JP3204108B2 - 空気温センサの異常検出装置 - Google Patents

空気温センサの異常検出装置

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JP3204108B2
JP3204108B2 JP22264896A JP22264896A JP3204108B2 JP 3204108 B2 JP3204108 B2 JP 3204108B2 JP 22264896 A JP22264896 A JP 22264896A JP 22264896 A JP22264896 A JP 22264896A JP 3204108 B2 JP3204108 B2 JP 3204108B2
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  • Measuring Temperature Or Quantity Of Heat (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気温センサの異
常検出装置に係わり、特に、エンジンの吸気温センサの
異常検出に好適な空気温センサの異常検出装置に関す
る。なお、本件における空気温センサとは、エンジンの
吸気温センサの他、エアコン用外気センサ等、エンジン
ルーム内の空気温を検出する任意の空気温センサを指し
ている。
【0002】
【従来の技術】電子制御式エンジンにおいては、燃料噴
射量を制御するためのパラメータの一つとして、エンジ
ンの吸気温が用いられる。従って、エンジンの吸気温を
検出する吸気温センサの検出値が不正確であると、燃料
噴射量が適切に制御されない結果、エンジンの運転状態
が良好に維持されない事態が生ずることがある。かかる
事態を未然に防止するため、吸気温センサの異常を高い
信頼度で検出することが必要とされる。かかる吸気温セ
ンサの異常検出方法として、従来より、例えば特公平3
−56417号に開示される方法が知られている。上記
従来の空気温センサの異常検出方法は、エンジンが完全
暖気された状態での吸気温センサの検出値に基づいて、
吸気温センサの異常を検出するものである。
【0003】一般に、エンジンが完全暖気された状態で
は、エンジンからの輻射熱によりエンジンルーム内が昇
温され、これに伴ってエンジンの吸気温度も上昇する。
従って、エンジンが完全暖気された状態で吸気温センサ
の検出値が増加していなければ、吸気温センサに異常が
生じているとみなすことができる。そこで、上記従来の
異常検出方法においては、エンジンが完全暖気された状
態で吸気温センサの検出値が所定値を上回ることがなけ
れば、吸気温センサが異常であると判定することとして
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、車両の走行
中には、エンジンルーム内に走行風が吹き込むことによ
りエンジンルーム内の空気は冷却される。従って、車両
の走行時に向かい風を受けると、向かい風と走行風との
双方による冷却効果により、エンジンの輻射熱による昇
温効果は相殺され、エンジンの吸気温度の上昇は抑制さ
れる。この場合、吸気温センサが正常であってもその検
出値の増加量は小さく抑制されることになる。
【0005】これに対して、上記従来の吸気温センサの
異常検出方法においては、車両が停止状態にあるか否か
の判別は行なわれておらず、従って、車両の停止・走行
の何れの状態にあっても上述の如き異常判定処理が実行
される。このため、上記従来の吸気温センサの異常検出
方法によれば、車両の走行中に吸気温センサの異常判別
処理が行なわれた場合、エンジンが完全暖気された状態
であっても、走行風と向かい風の影響で、吸気温センサ
が正常であるにもかかわらずその検出値が所定値を上回
らず、その結果、吸気温センサは異常であるとの誤った
判定がなされることがある。この点、上記従来の吸気温
センサの異常検出方法は必ずしも信頼性の高いものでは
なかったことになる。
【0006】本発明は、上述の点に鑑みてなされたもの
であり、エンジンルーム内の空気温を検出する空気温セ
ンサの異常検出を、走行風の影響を受けることなく高い
信頼度で行うことが可能な、空気温センサの異常検出装
置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的は、請求項1に
記載される如く、車両のエンジンルーム内の空気温を検
出する空気温センサの異常検出を行う空気温センサの異
常検出装置であって、エンジンが完全暖気されているか
否かを判別する完全暖気判別手段と、始動時を判定する
始動時判定手段と、空気温センサの検出値が上昇したか
否かを判別するしきい値を算出するしきい値算出手段
と、前記完全暖気判別手段により前トリップにおいてエ
ンジンが完全暖気状態と判別され、かつ、前記始動時判
定手段により判定された本トリップにおける始動時にエ
ンジン水温が所定範囲内にある時に異常判別タイミング
条件成立と判断する異常判別タイミング判定手段と、該
異常判別タイミング条件成立時の空気温センサの検出値
と、前記しきい値算出手段により算出されたしきい値と
の比較に基づいて、前記空気温センサが異常であるか否
かを判別するセンサ異常判別手段とを備えることを特徴
とする空気温センサの異常検出装置により達成される。
【0008】本発明においては、完全暖気判別手段によ
り前トリップにおいてエンジンが完全暖気状態と判別さ
れ、かつ、前記始動時判定手段により判定された本トリ
ップにおける始動時にエンジン水温が所定範囲内にある
時に異常判別タイミング判定手段により異常判別タイミ
ング条件成立と判断される。そして、異常判別タイミン
グ条件成立時の空気温センサ値と、前記しきい値算出手
段により算出されたしきい値とが比較され空気温センサ
が異常であるか否かを判別される。
【0009】また、上記目的は、請求項2に記載される
如く、車両のエンジンルーム内の空気温を検出する空気
温センサの異常検出を行う空気温センサの異常検出装置
であって、エンジンが完全暖気されているか否かを判別
する完全暖気判別手段と、エンジンの始動を検出するエ
ンジン始動検出手段と、前記エンジン始動検出手段によ
りエンジンの始動が検出された時点で、前記完全暖気判
別手段によりエンジンが完全暖気されていると判別され
た場合に、始動時の温度を記憶する手段と、所定時間経
過後の温度と記憶された始動時温度との温度差を算出す
る手段と、前記温度差としきい値とを比較する手段と、
前記温度差としきい値の比較により、温度の低下の検出
時に空気温センサを正常、温度の低下を検出しない場合
に、空気温センサを異常と判定する手段とを備えた空気
温センサの異常検出装置によって達成される。
【0010】本発明において、センサ異常判別手段は、
エンジンが完全暖気状態で始動された場合に、エンジン
始動後の所定期間内における空気温センサの検出値に基
づいて、空気温センサが異常であるか否かを判別する。
エンジンが完全暖気状態である場合には、空気温センサ
の出力は高温側に飽和し、その値が更に上昇することは
ない。このため、エンジンが完全暖気状態で始動される
と、エンジンのエアクリーナ及び吸気管に外気が導入さ
れることにより、エンジンのエアクリーナ及び吸気管の
空気は冷却され、その空気温は低下する。この場合、エ
ンジンルーム内に走行風が吹き込むと、かかる走行風に
より、エンジンのエアクリーナ及び吸気管の空気温は更
に低下する。従って、エンジンが完全暖気状態で始動さ
れた後の所定期間内においては、車両が走行中であると
停車中であるとにかかわらず、エンジンのエアクリーナ
及び吸気管の空気温は確実に低下する。即ち、センサ異
常判別手段は、エンジンのエアクリーナ及び吸気管の空
気温が確実に低下する状況の下で、空気温センサの検出
値に基づいて、空気温度センサが異常であるか否かを判
別することになる。これにより、空気温センサの異常検
出が高い信頼度で行われる。
【0011】更に、上記目的は、請求項3に記載する如
く、車両のエンジンルーム内の空気温を検出する空気温
センサの異常検出を行う空気温センサの異常検出装置で
あって、ラジエータを空冷するクーリングファンの始動
を検出するクーリングファン始動検出手段と、クーリン
グファンの作動中、又は前記クーリングファン始動検出
手段により前記クーリングファンの始動が検出されたト
リップにおける吸気温の最大値と最小値の温度差、又は
クーリングファン始動時と停止時の温度差、又はクーリ
ングファン始動時と所定時間経過後の温度差のいずれか
の温度差を算出する手段と、上記算出された温度差をし
きい値と比較する手段と、上記温度差としきい値の比較
により温度の変化を検出時に空気温センサの正常を判定
する判定手段、とを備える空気温センサの異常検出装置
によって達成される。
【0012】本発明において、センサ異常判別手段は、
クーリングファンの始動後における、空気温センサの検
出値に基づいて、前記空気温度センサが異常であるか否
かを判別する。冷却ファンが始動されると、ラジエータ
に蓄積された熱はエンジンルーム内に放出される。かか
る場合には、走行風がエンジンルーム内に吹き込んで
も、エンジンルーム内の空気温は確実に上昇する。従っ
て、センサ異常判別手段は、エンジンルーム内の空気温
が確実に上昇する状況の下で、空気温センサの検出値に
基づいて、前記空気温度センサに異常が生じているか否
かを判別することになる。これにより、空気温センサの
異常検出が高い信頼度で行われる。
【0013】
【発明の実施の形態】図1に本発明の一実施例であるシ
ステムの構成図を示す。図1に示す如く、本実施例のシ
ステムはエンジン10を備えている。エンジン10に
は、吸気管12及び排気管14が接続されている。吸気
管12の上流側端部にはエアフィルタ16が配設されて
いる。従って、エアフィルタ16により濾過された清浄
な空気がエンジン10に吸入される。また、排気管14
には触媒コンバータ17が配設されている。エンジン1
0が排出する排気ガスは触媒コンバータ17により浄化
された後、外部に放出される。
【0014】吸気管12には、スロットルバルブ18が
設けられている。スロットルバルブ18の開度により、
エンジン10の吸入空気量が制御される。スロットルバ
ルブ18には、その開度を検出するスロットルバルブ開
度センサ20が連結されている。また、吸気管12のス
ロットルバルブ18より下流側には、エンジン10の吸
入空気量を検出する吸入空気量センサ22、エンジン1
0の吸気温を検出する吸気温センサ24、及び、吸気管
内に燃料を噴射するインジェクタ26が配設されてい
る。エンジン10には、その回転数を検出するエンジン
回転数センサ28、及び、冷却水の温度を検出する水温
センサ30が配設されている。
【0015】上記した、スロットルバルブ開度センサ2
0、吸入空気量センサ22、吸気温センサ24、インジ
ェクタ26、エンジン回転数センサ28、及び、水温セ
ンサ30は、何れもエンジンECU32に接続されてい
る。図2は、エンジンECU32のシステム構成図を示
す。図2に示す如く、エンジンECU32は、CPU3
4、AD変換器36、入力回路38、40、出力回路4
2、及び、駆動回路44を備えている。吸気温センサ2
4、及び、水温センサ30は、AD変換器36を介して
CPU34の入力端子に接続されている。吸入空気量セ
ンサ22は、入力回路38及びAD変換器36を介して
CPU34の入力端子に接続されている。エンジン回転
数センサ28は、入力回路40を介してCPU34の入
力端子に出力されている。また、インジェクタ26は駆
動回路44を介してCPU34の出力端子に接続されて
いる。エンジンECU32は、吸気温センサ24により
検出された吸気温THA、水温センサ30により検出さ
れた冷却水の水温THW、吸入空気量センサ22により
検出された吸入空気量GA、及び、エンジン回転数セン
サ28により検出されたエンジン回転数NEに基づい
て、インジェクタ26による燃料噴射量の制御を行う。
【0016】本実施例のシステムは、エンジンECU3
2が吸気温センサ24の異常を判別し得る点に特徴を有
している。エンジンECU32は、吸気温センサ24が
異常であると判定した場合には、出力回路42を介して
ダイアグ出力端子46に異常判定信号を出力し、異常が
検出されない場合には、正常判定信号を出力する。エン
ジンECU32による吸気温センサ24の異常判別は、
エンジンECU32のCPU34が所定のルーチンを実
行することにより行われる。
【0017】一般に、エンジン10が完全暖気された状
態で停止された後、エンジン10が十分に冷却されない
状態で再始動された場合、その再始動直後においては、
エンジンルーム内はエンジン10による輻射熱により昇
温されており、従って、吸気管12内は外気温に比して
十分高温となっている。そこで、本実施例においては、
かかる場合に、吸気温センサ24が検出する吸気温TH
Aが外気温に比して所定値以上大きくなければ、吸気温
センサ24が異常であると判断することとしている。
【0018】以下、図3を参照して、本実施例において
CPU34が実行する吸気温センサ異常検出ルーチンの
内容について説明する。図3は、本実施例においてCP
U34が実行する吸気温センサ異常検出ルーチンのフロ
ーチャートである。本ルーチンはイグニッションスイッ
チがオンされた直後に実行される。図3に示すルーチン
が起動されると、先ず、ステップ100において、前回
のトリップにおける水温THWの最終値eTHWに対し
て、eTHW≧THWaが成立するか否かが判別され
る。なお、トリップとは、イグニッションスイッチがオ
ンされてから次にオフされるまでを意味するものとす
る。また、THWaは、エンジン10が完全暖気された
か否かの基準となる、水温THWに関する所定のしきい
値である。従って、ステップ100においてeTHW≧
THWaが成立すると判別されると、前回のトリップに
おいて、エンジン10が完全暖気された状態で停車され
たと判断される。この場合、次に、ステップ102の処
理が実行される。一方、ステップ100において、eT
HW≧THWaが成立しないと判別されると、前回のト
リップにおいてエンジン10が十分に暖気されないまま
停車されたため、現トリップにおいて吸気温センサ24
の異常判別を行うことはできないと判断される。この場
合には、以後、何ら処理が実行されることなく、今回の
ルーチンは終了される。
【0019】ステップ102においては、エンジン10
が始動されたか否かが判別される。かかる判別は、例え
ば、エンジン10の回転数NEに基づいて行なうことが
できる。ステップ102において、エンジン10が始動
されていないと判別された場合には、ステップ102の
処理が再び実行される。従って、ステップ102の処理
は、エンジン10が始動されるまで繰り返し実行され
る。一方、ステップ102においてエンジン10が始動
されたと判別されると、次に、ステップ104の処理が
実行される。
【0020】ステップ104では、水温THWの現在値
tTHWに対して、THWb≦tTHW≦THWcが成
立するか否かが判別される。ここで、THWbはエンジ
ン10が十分に冷却されているか否の基準となる、水温
THWに関する所定のしきい値である。従って、THW
b≦tTHWが成立しなければ、エンジン10は十分に
冷却されていると判断することができる。また、THW
cは水温センサ30の異常を検出するために設けられた
所定のしきい値であり、例えば、ステップ100におけ
る前回のトリップの最終水温eTHWの値と等しい値に
設定される。この場合、tTHW≦THWcが成立しな
ければ、エンジン10が停止状態にあるにもかかわら
ず、水温THWが前回トリップの最終値よりも上昇した
ことになる。かかる場合には、水温センサ30に異常が
生じており、従って、上記した水温センサ30の検出値
に基づくエンジン10の冷却状態の判別は正確ではない
と判断される。
【0021】このように、ステップ104において、T
HWb≦tTHW≦THWcが成立しないと判別される
と、エンジン10が十分に冷却されているか、あるい
は、水温センサ30が異常であるかの何れかの理由によ
り、吸気温センサ24の異常判別を行うことはできない
と判断される。この場合、以後、何ら処理が実行される
ことなく今回のルーチンは終了される。一方、ステップ
104において、THWb≦tTHW≦THWcが成立
すると判別されると、エンジン10はまだ十分には冷却
されていないと判断される。この場合、エンジンルーム
内の空気はエンジン10の輻射熱により十分昇温されて
おり、従って、吸気温THAは上昇されているはずであ
ると判断されて、次に、ステップ106の処理が実行さ
れる。
【0022】ステップ106では、tTHA−MINT
HAN≧WTHADIFが成立するか否かが判別され
る。ここで、MINTHANは、THAが上昇したか否
かの基準となる所定のしきい値であり、例えば、外気温
の推定値とされる。外気温の推定値は、例えば、吸気温
THAの過去最低値や、吸入空気量GAが過去最大の場
合におけるTHAの値に基づいて決定することができ
る。また、WTHADIFは、吸気温センサ24の検出
値THAに有意な変化が生じているか否かの基準となる
所定のしきい値であり、吸気温センサ24の測定誤差を
考慮して設定される。
【0023】従って、ステップ106において、tTH
A−MINTHAN≧WTHADIFが成立すると判別
された場合には、エンジン10の輻射熱により吸気温が
上昇されていることが吸気温センサ24により検出され
たことになる。従って、かかる場合には、吸気温センサ
30は正常であると判断され、次に、ステップ108の
処理が実行される。一方、ステップ106において、t
THA−MINTHAN≧WTHADIFが成立しない
と判別された場合には、エンジン10の輻射熱によりエ
ンジンルーム内が昇温されているにもかかわらず、吸気
温の上昇が吸気温センサ24によって検出されていない
ことになる。従って、かかる場合には、吸気温センサ3
0に異常が生じている可能性があると判定(以下、かか
る判定を仮異常判定と称する)され、次に、ステップ1
10の処理が実行される。
【0024】ステップ108では、仮異常判定が連続し
て行われたトリップ数を示す変数ttripに0が代入
される。ステップ108の処理が終了されると、次に、
ステップ112において正常判定信号が出力された後、
今回のルーチンは終了される。
【0025】一方、ステップ110では、ttrip<
Nが成立するか否かが判別される。ステップ110にお
いてttrip<Nが成立すると判別された場合、仮異
常判定がなされた連続トリップ数は未だNに達しておら
ず、従って、吸気温センサ24が異常であると断定する
ことはできないと判断される。この場合、ステップ11
4においてttripの値がインクリメントされ、次
に、ステップ112において正常判定信号が出力された
後、今回のルーチンは終了される。一方、ステップ11
0においてttrip<Nが成立しないと判別される
と、仮異常判定がNトリップ連続して行われ、従って、
吸気温センサ24が異常であると断定できると判断され
る。この場合、次にステップ116において、異常判定
信号が出力された後、今回のルーチンは終了される。
【0026】なお、エンジン10が完全暖気されて停止
された後、エンジン停止中に、ボンネットが開放された
り、あるいは、強風によりエンジンルーム内に風が吹き
込むとエンジンルーム内の空気は冷却される。この場
合、エンジン10が十分冷却される前に吸気温が低下
し、吸気温センサ24が正常であるにもかかわらず上記
ステップ106において否定判別されることがある。そ
こで、本実施例においては、上述の如く、ステップ10
6において否定判別された場合には仮異常判定を行い、
かかる仮異常判定がNトリップ連続して行われた場合に
のみ、吸気温センサ24が異常であると判断することと
している。一般には、ボンネットの開放や、強風が吹き
込む状況は頻繁に生ずるものではないと考えられる。従
って、仮異常判定が連続して生ずることは稀であり、上
述の如く異常判定を行うことにより、ボンネットの開放
や、強風の影響により、吸気温センサ24の異常検出が
誤ってなされることが排除される。
【0027】また、車両の走行中においても、エンジン
ルーム内に走行風が吹き込むため、エンジンルーム内は
冷却され、エンジン10が完全暖気状態にあるにもかか
わらず、吸気温THAが上昇していないことがある。こ
のため、本実施例の如く、エンジン10が完全暖気状態
にあればその輻射熱によりエンジンルーム内が高温とな
っており、従って、吸気温も上昇しているはずであると
いう前提の下に、吸気温センサ24の異常判別を行う場
合、車両の走行中にかかる異常判別が行われたのでは、
吸気温センサ24が正常であるにもかかわらず、異常で
あるとの誤った判定がなされる可能性がある。
【0028】これに対して、本実施例においては、上記
ステップ102においてエンジン10が始動されると直
ちに、ステップ104及び106において吸気温センサ
24の異常判別が行われる。一般に、エンジン10の始
動直後は、車両は停車中であるとみなすことができる。
従って、本実施例においては、吸気温センサ24の異常
判別処理は車両の停車中に実行されることになる。この
ように、本実施例においては、吸気温センサ24の異常
判別が車両の停車中に行われることで、走行風に起因し
て誤った異常判別が行われることが防止されている。こ
のように、本実施例のシステムによれば、走行風の影響
を受けることなく吸気温センサ24の異常検出を高い信
頼度で行うことができる。
【0029】なお、本実施例においては、上記ルーチン
のステップ102においてエンジンの始動が検出された
ことをもって、車両が停車中であると判断することとし
ているが、本発明はこれに限定されるものではなく、車
速センサにより検出された車速等に基づいて停車状態を
判別することとしてもよい。
【0030】また、本実施例においては、エンジン10
の始動直後に吸気温センサ24の異常判別を行なうこと
としているが、エンジン10の始動から一定期間経過し
た後の停車中において異常判別を行なうこととしてもよ
い。かかる場合においても、エンジン10は完全暖気さ
れているため、吸気温センサ24の検出値が上昇してい
るか否かにより、吸気温センサ24の異常を正しく判別
することができることになる。
【0031】なお、本実施例においては、CPU34が
図3に示すルーチンのステップ100及び104の処理
を実行することにより請求項1に記載した完全暖気判別
手段が、ステップ102の処理を実行することにより請
求項1に記載した車両停止判別手段が、ステップ106
の処理を実行することにより請求項1に記載したセンサ
異常判別手段が、それぞれ実現されている。
【0032】次に、本発明の第2実施例について説明す
る。本実施例のシステムは、上記図1及び図2に示すシ
ステム構成において、CPU34が図3に示すルーチン
の代わりに図4に示すルーチンを実行する点を除き、上
記第1実施例のシステムと同様である。
【0033】一般に、エンジンが完全暖気状態で再始動
される場合、かかる再始動時においては吸気温が十分に
上昇していると考えられる。このため、エンジンの完全
暖気状態での再始動後、エンジンが外気を吸入すること
により、時間の経過と共に吸気温は減少することにな
る。そこで、本実施例においては、エンジン始動時の吸
気温THAが所定値以上である場合、エンジンの吸入空
気量が所定量以上になった時点でTHAが減少していな
ければ、吸気温センサ24は異常であると判定すること
としている。
【0034】図4は、本実施例において、CPU34が
実行する吸気温センサ異常検出ルーチンのフローチャー
トである。なお、図4に示すルーチンにおいて、図3に
示すルーチンと同様の処理を行うステップには同一の符
号を付してその説明を省略する。なお、図4に示すルー
チンはイグニッションスイッチがオンされた直後に実行
される。
【0035】図4に示すルーチンにおいては、ステップ
102においてエンジン10が始動されたと判別される
と、次に、ステップ122の処理が実行される。ステッ
プ122では、吸気温THAの現在値tTHAに対し
て、tTHA≧WTHASTALが成立するか否かが判
別される。ここで、WTHASTALは、エンジン10
が完全暖気状態にあるか否かの基準となる、THAに関
するしきい値である。従って、ステップ122におい
て、tTHA≧WTHASTALが成立すると判別され
ると、エンジン10は完全暖気状態にあり、従って、吸
気温センサ24の異常判別を行うことが可能であると判
断されて、以後、ステップ124以降において、吸気温
センサ24の異常判別処理が行われる。一方、ステップ
122において、tTHA≧WTHASTALが成立し
ないと判別されると、エンジン10は完全暖気状態には
なく、従って、吸気温センサ24の異常判別を行うこと
はできないと判断されて、以後、何ら処理が実行される
ことなく今回のルーチンは終了される。
【0036】ステップ124では、変数WTHASTA
にtTHAが代入される。従って、WTHASTAには
エンジン10の始動時における吸気温THAの値が記憶
される。ステップ124の処理が終了されると、次に、
ステップ126の処理が実行される。ステップ126で
は、吸入空気量GAの現在値tGAに対して、tGA≧
WTHAGAが成立するか否かが判別される。ここで、
WTHAGAは、吸入空気量GAが吸気温THAを低下
させるのに十分な大きさであるか否かの基準となる所定
のしきい値である。ステップ126において、tGA≧
WTHAGAが成立しないと判別されると、未だTHA
を減少させるのに十分な空気が吸入されていないと判断
されて、再び、ステップ126の処理が実行される。即
ち、ステップ126の処理は、tGA≧WTHAGAが
成立するまで実行される。一方、ステップ126におい
て、tGA≧WTHAGAが成立すると判別されると、
THAを減少させるのに十分な空気が吸入されていると
判断されて、次に、ステップ128の処理が実行され
る。
【0037】ステップ128では、WTHASTA−t
THA≧WTHADIFが成立するか否かが判別され
る。上記条件式の左辺は、エンジン10の始動後の吸気
温THAの減少幅を表している。また、WTHADIF
は上述の如く、吸気温センサ24の検出値に有意な変化
が生じているか否かの基準となる所定のしきい値であ
る。従って、ステップ128において、WTHASTA
−tTHA≧WTHADIFが成立すると判別された場
合には、エンジン10始動後の吸気温の低下が吸気温セ
ンサ24により検出されたことになる。従って、この場
合、吸気温センサ24は正常であると判断されて、次に
ステップ108の処理が実行される。一方、ステップ1
28において、WTHASTA−tTHA≧WTHAD
IFが成立すると判別された場合には、エンジン10始
動後の吸気温の低下が吸気温センサ24により検出され
ていないことになる。従って、この場合、吸気温センサ
24に異常が生じている可能性があるとの判定、即ち、
仮異常判定がなされて、以後、ステップ110以降の処
理が実行される。
【0038】上述の如く、本実施例においては、吸気温
THAが高い状態でエンジン10が始動された場合、エ
ンジン10が外気を吸入することによりTHAは低下す
るという前提の下に、吸気温センサ24の異常判別が行
われる。即ち、本実施例においては、THAが低下すべ
き状況であるにもかかわらずTHAが減少しない場合
に、吸気温センサ24は異常であると判定される。上述
の如く、エンジンルーム内に走行風が吹き込む場合、走
行風は吸気温を低下させる方向に作用する。従って、本
実施例においては、走行中であると停車中であるとにか
かわらず、THAが低下しなければ、吸気温センサ24
が異常であると判断することができる。このように、本
実施例のシステムによれば、車両が走行中であると停車
中であるとにかかわらず、吸気温センサ24の異常検出
を高い信頼度で行うことが可能とされている。
【0039】なお、上記した走行風が吹き込む場合と同
様に、ボンネットが開放されたり、強風が吹き込んだり
する場合にも、これらは吸気温を低下させる方向に作用
するため、吸気温センサ24の異常判別に影響が及ぶこ
とはない。従って、上記図4に示すルーチンのステップ
128において、仮異常判定がなされた場合には、吸気
温センサ24に異常が生じている蓋然性が高いと判断す
ることができる。このため、本実施例においては、異常
判定を行う際の連続トリップ数Nを小さく設けても、誤
った異常判定がなされる可能は小さい。従って、本実施
例のシステムにおいては、前記トリップ数Nを小さく設
けることで、吸気温センサ24に異常が生じた場合に、
かかる異常を速やかに、かつ、正確に検出することが可
能となる。
【0040】なお、本実施例においては、エンジン始動
後、上記図4に示すルーチンのステップ126において
吸入空気量tGAが所定値を越えるのを待って、続くス
テップ128において吸気温THAが減少しているか否
かを判別することとしているが、本発明はこれに限定さ
れるものではなく、エンジン10の始動から所定期間が
経過した後に、かかる判別を行うこととしてもよい。即
ち、エンジン始動時の吸気温が十分高い場合には、吸入
空気量にかかわらず、エンジン始動後の時間の経過に伴
って吸気温は次第に減少するため、エンジン始動から所
定期間経過後に、THAが減少しているか否かによって
も、吸気温センサ24の異常判別を正しく行うことがで
きるのである。
【0041】また、本実施例においては、エンジン始動
後のTHAの変化に基づいて吸気温センサ24の異常判
別を行うととしているが、本発明はこれに限定されるも
のではなく、エンジン始動後、吸入空気量GAが所定値
WTHAGAを越えた時点(あるいは、所定期間が経過
した時点)におけるTHAと所定値との比較に基づいて
異常判別を行うこととしてもよい。即ち、図4に示すル
ーチンのステップ128において、THAが所定値より
も大きい場合に、仮異常判定を行うこととしてもよい。
【0042】なお、エンジン10が完全暖気状態にある
か否かを、上記第1実施例のルーチンのステップ100
及び104における如く、前回トリップと現トリップの
水温THWに基づいて判別することも考えられる。しか
しながら、エンジン10が完全暖気状態であっても、エ
ンジン10の停止直後にボンネットが開放されたり、あ
るいは、強風が吹き込んだりすると、完全暖気状態で再
始動されても、その時点では既に吸気温が低下している
ことがある。かかる場合には、再始動後のTHAの値に
基づく吸気温センサ24の異常判別を正確に行なうこと
はできない。このため、水温THWに基づいて完全暖気
状態の判別を行う場合には、誤った吸気温センサ24の
異常判定がなされないように、上記したトリップ数Nを
大きく設ける必要がある。これに対して、本実施例にお
いては、THAに基づいて完全暖気状態を判別している
ため、上述の如く再始動時にTHAが低下している場合
には、完全暖気状態と判別されることはない。このた
め、かかる場合には、吸気温センサ24の異常判別処理
は実行されず、従って、誤った異常判定がなされること
はない。本実施例においては、かかる意味においても上
記トリップ数Nを小さく設けることが可能とされている
ことになる。
【0043】なお、上記第2実施例においては、CPU
34が図4に示すルーチンのステップ102の処理を実
行することにより請求項2に記載したエンジン始動検出
手段が、ステップ122の処理を実行することにより請
求項2に記載した完全暖気暖気判別手段が、ステップ1
26及び128の処理を実行することにより請求項2に
記載したセンサ異常判別手段が、それぞれ実現されてい
る。
【0044】次に、本発明の第3実施例について説明す
る。本実施例のシステムは、上記図1及び図2に示すシ
ステム構成において、CPU34が図3に示すルーチン
の代わりに、図5に示すルーチンを実行する点を除い
て、上記第1実施例のシステムと同様である。
【0045】一般に、ラジエータの冷却水を空冷するク
ーリングファンが作動した場合、ラジエータにより蓄積
された熱がエンジンルーム内に放出される。このため、
エンジンルーム内が昇温され、これに伴って、吸気温も
上昇することになる。そこで、本実施例においては、ク
ーリングファンが作動された場合に、吸気温THAが上
昇しなければ、吸気温センサ24が異常であると判断す
ることとしている。
【0046】図5は、本実施例において、CPU34が
実行する吸気温センサ異常検出ルーチンのフローチャー
トである。なお、図5に示すルーチンにおいて、図3に
示すルーチンと同様の処理を行うステップには同一の符
号を付してその説明を省略する。本ルーチンはイグニッ
ションスイッチがオンされた直後に実行される。
【0047】図5に示すルーチンが起動されると、先ず
130の処理が実行される。ステップ130では、クー
リングファンが始動されたか否かが判別される。なお、
クーリングファンは、水温THWが所定値CF1以上に
なると始動され、作動中にTHWが所定値CF2以下に
なると停止されるように構成されている。従って、クー
リングファンが始動されたか否かは、THWがCF1以
上であるか否かにより判別することができる。ステップ
130において、クーリングファンが始動されていない
と判別されると、再び、ステップ130の処理が実行さ
れる。即ち、ステップ130の処理は、クーリングファ
ンが始動されるまで実行される。一方、ステップ130
においてクーリングファンが始動されたと判別される
と、次に、ステップ132の処理が実行される。
【0048】ステップ132では、クーリングファンが
停止されたか否かが判別される。かかる判別は、水温T
HWが上記所定値CF2以下であるか否かを判別するこ
とにより行うことができる。ステップ132において、
クーリングファンは停止されていないと判別されると、
再び、ステップ132の処理が実行される。従って、ス
テップ132の処理は、クーリングファンが停止される
まで繰り返し実行される。
【0049】なお、クーリングファンの停止温度CF2
は起動温度CF1に比して低く設けられている。このた
め、クーリングファンは、いったん起動されると、水温
がCF1からCF2に低下するまで作動を続ける。即
ち、クーリグファンが始動されてから停止されるまで
に、クーリングファンは相当期間作動していることにな
る。従って、ステップ132において、クーリングファ
ンが停止されたと判別された時点では、ラジエータに蓄
積された熱はエンジンルーム内に十分放出されていると
判断することができる。従って、この場合、吸気温TH
Aも上昇しているはずであると判断されて、次に、ステ
ップ134の処理が実行される。
【0050】ステップ134では、MaxTHA−Mi
nTHA≧WTHADIFが成立するか否かが判別され
る。ここで、MaxTHA及びMinTHAは、それぞ
れ、例えば、現在のトリップにおける吸気温THAの最
大値及び最小値である。CPU34はイグニッションス
イッチがオンされると同時にTHAの監視を開始し、M
axTHA及びMinTHAを適宜更新している。ただ
し、MaxTHA及びMinTHAとして、クーリング
ファンの作動中におけるTHAの最大値及び最小値を用
いることとしてもよい。
【0051】ステップ134において、MaxTHA−
MinTHA≧WTHADIFが成立すると判別された
場合、クーリングファンの作動に起因する吸気温の変化
が吸気温センサ24により検出されたことになる。従っ
て、この場合、吸気温センサ24は正常であると判断さ
れて、次に、ステップ108の処理が実行される。一
方、ステップ134において、MaxTHA−MinT
HA≧WTHADIFが成立しないと判別された場合に
は、クーリングファンが作動に起因する吸気温の変化は
吸気温センサ24により検出されなかったことになる。
従って、この場合、吸気温センサ24に異常が生じてい
る可能性があるとの判定、即ち、仮異常判定がなされ
て、次に、ステップ110の処理が実行される。上述の
如く、本実施例においては、クーリングファンはラジエ
ータに蓄積された熱をエンジンルーム内に放出させる。
このため、車両が走行中であっても、即ち、エンジンル
ーム内に走行風が吹き込む状況であっても、クーリング
ファンが作動すれば、エンジンルーム内の空気温度は上
昇し、従って、吸気温は確実に上昇することになる。従
って、車両の走行中であっても、クーリングファン作動
後に、吸気温THAが上昇しない場合には、吸気温セン
サ24が異常であると判断することができる。このよう
に、本実施例においては、車両が停車中であると走行中
であるとにかかわらず、吸気温センサ24の異常判別を
正確に行うことが可能とされ、これにより、吸気温セン
サ24の異常検出を高い信頼度で行うことが可能とされ
ている。
【0052】また、同様の理由で、ボンネットが開放さ
れた場合や、強風がエンジンルーム内に吹き込んだ場合
にも、クーリングファンが作動すれば吸気温は確実に上
昇する。従って、図5に示すルーチンのステップ134
において仮異常判定された場合には、吸気温センサ24
に異常が生じている蓋然性が高いと判断することができ
る。従って、本実施例によれば、異常判定出力処理を行
うためのトリップ数Nを大きく設けることなく、誤った
判定出力を行うのを防止することができる。従って、本
実施例のシステムによれば、Nの値を小さく設けること
で、吸気温センサ24に異常が生じた場合に、かかる異
常を速やかに、かつ、正確に検出することが可能とな
る。
【0053】また、エンジン10が完全暖気された状態
では、水温THWは高温に上昇しており、従って、クー
リングファンは必ず作動する。従って、本実施例におい
ては、上記第2実施例の如く、吸気温が所定値以上であ
ることを条件とすることなく、吸気温センサ24の異常
判別を行うことできる。このように、本実施例のシステ
ムにおいては、異常判別を行うための条件が緩和されて
いることで、より高い頻度で吸気温センサ24の異常判
別を行うことが可能とされている。これにより、吸気温
センサ24に異常が生じた場合に、かかる異常をより速
やかに検出することが可能とされている。
【0054】また、本実施例においては、クーリングフ
ァンの始動・停止の検出を水温THWに基づいて行って
いるため、かかる検出を行うためのセンサを設けること
は不要とされている。従って、本実施例のシステムにお
いては、コストを上昇させることなく、上記した性能を
実現することが可能とされている。ただし、ECU32
にクーリングファンの作動スイッチを接続し、かかるス
イッチの状態に基づいてクーリングファンの始動・停止
の検出を行うこととしてもよい。
【0055】なお、本実施例においては、クーリングフ
ァンが始動された後、停止された時点で、吸気温センサ
24の異常判別を行うこととしているが、本発明はこれ
に限定されるものではなく、クーリングファンが始動さ
れてから、所定期間経過後に異常判別を行うこととして
もよい。即ち、ラジエータの熱がエンジンルーム内に十
分放出された時点で、異常判別処理が実行されればよ
い。
【0056】また、本実施例においては、クーリングフ
ァンの作動に伴う吸気温THAの変化量に基づいて、吸
気温センサ24の異常判別を行うこととしているが、本
発明はこれに限定されるものではなく、クーリングファ
ンが停止した時点、あるいは、クーリングファン始動か
ら所定期間経過後におけるTHAと所定値との比較に基
づいて吸気温センサ24の異常判別を行うこととしても
よい。即ち、クーリングファンが停止した時点、あるい
は、クーリングファン始動から所定期間経過後におい
て、THAが所定値に比して大きければ、吸気温センサ
24の仮異常判定を行なうこととしてもよい。
【0057】なお、上記第3実施例においては、CPU
34が図5に示すルーチンのステップ130の処理を実
行することにより請求項3に記載したクーリングファン
始動検出手段が、ステップ134の処理を実行すること
により請求項3に記載したセンサ異常判別手段が、それ
ぞれ実現されている。
【0058】なお、本発明は、吸気温センサの他、エア
コン用外気センサ等、エンジンルーム内の空気温を検出
する任意の空気温センサの異常検出に適用することがで
きる。また、CPU34が上記図3〜図5に示すルーチ
ンの何れか一つを実行することとしてもよいし、あるい
は、これらルーチンのうち2以上のルーチンを実行する
ことにより、異常検出の信頼度をより向上させることと
してもよい。
【0059】
【発明の効果】上述の如く、請求項1乃至3記載の発明
によれば、車両の走行風の影響を受けることなく、高い
信頼度で空気温センサの異常検出を行なうことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるシステムの構成図であ
る。
【図2】本実施例のシステムのエンジンECUのシステ
ム構成図である。
【図3】本実施例においてCPUが実行する吸気温セン
サ異常検出ルーチンのフローチャートである。
【図4】本発明の第2実施例においてCPUが実行する
吸気温センサ異常検出ルーチンのフローチャートであ
る。
【図5】本発明の第3実施例においてCPUが実行する
吸気温センサ異常検出ルーチンのフローチャートであ
る。
【符号の説明】
10 エンジン 22 吸入空気量センサ 24 吸気温センサ 28 エンジン回転数センサ 30 水温センサ 32 エンジンECU 34 CPU
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02D 45/00 360 F02D 41/22 301 G01M 15/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両のエンジンルーム内の空気温を検出
    する空気温センサの異常検出を行う空気温センサの異常
    検出装置であって、 エンジンが完全暖気されているか否かを判別する完全暖
    気判別手段と、 始動時を判定する始動時判定手段と、空気温センサの検
    出値が上昇したか否かを判別するしきい値を算出するし
    きい値算出手段と、前記完全暖気判別手段により前トリ
    ップにおいてエンジンが完全暖気状態と判別され、か
    つ、前記始動時判定手段により判定された本トリップに
    おける始動時にエンジン水温が所定範囲内にある時に異
    常判別タイミング条件成立と判断する異常判別タイミン
    グ判定手段と、該異常判別タイミング条件成立時の空気
    温センサの検出値と、前記しきい値算出手段により算出
    されたしきい値との比較に基づいて、前記空気温センサ
    が異常であるか否かを判別するセンサ異常判別手段と、 を備えることを特徴とする空気温センサの異常検出装
    置。
  2. 【請求項2】 車両のエンジンルーム内の空気温を検出
    する空気温センサの異常検出を行う空気温センサの異常
    検出装置であって、 エンジンが完全暖気されているか否かを判別する完全暖
    気判別手段と、 エンジンの始動を検出するエンジン始動検出手段と、 前記エンジン始動検出手段によりエンジンの始動が検出
    された時点で、前記完全暖気判別手段によりエンジンが
    完全暖気されていると判別された場合に、始動時の温度
    を記憶する手段と、 所定時間経過後の温度と記憶された始動時温度との温度
    差を算出する手段と、前記温度差としきい値とを比較す
    る手段と、 前記温度差としきい値の比較により、温度の低下の検出
    時に空気温センサを正常、温度の低下を検出しない場合
    に、 空気温センサを異常と判定する手段とを備えた空気
    温センサの異常検出装置。
  3. 【請求項3】 車両のエンジンルーム内の空気温を検出
    する空気温センサの異常検出を行う空気温センサの異常
    検出装置であって、 ラジエータを空冷するクーリングファンの始動を検出す
    るクーリングファン始動検出手段と、クーリングファンの作動中、又は前記クーリングファン
    始動検出手段により前記クーリングファンの始動が検出
    されたトリップにおける吸気温の最大値と最小値の温度
    差、又はクーリングファン始動時と停止時の温度差、又
    はクーリングファン始動時と所定時間経過後の温度差の
    いずれかの温度差を算出する手段と、 上記算出された温度差をしきい値と比較する手段と、 上記温度差としきい値の比較により温度の変化を検出時
    に空気温センサの正常と判定する判定手段、とを備える
    空気温センサの異常検出装置
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