので、取付部32を更にハウジング1
0の四隅に近づけることができ、更にこじり強度が向上
し、補強金具30及び電気部品のコンパクト化が可能と
なる。
【0030】さらに、補強金具30に係止部33が形成
され、これがハウジング10の当たり部16で受け止め
られるので、ハウジング10に対する補強金具30の縦
方向及び横方向の位置決めが更に確実に行われる。
【0031】また、上述したように板材Bから複数の補
強金具30・・を打ち抜き、これを複数のハウジング1
0・・の貫通孔15・・に圧入させ、その後に唯一つな
がっている上記本体部31の中央部分を板材Bの残部か
ら切り離すという方法を採用したときには、補強金具3
0・・の面を揃えた状態で複数のハウジング10・・に
組み込めるので、多数の補強金具付きコネクターを同時
に高品質で製造することができ、生産性を高めることが
できる。
【0032】本発明は、以上説明した実施形態によって
限定されるものではない。例えば補強金具30をハウジ
ング10の貫通孔15に圧入可能に構成すると共に、係
止部33及び当たり部16を設け、且つ係止縁部35及
び当接部17を設けない実施形態を含む。さらに、補強
金具30をハウジング10の貫通孔15に圧入可能に構
成すると共に、係止部33及び当たり部16を設けず、
且つ係止縁部35及び当接部17を設ける実施形態を含
むものである。
【0033】また、係止部33の上記残りの辺12、1
4に沿った方向の端面に突起34を形成し、これを当た
り部16の縦面16bに喰い込ませるようにしたが、図
7(a)に示すように、取付部32の上記残りの辺1
2、14に沿った方向の外側の端面に突起34を形成
し、これを貫通孔15の内壁に喰い込ませるようにして
もよいし、図7(b)に示すように、取付部32の上記
残りの辺12、14に沿った方向の内側の端面に突起3
4を形成し、これを当接部17に喰い込ませるようにし
てもよい。さらに、図1の実施形態の突起34、図7
(a)の実施形態の突起34、図7(b)の実施形態の
突起34を適宜組み合わせてもよい。いずれにしても、
この突起34がハウジング10の各部Iに喰い込むこと
で、補強金具30が抜けることを阻止することができ
る。特に、ハウジング10が例えば硬度の高い材料など
で形成されていて、突起34が深く食い込み難いときに
は、上記3態様の突起34を組み合わせて突起34の数
を多くすれば、補強金具30をハウジング10に確実に
固定することができる。
【0034】さらに、上記実施形態では上記補強金具3
0を板状体としたが、例えば凹凸のある成形体であって
もよい。また、上記実施形態では、取付部32、32を
本体部31の上記残りの辺12、14に沿った両端付近
に設けたが、これに加えて本体部31の両端の間に、第
3の取付部32、更にはそれ以上の数の取付部32を設
けてもよい。そうすれば、剥離強度及びこじり強度が更
に増す。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の電気部
品の補強金具によれば、少なくとも4つの取付部がハウ
ジングのほぼ四隅に配置するから、いかなる軸まわりに
「こじり力」がかかってもハウジングがロールし難いと
共に、取付部から端子までの距離が短くなるので、ハウ
ジングがロールしても端子の変位が小さくなり、従って
従来品に比して電気部品のこじり強度を全方位的に強化
することができる。また、取付部が少なくとも4つある
ので、フィレットの全長が長くなり、従来品に比して電
気部品の剥離強度を強化することができる。さらに、い
わゆるガルウィング・タイプの補強金具に比して電気部
品の実装面積をコンパクトにすることができると共に、
加工及び調整の手間を減らしてコストを低減することが
できる。
【0036】請求項2の電気部品の補強金具によれば、
請求項1の電気部品の補強金具で得られた効果に加え
て、貫通孔短径方向のハウジング剛性を高めて、ハウジ
ングの破損及び補強金具の抜けを確実に防止できると共
に、係止部及び当たり部を設けることなくハウジングに
おける補強金具の圧入完了位置を確定できるので、取付
部を更にハウジングの四隅に近づけて、こじり強度を更
に高めることができ、また補強金具及び電気部品をコン
パクト化することができる。
【0037】請求項3の補強金具付き電気部品によれ
ば、少なくとも4つの取付部がハウジングのほぼ四隅に
配置するから、いかなる軸まわりに「こじり力」がかか
ってもハウジングがロールし難いと共に、取付部から端
子までの距離が短くなるので、ハウジングがロールして
も端子の変位が小さくなり、従って従来品に比して電気
部品のこじり強度を全方位的に強化することができる。
また、取付部が少なくとも4つあるので、フィレットの
全長が長くなり、従来品に比して電気部品の剥離強度を
強化することができる。さらに、いわゆるガルウィング
・タイプの補強金具を用いることに比して実装面積をコ
ンパクトにすることができると共に、加工及び調整の手
間を減らしてコストを低減することができる。
【0038】請求項4の補強金具付き電気部品によれ
ば、請求項3の補強金具付き電気部品で得られた効果に
加えて、貫通孔短径方向のハウジング剛性を高めて、ハ
ウジングの破損及び補強金具の抜けを確実に防止できる
と共に、係止部及び当たり部を設けることなくハウジン
グにおける補強金具の圧入完了位置を確定できるので、
取付部を更にハウジングの四隅に近づけて、こじり強度
を更に高めることができ、また補強金具及び電気部品を
コンパクト化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態の補強金具を示し、(a)は正面図、
(b)は側面図である。
【図2】実施形態の補強金具付きコネクターの縮小斜視
図である。
【図3】実施形態の補強金具付きコネクターの要部を示
し、(a)はハウジングの一部を断面した正面図、
(b)はハウジングの一部を断面した側面図である。
【図4】実施形態の補強金具を板材から切り離す前の状
態を示し、補強金具を基準にしていえば、(a)は底面
図、(b)は倒立させた状態での側面図である。
【図5】実施形態の補強金具付きコネクターの平面図で
ある。
【図6】実施形態の補強金具の取付部に形成されるフィ
レットを示す拡大正面図である。
【図7】実施形態の変形例に係る補強金具を示す正面図
である。
【図8】従来例を示し、(a)はハウジングの一部を断
面した正面図、(b)はハウジングの一部を断面した側
面図である。
【符号の説明】
10 ハウジング 11、13 対向する辺 12、14 残りの辺 15 貫通孔 16 当たり部 17 当接部 20 端子 30 補強金具 31 本体部 32 取付部 33 係止部 35 係止縁部 P プリント基板 B 板材 A1 軸 A2 軸 A3 軸 A4 軸 D 距離 F フィレット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01R 12/22 H01R 12/04

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平面視がほぼ矩形状であるハウジングの
    対向する二辺側に端子を有する電気部品に設けられる補
    強金具であって、残りの二辺に沿ってハウジングに内設
    される本体部と、少なくとも本体部の上記残りの辺に沿
    った両端付近に連設され、ほぼ面一な先端面を有してハ
    ウジングの底面側に突出する左右一対の取付部とを備
    え、ハウジングに対して取付部の側から圧入されると共
    に、プリント基板に半田付けされたときに左右一対の取
    付部の先端面周縁に半田によりフィレットが形成される
    ように構成されていることを特徴とする電気部品の補強
    金具。
  2. 【請求項2】 平面視がほぼ矩形状であるハウジングの
    対向する二辺側に端子を有する電気部品に設けられる補
    強金具であって、残りの二辺に沿ってハウジングに内設
    される本体部と、少なくとも本体部の上記残りの辺に沿
    った両端付近に連設され、ほぼ面一な先端面を有してハ
    ウジングの底面側に突出する左右一対の取付部とを備
    え、ハウジングを高さ方向に貫く貫通孔に圧入可能に構
    成されていると共に、本体部における各取付部との連設
    部分で挟まれた部位には、上記貫通孔の内壁を上記残り
    の辺と交差する方向に連結する当接部に係止する係止縁
    部が形成されており、プリント基板に半田付けされたと
    きに左右一対の取付部の先端面周縁に半田によりフィレ
    ットが形成されるように構成されていることを特徴とす
    電気部品の補強金具。
  3. 【請求項3】 平面視がほぼ矩形状であるハウジング
    と、このハウジングの対向する二辺側に設けられた端子
    と、残りの二辺側に設けられた補強金具とを備え、この
    補強金具が、上記残りの二辺に沿ってハウジングに内設
    された本体部と、少なくとも本体部の上記残りの辺に沿
    った両端付近に連設され、ほぼ面一な先端面を有してハ
    ウジングの底面側に突出する左右一対の取付部とを備
    え、補強金具がハウジングに対して取付部の側から圧入
    されていると共に、プリント基板に半田付けされたとき
    に左右一対の取付部の先端面周縁に半田によりフィレッ
    トが形成されるように構成されていることを特徴とする
    補強金具付き電気部品。
  4. 【請求項4】 平面視がほぼ矩形状であるハウジング
    と、このハウジングの対向する二辺側に設けられた端子
    と、残りの二辺側に設けられた補強金具とを備 え、この
    補強金具が、上記残りの二辺に沿ってハウジングに内設
    された本体部と、少なくとも本体部の上記残りの辺に沿
    った両端付近に連設され、ほぼ面一な先端面を有してハ
    ウジングの底面側に突出する左右一対の取付部とを備
    え、ハウジングには、これを高さ方向に貫いて補強金具
    が圧入される貫通孔が形成され、この貫通孔の内壁を上
    記残りの辺と交差する方向に連結する当接部が形成され
    ていると共に、補強金具の本体部における各取付部との
    連設部分で挟まれた部位には、上記当接部に係止する係
    止縁部が形成されており、プリント基板に半田付けされ
    たときに左右一対の取付部の先端面周縁に半田によりフ
    ィレットが形成されるように構成されていることを特徴
    とする補強金具付き電気部品。
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