JP2942235B2 - セラミック成形体の乾燥方法 - Google Patents

セラミック成形体の乾燥方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、比較的凹凸に富んだ第1表面
と、第1表面よりも凹凸の少ない第2表面とを有する碍
子用セラミック成形体、例えば懸垂碍子や碍管の製造段
階で得られるセラミック成形体の乾燥方法に関するもの
である。
【0002】
【従来技術】平板のような単純形状のセラミック成形体
を迅速に乾燥させるためには、従来から赤外線ヒーター
が用いられている。しかし懸垂碍子用または碍管用セラ
ミック成形体のように、片面が厚みに比較して大きい凹
凸のある複雑面であり、反対側が前記複雑面よりも凹凸
の少ない単純面であるセラミック成形体を乾燥させる場
合には、赤外線ヒーターは積極的には適用されていな
い。その理由は、セラミック成形体の複雑面側は単位体
積当たりの表面積が大きいために赤外線ヒーターからの
放射熱を受けやすく、単純面側は単位体積当たりの表面
積が小さいために放射熱を受けにくく、その結果として
セラミック成形体全体の温度分布が不均一となり、特に
複雑面における凸部が凹部よりも高温になってこの部分
に「乾燥切れ」と呼ばれる不良が発生しやすいからであ
る。ちなみに、特許第 2527861号明細書(特開平 5-874
52号公報)には懸垂碍子用または碍管用セラミック成形
体の赤外線ヒーターによる乾燥方法について開示されて
いるが、この方法はセラミック成形体を比較的低い初期
温度(80〜 140℃)の加熱炉中で乾燥するものであり、
乾燥時間を更に短縮するために高温化を図ろうとすると
乾燥切れの発生が顕在化することが確認されている。
【0003】このため、上記のような複雑形状のセラミ
ック成形体の乾燥は、従来は雰囲気乾燥等の温風循環方
式や、自然放置による乾燥方法によって行われてきた。
しかし、温風循環方式や自然放置による乾燥プロセスは
数十〜数百時間にも及ぶ長時間を要するうえ、雰囲気の
影響により乾燥状態が大きく変化し、管理が容易ではな
いという問題があった。
【0004】
【発明の課題】したがって、本発明が解決しようとする
課題は、上述した従来技術の問題点を解消し、比較的凹
凸に富んだ複雑面と、その複雑面よりも凹凸の少ない単
純面とを有する碍子用セラミック成形体を、乾燥切れを
生じさせることなく短時間で乾燥可能とする乾燥方法を
提供することにある。
【0005】
【課題の解決手段】上記の課題を解決するため、本発明
によるセラミック成形体の乾燥方法は、比較的凹凸に富
んだ第1表面と、第1表面よりも凹凸の少ない第2表面
とを有する碍子用セラミック成形体を、第2表面側に設
置した主赤外線ヒーターにより第2表面側から加熱する
と共に第1表面側に設置した比較的低温の補助赤外線ヒ
ーターにより第1表面側から補助加熱し、主赤外線ヒー
ターの温度を 180〜600 ℃の範囲に設定すると共に主赤
外線ヒーターと補助赤外線ヒーターの温度差を30℃以上
に設定してセラミック成形体を乾燥させることを特徴と
するものである。
【0006】本発明は、第1表面が凹凸に富んだ複雑面
であり、第2表面が第1表面よりも凹凸の少ない単純面
である碍子用セラミック成形体を、赤外線ヒーターによ
り比較的高い温度下で乾燥させる場合であっても、セラ
ミック成形体を第2表面側に設置された主赤外線ヒータ
ーにより主として第2表面側から加熱すれば、従来のよ
うな乾燥切れの発生を効果的に防止しつつセラミック成
形体をより短時間で乾燥させ得るとの実証的な知見に基
づいてなされたものである。
【0007】これに加えて、本発明においては、セラミ
ック成形体を、凹凸に富んだ第1表面側に設置した比較
的低温の補助赤外線ヒーターにより、第1表面側からも
補助加熱するものである。その結果、凹凸の少ない単純
形状の題2表面側に設置した主赤外線ヒーターによりセ
ラミック成形体を主として第2表面側から加熱するに当
たり、これだけでは熱が伝わりにくい第2表面側の凸部
が低温の補助赤外線ヒーターで補助加熱されるため、セ
ラミック成形体全体の温度分布がさらに均一化され、特
に第2表面の凸部における乾燥切れの発生をより確実に
防止することが可能となる。
【0008】本発明を実施するに当たり、主赤外線ヒー
ターの温度を 180〜600℃の範囲に設定すると共に主赤
外線ヒーターと補助赤外線ヒーターの温度差を30℃以上
に設定することは上述したとおりであるが、特に、主赤
外線ヒーターの温度は、懸垂碍子用セラミック成形体を
対象とする場合に 180〜350 ℃の範囲に設定し、また、
碍管用セラミック成形体を対象とする場合には 300〜60
0 ℃の範囲に設定するのが好適である。
【0009】この場合、主赤外線ヒーター及び補助赤外
線ヒーターの少なくとも一方を間欠運転しながらセラミ
ック成形体を乾燥させるのが有利であり、特に、両赤外
線ヒーターを同時に間欠運転させるのが好適である。
【0010】セラミック成形体は、閉鎖した乾燥室内で
乾燥させるのが好適である。この場合、セラミック成形
体と、少なくとも主赤外線ヒーターとを収めた乾燥室内
に温風を通気する手段を設け、乾燥室内に温風を流しな
がらセラミック成形体を乾燥させるのが有利である。な
お、温風は風速を 0.1〜0.5 m/s、温度をセラミック
成形体の温度〜 150℃の範囲に設定するのが好適であ
る。
【0011】
【実施形態】以下、本発明を図示の好適な実施形態につ
いて詳述する。
【0012】図1および図2は、本発明を実施するため
の乾燥装置の一実施形態を示すものである。この乾燥装
置は外部から閉鎖可能な乾燥室1を具え、ほぼ水平な支
持面を有する支持台2が乾燥室1内に配置されている。
支持台2は、乾燥対象としてのセラミック成形体3を載
置するものであり、図2に示すように脚部2aを有する
固定または可動構造体として構成されている。なお、例
えば乾燥室1をトンネル形式とする場合には、支持台2
を乾燥室1内で循環する無端搬送ベルトとして構成する
ことも可能である。
【0013】本例におけるセラミック成形体3は、笠部
4を有する懸垂碍子を製造するための半製品である。図
2に示すように、笠部4の下面は、複数の環状ひだ5が
同心的に配置され、これにより肉厚に比較して大きな凹
凸を有する複雑面4aとして成形されている。他方、下
面とは対照的に、笠部4の上面は比較的平坦な単純面4
bとして形成されている。
【0014】乾燥室1内で、支持台2の上方に比較的高
温の主赤外線ヒーター6を配置すると共に、支持台2の
下方には比較的低温の補助赤外線ヒーター7を配置す
る。これらの赤外線ヒーター6、7は、いずれも水分の
乾燥に適した波長を持つ遠赤外線ヒーターパネルにより
構成することができる。
【0015】セラミック成形体3は、支持台2上で複雑
面4aが下向きとなるように載置されている。このよう
に載置すると、セラミック成形体3の姿勢が安定するの
みならず、単位体積当たりの表面積が大きくて乾燥が進
行し易い複雑面4aを、主赤外線ヒーター6から見て裏
側に位置し、したがって乾燥の緩慢な下面側とすること
により上下両面側からの乾燥速度のバランスを取ること
ができる。なお、支持台2はセラミック成形体3の下面
を閉塞しない構造とするのが望ましい。そのためには支
持台2を、図2に示すように、例えば格子状または網状
とするのが好適である。
【0016】支持台2の上方に配置された比較的高温の
主赤外線ヒーター6は、支持台2上に載置されたセラミ
ック成形体3を単純面4b側から加熱するものである。
そして、セラミック成形体3は、主赤外線ヒーター6か
らの放射熱を受けて主として単純面4b側から加熱され
る。セラミック成形体3の単純面側に投与された放射熱
は、熱伝導によりセラミック成形体3の内部に向けて移
動する。その結果、セラミック成形体3の内部も単純面
側から徐々に加熱されて乾燥が進行する。
【0017】本発明では、セラミック成形体3を主とし
て単純面4b側から乾燥させるので、複雑面4aにおけ
るひだ5の先端凸部5aのみが残部よりも局所的に高温
になることがなく、乾燥切れの発生を効果的に防止する
ことができる。しかも、従来の温風循環方式や自然放置
方式が乾燥に24〜48時間を要していたのと対比して、本
発明によれば8時間前後というはるかに短時間で乾燥を
完了させることが可能となる。
【0018】なお、セラミック成形体3における複雑面
4aの幾何学的形状によっては、ひだの先端凸部5aは
断面積が小さくて熱伝導が不十分であり、主赤外線ヒー
ター6からの放射熱だけでは迅速な加熱が困難な場合が
ある。このような場合には、低温の補助赤外線ヒーター
7により複雑面4a側から緩やかな補助加熱を行って先
端凸部5aの乾燥を促進させるのが効果的である。
【0019】上記の主赤外線ヒーター6および補助赤外
線ヒーター7による加熱温度は、セラミック成形体3の
形状や水分等のパラメータに応じてそれぞれ適切に設定
すべきことは言うまでもない。例えば、水分含有量が20
%程度の懸垂碍子用セラミック成形体を乾燥させる場合
には、主赤外線ヒーター6の加熱温度を 180〜350 ℃と
するのが好適である。さらに、補助赤外線ヒーター7に
よる補助加熱を併用する場合には、補助赤外線ヒーター
7の加熱温度を主赤外線ヒーター6の加熱温度よりも30
℃以上低めに設定するのが好適である。
【0020】赤外線ヒーター6、7を必要に応じて間欠
運転するものとし、その運転サイクルは例えば10分〜20
分程度の運転時間T1と、5分〜20分程度の停止時間T
2との繰返しとすることができる。このような間欠運転
によれば、赤外線ヒーター6、7を停止している間にセ
ラミック成形体3の内部で高温側から低温側への熱移動
を生じさせ、過度の偏熱による偏乾燥を防止する効果を
達成することができ、ひいては連続乾燥と対比して赤外
線ヒーターによる加熱温度を高めに設定して乾燥時間を
短縮することが可能となる。なお、両赤外線ヒーター
6、7をそれぞれ間欠運転する場合には、偏乾燥を防止
する見地から両者を同時に間欠運転するのが一層効果的
である。
【0021】本発明の効果を検証するため、主赤外線ヒ
ーターと補助赤外線ヒーターの加熱温度および運転条件
を変化させてセラミック成形体の乾燥実験を行った。そ
の実験結果を表1に示す。この場合、懸垂碍子用セラミ
ック成形体は、約19%の水分を含むシリカ・アルミナ
・粘土系の成形体とした。また、赤外線ヒーターとして
は、出力が約30kWの電気遠赤外線ヒーターを用い
た。さらに、間欠運転モードでは主赤外線ヒーターと補
助赤外線ヒーターを同時に作動させ、かつ、同時に停止
させるものとした。
【0022】
【表1】
【0023】表1から明らかなとおり、主赤外線ヒータ
ー6と補助赤外線ヒーター7の加熱温度を適切に設定し
た本発明の実施例1〜14によれば、セラミック成形体
を比較的短時間で、しかも高い良品率をもって乾燥する
ことが可能である。これに対して、比較例1は従来の熱
風乾燥によるものであり、乾燥に長時間を要する上に良
品率も非常に低いことを示している。さらに、補助赤外
線ヒーターを併用しても、比較例2〜5のように主赤外
線ヒーターとの温度差が適切に設定されない場合や、比
較例6のように主赤外線ヒーターの加熱温度が若干高す
ぎる場合には、乾燥時間を短縮できても高い良品率を達
成できないことを示している。
【0024】本発明を実施してセラミック成形体3を乾
燥させる間、乾燥室1内には温風を連続供給することに
より、セラミック成形体3から発生した水蒸気を速やか
に乾燥室1の外部に抜いて乾燥を促進するのが望まし
い。懸垂碍子用セラミック成形体を対象とする場合、温
風の風速が 0.1 m/sに満たないと乾燥室1から水蒸
気を効果的に抜くことができず、また風速が0.5 m/s
を越える場合には風による切れが発生し易くなる。した
がって風速は 0.1〜0.5 m/s程度に設定するのが好ま
しい。
【0025】温風の温度は、セラミック成形体3の温度
〜 130℃の範囲に設定するのが好適である。セラミック
成形体3の温度が60〜90℃である場合には、温風温度を
100〜130 ℃程度とするのが望ましい。温風温度が高す
ぎると、やはり乾燥切れが発生する可能性がある。
【0026】セラミック成形体の乾燥に際して乾燥室内
に温風を供給することに基づく本発明の効果を検証する
ため、赤外線ヒーター6、7の加熱温度をそれぞれ一定
に維持して連続運転し、温風の風速および温度を変化さ
せてセラミック成形体3の乾燥実験を行った。その実験
結果を表2に示す。この場合、懸垂碍子用セラミック成
形体3は約19%の水分を含むシリカ・アルミナ・粘土
系の成形体とした。また、赤外線ヒーター6、7として
は出力が約30kWの電気遠赤外線ヒーターを用い、主
赤外線ヒーター6の温度を260℃、補助赤外線ヒーター
の温度を 150℃とした。
【0027】
【表2】
【0028】表2から明らかなとおり、セラミック成形
体の乾燥に際して乾燥室内に温風を供給する場合、風速
および温度を適切に設定した実施例1〜7によれば高い
良品率を維持しつつ乾燥時間を短縮することが可能であ
る。特に、実施例2、3および実施例4〜7から明らか
なように、風速が一定であれば温風温度を高めることに
より乾燥時間を短縮することが可能である。これに対し
て、比較例1は乾燥室内に温風を供給しないため、乾燥
時にセラミック成形体から発生する水蒸気を速やかに室
外に抜いて乾燥を促進することができず、したがって乾
燥に長時間を要している。また、比較例2のように温風
温度が低すぎる場合や、比較例3、4のように風速が高
すぎる場合には、乾燥時間を短縮できても高い良品率を
達成することができない。
【0029】上述したように、本発明によれば片面が凹
凸のある複雑面4aであり、反対面が複雑面4aよりも
凹凸の少ない単純面4bであるセラミック成形体3を、
乾燥切れを生じさせることなく迅速に乾燥させることが
可能である。なお、本発明が懸垂碍子用の成形体のみな
らず、その他のセラミック成形体にも広く適用できるこ
とは言うまでもない。
【0030】図3および図4は、外面が多数のつば状の
凹凸を有する複雑面である碍管や碍管に対応するセラミ
ック成形体の乾燥に本発明を適用した実施形態を示すも
のである。この実施形態による乾燥装置は乾燥室1を具
え、その底面1aにおいて複数のセラミック成形体3を
直立状態で支持するものである。乾燥室1は、キャスタ
ーを有する移動式の構成とすることができる。セラミッ
ク成形体3は中心孔を有し、その内面は実質的に凹凸の
ない単純面3bである。
【0031】図3に示すように、乾燥室1の上部に水平
支持ビーム8を配置し、支持ビーム8から棒状の主赤外
線ヒーター6を垂下させてセラミック成形体3の中心孔
内に挿入する。乾燥室1内に比較的低温の補助赤外線ヒ
ーター7を設け、補助赤外線ヒーター7をプレート状と
してセラミック成形体3の複雑面3aに対向配置するこ
とができる。主赤外線ヒーター6は加熱温度を 300〜 6
00℃とし、補助赤外線ヒーター7の加熱温度は 100〜 2
00℃とするのが望ましい。なお、乾燥室1の底面1aと
セラミック成形体3の底部との間には、セラミック成形
体3内部の自然通気を許容する隙間が形成される構成と
するのが好適である。
【0032】碍管用セラミック成形体3の乾燥に際し
て、成形体3を主赤外線ヒーター6により主として単純
面3b側から加熱する本発明の効果を検証するため、赤
外線ヒーター6、7の加熱温度をそれぞれ変化させて連
続運転し、自然通気を行う場合と行わない場合とについ
て乾燥実験を行った。その実験結果を表3に示す。この
場合、碍管用セラミック成形体3は高さ2000mm、外径
400 mm、内径200 mmであり、その水分は17%とし
た。自然通気を行う場合には、風速を0.5〜1.0 m/s
となるよう隙間の大きさを設定した。
【0033】
【表3】
【0034】表3から明らかなとおり、本発明の実施例
1〜13によれば補助ヒーターによる加熱温度を高める
ことにより、乾燥切れの発生を効果的に防止しつつ乾燥
時間がより短縮される傾向が認められる。特に、実施例
4〜11からは、同一温度条件下でも内部通気を行う場
合には乾燥時間が短縮される傾向が明らかである。他
方、比較例1〜4のように補助加熱温度が適切に設定さ
れない場合や、比較例5のように主加熱温度が高すぎる
場合には、乾燥切れの発生を効果的に防止できないこと
が明らかである。
【0035】
【発明の効果】以上詳述したとおり、本発明の乾燥方法
によれば複雑面と単純面とを有するセラミック成形体
を、乾燥切れを生じさせることなく短時間で乾燥させる
ことが可能となるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による乾燥方法を実施するための装置の
一実施形態を示す線図的断面図である。
【図2】図1の装置の要部を示す拡大図である。
【図3】本発明による乾燥方法を実施するための他の実
施形態を示す斜視図である。
【図4】図3の装置の要部を示す拡大図である。
【符号の説明】
3 セラミック成形体、3a、4a 複雑面、3b、4
b 単純面、6 主赤外線ヒーター、7 補助赤外線ヒ
ーター

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】比較的凹凸に富んだ第1表面と、第1表面
    よりも凹凸の少ない第2表面とを有する碍子用セラミッ
    ク成形体を、第2表面側に設置した主赤外線ヒーターに
    より第2表面側から加熱すると共に第1表面側に設置し
    た比較的低温の補助赤外線ヒーターにより第1表面側か
    ら補助加熱し、主赤外線ヒーターの温度を180〜600 ℃
    の範囲に設定すると共に主赤外線ヒーターと補助赤外線
    ヒーターの温度差を30℃以上に設定してセラミック成形
    体を乾燥させることを特徴とする乾燥方法。
  2. 【請求項2】主赤外線ヒーター及び補助赤外線ヒーター
    の少なくとも一方を間欠運転しながらセラミック成形体
    を乾燥させる請求項1記載の乾燥方法。
  3. 【請求項3】主赤外線ヒーター及び補助赤外線ヒーター
    を同時に間欠運転させる請求項2記載の乾燥方法。
  4. 【請求項4】少なくとも前記セラミック成形体と主赤外
    線ヒーターとを収めた乾燥室内に温風を流しながらセラ
    ミック成形体を乾燥させる請求項1〜3の何れか一項に
    記載の乾燥方法。
  5. 【請求項5】温風の風速を 0.1〜0.5 m/sに設定して
    セラミック成形体を乾燥させる請求項4記載の乾燥方
    法。
  6. 【請求項6】温風の温度をセラミック成形体の温度〜 1
    50℃の範囲に設定してセラミック成形体を乾燥させる請
    求項4記載の乾燥方法。
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