JP3194707B2 - 資材ストック装置および資材搬送方法 - Google Patents

資材ストック装置および資材搬送方法

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JP3194707B2
JP3194707B2 JP02585297A JP2585297A JP3194707B2 JP 3194707 B2 JP3194707 B2 JP 3194707B2 JP 02585297 A JP02585297 A JP 02585297A JP 2585297 A JP2585297 A JP 2585297A JP 3194707 B2 JP3194707 B2 JP 3194707B2
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stocking
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、資材ストック装置
および資材搬送方法に関し、特にシールド発進基地に用
いるに適した資材ストック装置および資材搬送方法に関
する。
【0002】
【背景技術および発明が解決しようとする課題】一般
に、シールド工法によりトンネルの施工を行う場合、シ
ールド掘進機発進のための立坑を形成する用地を確保す
る必要があり、しかも、この立坑周辺の地上には、掘進
に必要な各種の地上設備を有する発進基地を確保する必
要がある。
【0003】しかも、この発進基地では、掘進に伴い必
要とされる各種の資材をストックして、順次トンネル内
に供給する必要がある。そのため、資材をストックする
スペースや、作業のためのスペースを確保しなければな
らず、この発進基地のために広い用地を必要とし、都市
部などのように、発進基地のために十分な用地を確保で
きない場合には、トンネルの施工が困難な状態となって
きている。
【0004】例えば、シールド工法では、掘進に伴って
セグメントを組み立てていく必要があり、そのセグメン
トをストックしておくスペースを地上に設ける必要があ
る。しかも、地上でセグメントに止水用のシール材を貼
付する必要があり、このシール材の貼付作業を行うため
のスペースが必要とされる。また、セグメントのほかに
も、シールド掘進機に接続される各種機器を載置する後
方台車や搬送台車用のレール、枕木、さらには各種配管
材等をストックするスペース等も必要とされる。
【0005】さらに、セグメントの搬入に際しては、セ
グメントをトラックに積んで発進基地まで搬入し、トラ
ック上でセグメントに吊り部材を取り付け、この吊り部
材に天井クレーンを引っかけて吊り上げ、ストック位置
のパレット等上に載置した後、吊り部材を外してストッ
クするようにしている。そして、このストック位置から
セグメントをトンネル内に搬入する際には、再びセグメ
ントに吊り部材を取り付け、この吊り部材に天井クレー
ンを引っかけて立坑位置まで搬送し、坑内への搬送手段
に受け渡すようにしており、作業が煩雑である。
【0006】本発明の目的は、資材ストックの効率化お
よび省スペース化を図り、都市部等のシールド発進基地
のように十分な用地を確保できないような場合でも、十
分に対応することのできる資材ストック装置および資材
搬送方法を提供することにある。
【0007】本発明の他の目的は、用地の形状、スペー
スあるいは必要に応じて任意に配置を変更することので
きる資材ストック装置を提供することにある。
【0008】本発明の他の目的は、資材搬送の効率化を
図ることのできる資材ストック装置および資材搬送方法
を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するためになしたもので、請求項1記載の発明は、複数
の資材を載置ストックする資材ストック装置において、
上部開口の枠体にて形成され、上方より内部に資材を収
納する下部載置部と、前記下部載置部の枠体上部に配設
された上部載置部とを有し、前記上部載置部は、長手方
向に分割され、前記枠体上を長手方向に移動可能にされ
た複数の台車にて形成され、前記各台車は、相互に移動
して積層重合可能にされていることを特徴とする。
【0010】本発明によれば、下部載置部と上部載置部
の上下2段の載置部に資材を収納することで、効率的な
資材のストックを行い、資材のストックスペースを少な
くして、省スペース化を図ることができる。
【0011】特に、都市部などのシールド掘進用の立坑
用地のように、十分なスペースを確保するのが困難な場
合であっても、少ないスペースで、セグメントや、レー
ル、枕木、配管材などの資材を効率的にストックするこ
とができる。
【0012】また、上部載置部を構成する複数の台車を
枠体上で長手方向に移動させ、積層重合可能にすること
で、下部載置部上に上部載置部があるにも拘わらず、下
部載置部に対する資材の搬入、搬出を容易に行うことが
できる。
【0013】請求項2記載の発明は、複数の資材を載置
ストックする資材ストック装置において、前記複数の資
材を長手方向1列に載置する複数のユニットから構成さ
れ、前記各ユニットは、上部開口の枠体にて形成され、
上方より内部に資材を収納する下部載置部と、前記下部
載置部の枠体上部に配設された上部載置部とを有し、前
記上部載置部は、長手方向に分割され、前記枠体上を長
手方向に移動可能にされた複数の台車にて形成され、前
記各台車は、相互に移動して積層重合可能にされること
を特徴とする。
【0014】本発明によれば、複数のユニットを任意に
配置することができ、そのため、例えば立坑用地のスペ
ース、形状等に合わせた配置とすることができ、自由度
が増大することとなる。
【0015】また、各ユニットは、比較的軽量であるた
め、緊急の場合やシールド掘進機を両発進させるためシ
ールド掘進機再設置用クレーン作業スペースが必要とな
った場合に、一時的な移動を比較的容易に行うことがで
きる。
【0016】請求項3記載の発明は、請求項2におい
て、前記各ユニットは、前記枠体が前記複数の台車に対
応して分割された分割ユニットから構成されることを特
徴とする。
【0017】本発明によれば、請求項2の状態に加え、
分割ユニットでユニットを構成するため、より小さく、
軽量になり、一時的な移動がより容易に行えることとな
る。
【0018】請求項4記載の発明は、請求項1〜3のい
ずれかにおいて、前記枠体は、下部に移動用の車輪を有
することを特徴とする。
【0019】本発明によれば、請求項1〜3の状態に加
え、資材ストック装置の移動が車輪によって容易に行え
ることとなる。
【0020】請求項5記載の発明は、請求項1〜4のい
ずれかにおいて、前記資材は、セグメントとされ、前記
セグメントは、1リング分が一まとめにされて吊り部材
が取り付けられた状態で収納されることを特徴とする。
【0021】本発明によれば、請求項1〜4の状態に加
え、資材ストック装置に収納されている1リング分一ま
とめのセグメントには吊り部材が取り付けられた状態と
なっているため、一度に1リング分のセグメントの搬出
ができ、しかも、セグメントの搬出時に吊り部材を取り
付ける必要がなく、効率よく搬出を行うことができる。
【0022】請求項6記載の発明は、請求項1〜5のい
ずれかにおいて、前記枠体に上部開口の上部枠体が脱着
可能に設けられ、前記上部枠体上に、長手方向に分割さ
れ、前記上部枠体上を長手方向に移動して積層重合可能
にされた複数の台車にて形成された最上部載置部が配設
されることを特徴とする。
【0023】本発明によれば、請求項1〜5の状態に加
え、より多くの資材をストックすることができ、より一
層省スペース化を図ることができるとともに、最上部載
置部が不要なときには容易に取り外すことができる。
【0024】請求項7記載の発明は、請求項1〜6のい
ずれかにおいて、前記枠体の側部に、長手方向にわたる
昇降可能な作業用の歩廊を設けたことを特徴とする。
【0025】本発明によれば、請求項1〜6の状態に加
え、各載置台の高さに合わせて歩廊を昇降させること
で、作業者が効率よく作業を行うことができる。
【0026】請求項8記載の発明は、上部開口の枠体に
て形成された下部載置部と、長手方向に分割され前記枠
体上を長手方向に移動して積層重合可能にされた上部載
置部とを有し、かつ、前記枠体の側部に長手方向にわた
る昇降可能な作業用の歩廊を有する資材ストック装置を
用いた資材搬送方法であって、1リング分が一まとめに
されて吊り部材が取り付けられたセグメントが下部載置
部及び上部載置部に複数載置された状態で、前記作業用
の歩廊を上部載置部対応位置まで上昇させ、前記歩廊上
から上部載置部上のセグメントに取り付けられた吊り部
材を搬送手段に支持させ、上部載置部上のセグメントを
順次搬送する工程と、前記セグメントの搬送が終了した
状態で、前記作業用の歩廊を下部載置部対応位置まで下
降させ、複数の前記台車を積層重合させて、前記枠体の
上部開口を一部開放した状態で、前記歩廊上から前記下
部載置部上のセグメントに取り付けられた吊り部材を搬
送手段に支持させ、下部載置部上のセグメントを順次上
部開口の開放位置を変更しながら搬送する工程と、を含
むことを特徴とする。
【0027】本発明によれば、下部載置部及び上部載置
部に各々セグメントをストックすることで、省スペース
化がなされ、立坑用地の狭い場所でも効率よくセグメン
トをストックすることができる。しかも、各台車を移動
させることで、上部載置部の存在に拘わらず、下部載置
部からセグメントを容易に取り出すことができる。
【0028】また、作業用の歩廊を各載置部の高さに合
わせて昇降させることで、作業者が効率よく作業を行う
ことができる。
【0029】さらに、1リング分のセグメントが一まと
めにされているので一度に1リング分のセグメントの搬
送ができ、しかも、予め吊り部材が取り付けられている
ので、効率のよい搬送を行うことができる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0031】図1〜図4は、本発明の第1の実施の形態
に係る資材ストック装置を示す図である。
【0032】図1は、資材ストック装置の正面図、図2
は、図1の平面図を示している。
【0033】この資材ストック装置10は、複数の資
材、例えばシールドトンネル用のセグメント12を載置
ストックするもので、セグメント12を載置する複数、
例えば2つのストックユニット14と、作業用の歩廊装
置16とを備える。
【0034】セグメント12は、1リング分が一まとめ
にされて、止水用のシール材が貼付された状態で梱包さ
れ、かつ、図示せぬ吊り部材が取り付けられた状態でス
トックされるようになっている。この吊り部材として
は、貼付されたシール材を傷めぬように、例えば合繊を
素材とした柔軟なベルトスリングを用いるようにしてい
る。
【0035】各ストックユニット14は、1リング一ま
とめの複数、例えば10個のセグメント12をそれぞれ
長手方向1列に載置する下部載置部18および上部載置
部20を備える。
【0036】下部載置部18は、例えば10個分のセグ
メントを1列に載置可能な長さの長方形状の下枠部22
および上枠部24を、複数の支柱26で一まとめのセグ
メント12を収納可能な高さに連結した型鋼、例えばH
型鋼製の上部に開口28を有する枠体30にて形成さ
れ、上方より内部にセグメント12を収納し得るように
なっている。
【0037】枠体30の下部には、移動用の車輪32が
設けられ、軌道上および無軌道上を移動可能にされるこ
とで、任意の配置位置に設置され、あるいは必要に応じ
て適宜の位置に移動可能にされている。また、この車輪
32は、脱着可能にされ、取り外して枠体30を固定状
態にできるようになっている。
【0038】上部載置部20は、長手方向に分割された
複数の台車、例えば2台の第1の台車34および第2の
台車36にて形成され、これら第1および第2の台車3
4、36のそれぞれに1リング一まとめの5個分のセグ
メント12を載置し得るようにしている。
【0039】第1および第2の台車34、36は、それ
ぞれ枠体30の上部枠24上に配置され、この上部枠2
4上を長手方向に移動可能にされている。
【0040】具体的には、図3および図4に示すよう
に、上部枠24上には、外側に第1のレール38、その
内側に第2のレール40が配設され、第1のレール38
には第1の台車34の車輪42が係合され、第2のレー
ル40には第2の台車36の車輪44が係合されるよう
になっている。これらの車輪42、44には、それぞれ
減速ギア46、48を介して電動機50、52が接続さ
れ、この電動機50、52を図示せぬリモートコントロ
ール装置にてコントロールすることで第1および第2の
レール38、40上を、それぞれ第1および第2の台車
34、36が移動し得るようにしている。
【0041】また、第1の台車34は、上部枠24の幅
とほぼ等しい幅に設定され、かつ、下面が第2の台車3
6の上面よりも高く設定されるとともに、第2の台車3
6は、第1の台車34の車輪42と接触しないように第
1の台車34の幅よりも狭く設定され、これによって第
1および第2の台車34、36が、相互に移動して上下
2段に積層重合可能とされ、この積層重合状態で枠体3
0の上部開口28適宜開放し得るようにして、下部載置
部18内に対するセグメント12の収納、取り出しを可
能にしている。
【0042】そして、このようなストックユニット14
を、例えば図2に示すように、歩廊装置16を挟んで2
つ並べて一組として使用するようにしている。
【0043】歩廊装置16は、枠体30の側部に長手方
向にわたって設けられる作業用の歩廊54と、この歩廊
54を昇降させる図示せぬリフト装置とを備え、このリ
フト装置を図示せぬリモートコントロール装置にてコン
トロールすることで、歩廊54を下部載置部18および
上部載置部20対応位置に昇降移動させ、各下部載置部
18および上部載置部20の高さに合わせて作業を行え
るようになっている。
【0044】また、歩廊54は、図1および図2に示す
ように、一端に地上と歩廊54との間を移動するための
斜廊部56が延設されている。この斜廊部56は、歩廊
54の一端に回転可能にヒンジ結合され、この斜廊部5
6の接地側の端部に車輪58を設けることで、歩廊54
の昇降に応じて斜廊部56を追従させるようにしてい
る。図5〜図7は、本発明の第2の実施の形態に係る資
材ストック装置を示す図である。
【0045】図5は本実施の形態の資材ストック装置の
正面図、図6はその平面図、図7はその側面図を示して
いる。
【0046】この資材ストック装置60は、ストックユ
ニット62が6個のセグメント12を下部載置部64お
よび上部載置部66にそれぞれ載置可能にしており、し
かも、上部載置部66では、第1の台車68および第2
の台車70にそれぞれ3個のセグメント12を載置可能
にしている。
【0047】また、ストックユニット62は、下部載置
部64を形成する枠体72が第1の台車68および第2
の台車70に対応して長手方向に2分割された2つの分
割ユニット74、76から構成され、これら2つの分割
ユニット74、76上にそれぞれ第1の台車68、第2
の台車70が、第1のレール38、第2のレール40上
を移動可能に配設されている。
【0048】さらに、各分割ユニット74、76の下部
には車輪32が取り付けられて移動可能にされている。
このように分割ユニット74、76を移動させること
で、比較的小型、軽量とし、移動を容易にしている。
【0049】また、各分割ユニット74、76の枠体7
2の側部には、図7に示すように、長手方向にわたって
設けられる作業用の歩廊54と、この歩廊54を昇降さ
せるリフト装置78とを備える歩廊装置16が取り付け
られている。なお、一方の分割ユニット74または76
に取り付けられる歩廊装置16の歩廊54の一端に図示
せぬが地上と歩廊54との間を移動するための斜廊部が
回転可能に延設される。
【0050】そして、このようなストックユニット62
を適宜組み合わせることで、図11〜図13に示すよう
な立坑基地のスペース、形状に合わせた任意の配置を行
えるようにしている。
【0051】図11〜図13においては、分割ユニット
74、76からなる一対のストックユニット62間に1
つの歩廊装置16を配置した状態で一組の資材ストック
装置60として用いるようにしており、この資材ストッ
ク装置60を二組設置するようにしている。
【0052】そして、図11においては、立坑基地80
が細長くなっており、立坑82がその一端側(図中左
側)に設定され、車両出入口84が図中左端に設定され
矢印Aの方向で車両の出入が行われるようになってい
る。
【0053】そこで、立坑82の図中右側位置に二組の
資材ストック装置60を直列状態に設置することで、細
長の立坑基地80に対応できようにしている。
【0054】また、図12においては、ほぼ正方形状の
立坑基地86となっており、図中左端上部に立坑82が
設定され、この立坑82の図中隣接下方位置および図中
右端上部の2箇所にそれぞれ車両出入口84が設定さ
れ、車両が矢印BおよびC方向に出入可能にされてい
る。
【0055】そこで、立坑82の図中右横に二組の資材
ストック装置60を並列状態に設置することで、2箇所
の車両出入口84に対応できるようにしている。
【0056】さらに、図13においては、ほぼ正方形状
の立坑基地88となっており、図中左端中央位置に立坑
82が設定され、この立坑82を挟んで図中上下位置の
2箇所にそれぞれ車両出入口84が設定され、車両が矢
印DおよびE方向に出入可能にされている。
【0057】そこで、立坑82の図中上下両側位置に車
両の出入方向DおよびE方向に沿って二組の資材ストッ
ク装置60を分割状態で設置することで、2箇所の車両
出入口84に対応できるようにしている。
【0058】また、この資材ストック装置60は、複数
のストックユニット62から構成されるユニット化され
たものとなっているため、例えば、立坑からシールド掘
進機を両発進させる場合などのように、片側の掘進終了
後再発進のためにシールド掘進機を再設置する場合に
は、資材ストック装置60を一時的に移動させて、シー
ルド掘進機を再設置するためのクレーン作業スペースを
容易に確保することができるもので、この状態を図14
および図15に示している。
【0059】図14には、シールド掘進中の立坑基地9
0の設備配置状態が示してあり、立坑92と隣接して資
材ストック装置60が配設され、この資材ストック装置
60にセグメントをストックし、掘進に伴って順次セグ
メントを立坑92内に搬入するようにしている。この資
材ストック装置60は、2つのストックユニット62間
に歩廊装置16を配置したものと、1つのストックユニ
ット62に歩廊装置16を設けたものとの二組のものと
なっている。
【0060】また、資材ストック装置60の隣には、P
AC槽94、スラリー槽96、余剰泥水槽98、調整槽
100、清水槽102、PH調整槽104、濃縮泥槽1
06、一次処理機108、一次処理前処理機110、一
次土砂ピット112等が配設されている。なお、114
はトラック、116はダンプトラックである。
【0061】図15には、立坑92の周辺に作業スペー
ス118が必要になった場合の状態を示している。
【0062】図14の位置にある資材ストック装置60
をストックユニット62と歩廊装置16とに分離し、そ
れぞれを破線位置から実線で示す一次土砂ピット112
の外側位置へと一時的に移動させることで、立坑92周
辺にシールド掘進機再設置のためのクレーン作業スペー
スが容易に得られることとなる。
【0063】図8〜図10は、本発明の第3の実施の形
態に係る資材ストック装置を示す図である。
【0064】図8は本実施の形態の資材ストック装置の
正面図、図9はその平面図、図10はその側面図を示し
ている。
【0065】この資材ストック装置120は、第2の実
施の形態における資材ストック装置60の上部載置部6
6上に、さらに最上部載置部122を配設して載置部を
3段に形成した点で第2の実施の形態と相違しているの
みで、他は第2の実施の形態と共通するため、共通部分
に共通の符号を付すにとどめ、以下では相違点について
のみ説明する。
【0066】この最上部載置部122は、長手方向で2
つに分割形成された第3の台車136および第4の台車
138にて構成され、枠体72に脱着可能に設けられた
上部枠体124上に支持されるようになっている。
【0067】この上部枠体124は、上部開口130と
されるもので、枠体72にボルト・ナット(図示せず)
を介して固定可能にされた複数の支柱126と、この支
柱126の上端に取り付けられた枠部128とから形成
される。また、この上部枠体124は、分割ユニット7
4、76に対応して長手方向で2つに分割形成されてい
る。
【0068】各枠部128上には、長手方向に沿って外
側位置の第3のレール132と、内側位置の第4のレー
ル134とが配設され、第3のレール132には第3の
台車136の車輪140が係合され、第4のレール13
4には第4の台車138の車輪142が係合されるよう
になっている。これらの車輪140、142には、図示
せぬがそれぞれ減速ギアを介して電動機が接続され、こ
の電動機をリモートコントロール装置にてコントロール
することで第3および第4のレール132、134上
を、それぞれ第3および第4の台車136、138が移
動し得るようにしている。
【0069】また、第3の台車136は、下面が第4の
台車138の上面よりも高く設定されるとともに、第4
の台車138は、第3の台車136の車輪140と接触
しないように第3の台車136の幅よりも狭く設定さ
れ、これによって第3および第4の台車136、138
が、相互に移動して上下2段に積層重合可能とされ、こ
の積層重合状態で枠部128の上部開口130を適宜開
放し得るようにして、上部載置部66および下部載置部
64に対するセグメント12の収納、取り出しを可能に
している。
【0070】さらに、歩廊装置16は、リフト装置78
により歩廊54を最上部載置部122位置まで昇降可能
にされ、最上部載置部122でのセグメント12の搬
入、搬出作業が容易に行えるようにされている。
【0071】なお、歩廊54の一端に延設される斜廊部
は、最上部載置部122の高さ位置から地上位置まで急
傾斜とならないように十分な長さに設定されるようにな
っている。
【0072】このように、載置部を上下3段に設定する
ことにより、少ないスペースで多くのセグメント12を
ストックすることができ、用地を十分に確保できないよ
うな場合にも十分に対処できることとなる。
【0073】次に、本発明の資材ストック装置を用いた
資材搬送方法について、第2の実施の形態を参照して説
明する。
【0074】まず、資材ストック装置60へのセグメン
ト12の搬入に際しては、予め工場で1リング分を一ま
とめにして梱包しておき、トラック等の輸送車両に積ん
で立坑基地まで搬入する。この場合、セグメント12に
は、予め止水用のシール材を貼付した状態としておく。
【0075】立坑基地では、資材ストック装置60を立
坑周辺のストックヤードに設置しておき、上部載置部6
6の第1および第2の台車68、70を積層重合状態と
して枠体72の上部開口28を開放する。例えば、リモ
ートコントロール装置を操作して、第1または第2の台
車68、70の一方を他方側に移動させて一方の分割ユ
ニット74または76の上部開口28を開放する。ま
た、歩廊装置16は、リモートコントロール装置により
リフト装置78を操作して歩廊54を下部載置部64対
応位置間で下降させた状態としておく。
【0076】この状態で、輸送車両上のセグメント12
にベルトスリングを取り付け、このベルトスリングに立
坑基地に設置してある天井クレーンを連結し、リモート
コントロール装置により天井クレーンを操作してセグメ
ント12を資材ストック装置60まで搬送し、開放され
ている上部開口28から一方の分割ユニット74または
76の下部載置部64内にセグメント12を収納する。
この場合、ベルトスリングはセグメント12に取り付け
たまま収納しておく。また、柔軟なベルトスリングで搬
送するためセグメント12に貼付されているシール材の
傷付きを防止することができる。
【0077】このようにして、一方の分割ユニット74
または76の下部載置部64が一杯になったら、第1の
台車68および第2の台車70を移動させて、例えば他
方の分割ユニット74または76の上部開口28を開放
して他方の分割ユニット74または76の下部載置部6
4内にセグメント12を収納する。
【0078】両方の分割ユニット74および76の下部
載置部64が一杯になったら、歩廊54を上部載置部6
6位置まで上昇させるとともに、一方の第1の台車68
または第2の台車70を開口28の開放されている方に
移動させて、第1の台車68および第2の台車70の載
置面を広げて、第1の台車68および第2の台車70上
に順次セグメント12を載置すれば、下部載置部64お
よび上部載置部66上の2段にセグメント12がストッ
クされることとなり、ストックのためのスペースが少な
くても十分に対応できることとなる。
【0079】次に、資材ストック装置60から立坑側へ
とセグメント12を搬出する場合には、1リング分が一
まとめにされてベルトスリングが取り付けられたセグメ
ント12が下部載置部64および上部載置部66に複数
載置された状態で、作業用の歩廊54を上部載置部66
対応位置まで上昇させ、歩廊54上から上部載置部66
上のセグメント12に取り付けられたベルトスリングを
天井クレーンに連結し、天井クレーンを操作して上部載
置部66上のセグメント12を順次立坑側へと搬送し、
立坑側の搬送手段へと受け渡す。
【0080】この場合、セグメント12にはベルトスリ
ングがすでに取り付けられているので、取付のための手
間もスペースも必要がなく、セグメント12に貼付され
たシール材の傷つきも防止できる。また、歩廊54には
斜廊部56が設けられているので、歩廊54から立坑側
への移動はスムースに行える。
【0081】上部載置部66上のセグメント12の搬送
が全て終了した状態で、作業用の歩廊54を下部載置部
64対応位置まで下降させ、第1および第2の台車6
8、70を積層重合させて、例えば一方の分割ユニット
74または76の枠体72の上部開口28を開放した状
態で、歩廊54上から開放側の下部載置部64上のセグ
メント12に取り付けられたベルトスリングを天井クレ
ーンに連結し、この一方の下部載置部64上のセグメン
ト12を順次立坑側へと搬送する。
【0082】この一方の下部載置部64上のセグメント
12を全て搬送した後、第1および第2の台車68、7
0を反対側へ移動させて、他方の分割ユニット74また
は76の上部開口28を開放し、他方の分割ユニット7
4または76の下部載置部64上のセグメント12を立
坑側へと順次搬送する。
【0083】このような工程を経ることにより、上下2
段にセグメント12を収納し、かつ、上下2段に収納し
たセグメント12を容易に立坑側へと搬送することがで
きる。
【0084】なお、第3の実施の形態に係る資材ストッ
ク装置120の場合には、収納時には最上部載置部12
2に最後に載置し、立坑側への搬出時には、最上部載置
部122上から先に搬出することで、全てのセグメント
12を収納、搬出することができる。
【0085】本発明は、前記各実施の形態に限られるも
のではなく、本発明の要旨の範囲内において種々の形態
に変更可能である。
【0086】例えば、ストックする対象としてセグメン
トを示したが、この例に限らず、枕木、レール、各種配
管材をストックすることも可能である。
【0087】また、一つのストックユニット内に収納で
きる資材の個数は、前記各実施の形態に示されるものに
限らず、任意に変更可能である。
【0088】さらに、シールド掘進用の立坑基地に用い
られるものに限らず、種々のストック用地に用いること
が可能である。
【0089】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る資材ストック
装置を示す正面図である。
【図2】図1の資材ストック装置の平面図である。
【図3】図1の上部載置部の各台車の状態を示す部分拡
大図である。
【図4】図3の車輪部分の断面図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係る資材ストック
装置を示す正面図である。
【図6】図5の資材ストック装置の平面図である。
【図7】図5の資材ストック装置の側面図である。
【図8】本発明の第3の実施の形態に係る資材ストック
装置を示す正面図である。
【図9】図8の資材ストック装置の平面図である。
【図10】図8の資材ストック装置の側面図である。
【図11】複数の資材ストック装置を直列に配置した状
態を示す平面図である。
【図12】複数の資材ストック装置を並列に配置した状
態を示す平面図である。
【図13】複数の資材ストック装置を分割して配置した
状態を示す平面図である。
【図14】シールド発進基地におけるシールド掘進中の
資材ストック装置の配置状態を示す平面図である。
【図15】図14の状態からシールド掘進機再設置のた
めに資材ストック装置を移動させた状態を示す平面図で
ある。
【符号の説明】
10、60、120 資材ストック装置 12 セグメント 14、62 ストックユニット 16 歩廊装置 18、64 下部載置部 20、66 上部載置部 28、130 開口 30、72 枠体 32、42、44、58、140、142 車輪 34、68 第1の台車 36、70 第2の台車 38 第1のレール 40 第2のレール 54 歩廊 74、76 分割ユニット 78 リフト装置 122 最上部載置部 132 第3のレール 134 第4のレール 136 第3の台車 138 第4の台車
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 茂 千葉県千葉市美浜区真砂3−10−11 (72)発明者 安本 匡剛 東京都杉並区阿佐谷南2−7−6 (72)発明者 岩井 義雄 千葉県千葉市緑区誉田町1−514 (72)発明者 浅井 康彦 千葉県船橋市二和西1−8−1 (72)発明者 香取 康友 千葉県柏市豊町2−5−12 (72)発明者 佐藤 郁 埼玉県上尾市栄町1−61 (56)参考文献 特開 平1−290900(JP,A) 特開 平5−71199(JP,A) 特開 平6−313400(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E21D 11/40 E21F 13/02

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の資材を載置ストックする資材スト
    ック装置において、 上部開口の枠体にて形成され、上方より内部に資材を収
    納する下部載置部と、 前記下部載置部の枠体上部に配設された上部載置部とを
    有し、 前記上部載置部は、長手方向に分割され、前記枠体上を
    長手方向に移動可能にされた複数の台車にて形成され、 前記各台車は、相互に移動して積層重合可能にされてい
    ることを特徴とする資材ストック装置。
  2. 【請求項2】 複数の資材を載置ストックする資材スト
    ック装置において、 前記複数の資材を長手方向1列に載置する複数のユニッ
    トから構成され、 前記各ユニットは、 上部開口の枠体にて形成され、上方より内部に資材を収
    納する下部載置部と、 前記下部載置部の枠体上部に配設された上部載置部とを
    有し、 前記上部載置部は、長手方向に分割され、前記枠体上を
    長手方向に移動可能にされた複数の台車にて形成され、 前記各台車は、相互に移動して積層重合可能にされるこ
    とを特徴とする資材ストック装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、 前記各ユニットは、前記枠体が前記複数の台車に対応し
    て分割された分割ユニットから構成されることを特徴と
    する資材ストック装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかにおいて、 前記枠体は、下部に移動用の車輪を有することを特徴と
    する資材ストック装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかにおいて、 前記資材は、セグメントとされ、前記セグメントは、1
    リング分が一まとめにされて吊り部材が取り付けられた
    状態で収納されることを特徴とする資材ストック装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかにおいて、 前記枠体に上部開口の上部枠体が脱着可能に設けられ、
    前記上部枠体上に、長手方向に分割され、前記上部枠体
    上を長手方向に移動して積層重合可能にされた複数の台
    車にて形成された最上部載置部が配設されることを特徴
    とする資材ストック装置。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかにおいて、 前記枠体の側部に、長手方向にわたる昇降可能な作業用
    の歩廊を設けたことを特徴とする資材ストック装置。
  8. 【請求項8】 上部開口の枠体にて形成された下部載置
    部と、長手方向に分割され前記枠体上を長手方向に移動
    して積層重合可能にされた上部載置部とを有し、かつ、
    前記枠体の側部に長手方向にわたる昇降可能な作業用の
    歩廊を有する資材ストック装置を用いた資材搬送方法で
    あって、 1リング分が一まとめにされて吊り部材が取り付けられ
    たセグメントが下部載置部及び上部載置部に複数載置さ
    れた状態で、前記作業用の歩廊を上部載置部対応位置ま
    で上昇させ、前記歩廊上から上部載置部上のセグメント
    に取り付けられた吊り部材を搬送手段に支持させ、上部
    載置部上のセグメントを順次搬送する工程と、 前記セグメントの搬送が終了した状態で、前記作業用の
    歩廊を下部載置部対応位置まで下降させ、複数の前記台
    車を積層重合させて、前記枠体の上部開口を一部開放し
    た状態で、前記歩廊上から前記下部載置部上のセグメン
    トに取り付けられた吊り部材を搬送手段に支持させ、下
    部載置部上のセグメントを順次上部開口の開放位置を変
    更しながら搬送する工程と、 を含むことを特徴とする資材搬送方法。
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