JP3195209B2 - 容器の内面コーティング方法 - Google Patents

容器の内面コーティング方法

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JP3195209B2
JP3195209B2 JP26528695A JP26528695A JP3195209B2 JP 3195209 B2 JP3195209 B2 JP 3195209B2 JP 26528695 A JP26528695 A JP 26528695A JP 26528695 A JP26528695 A JP 26528695A JP 3195209 B2 JP3195209 B2 JP 3195209B2
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義文 麦倉
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は容器の内面コーティ
ング方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】容器の内面には、汚れ防止、保温性能向
上、外観向上を目的として各種塗料のコーティングが行
われている。このコーティングの乾燥,焼付の方法とし
ては、従来、内面に塗料を塗布した直後の容器を所定温
度に保持された炉内に導入して所定時間放置することに
より、容器全体を加熱する方法が採られている。このよ
うにコーティングされる容器には、断熱材や真空二重構
造により既に断熱された断熱容器や、断熱加工前の内容
器、あるいは断熱加工しない単体容器がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このうち、断熱容器で
は、断熱構造によって肉厚方向の熱伝導が遮断されてい
るため、外側から内側への熱の移動は容器の口部から内
面への熱伝導のみによって行われる。したがって、内面
コーティングされた断熱容器を高温の炉内に導入して
も、内面の温度上昇が遅く、所定の温度に達するまでに
かなりの時間を必要とする。また、容器内面の口部に近
い部分と口部から離れた部分とでは、温度上昇速度に差
が生じるため、内面全体の均一な加熱を行うことができ
ず、塗膜性能を満足しない部分が生じる可能性があっ
た。また、炉内全体を加熱するため、大きな熱量が必要
であった。
【0004】また、断熱加工前の内容器や断熱加工しな
い単体容器は、前記断熱容器のように断熱構造ではない
ので、外側から内側への熱の移動は断熱容器ほど妨げら
れることはない。この場合も、炉内全体を加熱すること
となり、大きな熱量が必要となる。
【0005】本発明は、かかる従来の問題点に鑑みてな
されたもので、コーティングされた容器の内面を迅速に
温度上昇させ内面温度を均一に保持することで、コーテ
ィングの乾燥,焼付を短時間にしかも小熱量で効率的に
行うことを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、第1の発明では、容器の内面を塗装した後、容器の
外表面を断熱構造とし、容器内面側から強制的に加熱す
ることにより、乾燥あるいは焼きつけをするようにし
た。ここで、容器内面の加熱は熱風で行うか、あるいは
ヒータで行うのが好ましい。
【0007】この第1の発明の容器は、外表面が断熱構
造となっていて内部から外部への熱は放出されることが
ないので、容器の内側から加熱すると、短時間で均一に
目的の温度まで上昇する。したがって、内面塗装の乾
燥,焼付が迅速に行われる。また、容器の内部のみを加
熱すればよいので、乾燥,焼付に要する熱消費量が少な
くて済む。
【0008】第2の発明では、真空二重構造からなる容
器の内面を塗装した後、容器内面側から強制的に加熱す
ることにより、乾燥あるいは焼きつけをするようにし
た。ここで、容器内面の加熱は熱風で行うか、あるいは
ヒータで行うのが好ましい。
【0009】この第2の発明の断熱容器は、その断熱構
造によって内部から外部への熱は放出されることがない
ので、断熱容器の内側から加熱すると、短時間で均一に
目的の温度まで上昇する。したがって、第1発明と同様
に、内面塗装の乾燥,焼付が迅速に行われる。また、容
器の内部のみを加熱すればよいので、乾燥,焼付に要す
る熱消費量が少なくて済む。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に従って説明する。 (第1実施形態)図1は本発明の第1実施形態による内
面コーティング方法を示す。同図において、容器1は、
その容器1自体に何ら断熱処理が施されていない単体容
器である。ボックス2は、底に排気管3を有し、該排気
管3を介して図示しない排気装置により真空に排気し、
バルブ4によってその真空状態を維持できるようになっ
ている。ボックス2の内底には容器1の底を支持する支
持台5が設けられている。また、ボックス2の上端開口
部を閉じる蓋6は、内部に収容された容器1の口部に密
着するようになっている。この蓋6には、内部に収容さ
れた容器1の内側と連通する開口部7が形成されてい
る。そして、この開口部7から容器1の内部に向かって
熱風ノズル8が挿入可能になっている。なお、図1では
1つの容器を示しているが、複数個配置してもよいこと
は言うまでもない。
【0011】前記構成からなる装置を用いて、容器1内
面のコーティングを乾燥,焼付する方法について説明す
る。まず、この容器1の内面にコーティングを施した
後、容器1をボックス2内に収容し、蓋6を取り付けて
密封する。次に、図示しない排気装置によってボックス
2内を排気し、バルブ4を閉じる。これにより、ボック
ス2の内面と容器1外面との間の空間が真空状態に維持
される。これに対し、容器1の内側の空間は開口部7を
介して大気と連通している。したがって、容器1の外面
は、ボックス2の真空空間Sによって外部と断熱されて
いる。
【0012】次に、蓋6の開口部7から容器1の内側に
ノズル8を挿入し、容器1の内部にガス燃焼によって得
られた熱風を所定時間吹き込む。これにより、容器1の
内部が熱風の熱によって加熱され、容器1内面のコーテ
ィングが乾燥,焼付される。容器1の外側は真空空間S
によって断熱されているので、熱風による熱が内側から
この真空空間Sを介して外側に移動するのが妨げられ
る。したがって、容器1の内側は熱風の熱によって早や
かに温度上昇するとともに、均一に加熱され、内面コー
ティングの乾燥,焼付が短時間で行われる。乾燥,焼付
によって発生するガスは熱風の流れによって外部に排出
されるので、乾燥,焼付が促進される。この乾燥,焼付
が終了すると、熱風ノズル8を引き出し、バルブ4を開
放して容器1の外側の真空状態を解除した後、容器1を
取り出す。
【0013】なお、前記第1実施形態による方法では、
容器1の外側に真空空間Sを設けたが、完全な真空でな
くて減圧状態としてもよい。また、容器1の外側に断熱
材からなる円筒状の断熱スリーブを被せるようにする
と、ボックスや真空排気装置を用いる必要がなく装置が
簡単になる。
【0014】(第2実施形態)図2は、本発明の第2実
施形態による内面コーティング方法を示す。この方法が
採用される容器11は、いわゆる真空2重構造の断熱容
器である。すなわち、この断熱容器11は、図3(A)
に示すように、外容器12の口部と該外容器12の内部
に収容された内容器13の口部とを互いに接合し、内容
器13と外容器12の間の空間Sを真空にしたものであ
る。まず、図2(A)に示すように、酸化皮膜を除去し
て塗料の密着力を向上するために、断熱容器11の内面
にブラスト材料を噴射する。口部の口径が小さい場合に
は、ブラスト材が内部に残らないように口部を下向きに
して容器11を保持するのが好ましい。
【0015】次に、図2(B)に示すように、断熱容器
11の底を適当な治具を用いて固定し、正置状態に保持
する。そして、ノズル14の長い特殊スプレーガン15
を断熱容器11の内側に挿入し、噴出速度や角度を適宜
調整しながら、断熱容器11の内面を均一に塗装する。
この塗装工程では、複数のスプレーガン15を同時に駆
動することにより、複数の断熱容器11を一度に塗装す
ることができる。
【0016】前記塗装工程を終了すると、塗料に含まれ
る溶剤を除去するために、図2(C)に示すように、熱
風ノズル16を断熱容器11内に挿入して、ガス燃焼に
より得られた約250℃の熱風を内部に吹き込む。引き
続き、同一の熱風ノズル16を利用して約400℃の熱
風を内部に吹き込み、塗料の焼付を行う。図3は前記乾
燥工程及び焼付工程の状態をより具体的に示したもので
ある。断熱容器11はその内容器13と外容器12の間
の真空空間Sによって断熱されているので、内側からこ
の断熱空間Sを介して外側に熱が逃げるのが妨げられ
る。したがって、前記第1実施形態と同様に、容器11
の内側は熱風の熱によって早やかに温度上昇するととも
に、均一に加熱され、乾燥,焼付が短時間で行われる。
【0017】前記乾燥及び焼付工程においては、熱風ノ
ズル16に傘状のカバー17を設けることにより、容器
11の口部から逃げる熱を出来る限り押さえ、口部と底
部の温度の温度差をさらに小さくすることができる。こ
れにより、塗膜状態が内面全体にわたって均一になる。
【0018】なお、前記第2実施形態では、断熱容器1
1の内面を加熱する手段として、熱風を用いたが、これ
に限るものではなく、図3(B)に示すように、赤外線
ヒータ19の輻射熱を利用することができる。赤外線ヒ
ータ19は、近赤外線ヒータや遠赤外線ヒータが好まし
い。この場合、赤外線ヒータ19で加熱すると同時に、
断熱容器11内に空気(熱風)を吹き込むと、熱の対流
が起こり、内面全体をさらに均一に加熱することがで
き、温度調節も容易になる。さらに、乾燥,焼付で発生
するガスも除去できる。また、前記実施形態の断熱容器
11は真空断熱構造を有するものであるが、図3(B)
に示すように、容器11の外面に断熱材18を設けたも
のでもよい。
【0019】本発明にかかる方法は、特に高温焼付タイ
プの塗料に対して有効であり、例えば焼付温度300℃
以上の優れた品質のフッ素樹脂塗料の乾燥,焼付が容易
となり、優れた塗膜性能が確保できる。
【0020】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、外表面を断熱構造とした容器あるいは断熱容
器の内面コーティングを内側から加熱するようにしたの
で、その断熱性によって所定の温度まで迅速に上昇し、
内面全体が均一に加熱される。このため、内面コーティ
ングの乾燥,焼付が迅速かつ均一に行われ、良好な塗膜
性能を確保できるうえ、乾燥,焼付に要する時間を短縮
することができる。また、内面だけを加熱すればよい
し、断熱構造によって熱の逃げがないので、熱消費量が
少なく、製造コストが低減する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態による内面コーティン
グ方法を示す断面図である。
【図2】 本発明の第2実施形態による内面コーティン
グ方法を示す斜視図である。
【図3】 (A)は熱風ノズルによる乾燥,焼付状態を
示す拡大断面図、(B)は赤外線ヒータによる乾燥,焼
付状態を示す拡大断面図である。
【符号の説明】
1…容器、2…ボックス、6…蓋、8…熱風ノズル、S
…真空空間、11…断熱容器、12…外容器、13…内
容器、16…熱風ノズル、18…断熱材、19…赤外線
ヒータ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B05D 1/00 - 7/26

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器の内面を塗装した後、容器の外表面
    を断熱構造とし、容器内面側から強制的に加熱すること
    により、乾燥あるいは焼きつけをすることを特徴とする
    容器の内面コーティング方法。
  2. 【請求項2】 真空二重構造からなる容器の内面を塗装
    した後、容器内面側から強制的に加熱することにより、
    乾燥あるいは焼きつけをすることを特徴とする容器の内
    面コーティング方法。
  3. 【請求項3】 前記容器内面の加熱を熱風で行うことを
    特徴とする請求項1または2に記載の容器の内面コーテ
    ィング方法。
  4. 【請求項4】 前記容器内面の加熱をヒータで行うこと
    を特徴とする請求項1または2に記載の容器の内面コー
    ティング方法。
JP26528695A 1995-10-13 1995-10-13 容器の内面コーティング方法 Expired - Lifetime JP3195209B2 (ja)

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JP6274448B2 (ja) * 2015-03-20 2018-02-07 株式会社タイエイジャパン 焼成炉及びコーティング方法
FR3093292B1 (fr) * 2019-03-02 2022-04-15 Annie Slupecki Procédé et appareillage pour appliquer un revêtement fluoré et/ou céramique sur une paroi interne d’un récipient à goulot

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