JP3194839B2 - 繊維補強セメント板材の表面模様付け方法 - Google Patents

繊維補強セメント板材の表面模様付け方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は繊維補強セメント板材
の表面模様付け方法に関する。
【0002】
【従来の技術】外壁用建築用板材として、繊維補強セメ
ント板が非常に広く使用されている。これら繊維補強セ
メント板は、そのままであると表面が平滑で地色が灰白
〜灰黒色で意匠性に乏しいため、表面に各種色彩あるい
は凹凸模様を付すことが行われる。ところで、これら繊
維補強セメント板などで構成される外壁の塗装仕上げと
してリシン塗料が知られている。このリシン塗料は塗料
中に細かい砂を配合しスプレー塗装するのが一般的で、
外壁表面の凹凸模様のデザインと相まって、配合された
細かい砂が表面に浮き出た艶消しの高級なデザイン性を
持つものとして一般に好まれている。
【0003】
【従来技術の問題点】しかしながら、このリシン塗料
は、配合される砂粒など塗料の性質や仕上がり外観の性
格上工場生産的に生産するのは難しく、現地塗装による
塗装方法でしか前記した高級感が得られないと言った問
題がある。従って、従来ではこのようなリシン塗料仕上
げ様の表面化粧を施した繊維補強セメント板は工場生産
的には実施されていないのが現状である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、上記問題
点に鑑み、リシン調の高級感に溢れる表面化粧を、現地
塗装ではなく工場生産的に高能率に生産できる繊維補強
セメント板材の表面模様付け方法を得ることを目的とし
てなされたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】即ち、この発明の繊維補
強セメント板材の表面模様付け方法は、繊維補強セメン
ト板材表面にシーラ塗装を行い、該塗膜の乾燥硬化前に
着色砂粒を均一散布して付着させて乾燥させ、次いでシ
ーラにより固定された散布砂粒表面に任意色彩の塗装を
行い該塗料が乾燥硬化しないうちに塗装表面に空気を噴
射して塗料を吹き飛ばし、前記固定された着色砂粒の一
部又は全部を露出させ、その後塗料を乾燥させることを
特徴とするものである。
【0006】第2の発明は、表面に凹凸模様を付した繊
維補強セメント板材表面の凸部模様表面のみにロールコ
ータによりシーラ塗装を行い、該塗膜の乾燥硬化前に着
色砂粒を均一散布して付着させて乾燥させ、次いで前記
繊維補強セメント板材表面全面に任意色彩の塗装を行い
乾燥硬化しないうちに塗装表面に空気を噴射して塗料を
吹き飛ばし、前記固定された着色砂粒の一部又は全部を
露出させ、その後塗料を乾燥させることを特徴とするも
のである。
【0007】第3の発明は、繊維補強セメント板材表面
にシーラ塗装を行い、該塗膜の乾燥硬化前に着色砂粒を
均一散布して付着させて乾燥させ、次いで前記繊維補強
セメント板表面に凹凸模様を研削加工し、該加工板材表
面に任意色彩の塗装を行い乾燥硬化しないうちに空気を
噴射して塗料を吹き飛ばし、前記固定された着色砂粒の
一部又は全部を露出させ、その後塗料を乾燥させること
を特徴とするものである。
【0008】
【作用】リシン塗料は、塗料中に細かい砂粒を配合しこ
れを吹付けることにより塗膜表面に砂粒の凹凸を浮き出
させ、艶消し表面とする。この外観を得るため、この発
明では、押出成形法、抄造法、乾式製法、注型法など任
意の製法で得られた繊維補強セメント板材表面にシーラ
塗装をし、その塗料が乾燥硬化しないうちに着色砂粒を
均一散布しシーラ塗装を硬化させることによってこれら
砂粒を付着固定する。これによって繊維補強セメント板
の表面にはリシン調の外観をかもしだす砂粒による凹凸
素地面が形成される。
【0009】この繊維補強セメント板はリシン調下地面
が付されはいるが、色彩はまだ付されていない状態にあ
る。従って、この繊維補強セメント板表面に任意色彩の
塗装を行い着色する。この塗装後、塗料が乾燥硬化しな
いうちに塗装表面に空気を噴射して塗料を吹き飛ばし前
記固定された着色砂粒の一部又は全部を露出させる。こ
の工程によって砂粒表面は塗膜が無いか又は薄く、セメ
ント素地部分は塗料の付着したリシン調の高級感に優れ
る外観となる。そして、その後塗料を乾燥させて製品と
するのである。
【0010】第2の発明の場合は、凹凸模様とリシン塗
料との結合した化粧を得るもので、予め表面に型又は研
削により凹凸模様を付した繊維補強セメント板材の凸部
表面のみにロールコータによりシーラ塗装をし、その塗
料が乾燥硬化しないうちに着色砂粒を均一散布しシーラ
塗装を硬化させることによってこれら砂粒を付着固定す
る。このとき、着色砂粒は凸部表面のみに選択的に付着
固定され、凸部表面はリシン調の素地面、凹部模様表面
は無地面となる。
【0011】この繊維補強セメント板について前記発明
と同様塗料塗布及び空気噴射の工程で着色塗装を行うの
である。この方法による場合、凸部表面の砂粒表面は塗
料が無いかあっても薄く、セメント素地部分は塗料が付
着し、また凹部模様表面は塗料が付着した塗り分け状の
表面化粧となる。そして凹凸模様のうち凸部表面がリシ
ン調素地面で凹部表面が平滑な無地面の模様を有する化
粧セメント板が得られる。なお、上記の空気噴射工程に
先立つ塗料塗布工程では、塗料塗布前に必要に応じ、再
度シーラ塗装を行う。
【0012】第3の発明の方法は、第2の発明と同様凸
部表面がリシン調素地面で凹部表面が平滑な無地面の模
様を有する化粧セメント板の化粧方法に関するが、第1
の発明と同様、表面に均一にシーラ塗装によるリシン調
の下地面を設けた後セメント板表面を任意模様に研削し
て凹凸模様を付し、凹部模様表面は砂粒が無い凹凸模様
を得、この後は第2の発明と同様塗料塗布及び空気噴射
の工程で着色塗装を行うのである。
【0013】なお、上記第3の発明において、繊維補強
セメント板表面に研削により付する凹凸模様は、タイル
目地あるいは煉瓦積様の目地溝模様とするとより意匠的
効果が得られる。また、空気噴射工程に先立つ塗料塗布
工程では、必要に応じシーラ塗装を行う点は、前記発明
と同じである。
【0014】
【実施例】次にこの発明の実施例を説明する。図1〜図
5はこの発明の実施状態を説明する工程図である。
【0015】〔実施例1〕長網抄造法により厚さ20mm、
幅450mm 、長さ3,000mm の繊維補強セメント板1を成形
し、養生硬化させて無模様の繊維補強セメント板を得
た。図1に示すように、この繊維補強セメント板1をコ
ンベヤ2で移送し表面にフローコータ、ロールコータの
塗装装置3によりアクリルエマルジョン系のシーラ4を
50g/m2で均一に塗布し、次いでシーラ4が乾燥硬化しな
いうちに表面にローレットロール5により平均粒径1mm
の着色砂粒6を500g/m2の割合となるよう均一散布し
た。次いで、加熱部7を通過させてシーラを乾燥硬化さ
せ散布砂粒6を付着固定させた。次いで、図2に示すよ
うに表面にフローコータ8’8より同じアクリルエマル
ジョン系のシーラ9’及びマクリルエマルジョン塗料9
を塗装し、その直後表面にエアーブロワー10により、図
3に拡大して示すように、砂粒のない部分1Aにはシー
ラ9’及び塗料9が残り付着砂粒6の表面部分6Aのシ
ーラ及び塗料が除去されるように噴射圧を調整してエア
ーブローした。その後、シーラ9’塗料9を乾燥させ、
製品を得た。
【0016】〔実施例2〕長網抄造法により厚さ20mm、
幅450mm 、長さ3,000mm の繊維補強セメント板1を成形
し、未硬化の間に表面に平板プレスにより図4に示すよ
うに天然石風の凹凸模様11Aと煉瓦積様の目地溝模様11
Bの二種の凹凸模様をそれぞれ平板プレスにより付し
た。 その後養生硬化させて無模様の繊維補強セメント
板を得た。
【0017】この繊維補強セメント板1をコンベヤ2で
移送し表面にロールコータにより凸部表面のみにアクリ
ルエマルジョン系のシーラ4を50g/m2で均一に塗布し、
次いでシーラ4が乾燥硬化しないうちに表面にローレッ
トロール5により平均粒径1mmの着色砂粒6を500g/m2
の割合となるよう均一散布した。次いで、板材1表面の
散乱砂粒をエアブロー又は吸引装置で除去した後、加熱
部7へ送りシーラを乾燥硬化させ凸部模様表面のみに散
布砂粒6を付着固定させた。次いで、図2に示すように
表面にフローコータ8’8によりアクリルエマルジョン
系シーラ9’及びアクリルエマルジョン系塗料9を塗装
し、その直後表面にエアーブロワー10により、図3に拡
大して示すようにセメント素地部分1Aにはシーラ9’
及び塗料9が残り、付着砂粒6の表面部分6Aの塗料が
除去されるように噴射圧を調整してエアーブローした。
その後、シーラ9’及び塗料9を乾燥させ、製品を得
た。
【0018】〔実施例3〕実施例1と同様にして表面に
着色砂粒6を付着固定した繊維補強セメント板1を得、
その表面に図5に示すようにルーター12により幅10mm、
深さ4mm で縦50mm、横150mm の等間隔となる煉瓦積様の
目地溝模様11B,11B を研削した。その後、実施例2と同
様にしてシーラ塗装、上塗り塗装及びエアーブローを行
い、塗料を乾燥して製品を得た。
【0019】実施例1〜3で得た繊維補強セメント板1
の表面を観察したところ、実施例1のものは、全面がリ
シン素地の平滑な化粧面、実施例2及び3は天然石風の
凹凸模様又は煉瓦目地様凹凸模様のうち凹部模様部分は
無地面で凸部模様表面がリシン素地面の、いずれもリシ
ン調素地面を基調として有する非常に高級な外観構成を
なすものとなった。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の方法に
よれば、砂粒を配合した塗料を吹付塗装して得られるリ
シン調化粧面が、工場生産的に大量生産可能となり、従
来施工が面倒であったリシン調化粧面が大量にかつ安価
に得ることができる効果を有する。また、この発明の方
法を実施するに際しても、従来使用していた塗装装置を
そのまま使用することができるので実施も容易であるな
どの効果も有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のシーラ塗装及び砂粒散布工程を示す
説明図である。
【図2】この発明の塗装及びエアーブロー工程を示す説
明図である。
【図3】この発明のエアーブローを実施した後の繊維補
強セメント板の拡大断面図である。
【図4】この発明の表面凹凸プレス模様の一例を示す要
部断面図である。
【図5】この発明の表面凹凸研削模様の一例を示す要部
断面図である。
【符号の説明】
1…未硬化の繊維補強セメント板 2…コンベヤ 3…フローコータ、ロールコータ等の塗装装置 4…シーラー 5…ローレットロール 6…着色砂粒 7…加熱部 8…フローコータ 9…塗料 10…エアーブロワー 11A…天然石風の凹凸模様 11B…煉瓦積様の目地溝模様
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C04B 41/00 - 41/72 B05D 1/00 - 7/26

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 繊維補強セメント板材表面にシーラ塗装
    を行い、該塗膜の乾燥硬化前に着色砂粒を均一散布して
    付着させて乾燥させ、次いでシーラにより固定された散
    布砂粒表面に任意色彩の塗装を行い該塗料が乾燥硬化し
    ないうちに塗装表面に空気を噴射して塗料を吹き飛ばし
    て前記固定された着色砂粒の一部又は全部を露出させ、
    その後塗料を乾燥させることを特徴とする繊維補強セメ
    ント板材の表面模様付け方法。
  2. 【請求項2】 表面に凹凸模様を付した繊維補強セメン
    ト板材表面の凸部模様表面のみにロールコータによりシ
    ーラ塗装を行い、該塗膜の乾燥硬化前に着色砂粒を均一
    散布して付着させて乾燥させ、次いで前記繊維補強セメ
    ント板材表面全面に任意色彩の塗装を行い該塗料が乾燥
    硬化しないうちに塗装表面に空気を噴射して塗料を吹き
    飛ばし前記固定された着色砂粒の一部又は全部を露出さ
    せ、その後塗料を乾燥させることを特徴とする繊維補強
    セメント板材の表面模様付け方法。
  3. 【請求項3】 繊維補強セメント板材表面にシーラ塗装
    を行い、該塗膜の乾燥硬化前に着色砂粒を均一散布して
    付着させて乾燥させ、次いで前記繊維補強セメント板表
    面に凹凸模様を研削加工し、該加工板材表面に任意色彩
    の塗装を行い該塗料が乾燥硬化しないうちに空気を噴射
    して塗料を吹き飛ばし前記固定された着色砂粒の一部又
    は全部を露出させ、その後塗料を乾燥させることを特徴
    とする繊維補強セメント板材の表面模様付け方法。
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