JP3196047U - 歩行車の車輪固定機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】前部枠体の下端部に対して水平旋回可能に取り付けた前部車輪を、車本体の前後方向と一致する方向に向けた状態に確実に固定することができる歩行車の車輪固定機構を提供する。【解決手段】前部車輪3aを、支持部材8,9を介して前部枠体3の下端部に取り付け、後部車輪を、後部枠体の下端部に取り付けた歩行車において、車輪固定機構11の操作レバー14を回転固定方向Lへ回動操作し、上部支持部材9のピン収容部93に収容した係止ピン12をピン突出孔93bより下方に突出して、ピン突出孔93bと対向する位置に回転移動した下部支持部材8の係止孔83に係合する。これにより、支持部材8,9同士が相対回転不可に回転固定されるため、前部枠体3の下端部に対して水平旋回可能に取り付けた前部車輪3aを、歩行車の前後方向Xと一致する方向に向けた状態に回転固定することができる。【選択図】図6

Description

この考案は、例えば、歩行困難な身障者や老人の歩行訓練、機能回復、買い物、散歩等に用いられシルバーカーや老人車、或いは、ベビーカーやショッピングカー、荷物運搬用台車、車椅子等に用いられる歩行車の車輪固定機構に関する。
従来、上述の身障者や老人等の利用者が歩行する際に使用する手押し操作式の歩行車は、前部車輪を、車本体における左右の前部枠体の下端部に対して水平旋回可能(あるいは首振り自在)に取り付けているため、歩行車を、利用者の手で所望する走行方向に向けて走行移動させることができるが、歩行車の走行移動中において、前部車輪の向いている方向を確認することが難しく、前部車輪の向きを確認せずに手押し操作すると、歩行車が予期せぬ方向に進みやすいため、利用者が転倒するおそれがある。
そこで、歩行車の直進性を確保するため、前部車輪を歩行車の前後方向と一致する向きに旋回固定する機構を備えた手押し式の歩行車が既に提案されている(特許文献1参照)。この歩行車は、前輪が軸受されたキャスターを、前パイプの下端部に対して水平旋回可能に取り付けているため、前パイプの下端部に装着したストッパー部材を、キャスターの前方に突設した凸部に被せることにより、前輪を歩行車の前後方向と一致する向きに旋回固定することができる。
しかし、歩行車を所望する方向へ走行移動させる際の移動力によって、前パイプを中心として、キャスターの前方に突設した凸部が大きく旋回移動しようとするため、ストッパー部材と凸部との係合部分に付与される応力が大きい。そのうえ、ストッパー部材と凸部との係合部分が外部に露出しているため、ストッパー部材が凸部から外れやすく、前輪を、歩行車の前後方向と一致する向きに回転固定した状態に保つことが困難である。
特開平11−104195号公報
この考案は、前部枠体の下端部に対して水平旋回可能に取り付けた前部車輪を、車本体の前後方向と一致する方向に向けた状態に確実に固定することができる歩行車の車輪固定機構を提供することを目的とする。
この考案は、前部車輪を、車輪支持部を介して車本体における前部枠体の下端部に対してフリー回転可能に取り付け、後部車輪を、後部枠体の下端部に対してフリー回転可能に取り付けた歩行車において、前記車輪支持部を、前記前部枠体の下端部に固定した上部支持部材と、前記前部車輪を下端部に軸受した下部支持部材と、該支持部材同士を水平旋回可能に連結する垂直軸と、該下部支持部材に軸受した前部車輪を前記車本体の前後方向と一致する方向に向けた状態に回転固定する車輪固定機構とで構成し、前記車輪固定機構を、前記上部支持部材に形成したピン収容部に対して上下動可能に収容した係止ピンと、前記ピン収容部の下端部に形成した前記係止ピンの下端部の突出を許容するピン突出孔と、前記係止ピンの下端部が前記ピン突出孔より下方に突出される方向に該係止ピンを付勢するピン付勢手段と、前記下部支持部材における前記ピン突出孔と対向する部分に形成した前記係止ピンの下端部の係合を許容する係止孔と、前記ピン収容部より上方に突出した前記係止ピンの上端部に対して上下回動可能に連結され、前記係止ピンの下端部が前記係止孔から抜き取られる固定解除方向に回動操作される操作レバーとで構成した歩行車の車輪固定機構であることを特徴とする。
この考案によれば、前部枠体の下端部に対して水平旋回可能に取り付けた前部車輪を、車本体の前後方向と一致する方向に向けた状態に確実に固定することができる。
詳述すると、操作レバーを、係止ピンに連結した部分を中心として固定解除方向へ回動操作するとともに、該係止ピンをピン付勢手段に抗して上方へ引き上げ、係止ピンの下端部を、下部支持部材の係止孔から抜き取り、係止孔に対する係止ピンの係合を解除する。
これにより、下部支持部材と上部支持部材の回転固定が解除され、相対回転が可能となるため、前部車輪が軸受された下部支持部材を、上部支持部材に軸支された垂直軸を中心として所望する方向へ水平旋回することができる。
この結果、歩行車の走行方向に応じて、前部枠体の下端部に対して水平旋回可能に取り付けた前部車輪が水平旋回するため、歩行車を、利用者の手で所望する走行方向に向けて走行移動させることができる。
次に、歩行車の直進性を確保する場合、操作レバーを、係止ピンに連結した部分を中心として固定解除方向と反対の方向(例えば回転固定方向)へ回動操作するととともに、コイルスプリングの付勢力によって係止ピンを下方へ押し下げる。
このとき、ピン収容部におけるピン突出孔の直下に、下部支持部材における係止孔が待機していれば、係止ピンの下端部が、下部支持部材の係止孔に対して係合されるため、下部支持部材と上部支持部材を相対回転不可に回転固定することができる。
また、下部支持部材の係止孔が、ピン収容部のピン突出孔との対向が回避される位置へ移動している場合、前部車輪が軸受された下部支持部材を、垂直軸を中心として所望する方向へ水平旋回させ、下部支持部材の係止孔を、上部支持部材のピン突出孔と対向する位置に回転移動させることにより、係止ピンの下端部が、下部支持部材の係止孔に対して係合される。
これにより、前部枠体の下端部に対して水平旋回可能に取り付けた前部車輪を、歩行車の前後方向と一致する方向に向けた状態に回転固定することができる。
この結果、歩行車の走行方向と、前部枠体の下端部に取り付けた前部車輪の回転方向とが一致するため、歩行車の手押し操作中において、歩行車が予期せぬ方向に走行移動することを防止することができ、歩行車の直進性が向上する。
しかも、係止ピンを、ピン付勢手段の付勢力によって係止孔に対して係合される方向に付勢しているため、互いに係合した状態において、係止ピンが係止孔から引き抜かれることを防止することができる。
これにより、前部枠体の下端部に対して水平旋回可能に取り付けた前部車輪を、歩行車の前後方向と一致する方向に向けた状態に保つことができる。
この考案の態様として、前記下部支持部材を、前記上部支持部材より下方に突出した前記垂直軸の下端部に対して水平旋回可能に取り付けた上部軸受部と、該上部軸受部に形成した側面から見て斜め下方に延びるとともに、前記前部車輪を軸受する下部軸受部とで構成することができる。
この考案によれば、前部枠体の下端部に対して水平旋回可能に取り付けた前部車輪を、歩行車の前後方向と一致する方向に向けた状態により確実に固定することができる。
詳述すると、操作レバーを固定解除方向と反対の方向(例えば回転固定方向)へ回動操作して、下部支持部材と上部支持部材の回転固定を解除した状態において、下部支持部材が所望する方向へ水平旋回すると、下部支持部材の係止孔が、ピン収容部のピン突出孔との対向が回避される位置へ回転移動するため、ピン突出孔より突出した係止ピンの下端部は、ピン付勢手段によって下部支持部材の上面側周縁部に対して当接した状態に付勢される。
しかし、下部支持部材の下部軸受部を、上部軸受部に対して側面から見て斜め下方に延びる形状に形成しているため、歩行車を所望する方向へ走行移動させる際の移動力を利用して、下部支持部材における前部車輪が軸受された下部軸受部を、歩行車の走行方向と反対の方向へ水平旋回させることができる。
すなわち、下部支持部材の係止孔を、上部支持部材のピン突出孔と対向する位置に回転移動させて、係止ピンの下端部を、下部支持部材の係止孔に対して係合するため、前部枠体の下端部に対して水平旋回可能に取り付けた前部車輪を、歩行車の前後方向と一致する方向に向けた状態に回転固定することができる。
この結果、下部支持部材を、利用者の手で水平旋回させるような手間及び作業が省け、下部支持部材の係止孔を、上部支持部材のピン突出孔と対向する位置に回転移動させる作業が容易に行える。
またこの考案の態様として、前記係止ピンを収容した前記ピン収容部、及び前記係止ピンを突出する前記ピン突出孔を、前記車本体の後方側と対応して前記上部支持部材における前記垂直軸の後側に設け、前記係止ピンの下端部を係合する前記係止孔を、前記下部支持部材における前記下部軸受部と対応して、前記上部軸受部における前記ピン突出孔と対向する上部周縁部に設けることができる。
この考案によれば、前部枠体の下端部に対して水平旋回可能に取り付けた前部車輪を、歩行車の前後方向と一致する方向に向けた状態に正確かつ確実に固定することができる。
詳述すると、前部車輪が軸受された下部支持部材を、上部支持部材に軸支された垂直軸を中心として水平旋回させ、下部支持部材の下部軸受部を、車本体の後方側と対応して垂直軸の後側へ回転移動させることにより、上部軸受部の係止孔を、上部支持部材における垂直軸の後側に設けたピン突出孔と対向する位置に回転移動させることができる。
これにより、ピン突出孔より突出する係止ピンの下端部が、下部支持部材における上部軸受部の係止孔に対して確実に係合されるため、前部枠体の下端部に対して水平旋回可能に取り付けた前部車輪を、歩行車の前後方向と一致する方向に向けた状態に正確かつ確実に固定することができ、歩行車の直進性がより向上する。
またこの考案の態様として、前記ピン収容部の上端側開口部に、該上端側開口部を覆う大きさ及び形状に形成した抜止め部材を固定し、前記抜止め部材に、前記係止ピンの上端部の突出を許容するピン挿通孔を形成し、前記操作レバーの基端部を、前記ピン挿通孔より上方に突出した前記係止ピンの上端部に連結し、前記操作レバーの基端部に、前記抜止め部材の上面側平坦部分に対して当接されるカム部を形成することができる。
この考案によれば、操作レバーの回動操作により、下部支持部材と上部支持部材の回転固定をより確実に解除することができる。
詳述すると、操作レバーを固定解除方向へ回動操作する際に、操作レバーのカム部を抜止め部材の上面側平坦部分に当接するとともに、その当接した部分を支点として、操作レバーを固定解除方向へ回動操作するため、例えば、テコの原理により、操作レバーに連結した係止ピンをピン付勢手段に抗して容易に上方へ引き上げることができる。
この結果、係止ピンの下端部を、下部支持部材の係止孔から確実に抜き取ることができるため、下部支持部材と上部支持部材の回転固定を確実かつ容易に解除することができる。
またこの考案の態様として、前記カム部を、前記操作レバーを倒伏姿勢に回動した状態において、前記抜止め部材の上面側平坦部分に対して平坦部分を垂直に当接する水平カム部と、前記操作レバーを起立姿勢に回動した状態において、前記抜止め部材の上面側平坦部分に対して平坦部分を垂直に当接する起立カム部と、前記水平カム部と前記起立カム部とが成す角隅部に該カム部と連続して形成され、前記操作レバーを倒伏姿勢と起立姿勢に回動操作する際に、前記抜止め部材の上面側平坦部分に対して曲面部分を当接する支点カム部とで構成することができる。
この考案によれば、支持部材同士の回転固定が解除された固定解除状態、および、該支持部材同士が相対回転不可に回転固定された回転固定状態を確実に保つことができる。
詳述すると、操作レバーを起立姿勢に回動操作して、カム部における起立カム部の平坦部分を、抜止め部材の上面側平坦部分に対して垂直に当接することにより、操作レバーを垂直に起立した起立姿勢に回動規制することができる。
これにより、操作レバーが倒伏姿勢に回動することを防止でき、下部支持部材と上部支持部材との回転固定が解除された固定解除状態を確実に保つことができる。
また、操作レバーを倒伏姿勢に回動操作して、水平カム部の平坦部分を、抜止め部材の上面側平坦部分に対して垂直に当接することにより、操作レバーを水平に倒伏した倒伏姿勢に回動規制することができる。
これにより、操作レバーが起立姿勢に回動することを防止でき、下部支持部材と上部支持部材とが相対回転不可に回転固定された回転固定状態を確実に保つことができる。
また、操作レバーを倒伏姿勢と起立姿勢に回動操作する際に、支点カム部の曲面部分を、抜止め部材の上面側平坦部分に対して当接しながら回動するため、テコの原理により、係止ピンの下端部を、下部支持部材の係止孔から容易に抜き取る操作、あるいは、係止ピンの下端部を、下部支持部材の係止孔に係合する操作が容易に行える。
またこの考案の態様として、前記操作レバーの遊端側に、該操作レバーを回動操作する操作部を形成するとともに、該操作部を、前記垂直軸の上端部に螺合した戻止めナット、あるいは、該戻止めナットに装着したナットキャップの外面を覆う大きさ及び形状に形成することができる。
詳述すると、操作レバーを倒伏姿勢に回動操作して、該操作レバーの操作部を、例えば、垂直軸の上端部に螺合した戻止めナット、あるいは、該戻止めナットに装着したナットキャップの外面を覆うように被せる。
これにより、倒伏姿勢の操作レバーに衝撃が付与されても、操作レバーに付与された衝撃が、戻止めナットあるいはナットキャップに伝えられるため、操作レバーに付与される衝撃を抑えることができ、耐久性を向上することができる。
この考案によれば、前部枠体の下端部に対して水平旋回可能に取り付けた前部車輪を、車本体の前後方向と一致する方向に向けた状態に確実に固定することができる歩行車の車輪固定機構を提供することができる。
本実施形態の走行形態に変形した歩行車の右側面図。 折畳み形態に変形した歩行車の右側面図。 走行形態の歩行車を前方から見た正面図。 走行形態の歩行車を上方から見た平面図。 車輪固定機構を分解した状態の説明図。 車輪固定機構により前部車輪を回転固定した状態の断面図。 車輪固定機構による前部車輪の回転固定を解除した状態の断面図。 車輪支持部の上部支持部材を前後方向中央で分断した断面図。 車輪支持部の上部支持部材を前方側に水平旋回した状態の断面図。
この考案の一実施形態を以下図面に基づいて詳述する。
図1は本実施形態の走行形態に変形した歩行車1の右側面図、図2は折畳み形態に変形した歩行車1の右側面図、図3は走行形態の歩行車1を前方から見た正面図、図4は走行形態の歩行車1を上方から見た平面図である。
図5は車輪固定機構11を分解した状態の説明図、図6は車輪固定機構11により前部車輪3aを回転固定した状態の断面図、図7は車輪固定機構11による前部車輪3aの回転固定を解除した状態の断面図、図8は図7に示す車輪支持部6の上部支持部材9を前後方向X中央で分断した断面図、図9は車輪支持部6の下部支持部材8を前方側Xaに水平旋回した状態の断面図である。
なお、車本体2の前後方向Xとは、手押し操作する車本体2の走行方向(進行方向)と一致する方向であり、車本体2の幅方向Wとは、前後方向Xに対して平面方向において直交する方向である。
また、車本体2における前部枠体3の側を前方側Xaとし、逆に、前部枠体3に対する後部枠体4の側を後方側Xbとしている(図1〜図4参照)。
旋回方向Aは、垂直軸10を中心として水平に回転する方向であり、垂直方向Vは、垂直軸10の長手方向と平行する方向である。
本実施形態の歩行車1は、手押し操作される車本体2を、走行形態(図1参照)と折畳み形態(図2参照)とに変形自在に設けている。
車本体2は、該車本体2における前方側Xaに配置した前側斜め下方に延びる左右の前部枠体3と、後方側Xbに配置した後側斜め下方に延びる左右の後部枠体4とにおける長手方向の中間部を互いに連結し、前後の枠体3,4における長手方向の上端部を互いに連結している(図1〜図4参照)。
前部枠体3の下端部には、後述する水平旋回可能な構造を有する車輪支持部6を介して、大径の前部車輪3aをフリー回転可能に軸受するとともに、歩行車1の走行方向に応じて水平旋回可能(あるいは首振り自在)に取り付けている。後部枠体4の下端部には、前部車輪3aよりも小径の後部車輪4aをフリー回転可能に軸受している(図1〜図4参照)。
車本体2における上端部には、前方側Xaに向けて張り出した形状を有する平面視略U字状のハンドル部5を取り付けている(図1〜図4参照)。
なお、車本体2における幅方向Wの内側には、着座用の座部を取り付けている。また、座部の下方に、図示しない柔軟性を有する収容袋を着脱可能に取り付けてもよい。
車輪支持部6は、前部車輪3aを下端部に軸受した下部支持部材8と、前部枠体3の下端部に固定した上部支持部材9と、該支持部材8,9同士を水平旋回可能に連結する垂直軸10と、下部支持部材8に軸受した前部車輪3aを車本体2の前後方向Xと一致する方向に向けた状態に回転固定する車輪固定機構11とを備えている(図5、図6参照)。
車輪固定機構11は、上部支持部材9に形成したピン収容部93に対して上下動可能に収容した係止ピン12と、ピン収容部93の下端部に形成した係止ピン12の下端部12aの突出を許容するピン突出孔93bと、係止ピン12の下端部12aがピン突出孔93bより下方に突出される方向に該係止ピン12を付勢するコイルスプリング13と、下部支持部材8におけるピン突出孔93bと対向する部分に形成した係止ピン12の下端部12aの係合を許容する係止孔83とを備えている。
さらに、ピン収容部93より上方に突出した係止ピン12の上端部に対して上下回動可能に連結され、係止ピン12の下端部12aがピン突出孔93bから抜き取られる固定解除方向Cと、係止ピン12の下端部12aがピン突出孔93bに係合される固定解除方向Cと反対の回転固定方向Lとに回動操作される操作レバー14を備えている(図5、図6参照)。
下部支持部材8は、平面から見て略丸形状に形成した上部軸受部81と、該上部軸受部81の下部両側面に形成した側面から見て斜め下方に延びる下部軸受部82とを一体で構成している。
上部軸受部81は、垂直方向Vに貫通する軸受孔81aを、該上部軸受部81の上面側中央部に形成し、ボールベアリング型の軸受部材81bを、該軸受孔81a内の上下に装填している(図5、図6参照)。
軸受孔81aに装填した上下の軸受部材81bには、垂直軸10の下端側を、ワッシャ81cを介して上方より垂直に挿入している。軸受孔81aより下方に突出した垂直軸10の下端部には、ワッシャ81dを介して戻止めナット81eを螺合している。
これにより、下部支持部材8の上部軸受部81を、垂直軸10の下端部に対して、該垂直軸10を中心として旋回方向Aに水平旋回可能に取り付けている(図5、図6参照)。
上部軸受部81の上部外周面には、例えば、キズ付き、あるいは部品が損傷することを防止するため、上部軸受部81よりも大径に形成したリング状の緩衝部材81fを嵌着している(図5、図6参照)。
下部軸受部82は、正面から見て上下逆U字形状のフォーク部82aを、側面から見て上部軸受部81の下部両側面から斜め下方に延びる形状に形成するとともに、平面から見て垂直軸10を中心として径外方向に向けて延びる延出形状に形成している。
該フォーク部82aの下端部には、前部車輪3aの回転中心に対してフリー回転可能に挿通した水平軸82bの両端を軸受している(図5、図6参照)。
上部軸受部81における後述するピン突出孔93bと対向する上部周縁部には、後述する係止ピン12の係合が許容される係止孔83を、垂直軸10を中心として径外方向に向けて延出した下部軸受部82と対応して1箇所形成している。
係止孔83は、下部軸受部82における上部周縁部の一部を切り欠いて形成するとともに、係止ピン12における下端部12aの係合が許容される大きさ及び形状に形成している(図5、図6参照)。
上部支持部材9は、平面から見て略丸形状に形成した枠受部91と、枠受部91の前方側Xaに形成した筒状の軸受部92と、上部支持部材9の前後方向X中央に形成したピン収容部93とを一体で構成するとともに、軸受部92及びピン収容部93の上端側開口部を覆う抜止め部材94とで構成している(図5、図6参照)。
枠受部91は、前部枠体3の挿入を許容する大きさ及び形状に形成した有底筒状の枠挿入孔91aに、前部枠体3における前側斜め下方に延びる下端部を挿入して、ねじ等で固定している(図5、図6参照)。
軸受部92の下端側中央部には、垂直軸10の下端側外周面に形成したナット部10aとの係合を許容する大きさ及び形状で、かつ、底面から見て略六角形状に形成した凹状のナット係合部92aを形成している。該ナット係合部92aの中心部には、垂直軸10の挿入が許容される孔径の軸受孔92bを垂直方向Vに貫通して形成している(図5、図6参照)。
ピン収容部93は、1つの係止ピン12と、2つのコイルスプリング13の収容が許容される大きさ及び形状に形成した収容室93aと、該収容室93aの下端部に形成したピン突出孔93bとで構成している。
ピン突出孔93bは、係止ピン12における下端部12aの突出が許容される大きさ及び形状に形成している(図5、図6参照)。
収容室93aにおける上端側開口部の両側縁部には、後述する操作レバー14の本体部14aより幅広となる間隔を隔てて軸支持部93cを形成している。軸支持部93cには、後述する連結軸15の挿入及び上下動が許容される縦長の長孔93dを形成している(図5、図6参照)。
係止ピン12は、収容室93aおける幅方向Wの中央部に上下動可能に収容している。2つのコイルスプリング13は、収容室93a内における係止ピン12の両側部にそれぞれ装填している。
係止ピン12における下端部12aより上側両側部には、ピン突出孔93bの内側縁部に対して当接される突出部12bを幅方向Wに突出している。突出部12bの上端側には、コイルスプリング13の下端が係止される突起12cを上向きに突出している(図5、図6参照)。
コイルスプリング13の下端は、係止ピン12における突出部12bの突起12cに係止している。コイルスプリング13の上端は、後述する抜止め部材94のピン受部94aの下面側に当接している。
収容室93aに装填したコイルスプリング13は、係止ピン12を、該係止ピン12の下端部12aが収容室93aのピン突出孔93bより下方に向けて突出される方向に常時付勢している(図5、図6参照)。
また、係止ピン12の下端部12aをピン突出孔93bより下方に突出した際、係止ピン12の突出部12bがピン突出孔93bの内側縁部に当接されるため、該係止ピン12の下端部12aがピン突出孔93bより下方に所定長さ以上に突出されることを防止するとともに、係止ピン12がピン突出孔93bから抜け落ちることを防止している(図5、図6参照)。
係止ピン12の上端側は、該係止ピン12の下端部12aをピン突出孔93bより下方に所定長さ突出した状態において、ピン収容部93における収容室93aの上端側開口部より上方に突出されるとともに、後述する抜止め部材94におけるピン受部94aのピン挿通孔95aより上方に突出が許容される長さに形成している。
また、係止ピン12におけるピン挿通孔95aより上方に突出される上端部には、後述する連結軸15の挿入が許容される孔部12dを幅方向Wに貫通して形成している(図5、図6参照)。
抜止め部材94は、後述する係止ピン12の上端側を上下動可能に支持するピン受部94aと、該ピン受部94の前方側Xaに形成した垂直軸10の上端側を軸受する軸受部94bとを一体で構成している(図5、図6参照)。
ピン受部94aには、後述する係止ピン12の上端側の上下動が許容される大きさ及び形状に形成したピン挿通孔95aを垂直方向Vに貫通して形成している。軸受部94bには、垂直軸10の挿入が許容される孔径の軸受孔95bを垂直方向Vに貫通して形成している(図5、図6参照)。
軸受部92の軸受孔92bには、垂直軸10の上端側を下方から垂直に挿入して、該垂直軸10のナット部10aを軸受部92のナット係合部92aに係合している。軸受部92に挿入した垂直軸10の上端側は、抜止め部材94における軸受部94bの軸受孔95bに挿入している(図5、図6参照)。
軸受孔95bより上方に突出した垂直軸10の上端部には、ワッシャ96を介して戻止めナット97を螺合している。
これにより、垂直軸10の上端側を、上部支持部材9の軸受部92に対して回転不可に固定している。
また、戻止めナット97の外面には、戻止めナット97の外面を覆う大きさ及び形状に形成したナットキャップ98を装着している(図5、図6参照)。
操作レバー14は、係止ピン12の上端部に対して連結される基端部側の本体部14aと、利用者の手で回動操作される遊端部側の操作部14bとで構成している(図5、図6参照)。
本体部14aの両側壁部には、後述する連結軸15の挿入が許容される孔部14dを幅方向Wに貫通して形成している。
操作レバー14の操作部14bは、戻止めナット97に装着したナットキャップ98の外面を覆う大きさ及び形状に形成している。
なお、ナットキャップ98を戻止めナット97に装着しない場合、操作部14bを、戻止めナット97の外面を覆う大きさ及び形状に形成してもよい。
操作レバー14の本体部14aは、連結軸15を介して係止ピン12の上端部に連結している。すなわち、本体部14aを、収容室93aに形成した軸支持部93cの間に挿入し、係止ピン12の孔部12dと、本体部14aの孔部14dと、軸支持部93cの長孔93dとを連通する。
連通後において、連結軸15を、孔部12d,14d及び長孔93dに対して幅方向Wの一方から挿通するとともに、幅方向Wの他方に突出した連結軸15の軸端部に、ワッシャ16を介して戻止めナット17を螺合している。
これにより、操作レバー14を、係止ピン12の上端部に対して上下回動可能に連結するとともに、固定解除方向C(例えばロック解除方向)と回転固定方向L(例えばはロック方向)とに回動操作可能に設けている(図6、図8参照)。
本体部14aにおける両側壁部の周縁部には、抜止め部材94におけるピン受部94aの上面側平坦部分に対して当接されるカム部20を形成している。
カム部20は、本体部14aにおける両側壁部の下側縁部に形成した水平カム部20aと、本体部14aにおける両側壁部の一側縁部(操作部14bと反対側の縁部)に形成した起立カム部20bと、カム部20a,20bが成す角隅部の縁部に形成した支点カム部20cとで構成している(図5、図6参照)。
水平カム部20aと、起立カム部20bと、支点カム部20cは、この順に高くなるように形成している。
水平カム部20aにおけるピン受部94aの上面側平坦部分に対して当接される部分は、起立カム部20b及び支点カム部20cよりも低く形成している(図5参照)。
起立カム部20bにおけるピン受部94aの上面側平坦部分に対して当接される部分は、水平カム部20aよりも高く、支点カム部20cよりも低く形成している。
支点カム部20cにおけるピン受部94aの上面側平坦部分に対して当接される部分は、水平カム部20a及び起立カム部20bよりも高く形成している(図5参照)。
水平カム部20a及び起立カム部20bにおけるピン受部94aの上面側平坦部分に対して当接される部分は、ピン受部94aの上面側平坦部分と対応して平坦に形成している。
支点カム部20cにおけるピン受部94aの上面側平坦部分に対して当接される部分は、カム部20a,20bと連続して滑らかな曲面に形成している(図5参照)。
上述の歩行車1を、所望する方向へ走行移動させる際の車輪固定機構11の操作方法について説明する。
先ず、図6中実線で示す倒伏姿勢に倒伏した操作レバー14を、連結軸15を中心として固定解除方向Cへ回動操作するとともに、図6中実線で示す倒伏姿勢から図中仮想線で示す起立姿勢へ回動する際に、カム部20における支点カム部20cを、上部支持部材9に固定した抜止め部材94におけるピン受部94aの上面側平坦部分に当接する(図6、図7参照)。
つまり、操作レバー14を、ピン受部94aの上面側平坦部分に当接した支点カム部20cを支点として固定解除方向Cへ回動するため、テコの原理により、コイルスプリング13に抗して容易に回動操作することができる(図6、図7参照)。
操作レバー14を固定解除方向Cへ回動操作する動作に伴って、連結軸15を、ピン収容部93における軸支持部93cの長孔93dに沿って上方へ移動させながら、連結軸15を介して、操作レバー14に連結した係止ピン12を、コイルスプリング13に抗して上方へ引き上げる。
これにより、係止ピン12の下端部12aを、下部支持部材8における下部軸受部82の係止孔83から抜き取り、係止孔83に対する係止ピン12の係合を解除する(図7、図8参照)。
また、操作レバー14を、図7中実線で示す起立姿勢に回動操作した際に、カム部20における起立カム部20bの平坦部分を、抜止め部材94におけるピン受部94aの上面側平坦部分に対して垂直に当接するため、操作レバー14を垂直に起立した起立姿勢に回動規制することができる(図7参照)。
これにより、下部支持部材8と上部支持部材9の回転固定が解除され、相対回転が可能となるため、該支持部材8,9を介して、前部枠体3の下端部に対して水平旋回可能に取り付けた前部車輪3aを、上部支持部材9の垂直軸10を中心として所望する方向(旋回方向A)へ水平旋回することができる。
この結果、歩行車1の走行方向に応じて、前部枠体3の下端部に対して水平旋回可能に取り付けた前部車輪3aが水平旋回(あるいは首振り回転)するため、歩行車1を、利用者の手で所望する走行方向に向けて走行移動させることができる。
しかも、操作レバー14を、図7中実線で示す起立姿勢に回動操作した際に、コイルスプリング13によって起立カム部20bの平坦部分と、ピン受部94aの上面側平坦部分とを互いに当接した状態に付勢するため、操作レバー14が回転固定方向Lへ回動することを積極的に防止することができるとともに、下部支持部材8と上部支持部材9との回転固定が解除された固定解除状態(例えばロック解除状態)をより確実に保つことができる(図7参照)。
次に、歩行車1を、前方側Xaに向けて走行移動させる際の車輪固定機構11の操作方法について説明する。
先ず、図7中実線で示す起立姿勢に起立した操作レバー14を、連結軸15を中心として回転固定方向Lへ回動操作するとともに、図7中実線で示す起立姿勢から図中仮想線で示す倒伏姿勢へ回動する際に、カム部20の支点カム部20cを、上部支持部材9に固定した抜止め部材94におけるピン受部94aの上面側平坦部分に当接する(図6、図7参照)。
つまり、操作レバー14を、ピン受部94aの上面側平坦部分に当接した支点カム部20cを支点として回転固定方向Lへ回動するため、テコの原理と、コイルスプリング13の付勢力とにより容易に回動操作することができる(図6、図7参照)。
操作レバー14を回転固定方向Lへ回動操作する動作に伴って、連結軸15を、ピン収容部93の長孔93dに沿って下方へ移動させながら、連結軸15を介して、操作レバー14に連結した係止ピン12を、コイルスプリング13の付勢力によって下方へ押し下げる(図6、図7参照)。
このとき、ピン収容部93におけるピン突出孔93bの直下に、下部支持部材8における下部軸受部82の係止孔83が回転移動していれば、ピン突出孔93bより突出する係止ピン12の下端部12aを、下部軸受部82の係止孔83に対して係合することができるため、前部車輪3aが軸受された下部支持部材8を、歩行車1の前後方向Xと一致する方向に向けた状態に回転固定することができる(図6、図7参照)。
また、操作レバー14を、図6中実線で示す倒伏姿勢に回動操作した際に、カム部20における水平カム部20aの平坦部分を、抜止め部材94におけるピン受部94aの上面側平坦部分に対して垂直に当接するため、操作レバー14を水平に倒伏した倒伏姿勢に回動規制することができる(図6参照)。
これにより、下部支持部材8と上部支持部材9を相対回転不可に回転固定することができるとともに、該支持部材8,9を介して、前部枠体3の下端部に対して水平旋回可能に取り付けた前部車輪3aを、歩行車1の前後方向Xと一致する方向に向けた状態に確実に固定することができる(図6参照)。
この結果、歩行車1の走行方向と、左右の前部枠体3の下端部に取り付けた前部車輪3aの回転方向とが一致するため、歩行車1の手押し操作中において、歩行車1が予期せぬ方向に走行移動することを防止することができ、歩行車1の直進性が向上する。
しかも、操作レバー14を、図6中実線で示す倒伏姿勢に回動操作した際に、コイルスプリング13によって水平カム部20aの平坦部分と、ピン受部94aの上面側平坦部分とを互いに当接した状態に付勢するため、操作レバー14が固定解除方向Cへ回動することを積極的に防止することができるとともに、下部支持部材8と上部支持部材9とが相対回転不可に回転固定された回転固定状態(例えばロック状態)をより確実に保つことができる(図6参照)。
さらに、係止ピン12を、コイルスプリング13の付勢力によって係止孔83に対して係合される方向に付勢しているため、互いに係合した状態において、係止ピン12が係止孔83から引き抜かれることを防止することができる。
これにより、前部枠体3の下端部に対して水平旋回可能に取り付けた前部車輪3aを、歩行車1の前後方向Xと一致する方向に向けた状態に保つことができる。
さらにまた、操作レバー14を、図6中実線で示す倒伏姿勢に回動操作して、操作部14bを、戻止めナット97に装着したナットキャップ98の外面に対して一体に覆い被せて保護する。
これにより、例えば、操作レバー14に対して付与される衝撃は、戻止めナット97及びナットキャップ98にも伝えられるため、操作レバー14に付与される衝撃を緩和することができ、耐久性を向上することができる。
また、操作レバー14を、図9中実線で示す倒伏姿勢に回動操作した固定解除状態において、水平旋回可能な下部支持部材8が後方側Xb以外の方向、例えば、図9中実線で示す前方側Xaに回動すると、下部軸受部82の係止孔83が、ピン突出孔93bとの対向が回避される位置へ回転移動するため、ピン突出孔93bより突出した係止ピン12の下端部12aは、コイルスプリング13によって下部軸受部82の上面側平坦部分に対して当接した状態に付勢される(図9参照)。
しかし、下部支持部材8の下部軸受部82を、下部軸受部8に対して側面から見て斜め下方に延びる形状に形成しているため、歩行車1を所望する走行方向に向けて走行移動させると、下部支持部材8の全体が垂直軸10を中心として後方側Xbへ水平旋回することになる(図7、図9参照)。
すなわち、歩行車1を所望する方向へ走行移動させる際の移動力を利用して、下部支持部材8の下部軸受部82を、歩行車1の走行方向と反対の方向(後方側Xb)へ水平旋回させるため、下部支持部材8の係止孔83を、上部支持部材9のピン突出孔93bと対向する位置に回転移動することができる(図7参照)。
これにより、下部軸受部82の係止孔83がピン突出孔93bの直下に回転移動した際、下部軸受部82の上面側平坦部分に当接した係止ピン12の下端部12aが、下部軸受部82の係止孔83に係合される(図6参照)。
この結果、下部支持部材8と上部支持部材9を相対回転不可に回転固定することができるとともに、前部枠体3の下端部に対して水平旋回可能に取り付けた前部車輪3aを、歩行車1の前後方向Xと一致する方向に向けた状態により確実に固定することができる。
しかも、歩行車1を所望する方向へ走行移動させる際の移動力を利用して、下部支持部材8を水平旋回させるとともに、下部支持部材8の係止孔83を上部支持部材9のピン突出孔93bと対向する位置に回転移動させるため、下部支持部材8を、利用者の手で水平旋回させるような手間及び作業が省け、上部支持部材8の係止孔83を、上部支持部材9のピン突出孔93bと対向する位置に回転移動させる作業が容易に行える。
この考案の構成と、前記実施形態との対応において、
この考案のピン付勢手段は、実施形態のコイルスプリング13に対応するも、
この考案は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、請求項に示される技術思想に基づいて応用することができ、多くの実施の形態を得ることができる。
本実施形態の車輪固定機構11は、例えば、後部枠体4の下端部に対して首振り自在に取り付けた後部車輪4aを、歩行車1の前後方向Xと一致する方向に向けた状態に回転固定する機構としても適用することができ、前部車輪3aのみに用途が限定されるものではない。
また、上述の実施形態では、係止ピン12及び係止孔83を、垂直軸10を中心として下部軸受部82と対応する位置に設けた例を説明したが、例えば、係止ピン12及び係止孔83を、下部軸受部82に対して90度偏心した位置、あるいは、下部軸受部82に対して180度反転した反対側の位置に設けてもよい。
X…前後方向
Xa…前方側
Xb…後方側
W…幅方向
A…旋回方向
V…垂直方向
1…歩行車
2…車本体
3…前部枠体
3a…前部車輪
7…車輪支持部
8…下部支持部材
81…上部軸受部
82…下部軸受部
83…係止孔
9…上部支持部材
91…枠受部
92…軸受部
93…ピン収容部
93b…ピン突出孔
93c…軸支持部
93d…長孔
94…抜止め部材
94a…ピン受部
95a…ピン挿通孔
97…戻止めナット
98…ナットキャップ
10…垂直軸
11…車輪固定機構
12…係止ピン
12a…下端部
13…コイルスプリング
14…操作レバー
14b…操作部
15…連結軸
20…カム部
20a…水平カム部
20b…起立カム部
20c…支点カム部

Claims (6)

  1. 前部車輪を、車輪支持部を介して車本体における前部枠体の下端部に対してフリー回転可能に取り付け、後部車輪を、後部枠体の下端部に対してフリー回転可能に取り付けた歩行車において、
    前記車輪支持部を、
    前記前部枠体の下端部に固定した上部支持部材と、前記前部車輪を下端部に軸受した下部支持部材と、該支持部材同士を水平旋回可能に連結する垂直軸と、該下部支持部材に軸受した前部車輪を前記車本体の前後方向と一致する方向に向けた状態に回転固定する車輪固定機構とで構成し、
    前記車輪固定機構を、
    前記上部支持部材に形成したピン収容部に対して上下動可能に収容した係止ピンと、
    前記ピン収容部の下端部に形成した前記係止ピンの下端部の突出を許容するピン突出孔と、
    前記係止ピンの下端部が前記ピン突出孔より下方に突出される方向に該係止ピンを付勢するピン付勢手段と、
    前記下部支持部材における前記ピン突出孔と対向する部分に形成した前記係止ピンの下端部の係合を許容する係止孔と、
    前記ピン収容部より上方に突出した前記係止ピンの上端部に対して上下回動可能に連結され、前記係止ピンの下端部が前記係止孔から抜き取られる固定解除方向に回動操作される操作レバーとで構成した
    歩行車の車輪固定機構。
  2. 前記下部支持部材を、
    前記上部支持部材より下方に突出した前記垂直軸の下端部に対して水平旋回可能に取り付けた上部軸受部と、
    該上部軸受部に形成した側面から見て斜め下方に延びるとともに、前記前部車輪を軸受する下部軸受部とで構成した
    請求項1に記載の歩行車の車輪固定機構。
  3. 前記係止ピンを収容した前記ピン収容部、及び前記係止ピンを突出する前記ピン突出孔を、前記車本体の後方側と対応して前記上部支持部材における前記垂直軸の後側に設け、
    前記係止ピンの下端部を係合する前記係止孔を、
    前記下部支持部材における前記下部軸受部と対応して、前記上部軸受部における前記ピン突出孔と対向する上部周縁部に設けた
    請求項1又は2に記載の歩行車の車輪固定機構。
  4. 前記ピン収容部の上端側開口部に、
    該上端側開口部を覆う大きさ及び形状に形成した抜止め部材を固定し、
    前記抜止め部材に、
    前記ピン収容部の上端側開口部と連通して、前記係止ピンの上端部の突出を許容するピン挿通孔を形成し、
    前記操作レバーの基端部を、
    前記ピン挿通孔より上方に突出した前記係止ピンの上端部に連結するとともに、該基端部に、前記抜止め部材の上面側平坦部分に対して当接されるカム部を形成した
    請求項1〜3のいずれか一つに記載の歩行車の車輪固定機構。
  5. 前記カム部を、
    前記操作レバーを倒伏姿勢に回動した状態において、前記抜止め部材の上面側平坦部分に対して平坦部分を垂直に当接する水平カム部と、
    前記操作レバーを起立姿勢に回動した状態において、前記抜止め部材の上面側平坦部分に対して平坦部分を垂直に当接する起立カム部と、
    前記水平カム部と前記起立カム部とが成す角隅部に該カム部と連続して形成され、前記操作レバーを倒伏姿勢と起立姿勢に回動操作する際に、前記抜止め部材の上面側平坦部分に対して曲面部分を当接する支点カム部とで構成した
    請求項4に記載の歩行車の車輪固定機構。
  6. 前記操作レバーの遊端側に、
    該操作レバーを回動操作する操作部を形成するとともに、
    該操作部を、前記垂直軸の上端部に螺合した戻止めナット、あるいは、該戻止めナットに装着したナットキャップの外面を覆う大きさ及び形状に形成した
    請求項1〜5のいずれか一つに記載の歩行車の車輪固定機構。
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